霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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五月九日 於香長支部

インフォメーション
題名:5月9日 於香長支部 著者:月の家(出口王仁三郎)
ページ:34 目次メモ:
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2018-08-19 19:21:08 OBC :B117500c05
 日本新八景の第一位と選定された絶景土佐室戸(むろと)岬を遊覧せんと、高知分所や赤岡支部、香長(かなが)支部の役員信者に導かれ、午前六時過ぎ眠た眼を(こす)(なが)ら、四台の自動車に分乗して、約三十里の海岸線を疾駆(しつく)する事となつた。夜来の雨は快く晴れ渡りたれども、天の一方には鱗雲(うろこぐも)彷徨(はうくわう)し遊覧には恰好(かつかう)の天気なり。
朝六時唐人町ゆ城見(しろみ)
下知(しもしり)につきて吹く風冷たし。
鏡川葛島(くづしま)橋に来て見れば
空に五色の雲の漂ふ。
美しき菖蒲(あやめ)の花は田の(くろ)
()きまで咲き並びけり。
()せ行けば右手(めて)の原野の森中に
鹿児(しかご)神社現・高知市大津乙3199に鎮座のおごそかに建てり。
その昔紀貫之(きのつらゆき)の舟止めて
順風待ちし大津現・高知市大津の「紀貫之 舟出の地」のことだと思われる過ぎ行く。
貫之の城趾(じやうし)現・南国市比江の「紀貫之邸跡」のことだと思われる左手(ゆんで)の岡の()
樹立(こだち)も茂く立ちて床しき。
土佐路にて東部第一の大川と
唱ふる物部(ものべ)大川渡る。
四方(よも)の山紫雲(しうん)たなびき朝(あけ)
空すみ渡る土佐の国原。
野市(のいち)旧・香美郡野市町、現・香南市野市町かかれば太陽東天に
(かがや)き初めて吹く風(すず)し。
勇猛な土佐闘犬を里人の
連れ行く姿の勇ましく見ゆ。
貫之(つらゆき)の歌にたたへし名勝地
宇田の松原遠眼(とほめ)にかすめり。
赤岡の町旧・香美郡赤岡町、現・香南市赤岡町に到れば支部信者
吾一行を待ち迎え居り。
赤岡の町を過ぐれば土佐の海
始めて吾眼にかがやきにけり。
貫之の昔を(しの)ぶ宇田松原
老樹(おいき)(かづら)()ける床しさ。
土御門(つちみかど)天皇様の御遺跡旧・香美郡香我美町(現・香南市香我美町)の「土御門上皇仙跡碑」だと思われる
夜須(やす)旧・香美郡夜須町、現・香南市夜須町通れば感慨の湧く。
右手(めて)(かた)手祝(もい)遊覧地海水浴
名所はあれど(なみ)の音のみ。
夏されば海水浴場(にぎ)はむ
春の()の頃肌寒きのみ。
自動車は(たうげ)にかかりて海洋の
風光清く吾眼に(をど)る。
常磐木(ときはぎ)の木陰に躑躅(つつじ)爛漫(らんまん)
咲きて土佐野の初夏を彩る。
乗車して一時間にて住吉の
浦にし着けば浪音高し。
海も空もけじめさへ無く煙る中に
ほのかに見ゆる真帆(まほ)片帆(かたほ)舟。
前高(まへたか)和喰(わじき)の松原()せ行けば
墓石の数多木蔭に並べり。
四台目の自動車遅れ三台目
宣伝ビラを撒布(さんぷ)して行く。
長曽我部安芸(あき)国虎(くにとら)戦国時代の武将を亡ぼせし
八流(やながれ)山の古戦場行く。
松林透かして海の面見れば
白浪(しらなみ)高く風光(たへ)なり。
大山のあたりに蓮華(れんげ)の雲立ちて
海の景色の一入(ひとしほ)さえたり。
安芸(あき)の町現・安芸市着きしは七時三十分
朝日の光清くかがやく。
伊尾木(いをぎ)橋渡れば伊尾木の田舎(いなか)
家屋低ふして()とも淋しき。
道の辺の小高き岡の木の茂み
()ひつつ細く落つる糸瀧(いとたき)
野中なる阿房堀(あほうぼり)()(なみ)荒く
巨石怪岩あたりに立てり。
初夏の土佐早くも畑に南京(なんきん)
(うり)の花黄にをちこちに咲く。
雲の峰神社現・安芸郡安田町にある「神峯神社(こうのみねじんじゃ)」のことか?左手(ゆんで)の丘の上に
樹立(こだち)(しげ)く立つぞ尊とき。
(から)の浜あたりは所々に(だいだい)
ぶらぶら()れる(さま)(うる)はし。
 連日の疲労に眠気(はなは)だしく、数年憧憬(あこがれ)の土佐路の海辺の風光も半醒(はんせい)半睡(はんすい)状態にて通過せしこそ()とも惜けれ。(てる)()吟月が丸い眼を見張りて手帖に通路の大略的情景を(しる)しおきたる断片的記事を辿(たど)りて、高知より室戸までの(さま)覚束(おぼつか)なき三十一文字(みそひともじ)(つづ)りたるまでなれば、夢の歌日記にて誤れる点多かるべし。読む人幸に(とが)め玉ふことなかれ。あなかしこ、あなあほらしき。
安田町来れば戸々の(のき)近く
墓の並べる(さま)(いま)はし。
安田町磯辺の老松立ち並ぶ
中に二株雷に枯れあり。
安田町(あゆ)の産地と聞くからに
来らむ盛夏の魚漁(すなどり)(しの)ばゆ。
奈半利(なはり)加領郷(かりやうきやう)なる海岸に
打つ(なみ)()の壮観なるかな。
羽根橋を渡れば古馬車()せ来り
吾自動車と危く行き交ふ。
右左眼の行く限り枇杷(びは)の木の
黄金色に実る豊かさ。
吉良(きら)川橋渡れば行当の浜の村
岸打つ浪のあでやかなるかな。
室戸(ざき)()近くなりて海の()
漁船ちらちら浮く様床し。
室戸町安着すれば午前九時
十分御空いよいよ()みたり。
堀港見れば無数の(いさ)り舟
(へさき)並べて浮ける床しさ。
貫之(つらゆき)の室戸に舟を止めしてふ
津呂の港に舟充ちて浮く。
憧憬(あこがれ)の日本八景の随一(ずいいち)
今の室戸の岬につきけり。
その昔西寺の僧侶修行せし
波切不動の景色(うる)はし。
行当(ぎやうたう)(ざき)峰の尾の()に空海の
開きし金剛頂寺景佳し。
土佐日記鳴津の浦と記したる
(すずり)ケ浦は一里の海浜
(その)奈良志津(ならしづ)の浦と云ひしも鳴津(なりつ)浜も
硯ケ浦の古称なりけり。
鰹節珊瑚(さんご)を以て聞えたる
室戸の町は家の()高し。
津呂港室戸港を開きたる
美人を(まつ)る一木の社あり。
梧桐(きり)林せりわりの水高巌(みづたかいはほ)
何れも劣らぬ風景なりけり。
空海の加持(かぢ)に用ひし目洗ひの
池は今にも清水漂ふ。
海神を(いはほ)の上に(まつ)りたる
龍宮岩は岬頭(かふとう)の壮観。
榕樹(ようじゆ)水掛(みづかけ)地蔵御蔵洞(みざうどう)
鉦石(しやうせき)岩屋名所つらなる。
亀の池行水の池毘沙姑巌(びしやこいは)
明星院や大師堂佳し。
室戸(ざき)二万燭光(しよくくわう)灯台は
三十()を照らすとぞ聞く。
灌頂(くわんちやう)の浜にテントを張り廻し
風光()でて小宴を開く。
行水池ほとりに立ちて一行と
記念の小照(せうせう)小さい写真撮りにけるかな。
午後一時自動車四台(あひ)つらね
赤岡さして帰路につきたり。
赤岡の支部に車を止めおきて
大広前に太祝詞(ふとのりと)()る。
赤岡の支部あとにして近侍(きんじ)等と
香長(かなが)の支部を指して()せ行く。
赤岡の講演会に鳴球氏
白嶺氏共今宵出場す。
午後の五時藤の宮なる山岡氏
館に一行着きて休らふ。
()り水の清き小溝に溌溂(はつらつ)
緋鯉(ひごひ)の遊ぶ庭園床しき。
信徒(まめひと)の夜々の拝礼済ませつつ
月光()でて臥床(ぐわしやう)に入りけり。

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