霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第三六章 偽神懸(にせかむがかり)〔四二九〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第9巻 霊主体従 申の巻 篇:第5篇 百花爛漫 よみ:ひゃっからんまん
章:第36章 第9巻 よみ:にせかんがかり 通し章番号:429
口述日:1922(大正11)年02月17日(旧01月21日) 口述場所: 筆録者:東尾吉雄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年7月5日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
照彦は三姉妹の宣伝使と再開を果たした。
駒山彦は、智利の国の山奥で、照彦の神懸りに絞られた件を持ち出して挨拶する。照彦は神懸りの真似を始めた。照彦は言霊で駒山彦のあらを述べ立てる。駒山彦も負けじと言霊で応戦する。
駒山彦は怒って立ち上がろうとすると、体が動かない。駒山彦が降参すると、照彦は霊縛を解いた。しかしこれは、駒山彦、照彦が戯れに神懸りと霊縛の真似をしたのであって、本当の神懸り・霊縛ではなかった。
一同はどっと笑うが、そのうちに鷹取別の部下が、召し取られた(ということになっている)照彦を護送しに来た。
照彦は悠然として罪人の駕籠に乗り込んで行ってしまったが、不思議にも本当の照彦は、春山彦の館に居たままであった。
主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm0936
愛善世界社版:277頁 八幡書店版:第2輯 373頁 修補版: 校定版:288頁 普及版:116頁 初版: ページ備考:
001 (うま)()()て、002春山彦(はるやまひこ)(とも)悠々(いういう)とこの()(あらは)れたる戸山津見神(とやまづみのかみ)照彦(てるひこ)は、003一同(いちどう)(かほ)()(おほい)(おどろ)き、
004『オーこれはしたり、005(まつ)006(たけ)007(うめ)御姉妹(ごきやうだい)008(おも)はぬ(ところ)でお()(かか)りました。009御姉妹(ごきやうだい)(いな)御主人様(ごしゆじんさま)010()()(こころ)にかかる(たび)(そら)011何処(いづく)(そら)()しますやと、012()()(そら)(あふ)いで(くも)行方(ゆくへ)(なが)め、013(こころ)(わづら)はして()りました』
014()つる(なみだ)(そで)(ぬぐ)ふ。
015 (まつ)016(たけ)017(うめ)三人(さんにん)は、
018『そなたは照彦(てるひこ)……いやいや戸山津見神(とやまづみのかみ)殿(どの)019ようまあ御無事(ごぶじ)でゐて(くだ)さいました。020これといふのも(われ)らを(まも)(たま)三五教(あななひけう)(かみ)御恵(みめぐ)み』
021(うれ)(なみだ)()()たる。
022『イヤア照彦(てるひこ)023アヽではない戸山津見神(とやまづみのかみ)殿(どの)024この(なつ)智利(てる)山奥(やまおく)にて、025いかいお世話(せわ)になりました。026イヤもうその(とき)(くる)しさ、027友達(ともだち)甲斐(かひ)もない(をとこ)だと、028駒山彦(こまやまひこ)一度(いちど)(うら)んで()たが、029(おも)ひかへせば何事(なにごと)神様(かみさま)御引(おひ)(あは)せ、030(しか)しながら、031もう何卒(どうぞ)神懸(かむがか)りにならないやうに()をつけて(くだ)さい』
032 照彦(てるひこ)はワザと神懸(かむがか)りの真似(まね)をして、
033『アヽヽ』
034『イヤー、035また(はじ)まつた。036この(うつく)しい七人(しちにん)女神様(めがみさま)(まへ)で、037吾々(われわれ)(はぢ)素破(すつぱ)()かれては()まつたものでない。038あゝどうか今日(けふ)(みな)さまに(めん)じてお(しづ)まりを(ねが)ひます』
039ヽヽ三五教(ななひけう)宣伝使(せんでんし)040荒野(らの)彷徨(さまよ)(ただ)一人(ひとり)041(なみだ)(むせ)腑甲斐(ふがひ)なさ。042ヽヽぢけたモリのベタベタと、043井戸()(そこ)(くぐ)るやうに、044枉津(まがつ)(おそ)れて生命(のち)からがら此処(ここ)まで()()(たれ)やらの宣伝使(せんでんし)045ヽヽ珍山彦(づやまひこ)(ほか)されて、046()きの()れぬ(たに)(そこ)047()しや(かな)しや、048(あしな)への、049()はままならぬ百日(ひやくにち)百夜(ひやくや)050()いて(くら)すか杜鵑(ほととぎす)051ヽヽらい元気(げんき)ではしやいで、052後先(あとさき)()ずに(すす)()く、053(むか)ふの()えぬ(たれ)やらの宣伝使(せんでんし)054ヽヽ可笑()しかつたぞ、055面白(もしろ)かつたぞ。056()ろしさうな(かほ)をして、057(くら)谷間(たにま)(のこ)された、058愚者(ろかもの)何処(どこ)やらの宣伝使(せんでんし)
059『また言霊(ことたま)か、060言霊(ことたま)(めう)()たるこの駒山彦(こまやまひこ)には(かな)ふまい。061よし此方(こつち)にも覚悟(かくご)がある。062フンと(いた)して()()いたる、063阿呆面(はうづら)のどこやらの宣伝使(せんでんし)064三人(さんにん)(ひめ)見失(みうしな)ひ、065()いた(くち)(すぼ)まらなんだ、066()達者(たつしや)何処(どこ)やらの宣伝使(せんでんし)067()れなりける次第(しだい)なりだ。068ヽヽらざる理屈(りくつ)()(まは)し、069そこら(ぢう)人間(にんげん)に、070(ばら)のやうに()(きら)はれる意地悪(ぢわる)かさま宣伝使(せんでんし)071ヽヽ狼狽(ろた)(まは)り、072(ひめ)(あと)血眼(ちまなこ)になつて(さわ)(まは)り、073(ゆめ)にさへも囈言(はごと)(しやべ)くり、074()()うたか()はぬか()らぬが、075(しも)たれ(あたま)()ち、076(ゆめ)(つつ)三太郎(さんたらう)か、077(うま)()せられ生命(いのち)からがらここまで()()何処(どこ)やらの宣伝使(せんでんし)078ヽヽヽグイ責苦(せめく)にあはされて、079(こし)()かし、080(ひと)(まへ)では()さうに法螺(ほら)()く、081ヽヽ大馬鹿者(ほばかもの)臆病者(くびようもの)082ケ、083もうそんな馬鹿(ばか)神懸(かむがか)りは、084(たれ)聴手(ききて)がないやうになるぞよ』
085 照彦(てるひこ)は、
086『カヽヽ』
087(はじ)()す。
088『イヤー、089また神懸(かむがか)りが(はじ)まつたのか。090こいつが神懸(かむがか)りになりよると、091執拗(しつこ)いの執拗(しつこ)うないのつて、092(くさ)(いわし)(あみ)ひつ()いたやうに、093容易(ようい)(はな)れて()れぬので(こま)つて(しま)ふ』
094ヽヽ(らす)(さぎ)()ひくるめ、095(はぢ)かき(ある)何処(どこ)やらの宣伝使(せんでんし)096(ひと)()うては(あたま)()き、097()()められては(はぢ)く。098()へのない(ひと)つの(あたま)粗末(そまつ)使(つか)粕宣伝使(すせんでんし)099頑固(たくな)一方(いつぱう)の、100神鰹節(みかつぶし)ツト(むし)101ヽヽ()()へと(すす)んで()たが、102つい(あらし)()(まく)られ、103(きは)どい(ところ)生命(いのち)(たす)けられ、104()ゆるばかりの(おも)ひをいたし、105つい(いまし)()うた何処(どこ)やらの宣伝使(せんでんし)106ヽヽ()(かほ)して(すぶ)つて、107四十八癖(しじふや)(なら)べられ、108谷底(たにぞこ)くたばつた(こころ)(よわ)い、109ヽヽ毛色(いろ)(かは)つた、110怪態(たい)な、111()な、112ヽヽ菎蒻腰(んにやくごし)113ソと二人(ふたり)(をとこ)()げられて、114()()つたる駒山彦(まやまひこ)宣伝使(せんでんし)
115照彦(てるひこ)(やつ)116どこまでも(おれ)馬鹿(ばか)にするのか。117これほどの多勢(おほぜい)(まへ)悪言暴語(あくげんばうご)(なら)べるか、118善言美詞(ぜんげんびし)(かみ)(をしへ)119(まも)らぬ(やつ)枉津(まがつ)()(もの)120ヽヽ勘弁(んべん)ならぬぞ、121覚悟(くご)はよいか。122()言葉(ことば)()言葉(ことば)だ。123まだこの(うへ)勝手(つて)(ねつ)()きよるなら、124(おれ)沢山(たくさん)言分(いひぶん)があるぞ。125ヽヽリチヤツトこの(はう)(まを)すことを()かばよし、126()()れなくば()くやうにして()かしてやる。127貴様(さま)のやうな奇態(たい)(つら)をして、128気違(ちが)ひのやうな(こと)()つて、129(ひと)()をつけ、130奇的滅法界(てきめつばふかい)枉津(まがつ)神懸(かむがか)りを(いた)し、131(ひと)()()らぬ(こと)ばかり(さへづ)り、132それで気分(ぶん)がよいと(おも)ふか。133気味()(わる)()つきをさらしよつて、134智利山(てるやま)谷底(たにぞこ)(なに)(ほざ)いた。135ヽヽ苦労(らう)()らぬから、136もつと苦労(らう)(いた)せと()うたぢやないか。137二本(にほん)(あし)()ちながら、138苦労(らう)(つら)さに(うま)()るとは(なん)のこと。139ヽヽ家来(らい)()()ちながら、140主人(しゆじん)見放(みはな)し、141ヽヽ小賢(ざか)しく小理屈(りくつ)(まを)何処(どこ)やらの宣伝使(せんでんし)142()ふなら()へ、143なんぼ()つてもたへぬ(この)(はう)144(いま)までの駒山彦(まやまひこ)とはわけが(ちが)ふぞよ』
145ヽヽ()ぐな(へづ)るな、146()(くら)うて()うたよな、147逆理屈(かりくつ)()(みみ)()たぬ、148てもても()がしい(やつ)だ。149ヽヽ醜女探女(こめさぐめ)()ひかけられて、150ヽヽ(いき)をはづませながら、151()げゆくそこら宣伝使(んでんし)152雪隠(んち)饅頭(まんぢう)()つたよに、153ヽヽ素知()らぬ(かほ)した(くさ)(くさ)宣伝使(せんでんし)
154『オイ、155照彦(てるひこ)156言霊(ことたま)練習(れんしふ)をやるのか、157言霊(ことたま)ならまた(あと)でゆつくりと()かう。158もういい加減(かげん)ヽヽらりと()めたらどうだ。159(あんま)()るとヽヽ尻尾(つぽ)()して()らうか、160ぶとい(やつ)だ。161ヽヽ()いも(あま)いも(わきま)()つた駒山彦(こまやまひこ)を、162ヽヽ()めやうと(おも)つても、163ヽヽうはゆかぬぞ。164()()はぬ秋鼠(あきねずみ)だ』
165ヽヽ()くな()くな、166(あご)()くな。167()(はな)捻折(ねぢを)つて改心(かいしん)さして()らうか。168ヽヽ(から)神徳(しんとく)もない(くせ)に、169ヽヽ()()へと理屈(りくつ)(まを)まらぬ(やつ)170月夜(きよ)(かま)をぬかれたやうな()らぬ(かほ)して、171ヽヽ天地(んち)(あひだ)(また)にかけ、172途中(とちゆう)()(まよ)うて栃麺棒(ちめんぼう)をふる、173ヽヽ()(づら)何処(どこ)やらの宣伝使(せんでんし)174ンまで()いてやらうか』
175カの()れた宣伝使(せんでんし)言葉(ことば)176ヽヽ一寸(よつと)()()のない、177ヽヽ()らぬ(こと)を、178ヽヽ手柄顔(がらがほ)(しやべ)くり()らして、179仕舞(しまひ)(はて)にや、180ヽヽンブリ(かへ)りを()ちよるな、181ツクリと自分(じぶん)(こころ)相談(さうだん)して()よ』
182照彦(てるひこ)ヽヽ怠惰(まくら)(こと)()ふな、183其辺中(そこらぢう)をウラル(ひこ)手下(てした)()はれてヽヽ()(まは)し、184ヽヽ()つた(つら)して、185ヽヽ()(かぶ)つて野良鼠(らねずみ)のやうに、186さばり(ある)宣伝使(せんでんし)
187駒山彦(こまやまひこ)だぞ、188ソリヤ、189ナヽ(なに)()かす』
190顔色(かほいろ)()立上(たちあ)がらむとする。191不思議(ふしぎ)何時(いつ)()にか身体(しんたい)強直(きやうちよく)して、192(くび)から(した)(また)もやビクともせなくなつてゐる。
193『オイ駒山彦(こまやまひこ)宣伝使(せんでんし)194イヤ羽山津見(はねやまづみ)195(ひと)()つてはね(まは)つたらどうだ』
196『オイ、197また霊縛(れいばく)をかけよつたなア。198此奴(こいつ)降参(かうさん)々々(かうさん)199どうしてもお(まへ)には、200この宣伝使(せんでんし)(かぶと)()がねばならぬワイ。201(あらた)めて戸山津見神(とやまづみのかみ)どの、202(いま)までの御無礼(ごぶれい)203(ひら)御宥(おゆる)(くだ)さいませ。204アヽヽ怪体(けたい)(わる)いことだ。205無理(むり)往生(わうじやう)をさせられて(たま)つたものぢやないワ』
206 照彦(てるひこ)はウンと一声(ひとこゑ)207羽山津見(はねやまづみ)()(あが)り、
208『アヽこれで(おに)鉄棒(かなぼう)209おまけに(はね)()えたやうなものだ。210サアこれから常世(とこよ)(くに)()つて、211鷹取別(たかとりわけ)(はね)をむしつて、212()ねてはねて()(まは)つて、213羽山津見(はねやまづみ)にならうかい』
214 一同(いちどう)(こゑ)()げて(おも)はず、
215『ワハヽヽヽ、216オホヽヽヽ』
217(わら)()す。
218春山彦(はるやまひこ)『なんと神懸(かむがか)りと()ふものは(めう)なものですな、219戸山津見(とやまづみ)(かみ)さま、220神懸(かむがか)りの(とき)にはどんな御気分(ごきぶん)になつて()られますか』
221駒山彦(こまやまひこ)『イヤ、222春山彦(はるやまひこ)さま、223(うそ)ですよ。224この(をとこ)はいつもよく喋舌(しやべ)(くせ)があるのですからなア。225あんな(こと)神懸(かむがか)りであつて(たま)りますか、226アハヽヽヽ』
227『それでも貴方(あなた)228霊縛(れいばく)とやらかけられて、229身動(みうご)きも出来(でき)なかつたぢやありませぬか』
230『いや、231一寸(ちよつと)(あし)(しび)れたので()てなかつたのです。232この()(きよう)()へるため、233滑稽(こつけい)(えん)じてお()にかけたのですよ』
234照彦(てるひこ)『アハヽヽ、235そらさうだ。236(まへ)もよく霊縛(れいばく)にかかつた(やう)真似(まね)上手(じやうづ)にしたねー。237アハヽヽヽ』
238夏姫(なつひめ)『なんと貴方(あなた)がたは気楽(きらく)なお(かた)ですこと、239今宵(こよひ)貴方(あなた)常世(とこよ)(くに)()(かへ)ると、240鷹取別(たかとりわけ)家来(けらい)中依別(なかよりわけ)駕籠(かご)()つて()るのですから、241それまでに(なん)とか用意(ようい)をしなくてはなりませぬが……』
242照彦(てるひこ)『イヤ、243御心配(ごしんぱい)(くだ)さいますな。244吾々(われわれ)には、245神様(かみさま)のお(まも)りがあります。246確信(かくしん)御座(ござ)いますから』
247(はな)()りしも、248(また)もや門外(もんぐわい)(さわ)がしく、249人馬(じんば)足音(あしおと)近寄(ちかよ)(きた)る。250春山彦(はるやまひこ)は、
251『どうやら捕手(とりて)()様子(やうす)252どうぞ御一同(ごいちどう)253(おく)岩窟(いはや)にお這入(はい)りを(ねが)ひます』
254駒山彦(こまやまひこ)吾々(われわれ)(てき)()(はた)()くは本意(ほんい)でござらぬ。255捕手(とりて)()るを(さいは)ひ、256常世(とこよ)(くに)()()かれ、257()ねてはねて()(まは)り、258一泡(ひとあわ)()かせてやりませうかい』
259左様(さう)でもございませうが、260吾々(われわれ)(ねが)ひごと、261どうぞ素直(すなほ)にお()(くだ)さいますやうに』
262『イヤー主人(しゆじん)(たの)みとあれば仕方(しかた)がない。263サア、264松竹梅(まつたけうめ)三人(さんにん)さま、265(しばら)(おく)休息(きうそく)いたしませうかい。266ヤー戸山津見神(とやまづみのかみ)殿(どの)267常世(とこよ)(くに)(いさぎよ)()つて()い。268吾々(われわれ)(あと)からお手伝(てつだ)ひに()くからな』
269()(のこ)し、270裏口(うらぐち)さして悠々(いういう)()でて()く。
271 (はや)くも中依別(なかよりわけ)配下(はいか)門口(かどぐち)(しきゐ)をまたげ、
272『ただ(いま)中依別(なかよりわけ)(かみ)273宣伝使(せんでんし)召捕(めしと)りに(まゐ)りました。274どうぞお(わた)(くだ)さいませ』
275春山彦(はるやまひこ)大切(たいせつ)罪人(とがにん)276よく(あらた)めて受取(うけと)られよ』
277 中依別(なかよりわけ)(しづか)に、
278『ヤア、279宣伝使(せんでんし)殿(どの)280()(どく)ながらこの駕籠(かご)にお()(くだ)さい』
281 照彦(てるひこ)悠然(いうぜん)として(おもて)(あら)はれ、
282『オー、283(なんぢ)悪逆無道(あくぎやくぶだう)鷹取別(たかとりわけ)家来(けらい)284中依別(なかよりわけ)(まを)(もの)か、285イヤー面白(おもしろ)面白(おもしろ)い。286(われ)こそは三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)287常世(とこよ)(くに)打渡(うちわた)り、288(なんぢ)(ごと)悪神(あくがみ)片端(かたつぱし)から言向(ことむ)(やは)し、289(まこと)(かみ)御教(みをし)へに(すく)ひやらむと此処(ここ)まで()たのだ。290ヤー出迎(でむか)大儀(たいぎ)だ。291(はや)くこれへ駕籠(かご)()て。292大切(たいせつ)(かつ)げよ。293途中(とちう)(おと)しなど(いた)すに(おい)ては神罰(しんばつ)立処(たちどころ)だ。294()()けて大切(たいせつ)(おく)(まを)せ』
295(なんぢ)罪人(とがにん)()(もつ)て、296中依別(なかよりわけ)(たい)大胆不敵(だいたんふてき)広言(くわうげん)297吠面(ほえづら)かわくな』
298 戸山津見(とやまづみ)は、299莞爾(にこにこ)としながら、300駕籠(かご)(なか)姿(すがた)(かく)したり。
301『ヤー春山彦(はるやまひこ)302天晴(あつぱ)れあつぱれ褒美(ほうび)にはこれを(つか)はす』
303(ふところ)より数多(あまた)(たから)()()し、304玄関(げんくわん)()げつけ、305葦毛(あしげ)(こま)にヒラリと(またが)り、306数多(あまた)(ひと)指揮(しき)しながら、307中依別(なかよりわけ)悠々(いういう)としてこの()(あと)(かへ)()く。
308照彦(てるひこ)『アハヽヽヽ、309(きつね)にまた(つま)まれよつたな』
310大正一一・二・一七 旧一・二一 東尾吉雄録)
   
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