霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一一章 売言買辞(ばいげんばいじ)〔八七七〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第31巻 海洋万里 午の巻 篇:第2篇 紅裙隊 よみ:こうくんたい
章:第11章 第31巻 よみ:ばいげんばいじ 通し章番号:877
口述日:1922(大正11)年08月19日(旧06月27日) 口述場所: 筆録者:松村真澄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1923(大正12)年9月15日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる] 主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm3111
愛善世界社版:128頁 八幡書店版:第6輯 89頁 修補版: 校定版:131頁 普及版:59頁 初版: ページ備考:
001 アナンはハル、002ナイルの両人(りやうにん)(さき)()て、003岩窟(がんくつ)入口(いりぐち)悠然(いうぜん)として腰打(こしうち)()けて()つて()国依別(くによりわけ)(ほか)二人(ふたり)(まへ)(きた)り、004(たちま)()ベタに()をつき(なが)ら、
005『これはこれは、006国依別(くによりわけ)宣伝使(せんでんし)(さま)007()くこそ斯様(かやう)所迄(ところまで)御入来(ごじゆらい)(くだ)さいまして、008岩窟内(がんくつない)一同(いちどう)恐悦(きようえつ)至極(しごく)(ぞん)(たてまつ)ります。009()いては今迄(いままで)御無礼(ごぶれい)御咎(おとが)めも(ござ)りませうなれど、010三五教(あななひけう)御教(みをしへ)(どほ)り、011(ただ)何事(なにごと)神直日(かむなほひ)大直日(おほなほひ)見直(みなほ)聞直(ききなほ)し、012吾々(われわれ)()(あやま)ちは()(なほ)(くだ)さいまして、013仁慈(じんじ)無限(むげん)大御心(おほみこころ)発揮(はつき)(くだ)さいまして、014何事(なにごと)もあなた(さま)大御心(おほみこころ)によりて寛大(くわんだい)なる御処置(ごしよち)()られむ(こと)(かみ)かけて(ねん)(たてまつ)ります。015あゝ惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)
016国依別(くによりわけ)無暗矢鱈(むやみやたら)(をが)(たふ)し、017一口(ひとくち)不足(ふそく)()はせない(やう)に、018大手(おほて)搦手(からめて)より鉄条網(てつでうまう)()つて(しま)つたのは、019(じつ)狡猾(かうくわつ)至極(しごく)曲者(くせもの)である。
020『これはこれはアナンさまとやら、021何時(いつ)ぞやらは丸木橋(まるきばし)(ほとり)(おい)て、022花々(はなばな)しく御奮闘(ごふんとう)(あそ)ばされ、023(じつ)にあなたの神謀鬼策(しんぼうきさく)には国依別(くによりわけ)感嘆(かんたん)(した)()いて(ござ)る。024兵法(へいはふ)(おく)()三十六計(さんじふろくけい)(うち)025()ぐるを(もつ)第一(だいいち)とすとかや、026()(なか)()たう()たうと(おも)ふに()つて(おさ)まらない、027あなた(がた)(やう)に、028少数(せうすう)(てき)(かち)(ゆづ)り、029(はづ)かしげもなく(さん)(みだ)して御遁走(ごとんさう)(あそ)ばす(その)御勇気(ごゆうき)には、030吾々(われわれ)(なら)はなくてはなりませぬ。031(まけ)(かち)()るとやら、032ネツトプライスの掛値(かけね)なしの(みせ)よりも、033ドツサリと負値(おひね)()()て、034(きやく)(たい)しドツサリ(まけ)てやる(みせ)(はう)()繁昌(はんじやう)(いた)しますから、035(さだ)めてウラル(けう)もよくお(まけ)(あそ)ばしたのでせう。036それ(ゆゑ)得意(とくい)億客兆来(おくきやくてうらい)御繁昌(ごはんじやう)(ござ)いませう。037イヤもう国依別(くによりわけ)038(そば)へも()れませぬ。039どうぞ相変(あひかは)らず御店(おみせ)繁昌(はんじやう)する(やう)に、040今度(こんど)もキレーサツパリと御負(おまけ)(くだ)さいませ。041あなたの(はう)(おい)て、042算盤(そろばん)()はないから(まけ)ないと仰有(おつしや)れば仕方(しかた)がありませぬ。043(わたし)漆彦命(うるしひこのみこと)となつて()かしてあげませう。044チツとはうるし、045(いや)うるさくても、046そこが何事(なにごと)神直日(かむなほひ)大直日(おほなほひ)見直(みなほ)聞直(ききなほ)()(なほ)すので(ござ)いますからなア、047ハヽヽヽヽ』
048『ハイハイ、049まだ御取引(おとりひき)御用命(ごようめい)(かうむ)らぬ(うち)から、050(まけ)(まけ)てとこ()御便利(ごべんり)(はか)つて()りまするから、051何卒(なにとぞ)永当々々(えいたうえいたう)御贔屓(ごひいき)(ほど)御願(おねが)(まを)します』
052(とき)吾々(われわれ)(まゐ)りましたのは、053(ひと)()つて(もら)ひたい品物(しなもの)(ござ)いまして、054ワザワザ(たう)商店(しやうてん)(まか)()した、055新得意(しんとくい)(ござ)います。056どうぞ(やす)(まけ)御譲(おゆづ)(くだ)さいませぬか』
057御註文(ごちうもん)品物(しなもの)とは一体(いつたい)何物(なにもの)御座(ござ)いますか。058動物(どうぶつ)か、059植物(しよくぶつ)か、060器具(きぐ)(あるひ)魚類(ぎよるゐ)か、061貝類(かひるゐ)か、062(なん)なつと御註文(ごちゆうもん)次第(しだい)063(あり)さへすれば(ただ)でも(しん)ぜませう。064(しか)(なが)()いものは御免(ごめん)(かうむ)つておかねばなりませぬ』
065吾々(われわれ)()(もと)めに()(もの)動物(どうぶつ)植物(しよくぶつ)ではありませぬ。066摺出(すりだ)しと、067キギスと住家(すみか)とで御座(ござ)いますよ』
068『へー、069これは(また)(めう)御註文(ごちゆうもん)ですな。070キギスなどは(この)(やかた)には()りませぬ。071摺火(すりび)もなければ()(やう)(いへ)生憎(あいにく)仕入(しい)れて(をり)ませぬので、072どうぞ(よそ)さまを御尋(おたづ)ねなさつて(くだ)さいませ。073へー毎度(まいど)有難(ありがた)う、074御贔屓(ごひいき)(あづか)りまして……』
075毎度(まいど)御贔屓(ごひいき)()ふが、076今日(けふ)(はじ)めて註文(ちうもん)()たのぢやないか』
077 アナンは(しき)りに(こし)(かが)め、078揉手(もみで)をし(なが)ら、
079『へー、080これは(あきな)ひの習慣(しふくわん)御座(ござ)いまして、081(はじ)めての御客(おきやく)さまでも、082毎度(まいど)()ひいきに……と()(こと)になつて()りまする。083どうぞマア(おく)へお這入(はい)(くだ)さいまして、084(きやう)御茶漬(おちやづ)けでもドツサリ(あが)つて(くだ)さつて、085御帰(おかへ)(くだ)さいませ』
086最前(さいぜん)吾々(われわれ)註文(ちうもん)(いた)した、087キギスと()ふのは、088三五教(あななひけう)のキジ(こう)(こと)だ。089(また)摺出(すりだ)しと()ふたのはマチ(こう)(こと)だよ。090住家(すみか)()ふたのはエスと()(こと)だ。091何時(いつ)までも穴倉(あなぐら)(なか)仕舞(しま)()みておいても、092(あま)利益(りえき)にもなりますまい。093新規(しんき)流行(りうかう)(この)時節(じせつ)094寝息物(ねいきもの)になれば()()きが(わる)くなるから、095買手(かひて)のある(うち)にお()りになる(はう)がお(みせ)のお(とく)だと(かんが)へますがなア』
096『コレ(ばつか)りは親方(おやかた)意見(いけん)()かねば、097番頭(ばんとう)自由(じいう)にはなりませぬから、098一寸(ちよつと)()つてゐて(くだ)さい。099マア(おく)旦那様(だんなさま)がお(ちや)でも()ててお待受(まちうけ)御座(ござ)いますから、100どうぞ(なん)なら御這入(おはい)りになつては如何(いかが)御座(ござ)います。101たつて(いや)なお(かた)這入(はい)つて(もら)ひたい(こと)御座(ござ)いませぬ……では御座(ござ)いませぬが』
102(なに)()もあれ、103(おく)へふみ()み、104ブールの大将(たいしやう)直接(ちよくせつ)面談(めんだん)()げ、105三人(さんにん)(をとこ)受取(うけと)つて(かへ)りませう。106……サア(ひめ)(さま)107エリナさま、108(わたくし)()いて御出(おい)でなさりませ』
109無理(むり)()かうとするを、110アナンは大手(おほで)(ひろ)げて、
111『モシモシそれは(あま)理不尽(りふじん)(まを)すもの、112(しばら)くお()(くだ)されば、113教主(けうしゆ)御許(おゆる)しが()ますから、114それ(まで)(あま)(なが)くとは(まを)しませぬ。115(しばら)くお(まち)(ねが)ひます』
116 国依別(くによりわけ)は、
117『イヤ、118(すこ)しも猶予(いうよ)はならぬ。119邪魔(じやま)めさるな』
120(すす)()るを、121(また)もやアナンは大手(おほで)(ひろ)げて、122()つた()つた』と後退(あとしざ)りし(なが)ら、123行手(ゆくて)(ふさ)がり、124(あやま)つてキジ、125マチの落込(おちこ)める(おと)(あな)真逆様(まつさかさま)自分(じぶん)()()みにける。
126『ヤア自分(じぶん)(つく)つた陥穽(おとしあな)自分(じぶん)がはまるとは、127(じつ)天罰(てんばつ)()ふものは(おそ)ろしいものだナ。128(しか)しチツとも油断(ゆだん)出来(でき)ない。129……紅井姫(くれなゐひめ)(さま)130エリナ(さま)131国依別(くによりわけ)(ある)いた足跡(あしあと)より(ほか)(ある)いちや()けませぬよ。132大変(たいへん)危険(きけん)区域(くゐき)ですから……』
133()(なが)ら、134陥穽(おとしあな)(うへ)から(のぞ)()めば、135(あな)(そこ)にキジ、136マチの両人(りやうにん)(いま)おち()みしアナンを引捉(ひつとら)へ、
137『サア、138アナン、139貴様(きさま)此処(ここ)落込(おちこ)みし以上(いじやう)は、140最早(もはや)(かな)ふまい。141一時(いつとき)(はや)俺達(おれたち)(すく)()げる(やう)に、142大将(たいしやう)歎願(たんぐわん)(いた)せばよし、143グヅグヅ(いた)すと、144生首(なまくび)引抜(ひきぬ)いて(しま)うぞ。145モウ大丈夫(だいぢやうぶ)だ、146(うへ)から(なに)()としよつても、147貴様(きさま)(たい)()ければ()いなり、148()いものが()つて()たものだ。149万一(まんいち)(はら)()れば貴様(きさま)(にく)()つてやるなり、150(なん)()つてもモウ此方(こちら)のものだ。151アツハヽヽヽ』
152(わら)(なが)ら、153(そら)(あふ)途端(とたん)にふと()()いたのは国依別(くによりわけ)宣伝使(せんでんし)であつた。154キジ(こう)(おも)はず、
155『ヤア宣伝使(せんでんし)(さま)156()()(くだ)さいましたナア』
157今日(けふ)今日(けふ)かとマチ(こう)はマチかね(やま)時鳥(ほととぎす)158マチに()つたる今日(けふ)吉日(きちじつ)159アナ有難(ありがた)やアナ(たふと)や、160アナ(うれ)しやなア。161(あな)(なか)へアナンが(また)()つて()ました。162モシ宣伝使(せんでんし)(さま)163あなたさへ御越(おこ)(くだ)さらば最早(もはや)千人力(せんにんりき)です。164どうか、165梯子(はしご)をかけて(くだ)さいませ。166梯子(はしご)()ければ、167(ふと)(つな)()りおろして(くだ)さらば、168それに(すが)つて(のぼ)ります』
169(なが)らくの御隠居(ごいんきよ)170さぞ精神(せいしん)修養(しうやう)出来(でき)たでせう。171(じつ)国依別(くによりわけ)はお(うらや)ましう(ぞん)じますワイ』
172何事(なにごと)善意(ぜんい)解釈(かいしやく)すれば、173陥穽(おとしあな)だつて、174(べつ)(くる)しいとは(おも)ひませぬ。175本当(ほんたう)神様(かみさま)御蔭(おかげ)で、176キジ(こう)結構(けつこう)魂研(たまみが)きをさして(いただ)きました』
177『それ(ほど)結構(けつこう)ならば、178モウ(しばら)御両人(ごりやうにん)(とも)179そこで徹底的(てつていてき)修業(しうげふ)(あそ)ばしては如何(いかが)ですか』
180『イヤもう()れで一寸(ちよつと)一服(いつぷく)さして(もら)ひまして、181(また)(あらた)めて荒行(あらげう)にかかりますから、182どうぞ一刻(いつこく)(はや)()()げて(くだ)さいませ。183(しか)し、184(この)アナン殿(どの)(いま)這入(はい)つたばかしですから、185()げては()(どく)です。186せめて四五年(しごねん)も、187実地(じつち)修行(しうげう)出来(でき)(まで)188(この)井戸(ゐど)(そこ)断食(だんじき)修業(しうげふ)をさしてやりませう。189……なア、190アナン、191それが結構(けつこう)だらう、192吾身(わがみ)(つめ)つて(ひと)(いた)さを()れ……と()(こと)がある、193吾々(われわれ)(なが)らく結構(けつこう)(ふか)い、194(つめ)たい陥穽(おとしあな)御世話(おせわ)(あづか)つて、195(この)御恩(ごおん)(わす)れられませぬワイ。196(おのれ)(ほつ)する(ところ)(これ)(ひと)(ほどこ)せ、197(ほつ)せざる(ところ)(ひと)(ほどこ)(なか)れ……と()つて、198吾々(われわれ)大変(たいへん)(この)陥穽(おとしあな)(そこ)()()つたから、199アナンさまにも御神徳(おかげ)丸取(まるど)りをせずに、200分配(ぶんぱい)してあげませうかい』
201(まこと)()まぬ(こと)(いた)しました。202どうぞ今迄(いままで)(こと)一条(いちでう)(ゆめ)とお(わす)(くだ)さいまして、203(この)アナンをあなたと一所(いつしよ)引上(ひきあ)げて(もら)ふやうに国依別(くによりわけ)さまに、204(ねが)(くだ)さいな』
205『ヤアそれは(ねが)つてあげませう。206(しか)何時(いつ)()げて(くだ)さるかはキジ(こう)保証(ほしよう)する(こと)出来(でき)ませぬよ。207人間(にんげん)刹那心(せつなしん)大切(たいせつ)だ。208マアゆつくりと()落着(おちつ)けて()られたがよからう。209泰然自若(たいぜんじじやく)として山岳(さんがく)(うご)かざるが(ごと)(てい)大度量(だいどりやう)がなくては、210ウラル(けう)幹部(かんぶ)(つと)まりますまい、211アハヽヽヽ』
212 ()()(うち)213国依別(くによりわけ)縄梯子(なはばしご)(さが)()し、214パラリと()()ろせば、215一番(いちばん)にキジ(こう)は、216(ましら)(ごと)縄梯子(なはばしご)(つた)ひあがる。217(つい)で、218マチ(こう)()がつて()た。219今度(こんど)はアナンが一生懸命(いつしやうけんめい)縄梯子(なはばしご)()をかけ、220二段(にだん)三段(さんだん)()がつた(ところ)を、221キジ(こう)縄梯子(なはばしご)(むす)()をプツツと()つた。222アナンは(ふたた)井戸(ゐど)(そこ)にドスンと(おと)()てて尻餅(しりもち)をつき、
223(たす)けて()れい、224(たす)けて()れい』
225(さけ)んで()る。226キジ(こう)(うへ)から、
227(たす)けてやらぬ(こと)はないが、228それには(ひと)註文(ちうもん)がある。229(その)註文(ちうもん)(おう)ずるかどうだ』
230『ハイハイ、231何事(なにごと)御註文(ごちゆうもん)(おう)じます。232最前(さいぜん)国依別(くによりわけ)(さま)無類飛切(むるゐとびき)り、233めちやめちやの投売(なげうり)(いた)しますと、234約束(やくそく)しておきました。235ドツと(まけ)ておきますから、236精々(せいぜい)御註文(ごちうもん)(ねが)ひます。237(その)(かは)り、238(わたし)井戸(ゐど)から()げて(くだ)さるでせうなア』
239(まけ)品物(しなもの)()げるといふ(こと)があるかい。240()いては註文(ちうもん)次第(しだい)は、241エスの所在(ありか)はどこだ。242それをキツパリと白状(はくじやう)するのだ。243さうせなくてはキジ(こう)(たす)けてやる(こと)出来(でき)ぬワイ』
244『エスさまですか、245そりや(わたし)では(わか)りませぬ。246ブールの大将(たいしやう)()いて(くだ)さい。247大将(たいしやう)秘密(ひみつ)にして()りますから、248吾々(われわれ)窺知(きち)(ゆる)しませぬ』
249 国依別(くによりわけ)(ことば)(いそ)がしげに、
250『キジさま、251マチさま、252サア()れから()をつけもつて(おく)(まゐ)らう。253……アナンさま、254(しばら)くそこで修業(しうげふ)をなさいませ。255キツと(すく)()げますから、256(しか)(なが)らエスの所在(ありか)(わか)次第(しだい)(たす)けますから、257それ(まで)そこで御辛抱(ごしんぼう)をなさいませや。258(なに)御入用(ごいりよう)(もの)(ござ)いますれば、259(なん)なりと遠慮(ゑんりよ)なく仰有(おつしや)つて(くだ)さいませ。260(いし)団子(だんご)でも、261(すな)(にぎ)(めし)でも、262蛔蟲虫(くわいちうむし)素麺(そうめん)でも、263御註文(ごちうもん)次第(しだい)264勉強(べんきやう)して御安(おやす)差上(さしあ)げますワ、265アハヽヽヽ』
266(わら)(なが)ら、267教主(けうしゆ)居間(ゐま)()して、268三男(さんなん)二女(にぢよ)一行(いつかう)足許(あしもと)()をつけ(なが)ら、269(すす)()く。
270大正一一・八・一九 旧六・二七 松村真澄録)
271(昭和九・一二・一七 於七尾市 王仁校正)
   
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