霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一三章 平等愛(びやうどうあい)〔九〇四〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第32巻 海洋万里 未の巻 篇:第2篇 北の森林 よみ:きたのしんりん
章:第13章 第32巻 よみ:びょうどうあい 通し章番号:904
口述日:1922(大正11)年08月23日(旧07月01日) 口述場所: 筆録者:松村真澄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1923(大正12)年10月15日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
高姫たち一行は、森林の兎の都の霊場に着いた。鷹依姫はあまねく獣の霊の済度に全力を尽くしていた。高姫は鷹依姫との久しぶりに面会し、嬉しさと懐かしさに涙を流した。
高姫一行四人、安彦一行四人、鷹依姫一行四人の合わせて十二の身魂は、天地に向かって七日七夜、間断なく神言を奏上し、すべての猛獣をことごとく言向け和した。肉体を離れた後は必ず天国に至り、神人となって再びこの地に生まれ来て神業の参加すべき約束を与えた。あらゆる猛獣たちは歓喜の涙にくれた。
猛悪な獣も、肉体の保存上やむを得ざるときに他の動物の命を奪うのみである。しかるに万物の霊長たる人間は、食物が満ち足りてもなお欲をたくましくし、他人を倒して自己の財を肥やし、わが子孫のために美田を買って他を憐み助ける意思のない者が大多数を占めている。
しかしながら神代は社会上の組織はもっとも簡単にして、物々交換の制度自然に行われていた。さまざまな珍しきものが通貨の代わりに使われて、一定の価格も定まっていなかった。それゆえに神代の人はもっとも寡欲であった。
大宜津姫神が現れて衣食住の贅沢が始まり、大山祇、野槌の神などが土地山野を区画して占領したとしても、現代ほど貧富の差もなく狭くもなく、安泰なものであった。
高姫、鷹依姫、竜国別は、神に許しを受けて、猛獣に対して律法を定めた。
肉食を廃すこと
時々代表者を兎の都に派遣して、最善の生活上の評議をなすこと
鰐によってモールバンド、エルバンドへの防備となし、また河の往来の用に任じること
鰐を獅子王の次の位とし、毎年月の大神の神前で鰐を主賓として懇談会を開き慰労すること
律法に違反した者は獅子王の命によって肉体は取り食らわれ、その子孫は永遠に獣類の身体を得て地上に棲息する神罰を与えられること
この律法を遵守し、月の大神の宮に詣でて赤誠を捧げた獣は、帰幽するとただちにその霊は天国に上り、人間として再び地上に生まれて来ることになった。
国治立大神は、神人のみならず禽獣虫魚に至るまでその霊に光を与え、いつまでも浅ましき獣の体を継続させることなく、救いの道を作り律法を守らせて、その霊を向上せしめ給うたのである。
それゆえ、禽獣虫魚が帰幽したその肉体は、ただちに屍化の法によって天に昇るのである。みな、神の恵みによってある期間種々の修行を積み、天上に昇って霊を向上せしめるのである。
これ天地の神の無限の仁慈が偏ることなく等しくすべての命に行き渡っていることの証拠である。禽獣虫魚としてのいやしい肉体をもってこの世にあるのは、人間に進む行程であることを思えば、いかなる小さな動物といえども、粗末に取り扱うことはできないことを悟らねばならない。
その精神に目覚めなければ、神の神国魂となり、神心となることは到底できない。また人間としての資格もない。
ただし、職業として漁師・猟師を営む者は宿世の因縁にして、天より特に許されたものである。しかるに遊猟・遊漁のごとき、自分の心を一時慰めるために禽獣虫魚の命を絶つことは、鬼畜にも勝る残酷な魔心といわねばならない。
人には各々、天より定められた職業に一意専心に努めて、士農工商ともに神業に参加することをもって、人生の本分とするものである。
たとえば神は、ツツガムシの発生を抑えるためにネズミを作り、ネズミの発生を抑えるために猫を造り給うたごとく、仕組まれているのである。
禽獣虫魚はすべて、引く息をもって音声を発するのに対して、神国人は吹く息をもって臍下丹田より喨喨たる声音を発するのである。また禽獣虫魚はすべて、その性質に見合った言霊を発することで動・止・進・退するものである。
言霊の真意活用を悟った真人は、天地を震撼し、風雨雷霆を叱咤し駆使し、山川草木を鎮定せしめ、安息を与えるという妙用を行いうるのである。
これより高姫、鷹依姫、竜国別たち一行は、月の大神の前に拝礼を終わり、猛獣たちに兎の王に仕えさせた。そしてアマゾン河のほとりに出て、モールバンドとエルバンドの一族に向かい、善言美詞の言霊を与えて彼らを悦服せしめた。
遂にモールバンドとエルバンドは言霊の妙用に感じて雲を起こし、竜体となって天に昇り、雨風を起こして地上に雨露を与え、清鮮の風を万遍なく与る神の使いとなった。しかしながらまだ悔い改めない怪獣類は森林、幽谷、海底、河底などに潜伏して、面白からぬ行員を送っているものもあるのである。
古の怪しい獣は、今日よりも数も種類も多かった。しかし三五教の神の仁慈と言霊の妙用によっておいおい浄化し、人体となって生まれて来ることになったのであった。ゆえに霊の因縁性来等によって今日といえども、高下勝劣の違いを来すことになったのである。
しかしながらいずれもその根本は、天御中主大神、高皇産霊神、神皇産霊神の造化三神の陰陽の水火より発生したものなれば、宇宙一切の森羅万象はみな同根にして、いずれも兄弟同様なのである。ただし、幽玄微妙なる霊魂の経緯によって区別ができるのである。
物質文明の学は泰西人によって先鞭をつけられたが、現今は霊魂学においても先鞭をつけられているのは主客相反する惨状と言わねばならない。邦人はいかなる深遠なる真理といえども泰西人の口と筆から出でなければこれを信じない悪癖がある。
この物語も、一度泰西諸国の哲人の耳目に通じ、再び訳されて輸入し来るまでは、邦人の多数はこれを信じないだろうと予想し、深く嘆く次第である。
主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm3213
愛善世界社版:146頁 八幡書店版:第6輯 202頁 修補版: 校定版:153頁 普及版:61頁 初版: ページ備考:
派生[?]この文献を底本として書かれたと思われる文献です。[×閉じる]出口王仁三郎全集 > 第二巻 宗教・教育編 > 【宗教編】第六篇 宗教雑感 > 第八章 神の平等愛
001 高姫(たかひめ)(ほか)七人(しちにん)(わに)(はし)(わた)り、002(みなみ)森林(しんりん)数多(あまた)(うさぎ)(むか)へられ、003(やうや)くにして、004青垣山(あをがきやま)(めぐ)らせる森林(しんりん)(みやこ)005(つき)大神(おほかみ)鎮祭(ちんさい)しある霊場(れいぢやう)辿(たど)()いた。006鷹依姫(たかよりひめ)白髪(はくはつ)(かむり)(いただ)き、007(すべ)ての猛獣(まうじう)()(ごと)くなつけ、008(あまね)(けもの)(れい)済度(さいど)全力(ぜんりよく)(つく)してゐる。
009 高姫(たかひめ)(ひさ)()りに鷹依姫(たかよりひめ)面会(めんくわい)し、010(かた)()()りものをも()はず、011(うれ)しさと(なつか)しさに(なみだ)両頬(りやうほほ)より()らしてゐる。012ここに(いよいよ)高姫(たかひめ)一行(いつかう)八人(はちにん)と、013鷹依姫(たかよりひめ)一行(いつかう)四人(よにん)(くは)十二(じふに)身魂(みたま)は、014天地(てんち)(むか)つて七日七夜(なぬかななよ)間断(かんだん)なき神言(かみごと)奏上(そうじやう)し、015すべての猛獣(まうじう)(ことごと)言向(ことむ)(やは)し、016肉体(にくたい)(はな)れたる(のち)(かなら)天国(てんごく)(いた)り、017神人(しんじん)となつて(ふたた)(この)()(うま)(きた)り、018神業(しんげふ)参加(さんか)すべき約束(やくそく)(あた)へ、019所在(あらゆる)猛獣(まうじう)をして歓喜(くわんき)(なみだ)()はしめたり。
020 如何(いか)猛悪(もうあく)なる獅子(しし)021(とら)022(おほかみ)023(くま)024大蛇(をろち)025(さい)026(へう)(いへど)も、027口腹(こうふく)()つる(とき)は、028(けつ)して()獣類(じうるゐ)(をか)(ごと)暴虐(ばうぎやく)はなさないものである。029(ただ)(うゑ)(せま)り、030(その)肉体(にくたい)保存上(ほぞんじやう)031()むを()ずして()動物(どうぶつ)生命(いのち)()(くら)ふのみである。
032 (しか)るに万物(ばんぶつ)霊長(れいちやう)たる人間(にんげん)は、033倉廩(さうりん)()ちても(なほ)(よく)(たくま)しうし、034他人(たにん)(たふ)し、035(ただ)(たん)自己(じこ)財嚢(ざいなう)(こや)し、036(わが)子孫(しそん)(ため)美田(びでん)()ひ、037(けつ)して()(あはれ)(たす)くるの意思(いし)なき(もの)038大多数(だいたすう)()めてゐる。039(しか)(なが)ら、040神代(かみよ)社会上(しやくわいじやう)組織(そしき)041(もつと)簡単(かんたん)にして、042物々交換(ぶつぶつかうくわん)制度(せいど)自然(しぜん)(おこな)はれ、043金銭(きんせん)(いへど)(めづら)しき貝殻(かひがら)044(あるひ)椰子(やし)()(たね)をいろいろの(うつは)になし、045(これ)現今(げんこん)(かね)代用(だいよう)し、046(また)砂金(しやきん)などを(ひろ)ひて通貨(つうくわ)代用(だいよう)にしてゐたのである。047さうして一定(いつてい)価格(かかく)(さだ)まつてゐなかつた。048それ(ゆゑ)神代(じんだい)(ひと)(もつと)寡欲(くわよく)にして、049如何(いか)悪人(あくにん)(しよう)せらるる(もの)(いへど)も、050只々(ただただ)情欲(じやうよく)(ため)(あらそ)(くらゐ)のものであつた。051(とき)には大宜津姫神(おほげつひめのかみ)(あら)はれて、052衣食住(いしよくぢゆう)贅沢(ぜいたく)(はじ)まり、053貧富(ひんぷ)区別(くべつ)(やうや)(あら)はれたりと(いへど)も、054現代(げんだい)(ごと)大懸隔(だいけんかく)到底(たうてい)(おこ)らなかつたのである。
055 大山祇(おほやまずみ)056野槌(のづち)(かみ)などの土地山野(とちさんや)区劃(くくわく)して占領(せんりやう)し、057私有物視(しいうぶつし)したる(もの)()(きた)りたれども、058これ(また)現代(げんだい)(ごと)くせせこましき(もの)にあらず、059(じつ)安泰(あんたい)なものであつた。
060 高姫(たかひめ)061鷹依姫(たかよりひめ)062竜国別(たつくにわけ)は、063(ここ)猛獣(まうじう)(たい)し、064(かみ)(ゆる)しを()けて、065律法(りつぽふ)(さだ)め、066彼等(かれら)をして(かた)(まも)らしめた。067(その)律法(りつぽふ)大要(たいえう)は、
068一、069(くま)(くま)070(とら)(とら)071(おほかみ)(おほかみ)072獅子(しし)獅子(しし)073(へび)(へび)074(うさぎ)(うさぎ)として(ある)地点(ちてん)(かぎ)り、075其処(そこ)部落(ぶらく)(つく)り、076(たがひ)他獣(たじう)住所(すみか)(をか)さざる(こと)
077一、078各獣族(かくじうぞく)一切(いつさい)肉食(にくしよく)(はい)し、079()()(また)(くさ)()080()()などを常食(じやうしよく)とし、081(しか)身体(しんたい)(すこ)しも痩衰(やせおとろ)へず、082性質(せいしつ)温良(をんりやう)になり、083(たがひ)呑噬(どんぜい)(あらそ)ひをなさざる(こと)
084一、085時々(ときどき)各獣(かくじう)団体(だんたい)より代表者(だいへうしや)(うさぎ)(みやこ)派遣(はけん)し、086最善(さいぜん)生活上(せいくわつじやう)評議(へうぎ)をなす(こと)
087一、088(わに)をして、089モールバンド、090エルバンドの襲来(しふらい)(そな)へ、091()つアマゾン(がは)往来(わうらい)(よう)(にん)ずる(こと)
092一、093(わに)獅子王(ししわう)(つぎ)(くらゐ)尊敬(そんけい)し、094年々(ねんねん)095各獣(かくじう)096(つき)大神(おほかみ)社前(しやぜん)(あつ)まりて、097懇談会(こんだんくわい)(ひら)(わに)主賓(しゆひん)となし、098年中(ねんちう)労苦(らうく)(ねぎら)(こと)
099一、100(みぎ)律法(りつぽふ)違反(ゐはん)したるものは、101獅子王(ししわう)(めい)により、102(その)肉体(にくたい)()(くら)はれ、103(その)子孫(しそん)永遠(えいゑん)獣類(じうるゐ)身体(からだ)受得(じゆとく)して、104地上(ちじやう)棲息(せいそく)するの神罰(しんばつ)(あた)へらるる(こと)
105(とう)数ケ条(すうかでう)律法(りつぽふ)(さだ)め、106獅子王(ししわう)(はじ)各獣(かくじう)(わう)をして、107(これ)(その)種族(しゆぞく)一般(いつぱん)布告(ふこく)せしめた。
108 これより(その)律法(りつぽふ)遵守(じゆんしゆ)し、109(つき)大神(おほかみ)(みや)(まう)でて赤誠(せきせい)(ささ)げたるものは、110一定(いつてい)肉体(にくたい)期間(きかん)()帰幽(きいう)するや、111(ただち)(その)(れい)天国(てんごく)(のぼ)り、112(ふたた)人間(にんげん)として地上(ちじやう)(うま)(きた)ることとなりぬ。
113 (また)(この)律法(りつぽふ)違反(ゐはん)したる各獣(かくじう)は、114(その)子孫(しそん)(いた)(まで)115依然(いぜん)として祖先(そせん)形体(けいたい)(たも)ち、116(いま)(なほ)人跡(じんせき)(まれ)なる深山幽谷(しんざんいうこく)森林(しんりん)などに、117(くる)しき生活(せいくわつ)(つづ)けてゐるのである。118あゝ(たふと)(かな)119(つき)大神(おほかみ)御仁慈(ごじんじ)よ。
120 国治立大神(くにはるたちのおほかみ)は、121あらゆる神人(しんじん)(はじ)禽獣虫魚(きんじうちうぎよ)(いた)(まで)122(その)(みたま)(ひかり)(あた)へ、123何時迄(いつまで)(あさ)ましき(けだもの)(たい)継続(けいぞく)せしむることなく、124(すく)ひの(みち)(つく)律法(りつぽふ)(まも)らしめて、125(その)(れい)向上(こうじやう)せしめ(たま)へり。126(ゆゑ)禽獣虫魚(きんじうちうぎよ)帰幽(きいう)せし(その)肉体(にくたい)は、127(けつ)して地上(ちじやう)遺棄(ゐき)することなく、128(ただち)屍化(しけ)方法(はうほふ)()つて(てん)(その)(まま)(のぼ)()るは、129人間(にんげん)()いて()動物(どうぶつ)共通(きやうつう)特権(とくけん)である。130猛獣(まうじう)()ふも(さら)なり。131(からす)132(とび)133(すずめ)134(つばめ)(その)(ほか)空中(くうちう)をかける野鳥(やてう)は、135(けつ)して(かばね)地上(ちじやう)遺棄(ゐき)し、136(ひと)()()るる(こと)のなきは、137(みな)(かみ)(めぐみ)()りて、138(ある)期間(きかん)種々(しゆじゆ)修業(しゆげふ)()み、139天上(てんじやう)(のぼ)り、140(その)(みたま)向上(こうじやう)せしむる(ゆゑ)なり。141(ただ)()して(その)体躯(たいく)(のこ)場合(ばあひ)は、142(ひと)鉄砲(てつぱう)にて()たれ、143(ゆみ)にて射殺(いころ)され、144(あるひ)小鳥(ことり)大鳥(おほとり)(つか)(ころ)され、145地上(ちじやう)()ちたる変死的(へんしてき)動物(どうぶつ)のみ。146(その)()自然(しぜん)天寿(てんじゆ)(たも)帰幽(きいう)せし禽獣虫魚(きんじうちうぎよ)(のこ)らず(かみ)(めぐみ)によりて、147屍化(しけ)方法(はうほふ)()天上(てんじやう)(のぼ)()(ごと)きは、148天地(てんち)(かみ)無限(むげん)仁慈(じんじ)149偏頗(へんぱ)なく禽獣虫魚(きんじうちうぎよ)(いた)(まで)150依怙(えこ)なく均霑(きんてん)(たま)証拠(しようこ)なり。151(ただ)人間(にんげん)(くら)べて、152禽獣虫魚(きんじうちうぎよ)としての(いや)しき肉体(にくたい)(たも)ち、153(この)()にあるは、154人間(にんげん)(すす)むの行程(かうてい)であることを(おも)へば、155吾人(ごじん)如何(いか)なる(ちひ)さき動物(どうぶつ)(いへど)も、156粗末(そまつ)取扱(とりあつか)(こと)出来(でき)ない(こと)(さと)らねばならぬ。157(その)精神(せいしん)目覚(めざ)めねば、158(しん)神国魂(みくにだま)となり、159神心(かみごころ)となることは到底(たうてい)出来(でき)ない。160(また)人間(にんげん)としての資格(しかく)もない。
161 ()()はば(ひと)(あるひ)()はむ、162(うを)()漁師(れふし)なければ吾等(われら)(たふと)生命(いのち)(たも)(あた)はず、163(けだもの)(とら)ふる猟夫(れうふ)なければ日常(にちじやう)生活(せいくわつ)必要品(ひつえうひん)不便(ふべん)(かん)ず、164無益(むえき)殺生(せつしやう)はなさずと(いへど)も、165有益(いうえき)殺生(せつしやう)(また)()むを()ざるべし。166()かる(みち)()()けて遵守(じゆんしゆ)することとせば、167社会(しやくわい)不便(ふべん)(じつ)(はなはだ)しかるべしとの反対論(はんたいろん)をなす(もの)がキツト(あら)はれるでありませう。168(しか)各自(めいめい)にその天職(てんしよく)(そな)はり、169(ねこ)(ねずみ)()り、170(ねずみ)人類(じんるゐ)(がい)をなす(つつが)()(くら)ひ、171(うを)()(たまご)孑孑(ぼうふり)(しよく)し、172(かへる)稲虫(いなむし)()り、173山猟師(やまれふし)獅子(しし)174(くま)()り、175川漁師(かはれふし)川魚(かはざかな)()り、176海漁師(うみれふし)海魚(うみざかな)()りて、177(その)職業(しよくげう)(まも)るは(みな)宿世(すぐせ)因縁(いんねん)にして、178(てん)より(とく)(ゆる)されたるものである。179(ゆゑ)山猟師(やまれふし)()にかかる禽獣(きんじう)はすでに天則(てんそく)(やぶ)り、180(かみ)冥罰(めいばつ)()くべき時機(じき)(きた)れるもののみ、181猟師(れふし)()(かか)つて(たふ)れる(こと)になつてゐるのである。182(うみ)(さかな)川魚(かはざかな)(みな)(その)(とほ)りである。
183 (しか)るに現代(げんだい)(ごと)く、184遊猟(いうれふ)(しよう)し、185職人(しよくにん)休暇(きうか)利用(りよう)して(さかな)()り、186官吏(くわんり)その()役人(やくにん)遊猟(いうれふ)鑑札(かんさつ)(あた)へられて、187山野(さんや)(れふ)をなすが(ごと)きは、188(じつ)天則(てんそく)違反(ゐはん)大罪(たいざい)()ふべきものである。189自分(じぶん)(こころ)一時(いちじ)(なぐさ)むる(ため)に、190貴重(きちよう)なる禽獣虫魚(きんじうちうぎよ)生命(せいめい)()つは、191鬼畜(きちく)にも(まさ)残酷(ざんこく)なる魔心(ましん)()はなければならぬ。192(ひと)には(おのおの)(てん)より(さだ)まりたる職業(しよくげう)がある。193(これ)一意専心(いちいせんしん)(つと)めて、194士農工商(しのうこうしやう)(とも)神業(しんげふ)参加(さんか)するを(もつ)て、195人生(じんせい)本分(ほんぶん)とするものである。
196 ペストが流行(りうかう)すると()つては、197毒薬(どくやく)()(ねずみ)全滅(ぜんめつ)せむと(はか)人間(にんげん)(かんが)へも、198理論(りろん)のみは立派(りつぱ)なれども到底(たうてい)(これ)全滅(ぜんめつ)する(こと)出来(でき)ない。199(また)(ねずみ)人家(じんか)になき(とき)人間(にんげん)寝息(ねいき)より発生(はつせい)する邪気(じやき)200天井(てんじやう)凝結(ぎようけつ)して(ちひ)さき恙虫(つつがむし)発生(はつせい)せしめ、201(その)(むし)(ため)貴重(きちよう)生命(いのち)(ちぢ)むる(やう)になつて(しま)ふ。202(かみ)(この)(がい)(のぞ)かしめ、203(ひと)(ため)必要(ひつえう)(おう)じて(ねずみ)(つく)(たま)うたのである。204(ねずみ)恙虫(つつがむし)(もつと)(この)むものである。205(ゆゑ)(その)鳴声(なきごゑ)(つね)に『チウチウ』と()ふ。206チウの霊返(たまがへ)しは『ツ』となる。207(しか)(なが)(ねずみ)繁殖(はんしよく)(はなはだ)しき(とき)は、208(しよく)すべき(つつが)(すくな)(ため)209()むを()ず、210米櫃(こめびつ)(かぢ)り、211いろいろと(がい)をなすに(いた)る。212(ゆゑ)(かみ)(ねこ)(つく)りて、213(ねずみ)繁殖(はんしよく)調節(てうせつ)(たま)うたのである。214(ねこ)(この)んで(しよく)するものは(ねずみ)である。215(ねずみ)霊返(たまがへ)しは『ニ』となる。216(ねこ)鳴声(なきごゑ)は『ニヤン』と()く、217『ヤ』は退(やら)ふこと、218『ン』は畜生自然(ちくしやうしぜん)持前(もちまへ)として、219言語(げんご)(すゑ)(ひび)音声(おんせい)である。220(ゆゑ)に『ニヤン』と()(こゑ)()(とき)は、221(ねずみ)の『ニ』は(おそ)れて姿(すがた)(かく)すに(いた)るは言霊学上(ことたまがくじやう)(うご)かすべからざる真理(しんり)である。222(ひと)(こころ)みに()(いき)(もつ)て、223(ねずみ)()(まは)(とき)224『ニヤン』と一二声(いちにせい)(ねこ)真似(まね)をなす(とき)225()(くる)ひたる(ねずみ)一時(いちじ)(しづ)まり(とほ)()()るべし。226『ニヤ』の霊返(たまがへ)しは『ナ』となる。227(ゆゑ)(ねこ)(なか)(おい)て、228言霊(ことたま)(きよ)きものは『ナン』と()くなり。
229 すべて禽獣虫魚(きんじうちうぎよ)()(いき)(もつ)音声(おんせい)(はつ)し、230神国人(みくにびと)()(いき)(もつ)臍下丹田(せいかたんでん)より嚠喨(りうりやう)たる声音(せいおん)(はつ)し、231(また)()(いき)232()(いき)中間的(ちうかんてき)言語(げんご)(はつ)する人種(じんしゆ)もあることを(わす)れてはならぬ。
233 (また)(とり)(なか)にも、234()(いき)235()(いき)中間的(ちうかんてき)声音(せいおん)一二声(いちにせい)(はつ)するものが、236たまにはあるものである。237(うま)陽性(やうせい)動物(どうぶつ)なれば、238『ハヒフヘホ』と声音(せいおん)(はつ)し、239(うし)陰性(いんせい)動物(どうぶつ)なれば、240『マミムメモ』の声音(せいおん)(はつ)す。241(その)()一切(いつさい)動物(どうぶつ)242(かく)特有(とくいう)音声(おんせい)(いう)し、243完全(くわんぜん)(その)意思(いし)表示(へうじ)することは発端(ほつたん)()べた(とほ)りである。
244 (うま)陽性(やうせい)獣類(じうるゐ)なれば、245(ひと)(その)(せな)(また)がり『ハイ』と(こゑ)をかくれば、246(たちま)無意識(むいしき)前進(ぜんしん)す。247『ハ』は(ひら)(すす)むの言霊(ことたま)であり『イ』は左右(さいう)(いき)である。248(すなは)左右(さいう)(あし)(ひら)きて(すす)めと()命令詞(めいれいし)となる。249(うし)陰性(いんせい)獣類(じうるゐ)なれば、250(ひと)あり、251(うしろ)より『シイ』と()へば前進(ぜんしん)す。252『シ』は(みづ)にして()(うつ)むき(なが)(うご)くの()である。253『イ』は(まへ)()べた(とほ)りである。254(うま)(あたま)をあげて、255(やう)(いき)(しめ)して(すす)み、256(うし)(あたま)()げて(いん)水火(いき)(しめ)して(すす)む。257陽性(やうせい)(うま)は『ドー』と()へば()まり、258陰性(いんせい)(うし)は『オウ』と()へば()まる。259『ド』は陽的不動(やうてきふどう)意味(いみ)であり、260『オー』は陰的不動(いんてきふどう)言霊(ことたま)意味(いみ)である。
261 (これ)(もつ)(これ)()れば、262禽獣虫魚(きんじうちうぎよ)一切(いつさい)263惟神的(かむながらてき)言霊(ことたま)によりて動止進退(どうししんたい)することは明白(めいはく)なる事実(じじつ)である。264(その)()禽獣(きんじう)(みな)(しか)りである。
265 (ある)古書(こしよ)にミカエル()ちて(さけ)(たま)へば、266山川草木(さんせんさうもく)267天地(てんち)一切(いつさい)これに(おう)ずとあるも、268言霊(ことたま)真意(しんい)活用(くわつよう)(さと)りたる真人(しんじん)末世(まつせ)(あら)はれて、269天地(てんち)震撼(しんかん)し、270風雨雷霆(ふううらいてい)叱咤(しつた)(また)駆使(くし)し、271山川草木(さんせんさうもく)鎮定(ちんてい)せしめ、272安息(あんそく)(あた)ふる言霊(ことたま)妙用(めうよう)(しめ)されたものである。273あゝ偉大(ゐだい)なる(かな)274言霊(ことたま)妙用(めうよう)
275
276 (これ)より高姫(たかひめ)277鷹依姫(たかよりひめ)278竜国別(たつくにわけ)279(ほか)九人(くにん)(つき)大神(おほかみ)御前(みまへ)(うやうや)しく拝礼(はいれい)(をは)り、280(うさぎ)(わう)をして(あつ)(つか)へしめ、281アマゾン(がは)(ほとり)()でて、282モールバンドを(はじ)めエルバンドの一族(いちぞく)(むか)ひ、283善言美詞(ぜんげんびし)言霊(ことたま)(あた)へて、284彼等(かれら)悦服(えつぷく)せしめ、285(つひ)にモールバンド、286エルバンドは言霊(ことたま)妙用(めうよう)(かん)じ、287(くも)(おこ)し、288(たちま)竜体(りうたい)となつて(てん)(のぼ)り、289(かぜ)(おこ)し、290(あめ)()び、291地上(ちじやう)一切(いつさい)雨露(うろ)(あた)へ、292清鮮(せいせん)(かぜ)万遍(まんべん)なく(あた)へて、293神人万有(しんじんばんいう)安住(あんぢう)せしむる(かみ)使(つかひ)となりたり。
294 (しか)(なが)ら、295まだ()(あらた)めざる彼等(かれら)怪獣(くわいじう)(および)猛獣(まうじう)一部(いちぶ)は、296今尚(いまなほ)(あさ)ましき肉体(にくたい)子孫(しそん)(つた)へて、297(あるひ)森林(しんりん)(あるひ)幽谷(いうこく)(ひそ)み、298海底(かいてい)299河底(かてい)潜伏(せんぷく)などして、300面白(おもしろ)からぬ光陰(くわういん)(おく)つてゐるものもあるのである。
301 (いにしへ)(あや)しき(けもの)は、302今日(こんにち)(くら)ぶれば、303(その)(すう)(おい)(その)種類(しゆるゐ)(おい)(もつと)(おびただ)しかつた。304(しか)しながら三五教(あななひけう)(かみ)仁慈(じんじ)言霊(ことたま)妙用(めうよう)によつて、305追々(おひおひ)浄化(じやうくわ)し、306人体(じんたい)となつて(うま)(きた)ることとなつた。307(ゆゑ)(みたま)因縁(いんねん)性来(しやうらい)(とう)(おい)て、308今日(こんにち)(いへど)も、309高下勝劣(かうげしようれつ)差別(さべつ)()たすこととなつたのである。310(しか)しながら(いづ)れも(その)根本(こんぽん)天御中主大神(あめのみなかぬしのおほかみ)311高皇産霊神(たかみむすびのかみ)312神皇産霊神(かむみむすびのかみ)造化三神(ざうくわさんしん)陰陽(いんやう)水火(いき)より発生(はつせい)したるものなれば、313宇宙(うちう)一切(いつさい)森羅万象(しんらばんしやう)(みな)同根(どうこん)にして、314(いづ)れも兄弟(きやうだい)同様(どうやう)である。
315 (おな)人間(にんげん)形体(けいたい)(そな)へ、316(おな)教育(けういく)をうけ、317(おな)(くに)()み、318(おな)食物(しよくもつ)(しよく)しながら、319正邪(せいじや)賢愚(けんぐ)区別(くべつ)あるは、320(えう)するに(みたま)因縁性来(いんねんしやうらい)のしからしむる所以(ゆゑん)である。
321 (ある)理窟屋(りくつや)(なか)には、322(すべ)ての人間(にんげん)(おな)天帝(てんてい)分霊(ぶんれい)なれば、323(みたま)因縁性来(いんねんしやうらい)324系統(けいとう)325直系(ちよくけい)326傍系(ばうけい)などの区別(くべつ)ある理由(りいう)なしと(ろん)ずる(ひと)がある。327(かく)(ごと)論説(ろんせつ)は、328(ただ)一片(いつぺん)道理(だうり)()して、329幽玄微妙(いうげんびめう)なる霊魂(れいこん)経緯(けいゐ)()らざる(ひと)である。330(ひと)肉体(にくたい)長短肥瘠(ちやうたんひせき)331美醜(びしう)ある(ごと)く、332霊魂(れいこん)(また)これに(なら)ふは自然(しぜん)道理(だうり)である。333(えう)するに人間(にんげん)肉体(にくたい)霊魂(れいこん)のサツクのやうなものであるから、334人間(にんげん)各自(かくじ)形体(けいたい)霊魂(れいこん)そのものの形体(けいたい)であることを(さと)らねばならぬ。335霊魂(れいこん)肉体(にくたい)(はな)れ、336霊界(れいかい)(あそ)(とき)は、337(その)脱却(だつきやく)したる肉体(にくたい)同様(どうやう)形体(けいたい)(そな)()(こと)は、338欧米(おうべい)霊学者(れいがくしや)(やうや)(みと)むる(ところ)である。
339 物質文明(ぶつしつぶんめい)(がく)泰西人(たいせいじん)先鞭(せんべん)をつけられ、340霊魂学(れいこんがく)本場(ほんば)たる我国(わがくに)(また)泰西人(たいせいじん)霊魂学(れいこんがく)(まで)先鞭(せんべん)をつけられつつあるは、341天地(てんち)顛倒(てんたふ)342主客(しゆかく)相反(あひはん)する惨状(さんじやう)()はねばならぬ。343我々(われわれ)数十年来(すうじふねんらい)霊魂学(れいこんがく)研究(けんきう)につき、344(した)をただらし、345(こゑ)をからして(さけ)んで()た。346されど邦人(ほうじん)如何(いか)深遠(しんゑん)なる真理(しんり)(いへど)も、347泰西人(たいせいじん)(くち)より(ふで)より()でざれば、348(これ)(しん)ぜざるの悪癖(あくへき)がある。349(ゆゑ)如何(いか)なる高論卓説(かうろんたくせつ)(いへど)も、350一旦(いつたん)泰西(たいせい)諸国(しよこく)輸出(ゆしゆつ)し、351(ふたた)泰西人(たいせいじん)()()りて、352輸入(ゆにふ)(きた)らざれば、353(しん)ずること(あた)はざる盲目(もうもく)人種(じんしゆ)たることを、354我々(われわれ)(おほい)(なげ)(もの)である。355(この)物語(ものがたり)(また)一度(いちど)泰西(たいせい)諸国(しよこく)哲人(てつじん)耳目(じもく)(つう)じ、356(ふたた)(やく)されて輸入(ゆにふ)(きた)(まで)は、357邦人(ほうじん)多数(たすう)(これ)(しん)じないだらうと予想(よさう)し、358()(ふか)(なげ)次第(しだい)であります。359惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)
360大正一一・八・二三 旧七・一 松村真澄録)
   
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