霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一八章 巴留(はる)関守(せきもり)〔三六八〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第8巻 霊主体従 未の巻 篇:第3篇 秘露より巴留へ よみ:ひるよりはるへ
章:第18章 巴留の関守 よみ:はるのせきもり 通し章番号:368
口述日:1922(大正11)年02月08日(旧01月12日) 口述場所: 筆録者:加藤明子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年6月15日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
淤縢山津見は谷底に落ち込んで重傷を負った荒熊を助け出し、鎮魂を施すと、荒熊の負傷はたちまち癒えて元の体に回復した。
荒熊は淤縢山津見の前に両手をつき、命を助けてくれた恩を涙ながらに感謝し、これまでの無礼を謝した。
蚊ヶ虎は自分の威力で荒熊が谷底へ落ちたと得意になってまたおかしな説教を荒熊に垂れている。淤縢山津見がそれをたしなめた。
荒熊は淤縢山津見が醜国別であると認めた。荒熊はかつての醜国別の部下・高彦の後身であった。高彦は、醜国別が帰幽して以来、讒言によって常世神王の元を追い出されて流人となっていたという。
巴留の国は今、鷹取別が厳しく支配し、他国者を寄せ付けないという。鷹取別は、大自在天の部下で、かつては高彦や蚊ヶ虎の同僚であった。荒熊は、自分が高彦であると鷹取別に正体を知られると、また迫害を受ける、と心配している。
蚊ヶ虎は、鷹取別なんか恐くない、吹き飛ばしてやる、俺が貴様を巴留の国の王にするのだ、とまた法螺を吹いて息巻いている。淤縢山津見がそれをたしなめる。
主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:
愛善世界社版:119頁 八幡書店版:第2輯 193頁 修補版: 校定版:121頁 普及版:52頁 初版: ページ備考:
001 激潭(げきたん)飛沫(ひまつ)囂々(がうがう)(おと)(さわ)がしき千仭(せんじん)谷間(たにま)に、002()(をど)らして()()り、003重傷(ぢうしやう)(なや)荒熊(あらくま)(たす)(おこ)して(わが)()()ひ、004(やうや)此処(ここ)駆上(かけあが)つて()淤縢山津見(おどやまづみ)は、005荒熊(あらくま)大地(だいち)(おろ)して神言(かみごと)奏上(そうじやう)鎮魂(ちんこん)(ほどこ)し、006頭部(とうぶ)傷所(きずしよ)(むか)つて(いき)()きかけたるに、007不思議(ふしぎ)荒熊(あらくま)負傷(ふしやう)(ぬぐ)ふが(ごと)()え、008苦痛(くつう)(まつた)()まりて(もと)身体(からだ)(ふく)したり。009荒熊(あらくま)大地(だいち)両手(りやうて)をつき高恩(かうおん)(なみだ)(とも)感謝(かんしや)し、010()無礼(ぶれい)陳謝(ちんしや)したりける。
011『オイ(あら)さま、012ドツコイ黒坊(くろんぼう)(くま)さま、013三五教(あななひけう)御神徳(ごしんとく)とはコンナものだい。014(みみ)(あな)(さら)つてとつくり()かう。015エヘン、016蚊々虎様(かがとらさま)の』
017()ひつつ(ゆび)(さき)(はな)()さへながら、
018『この(おほ)きな(はな)(あな)からフン伊吹(いぶき)をやつたが最後(さいご)019貴様(きさま)蠑螈(いもり)(どろ)()つたやうに(おほ)きな(くち)()けよつて、020アヽアーと虚空(こくう)(つか)んで仰向(あふむ)けに顛覆(ひつくり)(かへ)つたが最後(さいご)021この(ふか)(ふか)谷底(たにそこ)スツテンドウ顛覆(ひつくり)(かへ)つて(あたま)()()つて、022「アイタツタツタ、023コイタツタツタ、024アーア今日(けふ)如何(いか)なる悪日(あくじつ)かと、025(ところ)もあらうにコンナ(ふか)(ふか)谷底(たにそこ)()つて()られ、026此処(ここ)()ぬのか、027(あと)女房(にようばう)(さぞ)やさぞ、028(くや)むであらう。029()ぬるこの()(いと)はねど、030昨日(きのふ)(かは)今日(けふ)(そら)031(さだ)()()()ひながら、032さてもさてもあまりだわ、033不運(ふうん)(かさ)なれば(かさ)なるものか、034()つて女房(にようばう)()くであらう」などと(くだ)らぬ(こと)を、035河鹿(かじか)のやうに、036谷水(たにみづ)(つか)つて(ほざ)きよつた其処(そこ)へ、037天道(てんだう)(ひと)(ころ)さず、038三五教(あななひけう)(おい)らの先生様(せんせいさま)醜国別(しこくにわけ)オツトドツコイ淤縢山津見様(おどやまづみさま)悠然(いうぜん)として(あら)はれたまひ、039摂取不捨(せつしゆふしや)040大慈(だいじ)大悲(だいひ)大御心(おほみこころ)をもつてお(たす)(あそ)ばしたのだよ。041(なん)有難(ありがた)いか、042勿体(もつたい)ないか、043エーン改心(かいしん)(いた)せ、044慢心(まんしん)大怪我(おほけが)(もと)だぞよ。045慢心(まんしん)するとその(とほ)り、046谷底(たにそこ)()ちて(ひど)()()つてアフンと(いた)さねばならぬぞよと、047三五教(あななひけう)神様(かみさま)仰有(おつしや)るのだ。048その実地正真(じつちしやうまつ)(この)(はう)がして()せてやつたのだぞ。049改心(かいしん)ほど結構(けつこう)なものは()いぞよ。050エヘン』
051『コラ、052コラ蚊々虎(かがとら)053(だま)らぬか。054(なん)といふ法螺(ほら)()く、055神様(かみさま)(をしへ)()きかじりよつて、056仕方(しかた)のない(やつ)だ。057(だま)つて(おれ)()(こと)()いて()れ』
058『ヘン、059大勢(おほぜい)のところで(はぢ)()かさいでも、060ちつとは(おれ)(はな)()たして()れてもよささうなものだなあ』
061小声(こごゑ)にて(つぶや)く。062荒熊(あらくま)宣伝使(せんでんし)(かほ)をじつと見上(みあ)げ、
063『ヨウヨウ、064貴下(あなた)醜国別(しこくにわけ)(さま)では()かつたか』
065『ヤヽさういふお(まへ)高彦(たかひこ)ではなかつたか。066これはこれは(めう)(ところ)()うたものだ。067一体(いつたい)(まへ)はコンナ(ところ)へどうして()たのだ。068常世会議(とこよくわいぎ)(とき)には随分(ずゐぶん)(えら)元気(げんき)弥次(やじ)りよつたが、069かうなつた(わけ)()かして()れないか』
070『ハイ、071ハイ、072委細(ゐさい)(つつ)まず申上(まをしあ)げますが、073(しか)しながら、074貴下(あなた)大自在天(だいじざいてん)(さま)宰相(さいしやう)醜国別(しこくにわけ)(さま)075一旦(いつたん)幽界(あのよ)とやら(とほ)(くに)へお(いで)になつたと()(こと)だのに、076どうしてまあ此処(ここ)へお()しになつたのか、077ユヽ幽霊(いうれい)ぢや()からうかナア』
078幽霊(いうれい)でも(なん)でもない』
079 (じつ)斯様々々(かやうかやう)でと、080(あり)来歴(らいれき)詳細(しやうさい)物語(ものがた)り、081高彦(たかひこ)経歴談(けいれきだん)熱心(ねつしん)()()りぬ。082高彦(たかひこ)両眼(りやうがん)(なみだ)(たた)へながら、
083(わたくし)貴下(あなた)宰相(さいしやう)として大自在天(だいじざいてん)にお(つか)(あそ)ばした(ころ)は、084貴下(あなた)のお加護(かげ)相当(さうたう)立派(りつぱ)(やく)(あた)へられ、085(かた)(かぜ)()つて(ある)いたものでございますが、086貴下(あなた)御帰幽後(ごきいうご)鷹取別(たかとりわけ)天下(てんか)となり、087悪者(わるもの)のために讒言(ざんげん)されて常世神王様(とこよしんわうさま)勘気(かんき)(かうむ)り、088常世国(とこよのくに)(たた)(はら)ひにされて妻子(さいし)眷属(けんぞく)離散(りさん)し、089(わたくし)何処(どこ)(とり)つく(しま)もなく、090()()(なぎさ)捨小舟(すてをぶね)091(やうや)巴留(はる)(くに)()(なが)され、092(よる)(まぎ)れてこの(くに)(あが)り、093労働者(らうどうしや)となつて働人(はたらきにん)仲間(なかま)(まぎ)()み、094(すこ)(ちから)のあるを(さいはひ)(いま)(わづか)五人頭(ごにんがしら)となつて、095この巴留(はる)(くに)関守(せきもり)となり、096面白(おもしろ)からぬ月日(つきひ)(おく)つて()ります。097この巴留(はる)(くに)には常世神王(とこよしんわう)勢力(せいりよく)(あなど)(がた)(いま)また伊弉冊命(いざなみのみこと)(さま)何処(どこ)からかお(いで)になつて、098ロッキー(ざん)にお(しづ)まりなされ、099常世神王(とこよしんわう)勢力(せいりよく)ますます旺盛(わうせい)となり、100この巴留(はる)(くに)鷹取別(たかとりわけ)御領地(ごりやうぶん)で、101それはそれは大変(たいへん)(きび)しい制度(せいど)()かれ、102他国(たこく)(もの)一人(ひとり)もこの(くに)這入(はい)れない(こと)になつて()ます。103万一(まんいち)これから(さき)貴下(あなた)がお()しなさるやうな(こと)があれば、104(わたくし)関守(せきもり)としての(やく)(つと)まらず、105鷹取別(たかとりわけ)面前(めんぜん)()()され、106(さば)きを()けねばなりませぬ。107その(とき)(わたくし)(かほ)見知(みし)つてゐる鷹取別(たかとりわけ)はヤア貴様(きさま)高彦(たかひこ)ではないか、108(にら)まれやうものなら、109(また)もやこの(くに)(たた)(ばら)ひにされて(えら)()()はねばならぬ。110折角(せつかく)(いのち)(たす)けて(もら)つて、111その御恩(ごおん)(かへ)さず、112これから(もと)(かへ)つて(くだ)さいと申上(まをしあ)げるは(おん)(あだ)にかへす道理(だうり)113ぢやと(まを)して()つて(もら)へば(いま)(まを)(とほ)りの破目(はめ)()はねばならず、114貴下(あなた)がお(いで)になるならば、115この関守(せきもり)荒熊(あらくま)(くび)()ねて()つて(くだ)さい』
116(たき)(ごと)(なみだ)()らして大地(だいち)()()しける。117蚊々虎(かがとら)(わら)()し、
118『ウワハヽ(よわ)(やつ)ぢや。119(なん)だい、120(たか)()れた鷹取別(たかとりわけ)121彼奴(あいつ)がそれほど(おそ)ろしいのか。122(おれ)鼻息(はないき)貴様(きさま)()()ばしたやうに、123鷹取別(たかとりわけ)もまた()()ばしてやるワイ。124エヽ心配(しんぱい)するな、125蚊々虎(かがとら)()いて()い、126(おれ)貴様(きさま)巴留(はる)(くに)王様(わうさま)()てやるのだ。127面白(おもしろ)面白(おもしろ)い』
128『オイ蚊々虎(かがとら)129貴様(きさま)(くち)()ぎる。130この(くに)守護神(しゆごじん)が、131其辺(そこら)一面(いちめん)()いてをるぞ』
132 (をり)から()()(なつ)(かぜ)133この()(ささや)きを()せて巴留(はる)(みやこ)(おく)()く。
134大正一一・二・八 旧一・一二 加藤明子録)