霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一三章 愛流川(あいるがは)〔八三五〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第29巻 海洋万里 辰の巻 篇:第3篇 神鬼一転 よみ:しんきいってん
章:第13章 第29巻 よみ:あいるがわ 通し章番号:835
口述日:1922(大正11)年08月12日(旧06月20日) 口述場所: 筆録者:松村真澄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1923(大正12)年9月3日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
一行は広い大原野を横切り、ようやく樹木がやや茂る地点までやってきた。ここには相当に広い清い川が流れていた。そこに草蓑をつけた七十ばかりの婆さんがやってきた。このような人跡まれな場所で三人が不審に思っていると、婆さんは三人を手招きして小さな草葺の小屋に姿を隠した。
三人が庵を訪ねると、婆さんは、連れ合いの爺が天刑病で村に居ることができずにこんな外れの地で看病をして暮らしているのだ、と答えた。そして四五日以前からの夢で、三五教の宣伝使がやってくるからその方を頼れと女神の御告げがあるのだという。
婆は御告げでは宣伝使に病人の体の膿をすっかり吸い取ってもらえば病は全快するのだという。高姫はその話を聞いて快諾し、病人の前に案内されると天津祝詞を奏上して、爺の膿を吸出し始めた。
すると爺は跳ね起きて妙齢の美しい女神の姿を現した。女神は天教山の木花姫命の化身だと名乗り、高姫の心を見届けたと告げ、今後もくれぐれも慢心するなと気をつけた。三人が気付くとあばら屋も何もなく、アイル河の川辺で居眠りをしていた。
三人はまったく同じ夢を見ていた。一行は神様のお気付けに感謝し、高姫は感謝の合掌をした。春彦と常彦は、御魂の系統や日の出神の生き宮と高姫を持ち上げるが、高姫はすっかり謙譲の心になり、働きによって示すのだと神徳を示した。
一行はアイル河が幅広く橋も無いのでどうやって渡ろうかと思案に暮れていた。高姫が一生懸命に祈願を凝らすと、どこともなく大小の鰐がやってきて橋をかけた。三人は無事にアイル河を渡ることができた。
宣伝歌を歌いながら原野を進んで行くと、今度は大湖水に行き当たった。高姫は、また神様に祈って鰐の橋をかけてもらうとご眷属様にご苦労をかけると、左回りに湖を迂回して進むことになった。一里ばかり進んだ椰子樹の森で、三人は休息を取って一夜を明かすことにした。
主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm2913
愛善世界社版:185頁 八幡書店版:第5輯 533頁 修補版: 校定版:190頁 普及版:86頁 初版: ページ備考:
001 高姫(たかひめ)常彦(つねひこ)002春彦(はるひこ)(とも)にアルゼンチンの大原野(だいげんや)003櫟ケ原(くぬぎがはら)(ひがし)(ひがし)へと(すす)()く。004アルの(みなと)(まで)(ほとん)三百七八十里(さんびやくしちはちじふり)もある。005何程(なにほど)あせつても一ケ月(いつかげつ)日数(につすう)(つひ)やさねば、006アルの(みなと)へは()かれない。007沢山(たくさん)蜥蜴(とかげ)のノロノロと()つてゐる草野原(くさのはら)を、008(かや)(かぶ)(みぎ)(ひだり)(くぐ)りつつ、009天恵的(てんけいてき)野辺(のべ)一面(いちめん)(あか)くなつて(みの)つて()(あぢ)()(いちご)()(なが)ら、010(くさ)(まくら)(いつ)(むつ)(かさ)ねて、011(やや)樹木(じゆもく)(しげ)れる地点(ちてん)(まで)()()た。
012 此処(ここ)には相当(さうたう)(ひろ)(かは)(きよ)(なが)れて()た。013(かは)(きし)には行儀(ぎやうぎ)よく大王松(だいわうまつ)や、014(かし)などが()えて()る。015河辺(かはべ)には桔梗(ききやう)(はな)女郎花(をみなへし)(はな)などが(とき)ならず()(みだ)れてゐた。016丁度(ちやうど)内地(ないち)(あき)草野(くさの)()うであつた。017三人(さんにん)(かは)(ほとり)()()ち、018清泉(せいせん)(のど)をうるほし、019あたりの風景(ふうけい)(なが)めて、020過来(すぎこ)(かた)蜥蜴(とかげ)(あぶ)021(はち)022金蠅(きんばへ)のうるさかつたこと、023(いちご)(あぢ)美味(びみ)なりしと、024()(くれなゐ)(あを)(しろ)(むらさき)(その)()いろいろの(うる)はしき草花(くさばな)(ところ)()きまで()()ちて、025旅情(りよじやう)(なぐさ)めてくれたことなどを追懐(つゐくわい)し、026(かみ)恩恵(おんけい)(ふか)きを感謝(かんしや)しつつあつた。
027 其処(そこ)へのそりのそりと草蓑(くさみの)()け、028編笠(あみがさ)(かぶ)り、029(たけ)(つゑ)をついた七十(しちじふ)(ばか)りの(ばば)アがやつて()た。030三人(さんにん)は……ハテ斯様(かやう)(ところ)(ひと)()んで()るのかなア……と不審相(ふしんさう)に、031(ばば)アの(かほ)(なが)()つた。032(ばば)アは三人(さんにん)手招(てまね)きし(なが)ら、033一二丁(いちにちやう)上手(かみて)(ちい)さき草葺(くさぶき)(いへ)()(かく)した。
034常彦(つねひこ)『モシ高姫(たかひめ)さま、035あの(ばば)アは(なん)でせうなア。036あの(まつ)()根元(ねもと)(ちい)さな(いへ)這入(はい)つて(しま)ひましたが、037吾々(われわれ)三人(さんにん)(うれ)(さう)(かほ)して手招(てまね)きして()たぢやありませぬか。038(なん)でもあの(ばば)アの配偶者(つれあひ)病気(びやうき)にでも(かか)つて()るので、039吾々(われわれ)(たの)みに()たのかも()れませぬよ。040(なに)()もあれ一寸(ちよつと)立寄(たちよ)つて()やうではありませぬか』
041高姫(たかひめ)『あゝあ、042玉公(たまこう)043竜公(たつこう)(わか)れてから、044今日(けふ)()(まで)六日(むゆか)(あひだ)045(ひと)姿(すがた)()たことはなかつたが、046今日(けふ)(めづら)しい、047人間(にんげん)()ふことが出来(でき)ました。048()(かく)あの(ばば)アの(いほり)(まで)()つて()ませう。049(しか)(なが)神様(かみさま)如何(どう)して御試(おため)しなさるか(わか)りませぬから、050(けつ)して(はら)(たて)てはなりませぬよ』
051常彦(つねひこ)『ハイ承知(しようち)(いた)しました。052絶対(ぜつたい)(はら)などは()てませぬワ。053安心(あんしん)して(くだ)さい。054……なア春彦(はるひこ)055(まへ)もさうだろな』
056春彦(はるひこ)『ウン、057(わたし)もその(とほ)りだ。058高姫(たかひめ)さま、059サア(まゐ)りませう』
060 三人(さんにん)(やうや)くにして(ばば)アの(いほり)()いた。061(ばば)アは(うれ)しさうに三人(さんにん)出迎(でむか)へ、
062『これはこれは三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)(さま)063()うこそ斯様(かやう)(みにく)茅屋(あばらや)御訪(おたづ)(くだ)さいました。064()いては折入(をりい)つて御頼(おたの)(まを)したい(こと)御座(ござ)いますのぢや。065(なん)(ひと)一人(ひとり)(たす)けると(おも)うて、066()(くだ)さる(わけ)には(まゐ)りますまいかなア』
067高姫(たかひめ)『ハイ妾達(わたしたち)(ちから)(かな)ふことならば、068如何様(いかやう)なことなり(とも)仰有(おつしや)つて(くだ)さいませ』
069(ばば)『それは早速(さつそく)御承知(ごしようち)070有難(ありがた)御座(ござ)います。071(じつ)(ところ)(うち)(おやぢ)さまは最早(もはや)八十(はちじふ)(さか)(なな)つも()え、072来年(らいねん)桝掛(ますかけ)(いは)ひをせうと(おも)うて、073(まご)子供(こども)(たのし)んで()りましたが、074とうとう今年(ことし)(はる)(ごろ)から、075(ひと)(いや)がる病気(びやうき)取付(とりつ)き、076あの(ぢい)天刑病(てんけいびやう)だから、077(むら)には()くことは出来(でき)ぬと()つて、078(この)(やう)一軒家(いつけんや)(さび)しい(かは)(ほとり)(かたち)ばかりの(いへ)(つく)り、079雨露(うろ)(しの)(なが)ら、080(とし)()つた(ばば)アが介抱(かいほう)(いた)して()りまする。081いろいろと百草(ひやくさう)(あつ)め、082(くすり)(こしら)へて()ましたり、083()けたり(いた)しましたが、084(やまひ)()()(おも)(ばか)り、085(からだ)はずるけ、086(なん)とも()へぬ(くさ)(にほ)ひが(いた)し、087沢山(たくさん)(はへ)()まつて、088女房(にようばう)(わたし)()てさへもゾゾ(かみ)()ちまする。089(しか)(なが)ら、090四五日(しごにち)以前(いぜん)から(めう)(ゆめ)(つづ)けて()ますのぢや。091(その)(ゆめ)(まを)すのは、092あのアイル(がは)(ほとり)三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)(あら)はれて()るから、093(その)(かた)(たの)んで(なほ)して(いただ)けとの女神(めがみ)さまの(ゆめ)のお()げ、094それが(また)毎晩々々(まいばんまいばん)(おな)(ゆめ)を、095昨夜(ゆうべ)()()さも()まするので、096(この)茅屋(あばらや)から翡翆(かはせみ)(やう)(かは)(ばか)(なが)めて()つて()りました。097(ところ)神様(かみさま)仰有(おつしや)つた(とほ)り、098三人連(さんにんづ)れで立派(りつぱ)宣伝使(せんでんし)(さま)御越(おこ)しになり、099(かは)でお(やす)みになつてる(その)姿(すがた)(をが)んだ(とき)(うれ)しさ、100(おも)はず(あつ)(なみだ)がこぼれました。101()いては神様(かみさま)(あふ)せには、102(この)ずるけた病気(びやうき)でも、103三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)がやつて()て、104(からだ)(しる)(うみ)を、105スツカリ()めて()れたならば、106(その)()全快(ぜんくわい)すると仰有(おつしや)いました。107(まこと)にかやうな(こと)御願(おねがひ)(まを)すは(おそれおほ)いことで御座(ござ)いますが、108神様(かみさま)(ゆめ)のお()げで御座(ござ)いますから、109()(さわ)るか(ぞん)じませぬが、110一寸(ちよつと)申上(まをしあ)げました』
111 高姫(たかひめ)(しばら)()(うつ)むいて(うで)()み、112(かんが)へて()たが、
113高姫(たかひめ)『あゝ(よろ)しい(よろ)しい、114どんな(うみ)でも(しる)でも、115御註文(ごちうもん)(どほ)()()つて()げませう。116竜宮(りうぐう)(ひと)(じま)で、117初稚姫(はつわかひめ)玉能姫(たまのひめ)一行(いつかう)が、118癩病患者(らいびやうくわんじや)膿血(うみち)()うて(たす)けた(ため)しもある。119サアお(ぢい)さまのお座敷(ざしき)案内(あんない)して(くだ)さいませ』
120(ばば)『ハイ有難(ありがた)う、121案内(あんない)しませう』
122(たち)あがり、123(おく)()(すす)んで()く。124(おく)()()つても(ただ)萱草(かやくさ)(かべ)仕切(しき)つた(だけ)で、125二間(ふたま)(づく)りの(ちい)さき(いへ)であつた。126常彦(つねひこ)127春彦(はるひこ)高姫(たかひめ)(とも)(おく)()()いて()く。128()れば金色(きんいろ)(はへ)真黒(まつくろ)にたかつて()る。129(ぢい)仰向(あふむ)けに(ほね)(かは)とになつて、130(からだ)一面(いちめん)(うみ)(しる)(なが)し、131(はへ)()はれた(まま)132半死半生(はんしはんしやう)(てい)(くる)しんで()る。133高姫(たかひめ)(ただち)天津祝詞(あまつのりと)奏上(そうじやう)するや、134数多(あまた)金蠅(きんばい)一匹(いつぴき)(のこ)らず、135ブンブンと(うな)りを()てて、136(まど)(そと)逃出(にげだ)して(しま)つた。137高姫(たかひめ)(ぢい)(からだ)(くち)()て、138(むね)(あた)りから膿血(うみち)()(はじ)めた。139常彦(つねひこ)(あし)から、140春彦(はるひこ)(あたま)から、141(きた)(さう)にもせず、142(この)(ぢい)さまを(たす)けたい一杯(いつぱい)に、143()れを(わす)れて、144臭気(しうき)紛々(ふんぷん)たる(うみ)(しる)平気(へいき)()うて()る。
145 ()イは『ウン』と()つて()()()た。146()れば不思議(ふしぎ)や、147紫摩黄金(しまわうごん)(はだ)(あら)はしたる妙齢(めうれい)美人(びじん)となり、
148美人(びじん)『ヤア高姫(たかひめ)149(なんぢ)心底(しんてい)見届(みとど)けたり。150()れこそは天教山(てんけうざん)(しづ)まる()花姫命(はなひめのみこと)化身(けしん)なるぞ。151いよいよ(なんぢ)()れより天晴(あつぱ)神柱(かむばしら)として神業(しんげふ)(つか)ふることを()るであらう。152まだまだ幾回(いくくわい)となく(かみ)(ため)しに()ふことあらむ。153そこを切抜(きりぬ)けなば、154(まこと)(なんぢ)肉体(にくたい)()出神(でのかみ)生宮(いきみや)となりて(つか)ふるも(がた)(こと)にあらざるべし。155(かなら)慢心(まんしん)してはなりませぬぞ。156(また)常彦(つねひこ)157春彦(はるひこ)三五教(あななひけう)(をしへ)間違(まちが)はない(やう)に、158不言実行(ふげんじつかう)第一(だいいち)とするが(よろ)しいぞ。159()花姫(はなひめ)三人(さんにん)(ため)(かく)(ごと)仕組(しぐ)んだのであるから、160(かなら)今後(こんご)とても油断(ゆだん)(いた)してはなりませぬぞや』
161 高姫(たかひめ)(ほか)二人(ふたり)は『ハイ』と(こた)へて平伏(へいふく)した。
162 何処(いづこ)よりともなく、163(かん)ばしき(にほ)(くん)(きた)音楽(おんがく)(ひび)嚠喨(りうりやう)として()(わた)り、164(すず)しき(かぜ)(まど)(とほ)して、165三人(さんにん)(おもて)(はら)ふ。
166 不図(ふと)(かうべ)をあぐれば、167こは如何(いか)に、168茅屋(あばらや)もなければ、169爺婆(ぢいばば)姿(すがた)女神(めがみ)姿(すがた)もなく、170依然(いぜん)として、171(かは)(ほとり)にウツラウツラと昼船(ひるふね)()いで()た。
172 高姫(たかひめ)吐息(といき)をつき(なが)ら、
173高姫(たかひめ)『あゝ(いま)のは(ゆめ)であつたか、174大変(たいへん)結構(けつこう)御神徳(おかげ)(ゆめ)(なか)(いただ)きました。175(ゆめ)なればこそ、176あんな(こと)出来(でき)たのだらう。177イヤイヤ実際(じつさい)にあの(こころ)にならなくてはなりますまい。178あゝ有難(ありがた)有難(ありがた)い』
179(しき)りに独言(ひとりごと)()つて()る。
180常彦(つねひこ)高姫(たかひめ)さま、181(わたし)(ゆめ)()ましたよ。182随分(ずゐぶん)(むし)のよい(ゆめ)でした。183春彦(はるひこ)三人(さんにん)184それはそれは(きたな)病人(びやうにん)介抱(かいほう)をさせられ、185膿血(うみち)()はされましたが、186(なん)ともかとも()れぬ甘露(かんろ)(やう)(あぢ)がして、187夢中(むちう)になつて()()いて()ると、188(きたな)(ぢい)だと(おも)つたら、189天教山(てんけうざん)()花咲耶姫(はなさくやひめ)(さま)190(しう)極端(きよくたん)から()極端(きよくたん)(まで)()せて(いただ)きました。191……高姫(たかひめ)さま、192貴女(あなた)もさういふ(ゆめ)でしたか、193……春彦(はるひこ)194(まへ)(ゆめ)如何(どう)だつたい』
195春彦(はるひこ)『イヤもうチツトも(ちが)ひはない。196三人(さんにん)三人(さんにん)(なが)同様(どうやう)(ゆめ)()たと()える。197不思議(ふしぎ)なこともあるものだなア。198あの(きたな)病人(びやうにん)はキツと俺達(おれたち)(こころ)映像(えいざう)かも()れないよ。199あの()うな(きたな)いむさくるしい吾々(われわれ)身魂(みたま)を、200()花咲耶姫大神(はなさくやひめのおほかみ)(さま)が、201俺達(おれたち)病人(びやうにん)膿血(うみち)()うた(やう)に、202身魂(みたま)(けが)れを()()つて(くだ)さるに(ちが)ひないワ。203あゝ(じつ)(おそれおほ)いことだ。204コリヤキツと(ひと)のこつちやない、205吾々(われわれ)(みたま)()せて(いただ)いたのだらうよ。206なア高姫(たかひめ)さま、207さうぢや御座(ござ)いますまいか』
208高姫(たかひめ)『それはさうに間違(まちがひ)御座(ござ)いませぬワ。209神様(かみさま)から御覧(ごらん)になつたら、210(わたし)身魂(みたま)(けが)(くさ)り、211ズルケかけて()るでせう。212あゝ惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)213諸々(もろもろ)罪穢(つみけが)れを(はら)(たま)(きよ)(たま)へ』
214一生懸命(いつしやうけんめい)(にはか)合掌(がつしやう)する。
215常彦(つねひこ)高姫(たかひめ)さま、216貴女(あなた)(なん)()つても、217変性男子(へんじやうなんし)系統(ひつぽう)だから、218(けが)れたと()つても、219ホンの一寸(ちよつと)したものですよ。220あの(けが)れやうは吾々(われわれ)身魂(みたま)映写(えいしや)(ちがひ)ありませぬ』
221高姫(たかひめ)『モウ変性男子(へんじやうなんし)系統(ひつぽう)などと()つて(くだ)さるな。222(わたし)のやうな(もの)系統(ひつぽう)だなぞと(まを)さうものなら、223それこそ変性男子様(へんじやうなんしさま)御神徳(ごしんとく)(きず)つけます。224(この)()(けつ)して変性男子(へんじやうなんし)系統(ひつぽう)なぞとは(まを)しませぬから、225あなたもどうぞ、226(その)(つも)りで()つて(くだ)さい』
227春彦(はるひこ)『それでも事実(じじつ)はヤツパリ事実(じじつ)だから仕方(しかた)がありませぬワ』
228高姫(たかひめ)系統(ひつぽう)なら系統(ひつぽう)(だけ)(おこな)ひが出来(でき)なくては(はづ)かしう御座(ござ)います。229(わたし)天晴(あつぱ)れと改心(かいしん)出来(でき)230(まこと)(てん)(つう)じ、231大神(おほかみ)さまから、232系統(ひつぽう)(だけ)(こと)あつて、233(なに)から(なに)まで(おこな)ひが(ちが)ふ、234(まこと)(かがみ)ぢや……と仰有(おつしや)つて(くだ)さるまでは、235(わたし)系統(ひつぽう)(どころ)ぢやありませぬ。236変性男子様(へんじやうなんしさま)御徳(おとく)(きず)つける(やう)(もの)ですから、237どうぞ(しばら)系統(ひつぽう)(よば)はりは()めて(くだ)さいませ』
238春彦(はるひこ)(かは)れば(かは)るものですな。239毎日(まいにち)日日(ひにち)系統々々(ひつぽうひつぽう)連発(れんぱつ)()やり(あそ)ばしたが、240改心(かいしん)()ふものは(おそ)ろしいものだなア。241そんなら(わたし)(これ)から貴女(あなた)(たい)し、242態度(たいど)()へませう』
243高姫(たかひめ)『ハイ(わたし)からも()へますから、244どうぞ上下(うへした)なしに、245(をしへ)(みち)姉弟(けうだい)として交際(つきあ)つて(くだ)さい。246今迄(いままで)のやうに弟子(でし)(あつかひ)をしたり、247家来(けらい)(あつかひ)(けつ)して(いた)しませぬ』
248常彦(つねひこ)(わたし)(その)(つも)りで交際(かうさい)さして(いただ)きます。249(しか)()出神(でのかみ)生宮(いきみや)(けん)如何(どう)なさいましたか』
250高姫(たかひめ)『モウどうぞそんな(こと)()うて(くだ)さいますな。251()出神(でのかみ)さま(どころ)か、252金毛九尾(きんまうきうび)が、253(わたし)肉体(にくたい)()いてをつて、254あんな(こと)()はしたり、255慢心(まんしん)をさしたのですよ。256櫟ケ原(くぬぎがはら)白楊樹(はくようじゆ)(した)で、257スツカリ(わたし)肉体(にくたい)から正体(しやうたい)(あら)はして()けて()ました。258それ(ゆゑ)259今日(こんにち)(わたし)(まこと)神様(かみさま)生宮(いきみや)でもなければ、260悪神(あくがみ)巣窟(さうくつ)でも御座(ござ)いませぬ。261これから、262本守護神(ほんしゆごじん)にしつかりして(いただ)いて、263天晴(あつぱ)神様(かみさま)御用(ごよう)()たねばなりませぬ』
264常彦(つねひこ)『あゝそれは結構(けつこう)ですな。265(わたし)がアリナ(ざん)(いただ)きから(ひがし)(はう)(なが)めて()りましたら、266櫟ケ原(くぬぎがはら)から、267金毛九尾(きんまうきうび)悪狐(あくこ)が、268黒雲(くろくも)()り、269常世(とこよ)(くに)(はう)目蒐(めが)けて、270エライ(いきほひ)()げて()きました。271大方(おほかた)あの(とき)貴女(あなた)肉体(にくたい)から退散(たいさん)したのでせう』
272高姫(たかひめ)『あゝさうでしたか。273(おそ)ろしいものですなア。274(わたし)肉体(にくたい)(はな)れる(とき)にチラツと姿(すがた)()せましたが、275それはそれは立派(りつぱ)八畳(はちじやう)()一杯(いつぱい)になる(やう)(なが)裲襠(うちかけ)()真白(まつしろ)(かほ)(いた)し、276ヌツと(わたし)(まへ)()ちましたから、277……おのれ金毛九尾(きんまうきうび)悪狐(あくこ)()(にら)みますと、278(たちま)金毛九尾(きんまうきうび)となり、279()(さき)孔雀(くじやく)()(たま)のやうな(ひか)つた(もの)沢山(たくさん)につけて(てん)舞上(まひのぼ)り、280(きた)(そら)目蒐(めが)けて()げて()きました。281大方(おほかた)(その)(とき)(こと)御覧(ごらん)になつたのでせう。282あゝ(おそ)ろしい、283ゾツとして()ました。284惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)
285常彦(つねひこ)(とき)高姫(たかひめ)さま、286(この)大河(おほかは)如何(どう)して(わた)りませうか。287(はし)もなし仕方(しかた)がないぢやありませぬか。288(つばさ)があれば()んで()けますが、289(この)(ひろ)(ふか)流川(ながれがは)290(しか)急流(きふりう)()()るのだから、291(およ)(わけ)にも()かず、292(こま)つたものですワ。293如何(どう)しませう』
294高姫(たかひめ)神様(かみさま)御願(おねがひ)するより(みち)はありませぬ。295これも(ひと)つは神様(かみさま)のお(ため)しに()うとるのですよ。296()(かく)(かみ)(ちから)(まこと)(つゑ)に、297(わた)つて()ませう。298惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)
299高姫(たかひめ)一生懸命(いつしやうけんめい)(かは)(おも)(むか)つて祈願(きぐわん)をこらした。300不思議(ふしぎ)幾丈(いくぢやう)とも(わか)らぬ(だい)(わに)数多(あまた)(かさ)なり(きた)り、301()()(うち)鰐橋(わにばし)()けた。302三人(さんにん)(てん)(あた)へと雀躍(こをどり)し『惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)』を一心(いつしん)(とな)(なが)ら、303(わに)()()()()()え、304(やうや)くにして(むか)うの(きし)(たつ)した。
305常彦(つねひこ)『あゝ有難(ありがた)い、306おかげで(らく)(わた)して(もら)うた。307()うなつて()ると、308(あま)(わに)さまの(わる)(こと)()へませぬな』
309高姫(たかひめ)『ホヽヽヽヽ』
310春彦(はるひこ)祝部(はふりべ)(かみ)さまが、311どこやらの(うみ)(わた)(とき)仰有(おつしや)つたぢやないか。312(わに)(わる)けりや、313甘鯛鱒(あまだいます)から(かに)して(くだ)さい、314ギニシイラねばドブ(がひ)なとしなさい……とか(なん)とか()つて、315魚尽(うをづく)しを(うた)はれたといふ(こと)が、316霊界物語(れいかいものがたり)()いてあつただらう』
317常彦(つねひこ)『ソリヤお(まへ)(ちが)ふぢやないか、318(わに)(わる)けりや……だない、319(わに)(わる)けりや、320甘鯛鱒(あまだいます)からと()ふのだ。321甘鯛鱒(あまだいます)とは(さかな)()だが、322実際(じつさい)謝罪(あやま)りますと()ふことを、323(さかな)もぢつたのだよ。324アハヽヽヽ』
325高姫(たかひめ)『サア(みな)さま、326()きませう』
327(さき)()つて、328青草(あをくさ)(しげ)れる()(ひがし)(ひがし)へと(すす)んで()く。329今迄(いままで)執着心(しふちやくしん)(とら)はれて()高姫(たかひめ)()には、330森羅万象(しんらばんしやう)一切(いつさい)(あく)(えい)じてゐたが、331悔悟(くわいご)(はな)(こころ)(ひら)いてから()天地間(てんちかん)は、332(なに)もかも一切万事(いつさいばんじ)(はな)ならざるはなく、333(めぐみ)ならざるはなく、334(かぜ)(おと)音楽(おんがく)(きこ)え、335(むし)()(かみ)慈言(じげん)(ごと)(ひび)き、336野辺(のべ)()(みだ)れた(はな)(いろ)一層(いつそう)(うるは)しく、337(たの)しく()有難(ありがた)く、338一切(いつさい)万事(ばんじ)(のこ)らず自分(じぶん)(ため)(あら)はれて()れたかの(ごと)くに、339(うれ)しく(たの)しく(かん)じられた。
340 三人(さんにん)宣伝歌(せんでんか)(うた)(なが)ら、341()きつくような(そら)を、342(くさ)()けつつ(いちご)()むし()ひ、343(かみ)感謝(かんしや)し、344(ほとん)七八里(しちはちり)(ばか)り、345()らぬ()面白(おもしろ)(たの)しく(すす)んで()た。346ハタと行詰(ゆきつま)つた原野(げんや)(なか)大湖水(だいこすゐ)347(ひと)()らねば(ふね)もない。348(また)もや三人(さんにん)(ここ)(ひと)思案(しあん)をせなくてはならなくなつた。349紺碧(こんぺき)(みづ)(たた)へた(この)(みづうみ)幾丈(いくぢやう)とも(はか)()られぬ底無(そこな)(うみ)(ごと)くに(かん)ぜられた。
350常彦(つねひこ)(ひと)(のが)れて(また)(ひと)つとは(この)(こと)だ。351(この)(まへ)(なん)()つても、352(むか)(ぎし)()えた(かは)なり、353そこへ沢山(たくさん)(わに)さまが(あら)はれて(はし)()けて(くだ)さつたので、354無事(ぶじ)此処(ここ)まで面白(おもしろ)(たの)しく旅行(りよかう)(つづ)けて()たが、355此奴(こいつ)(また)際限(さいげん)のない大湖水(だいこすゐ)356湖水(こすゐ)周囲(しうゐ)(まは)つて()くより仕方(しかた)がありますまい。357高姫(たかひめ)さま、358如何(どう)(いた)しませう。359(この)(みづうみ)真直(まつすぐ)(わた)れば余程(よほど)(ちか)いのですが、360さうだと()つて、361湖上(こじやう)(わた)ることは出来(でき)ますまい。362(いそ)がば(まは)れと()(ことわざ)もありますから、363(まは)ることに(いた)しませうか』
364高姫(たかひめ)『さう(いた)しませう。365無理(むり)神様(かみさま)にお(ねがひ)をして最前(さいぜん)(やう)(はし)()けて(もら)ひ、366御眷属(おけんぞく)さまに御苦労(ごくらう)をかけてはなりませぬ。367自分(じぶん)(こと)自分(じぶん)(らち)()うつけぬような(こと)で、368到底(たうてい)()(すく)うと()神聖(しんせい)御用(ごよう)(つと)まりませぬからなア』
369春彦(はるひこ)『そんなら、370(みぎ)()きませうか、371(ひだり)()きませうか』
372高姫(たかひめ)進左退右(しんさたいう)()(こと)がありますから、373(ひだり)(まは)つて()くことに(いた)しませう。374警察(けいさつ)交通(かうつう)宣伝(せんでん)だつて、375左側(さそく)通行(つうかう)(やかま)しく()つて奨励(しやうれい)しとるぢやありませぬか。376サア()うおいでなさいませ』
377高姫(たかひめ)(さき)()ち、378草野(くさの)()けて(すす)んで()く。379それより(ほとん)一里(いちり)(ばか)前進(ぜんしん)すると、380(てん)(ふう)じた椰子樹(やしじゆ)(もり)があつた。381()(やうや)(くれ)(ちか)くなつた。382此処(ここ)三人(さんにん)(あし)()ばし、383(みの)()き、384ゴロリと(よこ)たはつて一夜(いちや)()かす(こと)としたりける。
385執着心(しふちやくしん)権化(ごんげ)とも
386(ひと)()はれた高姫(たかひめ)
387転迷開悟(てんめいかいご)(はな)(ひら)
388天教山(てんけうざん)()花姫(はなひめ)
389(かみ)(みこと)(かく)御名(みな)
390()出姫(でのひめ)訓戒(くんかい)
391(こころ)(こま)立直(たてなほ)
392(まこと)(みち)乗替(のりか)へて
393草野ケ原(くさのがはら)(すす)()く。
394森羅万象(しんらばんしやう)(ことごと)
395(にご)(けが)れて()一人(ひとり)
396天地(てんち)(なか)()めりとて
397鼻高々(はなたかだか)(ほこ)りたる
398高姫司(たかひめつかさ)(はな)()れて
399見直(みなほ)世界(せかい)天国(てんごく)
400浄土(じやうど)(はる)早替(はやがわ)
401草木(くさき)(いろ)(うる)はしく
402(かぜ)(こゑ)さへ天人(てんにん)
403音楽(おんがく)かとも(かん)ぜられ
404草野(くさの)にすだく(むし)()
405(かみ)慈音(じおん)となりにけり
406高姫(たかひめ)常彦(つねひこ)春彦(はるひこ)
407草鞋(わらぢ)脚絆(きやはん)()をかため
408(こころ)(いそ)膝栗毛(ひざくりげ)
409アイルの(かは)(きし)()
410(しば)(いき)をば(やす)めつつ
411(きよ)(なが)れを打眺(うちなが)
412天地(てんち)(かみ)御恵(みめぐみ)
413讃美(さんび)しゐたる折柄(をりから)
414()るも(きた)なき蓑笠(みのかさ)
415()(つつ)みたる()アさまが
416(たちま)(ここ)(あら)はれて
417三人(みたり)(まへ)()()ばし
418差招(さしまね)きつつ川上(かはかみ)
419(まつ)根元(ねもと)()てられし
420(しこ)けき小屋(ごや)()りにける。
421(ここ)高姫(たかひめ)一行(いつかう)
422老婆(らうば)(あと)(したが)ひて
423(しづ)伏屋(ふせや)()()れば
424老婆(らうば)(よろこ)()(あは)
425(わし)(をつと)八十(はちじふ)
426坂道(さかみち)(なな)()えました
427(ひと)(いや)がる天刑(てんけい)
428(やまひ)(かか)村外(むらはづ)
429(さび)しき河辺(かはべ)()()され
430(おい)夫婦(ふうふ)(うき)苦労(くらう)
431天教山(てんけうざん)()れませる
432()花姫(はなひめ)夢枕(ゆめまくら)
433夜毎々々(よごとよごと)()(たま)
434三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)
435()ならず此処(ここ)(きた)るらむ
436(なんぢ)(かれ)()()せて
437(をつと)(なや)膿汁(うみしる)
438()うて(もら)へば(たちま)ちに
439本復(ほんぷく)するとの(かみ)()
440(まこと)()まぬこと(なが)
441(おい)(ねがひ)()いてよと
442(まこと)しやかに(たの)()
443高姫(たかひめ)常彦(つねひこ)春彦(はるひこ)
444(なん)のためらふ(こと)もなく
445(うみ)(けが)れし老人(らうじん)
446身体(しんたい)全部(ぜんぶ)(くち)をつけ
447天津神(あまつかみ)たち国津神(くにつかみ)
448(あは)至極(しごく)(この)(ひと)
449何卒(なにとぞ)(すく)(たま)へよと
450(こころ)祈願(きぐわん)をこめ(なが)
451力限(ちからかぎ)りに()()れば
452(あに)(はか)らむや悪臭(あくしう)
453(はな)さへ(おち)むと(おも)はれし
454(その)膿汁(うみしる)甘露(かんろ)
455(つゆ)(ごと)くに(かう)ばしく
456麝香(じやかう)(にほ)馥郁(ふくいく)
457()心地(ここち)よくなりにける。
458不思議(ふしぎ)(あたま)(もた)ぐれば
459天刑病(てんけいびやう)(おも)ひたる
460(じじい)何時(いつ)しか霊光(れいくわう)
461(かがや)(わた)神人(しんじん)
462姿(すがた)(へん)じこまごまと
463三五教(あななひけう)真髄(しんずゐ)
464()(さと)しつつ忽然(こつぜん)
465(けぶり)(ごと)()(たま)
466高姫(たかひめ)常彦(つねひこ)春彦(はるひこ)
467ハツと(おどろ)()をさまし
468()れば以前(いぜん)(かは)()
469(ねむ)()たるぞ不思議(ふしぎ)なれ。
470(ゆめ)(なか)なる教訓(けうくん)
471吾身(わがみ)(かへり)()(なほ)
472アイルの(かは)如何(いか)にして
473(むか)うの(きし)(わた)らむと
474(かみ)(いの)れる折柄(をりから)
475(いの)りは(てん)(つう)じけむ
476八尋(やひろ)(わに)幾百(いくつ)とも
477(かぎ)りなき(まで)(かは)()
478(からだ)(なら)べて(はし)(つく)
479三人(みたり)をここに安々(やすやす)
480彼方(かなた)(きし)(わた)しける。
481天地(てんち)(めぐみ)咲出(さきい)でし
482百花千花(ひやくくわせんくわ)()()ひつ
483(あし)(かる)げに七八里(しちはちり)
484(すす)みて(きた)前方(ぜんぱう)
485紺青(こんぜう)(なみ)(たた)へたる
486(おも)(がけ)なき大湖水(だいこすゐ)
487(ここ)三人(みたり)立止(たちと)まり
488協議(けふぎ)結果(けつくわ)高姫(たかひめ)
489差図(さしづ)(したが)湖畔(こはん)をば
490(ひだり)()りて一里半(いちりはん)
491椰子樹(やしじゆ)(かげ)()(やす)
492(かみ)(めぐみ)有難(ありがた)
493(はなし)一夜(いちや)(あか)しける
494あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
495御霊(みたま)(さち)はひましませよ。
496大正一一・八・一二 旧六・二〇 松村真澄録)
   
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