霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第二〇章 善悪(ぜんあく)不測(ふそく)〔二七〇〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第6巻 霊主体従 巳の巻 篇:第4篇 立花の小戸 よみ(新仮名遣い):たちはなのおど
章:第20章 善悪不測 よみ(新仮名遣い):ぜんあくふそく 通し章番号:270
口述日:1922(大正11)年01月20日(旧12月23日) 口述場所: 筆録者:外山豊二 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年5月10日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
国祖はご退隠されてからも、神界現界の大災害が近づいていることを座視するに忍びず、天教山・地教山に野立彦命・野立姫命と現れて、しばらく救世の神業に携わっていたのであった。
しかし撞の御柱の神、天の御柱の神、国の御柱の神がご降臨されて、修理固成の神業を成すことを見定めると、地上一切のものの大洪水からの贖いのために、天教山の噴火口に身を投げて根底の国・地汐の国へとそれぞれ下っていった。
淤能碁呂島の本体ともいうべき国祖と豊国姫命の身魂は、自身の一部ともいうべき天教山の烈火の中にもまったく損なわれることはなかったのである。
知恵暗く力弱い人間は、どうしても偉大なる神の救いを求めなければ、自力で吾が身の犯した罪を償うことはできない。善をなそうとしても悪を知らず知らずのなすのが有限たる人間である。
だから、人生には絶対的の善もなければ、絶対的の悪もないのである。これは、神は霊力体をもって万物を造ったが、霊は善・体は悪・力は善悪混合であるからである。善悪不二、美醜一如であるのは、宇宙の真相なのである。
天地陰陽相い和して、宇宙一切が保持されるのである。また善悪は時所位によって変わるのであるから、本当に善悪の審判ができる権限を持つのは、ひとり宇宙の大元霊である大神のみなのである。
人はだから、吾が身の悪を改め、善に遷ることのみを考えるべきであり、いたずらに他人を裁くべきではない。善悪愛憎の外に超然として、惟神の道を遵奉することのみである。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm0620
愛善世界社版:115頁 八幡書店版:第1輯 671頁 修補版: 校定版:117頁 普及版:47頁 初版: ページ備考:
001 国祖(こくそ)国治立(くにはるたちの)(みこと)002豊国姫(とよくにひめの)(みこと)二柱(ふたはしら)は、003千座(ちくら)置戸(おきど)()ひて、004()(くに)005(そこ)(くに)()退隠(たいいん)(あそ)ばす(こと)となり、006大慈(だいじ)大悲(だいひ)御心(みこころ)は、007神界(しんかい)008現界(げんかい)(まさ)(きた)らむとする大惨害(だいさんがい)座視(ざし)するに(しの)びず、009(しば)らく天教山(てんけうざん)および地教山(ちけうざん)()(しの)び、010野立彦(のだちひこの)(かみ)011野立姫(のだちひめの)(かみ)改名(かいめい)し、012(しん)013(げん)二界(にかい)前途(ぜんと)見定(みさだ)め、
014『ここに(つき)御柱(みはしら)(かみ)015(あめ)御柱(みはしら)(かみ)016(くに)御柱(みはしら)(かみ)降臨(かうりん)ありて、017修理(しうり)固成(こせい)神業(しんげふ)(やや)その(しよ)()きたれば、018われは(これ)より(すす)みて幽界(いうかい)修理(しうり)固成(こせい)し、019(よろづ)身魂(みたま)天国(てんごく)(すく)はむ』
020と、021夫婦(ふうふ)二神(にしん)(あひ)(たづさ)へて、022さしも(はげ)しき天教山(てんけうざん)噴火口(ふんくわこう)()(とう)じ、023大地(だいち)中心(ちうしん)火球界(くわきうかい)なる根底(ねそこ)(くに)落行(おちゆ)(たま)ひ、024野立姫(のだちひめの)(みこと)は、025これより(わか)れて、026その西南隅(せいなんぐう)なる地汐(ちげき)世界(せかい)()らせ(たま)ひける。
027 至仁(しじん)至愛(しあい)至誠(しせい)至実(しじつ)身魂(みたま)は、028いかなる烈火(れつくわ)(なか)も、029その身魂(みたま)(そこな)ふこと()く、030いかなる濁流(だくりう)(ただよ)ふも、031その身魂(みたま)(けが)(おぼ)るること()きは、032(まつた)く『(まこと)(ちから)()(すく)ふ』の宣伝歌(せんでんか)実証(じつしよう)なり。033その身魂(みたま)偉大(ゐだい)にして無限(むげん)(ちから)あるときは、034心中(しんちう)一切(いつさい)混濁(こんだく)溟濛(めいもう)なる貪瞋痴(どんしんち)悪毒(あくどく)なければ、035悪心(あくしん)ここに消滅(せうめつ)して、036烈火(れつくわ)(また)清涼(せいりやう)(かぜ)となるなり。
037 野立彦(のだちひこの)(かみ)038野立姫(のだちひめの)(かみ)は、039さしも(はげ)しき噴火口(ふんくわこう)を、040初秋(しよしう)涼風(りやうふう)()かるるがごとき心地(ここち)して、041悠々(いういう)として根底(ねそこ)(くに)(おもむ)かせ(たま)ひぬ。042たとへば(のみ)や、043()や、044(しらみ)のごとき小虫(こむし)は、045敷島(しきしま)』の煙草(たばこ)吸殻(すひがら)にも、046その全身(ぜんしん)()かれて、047苦悶(くもん)すと(いへど)も、048野良(のら)(をとこ)()(おな)煙草(たばこ)吸殻(すひがら)(てのひら)()せて()()へながら、049()(かふ)(あつ)さを(すこ)しも(かん)ぜざるが(ごと)し。050(さん)(さい)童子(どうじ)五貫目(ごくわんめ)荷物(にもつ)()はしむれば、051非常(ひじやう)(くる)しむと(いへど)も、052壮年(さうねん)男子(だんし)(これ)指先(ゆびさき)にて(なん)()もなく取扱(とりあつか)ふがごとく、053すべての辛苦(しんく)艱難(かんなん)なるものは、054自己(じこ)身魂(みたま)強弱(きやうじやく)()るものなり。055(つみ)(ふか)人間(にんげん)火中(くわちう)(とう)ずるや、056(かぎ)りなき(くる)しみに(もだ)えながら、057その()(やぶ)(つひ)には()かれて(はひ)となるに(いた)る。058されど巨大(きよだい)なる動物(どうぶつ)ありて(ひと)()()()()片足(かたあし)(つめ)(さき)にて()()し、059(なん)(かん)じも()きがごとく、060神格(しんかく)偉大(ゐだい)にして、061神徳(しんとく)無辺(むへん)なる淤能碁呂(おのころ)(じま)()本体(ほんたい)ともいふべき野立彦(のだちひこの)(かみ)062野立姫(のだちひめの)(かみ)においては、063()()一端(いつたん)ともいふべき天教山(てんけうざん)烈火(れつくわ)(なか)(とう)(たま)ふは、064易々(いい)たるの(わざ)なるべし。
065 智慧(ちゑ)(くら)く、066(ちから)(よわ)人間(にんげん)は、067どうしても偉大(ゐだい)なる(かみ)(すく)ひを(もと)めねば、068到底(たうてい)自力(じりき)(もつ)()()(をか)せる身魂(みたま)(つみ)(つぐな)ふことは不可能(ふかのう)なり。069(ゆゑ)(ひと)(ただ)070(かみ)(しん)じ、071(かみ)(したが)成可(なるべ)(ぜん)(おこな)ひ、072(あく)退(しりぞ)(もつ)天地(てんち)経綸(けいりん)司宰者(しさいしや)たるべき本分(ほんぶん)(つく)すべきなり。073西哲(せいてつ)(げん)にいふ、
074(かみ)(みづか)(たす)くるものを(たす)く』
075と。076(しか)り。077されど()有限(いうげん)(てき)にして、078人間(にんげん)たるもの到底(たうてい)絶対(ぜつたい)(てき)身魂(みたま)永遠(ゑいゑん)(てき)幸福(かうふく)()()すことは不可能(ふかのう)なり。079(ひと)(ひと)つの善事(ぜんじ)()さむとすれば、080(かなら)ずやそれに(ばい)するの悪事(あくじ)不知(しらず)不識(しらず)()しつつあるなり。081(ゆゑ)人生(じんせい)には絶対(ぜつたい)(てき)(ぜん)()ければ、082また絶対(ぜつたい)(てき)(あく)()し。083(ぜん)(ちう)(あく)あり、084(あく)(ちう)(ぜん)あり、085(すゐ)(ちう)()あり、086(くわ)(ちう)(すゐ)あり、087(いん)(ちう)(やう)あり、088(やう)(ちう)(いん)あり、089陰陽(いんやう)善悪(ぜんあく)(あひ)(こん)じ、090美醜(びしう)明暗(めいあん)相交(あひまじ)はりて、091宇宙(うちう)一切(いつさい)完成(くわんせい)するものなり。092(ゆゑ)(ある)一派(いつぱ)宗派(しうは)(とな)ふる(ごと)善悪(ぜんあく)(しん)区別(くべつ)は、093人間(にんげん)(おろか)094(かみ)(いへど)(これ)正確(せいかく)判別(はんべつ)(たま)ふことは出来(でき)ざるべし。
095 如何(いかん)とならば(かみ)万物(ばんぶつ)(つく)(たま)ふに(さい)し、096霊力体(れいりよくたい)三大元(さんだいげん)(もつ)(これ)創造(さうざう)(たま)ふ。097(れい)とは(ぜん)にして、098(たい)とは(あく)なり。099(しか)して霊体(れいたい)より発生(はつせい)する(ちから)は、100これ善悪(ぜんあく)混淆(こんかう)なり。101(これ)宇宙(うちう)(ちから)といひ、102(また)神力(しんりき)(しよう)し、103(かみ)威徳(みいづ)()ふ。104(ゆゑ)善悪(ぜんあく)不二(ふじ)にして、105美醜(びしう)一如(いちによ)たるは、106宇宙(うちう)真相(しんさう)なり。
107 (おも)(にご)れるものは()となり、108(かる)(きよ)きものは(てん)となる。109(しか)るに大空(たいくう)のみにては、110一切(いつさい)万物(ばんぶつ)発育(はついく)するの場所(ばしよ)なく、111また大地(だいち)のみにては、112正神(せいしん)空気(くうき)吸収(きふしう)すること(あた)はず、113天地(てんち)合体(がつたい)114陰陽(いんやう)相和(あひわ)して、115宇宙(うちう)一切(いつさい)永遠(ゑいゑん)保持(ほぢ)さるるなり。116また善悪(ぜんあく)()117(しよ)118()によりて(ぜん)(あく)となり、119(あく)もまた(ぜん)となることあり。120(じつ)善悪(ぜんあく)標準(へうじゆん)複雑(ふくざつ)にして、121容易(ようい)人心(じんしん)小智(せうち)判知(はんち)すべき(かぎ)りにあらず。122(ゆゑ)善悪(ぜんあく)審判(しんぱん)は、123宇宙(うちう)大元霊(だいげんれい)たる大神(おほかみ)のみ、124()権限(けんげん)(いう)(たま)ひ、125吾人(ごじん)はすべての善悪(ぜんあく)審判(しんぱん)するの資格(しかく)絶対(ぜつたい)()きものなり。
126 (みだり)(ひと)審判(さばく)は、127大神(おほかみ)職権(しよくけん)(をか)すものにして、128僣越(せんえつ)(かぎ)りと()ふべし。
129 唯々(ただただ)(ひと)()()(あく)(あらた)め、130(ぜん)(うつ)ることのみを(かんが)へ、131(けつ)して他人(たにん)審判(さばき)()()資格(しかく)()きものなることを(かんが)ふべきなり。
132 (われ)(あい)するもの(かなら)ずしも善人(ぜんにん)(あら)ず、133(われ)(くる)しむるもの(かなら)ずしも悪人(あくにん)ならずとせば、134唯々(ただただ)吾人(ごじん)は、135善悪(ぜんあく)愛憎(あいぞう)(ほか)超然(てうぜん)として、136惟神(かむながら)(みち)遵奉(じゆんぽう)するより(ほか)()しと()るべし。
137 アヽ惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)
138 録者(ろくしや)いはく、139虚偽(きよぎ)虚飾(きよしよく)生活(せいかつ)(とら)はれたる現代(げんだい)人士(じんし)は、140()一節(いつせつ)(つまづ)くの(おそれ)あれば(とく)熟読(じゆくどく)玩味(ぐわんみ)することを(えう)す』
141大正一一・一・二〇 旧大正一〇・一二・二三 外山豊二録)
142(第一三章~第二〇章 昭和一〇・二・九 於那智丸船中 王仁校正)

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