霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第四章 立春(りつしゆん)到達(たうたつ)〔二五四〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第6巻 霊主体従 巳の巻 篇:第1篇 山陰の雪 よみ:さんいんのゆき
章:第4章 第6巻 よみ:りっしゅんとうたつ 通し章番号:254
口述日:1922(大正11)年01月16日(旧12月19日) 口述場所: 筆録者:藤松良寛 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年5月10日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
足真彦の前に現れた美人は、あたりに人がいないことを確認すると、自分はモスコーの春日姫であることを明かした。
月照彦神に導かれて宣伝使となっていた、鷹住別・春日姫夫婦は、互いに別れて宣伝の旅に出た。その途上、春日姫は従者の春姫とともに、鬼城山の美山彦にかどわかされて、この館に軟禁されていたのであった。
春日姫はまた、月照彦神もやはり鬼城山にとらわれの身になっていることを明かした。
春日姫の計略で、春日姫が美山彦になびいた振りをして酒を飲ませ、その混乱に乗じて邪神をこらしめ鬼城山を清めることとした。
主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm0604
愛善世界社版:27頁 八幡書店版:第1輯 641頁 修補版: 校定版:28頁 普及版:12頁 初版: ページ備考:
001 (はな)顔色(かんばせ)002(かすみ)(ころも)003姿優(すがたやさ)しき(はる)()の、004(はな)(たはむ)蝶々(てふてふ)の、005()()はれぬ風情(ふぜい)をば、006遺憾(ゐかん)()くあらはし(なが)ら、007宣伝使(せんでんし)(まへ)()()めたる美人(びじん)あり。
008 足真彦(だるまひこ)(おも)はず、
009『ヤア』
010(さけ)べば、011女性(ぢよせい)はハツと(むね)(おさ)へ、
012鬼熊(おにくま)はあらざるか、013鬼虎(おにとら)はいづこぞ、014申付(まをしつ)()(こと)あり(はや)(きた)れ』
015と、016しとやかに(よば)はつた。017されど(いづ)れの(かみ)も、018この(をんな)(まか)せて何彼(なにか)準備(じゆんび)(とり)かかり、019近辺(きんぺん)には一柱(ひとはしら)厄雑男(やくざをとこ)さへ()らざりける。
020 女性(ぢよせい)四辺(あたり)(ひと)()きを見済(みす)まし、021梅花(ばいくわ)のごとき(うるは)しき(くちびる)(やうや)(ひら)いて、
022『アヽ貴下(きか)足真彦(だるまひこ)にまさずや。023月照彦(つきてるひこ)は、024当山(たうざん)割拠(かつきよ)する美山彦(みやまひこ)謀計(ぼうけい)にかかり、025(いま)奥殿(おくでん)休息(きうそく)されつつあり。026悪人(あくにん)奸計(かんけい)にて、027(いた)はしや、028今宵(こよひ)(うち)にその生命(いのち)も、029(あした)(つゆ)()(たま)はむ。030貴下(きか)もまた(おな)運命(うんめい)(もと)(やいば)(つゆ)()えさせ(たま)ふも(はか)(がた)し。031(こころ)(くば)らせ(たま)ひ、032(わらは)(とも)(ちから)(あは)せ、033この(やかた)悪人(あくにん)どもを打亡(うちほろ)ぼして、034世界(せかい)(なん)(すく)(たま)へ。035(わらは)月照彦(つきてるひこ)懇篤(こんとく)なる教示(けうじ)(はい)し、036(わが)(をつと)鷹住別(たかすみわけ)宣伝使(せんでんし)となつて天下(てんか)遍歴(へんれき)し、037(わらは)御恩(ごおん)(ふか)月照彦(つきてるひこ)御跡(みあと)(した)ひ、038(ひと)つは(わが)(をつと)鷹住別(たかすみわけ)(めぐ)()はむと、039モスコーの(しろ)(あと)にして、040(あめ)(よく)(かぜ)(くしけづ)り、041流浪(さすら)ひめぐる(をり)から、042(いま)より三年(みとせ)のその(むかし)043美山彦(みやまひこ)計略(けいりやく)()せられ、044鬼熊彦(おにくまひこ)(うま)(またが)り、045この深山(しんざん)(おく)誘拐(かどは)かされ、046面白(おもしろ)からぬ月日(つきひ)(おく)りつつある春日姫(かすがひめ)にて(さふらふ)
047()りし次第(しだい)(なみだ)(とも)物語(ものがた)り、048かつ足真彦(だるまひこ)(みみ)口寄(くちよ)せ、049何事(なにごと)(ささや)きにける。
050 足真彦(だるまひこ)は、051無言(むごん)のまま()ちうなづきぬ。
052 春日姫(かすがひめ)は、053四辺(あたり)何人(なにびと)()きに安心(あんしん)したるものと()え、054(なみだ)片手(かたて)に、055激昂(げきかう)(いろ)満面(まんめん)(ただよ)はせながら、
056(わらは)美山彦(みやまひこ)(つま)なる国照姫(くにてるひめ)が、057ウラル(ひこ)(まね)かれて、058ウラル(さん)出発(しゆつぱつ)せしより、059閨淋(ねやさび)しき美山彦(みやまひこ)のために「(ひる)(むすめ)となり、060()(つま)となれよ」との日夜(にちや)強要(きやうえう)(くる)しみ、061(なみだ)()(おく)ること(ここ)三年(さんねん)(およ)ぶ。062されど(わらは)貞操(みさを)(まも)り、063(いま)にその(やぶ)られたることなし。064しかるに美山彦(みやまひこ)執拗(しつえう)にも、065最初(さいしよ)要求(えうきう)強要(きやうえう)してやまざるを(さいは)ひ、066今宵(こよひ)一計(いつけい)案出(あんしゆつ)し、067美山彦(みやまひこ)一派(いつぱ)悪人間(あくにんげん)()(こら)しくれむ。068その手筈(てはず)はかくかく』
069(ふたた)(みみ)うちしながら、070悠々(いういう)として一間(ひとま)姿(すがた)(かく)したりける。
071 場面(ばめん)(かは)つて、072ここは見晴(みは)らしの()美山彦(みやまひこ)居間(ゐま)なり。073美山彦(みやまひこ)にとつて強敵(きやうてき)たる月照彦(つきてるひこ)074足真彦(だるまひこ)甘々(うまうま)とその術中(じゆつちう)(おちい)り、075()山寨(さんさい)()(きた)れるは、076日頃(ひごろ)願望(ぐわんばう)成就(じやうじゆ)(とき)(いた)れりとなし、077勝誇(かちほこ)りたる面色(おももち)にて、078花顔柳腰(くわがんりうえう)春姫(はるひめ)(しやく)させながら、
079()めよ(さわ)げよ、一寸先(いつすんさ)きや暗黒(やみ)
080 暗黒(やみ)のあとには(つき)()
081月照彦(つきてるひこ)(うん)のつき
082 足真(だるま)寿命(じゆみよう)今日(けふ)かぎり
083春日(かすが)(ひめ)(やが)(つま)
084小声(こごゑ)(うた)ひながら、085上機嫌(じやうきげん)果物(くだもの)(さけ)あほり()たり。
086 かかるところに、087衣摺(きぬず)れの(おと)しとやかに、088(ふすま)押開(おしあ)()りきたる(をんな)は、089美山彦(みやまひこ)須臾(しゆゆ)(わす)るる(あた)はざる春日姫(かすがひめ)なりける。
090 春日姫(かすがひめ)満面(まんめん)()みを(たた)へ、091美山彦(みやまひこ)(むか)つて会釈(ゑしやく)しながら(さかづき)()り、092美山彦(みやまひこ)()したりしに、093美山彦(みやまひこ)意気(いき)揚々(やうやう)として、094満足(まんぞく)(いろ)をあらはし(なが)ら、095春日姫(かすがひめ)(かほ)酔眼(すゐがん)朦朧(もうろう)として(なが)めて()たり。096春日姫(かすがひめ)春姫(はるひめ)目配(めくば)せしたれば、097春姫(はるひめ)はこの()()つて、098奥殿(おくでん)月照彦命(つきてるひこのみこと)居間(ゐま)(いそ)ぎける。099春日姫(かすがひめ)形容(かたち)をあらため、100(えり)(ただ)し、101さも(うれ)しげに()ふ。
102今日(けふ)如何(いか)なる吉日(きちじつ)ならむ。103()ごろ(わらは)念頭(ねんとう)(はな)れざる()月照彦(つきてるひこ)の、104貴下(あなた)術中(じゆつちう)(おちい)れるさへあるに、105(また)もや足真彦(だるまひこ)の、106貴下(あなた)神謀(しんぼう)鬼略(きりやく)によつて、107この山寨(さんさい)俘虜(とりこ)となりしは、108(まつた)御運(ごうん)(つよ)きによるものならむ。109(わらは)()二人(ふたり)さへ()きものとせば、110この()(なか)(おそ)るべき(もの)一柱(ひとはしら)()し。111今宵(こよひ)(とき)(うつ)さず、112貴下(あなた)(つま)(ゆる)(たま)はざるか。113(さいは)ひに夫婦(ふうふ)となることを()ば、114(たがひ)協心戮力(けふしんりくりよく)して二人(ふたり)(たひら)げ、115(かれ)所持(しよぢ)する被面布(ひめんぷ)宝物(ほうもつ)(うば)ひ、116かつ足真彦(だるまひこ)は、117天教山(てんけうざん)()花姫(はなひめ)より()たる(くに)真澄(ますみ)(たま)所持(しよぢ)()れば、118(これ)またマンマと()()るからは、119大願(たいぐわん)成就(じやうじゆ)時節(じせつ)到来(たうらい)なり。120この吉祥(きつしやう)(しゆく)するため今宵(こよひ)(わらは)夫婦(ふうふ)(さかづき)をなし、121かつ(のこ)らずの召使(めしつかひ)どもに祝意(しゆくい)(へう)するために充分(じゆうぶん)(さけ)饗応(ふるま)はれたし』
122()ふにぞ、123美山彦(みやまひこ)(おほ)いに(よろこ)び、124(こころ)(なか)にて、125「アヽ時節(じせつ)()たねばならぬものだなア、126()ごろ(われ)蛇蝎(だかつ)のごとく、127毛蟲(けむし)のごとく(きら)ひたる春日姫(かすがひめ)(いま)言葉(ことば)128(まつた)(えにし)(かみ)(さきは)ひならむ。129(ぜん)(いそ)げ、130(また)もや御意(ぎよい)(かは)らぬうちに」と(ふた)返事(へんじ)にて春日姫(かすがひめ)(ねがひ)()れ、131()()つて侍者(じしや)()(まね)けば、132禿頭(はげあたま)鬼熊彦(おにくまひこ)(たちま)()()(あら)はれたり。133美山彦(みやまひこ)機嫌(きげん)()げに、134イソイソとして、
135今宵(こよひ)ただちに結婚式(けつこんしき)()ぐる用意(ようい)をせよ。136(また)召使(めしつかひ)一同(いちどう)(のこ)らず祝酒(いはひざけ)(あた)へて、137(おも)ふままにさせ、138各自(かくじ)(うた)()(をど)らしめよ』
139命令(めいれい)したれば、140鬼熊彦(おにくまひこ)は、
141諾々(はいはい)
142(かしら)幾度(いくど)(たたみ)にうちつけ(なが)ら、143(よろこ)(いさ)んで()()()()したり。144(しか)して一般的(いつぱんてき)今宵(こよひ)結婚(けつこん)次第(しだい)一々(いちいち)伝達(でんたつ)せしめたりけり。
145大正一一・一・一六 旧大正一〇・一二・一九 藤松良寛録)