霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第二〇章 宣替(のりかへ)〔五四六〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第13巻 如意宝珠 子の巻 篇:第4篇 奇窟怪巌 よみ:きくつかいがん
章:第20章 宣替 よみ:のりかえ 通し章番号:546
口述日:1922(大正11)年03月21日(旧02月23日) 口述場所: 筆録者:外山豊二 校正日: 校正場所: 初版発行日:1922(大正11)年10月30日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
三人は臥竜姫の館を後にして、宣伝歌を歌いながら九十九折の岩窟内を進んで行った。
岩窟内の十字路で、岩彦一行にばったりと出くわした。岩彦は三人に今までどこに行っていたのかと尋ねるが、三人の言葉使いが丁寧になっていることに気づく。岩彦は、物言いが女々しいといって、三人を責める。
岩彦はひとしきり三人の丁寧な様子をけなすが、鷹彦と梅彦は、岩彦の方こそ魂が落ち着いていないのだ、と諭し始める。
岩彦は他の宣伝使たちを腰抜けと言って罵るが、そこへ突然、大音響と共に火光が落下して爆発した。岩彦はあっと驚いてその場に昏倒してしまったが、他の五人は両手を合わせ、神言を唱えている。
主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm1320
愛善世界社版:229頁 八幡書店版:第3輯 114頁 修補版: 校定版:230頁 普及版:100頁 初版: ページ備考:
001 音彦(おとひこ)002亀彦(かめひこ)003駒彦(こまひこ)三人(さんにん)は、004臥竜姫(ぐわりようひめ)(やかた)(あと)()て、005(また)もや巌窟内(がんくつない)探険(たんけん)()かけた。006九十九折(つくもをれ)(あるひ)(ひろ)く、007(あるひ)(せま)く、008(あるひ)天井(てんじやう)(たか)く、009(あるひ)(ひく)石径(いしみち)宣伝歌(せんでんか)(うた)(なが)ら、010(いさ)ましく(すす)()く。
011(かみ)(おもて)(あら)はれて
012(ぜん)(あく)とを立別(たてわ)ける
013この()(つく)りし神直日(かむなほひ)
014(こころ)(ひろ)大直日(おほなほひ)
015(ただ)何事(なにごと)(ひと)()
016直日(なほひ)見直(みなほ)聞直(ききなほ)
017()(あやま)ちは()(なほ)
018(しこ)(いはや)曲神(まがかみ)
019吾等(われら)三人(みたり)宣伝使(せんでんし)
020言向和(ことむけやは)(かみ)()
021堅磐常磐(かきはときは)()てむとて
022(すす)(きた)りし()(うち)
023何時(いつ)(ほこ)りの(くも)(おほ)
024(こころ)(くら)(やみ)(みち)
025(まこと)(みち)()(まよ)
026(ゆめ)夢見(ゆめみ)心地(ここち)して
027(こころ)たかぶる()(まま)
028磐樟船(いはくすぶね)()せられて
029九天(きうてん)(たか)(のぼ)りつめ
030やつと安心(あんしん)する()なく
031(よろこ)()えて(ゆめ)()
032荒野ケ原(あれのがはら)()(まよ)
033得体(えたい)()れぬ野呂(のろ)サンに
034(さび)しき野辺(のべ)(めぐ)()
035(あら)言葉(ことば)のその(なか)
036(かみ)(めぐ)みの(たま)(こゑ)
037(ふく)みあるとは()らずして
038肩臂(かたひぢ)(いか)らし(すす)()
039わが()(ほど)(はづか)しき
040(ゆめ)(うつつ)(まぼろし)
041(こころ)(くら)きわれわれは
042黒白(あやめ)もわかぬ闇黒(くらがり)
043(ふたた)(いはや)(ひと)となり
044(しこ)身魂(みたま)数多(かずおほ)
045前後左右(ぜんごさいう)()(まは)
046(なか)()()けやうやうに
047(ひかり)三叉(みまた)(みち)(かど)
048(おも)ひがけなく衝当(つきあた)
049(いた)さは(いた)(むね)(やみ)
050得体(えたい)()れぬ弥次彦(やじひこ)
051(さけ)()まぬに与太彦(よたひこ)
052二人(ふたり)(をとこ)出会(でくわ)して
053(ひら)(かね)たる(いし)(もん)
054天津祝詞(あまつのりと)言霊(ことたま)
055さつと(ひら)いて(なが)むれば
056(はて)しも()らぬ長廊下(ながらうか)
057一目散(いちもくさん)(すす)()
058()けども()けど(はて)しなく
059(こころ)(こま)(はや)()
060()(つま)りたる岩壁(いはかべ)
061はつと()がつき(なが)むれば
062こは()如何(いか)大空(おほぞら)
063きらめく(ほし)数多(かずおほ)
064(あや)しみゐたる折柄(をりから)
065(たま)をあざむく優姿(やさすがた)
066いづくの(かた)出雲姫(いづもひめ)
067フサの(みやこ)(すす)まむと
068(さき)()ちてぞ(いで)()
069吾等(われら)三人(みたり)宣伝使(せんでんし)
070コシの(たうげ)(ふもと)まで
071(いた)りて()ればこは如何(いか)
072()()(わけ)宣伝使(せんでんし)
073鷹彦(たかひこ)岩彦(いはひこ)梅彦(うめひこ)
074四人(よにん)千引(ちびき)(いは)()
075白河(しらかは)夜船(よぶね)(ゆめ)(むす)
076あゝ(うれ)しやと(おも)()
077あらし(おと)()(さま)
078よくよく()ればこは如何(いか)
079臥竜(ぐわりよう)(ひめ)(すま)ひたる
080(おく)一間(ひとま)端坐(たんざ)して
081蜥蜴(とかげ)蚯蚓(みみず)(へび)(かはず)
082()るも(きたな)なめくぢり
083蚯蚓(みみず)馳走(ちそう)(あた)へむと
084(うづ)女神(めがみ)にすすめられ
085遠慮(ゑんりよ)会釈(ゑしやく)折柄(をりから)
086三人(みたり)身体(からだ)鉄縛(かなしば)
087手足(てあし)自由(じいう)にならぬ()
088いよいよ生命(いのち)捨鉢(すてばち)
089決心(けつしん)したる折柄(をりから)
090臥竜(ぐわりよう)(ひめ)(たちま)ちに
091(やさ)しき笑顔(ゑがほ)(あら)はしつ
092(みづ)(もら)さぬ善言美詞(みやびごと)
093()(きか)されし(うれ)しさに
094(ほこら)(ゆめ)何処(どこ)へやら
095直日(なほひ)身魂(みたま)(かがや)きて
096ここに(やかた)いづのめ
097(かみ)身魂(みたま)となりそめし
098三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)
099そしり(こと)()()(はら)
100みやび言葉(ことば)神嘉言(かむよごと)
101()(なほ)()(いさ)ましさ
102朝日(あさひ)()るとも(くも)るとも
103(つき)()つとも()くるとも
104たとへ大地(だいち)(しづ)むとも
105(いはや)曲津(まがつ)(おほ)くとも
106(かみ)(たま)ひし言霊(ことたま)
107言向和(ことむけやは)三五(あななひ)
108(かみ)(をしへ)縦横(たてよこ)
109(にしき)(はた)()仕組(しぐみ)
110(つか)へまつらむ宣伝使(せんでんし)
111あゝ面白(おもしろ)面白(おもしろ)
112(こころ)(いさ)(いは)(みち)
113(いは)より(かた)鋭心(とごころ)
114大和心(やまとごころ)()(おこ)
115伊都(いづ)雄健(をたけ)踏健(ふみたけ)
116(すす)みて()かむ(かみ)(みち)
117(すす)みて()かむ(かみ)(みち)
118(うた)ひながら、119岩窟内(がんくつない)十字路(じふじろ)()いた。120この(とき)前方(ぜんぱう)より(あら)はれたる三人(さんにん)(をとこ)
121岩彦(いはひこ)『オー貴様(きさま)音公(おとこう)亀公(かめこう)122駒公(こまこう)123何処(どこ)まごついて()よつたのだい。124馬鹿野郎(ばかやらう)だな。125(おれ)たち三人(さんにん)貴様(きさま)行方(ゆくへ)(さが)して、126幾度(いくたび)この八衢(やちまた)隧道(すゐだう)(まは)つたことか()れやしない。127一体(いつたい)(なに)をぐづついとつたのだい』
128音彦(おとひこ)『ハイ、129コレハコレハ岩彦(いはひこ)サンでございますか。130(まこと)(まこと)御心配(ごしんぱい)をかけまして()みませぬ。131(わたくし)()出別命(でわけのみこと)(さま)磐船(いはふね)に、132あなた(がた)一同(いちどう)()せられて(くも)(うへ)()げられ、133ヤレ(うれ)しやと(おも)つて()りましたが、134(あに)(はか)らむや何時(いつ)()にか(くさ)茫々(ばうばう)()(しげ)荒野ケ原(あれのがはら)に、135吾々(われわれ)三人(さんにん)()(おと)されてゐました。136あなた(さま)三人(さんにん)()うして()られますかと、137(いま)(いま)まで心配(しんぱい)をして()りましたが、138マアマア御無事(ごぶじ)御一行(ごいつかう)御顔(おかほ)(はい)しまして、139これ(ぐらゐ)(うれ)しいことはございませぬ。140これも三五教(あななひけう)神様(かみさま)(まつた)くの御引合(おひきあは)()(がた)うございます』
141岩彦(いはひこ)『ナアンダ。142(にはか)御丁寧(ごていねい)言葉(ことば)使(つか)ひよつて馬鹿(ばか)にするない。143(れい)()ぐれば(かへ)無礼(ぶれい)だといふことを()らぬか。144()つて(かは)つた貴様(きさま)態度(たいど)145()(くる)つたのか、146(ただし)化物(ばけもの)か、147合点(がてん)()かぬ(やつ)だ。148ナア梅公(うめこう)149此奴(こいつ)はチト変痴奇珍(へんちきちん)だぞ』
150梅彦(うめひこ)『アーさうだ。151三人(さんにん)(やつ)(つら)()い。152営養不良(えいやうふりやう)153(いろ)蒼白(あをざ)め、154身体(しんたい)骨立(こつりつ)餓鬼(がき)(ごと)しだ。155巌窟内(いはやない)瓦斯(ガス)()はされよつて精神(せいしん)異状(いじやう)(きた)したのだらう』
156音彦(おとひこ)『コレハコレハ(いは)サン、157(うめ)サン、158(けつ)して御心配(ごしんぱい)(くだ)さいますな。159精神(せいしん)異状(いじやう)(きた)したでも、160(なん)でもございませぬ。161(わたくし)三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)でございますから、162ナー(かめ)サン、163(こま)サン、164(ちつと)()(くる)つてはゐませぬなア』
165亀彦(かめひこ)左様(さやう)々々(さやう)166(いは)サン(うめ)サンは大変(たいへん)心配(しんぱい)をして(くだ)さるさうですが、167(けつ)して異状(いじやう)はありませぬ、168御安心(ごあんしん)して(くだ)さいませ』
169岩彦(いはひこ)『オイ梅公(うめこう)170鷹公(たかこう)171ますます(へん)だ。172女郎(めらう)(くさ)つたやうに(にはか)糞丁寧(くそていねい)になりよつたぢやないか。173オイ音公(おとこう)174亀公(かめこう)175駒公(こまこう)176貴様等(きさまら)(ひと)嘲弄(てうろう)するのか。177あまり馬鹿(ばか)にするない』
178亀彦(かめひこ)『イエイエ滅相(めつさう)なこと仰有(おつしや)いませ。179(けつ)して勿体(もつたい)ない三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)(さま)嘲弄(てうろう)ナンカしてどうして神様(かみさま)申訳(まをしわけ)()ちませう。180(わたくし)たちは三五教(あななひけう)天下(てんか)宣伝(せんでん)する(かみ)(しもべ)でございます』
181岩彦(いはひこ)『ますます可笑(をか)しい(やつ)だ。182なぜ貴様(きさま)さう(にはか)女性的(ぢよせいてき)になつたのだ。183(すこ)勇壮(ゆうさう)活溌(くわつぱつ)男性的(だんせいてき)精神(せいしん)発揮(はつき)して、184ベランメー口調(くてう)でも使(つか)つて(いさ)ましく(はしや)がぬかい。185勇気(ゆうき)がなくては大事(だいじ)遂行(すゐかう)することは出来(でき)ないぞ。186正月(しやうぐわつ)言葉(ことば)使(つか)ひよつて、187ナンダ。188(にはか)気分(きぶん)(わる)いやうな御丁寧(ごていねい)言霊(ことたま)使(つか)ひよるのか』
189音彦(おとひこ)『ハイ、190吾々(われわれ)三人(さんにん)仔細(しさい)あつて改心(かいしん)(いた)しました』
191岩彦(いはひこ)改心(かいしん)をすれば、192さう女々(めめ)しくなるものぢやない。193何事(なにごと)神様(かみさま)御保護(ごほご)(もと)に、194活機臨々(くわつきりんりん)として天下(てんか)雄飛(ゆうひ)活躍(くわつやく)せなくてはならないのだ。195貴様(きさま)惟神(かむながら)中毒(ちうどく)をしよつて、196(あめ)()つたというては(むね)(をど)らせ、197(かぜ)()くというては(きも)(つぶ)し、198灯心(とうしん)幽霊(いうれい)のやうな(ほそ)(ほそ)精神(せいしん)になりよつて、199ナンダ、200その女々(めめ)しい言霊(ことたま)は。201ちつと(しつか)りせぬか。202元気(げんき)がつくやうに(ふた)()拳骨(げんこつ)をお見舞(みま)ひしてやらうか。203これも貴様等(きさまら)鞭撻(べんたつ)するための(なさけ)(むち)だ』
204()ひながら、205蠑螺(さざえ)(ごと)拳骨(げんこつ)(かた)三人(さんにん)(あたま)をボカボカと急速度(きふそくど)をもつて(なぐ)りつけた。
206音彦(おとひこ)『ご親切(しんせつ)によう(おも)つて(くだ)さいました。207何卒(どうぞ)これからは、208幾度(いくど)もご注意(ちうい)をして(くだ)さいませ』
209岩彦(いはひこ)『アハーやつぱり此奴(こいつ)どうかして()よる。210オイ音公(おとこう)211(しつか)りせぬかい。212貴様(きさま)()(をか)されたのだらう。213ナンダその態度(たいど)は』
214亀彦(かめひこ)(いは)サンのご意見(いけん)御尤(ごもつと)もでございます。215(けつ)して無理(むり)とは(まを)しませぬ。216(しか)(なが)私等(わたくしら)三人(さんにん)以前(いぜん)数十倍(すうじふばい)(ちから)強味(つよみ)出来(でき)ました。217如何(いか)なる難事(なんじ)際会(さいくわい)しても、218(すこ)しも(おどろ)かぬやうになりました。219如何(いか)なる(てき)(むか)つても()めず(おく)せず、220善戦善闘(ぜんせんぜんとう)するだけの神力(しんりき)(あた)へられました』
221岩彦(いはひこ)『オイ鷹公(たかこう)222梅公(うめこう)223一体(いつたい)合点(がてん)()かぬぢやないか。224此奴(こいつ)態度(たいど)()つたら(まる)処女(しよぢよ)(ごと)しだ。225辛気臭(しんきくさ)くて、226(なが)(なが)口上(こうじやう)(なら)()てよつて、227干瓢(かんぴよう)でもたぐるやうに、228あた辛気臭(しんきくさ)い。229骨無(ほねな)しの(ちから)()い、230女々(めめ)しい言霊(ことたま)231エーゲン(くそ)(わる)い』
232鷹彦(たかひこ)『ヤア感心(かんしん)です。233(おと)サン、234(かめ)サン、235(こま)サン、236よう其処(そこ)まで(たま)(みが)き、237(つよ)うなつて(くだ)さいました。238(いま)までの三人(さんにん)サンとは(ちが)つて勇気(ゆうき)百倍(ひやくばい)いたしました。239嗚呼(ああ)それでこそ如何(いか)なる(てき)にも打克(うちか)つことが出来(でき)ませう。240よい修業(しうげふ)をなさいましたなア』
241音彦(おとひこ)『ご親切(しんせつ)()()つて(くだ)さいました。242貴方(あなた)こそ本当(ほんたう)宣伝使(せんでんし)(さま)でございます。243以後(いご)何卒(なにとぞ)見捨(みすて)なくお世話(せわ)(くだ)さいますやう御願(おねが)(いた)します』
244鷹彦(たかひこ)()(いた)しまして、245三人(さんにん)(さま)芽出度(めでた)うございます。246互様(たがひさま)(よろ)しく()()()うて(かみ)(みち)(まゐ)りませう。247貴方(あなた)(はう)からもお見捨(みす)てなく』
248岩彦(いはひこ)『ナンダ。249鷹公(たかこう)洒落(しやれ)ない。250(ひと)一生懸命(いつしやうけんめい)(ちから)()けてやらうと(おも)つて()るのに、251貴様(きさま)横車(よこぐるま)()しよつて(ひと)嘲弄(てうろう)するのか。252(いよいよ)もつて()しからぬ(しこ)巌窟(いはや)(しき)だ。253ナア梅公(うめこう)254一体(いつたい)合点(がてん)()かぬぢやないか』
255梅彦(うめひこ)(いは)サン、256それは貴方(あなた)のお(かんが)(ちが)ひでございませう』
257岩彦(いはひこ)『オツト()つた()つた。258(うめ)(やつ)259貴様(きさま)までが逆上(ぎやくじやう)して()うするのだ。260これだから精神(せいしん)(よわ)(やつ)()()はぬのだ。261(しこ)(いはや)半分(はんぶん)くらゐ探険(たんけん)してこれだから、262全部(ぜんぶ)探検(たんけん)する(まで)にはすつかり軟化(なんくわ)して章魚(たこ)のやうに、263(ほね)(なに)()くなつて(しま)ふかも()れやせぬぞ。264オイ(みな)(やつ)265しつかりせぬか。266腰抜(こしぬ)野郎(やらう)()が。267あゝコンナ腰抜(こしぬ)野郎(やらう)五疋(ごひき)()れて、268この(いは)サン一人(ひとり)奮戦(ふんせん)苦闘(くとう)強敵(きやうてき)(あた)らねばならぬかと(おも)へば、269心細(こころぼそ)くなつて()るワイ。270エー何奴(どいつ)此奴(こいつ)()腰抜(こしぬ)けの(そろ)つたものだな』
271鷹彦(たかひこ)(いは)サン、272貴方(あなた)モー(すこ)(つよ)くなつて(くだ)されや。273(そと)ばつかり(つよ)()えても、274肝腎(かんじん)(たましひ)(おち)ついて()らねば、275まさか(とき)御間(おま)には()ひませぬからナア』
276岩彦(いはひこ)『エー腰抜(こしぬ)()が、277自分(じぶん)()にある(はしら)()えぬでも(ひと)()(ほこり)はよう(わか)るとは、278貴様等(きさまら)のことだ。279弱味噌(よわみそ)()が。280(なに)()かしよるのだい。281(てん)()となり()(てん)となる。282(かは)れば(かは)つたものだ。283(よわ)(もの)(しよう)して強者(きやうしや)といひ、284(つよ)(もの)(しよう)して弱者(じやくしや)といふ。285如何(いか)逆様(さかさま)()(なか)だと()つても、286見直(みなほ)し、287()(なほ)し、288()(なほ)しを宣伝(せんでん)する(かみ)使(つかひ)が、289さう道理(だうり)逆転(ぎやくてん)させては()うして()のお(みち)がひらけると(おも)ふか。290しつかりせぬかい。291(なに)(とぼ)けてゐるのだ。292アヽ情無(なさけな)いわ。293エライ厄介(やくかい)ものを背負(せお)はされたものだワイ』
294音彦(おとひこ)『アヽ(わたくし)(いは)サンのやうに空威張(からいば)りの上手(じやうづ)(こころ)(よわ)御方(おかた)を、295神様(かみさま)もナント思召(おぼしめ)してか()りませぬが、296背負(せお)はして(くだ)さつたものだ。297これも吾々(われわれ)身魂(みたま)(みが)きの(ため)に、298(よわ)(かた)標本(へうほん)をお(しめ)(くだ)さつたのだらうか』
299岩彦(いはひこ)骨無(ほねな)しの腰抜(こしぬ)け、300(なに)(ぬか)しよるのだ。301女郎(めらう)(くさ)つたやうな弱音(よわね)()きよつて(なさけ)なくなつて()たワイ。302オイ鷹公(たかこう)303梅公(うめこう)304貴様(きさま)(ひと)つ、305ポカンと目醒(めざま)しをくれてやらうか』
306(たか)307(うめ)『ハイハイ何卒(どうぞ)よろしうお(ねが)(まを)します。308どつさりと()のつくまで(たた)いて(くだ)さいませ』
309岩彦(いはひこ)『ハテ合点(がてん)()かぬ五人(ごにん)(をとこ)310此奴(こいつ)(きつね)にいかれよつたな。311コンナ弱虫(よわむし)引率(いんそつ)して悪魔(あくま)との戦闘(せんとう)は、312たうてい継続(けいぞく)されるものぢやない。313ヤーヤー(こま)つた(こと)になつて()た。314(おれ)(ひと)思案(しあん)をせなくちやなるまい。315オーさうだ。316(わか)つた。317(いま)まで(おれ)(つよ)(つよ)いと(おも)つてゐたが、318(ひと)(つゑ)について助太刀(すけだち)(たの)むと()(こころ)(わる)かつたのだ。319その(てん)(おれ)欠点(けつてん)であつた。320これは神様(かみさま)貴様(きさま)一人(ひとり)活動(くわつどう)せエ。321大勢(おほぜい)(やつ)(ちから)にしても駄目(だめ)だ。322まさか(とき)になつたら()(とほ)りだ。323何奴(どいつ)此奴(こいつ)腰抜(こしぬ)野郎(やらう)だ。324(ちから)(たの)むは自分(じぶん)守護神(しゆごじん)ばつかりだ。325イヤイヤ吾身(わがみ)守護(しゆご)(たま)(もと)大神様(おほかみさま)ばかりだ。326(ひと)(たよ)るな、327師匠(ししやう)(つゑ)につくなといふ(をしへ)があつたワイ。328サア(おれ)はモ(ひと)(つよ)うなつて神業(しんげふ)参加(さんか)せなくてはなるまい。329それにつけても(いま)まで寝食(しんしよく)(とも)にして()五人(ごにん)()れ、330(おれ)でさへも神様(かみさま)から(よわ)いと()つて(いまし)められて()るのだから、331コンナ弱味噌(よわみそ)吾々(われわれ)として見棄(みす)てて()(わけ)にも()かない。332アヽどうかして(つよ)くしてやりたいものだ。333コンナ腰抜(こしぬけ)人足(にんそく)()(なか)()したならば、334これほど悪魔(あくま)(はびこ)荒野ケ原(あれのがはら)であるから、335自分(じぶん)一身(いつしん)保護(ほご)することも出来(でき)やしない。336アヽ情無(なさけな)いことだ。337大国治立(おほくにはるたち)大神様(おほかみさま)338どうぞ()五人(ごにん)のものを(あは)れみ(くだ)さいまして、339貴方(あなた)のお(ちから)分配(ぶんぱい)してやつて(くだ)さいませ。340九分九厘(くぶくりん)といふ(ところ)で、341十中(じつちう)八九(はつく)まで大抵(たいてい)宣伝使(せんでんし)(こし)()かして、342屁古垂(へこた)れるものだが、343(いま)ここに陳列(ちんれつ)してある五人(ごにん)(たこ)宣伝使(せんでんし)は、344目的(もくてき)半途(はんと)にも(たつ)せずして(ほとん)崩壊(ほうくわい)して(しま)ひさうだ。345せめて九分九厘(くぶくりん)といふ(ところ)までなりと、346活動(くわつどう)さしてやつて(くだ)さいませ。347国治立(くにはるたち)大神(おほかみ)(あは)れみ(たま)へ、348(たす)(たま)へ。349臆病神(おくびやうがみ)(はら)はせ(たま)へ、350(きよ)(たま)へ、351岩彦(いはひこ)真心(まごころ)()めての一生(いつしやう)(ねが)ひでございます。352惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)353惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)
354音彦(おとひこ)『アヽ(いは)サンのご親切(しんせつ)355何時(いつ)()にかは(わす)れませう。356流石(さすが)三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)(さま)357よくも吾々(われわれ)をそこまで(おも)つて(くだ)さいます』
358亀彦(かめひこ)『ご親切(しんせつ)()(がた)う。359骨身(ほねみ)(こた)へます、360(うれ)しうございます』
361駒彦(こまひこ)(せい)(ぜん)なり、362(ひと)には()うて()よ、363(うま)には()つて()よとは、364よく()つたことだ。365(いは)サンの真心(まごころ)(あら)はれて大神様(おほかみさま)直接(ちよくせつ)慈言(じげん)のやうに、366(うれ)しう(かたじけ)なう(ぞん)じます』
367岩彦(いはひこ)『アヽさつぱり駄目(だめ)だ。368モウ(なに)ほど(いの)つたつて零点(ゼロ)だ。369アヽ()みぬる(かな)()みぬる(かな)370アヽ(なん)とせむ(かた)()(なみだ)371(あま)りのことで(なみだ)さへ()ぬワイヤイ』
372鷹彦(たかひこ)(いは)サンのお心遺(こころづか)ひ、373われわれ一統(いつとう)満足(まんぞく)(いた)しました』
374梅彦(うめひこ)本当(ほんたう)(こころ)(いろ)(あら)はれて、375コンナ(うれ)しいことは()い。376やつぱり神様(かみさま)(えら)ばれた宣伝使(せんでんし)(さま)だけあつて、377親切(しんせつ)(むく)ゆるために吾々(われわれ)も、378()(よわ)(いは)サンをモ(ひと)(つよ)くして()げねばなりませぬ』
379岩彦(いはひこ)『コラ梅公(うめこう)380貴様(きさま)そら(なに)()ふのだ。381貴様(きさま)より(よわ)くなつて(たま)らうかい。382(いま)では(おれ)一番(いちばん)()(たしか)だ。383ここは(しこ)(いはや)だ。384()()りつめて元気(げんき)()さぬか。385(なに)がやつて()るか()れやしないぞ。386せめて自分(じぶん)だけの保護(ほご)だけ(くらゐ)はやつて()れぬと、387(おれ)十分(じふぶん)奮闘(ふんとう)出来(でき)はしないワイ』
388 (かか)(ところ)何処(いづこ)ともなく百雷(ひやくらい)一時(いちじ)落下(らくか)する(ごと)大音響(だいおんきやう)(とも)に、389巨大(きよだい)なる大火光(だいくわくわう)一同(いちどう)(まへ)落下(らくか)した途端(とたん)390爆発(ばくはつ)して四方(しはう)八方(はつぱう)火矢(ひや)()ばした。
391 岩公(いはこう)はアツと()うて、392その()昏倒(こんたふ)した。393五人(ごにん)依然(いぜん)として両手(りやうて)(あは)せ、394神言(かみごと)奏上(そうじやう)しつつありける。
395大正一一・三・二一 旧二・二三 外山豊二録)
396(第一五章~第二〇章 昭和一〇・三・二九 於吉野丸船室 王仁校正)
   
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