霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第五章 下坂(げはん)(うた)〔八四七〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第30巻 海洋万里 巳の巻 篇:第2篇 珍野瞰下 よみ:うづのかんか
章:第5章 第30巻 よみ:げはんのうた 通し章番号:847
口述日:1922(大正11)年08月14日(旧06月22日) 口述場所: 筆録者:松村真澄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1923(大正12)年9月15日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
一行四人は初夏の炎天下に山道を下っていく。緩勾配の山道にさしかかった。石熊はそれを機に、心中の思いを宣伝歌にして歌い始めた。バラモン教に深く帰依して活動して三五教と教勢を争っていたかつての自分を歌い、乾の滝で大蛇に魅入られたところを、末子姫らに救われた経緯を歌った。
カールは声調整わない滑稽歌に謎を込めて歌いだした。松若彦の命でバラモン教に入り込んで内偵をしていた自分の役目を歌いながら、敵の中にも味方があり、味方の中にも敵があると気をつける歌を歌った。
歌っているうちに急坂にさしかかり、ひとしきり坂を下った一行は坂の傍らにある石に腰を掛けて息をつき、汗を拭った。
主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm3005
愛善世界社版:55頁 八幡書店版:第5輯 592頁 修補版: 校定版:59頁 普及版:21頁 初版: ページ備考:
001 一行(いつかう)四人(よにん)初夏(しよか)炎天(えんてん)(さら)され(なが)ら、002()()涼風(りやうふう)(ころも)(そで)(ひるがへ)しつつ、003岩石(がんせき)起伏(きふく)急坂(きふはん)を、004アブト(しき)一足々々(ひとあしひとあし)爪先(つまさき)(ちから)()(なが)(くだ)()く。
005 (すこ)しく緩勾配(くわんこうばい)山路(やまみち)(さし)かかつた。006(あらた)帰順(きじゆん)したる石熊(いしくま)はテル山峠(やまたうげ)山上(さんじやう)にて末子姫(すゑこひめ)007捨子姫(すてこひめ)驥尾(きび)()述懐歌(じゆつくわいか)(うた)はむと、008心中(しんちう)(ふか)()する(ところ)ありしが、009意外(いぐわい)にも末子姫(すゑこひめ)休息(きうそく)(はや)()()げて(さか)(くだ)(はじ)めしより、010()むを()沈黙(ちんもく)(まも)り、011急坂(きふはん)(くだ)りつつあつた。012(いま)しも(やや)緩勾配(くわんこうばい)安全(あんぜん)なる坂道(さかみち)(さし)かかりたるを機会(きくわい)に、013(あゆ)(なが)足拍子(あしびやうし)()り、014石熊(いしくま)述懐(じゆつくわい)(うた)(うた)(はじ)めたり。
015『あゝ面白(おもしろ)面白(おもしろ)
016テル山峠(やまたうげ)頂上(ちやうじやう)
017古今無双(ここんむさう)二人(ふたり)のナイス
018天津乙女(あまつをとめ)降来(かうらい)
019()花姫(はなひめ)出現(しゆつげん)
020木石(ぼくせき)ならぬ石熊(いしくま)
021バラモン(けう)御教(みをしへ)
022(かた)(まも)りて今迄(いままで)
023(いはほ)(ごと)頑強(ぐわんきやう)
024(をしへ)(たて)にバラモンの
025(かみ)(をしへ)信徒(しんと)()
026化石(くわせき)したかと(わら)はれた
027(この)堅蔵(かたざう)三五(あななひ)
028(かみ)(をしへ)入信(にふしん)
029(やさ)しき姿(すがた)顔容(かんばせ)
030(こころ)(うご)いた(はづ)かしさ
031さはさり(なが)吾々(われわれ)
032(もと)より(いや)しき()(うへ)
033高根(たかね)()ける(まつ)(はな)
034如何(いか)(あこが)(した)うとも
035天津御空(あまつみそら)星影(ほしかげ)
036竿(さを)(さき)にてがらつよな
037(きは)めて至難(しなん)(こと)であろ
038あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
039御霊(みたま)(ふゆ)(かうむ)りて
040三五教(あななひけう)服従(まつろ)ひし
041(この)石熊(いしくま)心根(こころね)
042(きび)しく鞭撻(べんたつ)なし(たま)
043()しき(あや)しき(こひ)(やみ)
044(しの)びて(きた)曲鬼(まがおに)
045(はや)征服(せいふく)させ(たま)
046バラモン(けう)(かみ)(のり)
047(べつ)(かは)りしこともなし
048さは()(なが)三五(あななひ)
049(かみ)(をしへ)(くら)ぶれば
050どこやら(ひと)物足(ものた)らぬ
051()がバラモンの主唱(しゆしやう)する
052霊主体従(れいしゆたいじう)御教(みをしへ)
053(かみ)(もら)うた肉体(にくたい)
054(そこな)(やぶ)ること(ばか)
055(あまね)世界(せかい)人々(ひとびと)
056大事(だいじ)大事(だいじ)神徳(しんとく)
057(たす)くる(みち)()けてゐる
058あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
059(かみ)(をしへ)(みな)(ひと)
060(ただ)実行(じつかう)不実行(ふじつかう)
061差別(けじめ)()りて(かは)るのみ
062高天原(たかあまはら)退()らはれし
063(この)()(すく)生神(いきがみ)
064(たふと)御子(みこ)()れませる
065(こころ)()める末子姫(すゑこひめ)
066世人(よびと)(ため)()()てて
067(をしへ)(ひら)捨子姫(すてこひめ)
068(よわ)(をんな)()(なが)らに
069(とほ)山河(やまかは)()みさくみ
070(なが)潮路(しほぢ)打渡(うちわた)
071はるばるここにテル(やま)
072(くも)()(みね)(あら)はれて
073(かみ)御為(おんため)()(ため)
074(つく)させ(たま)(たふと)さよ
075(われ)常世(とこよ)()(くに)
076(うま)れて(ここ)にバラモンの
077(かみ)(をしへ)入信(にふしん)
078鬼熊別(おにくまわけ)(みちび)かれ
079バラモン(けう)御教(みをしへ)
080(そし)(ばし)りに()(おぼ)
081高照山(たかてるやま)山麓(さんろく)
082(をしへ)(やかた)(つく)りつつ
083天地(てんち)(あひだ)(この)(みち)
084(まさ)りし(のり)はあらざらむ
085()にも(たふと)(をしへ)ぞと
086(こころ)()をも打任(うちまか)
087()もたなしらに朝夕(あさゆふ)
088沐雨櫛風(もくうしつぷう)(らう)()
089(をしへ)日々(ひび)天津(あまつ)()
090豊栄(とよさか)(のぼ)ります(ごと)
091月日(つきひ)(とも)(さか)えけり
092さはさり(なが)らバラモンの
093(をしへ)(ひと)(きず)がある
094生血(なまち)()して大神(おほかみ)
095御目(おんめ)(しめ)犠牲(いけにへ)
096(まこと)(おも)(あやま)りし
097(その)醜業(しこわざ)信徒(まめひと)
098朝日(あさひ)(こほり)()くる(ごと)
099次第々々(しだいしだい)(おとろ)へて
100法灯(ほふとう)()えむとなしければ
101(ここ)一計(いつけい)案出(あんしゆつ)
102テル山峠(やまたうげ)()(たか)
103大蛇(をろち)棲処(すみか)(きこ)えたる
104さも(おそ)ろしき大瀑布(だいばくふ)
105(ひと)(おそ)れて(ちか)よらぬ
106(いぬゐ)(たき)朝夕(あさゆふ)
107しげしげ(かよ)ひて水垢離(みづごうり)
108()りて身魂(みたま)(きよ)めつつ
109二年(ふたとせ)(ばか)荒行(あらげふ)
110(はげ)()たるを何時(いつ)しかに
111四方(よも)国々(くにぐに)()(わた)
112(わが)熱誠(ねつせい)感歎(かんたん)
113(また)もや枯木(かれき)(はな)()きて
114(をしへ)(たか)()りわたる
115高照山(たかてるやま)聖場(せいぢやう)
116残枝(ざんし)(たちま)(はな)(ひら)
117いと(にぎ)はしくなりにけり
118(この)()(いつ)せずバラモンの
119(をしへ)四方(よも)(つた)へむと
120(うづ)(くに)まで教線(けうせん)
121()らむとすれば国彦(くにひこ)
122御子(みこ)(うま)れし神司(かむづかさ)
123松若彦(まつわかひこ)熱誠(ねつせい)
124三五教(あななひけう)信仰(しんかう)
125(いかづち)(ごと)()(わた)
126バラモン(けう)相対(あひたい)
127(あなど)(がた)教敵(けうてき)
128(いま)(まつた)くなりにけり
129三五教(あななひけう)(たふ)れるか
130バラモン(けう)(たふ)れるか
131生死(せいし)(さかひ)肝胆(かんたん)
132(くだ)いて(ここ)一計(いつけい)
133ひねり(いだ)して神司(かむづかさ)
134ウヅの(みやこ)三五(あななひ)
135(をしへ)(やかた)にさし(まは)
136三五教(あななひけう)信徒(まめひと)
137(いつは)らせつつ()(よる)
138内外(うちと)様子(やうす)(うかが)ひつ
139(よか)らぬ(こと)()(なが)
140権謀術数(けんぼうじゆつすう)()(だけ)
141今迄(いままで)(つく)(きた)りける
142神素盞嗚大神(かむすさのをのおほかみ)
143(うづ)御子(おんこ)()れませる
144末子(すゑこ)(ひめ)主従(しゆじゆう)
145テルの(くに)へと()でまして
146テル山峠(やまたうげ)打渉(うちわた)
147(すす)()ますとバラモンの
148(みち)根本(こんぼん)霊場(れいぢやう)より
149無言霊話(むげんれいわ)をかけ(きた)
150容易(ようい)ならざる出来事(できごと)
151信任(しんにん)(あつ)神司(かむづかさ)
152イサク、カールを(はじ)めとし
153シーナ、チールやネロ五人(ごにん)
154テル山峠(やまたうげ)西麓(せいろく)
155差遣(さしつか)はして両人(りやうにん)
156(みち)(さへぎ)高照(たかてる)
157(やま)(やかた)()(かへ)
158(その)目的(もくてき)(たつ)せむと
159(いぬゐ)(たき)(あら)はれて
160何時(いつ)()れたる水垢離(みづこうり)
161一心不乱(いつしんふらん)(いの)(をり)
162(たちま)身体(しんたい)強直(きやうちよく)
163ビクともならぬ(くるし)さに
164(そら)(あふ)いで(たき)(うへ)
165見上(みあ)ぐる途端(とたん)(おそ)ろしき
166(しこ)大蛇(をろち)(くち)()
167()(いか)らして(なが)めゐる
168(こころ)(をのの)(たい)(ちぢ)
169進退(しんたい)(ここ)(きは)まりて
170覚悟(かくご)(ほぞ)(かた)めたる
171(とき)しもあれや末子姫(すゑこひめ)
172二人(ふたり)(とも)引連(ひきつ)れて
173(あら)はれ()まし三五(あななひ)
174(きよ)(たふと)言霊(ことたま)
175()らせ(たま)へば曲神(まがかみ)
176(くも)(かすみ)()()せぬ
177あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
178末子(すゑこ)(ひめ)(きた)らずば
179()れは蛇腹(じやふく)(ほうむ)られ
180(やうや)(ここ)まで(きづ)きたる
181バラモン(けう)(たちま)ちに
182(あらし)木葉(このは)()(ごと)
183崩壊(ほうくわい)せむは()のあたり
184(われ)(たふと)生命(せいめい)
185()にも(かしこ)大神(おほかみ)
186(うづ)御子(おんこ)(たす)けられ
187天下無二(てんかむに)なる果報者(くわほうもの)
188(おも)へば(おも)へば三五(あななひ)
189(かみ)(をしへ)大空(おほぞら)
190(かがや)(わた)日月(じつげつ)
191(ひかり)(まさ)(ごと)くなり
192あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
193今迄(いままで)(をか)せし罪悪(ざいあく)
194(いぬゐ)(たき)(みづ)(きよ)
195(あら)(きよ)めて永久(とこしへ)
196(うま)赤子(あかご)()(かは)
197(いのち)(つづ)(その)(かぎ)
198皇大神(すめおほかみ)御道(おんみち)
199使(つか)はせ(たま)天津神(あまつかみ)
200国津神(くにつかみ)たち八百万(やほよろづ)
201国魂神(くにたまがみ)御前(おんまへ)
202(つつし)(うやま)()ぎまつる
203末子(すゑこ)(ひめ)捨子姫(すてこひめ)
204何卒(なにとぞ)吾等(われら)(いつ)はらぬ
205(この)告白(こくはく)(たひら)かに
206いと(やす)らかに(きこ)()
207(なれ)(みこと)従僕(しもべ)とし
208千代(ちよ)八千代(やちよ)末永(すえなが)
209(ともな)(たま)惟神(かむながら)
210(かみ)かけ(いの)(たてまつ)
211(かみ)かけ(いの)(たてまつ)る』
212(うた)(をは)り、213(いさぎよ)急坂(きふはん)(くだ)()く。214(ふたた)山路(やまぢ)(さか)しくなつて()た。215一行(いつかう)一歩(ひとあし)々々(ひとあし)216坂路(さかみち)起伏(きふく)せる(いは)(あたま)(あし)()みしめ(なが)(くだ)()く。217カールは(この)山路(やまみち)相当(さうたう)したる、218声調(せいてう)(ろく)(ととの)はぬ(うた)(うた)(なが)ら、219三人(さんにん)(あと)(したが)(くだ)()く。
220『ドツコイシヨウ ドツコイシヨウ
221テル山峠(やまたうげ)(たか)(やま)
222岩石(がんせき)起伏(きふく)谷道(たにみち)
223(あぶ)ない(あぶ)ないアブト(しき)
224(ちから)()れる(ゆび)(さき)
225まかり(ちが)へば転倒(てんたふ)
226虻蜂(あぶはち)()らずになるだらう
227(みな)さま()をつけなさりませ
228(てき)(なか)にもドツコイシヨ
229味方(みかた)(かく)れて()りまする
230オツト(すべ)つた(あぶ)ないぞ
231味方(みかた)(なか)にもドツコイシヨ
232(てき)(かく)れて()るであろ
233人間(にんげん)万事(ばんじ)塞翁(さいをう)
234(うま)()いたがドツコイシヨ
235コラ(また)(あぶな)石車(いしぐるま)
236()つて怪我(けが)をばなさるなや
237ドツコイドツコイ(わざはひ)
238(あと)にはキツと(ふく)()
239(ふく)()たとて油断(ゆだん)すな
240油断(ゆだん)をすれば(この)(とほ)
241キツい坂道(さかみち)ドツコイシヨ
242(くだ)つて()くよな(もの)ぢやぞえ
243三五教(あななひけう)神司(かむづかさ)
244松若彦(まつわかひこ)命令(めいれい)
245高照山(たかてるやま)神館(かむやかた)
246()(とり)までも(おと)すよな
247(いきほひ)(つよ)石熊(いしくま)
248ドツコイドツコイ ドツコイシヨ
249オツト(あぶな)石車(いしぐるま)
250(そば)(つか)ひとなりすまし
251一伍一什(いちぶしじふ)偵察(ていさつ)
252(ひま)()(こま)のドツコイシヨ
253(あく)(たく)みを細々(こまごま)
254(うづ)(やかた)報告(はうこく)
255今迄(いままで)()たのはドツコイシヨ
256(てん)(あた)へに(ちが)ひない
257(まか)(ちが)へばバラモンの
258石熊(いしくま)さまに嗅出(かぎだ)され
259五体(ごたい)(なに)もグタグタに
260バラモン(けう)とバラされて
261()しき(いのち)安売(やすう)りを
262やつて()つたか(わか)らない
263ドツコイシヨウ ドツコイシヨウ
264()らぬが(ほとけ)石熊(いしくま)さま
265バラモン(けう)一心(いつしん)
266なつて御座(ござ)つた(その)(ため)
267間者(かんじや)となつて()()みし
268カールとネロの両人(りやうにん)
269オツト(あぶな)い、(また)(すべ)
270此上(こよ)なき(もの)(あい)しつつ
271(おも)(もち)ゐて(くだ)さつた
272(ふか)(なさけ)(ほだ)されて
273三五教(あななひけう)信仰(しんかう)
274時々(ときどき)(あや)しくなつて()
275一向(いつかう)(わたし)もバラモンの
276(かみ)(をしへ)入信(にふしん)
277(ひと)(うで)をば(みが)()
278(うづ)(みやこ)人々(ひとびと)
279アフンとさしてやらうかと
280副守護神(ふくしゆごじん)(ささや)いて
281ドツコイシヨ ドツコイシヨ
282(あぶな)(あぶな)誘惑(いうわく)
283()()ばしたる(こと)もある
284あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
285(かみ)(もら)うたドツコイシヨ
286直日(なほひ)霊魂(みたま)(かがや)いて
287オツトドツコイそりや(わる)
288(まこと)(かみ)御教(みをしへ)
289(いつは)(がみ)(をしへ)とを
290(かみ)(もら)うたドツコイシヨ
291稜威(いづ)(みたま)(かへり)みて
292(かなら)(まよ)ふこと(なか)
293天国(てんごく)地獄(ぢごく)国境(くにざかひ)
294(むね)()()思案(しあん)せと
295(なに)()らぬが(ささや)いた
296アイタタ、ドツコイ(つまづ)いた
297拇指(おやゆび)小指(こゆび)をしたたかに
298(とが)つた(いは)()きあてて
299千尋(ちひろ)谷間(たにま)(あやふ)くも
300(すべ)りおちむとドツコイシヨ
301ドツコイドツコイ ドツコイシヨ
302(かたむ)身体(からだ)()(ひろ)
303中心(ちうしん)()つてドツコイシヨ
304おかげで(からだ)立直(たてなほ)
305ヤツと(いのち)()()めた
306あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
307(かみ)(ほど)(たふと)(かた)はない
308モウシ末子(すゑこ)のお(ひめ)さま
309捨子姫(すてこひめ)さまお二方(ふたかた)
310足許(あしもと)用心(ようじん)なさりませ
311ズイ(ぶん)(たか)石熊(いしくま)
312ゴロゴロゴロと坂道(さかみち)
313()かしてやらうと()つてゐる
314ドツコイ油断(ゆだん)大敵(たいてき)ぢや
315(ひと)(こころ)(わか)らない
316とは()ふものの石熊(いしくま)さま
317(まへ)(こと)ではない(ほど)
318()(わる)なさつて(くだ)さるな
319(つまづ)(いし)(えん)(はし)
320一樹(いちじゆ)(かげ)雨宿(あまやど)
321一河(いちが)(なが)れを()むさへも
322(ふか)因縁(いんねん)あればこそ
323(まへ)(やかた)()()んで
324朝晩(あさばん)(おな)(もの)()
325(みづ)()らさぬ親切(しんせつ)
326(つく)して(もら)うた(その)(とき)
327(わたし)(こころ)(くる)しさは
328(くち)()ふよな(こと)でない
329一層(いつそう)(まへ)真実(しんじつ)
330(こころ)(そこ)から打明(うちあ)けて
331白状(はくじやう)せうかと(おも)うたが
332ドツコイドツコイ()(しば)
333松若彦(まつわかひこ)神司(かむづかさ)
334(わたし)(をとこ)見込(みこ)んでの
335最上(さいじやう)破格(はかく)御信任(ごしんにん)
336()にしちやならぬとドツコイシヨ
337(ふたた)(こころ)立直(たてなほ)
338(ねこ)(かぶ)つてやつて()
339カールは(はら)のドツコイシヨ
340(きたな)(やつ)ぢやと(おも)はずに
341今迄(いままで)(まへ)(いつは)つた
342(こころ)(つみ)(ゆる)してよ
343ドツコイドツコイ(その)(かは)
344(まへ)(ふか)(はか)らひで
345ウヅの(みやこ)(つか)はした
346間者(かんじや)幾人(いくにん)あるとても
347末子(すゑこ)(ひめ)御前(おんまへ)
348(おれ)(かは)つてお(わび)して
349綺麗(きれい)綺麗(きれい)帳消(てうけ)しと
350(なが)勘定(かんぢやう)にして(もら)
351(みな)さま(あぶな)足許(あしもと)
352()をつけなされよ坂路(さかみち)
353ますます(きふ)になつて()
354ウツカリ(すべ)つて谷底(たにそこ)
355転落(てんらく)したら大変(たいへん)
356(むね)がドキドキ(さわ)()
357三五教(あななひけう)神様(かみさま)
358どうぞ一行(いつかう)四人連(よにんづ)
359(この)急坂(きふはん)(つつが)なく
360あなたの(あつ)御守(みまも)りに
361通過(つうくわ)をさせて(くだ)さんせ
362(ひとへ)御願(おねがひ)(まを)します
363ドツコイドツコイ ドツコイシヨ
364アイタタ、ドツコイ(また)()けた
365あんまり調子(てうし)()()ぎて
366()らずに()つた石車(いしぐるま)
367背中(せなか)(すこ)()つたれど
368生命(いのち)別状(べつじやう)はない(ほど)
369(みな)さま安心(あんしん)しておくれ
370ウントコ、ドツコイ ドツコイシヨ
371(くだ)れば(ひろ)きウヅの(くに)
372青野ケ原(あをのがはら)右左(みぎひだり)
373青葉(あをば)(かげ)()(やす)
374ゆつくり一服(いつぷく)(いた)しませう
375ホントに(なが)(たうげ)ぢやなア
376グヅグヅしてると()()れる
377さうだと()つて無茶苦茶(むちやくちや)
378(はし)つて(くだ)れば(また)()ける
379坊主(ばうづ)(あま)ならケがないが
380俺等(おいら)(やう)長髪(ちやうはつ)
381中々(なかなか)(この)(みち)物騒(ぶつそう)
382あゝ惟神(かむながら)ドツコイシヨ
383御霊(みたま)(さち)はひましませよ
384(あさひ)()(とも)(くも)(とも)
385(つき)()(とも)()くる(とも)
386仮令(たとへ)大地(だいち)(しづ)むとも
387(ふたた)びこんな山路(やまみち)
388(わたし)(とほ)ろと(おも)はない
389本当(ほんたう)(あぶ)ない坂道(さかみち)ぢや
390(かみ)御為(おんため)()(ひと)
391(たす)ける(みち)(おも)やこそ
392(おと)名高(なだか)(この)(さか)
393(のぼ)りつ(くだ)りつ(いた)すのだ
394天地(てんち)(かみ)吾々(われわれ)
395(この)真心(まごころ)御照覧(ごせうらん)
396(あそ)ばしまして()(たか)
397(ほまれ)(のこ)させ(たま)へかし
398淤縢山津見(おどやまづみ)駒山(こまやま)
399彦命(ひこのみこと)珍山(うづやま)
400(かみ)(つかさ)(とほ)りたる
401(この)山坂(やまさか)(あらた)めて
402二人(ふたり)美人(びじん)(みちび)かれ
403黄金(こがね)(はし)(わた)るよな
404(あぶ)ない気分(きぶん)(くだ)りゆく
405天教山(てんけうざん)ではなけれ(ども)
406()(はな)(にほ)ふウヅの(くに)
407(はな)(みやこ)にドツコイシヨ
408ドツコイドツコイ ドツコイシヨ
409(のぼ)()くこそ(たの)しけれ
410あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
411(はや)言霊(ことたま)(あぶら)きれ
412停電(ていでん)するより仕様(しやう)がない
413二人(ふたり)(おや)(かた)みとて
414(のこ)して()れた膝栗毛(ひざくりげ)
415どうやら(あや)しくなつて()
416そこには丁度(ちやうど)恰好(かつかう)
417腰掛岩(こしかけいは)(なら)んでる
418(みな)さま一服(いつぷく)せうぢやないか
419叔母(をば)()んでも直休(ぢきやす)
420暑中(しよちう)休暇(きうか)避暑(ひしよ)旅行(りよかう)
421青葉(あをば)(かげ)(よこ)たはり
422(いき)をついだら如何(どう)であろ
423あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
424御霊(みたま)(さち)はひましませよ』
425一歩(ひとあし)々々(ひとあし)426九十九折(つくもを)りの(いし)だらけの(あぶ)なき急坂(きふはん)(くだ)つて()たが、427(やや)(すこ)(ばか)緩勾配(くわんこうばい)(さか)左側(さそく)腰掛(こしかけ)(ごと)(なら)んでゐる天然(てんねん)椅子(いす)一行(いつかう)四人(よにん)(こし)(おろ)(いき)をつぎ、428(あせ)涼風(りやうふう)(ぬぐ)ふ。
429大正一一・八・一四 旧六・二二 松村真澄録)
   
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