霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一九章 替玉(かへだま)〔四四九〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第10巻 霊主体従 酉の巻 篇:第1篇 千軍万馬 よみ:せんぐんばんば
章:第19章 第10巻 よみ:かえだま 通し章番号:449
口述日:1922(大正11)年02月25日(旧01月29日) 口述場所: 筆録者:外山豊二 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年8月20日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
広国別、広国姫は、今度の大戦の行く末をひそひそと話し合っていた。そこへ、ロッキー城から日の出神の使いとして、逆国別がやってきたと報せを受けた。
広国別は、召使の笠取別を呼び、にわかに大臣待遇に任じて代理とし、逆国別の応対をするようにと命じた。
笠取別は大臣待遇となり、勇んで逆国別の前に現れ、常世神王であるかのように振舞うが、捕らえられてしまう。笠取別を広国別と勘違いした逆国別は、そのままロッキー山に引き上げてしまった。
主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm1019
愛善世界社版:150頁 八幡書店版:第2輯 445頁 修補版: 校定版:157頁 普及版:70頁 初版: ページ備考:
001 天津(あまつ)()(ひかり)(きよ)()(わた)り、002三五(さんご)(つき)大空(おほぞら)(くま)なきまでに(かがや)けど、003(まが)(たく)みの薄暗(うすぐら)き、004常夜(とこよ)(やみ)奥殿(おくでん)は、005八十(やそ)曲霊(まがひ)のたけび(ごゑ)006何処(どこ)ともなしに()(きた)る。007(むし)()らすか(なん)となく、008(こころ)(ふさ)がり(むね)(いた)む、009常世神王(とこよしんわう)広国別(ひろくにわけ)は、010広国姫(ひろくにひめ)諸共(もろとも)に、011黄泉島(よもつじま)にと(つか)はせし、012勇将(ゆうしやう)猛卒(まうそつ)のあと見送(みおく)つて、013しめじめと不安(ふあん)(ねん)()られゐる。
014常世神王(とこよしんわう)『アヽ広国姫(ひろくにひめ)015日頃(ひごろ)股肱(ここう)(たの)照山彦(てるやまひこ)016中依別(なかよりわけ)017鷹取別(たかとりわけ)などの豪傑(がうけつ)は、018(みんな)出陣(しゆつぢん)して(しま)つて、019(なん)とはなしに拍子抜(ひやうしぬけ)がしたやうだな。020恰度(ちやうど)行灯(あんどん)蹴破(けやぶ)つたやうな城内(じやうない)寂寥(せきれう)021万々一(まんまんいち)突然(とつぜん)(つよ)(てき)()めて()ようものなら、022常世城(とこよじやう)まるつきり(ふくろ)(ねずみ)だ。023去年(きよねん)のやうな(あや)しいことが、024又復(またまた)()()ようものなら如何(どう)することも出来(でき)ない。025せめて竹山彦(たけやまひこ)だけなりと(のこ)して()けばよかつたに』
026広国姫(ひろくにひめ)『ナンダか(わたし)不安(ふあん)()まりませぬ。027昨夜(さくや)(めう)(ゆめ)()まして、028大変(たいへん)心配(しんぱい)(いた)しました。029(しか)しながら(ゆめ)浮世(うきよ)()つて、030()うなるも()うなるも、031(すべ)(うん)(てん)(まか)さねば、032吾々(われわれ)()うすることも出来(でき)ませぬ。033(なん)だか日々(ひび)()(とが)めて、034天道様(てんたうさま)から呶鳴(どな)りつけらるるやうな心持(こころもち)がして、035何時(いつ)おどおど(こころ)落着(おちつ)きませぬ』
036『ソンナ弱音(よわね)()くな。037()てる(かみ)もあれば(ひろ)(かみ)もある。038よいことが()れば(また)(わる)いことも()るものだ。039黄泉島(よもつじま)(たたか)ひがうまく此方(こちら)勝利(しようり)となれば、040この(ひろ)世界(せかい)伊弉冊命(いざなみのみこと)(さま)自由自在(じいうじざい)だ。041さうなれば、042吾々(われわれ)常世(とこよ)(くに)ばかりでなく地上(ちじやう)大神王(だいしんわう)だ』
043夫婦(ふうふ)前途(ぜんと)()づかひ()(のぞ)みを(いだ)きながら、044(くび)(あつ)めてひそひそ(はな)(をり)しも、045小間使(こまづかひ)清姫(きよひめ)はこの()(あら)はれ、046(おそ)るおそる両手(りやうて)をつき、
047只今(ただいま)ロッキー(じやう)より()出神(でのかみ)御上使(ごじやうし)として、048逆国別(さかくにわけ)数多(あまた)(とも)引率(ひきつ)れ、049常世神王(とこよしんわう)申渡(まをしわた)仔細(しさい)があると、050それはそれは(えら)権幕(けんまく)でございます。051如何(いかが)取計(とりはか)らひませうか』
052常世神王(とこよしんわう)『ホー、053それは吾々(われわれ)にも出陣(しゆつぢん)せよとの御命令(ごめいれい)だらう。054広国姫(ひろくにひめ)055其方(そなた)はわが代理(だいり)となつて、056この常世城(とこよじやう)(まも)つて()れ。057御命令(ごめいれい)とあれば()むを()ない』
058広国姫(ひろくにひめ)『……………』
059清姫(きよひめ)如何(いかが)御返事(ごへんじ)(いた)しませう』
060常世神王(とこよしんわう)笠取別(かさとりわけ)()べ』
061『ハイ』
062(こた)へて清姫(きよひめ)()()立去(たちさ)る。063笠取別(かさとりわけ)庭前(にはさき)()植込(うゑこみ)(あひだ)(くぐ)つて(あわただ)しく()(きた)り、064沓脱石(くつぬぎいし)(まへ)拝跪(はいき)して、
065笠取別(かさとりわけ)只今(ただいま)参上(さんじやう)(つかまつ)りました』
066常世神王(とこよしんわう)『ホー笠取別(かさとりわけ)か、067(なんぢ)申付(まをしつ)くる(こと)がある。068ロッキー(じやう)上使(じやうし)069逆国別(さかくにわけ)応対(おうたい)(いた)せ』
070小神(せうしん)吾々(われわれ)071御上使(ごじやうし)(むか)つて申上(まをしあ)げる権利(けんり)がございませぬ』
072『アイヤ、073今日(けふ)(なんぢ)宰相(さいしやう)(めい)ずる。074鷹取別(たかとりわけ)代理(だいり)だ』
075『エー、076一寸(ちよつと)(うかが)ひます。077今日(けふ)だけでございますか。078永遠(ゑいゑん)鷹取別(たかとりわけ)(やく)仰付(おほせつ)(くだ)さいますのか。079臨時(りんじ)なれば(ひら)御断(おことわ)(まを)します。080(とき)代官(だいくわん)081()奉行(ぶぎやう)では(まこと)(もつ)心細(こころぼそ)くて、082()()れて談判(だんぱん)する勇気(ゆうき)()ませぬから』
083 この(とき)逆国別(さかくにわけ)大音声(だいおんじやう)
084『ヤアヤア、085()出神(でのかみ)上使(じやうし)逆国別(さかくにわけ)086詮議(せんぎ)次第(しだい)あつて本城(ほんじやう)(むか)つたり。087常世神王(とこよしんわう)一刻(いつこく)(はや)(この)()御出会(おであ)ひあれ』
088笠取別(かさとりわけ)『モシモシ、089()つから笠取別(かさとりわけ)御出会(おであ)ひあれと(まを)しませぬ。090常世神王(とこよしんわう)にと上使(じやうし)呶鳴(どな)つてゐます』
091常世神王(とこよしんわう)『その(はう)代理(だいり)()るのだ』
092『アヽ(わたくし)常世神王(とこよしんわう)代理(だいり)ですか。093(えら)いものだな。094蝸牛(まひまひつむり)天上(てんじやう)したと()はうか、095雪隠(せつちん)(なか)糞虫(くそむし)出世(しゆつせ)して、096羽根(はね)()えて(わう)さまの(あたま)へとまつたと()はうか、097蟹彦(かにひこ)将軍(しやうぐん)になつたやうなものだ。098矢張(やつぱ)常世城(とこよじやう)常夜(とこよ)(やみ)だな。099これだから骨折損(ほねをりぞん)草臥儲(くたびれまう)け、100(ちから)のある正直(しやうぢき)(やつ)(みな)(おと)されるのだ。101(おれ)のやうな上役(うはやく)威光(ゐくわう)(かさ)()て、102(かげ)こそこそと下手(へた)ばつかりやつて()るものは、103()()結構(けつこう)なことが()()るのだ。104ドレ(これ)から(ひと)(この)(はう)常世神王(とこよしんわう)になつて、105逆国別(さかくにわけ)眼下(がんか)瞰下(みおろ)して呶鳴(どな)りつけてやらうかい。106(また)(おれ)(うで)はマア()んなものだと、107一泡(ひとあわ)()かすのも面白(おもしろ)からう』
108『オイ笠取別(かさとりわけ)109(なに)をブツブツ()つてゐるか。110(はや)()かぬか』
111()くも()かぬもありますか。112(つる)一声(ひとこゑ)113常世神王(とこよしんわう)代理(だいり)114貴方(あなた)代理(だいり)御使(おつか)ひなさつた以上(いじやう)は、115最早(もはや)御用(ごよう)はない(はず)116御黙(おだま)()され……ヤアヤア、117ロッキー(じやう)上使(じやうし)逆国別(さかくにわけ)とやら、118常世神王(とこよしんわう)……モシモシ常世神王様(とこよしんわうさま)119代理(だいり)だけ一寸(ちよつと)ぬかして()きますから、120そのおつもりで』
121 常世神王(とこよしんわう)広国姫(ひろくにひめ)(とも)に、122黙然(もくねん)として別殿(べつでん)(すす)()様子(やうす)(かんが)へてゐる。
123笠取別(かさとりわけ)常世神王(とこよしんわう)代理(だいり)……ではない笠取別(かさとりわけ)……オツトドツコイ広国別(ひろくにわけ)124此処(ここ)にあり。125逆国別(さかくにわけ)拝謁(はいえつ)(ゆる)す。126(ちか)(ちか)う』
127 逆国別(さかくにわけ)悠然(いうぜん)として(この)()(あら)はれ、128一揖(いちいう)しながら常世神王(とこよしんわう)()に、129つかつかと(あが)()く。
130笠取別(かさとりわけ)『ヤア御上使(ごじやうし)131其処(そこ)拙者(せつしや)場席(ばせき)でござる。132御退(おさが)()され』
133逆国別(さかくにわけ)常世神王(とこよしんわう)134魔術(まじゆつ)(もつ)(まつ)135(たけ)136(うめ)三人(さんにん)(いつは)り、137(かみ)(あざむ)不届者(ふとどきもの)138今日(こんにち)只今(ただいま)より常世城(とこよじやう)明渡(あけわた)し、139()(この)駕籠(かご)()つてロッキー(じやう)(きた)るべく、140(はや)()(まは)せ』
141『これは()しからぬ』
142()ひも(をは)らぬに、143四五(しご)供人(ともびと)逸早(いちはや)笠取別(かさとりわけ)高手(たかて)小手(こて)(いまし)めたり。
144笠取別(かさとりわけ)(おれ)笠取別(かさとりわけ)だ。145縄捕(なはとり)(うら)めしい。146笠取(かさとり)(うら)めしいワイ。147(おれ)常世神王(とこよしんわう)ぢやない。148家来(けらい)家来(けらい)のその家来(けらい)だ。149(いま)一寸(ちよつと)臨時(りんじ)神王(しんわう)になつて()たのだ。150(おれ)(しば)るよりも本当(ほんたう)常世神王(とこよしんわう)(しば)つて()れ』
151逆国別(さかくにわけ)如何(いか)(たくみ)(われ)(あざむ)かむとするも、152(この)(はう)眼力(がんりき)()つて、153一眼(ひとめ)(にら)んだ以上(いじやう)は、154その(はう)(まが)(かた)なき広国別(ひろくにわけ)155常世神王(とこよしんわう)だ。156ヤアヤア、157家来(けらい)(ども)158文句(もんく)()くに(およ)ばぬ。159(はや)駕籠(かご)打込(うちこ)めよ』
160『ホーイ』
161(こた)へて、162無理(むり)無体(むたい)駕籠(かご)捻込(ねぢこ)み、
163逆国別(さかくにわけ)『サア、164()うなればもう大丈夫(だいぢやうぶ)165常世城(とこよじやう)明渡(あけわた)しは()つての(こと)166一時(いちじ)(はや)本城(ほんじやう)立帰(たちかへ)らむ』
167(うま)(またが)り、168数多(あまた)家来(けらい)引率(ひきつ)れて、169ロッキー(じやう)()して意気(いき)揚々(やうやう)(かへ)()く。
170大正一一・二・二五 旧一・二九 外山豊二録)