霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一六章 (ふくろ)宵企(よひだく)み〔六六〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第2巻 霊主体従 丑の巻 篇:第3篇 神戦の経過 よみ(新仮名遣い):しんせんのけいか
章:第16章 梟の宵企み よみ(新仮名遣い):ふくろのよいだくみ 通し章番号:66
口述日:1921(大正10)年10月30日(旧09月30日) 口述場所: 筆録者:谷口正治 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年1月27日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
言霊別命は疑惑が晴れて蜂の室屋から出た後も、稚桜姫命の疑念は晴れなかった。小島別・田依彦の一派は、言霊別命に対して心中穏やかならず、ついに神国別命をも仲間に引き入れて、命を排斥するに至った。
言霊別命は、大八洲彦命・真澄姫とはかって、天道別命、天真道知彦命を連れて一時竜宮城を退去し、ローマの都の花園彦の館で時が至るのを待つことになった。
ところが、ローマの都で宣伝活動を始めると声望は天下に振るい、勢力は拡大して多いに名をとどろかすことに成った。
竜宮城は言霊別命がローマに一派を開いて勢い盛んなことに驚き、小島別、田依彦、安川彦を急使に立てて、竜宮城に帰還するようにと責め立てた。
言霊別命は、三神が刀に手をかけて様子ただならないのを見て、稚桜姫命に詫び状を書いたので、自分は後から引き揚げるから、先に詫び状を持って竜宮城に戻っていてくれ、とその場を納めた。
三神は意気揚々と竜宮城に戻り、稚桜姫命の前で言霊別命の「詫び状」を開いてみると、そこには、常世姫一派を処罰して悔い改めなければ徹底抗戦も辞さない、という通告が書かれていた。
稚桜姫命はこれを見て多いに怒り、小島別、田依彦、安川彦は面目を失った。ここに稚桜姫命は小島別、田依彦、安川彦に神軍を引率させ、ローマを攻撃させることになった。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm0216
愛善世界社版:78頁 八幡書店版:第1輯 186頁 修補版: 校定版:80頁 普及版:38頁 初版: ページ備考:
001 ここに言霊別(ことたまわけの)(みこと)は、002疑惑(ぎわく)まつたく()れて(はち)室屋(むろや)(ふたた)()で、003神業(しんげふ)奉仕(ほうし)せられた。004されど疑惑(ぎわく)(ねん)(ふか)稚桜姫(わかざくらひめの)(みこと)は、005言霊別(ことたまわけの)(みこと)心中(しんちゆう)野望(やばう)(いだ)けるものと、006日夜(にちや)疑心(ぎしん)(いだ)いてをられたのである。007かてて(くは)へて小島別(こじまわけ)008田依彦(たよりひこ)一派(いつぱ)心中(しんちゆう)(おだや)かならず、009(みこと)神務(しんむ)にたいし、010いちいち反対(はんたい)(てき)態度(たいど)()種々(しゆじゆ)妨害(ばうがい)(くは)へ、011かつ非難(ひなん)(はな)つて()まなかつた。012神国別(かみくにわけの)(みこと)以下(いか)神司(かみがみ)も、013小島別(こじまわけ)(げん)賛同(さんどう)して、014つひに言霊別(ことたまわけの)(みこと)排斥(はいせき)せむとするに(たち)いたつた。
 
015  うたがひの黒雲(くろくも)おほふも(なに)かせむ天津(あまつ)()さへも(くも)()なれば
 
016 されば言霊別(ことたまわけの)(みこと)は、017天使(てんし)大八洲彦(おほやしまひこの)(みこと)018真澄姫(ますみひめ)とはかりたまひ、019天道別(あまぢわけの)(みこと)020天真道彦(あめのまみちひこの)(みこと)とともに(いち)()竜宮城(りゆうぐうじやう)立退(たちの)き、021ローマの(みやこ)(くだ)りて、022国魂(くにたま)(かみ)花園彦(はなぞのひこ)御舎(みあらか)(ひそ)み、023(とき)(いた)るを()ちたまふこととなつた。024このとき八島彦(やしまひこ)025元照彦(もとてるひこ)026正照彦(まさてるひこ)らの諸神司(しよしん)は、027(とも)にローマの(みやこ)(あつ)まり、028天道別(あまぢわけの)(みこと)029天真道彦(あめのまみちひこの)(みこと)(をしへ)四方(しはう)宣伝(せんでん)し、030声望(せいばう)天下(てんか)にふるひ、031驍名(げいめい)つひに竜宮城(りゆうぐうじやう)にまで(たか)(たつ)した。
032 稚桜姫(わかざくらひめの)(みこと)(おほ)いに(おどろ)きたまひ、033小島別(こじまわけ)034田依彦(たよりひこ)035安川彦(やすかはひこ)036その()諸々(もろもろ)神司(かみ)をして、037言霊別(ことたまわけの)(みこと)遺物(ゐぶつ)をヨルダン(がは)(きし)持出(もちだ)さしめ、038八方(はつぱう)より()をかけてこれを焼燼(せうじん)せしめたまうた。
039 さるほどに、040言霊別(ことたまわけの)(みこと)はモスコーの(みやこ)()で、041諸神司(しよしん)(あつ)めて、042天津(あまつ)(かみ)宣旨(みのり)()(つた)へた。043この(とき)044ローマなる花園彦(はなぞのひこ)急使(きふし)として、045小島別(こじまわけ)046田依彦(たよりひこ)047安川彦(やすかはひこ)はあまたの(もの)(とも)()できたり、048片時(かたとき)もはやく(かへ)りたまへと報告(はうこく)した。
049 言霊別(ことたまわけの)(みこと)八島彦(やしまひこ)をともなひローマに(かへ)り、050花園彦(はなぞのひこ)神殿(しんでん)到着(たうちやく)した。051()ちくたびれたる小島別(こじまわけ)一行(いつかう)は、052言霊別(ことたまわけの)(みこと)御殿(みあらか)()り、053威儀(ゐぎ)(ただ)し、054(かたち)をあらため、
055(われ)稚桜姫(わかざくらひめの)(みこと)より重大(ぢゆうだい)なる任務(にんむ)()びてはるばる(くだ)りきたれる神使(しんし)なり。056(なんぢ)(いま)この()にありて諸々(もろもろ)神司(かみ)(たち)(あつ)勢力(せいりよく)()(くは)ふと()く。057(おも)ふに後日(ごじつ)()高天原(たかあまはら)占領(せんりやう)覇権(はけん)(にぎ)らむとするの所存(しよぞん)ならむ。058(なんぢ)(みこと)(めい)(したが)ひ、059この(ところ)()てて竜宮城(りゆうぐうじやう)帰還(きくわん)し、060(みこと)(めい)のまにまに悔改(くひあらた)めて神業(しんげふ)(したが)ひまつるか、061万一(まんいち)これを(こば)むにおいては(われ)覚悟(かくご)あり』
062都牟刈(つむがりの)太刀(たち)(つか)()をかけ、063三方(さんぱう)より返答(へんたふ)きかむと()めよつた。064言霊別(ことたまわけの)(みこと)小島別(こじまわけ)らの尊大(そんだい)不遜(ふそん)なる態度(たいど)にあきれながら、065小島別(こじまわけ)鼻高(はなたか)(かた)(ゆす)りて折衝(せつしやう)する姿(すがた)可笑(をか)しさにたへず、066抱腹(はうふく)絶倒(ぜつたう)した。
067 小島別(こじまわけ)(おほ)いに(いか)り、068真赤(まつか)になつて、
069(なんぢ)大神(おほかみ)神使(しんし)愚弄(ぐろう)するや。070このままには()ておかじ。071覚悟(かくご)をせよ』
072三方(さんぱう)より(かたな)()きはなちて()りかけた。
 
073  (なげ)きつついかり()をむく猿芝居(さるしばゐ)
 
074 言霊別(ことたまわけの)(みこと)(いつは)つてこの()をのがれ、075後日(ごじつ)(そな)へをなさむとし、076降伏(かうふく)意味(いみ)神文(しんもん)をしたため、077小島別(こじまわけ)(わた)し、
078貴下(きか)(いま)より(すみ)やかに竜宮城(りゆうぐうじやう)(かへ)らせたまへ。079(われ)神軍(しんぐん)解散(かいさん)しすべての後始末(あとしまつ)をなし、080(あと)より帰参(きさん)すべし』
081(てい)よく答弁(たふべん)した。
082 小島別(こじまわけ)得意(とくい)満面(まんめん)にあふれ、083()(ほこ)つたる面持(おももち)にて、084あたかも(おに)(くび)竹篦(たけべら)にて()りとりしごとく、085意気(いき)傲然(ごうぜん)として、086()三神司(さんしん)とともに数多(あまた)部下(ぶか)引連(ひきつ)れ、087竜宮城(りゆうぐうじやう)帰還(きくわん)した。
088 三神司(さんしん)(かた)にて(かぜ)()りつつ、089手柄顔(てがらがほ)稚桜姫(わかざくらひめの)(みこと)御前(みまへ)()で、
090『このたびは大神(おほかみ)()神威(しんゐ)により大勝利(だいしようり)()たり。091やがて言霊別(ことたまわけの)(みこと)悄然(せうぜん)として、092(あと)より(かへ)(きた)るべし。093その詫状(わびじやう)(いま)ここにあり』
094鼻高々(はなたかだか)得意気(とくいげ)にその封書(ふうしよ)(みこと)(たて)まつつた。095稚桜姫(わかざくらひめの)(みこと)(おほ)いに(よろこ)びたまひ、096(ひら)()ればこはそもいかに、097言霊別(ことたまわけの)(みこと)竜宮城(りゆうぐうじやう)(だん)じて帰還(きくわん)せず、098稚桜姫(わかざくらひめの)(みこと)はまず御心(みこころ)(あらた)められて、099嫉妬心(しつとしん)()り、100冷静(れいせい)(かへ)り、101赤心(せきしん)より()い、102もつて一切(いつさい)誤解(ごかい)払拭(ふつしき)し、103常世姫(とこよひめ)104小島別(こじまわけ)105魔我彦(まがひこ)106魔我姫(まがひめ)その()神司(かみがみ)をそれぞれ処罰(しよばつ)し、107もつて吾意(わがい)のごとく改革(かいかく)(じつ)をあげたまふならむには、108(よろこ)びて帰城(きじやう)すべし。109万一(まんいち)この(ことば)()違背(ゐはい)あらば、110(われ)らはますますローマの(みやこ)根拠(こんきよ)(かた)め、111ここに天津(あまつ)(かみ)(めい)(ほう)じて、112(あらた)()高天原(たかあまはら)(ひら)き、113竜宮城(りゆうぐうじやう)建設(けんせつ)し、114もつて貴神(きしん)対抗(たいかう)(たてまつ)り、115花々(はなばな)しく雌雄(しゆう)(けつ)(まを)さむ、116との(きは)めて強硬(きやうかう)なる信書(しんしよ)であつた。
117 稚桜姫(わかざくらひめの)(みこと)顔色(がんしよく)にはかにかはり、118(こゑ)もいとあららかに信書(しんしよ)引破(ひきやぶ)りて(にぎ)りかため、119小島別(こじまわけ)面上(めんじやう)()がけて()げつけ、120雉子(きぎす)直使(ひたづかひ)なり、121神使(しんし)不明(ふめい)不覚(ふかく)(なじ)りたまふた。
122 小島別(こじまわけ)以下(いか)神司(かみがみ)(あん)相違(さうゐ)し、123あたかも(ふくろどり)夜食(やしよく)(はづ)れしごとく、124(あたま)をかいて小隅(こすみ)()きさがり、125今後(こんご)()進退(しんたい)につき苦心(くしん)してゐた。
126 ここに稚桜姫(わかざくらひめの)(みこと)(おほ)いに(いきどほ)りたまひ、127小島別(こじまわけ)128田依彦(たよりひこ)129安川彦(やすかはひこ)をして数多(あまた)神軍(しんぐん)引率(いんそつ)せしめ、130言霊別(ことたまわけの)(みこと)()(なや)ましたまふことになるのである。131言霊別(ことたまわけの)(みこと)()むをえず、132花園彦(はなぞのひこ)133元照彦(もとてるひこ)134正照彦(まさてるひこ)135八島彦(やしまひこ)をして、136これが防備(ばうび)(あた)らしめた。
137大正一〇・一〇・三〇 旧九・三〇 谷口正治録)

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