霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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二 神火

インフォメーション
題名:2 神火 著者:出口澄子
ページ: 目次メモ:
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :B124900c30
001 明治三十二年の節分頃、002平蔵(へいぞう)さんは永らく御無沙汰していたというので、003久し振りで(たか)()の自宅を出て、004そのころ裏町(うらまち)の土蔵に住んでおられた教祖さまを訪ねて来られました。
005 そのころ、006教祖さまの書かれる筆先には、007しきりに先生のことが出てきておりました。
008 教祖さまとしては、009先年、010八木(やぎ)のひさ子姉さんが、011園部(そのべ)にいられた先生を連れて来たおり、012教祖さまの神様を見わける因縁の人は東から来るとかねて神様から示されておられたのですが、013年も余り若いし、014それに教祖さまの大嫌いであった稲荷講社の人だというので、015まさかこの人がと思っておられたのでありますが、016「やはりあの人が因縁の人で、017教祖さまに(かか)っておられる神様を見分けて表へ出される方であるから、018あの人を早く迎えて一日も早く神の道を開くように」という意味の筆先が次々に出まして、019先生を早く迎えにゆくように(しき)りに神様がお急ぎになったのであります。
020 教祖さまは、021訪ねてみえた四方(しかた)平蔵(へいぞう)さんにその筆先を示されまして相談されますと、022平蔵(へいぞう)さんは、023これはほっとくわけにゆきませぬと早速、024
025「田の植え付けが済み次第、026出口教祖のお使いでご相談に参りたいから……」という封書をしたためて送ったのであります。027そのあと、028夜遅くまでいろいろと話がはずんで、029とうとう鷹ノ栖村まで帰れぬような時間になりました。030それで教祖さまが、031
032平蔵(へいぞう)さん、033今晩は泊ってゆきなはれ」と勧められるままに、034平蔵(へいぞう)さんもその気になり、035一晩泊めてもらうことになりました。
036 その晩は特に寒さが厳しかったので、037教祖さまは自ら薩摩芋(さつまいも)を切り、038暖い芋粥(いもがゆ)を炊いて、039
040平蔵(へいぞう)さん、041このお土から取れたお米を、042日の大神様の御火(おひ)と、043月の大神様の御水(おみず)で炊いたお(かゆ)ぐらい結構なものはありません。044(ぜん)をいただく折りには、045必ず天地の大神様に御礼を申し上げてから、046頂かねばなりませんぞ」と話されながら芋粥(いもがゆ)をすすめられるのでした。047平蔵(へいぞう)さんは心から教祖さまの暖かい心づくしと、048神様への感謝を捧げて、049それを頂かれるのでした。
050 夜も()けて来たので、051平蔵(へいぞう)さんは教祖さまの入れておかれた炬燵(こたつ)(ぬく)もった布団に這入(はい)りましたが、052外は吹雪らしく、053壁に吹きつける風音(かざおと)の激しさは炬燵(こたつ)(ぬく)もっていても身にしむようです。054裏畑の桑の裸木(はだかぎ)が風に震える音を聞いている(うち)にいつしか、055眠りに()ってしまったということです。056何時頃であったか、057ふと平蔵(へいぞう)さんが目を覚すと、058井戸端でしきりに水を浴びる音がしています。059(ひと)きり水音が()んだかと思うと、060また水を浴びる音が響いてくるのです。
061 教祖さまが水行(みずぎょう)をされていることは聞いていたが、062「この寒中(かんちゅう)にお(やす)みになる間もない荒行だ、063もったいないことだ」と、064心中恐縮しながらも寝込んでしまいましたが、065また再び目が覚めると、066相変わらず水を浴びる音がしています。
067 平蔵(へいぞう)さんが井戸端に面した障子の隙間から覗いて見ますと、068暗中(あんちゅう)であるにもかかわらず、069土蔵の入口の方に髪の毛の半分白い教祖さまのお姿が見えるのです。070あまりの不思議さにフト振り返って見ますと、071御神前にものすごい勢いでバッ、072バッ、073バッと火がもえ上がっています。074それは丁度硫黄(いおう)を燃やす時のような炎でありましたが、075教祖さまの方へ眼をやって、076もう一度御神前を振り返った時には、077何時(いつ)()にか火は消えて、078教祖さまのお姿も拝することが出来ませんでした。079ただ水を浴びていられるザアッ、080ザアッという音のみが暗中(あんちゅう)から響いてくるだけでした。
081 平蔵(へいぞう)さんは何だか総身(そうみ)が引きしまるような気になり、082頭から布団を引き被ってみたものの、083その夜はとうとう眠り切ることが出来ませんでした。084そしてその後夜明(よあけ)までに、085二、086三回は水を浴びていられる気配がしていました。087翌朝、088起きあがるなり祭壇に燃え上がっていた火のことを教祖さまにお尋ねしますと、089
090「あれは神界で松明(たいまつ)()いて、091私の水行(みずぎょう)しているのを、092御守護して下さっているのや」
093と申されました。094平蔵(へいぞう)さんは更に、095前夜のことを思い浮かべながら、096
097「一体昨晩(さくばん)は何べんほど水を浴びられたのです」
098()きますと、099
100(しち)へんほど(ぎょう)をさしてもらいました」
101と言われますので、102平蔵(へいぞう)さんが井戸端へ行って見ますと、103ちょうど氷が七重(ななえ)の層をなして井戸端に氷結していましたので、104いっそう吃驚(びっくり)してしまったのでした。105更に、106教祖さまから、107
108水行(みずぎょう)の時は、109水を浴びても、110神様のお守護で少しも寒いことはありません。111一回の水行(みずぎょう)に十三杯水を浴びると、112神様は“もうそれで良い”と言われるのですが、113もう一杯頂きますと言って、114ツルベの水を頭からかぶっても、115不思議に顔にも体にも、116一しずくの水もかかりません。117頭の上で、118水がパッと飛び散ってしまうのです」
119と、120水行(みずぎょう)のおりの詳しい模様を聞かされまして、121平蔵(へいぞう)さんは昨夜(さくや)神火(しんか)と思い合わせ、122心の底から信仰の徳の偉大さを思わずにはおれませんでした、123と話されています。124このことが()で、125平蔵さんの信仰は一層深くなったと言うことです。
126 もともと平蔵(へいぞう)さんは、127人の世話など引き受けて、128よく面倒をみるような親切な人でありましたが、129神様の方は、130もう一つというところだったらしいですが、131しかしこのことがあってから、132今までとは打って変わって熱心に信仰するようになりました。
133 そして、134春が過ぎ、135田の植えつけが終わるとその当時、136(ほか)の役員らは(こぞ)って反対していたにもかかわらず、137教祖さまのお使いとして、138先生を迎えに行く御用を果たされたのであります。139この時は神様も大変お(よろこ)びであったとみえて、140わざわざ、141お筆先が出て「四方(しかた)平蔵(へいぞう)殿、142抜群の御手柄」と、143その功績を、144たたえられたのであります。

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