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第三六章 意想外(いさうぐわい)〔四六六〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第10巻 霊主体従 酉の巻 篇:第3篇 邪神征服 よみ:じゃしんせいふく
章:第36章 第10巻 よみ:いそうがい 通し章番号:466
口述日:1922(大正11)年02月27日(旧02月01日) 口述場所: 筆録者:松村真澄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年8月20日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
酋長夫婦をはじめ村人たちは、石凝姥神らを喜んで迎えた。しかし時公が大法螺を吹きだして、蛇掴をやっつけたのは自分だと、手柄話を始めだした。そして、蛇掴は降参したが、最後に人間の食い納めに、酋長一家を食べにくるのだ、と出鱈目を言い始めた。
酋長一家と村人たちはわっと泣き出すが、時公が冗談だ、というと村人たちは怒って時公に詰め寄った。
石凝姥神は宣伝歌で、昨晩の様子を村人たちに伝えた。石凝姥神の宣伝歌を聴いて、酋長もやっと安心した。そして宣伝使に感謝の意を表すために祝宴を開いた。
酋長の鉄彦は、宣伝使に感謝の歌を歌い、三五教への帰依を誓った。この後、鉄彦は梅ヶ香姫の従者となって、アーメニヤに進んで行くことになる。
主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm1036
愛善世界社版:279頁 八幡書店版:第2輯 492頁 修補版: 校定版:286頁 普及版:127頁 初版: ページ備考:
001アルタイ(さん)蛇掴(へびつかみ)
002一度(いちど)(ひら)梅ケ香姫(うめがかひめ)
003(かみ)(みこと)言霊(ことたま)
004()()らされて曲津見(まがつみ)
005御空(みそら)(たか)()(あが)
006西南(せいなん)()してアーメニヤ
007(くも)(かすみ)()()りし
008(あと)二人(ふたり)宣伝使(せんでんし)
009(むね)ドキドキと時公(ときこう)
010(とも)引連(ひきつ)(かへ)()
011鉄谷村(かなたにむら)鉄彦(かなひこ)
012(やかた)(まへ)になりければ
013(いま)(いま)まで悄気返(しよげかへ)
014(よわ)()つたる時公(ときこう)
015(かた)(いか)らし(ひぢ)()
016(おれ)武勇(ぶゆう)(この)(とほ)
017鉄谷村(かなたにむら)人々(ひとびと)
018(むかし)()つたる杵柄(きねづか)
019(しし)()(いぬ)時野川(ときのがは)
020時世時節(ときよじせつ)是非(ぜひ)もなく
021鉄彦(かなひこ)さまの門番(もんばん)
022()(くだ)しては()たけれど
023(いよいよ)めぐる時津風(ときつかぜ)
024()いて()いて()きまはし
025流石(さすが)(つよ)蛇掴(へびつかみ)
026片手(かたて)(つか)んでビシヤビシヤと
027(いは)投付(なげつ)()千切(ちぎ)
028(うへ)(した)との彼奴(きやつ)(あご)
029(みぎ)(ひだり)()()けて
030ウンと一声(ひとこゑ)きばつたら
031(うなぎ)()つたその(ごと)
032左右(さいう)(わか)れてメリメリメリ
033(とき)天下(てんか)(したが)へと
034()(ことわざ)()つてるか
035サアサア(これ)から(とき)さまが
036(とき)天下(てんか)ぢや殿様(とのさま)ぢや
037(とて)(かな)はぬ鉄谷(かなたに)
038(むら)(かしら)鉄彦(かなひこ)
039(おれ)(かな)はぬ鉄姫(かなひめ)
040(かなら)(これ)から(この)(はう)
041(そむ)いちやならぬぞ時野川(ときのがは)
042(とき)天下(てんか)(おれ)がする
043(とき)代官(だいくわん)()奉行(ぶぎやう)
044(とき)にとつての(まう)(もの)
045モウ(これ)からはアルタイの
046(やま)魔神(まがみ)蛇掴(へびつかみ)
047(この)(とき)さまのある(かぎ)
048(ふたた)()()(ためし)ない
049ためしもあらぬ豪傑(がうけつ)
050(この)腕前(うでまへ)をよつく()
051御代(みよ)(やす)らか(たひら)かに
052時公(ときこう)さまが(をさ)()
053「ドツコイシヨウノドツコイシヨ」
054「ウントコドツコイ、ドツコイシヨ」
055「ヨイトコヨイトコ、ヨイトコサ」
056「ヨイトサノ、ヨーイトサ」
057()()り、058(あし)六方(ろくぱう)()みながら、059饒舌(しやべ)()らし、060鉄彦(かなひこ)門口(かどぐち)ガラリと()けて()(きた)る。
061 村人(むらびと)今日(けふ)酋長(しうちやう)(やかた)()めかけて、062アルタイ(さん)様子(やうす)如何(いか)にと(まち)()たる折柄(をりから)なれば、063(この)法螺(ほら)()いて半信半疑(はんしんはんぎ)(ねん)()られ、064(よろこ)(もの)065(かほ)(しか)める(もの)066ポカンとする(もの)など沢山(たくさん)(あら)はれたる。067鉄彦(かなひこ)夫婦(ふうふ)(むすめ)清姫(きよひめ)(とも)(あわただ)しく宣伝使(せんでんし)(まへ)(あら)はれ、
068『ヤア、069御苦労(ごくらう)御座(ござ)いました。070様子(やうす)如何(いかが)御座(ござ)いませう。071吾々(われわれ)(はじ)一統(いつとう)(もの)072御身(おんみ)(うへ)如何(いか)にと、073(くび)(なが)くし、074顔色(かほいろ)()へて()つて()ました。075はやく様子(やうす)()かして(くだ)さいませ』
076三人(さんにん)一度(いちど)両手(りやうて)をついて(たの)()つた。077石凝姥(いしこりどめ)はニツコと(わら)ひ、
078『ヤア、079()()御安心(ごあんしん)(くだ)さいませ、080(この)(とほ)梅ケ香姫(うめがかひめ)無事(ぶじ)(かへ)つて(まゐ)りました』
081親子(おやこ)三人(さんにん)『ヤア、082これは梅ケ香姫(うめがかひめ)さま、083結構(けつこう)御座(ござ)いましたナ。084これと(まを)すも貴女様(あなたさま)御親切(ごしんせつ)天地(てんち)神様(かみさま)(つう)じたので御座(ござ)いませう。085オー時公(ときこう)086(まへ)(なん)だか(えら)元気張(げんきば)つて(うた)つて()たなア。087(はや)様子(やうす)()かして()れよ』
088時公(ときこう)只今(ただいま)時公(ときこう)は、089昨日(きのふ)(まで)時公(ときこう)とは、090ヘン一寸(ちよつと)(ちが)ひますよ。091(その)(つも)りで()いて(もら)ひませう。092何時(いつ)までも人間(にんげん)金槌(かなづち)川流(かはなが)れ、093(あたま)(あが)らぬといふ理屈(りくつ)はない。094(この)時公(ときこう)手柄話(てがらばなし)095よつく(うけたま)はりなさい……オイオイ、096時野川(ときのがは)言霊(ことたま)をよつく()けよ。097中々(なかなか)(もつ)素適滅法界(すてきめつぽふかい)な……』
098鉄彦(かなひこ)『オイ時公(ときこう)099前置(まへおき)()加減(かげん)にして、100(はや)本当(ほんたう)のことを()はぬか』
101『ヤア、102()(どく)(こと)出来(でき)ました』
103『エツ』
104折角(せつかく)三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)清姫(きよひめ)(さま)のお身代(みがは)りになつてやらうとの仁慈(じんじ)無限(むげん)のお(こころざし)105吾々(われわれ)(はじ)一同(いちどう)(もの)(まこと)(もつ)感謝(かんしや)(いた)りに()へませぬ。106(しか)しながら蛇掴(へびつかみ)(やつ)107岩窟(いはや)(なか)からやつて()て、108唐櫃(からびつ)(まは)りをフンフンと()ぎまはり「ヤア此奴(こいつ)(にほひ)(ちが)ふ、109()いぞ()いぞ、110()いも(あま)いも()()いた(この)蛇掴(へびつかみ)に、111身代(みがは)りを()てて誤魔化(ごまくわ)さうとは不都合(ふつがふ)千万(せんばん)鉄彦(かなひこ)()112モウ了簡(れうけん)ならぬ。113(これ)から(この)(はう)出張(しゆつちやう)して、114鉄彦(かなひこ)親子(おやこ)(まを)すに(およ)ばず、115村中(むらぢう)(やつ)老若男女(らうにやくなんによ)区別(くべつ)なく(かた)(ぱし)から(みんな)()つて(しま)ふ」と()つて、116ドエライ(こゑ)呶鳴(どな)りよつた(その)(いきほひ)(すさま)じさ。117(なん)とも()とも()ふに()はれぬ、118大抵(たいてい)(もの)なら(みんな)(こし)()かして、119到底(たうてい)この時公(ときこう)(やう)(かへ)つて()ることは出来(でき)ないのですが、120そこは流石(さすが)時公(ときこう)だ。121(おに)をも(つか)んで()ふやうな蛇掴(へびつかみ)(まへ)に、122(なん)(おそ)るる(いろ)もなく悠然(いうぜん)として(あら)はれ(たま)ひ「ヤイ、123蛇掴(へびつかみ)とやら、124(その)(はう)申渡(まをしわた)仔細(しさい)がある。125貴様(きさま)(へび)(かは)りに結構(けつこう)人間様(にんげんさま)()(やつ)だ。126モウ(これ)からは人間(にんげん)()(やう)(こと)(いた)すと了簡(れうけん)ならぬぞ」と拳骨(げんこつ)(かた)めて、127ポンと(なぐ)(つも)りぢやつたが、128(なぐ)るのだけは()めておいた。129「モウ人間(にんげん)()(こと)(まか)りならぬ」と()つた(ところ)130蛇掴(へびつかみ)(やつ)()つの()(ほそ)くしよつて「ヘイヘイ時公(ときこう)さまの御威勢(ごゐせい)には(おそ)()りました。131モウ(これ)人間(にんげん)(くら)ひをさめ、132一人(ひとり)だけは(ゆる)して(くだ)さい」と(たの)みやがる。133そこで(この)(はう)も「ヨシ(わか)つた、134(わり)融通(ゆうづう)のきく(やつ)だ。135サア此処(ここ)清姫(きよひめ)()れて()た、136これを(くら)つて満足(たんのう)せよ」と()つた(ところ)137蛇掴(へびつかみ)(やつ)此奴(こいつ)()贋物(にせもの)だ、138本当(ほんたう)清姫(きよひめ)をよこせ」とほざきやがる。139「ヤアそれも(もつと)もだ」と()つて請合(うけあ)つて(かへ)つて()たのだ。140サア清姫(きよひめ)さま、141()(どく)ながら今晩(こんばん)ぜひ御苦労(ごくらう)にならねばなりませぬワイ』
142『エヽ、143それは大変(たいへん)(こと)ぢや。144主人(しゆじん)門番(もんばん)()()げて(たの)むのだから、145一度(いちど)(まへ)蛇掴(へびつかみ)()つて談判(だんぱん)をして()()れまいか』
146『なかなか(もつ)て……()かりのない時公(ときこう)は「オイ蛇掴(へびつかみ)147モウ人間(にんげん)(ひと)つイヤ一人(ひとり)くらゐ()つても()はいでも、148(おな)(こと)ぢやないか、149モウ(これ)(あきら)めて(しま)へ」と千言万語(せんげんばんご)(つく)して()うて()かした(ところ)「モウ(これ)(くら)ひをさめだから、150是非(ぜひ)()はして(もら)ひたい。151蛇掴(へびつかみ)肉体(にくたい)改心(かいしん)したから()ひたくないが、152(はら)(なか)副守護神(ふくしゆごじん)()ひたいと(まを)すに()つて、153女子(をなご)(かは)りに時公(ときこう)を……ヤ(ちが)(ちが)ふ……梅ケ香姫(うめがかひめ)(かは)りに、154清姫(きよひめ)鉄彦(かなひこ)155鉄姫(かなひめ)邪魔(じやま)(くさ)いから一緒(いつしよ)()はして()れ」と()ひよつたのだ。156ナア鉄彦(かなひこ)さま、157貴方(あなた)(この)(むら)(まも)御方(おんかた)158今迄(いままで)吾々(われわれ)()つて(はたら)いて、159酋長(しうちやう)さまと(うやま)つて(やしな)つて()げたのだから、160今夜(こんや)(その)勘定(かんぢやう)をなさるのだ。161たつた三人(さんにん)(いのち)()てて(この)(むら)(おろ)か、162国中(くにぢう)(もの)(たす)かると(おも)へば(やす)生命(いのち)だ、163御苦労(ごくらう)さま……』
164 鉄彦(かなひこ)165鉄姫(かなひめ)166清姫(きよひめ)一度(いちど)にワツと()()す。167時公(ときこう)は、
168『ワツハヽヽヽ、169オツホヽヽヽ』
170(むら)(もの)『オイ時公(ときこう)171(なに)可笑(をか)しい。172貴様(きさま)不届(ふとど)きな(やつ)だ。173こんな(かな)しい(とき)可笑(をか)しいのか、174貴様(きさま)村中(むらぢう)()つてたかつて成敗(せいばい)してやらう。175覚悟(かくご)せい』
176『ヤア、177(さわ)ぐな(さわ)ぐな、178(みな)(うそ)だ』
179(うそ)とは(なん)だ、180冗談(じやうだん)(とき)()る』
181『ヤア時公(ときこう)()つたのぢやない、182副守護神(ふくしゆごじん)()つたのだよ。183みんな(うそ)(うそ)だ』
184石凝姥(いしこりどめ)『アハヽヽヽヽ』
185梅ケ香姫(うめがかひめ)『ホヽヽヽヽ』
186 石凝姥(いしこりどめ)(こゑ)張上(はりあ)げて、
187山路(やまぢ)(けは)しきアルタイの
188岩窟(いはや)(まへ)(おく)られし
189梅ケ香姫(うめがかひめ)唐櫃(からびつ)
190(いはほ)(うへ)()()きて
191村人(むらびと)(たち)(かへ)()
192梅ケ香姫(うめがかひめ)唐櫃(からびつ)
193(なか)(ひそ)みて宣伝歌(せんでんか)
194(うた)(その)(こゑ)中天(ちうてん)
195(とどろ)(わた)曲神(まがかみ)
196幾百千(いくひやくせん)()となりて
197()まもり()たる折柄(をりから)
198(たちま)(きた)(ひと)()
199(たま)(この)()(あら)はれて
200唐櫃(からびつ)()(みぎ)(ひだり)
201(まへ)(うしろ)()(くる)
202(こゑ)(すず)しき梅ケ香姫(うめがかひめ)
203(かみ)(みこと)言霊(ことたま)
204(おそ)れて()()くアーメニヤ
205跡形(あとかた)もなき(やみ)(そら)
206(われ)木蔭(こかげ)()(しの)
207(この)光景(ありさま)(うかが)へば
208臆病風(おくびやうかぜ)(おそ)はれし
209(むね)もドキドキ時公(ときこう)
210(こし)()かして(すす)()
211(かれ)(ともな)唐櫃(からびつ)
212(まへ)(いた)りて蔽蓋(おひぶた)
213(ひら)くや(たちま)(やみ)()
214()かして()てる白姿(しろすがた)
215(かみ)()(みだ)梅ケ香姫(うめがかひめ)
216(かみ)姿(すがた)仰天(ぎやうてん)
217狼狽(うろた)(さわ)面白(おもしろ)
218(われ)(この)()可笑(をか)しさに
219魔神(まがみ)となつて(こゑ)()
220(おど)して()れば時公(ときこう)
221(わけ)(わか)らぬくどき(ごと)
222女房(にようばう)(くや)(たす)けてと
223ほざく(をとこ)涙声(なみだごゑ)
224(はら)(かか)へる可笑(をか)しさを
225こらへて(やうや)(いま)此処(ここ)
226(かへ)りて()れば時公(ときこう)
227(にはか)(かた)(かぜ)()
228(おほ)きな法螺(ほら)()きかけて
229(けむり)()いた()らず(ぐち)
230あゝ鉄彦(かなひこ)鉄姫(かなひめ)
231(こころ)(きよ)清姫(きよひめ)
232御心(みこころ)(やす)(たひら)けく
233思召(おぼしめ)されよ三五(あななひ)
234(かみ)(をしへ)(すく)はれし
235鉄谷村(かなたにむら)はまだ(おろか)
236四方(よも)国々(くにぐに)民草(たみぐさ)
237(うれ)ひはここに(はら)はれぬ
238(よろこ)(いさ)諸人(もろびと)
239(よろこ)(いは)(かみ)(おん)
240 この(うた)鉄彦(かなひこ)(はじ)一同(いちどう)はヤツト(むね)()(おろ)し、241三五教(あななひけう)神徳(しんとく)(かん)じ、242かつ二人(ふたり)宣伝使(せんでんし)義侠心(ぎけふしん)(ふか)(しや)し、243(ここ)村内(そんない)(あつ)まつて賑々(にぎにぎ)しく(いはひ)酒宴(さかもり)(ひら)きたり。
244 やがて鉄彦(かなひこ)座敷(ざしき)開放(かいはう)して大祝宴(だいしゆくえん)(ひら)かれ、245鉄彦(かなひこ)()つて感謝(かんしや)()(へう)するため(うた)をうたふ。
246(この)()(すく)三五(あななひ)
247(かみ)(まこと)宣伝使(せんでんし)
248世人(よびと)(すく)赤心(まごころ)
249(いは)より(かた)神司(かむつかさ)
250石凝姥(いしこりどめ)梅ケ香姫(うめがかひめ)
251(かみ)(みこと)のアルタイ(さん)
252(みね)より(たか)(うみ)よりも
253(ふか)(めぐみ)(たす)けられ
254一人(ひとり)(むすめ)清姫(きよひめ)
255生命(いのち)ばかりか国々(くにぐに)
256(ひと)(わざはひ)(ことごと)
257(はら)(たま)ひし大御稜威(おほみいづ)
258(なれ)(みこと)久方(ひさかた)
259(あま)河原(かはら)(さをさ)して
260(くだ)(たま)ひし(かみ)ならめ
261あゝ有難(ありがた)有難(ありがた)
262(ふか)(めぐ)みに(むく)いむと
263(こころ)ばかりの(この)(むしろ)
264(さけ)甕瓶(みかのへ)たかしりて
265(もも)()()横山(よこやま)
266(ごと)御前(みまへ)(たてまつ)
267(こころ)(たけ)(いま)此処(ここ)
268()けさせ(たま)宣伝使(せんでんし)
269果実(このみ)(さけ)はさわさわに
270あかにの()にときこし()
271あゝ諸人(もろびと)諸人(もろびと)
272(すく)ひの(かみ)三五(あななひ)
273(まこと)(みち)二柱(ふたはしら)
274(あめ)(つち)とになぞらへて
275()()(つか)(たてまつ)
276()()(あが)(たてまつ)
277あゝ(たふと)しや(かみ)(おん)
278あゝ(たふと)しや(きみ)(おん)
279たとへ天地(てんち)(かは)るとも
280(さか)五六七(みろく)(すゑ)(まで)
281(むすめ)(すく)(たま)ひたる
282(この)御恵(みめぐみ)(わす)れまじ
283さはさりながら、あゝわれは
284三年(みとせ)(まへ)清姫(きよひめ)
285(あね)(うま)れし照姫(てるひめ)
286魔神(まがみ)(ため)(のろ)はれて
287(そこな)はれたる(かな)しさよ
288三年(みとせ)(まへ)二柱(ふたはしら)
289ここに(あら)はれましまさば
290あゝ照姫(てるひめ)清姫(きよひめ)
291(ごと)くに無事(ぶじ)(すく)はれむ
292(かへ)(がへ)すも(おそ)ろしく
293(かへ)(がへ)すも(かな)しけれ
294石凝姥(いしこりどめ)神様(かみさま)
295梅ケ香姫(うめがかひめ)神様(かみさま)
296かへらぬ(こと)繰返(くりかへ)
297(おろか)(おや)とおもほすな
298(この)()(なか)(なに)よりも
299(わが)()(まさ)(たから)なし
300あゝさりながらさりながら
301それに(まさ)りて(たふと)きは
302(かみ)(をしへ)御道(おんみち)
303あゝ(これ)よりは三五(あななひ)
304(みち)(をしへ)(たから)とし
305四方(よも)民草(たみくさ)(みちび)かむ
306あゝ村人(むらびと)村人(むらびと)
307(かみ)(ひと)しき宣伝使(せんでんし)
308(ただ)一言(ひとこと)()らさずに
309御教(みのり)()けよ、いざ()けよ
310()いて(わす)れな何時(いつ)(まで)
311()いて(おこな)何処(どこ)(まで)
312(こころ)(をさ)(たま)(みが)
313月日(つきひ)(ごと)(あきら)かに
314(てら)して御神(みかみ)()めたたへ
315(まこと)御神(みかみ)()めよかし
316(いの)れよ(いの)(ただ)(いの)
317(この)()(すく)三五(あななひ)
318(かみ)御前(みまへ)によく(いの)れ』
319二人(ふたり)宣伝使(せんでんし)(むか)ひ、320(なみだ)(とも)感謝(かんしや)する。321これより鉄彦(かなひこ)神恩(しんおん)(むく)ゆるため、322梅ケ香姫(うめがかひめ)従者(とも)となつて、323アーメニヤに(すす)()くこととなりける。
324大正一一・二・二七 旧二・一 松村真澄録)
   
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