霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一一章 (ことば)(なみ)〔七七六〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第26巻 海洋万里 丑の巻 篇:第3篇 神都の秋 よみ:しんとのあき
章:第11章 第26巻 よみ:ことばのなみ 通し章番号:776
口述日:1922(大正11)年07月19日(旧閏05月25日) 口述場所: 筆録者:松村真澄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1923(大正12)年6月5日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
秋彦は聖地が近づき、元気旺盛になって副守護神の発動気分で歌い始めた。紫姫の従者の鹿として比沼真奈井に詣でる途中、バラモン教に囚われていたが、悦子姫一向に救われ、三五教徒として高城山の松姫を言向け和した過去を歌に歌った。
そして高姫一行が玉への執着から、自分と国依別の偽神懸りを信じて竹生島に行ってしまったことを宣り直すようにと祈って終わった。
歓呼に包まれて船は岸辺に安着した。言依別命を先頭に、迎えに来た信徒たちに代わる代わる神輿をかつがせて、しずしずと錦の宮に帰って行った。
腰の曲がった夏彦は、千鳥のように大道を左右に手を振り首振り、麻邇の玉が錦の宮に静まることになった経緯を、祝いの歌に歌いこんだ。
続いて常彦が夏彦の後を受けて祝歌を歌い、佐田彦がそれに続いた。佐田彦の歌には、高姫が隠された玉を求める様が歌いこまれていたが、その玉の隠し場所や経綸の詳細は伏せられていた。
佐田彦は高姫らの身の上を案じて、一刻も早く聖地に帰って来て精神を和めるようにと祈りを歌に歌った。
波留彦は続いて歌った。バラモン教の滝公として悪事をしていた自分も、常彦の情けによって改心し、玉能姫と初稚姫に従って三つの玉の神業に携わったことを歌った。そして、悪に溺れた滝公も神の光に照らされて波留彦となり、神業に携わったように、高姫・黒姫も聖地に戻って執着心の雲を晴らすようにと祈願を歌った。日ごろの述懐を歌い終わった波留彦は錦の宮の方に向かって拍手し、暗祈黙祷した。
五個の神宝を乗せた神輿は無事に錦の宮に到着し、言依別命を先頭に八尋殿に設けられた聖壇に安置された。信徒らは立錐の余地も無いほどに集まり、神威のあらたかなることに感謝の涙を流した。
九月九日の聖地の空には、金翼を並べて空中を飛ぶ八咫烏の雄姿が見られた。妙音菩薩の微妙な音楽は、三重の高殿に空高く響き渡った。
主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm2611
愛善世界社版:141頁 八幡書店版:第5輯 193頁 修補版: 校定版:156頁 普及版:51頁 初版: ページ備考:
001 秋彦(あきひこ)(やうや)聖地(せいち)(ふね)近付(ちかづ)きしに元気(げんき)益々(ますます)旺盛(わうせい)となり、002副守護神(ふくしゆごじん)発動(はつどう)気分(きぶん)発揮(はつき)(うた)(はじ)めた。
003四尾(よつを)(やま)()えて()
004和知(わち)(なが)れは永久(とこしへ)
005(きよ)(をしへ)白瀬川(しらせがは)
006生田(いくた)(さと)(はや)()えて
007(なん)便(たよ)りも音無瀬(おとなせ)
008(なが)れも(きよ)由良(ゆら)(かは)
009由良(ゆら)(みなと)()(たか)
010秋山彦(あきやまひこ)紅葉姫(もみぢひめ)
011鹿(しか)()ばれし秋彦(あきひこ)
012言依別(ことよりわけ)(したが)ひて
013麻邇(まに)宝珠(ほつしゆ)(むか)へむと
014(なが)れを(くだ)()()れば
015(おも)(がけ)なき瑞御霊(みづみたま)
016八洲(やす)河原(かはら)誓約(うけひ)して
017清明無垢(せいめいむく)御心(みこころ)
018(あら)はし(たま)ひし救世主(きうせいしゆ)
019神素盞嗚大神(かむすさのをのおほかみ)
020聖顔(せいがん)(こと)(うるは)しく
021慈愛(じあい)(なみだ)満面(まんめん)
022(たた)へいませる崇高(けだか)さよ
023四尾(よつを)(やま)(おく)(ふか)
024(この)()(しの)(たま)ひつつ
025神世(かみよ)をここに()(たま)
026国武彦(くにたけひこ)御身魂(おんみたま)
027(けむり)(ごと)(あら)はれて
028紅葉(もみぢ)かがやく秋山(あきやま)
029(やかた)(かく)(たま)ひつつ
030(とほ)(むかし)(はじめ)より
031黄金(こがね)(しま)秘密郷(ひみつきやう)
032諏訪(すは)湖水(こすゐ)(そこ)(ふか)
033かくれて神世(かみよ)()(たま)
034玉依姫(たまよりひめ)厳御魂(いづみたま)
035麻邇(まに)宝珠(ほつしゆ)(つつが)なく
036八咫烏(やあたがらす)(おく)られて
037天津御空(あまつみそら)(いさぎよ)
038秀妻(ほづま)(くに)中心地(ちうしんち)
039(そと)(かこ)ひと(きこ)えたる
040由良(ゆら)(みなと)(はと)のごと
041(くだ)(たま)ひて(かみ)()
042(いしずゑ)(かた)くつき(たま)
043あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
044御霊(みたま)(さち)(かうむ)りて
045(なが)れも(きよ)和知川(わちがは)
046(けが)れし身魂(みたま)(あら)ひつつ
047前代(ぜんだい)未聞(みもん)神業(かむわざ)
048参加(さんか)なしたる(たふと)さよ
049(おも)ひまはせば(その)(むかし)
050(あに)駒彦(こまひこ)諸共(もろとも)
051紫姫(むらさきひめ)(したが)ひて
052(はな)(みやこ)(あと)になし
053豊国姫(とよくにひめ)常久(とことは)
054(しづ)まりいます比沼真奈井(ひぬまなゐ)
055(みづ)宝座(はうざ)(まう)でむと
056主従(しゆじう)三人(みたり)(やま)()
057(くさ)()けつつ(すす)()
058普甲峠(ふかふたうげ)手前(てまへ)まで
059主従(しゆじう)三人(みたり)(すす)(をり)
060バラモン(けう)(つか)へたる
061三嶽(みたけ)(やま)守護神(しゆごうじん)
062()(おそ)ろしき鬼鷹(おにたか)
063(なさけ)容赦(ようしや)荒鷹(あらたか)
064曲津(まがつ)(かみ)(いざな)はれ
065紫姫(むらさきひめ)諸共(もろとも)
066(しこ)岩窟(いはや)(とら)へられ
067進退(しんたい)ここに(きは)まりて
068前途(ぜんと)(わづら)折柄(をりから)
069三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)
070悦子(よしこ)(ひめ)(はじ)めとし
071音彦(おとひこ)加米彦(かめひこ)両人(りやうにん)
072岩窟(いはや)(なか)駆入(かけい)りて
073(かみ)化身(けしん)丹州(たんしう)
074(いき)(あは)せて(すく)()
075(ここ)三人(みたり)三五(あななひ)
076(こころ)岩戸(いはと)をさらさらと
077(ひら)(たま)ひし(たふと)さよ
078三五教(あななひけう)人々(ひとびと)
079三嶽(みたけ)(やま)峰伝(みねづた)
080蜈蚣(むかで)(ひめ)(こも)りたる
081鬼ケ城(おにがじやう)へと立向(たちむか)
082言霊戦(ことたません)開始(かいし)して
083バラモン(けう)(つかさ)()
084(くも)彼方(あなた)()()らし
085それより聖地(せいち)駆向(かけむか)
086(かみ)大道(おほぢ)(つた)へむと
087高城山(たかしろやま)松姫(まつひめ)
088(やかた)をさして(すす)()
089(こら)(しの)びの(はな)()きて
090(かみ)御目(おんめ)(かな)ひしか
091()秋彦(あきひこ)(たま)はりて
092いよいよ(たふと)宣伝使(せんでんし)
093西(にし)(ひがし)北南(きたみなみ)
094(かみ)御教(みのり)(つた)へつつ
095稚姫君大神(わかひめぎみのおほかみ)
096(まつ)りし生田(いくた)神館(かむやかた)
097国依別(くによりわけ)駒彦(こまひこ)
098()つの御霊(みたま)御教(みをしへ)
099(みち)(もと)むる人々(ひとびと)
100(あか)(つた)ふる(をり)もあれ
101(たま)(もと)めて南洋(なんやう)
102竜宮島(りうぐうじま)まで彷徨(さまよ)ひし
103高姫(たかひめ)さまの一行(いつかう)
104訪問(はうもん)されて(くに)さまや
105駒彦(こまひこ)秋彦(あきひこ)三人(さんにん)
106(また)五月蠅(うるさ)(たま)詮議(せんぎ)
107さつと(さば)いて近江路(あふみぢ)
108竹生(ちくぶ)(しま)宝玉(はうぎよく)
109社殿(しやでん)(した)(おく)(ふか)
110(かく)されありと出放題(ではうだい)
111(その)虚言(そらごと)()()けて
112高姫(たかひめ)さまを(はじ)めとし
113高山彦(たかやまひこ)黒姫(くろひめ)
114(とき)(うつ)さず(すす)()
115あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
116国依別(くによりわけ)秋彦(あきひこ)
117(こころ)にもなき(いつは)りを
118()(つた)へたる曲業(まがわざ)
119直日(なほひ)見直(みなほ)聞直(ききなほ)
120是非(ぜひ)なきことと()(なほ)
121(ゆる)させ(たま)三五(あななひ)
122(みち)(まも)らす大御神(おほみかみ)
123埴安彦(はにやすひこ)埴安姫(はにやすひめ)
124(うづ)(みこと)御前(おんまへ)
125(つつし)(うやま)()びまつる
126あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
127御霊(みたま)(さち)はへましませよ』
128(うた)(をは)つた。
129 歓呼声裡(くわんこせいり)(たま)御船(みふね)(やうや)くにして、130吉美(きみ)浜辺(はまべ)南岸(なんがん)安着(あんちやく)した。
131 言依別命(ことよりわけのみこと)先頭(せんとう)に、132五十子姫(いそこひめ)133梅子姫(うめこひめ)134初稚姫(はつわかひめ)135玉能姫(たまのひめ)136玉治別(たまはるわけ)黄竜姫(わうりようひめ)137蜈蚣姫(むかでひめ)順序(じゆんじよ)(ただ)し、138(にきし)(みや)八尋殿(やひろどの)より(むか)(きた)れる数多(あまた)信徒(しんと)神輿(みこし)(かつ)がせ、139(れつ)(ただ)してしづしづと、140微妙(びめう)音楽(おんがく)前後(ぜんご)(まも)られつつ、141粛々(しゆくしゆく)として(にしき)(みや)(かへ)()く。
142 (こし)(まが)つた夏彦(なつひこ)は、143(うれ)しさの(あま)(あし)()()かず、144千鳥(ちどり)(ごと)右左(みぎひだり)145大道(だいだう)(せま)しと()()(くび)(ゆす)りつつ(いは)ひの(うた)(たか)らかに(くち)ずさみながら(かへ)()く。
146『あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
147御霊(みたま)(さち)はへましまして
148天地(てんち)(きよ)むる三五(あななひ)
149(かみ)(をしへ)御光(みひかり)
150四方(よも)(かがや)(とき)(きた)
151()つの宝珠(ほつしゆ)(はじ)めとし
152(いま)また(いつ)つの麻邇(まに)(たま)
153(たて)(よこ)との御仕組(おしぐみ)
154(にしき)(はた)()りませる
155(まこと)(かみ)(まつ)りたる
156(にしき)(みや)(あらた)めて
157(しづ)まりますこそ(たふと)けれ
158(こころ)(あか)秋山彦(あきやまひこ)
159(かみ)(みこと)真心(まごころ)
160()(かがや)きて紅葉姫(もみぢひめ)
161大和心(やまとごころ)厳御霊(いづみたま)
162皇大神(すめおほかみ)詳細(まつぶさ)
163夫婦(ふうふ)(こころ)をみそなはし
164空前絶後(くうぜんぜつご)神業(かむわざ)
165()さし(たま)ひて永久(とこしへ)
166(ほまれ)四方(よも)(つた)へむと
167神素盞嗚大御神(かむすさのをのおほみかみ)
168国武彦(くにたけひこ)厳御霊(いづみたま)
169(ふたた)(やかた)(あら)はれて
170三五(さんご)(つき)大御教(おほみのり)
171堅磐常磐(かきはときは)(かた)めまし
172(かみ)大道(おほぢ)五十子姫(いそこひめ)
173(をしへ)(はな)(かん)ばしく
174一度(いちど)(ひら)梅子姫(うめこひめ)
175(はな)(つぼみ)初稚(はつわか)
176(ひめ)(みこと)玉能姫(たまのひめ)
177(たま)(ひかり)はいやちこに
178玉治別(たまはるわけ)()れまして
179(かみ)御稜威(みいづ)もテールス(ひめ)
180(かみ)(つかさ)黄竜姫(わうりようひめ)
181蜈蚣(むかで)(ひめ)友彦(ともひこ)
182(はな)(さき)まで(くれなゐ)
183(あか)(こころ)宮仕(みやづか)
184暗夜(やみよ)明石(あかし)久助(きうすけ)
185海洋万里(かいやうばんり)(なみ)()
186(つま)のお(たみ)諸共(もろとも)
187空前絶後(くうぜんぜつご)神業(かむわざ)
188(つか)へまつりし健気(けなげ)さよ
189(はな)さく(はる)(はや)()ぎて
190あつき(こころ)夏彦(なつひこ)
191今日(けふ)生日(いくひ)足日(たるひ)をば
192(よろこ)(いは)(たてまつ)
193千代(ちよ)八千代(やちよ)三五(あななひ)
194(かみ)(をしへ)(いしずゑ)
195いや(かた)らかに(ゆる)ぎなく
196(しげ)(さか)ゆる八桑枝(やくはえ)
197()()(ひら)きのぶるごと
198(すす)ませ(たま)惟神(かむながら)
199(かみ)御前(みまへ)(つつし)みて
200今日(けふ)(よろこ)()ぎまつる
201あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
202御霊(みたま)(さち)はへましませよ』
203(うた)(をは)つた。
204 常彦(つねひこ)(また)夏彦(なつひこ)(うた)(うなが)されて(あや)しき口調(くてう)(もつ)てうなり()した。
205『ウラナイ(けう)黒姫(くろひめ)
206愛想(あいそ)をつかして三五(あななひ)
207(まこと)(みち)(すく)はれし
208沈香(ちんかう)()かぬ()()らぬ
209(をしへ)()らぬ常彦(つねひこ)
210(にしき)(みや)(そば)(ちか)
211(あさ)(ゆふ)なに(つか)へつつ
212唯々諾々(ゐゐだくだく)()(おく)
213三五教(あななひけう)隆盛(りうせい)
214指折(ゆびを)(かぞ)(まつ)()
215(きた)るを(おそ)しと(うかが)へば
216()つの御霊(みたま)如意宝珠(によいほつしゆ)
217(あや)聖地(せいち)(をさ)まりて
218(をしへ)(ひかり)()(つき)
219四方(よも)(かがや)目出度(めでた)さよ
220(よろこ)びを()(かがや)きを
221(かさ)ねて(ひろ)八尋殿(やひろどの)
222(ここの)(はな)()(にほ)
223(たり)美世(うましよ)(めぐ)()
224(おも)ひもよらぬ竜宮(りうぐう)
225()つの御霊(みたま)麻邇宝珠(まにほつしゆ)
226初稚姫(はつわかひめ)玉治別(たまはるわけ)
227(かみ)使(つかひ)()一行(いつかう)
228(きよ)身魂(みたま)(はたら)きに
229諏訪(すは)(みづうみ)(そら)(たか)
230(かみ)使(つかひ)(おく)られて
231(くも)(あつ)して悠々(いういう)
232(かがや)(わた)(かへ)ります
233今日(けふ)生日(いくひ)足日(たるひ)こそ
234五六七(みろく)神政(しんせい)成就(じやうじゆ)して
235天国(てんごく)浄土(じやうど)()のあたり
236出現(しゆつげん)したる(おも)ひなり
237あゝ諸人(もろびと)諸人(もろびと)
238天津神(あまつかみ)(たち)国津神(くにつかみ)
239(もも)(つかさ)(かみ)(たち)
240御前(みまへ)(あか)(こころ)もて
241(つつし)感謝(かんしや)(たてまつ)
242(さき)()れます()御玉(みたま)
243(かみ)仕組(しぐみ)(かしこ)みて
244(かく)させ(たま)言依別(ことよりわけ)
245(みづ)(みこと)御指図(おんさしづ)
246(つか)へまつりし玉能姫(たまのひめ)
247初稚姫(はつわかひめ)御前(おんまへ)
248寿(ことほ)(まつ)信徒(まめひと)
249(さは)ある(なか)高姫(たかひめ)
250高山彦(たかやまひこ)黒姫(くろひめ)
251(ねた)みの(ほのほ)()えやらず
252(こころ)(いら)ちて西東(にしひがし)
253(みなみ)(うみ)()てまでも
254あてども()らぬ玉探(たまさが)
255()でます(あと)竜宮(りうぐう)
256()にも(たふと)麻邇宝珠(まにほつしゆ)
257(あら)はれ(たま)ひて言依別(ことよりわけ)
258(かみ)(つかさ)御許(おんもと)
259(をさ)まり(たま)ふと()くならば
260高姫(たかひめ)如何(いか)村肝(むらきも)
261(こころ)なやます(こと)ならむ
262(いま)から(おも)ひやられける
263あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
264御霊(みたま)(さち)はへましまして
265三五教(あななひけう)上下(うへした)
266(かみ)(こころ)(まか)せつつ
267(むつ)(した)しみ末永(すえなが)
268(ゑら)ぎて伊都(いづ)大前(おほまへ)
269(こころ)(たひら)(やす)らかに
270(こころ)(そら)雲霧(くもきり)
271(たふと)御水火(みいき)()(はら)
272堅磐常磐(かきはときは)(いしずゑ)
273(きづ)かせ(たま)惟神(かむながら)
274(かみ)御前(みまへ)()(まつ)る』
275 佐田彦(さだひこ)(また)もや(うた)()した。
276『○○(やま)頂上(ちやうじやう)
277○○○に(したが)ひて
278空前絶後(くうぜんぜつご)神業(かむわざ)
279(つか)(まつ)りし佐田彦(さだひこ)
280初稚姫(はつわかひめ)玉能姫(たまのひめ)
281(あやふ)生命(いのち)(すく)はむと
282(おと)高々(たかだか)とおちかかる
283○○(たき)(ふもと)にて
284バラモン(けう)神司(かむつかさ)
285蜈蚣(むかで)(ひめ)格闘(かくとう)
286初稚姫(はつわかひめ)玉能姫(たまのひめ)
287二人(ふたり)神使(しんし)(すく)ひつつ
288波留彦(はるひこ)諸共(もろとも)○○の
289(また)もや○に立帰(たちかへ)
290○○○の御前(おんまへ)
291()つの御玉(みたま)を○○し
292ここにいよいよ谷丸(たにまる)
293(みち)先頭(せんとう)佐田彦(さだひこ)
294()(なほ)されて滝公(たきこう)
295(なつ)(はじめ)()ひながら
296()波留彦(はるひこ)(あた)へられ
297初稚姫(はつわかひめ)玉能姫(たまのひめ)
298一行(いつかう)四人(よにん)(つつし)みて
299()()()()の○の(うみ)
300(なみ)(うか)べる○○の
301(しま)小舟(こぶね)()ぎつけて
302○○○を○○し
303(かみ)(きび)しき(いまし)めに
304折角(せつかく)()るは()たものの
305○○○の(かく)場所(ばしよ)
306()らずに(ふたた)()(かへ)
307さはさりながら○○の
308○○したる○○は
309(たし)かにここと(あき)らめて
310()つては()れど皇神(すめかみ)
311いとも(きび)しき(いまし)めに
312三十万年(さんじふまんねん)未来(みらい)まで
313○○○にして()かう
314高姫(たかひめ)さまや黒姫(くろひめ)
315(こころ)(いら)ちて遠近(をちこち)
316()つの宝珠(ほつしゆ)在処(ありか)をば
317夜叉(やしや)(ごと)くに駆巡(かけめぐ)
318当所(あてど)()らぬ玉探(たまさが)
319()(どく)ぢやと()つた(ゆゑ)
320いろいろ様々(さまざま)()()けて
321申上(まをしあ)ぐれど高姫(たかひめ)
322()出神(でのかみ)(たて)にとり
323(つづ)いて黒姫(くろひめ)竜宮(りうぐう)
324乙姫(おとひめ)さまを標榜(へうぼう)
325(みつ)つの宝珠(ほつしゆ)はどうしても
326系統(ひつぽう)身魂(みたま)(あづか)らにや
327完全無欠(くわんぜんむけつ)(まつ)()
328五六七(みろく)神政(しんせい)成就(じやうじゆ)せぬ
329佐田彦(さだひこ)()はぬと(まを)すなら
330()はでも(よろ)しい高姫(たかひめ)
331()出神(でのかみ)神力(しんりき)
332(さが)して()せうと雄猛(おたけ)びし
333万里(ばんり)波濤(はたう)乗越(のりこ)えて
334どこどこまでも(さが)()
335(こころ)(うち)可憐(いぢ)らしさ
336(たま)在処(ありか)は○○と
337()らして安心(あんしん)させたいは
338山々(やまやま)なれど○○の
339(をしへ)はどうも(そむ)かれぬ
340あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
341(また)もや(かみ)御仕組(おしぐみ)
342高姫(たかひめ)さまの()らぬ()
343竜宮島(りうぐうじま)麻邇宝珠(まにほつしゆ)
344(あや)高天(たかま)(をさ)まりて
345梅子(うめこ)(ひめ)(はじめ)とし
346初稚姫(はつわかひめ)玉能姫(たまのひめ)
347(ふたた)(たふと)神業(かむわざ)
348(つか)へませしと()くならば
349()出神(でのかみ)竜宮(りうぐう)
350乙姫(おとひめ)さまも(きも)ぬかれ
351アフンとするに(ちが)ひない
352夜食(やしよく)にはづれた梟鳥(ふくろどり)
353むつかし(かほ)()のあたり
354(いま)()るやうに(おも)はれて
355()(どく)なる次第(しだい)なり
356(いま)高姫(たかひめ)(かへ)りなば
357初稚姫(はつわかひめ)玉能姫(たまのひめ)
358(むか)ふにまはして一戦(ひといくさ)
359おつ(ぱじ)まるに(ちがひ)ない
360平和(へいわ)克復(こくふく)一時(いつとき)
361聖地(せいち)(そら)()()しい
362()つの宝珠(ほつしゆ)()宝珠(ほつしゆ)
363ほしう(さが)高姫(たかひめ)
364(こころ)はいつか(たま)()けの
365ラムネの(やう)()ぬけ(がほ)
366(あぢ)もしやしやりも()きのみか
367(たれ)()んでも水臭(みづくさ)
368うすい憂目(うきめ)にあはしたと
369教主(けうしゆ)襟髪(えりがみ)引掴(ひつつか)
370金切(かなき)(ごゑ)(しぼ)()
371一悶錯(ひともんさく)をなさるだろ
372佐田彦(さだひこ)それが()にかかり
373一夜(ひとよさ)さへも安々(やすやす)
374(ねむ)りに()いた(こと)はない
375()つの御霊(みたま)(くら)ぶれば
376天地霄壤(てんちせうじやう)(ちが)ひある
377竜宮島(りうぐうじま)麻邇(まに)(たま)
378(ひと)(くらゐ)高姫(たかひめ)
379手柄(てがら)()けてやつたなら
380無事(ぶじ)解決(かいけつ)つくだらう
381言依別神(ことよりわけのかみ)さまも
382(とし)(わか)いで()()かぬ
383(わし)言依別(ことよりわけ)ならば
384今度(こんど)高姫(たかひめ)黒姫(くろひめ)
385(ひと)手柄(てがら)()してやる
386さうすりや高姫(たかひめ)黒姫(くろひめ)
387()()(あし)()(ところ)
388()らずに(かほ)(ひも)をとき
389多福面(たふくづら)になるだらう
390どうしてあれ(ほど)因縁(いんねん)
391(わる)(はう)へとまはるのか
392これを(おも)へば高姫(たかひめ)
393執着心(しふちやくしん)(くも)()れず
394(みづか)暗路(やみぢ)(まよ)ひこみ
395大切(だいじ)大切(だいじ)神業(かむわざ)
396(はづ)れて()くに(ちがひ)ない
397(こころ)(ひと)つの持様(もちやう)
398(ぜん)御用(ごよう)(めい)ぜられ
399(あく)御用(ごよう)引受(ひきう)ける
400善悪正邪(ぜんあくせいじや)二道(ふたみち)
401(まよ)()つたる三人連(みたりづ)
402()つの御玉(みたま)是非(ぜひ)なくも
403因縁(いんねん)づくぢやと(あきら)めて
404(おも)()つたにしたとこで
405麻邇(まに)宝珠(ほつしゆ)のかくされし
406竜宮(りうぐう)(しま)遥々(はるばる)
407(わた)りて(なが)らく()みながら
408(たま)在処(ありか)(さぐ)らずに
409(かへ)(きた)れる(その)(あと)
410(いつ)つの(たま)(あら)はれし
411皮肉(ひにく)(かみ)経綸(けいりん)
412(さだ)めて(した)()くだらう
413(おも)へば(おも)へば可憐(いぢ)らしい
414どうして(これ)(こと)もなく
415高姫(たかひめ)さまが()いたなら
416(こころ)(そこ)から(いさ)むだろ
417(いま)から(おも)ひやられます
418あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
419(かみ)(おもて)()れまして
420言依別(ことよりわけ)高姫(たかひめ)
421(ふた)(はしら)(にら)()
422どうぞ(なご)めて(くだ)さんせ
423三五教(あななひけう)佐田彦(さだひこ)
424真心(まごころ)こめて()ぎまつる
425(いづ)御霊(みたま)大御神(おほみかみ)
426(みづ)御霊(みたま)大御神(おほみかみ)
427あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
428御霊(みたま)(さち)はへましませよ』
429 滝公(たきこう)波留彦(はるひこ)佐田彦(さだひこ)(うた)引出(ひきだ)され、430(はじ)めて言霊(ことたま)(くち)()つた。
431魔窟ケ原(まくつがはら)(あらは)れし
432ウラナイ(けう)黒姫(くろひめ)
433幕下(ばくか)となつて()(よる)
434口汚(くちぎたな)くも使(つか)はれし
435体主霊従(たいしゆれいじう)滝公(たきこう)
436普甲峠(ふかふたうげ)梅公(うめこう)
437故智(こち)(なら)つて船岡(ふなをか)
438(やま)(ふもと)森林(しんりん)
439(せつ)(あと)()ひまくり
440一寸(ちよつと)芝居(しばゐ)()つてみた
441(わる)(とき)には(わる)いもの
442紫姫(むらさきひめ)一行(いつかう)
443(やみ)(なか)より(あら)はれて
444折角(せつかく)仕組(しぐ)んだ(この)芝居(しばゐ)
445蛇尾(じやみ)にされたる(その)揚句(あげく)
446板公(いたこう)さまと諸共(もろとも)
447(やみ)谷間(たにま)蹴落(けおと)され
448(こし)をしたたか()ちなやめ
449やうやう其処(そこ)()ひあがり
450(かへ)つて()れば黒姫(くろひめ)
451(いか)目玉(めだま)(にら)まれて
452()(たま)らねば板公(いたこう)
453二人(ふたり)(しり)()をかけて
454(やうや)(その)()()(いだ)
455どこへ()つてもふられ(だこ)
456(ほね)なし(をとこ)(さげ)すまれ
457()ひつく(すべ)もなくばかり
458(しり)(くら)観音(くわんのん)
459(やま)(たうげ)(たたず)みて
460(この)()果敢(はか)なむ折柄(をりから)
461三五教(あななひけう)常彦(つねひこ)
462(なさけ)のこもつた握飯(にぎりめし)
463押戴(おしいただ)いて蘇生(よみがへ)
464いよいよ(こころ)をため(なほ)
465(かみ)(めぐみ)(すく)はれて
466(にしき)(みや)門掃除(かどさうぢ)
467(ちり)(あくた)()きちぎり
468(こころ)(おく)奥庭(おくには)
469(きよ)めて(とき)()()れば
470(たふと)(かみ)御恵(みめぐみ)
471(いなづま)(ごと)()(くだ)
472言依別(ことよりわけ)神司(かむづかさ)
473(ちか)(われ)をば(まね)きつつ
474再度山(ふたたびやま)の……こら(ちが)うた
475(ふたた)びとなき神業(かむわざ)
476()さし(たま)ひし(うれ)しさよ
477杢助(もくすけ)さまの愛娘(まなむすめ)
478初稚姫(はつわかひめ)(はじ)めとし
479(やみ)(まぎ)れて(しば)りたる
480(せつ)(かた)玉能姫(たまのひめ)
481因縁者(いんねんもの)寄合(よりあ)ひで
482○○(やま)の○○に
483五人(ごにん)男女(なんによ)(めぐ)()
484黄金(こがね)(たま)は○○の
485(みね)に○○かくしまし
486金剛不壊(こんがうふゑ)如意宝珠(によいほつしゆ)
487紫色(むらさきいろ)御宝(おんたから)
488初稚姫(はつわかひめ)玉能姫(たまのひめ)
489滝公(たきこう)さまは波留彦(はるひこ)
490()(たま)はりて谷丸(たにまる)
491佐田彦(さだひこ)さまと諸共(もろとも)
492(おび)(ふた)つに引裂(ひきさ)いて
493(にはか)(くる)玉能姫(たまのひめ)
494(かみ)ふり(みだ)しどんどんと
495(ふた)つの(たま)(かた)にかけ
496○○(やま)山頂(さんちやう)
497一目散(いちもくさん)駆出(かけいだ)
498(たに)()()山伝(やまづた)
499波打際(なみうちぎは)立並(たちなら)
500堅磐常磐(かきはときは)松林(まつばやし)
501蜈蚣(むかで)(ひめ)手下(てした)()
502()(くら)ませて(わけ)もなく
503四人(よにん)無事(ぶじ)(とほ)りぬけ
504(むね)動悸(どうき)高砂(たかさご)
505オツト(ちが)うた(たか)まりて
506(いき)もせきせき(また)(はし)
507○○(はま)辿(たど)()
508一艘(いつそう)(ふね)二百両(にひやくりやう)
509初稚姫(はつわかひめ)御手(おんて)より
510(わた)せば船頭(せんどう)仰天(ぎやうてん)
511(たちま)(いへ)駆入(かけい)りて
512(なか)より戸口(とぐち)(おさ)へつつ
513違約(ゐやく)させじと(りき)()
514(ころ)しも(なみ)(たか)まりて
515(ふね)()すべき(よし)もなく
516(げつ)五日(いつか)(つき)(ひく)
517(なみ)(いよいよ)(たか)くなり
518大海原(おほうなばら)永久(とこしへ)
519(うか)びて()てる○の(しま)
520(かみ)(めぐみ)易々(やすやす)
521(わた)(をう)せて初稚姫(はつわかひめ)
522玉能(たまの)(ひめ)二人(ふたり)()
523(ふた)つの(たま)(まも)りつつ
524○○(やま)絶頂(ぜつちやう)
525堅磐常磐(かきはときは)(かく)()
526千代(ちよ)(しるし)と○○を
527()ゑて(かへ)りし(いさ)ましさ
528吾等(われら)は○まで(おく)れども
529○○○は(わか)らない
530○○○の海上(かいじやう)
531()()()いで()(かへ)
532時間(じかん)(ほど)(わか)らねど
533どうやら四十(しじふ)始終(しじう)一日(いちにち)
534再度山(ふたたびやま)の…(また)(ちが)うた
535(また)(ふたた)()()らぬ
536(この)御宝(みたから)(つつが)なく
537(かく)しまつりし神業(かむわざ)
538空前絶後(くうぜんぜつご)大手柄(おほてがら)
539あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
540御霊(みたま)(さち)はへましまして
541(あく)(おぼ)れし滝公(たきこう)
542(かみ)(ひかり)()らされて
543転迷開悟(てんめいかいご)(はな)()かせ
544()波留彦(はるひこ)()(なほ)
545(いま)聖地(せいち)()(たか)
546(かみ)使(つかひ)宣伝使(せんでんし)
547(ふか)(めぐみ)(たふと)みて
548(はるか)感謝(かんしや)(たてまつ)
549朝日(あさひ)()るとも(くも)るとも
550(つき)()つとも()くるとも
551仮令(たとへ)大地(だいち)(しづ)むとも
552三五教(あななひけう)御宝(おんたから)
553()つの御玉(みたま)(たから)をば
554(さが)さにやおかぬと高姫(たかひめ)
555(こころ)(こま)(むちう)ちて
556(いは)()()()()みさくみ
557(つか)()てたる膝栗毛(ひざくりげ)
558やがて高姫(たかひめ)一行(いつかう)
559一先(ひとま)聖地(せいち)(かへ)るだろ
560アヽ(その)(とき)(その)(とき)
561(また)(いつ)つの麻邇宝珠(まにほつしゆ)
562(こころ)()かぬ玉能姫(たまのひめ)
563初稚姫(はつわかひめ)玉治別(たまはるわけ)
564(かみ)(つかさ)竜宮(りうぐう)
565玉依姫(たまよりひめ)御手(みて)づから
566麻邇(まに)宝珠(ほつしゆ)受取(うけと)りて
567(かへ)りし(あと)()くならば
568さぞや御心(おこころ)()めるだろ
569国依別(くによりわけ)秋彦(あきひこ)
570早速(さそく)頓智(とんち)再度(ふたたび)
571(やま)()します大天狗(だいてんぐ)
572小天狗(こてんぐ)までが(あら)はれて
573近江(あふみ)(くに)竹生島(ちくぶじま)
574玉無(たまな)場所(ばしよ)()らしたる
575(その)天罰(てんばつ)()のあたり
576高姫(たかひめ)さまが(かへ)りなば
577(うへ)(した)へと(やかま)しく
578又々(またまた)もめる(こと)だらう
579(いま)から(おも)ひやられます
580あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
581御霊(みたま)(さち)はへましまして
582今度(こんど)(ばか)りは高姫(たかひめ)
583黒姫(くろひめ)さまの一行(いつかう)
584(なん)とか(ひと)(はな)()たせ
585執着心(しふちやくしん)雲霧(くもきり)
586(はら)(きよ)めて村肝(むらきも)
587(こころ)(そら)日月(じつげつ)
588()(わた)るごと(さはや)かに
589一切万事(いつさいばんじ)相済(あひす)みて
590和気(わき)靄々(あいあい)共々(ともども)
591()(たづさ)へて三五(あななひ)
592(かみ)(をしへ)御光(みひかり)
593四方(よも)国々(くにぐに)島々(しまじま)
594完全(うまら)委曲(つばら)()(をし)
595五六七(みろく)神世(みよ)(いしずゑ)
596()てさせ(たま)惟神(かむながら)
597(たふと)(かみ)御前(おんまへ)
598(つつし)(うやま)()(まつ)る』
599(うた)(をは)り、600日頃(ひごろ)述懐(じゆつくわい)()(をは)りて拍手(はくしゆ)し、601(にしき)(みや)(はう)(むか)つて暗祈黙祷(あんきもくたう)するのであつた。
602 五個(ごこ)神宝(しんぱう)()せたる神輿(みこし)無事(ぶじ)聖地(せいち)到着(たうちやく)し、603言依別命(ことよりわけのみこと)先頭(せんとう)八尋殿(やひろどの)(まう)けられたる聖壇(せいだん)安置(あんち)され、604聖地(せいち)神司(かむづかさ)(はじ)信徒(しんと)()立錐(りつすゐ)余地(よち)もなく(あつ)まり(きた)りて、605神威(しんゐ)のいやちこなるに感謝(かんしや)(なみだ)をふるひつつ、606五六七(みろく)神政(しんせい)曙光(しよくわう)(みと)めたる(ごと)歓喜(くわんき)(こゑ)()たされた。
607 九月(くぐわつ)九日(ここのか)聖地(せいち)(そら)は、608金翼(きんよく)一文字(いちもんじ)()べて、609空中(くうちう)翺翔(かうしよう)する八咫烏(やあたがらす)雄姿(ゆうし)悠々(いういう)として(みぎ)(ひだり)()()ひ、610妙音菩薩(めうおんぼさつ)微妙(びめう)音楽(おんがく)は、611三重(みへ)高殿(たかどの)(そら)(たか)(ひび)(わた)つた。612あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)御霊(みたま)(さち)はへましませよ。
613大正一一・七・一九 旧閏五・二五 松村真澄録)