霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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二五 不思議な人

インフォメーション
題名:25 不思議な人 著者:出口澄子
ページ: 目次メモ:
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2021-11-06 02:04:28 OBC :B124900c27
001 明治三十二年の梅雨(つゆ)もそろそろあけかける頃のことでありました。002私は大原のお茶よりの仕事がすんで、003裏町(うらまち)の教祖さまのもとに帰ってきました。
004 そのおり私は、005不思議な人を見ました。006その人は年齢(とし)は二十七、007八ぐらい、008男のくせに歯に黒くオハグロをつけ、009もうそろそろ夏に入ろうとするのに、010お尻のところで二ツに分かれているブッサキ羽織(はおり)というものを着て、011ボンヤリ縁側から空を眺めていました。012私は変わったその姿をみながらも何処(どこ)かで一度見たことのあるような気がして来ました。013安達(あだち)(はら)」という芝居に出てきた、014公卿(くげ)さんの姿の貞任(さだとう)に、015そっくりの感じでした。
016「うちに来ている人、017芝居の貞任(さだとう)にそっくりやなア」
018 これが、019初めて会ったときの、020先生に対する印象でした。021(註 私は夫─王仁三郎師─のことを、022昔から先生、023先生と呼び慣れてきました)
024 先生の様子は、025本当に変わっていました。026暇さえあれば、027いつもボンヤリ空や、028星ばかり見ている人でした。029また、030冬に単衣(ひとえ)ものを着せても、031夏に(あわせ)を着せても、032知らん顔をしていましたし、033(ひも)のしめ(かた)一つにしても、034一回キュッとしめるだけで、035下に長くブランと紐の端をぶら下げたまま、036少しも気付かぬ様子でした。
037 ある日、038教祖さまが私を呼んで、039
040「おすみや、041お前はあの人の嫁になるのやで、042そうして大望(たいもう)の御用をせんならんのや、043神様がいつもそう私に言われるのや」
044とおっしゃいました。045しかし私は教祖さまに、046そう言われましても、047とりたてて別に、048どう気持ちの動くということもありませんでした。
049 私の気性としては、050どちらかというと、051気の()いた、052サッパリと男らしいような人が好きでしたが、053そうかといって、054先生に対する私の気持ちは、055別に嫌いということはありませんでした。
056 ある時、057私が使いに行きまして、058町を歩いていますと、059向こうから先生のやって来るのが見えます。060よいお天気ですのに高下駄(たかげた)を履き、061コーモリ傘をさして、062しかもその傘のさし方がモッサリしたさし方で町の家並みの軒先(のきさき)を一軒一軒、063じいーと、064表札でも見るような恰好で、065のぞきもって歩いて来ます。066「何をしているんじゃろ、067この人阿呆かしらん、068きっと私の来るのが判らんやろう」とそう思いながら近づきますと、069やっぱり知っていたとみえて、070
071「アヽ、072おすみさんですかあ……どこ行きなはるう……」
073と間のびした声で呼びかけました。
074 一面そうではありましたが、075神様のことや、076霊眼などの霊覚については大したものだと、077みんなが噂しておりました。078私はその頃、079家にブラブラしておりましたので年頃の娘なみに、080京か大阪へ家を飛び出して、081奉公でもしに行こうかと、082ひそかに思っていました。083田舎者なので京や大阪というと、084大そう珍しく、085華やかなところというように(あこが)れを(いだ)いていたのです。086そんなことを考えていましたが、087あの人は眼をつぶると、088十里先、089百里先の出来ごとでも、090手にとるようにわかるということだ、091すると、092いくらコッソリ抜け出しても、093スグ見つかってしまうと思い直してやめたことがありました。
094 そうした先生に対する私の気持ちは、095前と大して変わることなく、096嫌いではないが、097別に好きになるというところまでは行きませんでした。098しかしおだやかな、099(あたた)()のある、100何だかぬくい感じのする人だとは、101何時も思っていました。
102 そうしているうちに、103だんだんお参りに来る人達が増えて来まして、104今までの倉の家では狭くなり、105本町の中村竹蔵さんの家に移りました。106そして更に新宮(しんぐう)に移った頃、107先生と結婚の式を挙げることになったのです。108私の十八の時でありました。
109
110すみこ
111 (こん)()もつかれ給ひしわが開祖
112  八十三でまかりたまへる
113 はゝきみに日頃ききたることごとが
114  いまめのまへにあらはれにけり
115 世のなかのたからは人のまことなり
116  まことにうちかつものは世になき

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