霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第三九章 石仏(いしぼとけ)入水(にゆうすゐ)〔二八九〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第6巻 霊主体従 巳の巻 篇:第7篇 黄金の玉 よみ:おうごんのたま
章:第39章 第6巻 よみ:いしぼとけのにゅうすい 通し章番号:289
口述日:1922(大正11)年01月23日(旧12月26日) 口述場所: 筆録者:井上留五郎 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年5月10日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
青雲山から流れ出る四恩河は雨水増して、架橋中の橋がまたしても流されてしまい、四恩郷の人々は交通に困っていた。
人夫たちは、年に何度も四恩河の橋が流されてしまう事態を嘆いていた。また、ウラル彦が黄金の玉を取りに来るため、四恩河の架橋を急いで行うように命じられていたのである。
人夫の一人は、黄金の玉がアーメニヤに取られることを神様が嘆いて、こんなに雨が降って橋が流されるのだ、と悲しそうに行った。
人夫の戊は、皆が沈んでいる中、どうしたら橋を架けられようか、と歌いながら陽気に踊り出した。人夫の甲は、戊の能天気さに腹立ち、戊を河に突き落とした。しかし戊は増水の河水の中を平気で泳ぎ回り、岸に上がると、今度は甲を河に突き落とした。
甲はおぼれて沈んでしまったが、戊が飛び込んで救い上げた。と見る間に、戊は大きな亀となって河の中に姿を隠してしまった。果たしてこの亀は何神の化身であろうか。
主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2017-04-02 03:11:17 OBC :rm0639
愛善世界社版:236頁 八幡書店版:第1輯 711頁 修補版: 校定版:236頁 普及版:99頁 初版: ページ備考:
001 天津御空(あまつみそら)黒雲(くろくも)の、002いや(ふさ)がりて()(つづ)く、003(あめ)水量(みづかさ)(まさ)()く、004四恩(しおん)(かは)架橋(かけはし)は、005()(なが)されて四恩郷(しおんきやう)006往来(ゆきき)途絶(とだ)えし(くる)しさに、007この(さと)酋長(しうちやう)寅若(とらわか)は、008数多(あまた)郷人(さとびと)()()して、009()れたる(そら)(ほし)のごと、010数多(あまた)人夫(にんぷ)()(あつ)め、011(いま)架橋(かけう)真最中(まつさいちう)なり。
012 青雲山(せいうんざん)より()(そそ)百谷千谷(ももたにちたに)一処(ひととこ)(あつ)まり(きた)水音(みなおと)は、013百千万(ひやくせんまん)獅子(しし)(とら)の、014(こゑ)(そろ)へて一時(ひととき)に、015咆哮(はうかう)怒号(どがう)せるにもいや(まさ)り、016その(すさま)じさ(たと)ふるにものなかりける。
017 酋長(しうちやう)指揮(しき)(したが)つて、018数多(あまた)人夫(にんぷ)真裸体(まつぱだか)となり、019河中(かちう)()()み、020彼処此処(をちこち)(やま)より数多(あまた)()()(はこ)(きた)つて、021架橋(かけう)余念(よねん)なく従事(じうじ)()たりき。
022 酋長(しうちやう)人夫(にんぷ)頭目(かしら)何事(なにごと)命令(めいれい)(つた)へ、023吾家(わがや)(かへ)()りぬ。
024 人夫(にんぷ)(なか)より(すぐ)れて骨格(こつかく)(たくま)しい、025身長(せい)(たか)(いろ)(くろ)い、026大兵(たいひやう)肥満(ひまん)(をとこ)()(あが)り、
027『オイ(みな)(もの)028一服(いつぷく)しようではないか』
029といふにぞ、030(いづ)れもこの一言(いちごん)(さき)(あらそ)うて(かは)(どて)()(あつ)まり、031(くさ)()煙草(たばこ)()へながら、032スパスパと(むらさき)(けむり)をたて雑談(ざつだん)(ふけ)る。
033(かふ)一体(いつたい)全体(ぜんたい)この(はし)はよう()ちるぢやないか。034一年(いちねん)(すくな)くて二度(にど)035(おほ)くて五六度(ごろくど)落橋(らくけう)すると()ふのだから、036吾々(われわれ)四恩郷(しおんきやう)人間(にんげん)はほんとに迷惑(めいわく)な、037四恩河(しおんがは)なンて(おん)(くそ)もあつたものぢやない。038至難河(しなんがは)だ』
039(おつ)()なぬ(かは)なら長命(ながいき)して()いぢやないか』
040(かふ)貴様(きさま)(わけ)(わか)らぬ(やつ)だな。041この(はし)()い、042長命(ながいき)どころか二月(ふたつき)三月(みつき)一遍(いつぺん)づつ()ぬぢやないか。043四恩河(しおんがは)なンてほんとうに()(つら)(かは)だ。044(かみ)さまもチツと()()かしさうなものだねー』
045(おつ)(かは)れば(かは)()(なか)といふぢやないか。046今度(こんど)(あめ)で、047昨日(きのふ)今日(けふ)飛鳥川(あすかがは)048淵瀬(ふちせ)(かは)()(なか)に、049(かは)らぬものは(こひ)(みち)
050(かふ)『ソラー(なに)()かす。051とぼけるない。052歌々(うたうた)(うた)どころの(さわ)ぎぢやない。053この(はし)十日間(とをかかん)()けて(しま)はなくつちや、054吾妻彦命(あづまひこのみこと)校正本では「吾妻別命」から(また)どえらいお目玉(めだま)だぞ』
055(へい)『そんな無茶(むちや)(こと)()つたつて仕方(しかた)()いぢやないか。056この泥水(どろみづ)()うして()んな(なが)(はし)十日(とをか)やそこらに()かつてたまるものか』
057(おつ)『たまつても、058たまらいでも仕方(しかた)がない。059毎日(まいにち)(かか)つて()るのだい。060吾々(われわれ)(あめ)(かみ)とやらに(はし)(おと)されて、061はしなくもこの苦労(くらう)だ』
062(へい)洒落(しやれ)どころぢやないわい。063(いま)酋長(しうちやう)()つて()たよ。064アーメニヤのウラル彦神(ひこのかみ)校正本では「ウルル彦神」青雲山(せいうんざん)へお(いで)になるのだて。065それでそれ(まで)()けて()かぬと、066どえらいお目玉(めだま)ぢやと()いた。067俺等(おいら)夜昼(よるひる)なしに、068たとへ(ゆが)みなりにでもこの(はし)()けて(しま)はなくちや、069酋長(しうちやう)(まを)(わけ)がないわい』
070(おつ)『なんと、071アーメニヤがウラル(ひこ)つて、072()んだい。073毎日(まいにち)()にちアメニヤがふられ(ひこ)(はし)まで(おと)されて俺等(おいら)迷惑(めいわく)074アーメニヤがふられとか、075ふるとかが(はし)(わた)るなんて、076一体(いつたい)(わけ)(わか)らぬぢやないかい』
077(かふ)(わか)らぬ(やつ)だ。078(だま)つて()れ、079貴様(きさま)のやうな(やつ)あ、080(あめ)でも()んで()んだらよからう』
081(おつ)()ねと()つたつて、082貴様(きさま)最前(さいぜん)()なぬ(かは)つて()かしたらう。083(あめ)でも()んで()ねなんて貴様(きさま)こそ(わか)らぬ(こと)()ふぢやないか』
084(てい)実際(じつさい)(こと)あ、085こちら(さま)がよく御存(ごぞん)じぢや。086前達(まへたち)一同(いちどう)謹聴(きんちやう)して、087吾々(われわれ)御託宣(ごたくせん)(うけたまは)れ』
088(おつ)『イヨー、089(おほ)きく()やがつたぞ』
090(てい)(おほ)きいも(ちひ)さいもあるかい。091この毎日(まいにち)()にち(あめ)()るのは、092青雲山(せいうんざん)御宝(おたから)黄金(こがね)(たま)とやらをウラル彦神(ひこのかみ)()つて()ぬと()ふので、093神様(かみさま)(なげ)いて毎日(まいにち)(なみだ)をこぼさつしやるのだ。094それで(なみだ)(あめ)()るのだ。095(こま)つた(こと)になつたものだ。096(むかし)神澄彦天使(かむずみひこのかみ)さまが御守護(ごしゆご)あつた(とき)天気(てんき)()かつたなり、097何時(いつ)青雲山(せいうんざん)青雲(あをくも)(なか)まで()()立派(りつぱ)姿(すがた)(あら)はし、098(やま)(いただき)からは(たま)威徳(ゐとく)によつて(むらさき)(くも)靉靆(たなび)き、099(かは)(みづ)(きよ)(うつく)しく、100果物(くだもの)(みの)り、101(ひつじ)はよく(そだ)ち、102ほんたうに天下(てんか)泰平(たいへい)であつたが、103アーメニヤのウラル彦神(ひこのかみ)が、104青雲山(せいうんざん)()()けてからと()ふものは、105ろくにお天道(てんだう)さまも(をが)めた(こと)はなく、106毎日々々(まいにちまいにち)107ザアザアザアと(あめ)土砂降(どしやぶ)りに()るなり、108(ひつじ)雨気(あまけ)(くさ)()うて(やまひ)(おこ)してころつ109ころつ息盡(いきつく)なり、110五日(いつか)(かぜ)十日(とをか)(あめ)(むかし)(ゆめ)となり、111こんな(つま)らぬ()(なか)()りやしない。112(なに)()つても肝腎(かんじん)大将(たいしやう)が、113鬼掴(おにつかみ)とかいふ(わる)(やつ)にまゐつて(しま)うたのだから、114天道(てんだう)さまも御機嫌(ごきげん)()くないのは当前(あたりまえ)だ。115それ(まで)二十年(にじふねん)三十年(さんじふねん)(はし)()つるの、116(いへ)(なが)れるのと()(やう)(みづ)()(こと)()いぢやないか。117(なん)でも(くに)御柱神(みはしらのかみ)(さま)は、118あまり悪神(わるがみ)覇張(はば)るので(ごう)()やして、119黄泉(よみ)(くに)とかへさつさ()つて(しま)はれたと()ふことだ。120(あと)(あめ)御柱神(みはしらのかみ)(さま)(ひと)(のこ)されて、121(なに)()御指揮(おさしづ)(あそ)ばすと()(こと)だが、122一軒(いつけん)(うち)でもおなじ(こと)123女房(にようばう)()くては(いへ)(うち)(くら)がりと(おんな)(やう)に、124世界(せかい)段々(だんだん)(くら)うなつて()るのだよ』
125(かな)(さう)にいふ。
126(ぼう)()うしたらこの()(をさ)まるか。127()うしたらこの(はし)()けられよか』
128(うた)ひながら()(あが)つて(をど)()した。
129 (かふ)は『馬鹿(ばか)』と()ひながら、130(ぼう)(かた)(ちから)()めて()した途端(とたん)に、131(ぼう)(かは)(なか)真倒様(まつさかさま)()()んだ。
132 (ぼう)はやにはに橋杭(はしぐひ)()()き、133(また)もや一同(いちどう)(はう)(むか)つて、
134(ぼう)()うしても(わたし)(なが)れませぬ。135()うしたらこの(はし)()けられよか、136()うしたら(かふ)()(たふ)されよか』
137(くひ)()きつき不減口(へらずくち)(たた)いて(うた)つて()る。138(やうや)くにして(ぼう)河土手(かはどて)に、139()(ねずみ)となつて()(あが)り、140一生懸命(いつしやうけんめい)真裸体(まつぱだか)になつて衣類(いるゐ)(しぼ)つて()る。141さうして(また)もや、
142(ぼう)『どうしたら衣物(きもの)(かわ)かうか、143これだけ()つては仕様(しやう)がない、144どうしようぞいな、145どうしようぞいな、146スツテのことで土左衛門(どざゑもん)
147気楽(きらく)さうに(をど)()す。
148 この(をとこ)河童(かつぱ)(うま)(かは)りで、149(みづ)(なか)()ンとも(おも)つて()ない。150(さむ)(とき)温泉(をんせん)にでも這入(はい)つた(やう)心持(こころもち)になる(をとこ)なり。
151 (ぼう)(かふ)(かたはら)にツカツカと()()たり、
152『お(かげ)泥水(どろみづ)沢山(たくさん)(いただ)きました。153なんとも御礼(おれい)申様(まをしやう)がありませぬ』
154()ひながら、155むんづ(ばか)(かふ)(こし)()(かか)自分(じぶん)から(たい)(かは)して、156(とも)(かは)(なか)()んだ。157(かふ)石仏(いしぼとけ)()()んだ(やう)ぶくぶく(あわ)()て、158河底(かはぞこ)(しづ)むで(しま)つた。159大勢(おほぜい)人夫(にんぷ)(おどろ)いて、160どうしよう、161かうしようと狼狽(うろたへ)まはりたり。162(ぼう)(また)もや橋杭(はしくひ)()りつき、
163(ぼう)()うしたら生命(いのち)(たす)からう、164ぶくぶく(しづ)んだ石仏(いしぼとけ)165どつこいしよのしよ』
166(うた)()る。
167 大勢(おほぜい)(はら)()てて()()(いし)()(にぎ)り、168(ぼう)()がけて()ちつける。
169 (ぼう)はたちまち水中(すゐちう)(もぐ)()み、170しばらくすると(かふ)(からだ)両手(りやうて)(ささ)げて()(あが)つた。171(いし)(つぶて)(あめ)のごとく()つて()る。172(ぼう)(かふ)(からだ)にて(あめ)()石礫(いしつぶて)()()めた。173(かふ)は、
174『あ(いた)175(いた)
176(あたま)をかかへて渋面(じふめん)(つく)つて()()すを見兼(みかね)て、177(ぼう)(かふ)浅瀬(あさせ)(すく)()げ、178巨大(きよだい)なる(かめ)(くわ)し、179悠々(いういう)として水上(すゐじやう)(うか)び、180(ふたた)姿(すがた)(かく)したり。181この(かめ)(はた)して何神(なにがみ)化身(けしん)ならむか。
182大正一一・一・二三 旧大正一〇・一二・二六 井上留五郎録)
183(第三七章~第三九章 昭和一〇・二・一七 於木の花丸船中 王仁校正)