霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第二章 天地(てんち)暗澹(あんたん)〔四三二〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第10巻 霊主体従 酉の巻 篇:第1篇 千軍万馬 よみ:せんぐんばんば
章:第2章 天地暗澹 よみ:てんちあんたん 通し章番号:432
口述日:1922(大正11)年02月19日(旧01月23日) 口述場所: 筆録者:北村隆光 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年8月20日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
照山彦、竹山彦は、常世神王(実は広国別が影武者となっている)に、松・竹・梅の三宣伝使捕縛を奏上した。常世神王は、さっそく三姉妹の宣伝使を連れてくるように命じた。
照山彦の部下・固虎彦が、三宣伝使を駕籠から出して連れ出した。蟹彦は竹野姫、梅ヶ香姫も姉の松代姫に劣らず美しいのを見てまたしても泡を吹き、肝を奪われている。
同僚の赤熊はまたもや蟹彦のだらしなさを責め始めた。赤熊と蟹彦が互いを罵り合っていると、突然常世城は闇に閉ざされ、風が猛然と吹き始めた。
赤熊と蟹彦は目耳を押さえて大地に平伏し、ただただ災難が去るのを待つばかりであった。
主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:
愛善世界社版:19頁 八幡書店版:第2輯 397頁 修補版: 校定版:22頁 普及版:8頁 初版: ページ備考:
001常世(とこよ)(しろ)雲表(うんぺう)
002御空(みそら)()して遠近(をちこち)
003()()(すか)しキラキラと
004三葉葵(みつばあふひ)紋所(もんどころ)
005黄金(こがね)(いろ)三重(みへ)高殿(たかどの)
006朝日(あさひ)(かがや)天守閣(てんしゆかく)
007見上(みあ)ぐるばかり()(たか)
008三葉(みつば)(あを)大王松(だいわうまつ)
009(まつ)(たけ)(うめ)宣伝使(せんでんし)
010(はざま)(さと)より(むか)()
011()(ほこ)つたる照山彦(てるやまひこ)
012(こけ)むす(いはほ)幾百樹(いくひやくじゆ)
013(かぎ)()られぬ築山(つきやま)
014広庭前(ひろにはさき)()(あら)はれし
015照山彦(てるやまひこ)大音声(だいおんじやう)にて、
016常世神王(とこよしんわう)広国別(ひろくにわけ)017ア、018イヤイヤ、019大国彦神(おほくにひこのかみ)(まを)()げます。020吾等(われら)両人(りやうにん)021大命(たいめい)(ほう)()()についで(はざま)(くに)酋長(しうちやう)022春山彦(はるやまひこ)(やかた)(まか)()で、023三人(さんにん)(むすめ)召捕(めしと)(かへ)(さふら)へば、024(とく)御実検(ごじつけん)(ねが)(たてまつ)る』
025 (つづ)いて竹山彦(たけやまひこ)大音声(だいおんじやう)
026(あふ)せに(したが)ひ、027(やうや)使命(しめい)(はた)立帰(たちかへ)申候(まうしさふらふ)028()きしに(まさ)国色(こくしよく)(ほまれ)029(たと)ふるにもの()天下(てんか)美形(びけい)030(なが)(この)城内(じやうない)(とど)()かせられ、031黄泉比良坂(よもつひらさか)(もも)()として、032陣中(ぢんちう)(つか)はし(たま)へば、033如何(いか)なる英雄(えいゆう)豪傑(がうけつ)も、034美人(びじん)一瞥(いちべつ)(こん)(うば)はれ(はく)()り、035帰順(きじゆん)(いた)すは()()るよりも(あきら)かならむ。036(てき)(かて)(もつ)(てき)(せい)するは、037(これ)六韜三略(りくたうさんりやく)神算鬼謀(しんさんきぼう)038常世神王(とこよしんわう)御盛運(ごせいうん)弥々(いよいよ)益々(ますます)六合(りくがふ)(かがや)(わた)(まを)さむ』
039との注進(ちうしん)に、040常世神王(とこよしんわう)莞爾(くわんじ)として、
041今日(けふ)(はじ)めぬ二人(ふたり)活動(はたらき)(かん)()る。042(なに)はともあれ三人(さんにん)宣伝使(せんでんし)(この)()(いざな)(きた)るべし』
043厳命(げんめい)するを、044照山彦(てるやまひこ)従神(じうしん)固虎(かたとら)(むか)ひ、
045『ヤアヤア固虎(かたとら)046(まつ)047(たけ)048(うめ)宣伝使(せんでんし)(これ)案内(あんない)(まを)せよ』
049承知(しようち)(つかまつ)りました』
050固虎(かたとら)(この)()()()で、051三人(さんにん)輿(かご)(まへ)(あら)はれて、
052『ヤアヤア、053三人(さんにん)(むすめ)054よつく()け。055(われ)こそは常世神王(とこよしんわう)御家来(おんけらい)鷹取別(たかとりわけ)(その)家来(けらい)056照山彦(てるやまひこ)片腕(かたうで)(えら)まれたる(こころ)(かた)い、057(あたま)(かた)い、058(うで)(かね)よりもまだ(かた)い、059固虎彦(かたとらひこ)(みこと)であるぞよ。060かたがた(もつ)容易(ようい)ならぬ、061ウラル(けう)(かた)(ねら)頑固者(かたくなもの)女宣伝使(をんなせんでんし)062(おそれおほ)くも(はざま)(くに)へ、063(をんな)()(もつ)三五教(あななひけう)宣伝(せんでん)()るとは、064(まこと)(もつ)片腹(かたはら)(いた)い。065鉄門(かなど)(もつ)(かた)(まも)られたる常世(とこよ)(しろ)066如何(いか)ガタガタ(ふる)うても、067焦慮(あせ)つても、068藻掻(もが)いても、069如何(どう)にも()うにも仕方(かた)はなからう。070もう()うなる(うへ)は、071常世神王(とこよしんわう)御言葉(おことば)(かた)(まも)り、072片意地(かたいぢ)()つて頑固(かたくな)()(とほ)(わけ)にはゆかぬ。073サアー、074サア、075(これ)から奥殿(おくでん)()(まゐ)る。076この固虎(かたとら)足跡(あしがた)()んで()(きた)れ』
077肩臂(かたひぢ)(いか)らしながら鼻息(はないき)(あら)く、078化石(くわせき)(ごと)(かた)まり()る。
079 三人(さんにん)(むすめ)(なん)詮方(せんかた)なく(なみだ)080(そで)(かく)してニコニコと、081(はな)(くちびる)(しとや)かに、
082『これはこれは固虎彦(かたとらひこ)とやら、083使(つか)大儀(たいぎ)084(なに)()うても繊弱(かよわ)(をんな)085城内(じやうない)(おきて)(かた)(ぞん)じませねば、086何卒(どうぞ)貴方様(あなたさま)より宜敷(よろし)執成(とりな)(かた)を、087かたがた(いの)(まゐ)らする』
088固虎(かたとら)『ヤア、089(この)固虎(かたとら)かたかた(づく)しで(ほざ)いて()たら、090かたがた(もつ)油断(ゆだん)のならぬ()(もの)091此奴(こいつ)阿呆(あほう)(はさみ)ではないが、092使(つか)(かた)によつては、093常世神王(とこよしんわう)御片腕(おんかたうで)()らうも()れぬ、094(まか)(ちが)へば獅子(しし)身中(しんちう)(むし)095(かた)()つてこの(いは)より(かた)常世城(とこよじやう)を、096ガタガタ(かた)けかねまじき魔性(ましやう)(をんな)097(なに)()もあれ(わが)役目(やくめ)098三人(さんにん)(むすめ)神王様(しんわうさま)(かた)へに(はべ)らせ、099かた()けねばならうまい。100ヤアヤア方々(かたがた)101(まつ)102(たけ)103(うめ)宣伝使(せんでんし)(かた)(まも)つて、104固虎(かたとら)(あと)より御供(おんとも)(つかまつ)れ』
105肩臂(かたひぢ)(いか)らし(かた)への押戸(おしど)()()けて、106(おく)(おく)へと(すす)()く。107姿(すがた)何時(いつ)()()せて、108(なん)様子(やうす)片便(かたたよ)り、109(たよ)(なぎさ)捨小舟(すてをぶね)110()()(しま)なき(がほ)の、111(よこ)さの(みち)()蟹彦(かにひこ)は、112拍子(ひやうし)()かして(あわ)()き、
113『ヤアヤア、114もうさつぱりぢや、115一寸(ちよつと)輿(かご)(のぞ)いて(をが)んだ(とき)松代姫(まつよひめ)(うつく)しいその姿(すがた)116その(いもうと)(いもうと)も、117(いづ)(おと)らぬ花紅葉(はなもみぢ)118(もも)(さくら)か、119(うめ)(はな)か、120(じつ)立派(りつぱ)代物(しろもの)だつた。121アヽ吾々(われわれ)もこの木枯(こがらし)のピユーピユー()寒空(さむぞら)に、122()()もなしに門番(もんばん)吩咐(いひつ)けられて、123(あさ)から(ばん)まで出入(でいり)(ひと)を、124ナンジヤ、125かにぢやと言問(ことと)(あは)せ、126(くる)しい(つら)()(おく)つて()たが、127まるで(やみ)()(つき)()たやうに、128三人(さんにん)(むすめ)(かほ)()(とき)は、129自分(じぶん)(むね)世界晴(せかいば)れ、130なんとも、131かとも(たと)(がた)ない、132(こころ)(うみ)真如(しんによ)日月(じつげつ)()(かがや)いた。133ヤレヤレ、134日頃(ひごろ)(つら)門番(もんばん)も、135(とき)には(また)こんな(うつく)しい姫神(ひめがみ)(をが)(こと)出来(でき)るかと(おも)つた矢先(やさき)に、136ビツクリ(こし)()かしてヒツクリ(かへ)つた。137ヤ、138烏賊(いか)にも章魚(たこ)にも(かに)にも(あし)四人前(よにんまへ)だ。139(しろ)(かたむ)けると()美人(びじん)()うて、140(おれ)身体(からだ)(かたむ)けたワイ』
141赤熊(あかぐま)『オイオイ、142蟹彦(かにひこ)(やつ)143みつともないぞ。144(をんな)(こころ)(とろ)かす(やつ)が、145如何(どう)して門番(もんばん)(つと)まらうかい。146心得(こころえ)たが()からう』
147『ナ、148ナヽヽ(なに)(ぬか)しよるのだ、149赤熊(あかぐま)野郎(やらう)150閻魔(えんま)亡者(まうじや)帳面(ちやうめん)調(しら)べる(やう)(しち)むつかしい(かほ)をしよつて、151(ひと)(まへ)では(えら)さうに役人面(やくにんづら)をさらして()るが、152夜分(やぶん)になつて女房(にようばう)(しやく)をさして(さけ)(くら)つて()たその(とき)(かほ)何度(なんど)()()るが、153()られた醜態(ざま)ぢやないぞ。154(をんな)()ても(けが)らはしいと()(やう)なその面付(つらつき)(なん)だい。155虚偽(きよぎ)生活(せいくわつ)(つづ)けて、156この自由自在(じいうじざい)()(なか)(みづか)(くるし)め、157(みづか)(しば)り、158面白(おもしろ)くもない生活(せいくわつ)(おく)るより、159この蟹彦(かにひこ)のやうに天真爛漫(てんしんらんまん)160(すこ)しの(かざ)りもなく淡泊(たんぱく)()()つたら如何(どう)だい。161あまり(かた)くなると、162第二(だいに)固虎(かたとら)()はれるぞよ』
163(さる)渋柿(しぶがき)()()けられてメシヤゲたやうな面付(つらつき)をしやがつて、164(こし)(かたむ)けたの、165別嬪(べつぴん)だのとは片腹(かたはら)(いた)いワイ』
166 (いま)まで晃々(くわうくわう)(かがや)(わた)れる天津(あまつ)()(にはか)真黒(しんこく)となり、167六合暗澹(りくがふあんたん)として咫尺(しせき)(べん)ぜず、168(かぜ)縦横無尽(じうわうむじん)百万(ひやくまん)猛虎(まうこ)()(たけ)るが(ごと)(うな)りを()てて、169常世(とこよ)(しろ)も、170(あき)木葉(このは)コツパ微塵(みじん)()らさむばかりの光景(くわうけい)とはなりぬ。171赤熊(あかぐま)172蟹彦(かにひこ)(みみ)(おさ)()()ぢ、173大地(だいち)平蜘蛛(ひらぐも)(かに)のやうになつて平伏(へいふく)し、174天明風止(てんめいふうし)(とき)()つのみ。
175大正一一・二・一九 旧一・二三 北村隆光録)