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信者の態度

インフォメーション
題名:信者の態度 著者:大本七十年史編纂会・編集
ページ:599 目次メモ:
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :B195401c3225
 記事解禁後、当局はやつぎばやに「予審決定」「大本教改良の意見」等を発表して、各新聞にかきたてさせ、大本壊滅へ攻撃態勢をとったが、信仰心のあつい大本の幹部は冷静に事態の推移をみまもっていた。
 二代教主すみ子は、「大阪毎日」の紙上につぎのような談話を発表しているが、その当時の状況の一斑を有力に物語っている。
これも皆神さまのお仕組でございます。却て大本教の真相が世間に知れるのであらうと喜んで居りますので……東京の大事件や大阪の或る人の殺された事件に、大本教が関係があるなどと、世間は随分色々な事を言ふものです。大本教には二百名の決死隊がいるとかで、二百名の警官が物々しい勢でやって見えましたが、此方が驚いている位です。警官隊が一々帽子の顎紐まで下ろしていられたのは、何といふ御用心でございませう。大本教の悪口を言ひふらせた加藤確治は、先生(王仁三郎)や私がピストルであの人を脅迫したとか、先生が秘密室で信者の婦人を強姦したとか云ひますが(加藤は「大本教の真相」でそう書いている)本人の加藤がそんな事をやりさうな狂人です。大本教が裏切者を生埋めにしたといふ噂も、加藤が何処かで喋ったのではないかと、此頃そんな気がします。それから又大本教で紙幣を発行の準備をし、錦の御旗を織っているといって、検事さんから厳しくお尋ねがあったさうですが、阿呆らしくて返答も出来ません。先生は無論のこと、浅野さんも神の御用を勤める一人ですから、決して悪い人ぢゃありません。
 こうした二代教主の態度は、他の幹部にもつらぬかれている。すなわち、教務局長の井上留五郎は、「今度の事件は、出口大先生や浅野顧問が、司法当局に直接取調べを受けまして、教理の真髄を国家に対して闡明する機会が到来しましたので、これも全く神様の思召であると喜んで居ります」(「大阪時事」)とのべ、修斎会副会長四方平蔵も「大先生、浅野先生等は、私等に代って千座の置戸を負うて苦労して居られるのですから、神様が代りに行って下さるかと思へば有難いことです。今度の事は(しゅく)にお筆先に啓示された事であります。教祖様も私等に、警察から調べて貰はんと疑が晴れぬから、神の仕組が成就せぬからとよく仰有ったものでした。私は刑事方に、神様の仕組が十年も遅れたから待ち兼ねて居ましたと快く迎へました」(「大正日日新聞」)と、かたっているのなどがそれである。
 地方信者の態度はどうであったか。東京支部長平松福三郎は、「いよいよ之れからが本舞台だ。警察や日蓮宗の圧迫位いで悄気るものか。一体大本教なるものが如何なるものか知らずして、取締ると云ふことが既に問題にならぬ……不敬にわたるなどと言語道断である。大学でマルクスやクロポトキンの講義が差支へなくて、吾が大本教が宣伝すれば圧迫をするとは大いに矛盾したことだ」(「中外商業」)といい、確信会副会長柴田健次郎は、「私は不敬を信ぜぬ。この教は尊皇愛国で、世の有様を矯正するのは此の教に依る外なしと信じ……若し此の教を悪いといふのなれば、その人は逆賊である」(「東京日日新聞」)とのべているが、これらの見解は、事件にたいする信者全般の態度を表明したものであったといってよい。つまりおおくの信者は、事件は神諭に示されていた「神のお仕組」であるとうけとめたのである。現在も教団幹部の一人である出口うちまるは、当時を回顧して、「大本の信仰や教として、敬神尊皇報国という精神を、うんとたたきこまれていましたので、こんどの事件(第一次大本事件)につき、新聞紙などで、不敬罪だといわれても一向に信じられなかったのです」とのべているが、これなどは、当時の信者のいつわりのない心情をつたえたものである。大正一〇年四月号の「神霊界」は、「神諭にあらはれたる皇道大本に対する批難」と題して、つぎのような神諭を三〇あまり抜きだして特集した。
艮の金神は悪神でありたか、善心な神でありたかと申すことが、明白に判りて来るぞよ。今の間は世間から、力一杯悪るく言はれておくぞよ。艮の金神の道は、今のやり方致す人民からは悪く申すが、モウ暫くの間であるぞよ。悪く言はれな、この大望は到底成就いたさんから、悪く言はれる程、この金神の大本は良くなりて来るぞよ(明治32・9・19)。
今は精神界が暗黒で、何も判らんから、色眼鏡をかけて新聞屋までが、色々と浅い観察を世の中へ触れてくれるなれど、是も神界の予定の仕組であるから、……是も知らず知らずに、神界から使はれて神の御用を致しておるのであるから、中々御苦労なお役であるぞよ。明治二五年から出口の手で、新聞に一旦はトコトン悪く言はれて後で良くなる仕組じゃと申して、筆先で永らく知らした事の実地が参りたのであるから、神界の仕組通りが、廻りて来たのであるぞよ(大正8・3・7)。
 ここにも、当時の教団幹部や信者層の事件にたいする態度がうかがわれるのである。
 ことに大本を検挙するにあたって、当局は二〇〇人もの警官を動員して捜査をなし、その押収した証拠物件はおびただしい数量にたっしこそしたが、当局が最初にみこんでいた反逆の陰謀や、国家紊乱の不逞意図を証明する証拠物件はひとつも発見されなかったばかりでなく、予審決定で問題となった雑誌「神霊界」に掲載された神諭中の伏字の○○が、「天皇を妄評せる記事」・「御叡慮を干犯せる趣旨の記事」・「御威徳を冒涜せる記事」・「統治権を無視せる趣旨の記事」であると、当局によって一方的に不敬と推断されたことが信者の憤激をかった。信者にとっては、これはまったく意外とするところであって、当局が推断したように解釈していたものは、だれひとりとしてなかった。しかもこの神諭は出版されるときに、すでに検閲官に提出し検閣をへて、許可されたものである。それをいまさら問題にするとはあまりにも不当であるとするのが、幹部や信者の多数の意見であった。したがって、「大正日日新聞」も全紙面をさいて、当局の不当の弾圧に抗議し、事実無根としての論陣をはったのである。教団外の論評の一部にも「泰山鳴動してネズミ一疋」だと論ずるものがあったように、信仰の純粋性に身を托していた信者らは、公判になればすべては解消するとふかく確信するところがあったのである。したがって、社会の非難や新聞の攻撃にも、比較的容易にたえしのぶことができた。
 「神霊界」六月号に掲載する「吾等の覚悟」には、「役員・信者の間違ふた言葉や行動が、斯の大本の教の名を傷つけ、神の名を汚し、経綸の邪魔を致すのである」という記述があり、神諭の一節を引用して、「我の心が写りて心相応にとれる神諭であるから、我の身魂の磨けん内から、知った顔して筆先を説いても、大間違ひ、大取違になるから、口と心と行の揃ふ誠の人民でないと、神諭の奥の精神は到底わからんぞよ」と静かに裁判の結果をまった。
〔写真〕
○事件直後の三代直日の手紙 ……こんどのことわ みなかみさまのおしぐみであらふとおもふております はじめはこのおほもとの誠のひかりがとほるときなくほろびてしまふんであらふとかなしみましたが いやいやどのよふなことあっても どれほどよのなかゝらうたがはれあやまられても このまことはいつかわかるのじやとおもいかへし うれしくたのしくくらさしていただゐておりますからどあんしん下さいませ……二月二十はちにち さとまる p599

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