霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第五章 海上(かいじやう)神姿(しんし)〔三九八〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第9巻 霊主体従 申の巻 篇:第1篇 長途の旅 よみ:じょうとのたび
章:第5章 第9巻 よみ:かいじょうのしんし 通し章番号:398
口述日:1922(大正11)年02月12日(旧01月16日) 口述場所: 筆録者:桜井重雄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年7月5日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
進み来る船団の大船には、気高き女神が舷頭に立ち会われた。気高き女神は東天を拝して、何事かを祈るごとくの様子であった。
女神の傍らには、筋骨たくましく眼光けいけいなる大神人が立っていた。その歌う宣伝歌に、三笠丸の人々は、これが日の出神であり、女神は伊邪那美大神であることを知った。
照彦をはじめ、松・竹・梅の三姉妹は思いもかけず伊邪那美大神と日の出神のお姿を拝することができたことを喜んだ。
船中の客たちはまたもや雑談を始めたが、そのとき船底に怪しい物音が聞こえた。船頭は大声で、船が座礁して沈没しつつあることを叫んでいる。船内は一度に大騒ぎとなってしまった。
主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm0905
愛善世界社版:36頁 八幡書店版:第2輯 288頁 修補版: 校定版:38頁 普及版:15頁 初版: ページ備考:
001 数十艘(すうじつそう)大船(おほぶね)小船(こぶね)真帆(まほ)(かぜ)(はら)んで、002堂々(だうだう)陣容(ぢんよう)(ととの)(すす)(きた)る。003三笠丸(みかさまる)(かぜ)(さか)らひながら、004(かい)(おと)(たか)(すす)()く。005(むか)ふの大船(おほふね)には、006気高(けだか)女神(めがみ)舷頭(げんとう)()ちあらはれ、007(すず)しき(ひとみ)(したた)るが(ごと)く、008楚々(そそ)たる容貌(ようばう)009窈窕(えうてう)たる姿(すがた)010いづこともなく威厳(ゐげん)()東天(とうてん)(はい)して何事(なにごと)(いの)るものの(ごと)くなり。011(かたはら)(まゆ)(ひい)鼻筋(はなすぢ)(とほ)り、012(いろ)()くまで(しろ)く、013筋骨(きんこつ)たくましく、014眼光(ぐわんくわう)炯々(けいけい)として(ひと)()大神人(だいしんじん)()ちゐたり。015船中(せんちう)人々(ひとびと)()せずして()一神(いつしん)(まなこ)(そそ)ぐ。
016(かぎ)りも()れぬ(なみ)(うへ)
017(すく)ひの(ふね)をひきつれて
018黄泉(よもつ)(くに)におちいりし
019(もも)身魂(みたま)(すく)()
020(あふ)ぐも(たか)天教(てんけう)
021(やま)にまします()花姫(はなひめ)
022(かみ)(みこと)御教(みをしへ)
023あをみの(はら)(そこ)までも
024()(つた)へゆく宣伝使(せんでんし)
025神伊邪那美(かむいざなみ)大神(おほかみ)
026御許(みもと)(つか)(たてまつ)
027(われ)()出神司(でのかむつかさ)
028(しこ)のあつまる黄泉島(よもつじま)
029黄泉軍(よもついくさ)言向(ことむ)けて
030()太平(たいへい)(なみ)(うへ)
031皇大神(すめおほかみ)(したが)ひて
032(すく)ひの(かみ)顕現(けんげん)
033(ぜん)(あく)とを立別(たてわけ)
034この()(つく)りし神直日(かむなほひ)
035(こころ)もひろき大直日(おほなほひ)
036直日(なほひ)のみたまを(たて)となし
037(いづ)のみたまや(みづ)みたま
038(なら)んで(すす)荒海(あらうみ)
039(なみ)をも()ぢぬ荒魂(あらみたま)
040(かぜ)(しづ)まる和魂(にぎみたま)
041世人(よびと)(すく)幸魂(さちみたま)
042暗世(やみよ)(てら)奇魂(くしみたま)
043(ここ)(そろ)うて伊都能売(いづのめ)
044(かみ)(みこと)神業(かむわざ)
045(やま)より(たか)八千尋(やちひろ)
046(うみ)より(ふか)仕組(しぐみ)なり
047(うみ)より(ふか)仕組(しぐみ)なり』
048(うた)(こゑ)(かぜ)にさへぎられて、049(つひ)には(なみ)(おと)のみ(きこ)えけり。050照彦(てるひこ)はこの(うた)(みみ)をすませ、051(かうべ)(かたむ)け、
052『モシ松代姫(まつよひめ)(さま)053(いま)()きちがひました(ふね)舷頭(げんとう)()てる二人(ふたり)神様(かみさま)は、054(おそ)(おほ)くも伊邪那美(いざなみ)大神様(おほかみさま)と、055天下(てんか)名高(なだか)()出神(でのかみ)(さま)でありませう。056(かす)かに(きこ)ゆる(うた)(こころ)によつて、057(たしか)(うなづ)かれます。058伊邪那美(いざなみ)命様(みことさま)は、059()(くに)060(そこ)(くに)へお()(あそ)ばし、061最早(もは)()()御姿(みすがた)(はい)することの出来(でき)ないものと、062(わたくし)(ども)覚悟(かくご)(いた)してをりました。063(しか)るに(おも)ひもかけぬ()海原(うなばら)で、064伊邪那美(いざなみ)神様(かみさま)にお()にかかるといふは、065(なん)とした有難(ありがた)(こと)でございませうか。066あゝ(じつ)に、067貴女様(あなたさま)はお父上(ちちうへ)(たづ)ねてお()(あそ)ばす(ふね)(うへ)で、068あの()一旦(いつたん)()つた神様(かみさま)が、069(ふたた)()()(ふね)()つて(あら)はれ、070何処(どこ)かは()らぬが(ひがし)()してお()ましになつた(こと)(おも)へば、071父上(ちちうへ)御面会(ごめんくわい)(あそ)ばすのは(けつ)して絶望(ぜつばう)ではありませぬ。072(いな)父上(ちちうへ)のみならず、073母上(ははうへ)御無事(ごぶじ)でゐらつしやるかも(わか)りませぬ。074(なん)今日(けふ)目出度(めでた)(こと)でございませう』
075『あゝ、076あの気高(けだか)御姿(おすがた)(わらは)(をが)んだ(とき)077(なん)とも()へぬ崇高(すうかう)(かん)じがしました。078(また)()出神(でのかみ)(さま)とやらのお姿(すがた)(はい)した(とき)は、079(なん)となくゆかしき(かん)じがして、080わが父上(ちちうへ)所在(ありか)御存(ごぞん)じの(かた)のやうに(おも)はれてなりませぬ。081もしや父上(ちちうへ)は、082あのお(ふね)にお()(あそ)ばして御座(ござ)るのではあるまいか。083あゝ(なん)となく(こひ)しい(ふね)だ』
084(すこ)しく(かほ)(いろ)(くも)らせながら物語(ものがた)る。085竹野姫(たけのひめ)は、
086『お(あね)さま、087(とう)さまに()はれた(うへ)に、088(また)(かあ)さまに()へるやうなことが御座(ござ)いませうかな』
089 梅ケ香姫(うめがかひめ)(しづか)に、
090(わらは)いつも(ゆめ)に、091(とう)さまには何時(いつ)()へますが、092(かあ)さまに()つても、093(なん)だか(めう)(かすみ)(つつ)まれてハツキリ(いた)しませぬ。094神様(かみさま)のお(かげ)父上(ちちうへ)にはめぐり()(こと)出来(でき)ませうが、095(かあ)さまに()ふといふ(こと)覚束(おぼつか)ないでせう』
096 主従(しうじう)四人(よにん)()くの(ごと)(はなし)(ふね)片隅(かたすみ)ひそひそとしてゐる。097船中(せんちう)無聊(むれう)()へかねて、098(こし)(ひさご)から(さけ)をついで、099(たがひ)(さかづき)(かは)三人(さんにん)若者(わかもの)あり。100追々(おひおひ)(よひ)がまはり、101(つひ)には巻舌(まきじた)となり、
102(かふ)『タヽヽヽヽ(たれ)だい。103この(あら)(うみ)(なか)で、104()んだお(かあ)さまに()ひたいの、105()はれるのと()ひよつて、106縁起(えんぎ)(わる)い。107ここは何処(どこ)だと(おも)つてるのかい、108太平洋(たいへいやう)真中(まんなか)だぞ。109三途(さんづ)(かは)でも()(いけ)地獄(ぢごく)でもないワ。110()んだ(もの)に、111それ(ほど)()ひたきや、112()(いけ)へでも(ふね)()つて(わた)らぬかい。113クソ面白(おもしろ)くもない。114折角(せつかく)(うま)(さけ)がマヅくなつて(しま)ふワ』
115(おつ)貴様(きさま)116(さけ)()むと、117ようグツグツ(くだ)()きよる(やつ)だな。118(なん)でも()でも()つかかりをつけ人様(ひとさま)(はなし)横取(よこど)りしよつて、119(なに)をグツグツ喧嘩(けんくわ)()ひよるのだ。120あのお(かた)はな、121貴様(きさま)のやうな素性(すじやう)(いや)しい雲助(くもすけ)のやうな(やつ)とは、122テンからお(かほ)(だん)(ちが)ふのだ。123なんだ、124仕様(しやう)もない雲助(くもすけ)野郎(やらう)が、125(わけ)(わか)らぬ(こと)()つて、126寡婦(やもめ)行水(ぎやうずゐ)ぢやないが、127(ひと)ゆうとるワイと(こころ)(なか)(わら)つてゐらつしやるのかも()れぬぞ。128それだから貴様(きさま)一緒(いつしよ)(たび)をするのは御免(ごめん)だといふのだ。129酒癖(さけくせ)(わる)(やつ)だな。130アフリカ(たうげ)痩馬(やせうま)()(やう)に、131(さけ)()まぬ(とき)にはハイハイハイハイと()かしよつて、132()ばかりたれて、133本当(ほんたう)()げも(おろ)しもならぬ腰抜(こしぬ)けのツマらぬ人間(にんげん)だが、134(さけ)(くら)ふと天下(てんか)でも()つたやうな()になつて、135(なに)ほざくのだ、136()(ほど)()らず()が。137一体(いつたい)あのお(かた)どなた(おも)つてるのか。138(おそ)(おほ)くもヱルサレムの(みや)天使長(てんしちやう)をお(つと)(あそ)ばした結構(けつこう)神様(かみさま)箱入娘(はこいりむすめ)さまだぞ』
139『ナヽヽヽ(なん)だ、140箱入娘(はこいりむすめ)だ、141箱入娘(はこいりむすめ)がものを()ふかい。142馬鹿(ばか)(こと)()かすな。143箱入娘(はこいりむすめ)なら(おら)(ところ)には沢山(たくさん)あるワ。144(むすめ)ばかりか箱入(はこいり)息子(むすこ)箱入爺(はこいりぢい)さまでも箱入婆(はこいりばあ)さまでも箱入牛(はこいりうし)まで、145チヤーンととつといてあるのだ』
146『それは貴様(きさま)147間違(まちが)つてケツかる、148人形箱(にんぎやうばこ)(こと)だらう』
149『さうだ、150人形(にんぎやう)だつたよ。151人形(にんぎやう)がものを()うて(たま)るかい』
152『やア、153その人形(にんぎやう)(おも)ひだしたが、154この(うみ)には(あたま)人間(にんげん)(からだ)(さかな)で、155人魚(にんぎよ)とかいふものが()るさうだぞ。156そいつを()つて料理(れうり)して()ふと、157千年(せんねん)()つても万年(まんねん)()つても(とし)()らぬといふことだ。158(ひと)()しいものだのう』
159(へい)『やかましう()ふない。160折角(せつかく)(よひ)()めて(しま)ふぢやないか。161(ひと)()(まへ)()(ふさ)がりよつてな、162エーせめて(おれ)()邪魔(じやま)なとすない。163(おれ)最前(さいぜん)からな、164あの三人(さんにん)三日月眉毛(みかづきまゆげ)(はな)のやうな(うつく)しいお姿(すがた)のお(ひめ)(さま)のお(かほ)を、165チヨイチヨイと(をが)んで、166それをソツと(さかな)にして(たの)しんでをるのだ。167そんな(ところ)()つてガヤガヤ()かすと、168()邪魔(じやま)になるワイ』
169 かく(はな)(をり)しも、170船底(ふなぞこ)(あや)しき物音(ものおと)(きこ)(きた)る。171一同(いちどう)は、
172『ヤア(なん)だ』
173(おどろ)いて一度(いちど)立上(たちあが)る。174船頭(せんどう)(ちから)なき(こゑ)にて、
175『お(きやく)さま(たち)176(みな)覚悟(かくご)をおしなさい。177もう駄目(だめ)だから』
178(かふ)『ダヽヽヽダメだつて、179ナヽヽヽ(なに)がダメだい。180ベヽヽヽ別嬪(べつぴん)がダヽヽヽダメと()ふのかい』
181 船頭(せんどう)大声(おほごゑ)で、
182(ふね)(いは)()つかつたのだ。183(はだか)になつて()()め、184沈没(ちんぼつ)沈没(ちんぼつ)だ』
185 船内(せんない)一同(いちどう)一時(いちじ)阿鼻叫喚(あびけうくわん)(こゑ)(くわ)()りぬ。186あゝ松竹梅(まつたけうめ)手弱女(たをやめ)一行(いつかう)運命(うんめい)如何(いかん)
187大正一一・二・一二 旧一・一六 桜井重雄録)