霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第五章 (おほ)風呂敷(ぶろしき)〔四七二〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第11巻 霊主体従 戌の巻 篇:第1篇 長駆進撃 よみ(新仮名遣い):ちょうくしんげき
章:第5章 大風呂敷 よみ(新仮名遣い):おおぶろしき 通し章番号:472
口述日:1922(大正11)年02月28日(旧02月02日) 口述場所: 筆録者:加藤明子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年9月10日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
時公は用事を思い出して、鉄彦に、鉄姫の言付けを伝えて村に帰るようにと促した。しかし鉄彦は、宣伝使となった以上は目的を果たすまでは何があろうと家へは帰れないから、そう鉄姫に伝えてくれ、と答えた。
時公は、それでは伝言のついでに大蛇を退治してから帰ろう、と大風呂敷を広げる。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2020-10-13 18:06:17 OBC :rm1105
愛善世界社版:45頁 八幡書店版:第2輯 529頁 修補版: 校定版:45頁 普及版:18頁 初版: ページ備考:
001東雲(しののめ)(そら)()(のぼ)東彦(あづまひこ)「東雲別」と「東彦」は石凝姥の旧名
002青雲(あをくも)()けて中天(ちうてん)
003(ひかり)(きよ)高彦(たかひこ)「青雲別」は高彦の旧名
004(かみ)(みこと)宣伝使(せんでんし)
005二八(にはち)(はる)梅ケ香(うめがか)
006鉄谷村(かなたにむら)鉄彦(かなひこ)
007鉄門(かなど)(まも)時公(ときこう)
008(こゑ)(すず)しき宣伝歌(せんでんか)
009(うた)(うた)ひて(すす)()
010荒野(あれの)(はら)()(かぜ)
011八岐(やまた)大蛇(をろち)曲神(まがかみ)
012醜女(しこめ)探女(さぐめ)()(いき)
013(いき)()かずにすたすたと
014(いきほ)(たけ)(すす)()
015あゝ面白(おもしろ)面白(おもしろ)
016大蛇(をろち)探女(さぐめ)醜神(しこがみ)
017仮令(たとへ)幾万(いくまん)(きた)るとも
018(あめ)(つち)とを(つく)りたる
019御祖(みおや)(かみ)のたまひてし
020(わが)言霊(ことたま)神力(しんりき)
021(てき)するものはあらざらめ
022(てき)(せん)()(ほか)でない
023(こころ)(なか)()らぬ()
024(ひそ)やつこそ(わが)(てき)
025(こころ)(おに)曲神(まがかみ)
026伊吹(いぶき)(はら)ひて(きよ)めたる
027(かみ)御子(みこ)たる(わが)()には
028月日(つきひ)(ひかり)(あまね)くて
029(たま)真澄(ますみ)(かがみ)なす
030(かがみ)(まさ)日本魂(やまとだま)
031(うづ)(つるぎ)()()ちて
032(わが)()(みち)(さや)りたる
033(まが)大蛇(をろち)寸断(すんだん)
034勝鬨(かちどき)あぐる(つか)()
035はやくも(きた)るクスの(はら)
036新玉原(あらたまはら)となりにける。
037高彦(たかひこ)『サア(みな)さん、038此処(ここ)一寸(ちよつと)(いき)(やす)めて、039いよいよ戦闘(せんとう)準備(じゆんび)にかかりませう。040まづ先陣(せんぢん)強力(がうりき)無双(むさう)英雄(えいゆう)豪傑(がうけつ)041時公(ときこう)さまに(ねが)(こと)にしよう。042我々(われわれ)梅ケ香姫(うめがかひめ)本陣(ほんぢん)043東彦(あづまひこ)さまと鉄彦(かなひこ)さまは左右(さいう)両翼(りやうよく)となり、044三角形(さんかくけい)(てき)本営(ほんえい)(むか)つて進撃(しんげき)するのですな』
045時公(ときこう)『モシモシ、046(ちから)(つよ)(もの)(さき)()つて、047万々一(まんまんいち)大蛇(をろち)(やつ)にがぶつとゆかれては(しま)ひだ。048(あと)(ひかへ)がありませぬ。049(すべ)(たたか)ひは(あと)(ひかへ)肝腎(かんじん)です』
050高彦(たかひこ)(つよ)さうに()つても(よわ)(をとこ)だ。051随分(ずゐぶん)空威張(からゐばり)上手(じやうず)法螺吹(ほらふ)きだな。052マア()(かく)053神言(かみごと)奏上(そうじやう)して、054それからゆつくり作戦(さくせん)計画(けいくわく)(さだ)め、055陣容(ぢんよう)(ととの)へて旗鼓(きこ)堂々(だうだう)(てき)牙城(がじやう)(すす)(こと)にしませうか』
056時公(ときこう)『ヤア、057一寸(ちよつと)(みな)さん()つて(くだ)さい。058(わたくし)旦那(だんな)(さま)申上(まをしあ)げねばならぬ、059肝腎(かんじん)御用(ごよう)(わす)れて()ました。060エヽ鉄彦(かなひこ)(さま)061貴方(あなた)()(かへ)つて(くだ)さい』
062鉄彦(かなひこ)『なンだ』
063時公(ときこう)()ンでもよろしいが、064(かへ)つてさへ(くだ)されば(わか)るのです』
065鉄彦(かなひこ)『コレ、066(わか)ると()つたつて肝腎(かんじん)(この)場合(ばあひ)067(なん)でもない(こと)(こま)(かしら)()(なほ)すと()(こと)出来(でき)るものか、068ハツキリと()はぬかい』
069時公(ときこう)『エヽ、070(じつ)申上(まをしあ)(にく)(こと)御座(ござ)いますが、071貴方(あなた)東彦(あづまひこ)宣伝使(せんでんし)三人(さんにん)(づれ)(やかた)をお()(あそ)ばした二日目(ふつかめ)夜半(よなか)(ごろ)072(かぜ)がザアザア、073(あめ)がシヤアシヤア、074雨垂(あまだれ)(しづく)がポトンポトンと、075それはそれは(さび)しい真闇(まつくら)の、076化物(ばけもの)でも()さうな(ばん)でした。077(その)(とき)奥様(おくさま)が、078オヽ(くさ)いとも(なん)とも()はずに、079便所(はばかり)にお(いで)になりましたところが、080便所(はばかり)(よこ)からニユーと()糸柳(いとやなぎ)(あめ)()れた(つめ)たい(えだ)が、081(かぜ)一緒(いつしよ)奥様(おくさま)(かほ)をザラリと()でた(その)途端(とたん)奥様(おくさま)はあらう(こと)かあるまい(こと)か、082アツと()つたきり荒肝(あらきも)をおつ(つぶ)して、083()()バタリ084スワ一大事(いちだいじ)門番(もんばん)時公(ときこう)までが、085雨蛙(あまがへる)(やう)に、086(むね)トキトキさせながら近寄(ちかよ)りて()れば、087こは(そも)如何(いか)に、088()べど(さけ)べど(なん)音沙汰(おとさた)(なし)(つぶて)浅間(あさま)しいお姿(すがた)089()(あし)(つめ)たくなつて()らつしやる。090アヽどうしたらよからう、091奥様(おくさま)もう一度(いちど)もの()うて(くだ)さい。092旦那(だんな)(さま)宣伝使(せんでんし)(ほう)けてお()ましになつた留守(るす)に、093貴方(あなた)がこんな(こと)におなりなされては、094この時公(ときこう)はどうして旦那(だんな)(さま)(かほ)(あは)されませう、095(なみだ)()()れました』
096鉄彦(かなひこ)『ヤア、097鉄姫(かなひめ)()ンだのか』
098時公(ときこう)『ハイ、099サツパリこときれて仕舞(しま)つて、100(なん)とも()とも仰有(おつしや)りませぬ。101もうかうなる(うへ)旦那(だんな)(さま)(おん)行方(ゆくへ)(さが)し、102立派(りつぱ)なお(とむらひ)をして()げたならば、103せめても せめても せめても』
104鉄彦(かなひこ)(なん)だ、105ハツキリ()はぬか。106(おく)真実(ほんたう)()んだのか』
107時公(ときこう)『ハイ、108()帰幽(かくれ)になりました。109そこで奥様(おくさま)が「オイ時公(ときこう)110愚図(ぐづ)々々(ぐづ)して()(とき)でない。111(はや)旦那(だんな)(さま)()んで()()れ」と仰有(おつしや)いました。112そこでこの時公(ときこう)は「奥様(おくさま)承知(しようち)(いた)しました」シテコイナと、113七分(しちぶ)三分(さんぶ)尻引(しりひ)つからげ、114(たすき)十文字(じふもんじ)(あや)どりて、115後鉢巻(うしろはちまき)リン()め、116大身(おほみ)(やり)(ひつさ)げ「ヤアヤア(もの)(ども)(とほ)からん(もの)(おと)にも()け、117(ちか)くば()つて()にも()よ、118鉄谷村(かなたにむら)(おい)英雄(えいゆう)豪傑(がうけつ)(きこ)えたる(わが)()()きて(おどろ)くな。119()(もの)()る、120()らぬ(もの)一寸(ちよつと)()らぬ、121(をんな)(なか)(をとこ)一匹(いつぴき)122時公(ときこう)さまとは(わが)(こと)なるぞ」』
123鉄彦(かなひこ)『オイオイ時公(ときこう)124貴様(きさま)(なに)()ふんだ、125真面目(まじめ)()はぬか』
126時公(ときこう)『ハイ、127あまり(うれ)しくて一寸(ちよつと)逆上(のぼせ)ました。128(おく)さまが一旦(いつたん)(いき)()れて(つめ)たくなつて仕舞(しま)つた。129()うしよう()うしようと(うへ)(した)へと大騒動(おほさうどう)をやつてる最中(さいちう)130()つべきものは()なりけりですな。131()(やさ)しい清姫(きよひめ)さまが、132三五教(あななひけう)宣伝歌(せんでんか)(うた)つて神琴(かみこと)とやらを(だん)ぜられたが最後(さいご)133(こと)(つる)のやうにたちまち奥様(おくさま)がピンピンと()ねかへつて(いき)()(かへ)し、134(こと)(ほか)()機嫌(きげん)で「オイ時公(ときこう)135(いち)()(はや)()主人(しゆじん)さまを()んで()()れ、136(をんな)(ばか)りでは心細(こころぼそ)い、137人間(にんげん)老少(らうせう)不定(ふぢやう)だ。138(また)もやこんな(こと)があつては取返(とりかへ)しがならぬ。139貴様(きさま)(いち)()(はや)(あと)()ひかけて、140(こと)次第(しだい)(こま)やかに(ことごと)申上(まをしあ)げて、141二人(ふたり)宣伝使(せんでんし)に、142よく理由(ことわけ)()つて(かへ)つて()い」と、143殊更(ことさら)()(たの)み、144(ことわ)(わけ)にもゆかず、145一目散(いちもくさん)()つかけて()たので御座(ござ)います。146()しやの(こと)でクス野ケ原(のがはら)大蛇(をろち)にでも、147旦那(だんな)(さま)()まれて仕舞(しま)ふやうな(こと)があつたら、148この時公(ときこう)は、149どうして(おく)さまに(ことわ)りが()はれませうか』
150鉄彦(かなひこ)我々(われわれ)(かみ)(さま)のために決心(けつしん)して、151アーメニヤの悪魔(あくま)天下(てんか)のために言向(ことむ)(やは)すのだから、152それが()(まで)は、153(ちひ)さい一家(いつか)(こと)にかかはつて()られない。154(とく)(たふと)三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)のお(とも)だ。155貴様(きさま)(こは)ければ(かへ)つてもよいから、156(おれ)仮令(たとへ)大蛇(をろち)()まれたつて神界(しんかい)御用(ごよう)()(まで)は、157(けつ)して、158(けつ)して(かへ)らないから(おく)にさう()つて言伝(ことづけ)をして()れ』
159時公(ときこう)『ヤア旦那(だんな)(さま)160貴方(あなた)もよくことこと仰有(おつしや)います。161(べつ)(たい)した(こと)()いのですから、162いつその(こと)大蛇(をろち)退治(たいぢ)してから(かへ)らして(もら)ひませう』
163梅ケ香姫(うめがかひめ)『ホヽヽヽヽヽ、164(また)しても(また)しても、165(とき)さんの大風呂敷(おほぶろしき)166面白(おもしろ)いわ』
167時公(ときこう)『アヽさうだ。168この大風呂敷(おほぶろしき)大蛇(をろち)(やつ)をぐるりと(つつ)んで(ぼう)(さき)にポイと()つかけて、169鉄谷村(かなたにむら)()れて(かへ)つて、170サア、171これが(とき)さまのお土産(みやげ)だ、172(みな)()つて(たか)つて、173(なぐ)らうと(たた)かうと、174()いて(くら)はうと、175だいぢやないと(おど)かしてやらうかな』
176鉄彦(かなひこ)『もう()加減(かげん)洒落(しやれ)()めて()れ、177千騎(せんき)一騎(いつき)場合(ばあひ)だ』
178時公(ときこう)千騎(せんき)詮索(せんさく)もいつたものか。179一気(いつき)呵成(かせい)突撃(とつげき)(こころ)むるのですなア。180サア東彦(あづまひこ)さま、181高彦(たかひこ)さま、182(うめ)さま、183(わたくし)先陣(せんぢん)(つと)めませう。184千騎(せんき)一騎(いつき)185千仭(せんじん)(こう)一簣(いつき)()くやうな下手(へた)(こと)(いた)しませぬ。186宣伝(せんでん)万歌(ばんか)三五教(あななひけう)宣伝歌(せんでんか)で、187縦横(じうわう)無尽(むじん)言向(ことむ)(やは)すは(あん)(うち)188(あん)じるより()むが(やす)い。189サア()きませう』
190 一同(いちどう)
191一同面白(おもしろ)いなア』
192()()つて、193時公(ときこう)千切(ちぎ)千切(ちぎ)れの出任(でまか)せの宣伝歌(せんでんか)(わら)ひつ()けつ、194新玉原(あらたまはら)(おく)(おく)へと(すす)()る。
195大正一一・二・二八 旧二・二 加藤明子録)

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