霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第八章 暴風雨(ばうふうう)〔九四九〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第34巻 海洋万里 酉の巻 篇:第1篇 筑紫の不知火 よみ:つくしのしらぬい
章:第8章 第34巻 よみ:ぼうふうう 通し章番号:949
口述日:1922(大正11)年09月12日(旧07月21日) 口述場所: 筆録者:松村真澄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1923(大正12)年12月10日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
黒姫は二人をせきたてたが、芳公と房公はどうしたことか、その場から動けなくなってしまった。黒姫は怒って二人をその場に置いて、先に行ってしまった。
残された二人は身体が動かないことに不安になったが、神様が休養をさせようとしているのだろうと善意に受け取り、気を落ち着かせた。そして逆に、先に一人で行ってしまった黒姫の身の上を案じ、自分たちの身体の回復と併せて祈願をこらした。
日は次第に傾き、大粒の雨が降り出した。二人は一生懸命に三五教の大神に祈りをこらしている。強風が吹きだして山の老木や巨石を吹き飛ばし始めた。
そんな中、風のままに宣伝歌が聞こえてきた。宣伝歌の主は玉治別であった。玉治別は黒姫が恋の闇に迷って筑紫の島まで高山彦を追ってきたのを言向け和して、心を鎮めて聖地に連れ戻すためにやってきたのであった。
房公と芳公は、神徳高い玉治別の宣伝歌を聞いて感謝の涙を流した。玉治別の宣伝歌が終わると暴風雨はぴたりと止んだ。二人の身体も自由がきくようになっていた。
二人は玉治別の姿を探したが、辺りには見つけることができなかった。そこでまず、先の暴風雨で行き悩んでいるであろう黒姫に追いつくこととし、先を急いで急坂を登って行った。
主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm3408
愛善世界社版:101頁 八幡書店版:第6輯 398頁 修補版: 校定版:107頁 普及版:41頁 初版: ページ備考:
001 房公(ふさこう)002芳公(よしこう)二人(ふたり)は、003どうしたものか、004(しり)大地(だいち)()ひついたやうになつて、005ビクとも(うご)けなくなつて(しま)つた。006黒姫(くろひめ)は『(はや)(はや)く』と()()てる。007されど二人(ふたり)身体(からだ)はビクとも実際(じつさい)(うご)かなくなつてゐるのだ。008黒姫(くろひめ)はそんなこととは(すこ)しも()がつかず、009(あま)りのジレツたさに(こゑ)(とが)らし、
010黒姫(くろひめ)『コレコレ両人(りやうにん)011(まへ)はこんな(ところ)()て、012(この)黒姫(くろひめ)(こま)らす所存(しよぞん)だな。013あれ(ほど)(こと)をわけて()ふのに、014何故(なぜ)()たないのかい』
015房公(ふさこう)黒姫(くろひめ)さーま、016(なん)仰有(おつしや)つて(くだ)さつても、017如何(どう)したものか、018チツとも(あし)()ちませぬワ、019……なア芳公(よしこう)020(まへ)はどうだ。021チツと(うご)けさうかなア』
022芳公(よしこう)『おれも如何(どう)したものか、023チーツとも(うご)けないよ。024()(そこ)から(すつぽん)でも()つて()ひつけるやうに、025どうもがいたとて、026(うご)きがとれぬのだよ。027あゝ(こま)つたことが出来(でき)た。028……モシモシ黒姫(くろひめ)さま、029(ひと)鎮魂(ちんこん)をして(くだ)さいな』
030黒姫(くろひめ)『ヘン、031(いま)(まで)あれ(だけ)()(しやべ)り、032あれ(だけ)無花果(いちじゆく)()つておき(なが)ら、033そんな元気(げんき)(かほ)をして()つて、034(あし)()たぬの、035(こし)(うご)かぬのと、036()()へたものだ。037(うご)けな(うご)けぬで、038(わたし)(さき)失礼(しつれい)(いた)します』
039とピンと身体(からだ)をふり、040不足(ふそく)そうな(かほ)をし(なが)ら、041エチエチと(のぼ)つて()く。042(またた)(うち)黒姫(くろひめ)姿(すがた)()(しげ)みに(かく)れて(しま)つた。
043芳公(よしこう)『オイ黒姫(くろひめ)余程(よつぽど)水臭(みづくさ)(やつ)だないか……(おち)ぶれて(そで)(なみだ)のかかる(とき)044(ひと)(こころ)(おく)()らるる……と()古歌(こか)があつたねえ、045黒姫(くろひめ)()つて、046(この)(うた)()実地(じつち)(あぢ)はふことが出来(でき)たぢやないか』
047房公(ふさこう)『オウさうだ……(こし)ぬけて(なみだ)(くも)(やま)(みち) 黒姫(くろひめ)さまの(こころ)()らるる……
048黒姫(くろひめ)何時(いつ)もベラベラ口先(くちさき)で チヨロマカしたる()()えにけり……
049だ。050アハヽヽヽ』
051芳公(よしこう)(この)(やう)脛腰(すねこし)()たぬ()(もつ)て (ひと)(こと)(ども)(そし)(どころ)か……
052どうしても脛腰(すねこし)()たぬ(その)(とき)は 野垂死(のたれじに)より(ほか)はあるまい……』
053房公(ふさこう)『オイ、054(よし)055そんな()(よわ)いことを()ふものぢやないよ。056神様(かみさま)(なに)かの御都合(ごつがふ)で、057吾々(われわれ)少時(しばらく)休養(きうやう)(あた)へて(くだ)さつたのかも()れないよ。058大方(おほかた)(この)(むか)うあたりに、059(おほ)きな大蛇(をろち)()つて、060(おれ)たち一行(いつかう)()まうと()(かま)へてをるのを、061大慈(だいじ)大悲(だいひ)神様(かみさま)(たす)ける(ため)に、062ワザとに(あし)()たないやうにして(くだ)さつたのか()れぬ。063何事(なにごと)善意(ぜんい)解釈(かいしやく)し、064神直日(かむなほひ)大直日(おほなほひ)見直(みなほ)聞直(ききなほ)し、065何事(なにごと)()()ても、066神様(かみさま)(めぐみ)感謝(かんしや)し、067(わざはひ)()うても(かみ)(わす)れず、068(よろこ)びに()うても(かみ)(わす)れぬ(やう)に、069(まこと)(ひと)つを()てぬきさへすれば、070神様(かみさま)(たす)けて(くだ)さるに(ちが)ひない、071サア(これ)から神言(かみごと)奏上(そうじやう)し、072病気(びやうき)平癒(へいゆ)祈願(きぐわん)をしようぢやないか』
073芳公(よしこう)『それもさうだ。074(しか)黒姫(くろひめ)さまが、075一人(ひとり)(さき)()つたやうだが、076(その)大蛇(をろち)()まれるやうなことはあるまいかな。077(おれ)はそれが心配(しんぱい)でならないワ。078何程(なにほど)(にく)いことをいふ()アさまでも、079ヤツパリ可哀相(かはいさう)なからな』
080房公(ふさこう)『それが人間(にんげん)真心(まごころ)だよ。081(おれ)だつて、082あゝ(やかま)しく、083黒姫(くろひめ)さまを(つかま)へてからかつてはゐるものの、084はるばると(をつと)(あと)(たづ)ねて、085こんな(ところ)までやつて()(をんな)()ふものは、086滅多(めつた)にあるものぢやない。087(じつ)女房(にようばう)としては(たふと)(こころざし)だ。088(おれ)はモウ黒姫(くろひめ)のあの(こころ)に、089(じつ)(ところ)感服(かんぷく)してゐるのだ。090どうぞ途中(とちう)(わざはひ)のない(やう)091怪我(けが)のない(やう)()第一(だいいち)御祈願(ごきぐわん)し、092(その)(つぎ)自分(じぶん)たちの病気(びやうき)平癒(へいゆ)御祈(おいの)りすることにしようかい』
093芳公(よしこう)『ヤツパリお(まへ)もさう(おも)ふか、094それは有難(ありがた)い、095どうしても人間(にんげん)(せい)(ぜん)だな』
096房公(ふさこう)『そこが人間(にんげん)万物(ばんぶつ)霊長(れいちやう)たる所以(ゆゑん)だ。097神心(かみごころ)だ。098サア()うして(こし)()たないが、099(その)(ほか)(なん)ともないのだから、100まだしも神様(かみさま)御恵(おめぐみ)だ。101()感謝(かんしや)(ことば)(ささ)げて、102(つぎ)祈願(きぐわん)することにしよう』
103()(なが)ら、104二人(ふたり)天津祝詞(あまつのりと)奏上(そうじやう)(をは)り、105(しづ)かに祈願(きぐわん)をこらし(はじ)めた。
106房公(ふさこう)『あゝ天地(あめつち)(つく)(かた)め、107万物(ばんぶつ)愛育(あいいく)(たま)うたる、108宇宙(うちう)大元霊(だいげんれい)たる大国治立大尊(おほくにはるたちのおほみこと)(さま)(はじ)(まつ)り、109天津神(あまつかみ)110国津神(くにつかみ)111八百万神々様(やほよろづのかみがみさま)112(わたくし)はあなた(がた)(たふと)御威光(ごゐくわう)と、113(ふか)きあつき御恵(みめぐみ)()りまして、114(この)(たふと)()(うへ)(うま)れさして(いただ)き、115(なに)不自由(ふじゆう)なく、116(たふと)()(おく)らして(いただ)きました。117そうして()らず()らずに重々(ぢうぢう)罪科(つみとが)(かさ)ね、118人間(にんげん)としての天職(てんしよく)(まつた)(いた)さず、119不都合(ふつがふ)なる吾々(われわれ)をも御咎(おとが)(たま)はず、120いたはり(たす)けて(この)()(やす)(たの)しく(おく)らせ(たま)ふ、121(ひろ)きあつき御恩寵(ごおんちやう)有難(ありがた)感謝(かんしや)(いた)します。122……(この)(たび)三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)123黒姫(くろひめ)(さま)御伴(おとも)(いた)しまして、124万里(ばんり)海洋(かいやう)(わた)り、125(つつが)なく(この)筑紫(つくし)(しま)(わた)らして(いただ)き、126此処迄(ここまで)無事(ぶじ)神様(かみさま)(ふところ)(いだ)かれて(のぼ)つて(まゐ)りました。127乍併(しかしながら)128如何(いか)なる神様(かみさま)御摂理(ごせつり)にや、129吾々(われわれ)両人(りやうにん)(この)木蔭(こかげ)(いき)(やす)めますると(とも)に、130不思議(ふしぎ)にも(こし)()たなくなつて(しま)ひました。131これと()ふのも、132(まつた)吾々(われわれ)重々(ぢうぢう)(つみ)(むく)うて()たので御座(ござ)いませう。133神様(かみさま)広大無辺(くわうだいむへん)大御心(おほみこころ)を、134吾々(われわれ)として(はか)()ることは到底(たうてい)出来(でき)ませぬが、135乍併(しかしながら)136神様(かみさま)吾々(われわれ)人間(にんげん)をどこ(まで)(あい)(たま)(たふと)父母(ちちはは)御座(ござ)いまする以上(いじやう)137(なに)吾々(われわれ)(たい)して手篤(てあつ)御保護(ごほご)(ため)(かく)(ごと)()()をお(しば)(くだ)さつたことと有難(ありがた)感謝(かんしや)(いた)します。138つきましては黒姫(くろひめ)(さま)一足先(ひとあしさき)御立腹(ごりつぷく)(あそ)ばして、139(この)坂路(さかみち)(のぼ)られました。140何卒(どうぞ)途中(とちう)(おい)て、141(なや)(わざはひ)(おこ)りませず、142どうぞ(つつが)なく()(くに)(みやこ)へお()きになりますやう、143特別(とくべつ)御恩寵(ごおんちやう)(あた)(たま)はむことを懇願(こんぐわん)(いた)します。144(また)吾々(われわれ)両人(りやうにん)如何(いか)なる(ふか)罪科(つみとが)御座(ござ)いませうとも、145大慈(だいじ)大悲(だいひ)大御心(おほみこころ)見直(みなほ)聞直(ききなほ)し、146()(なほ)(くだ)さいまして、147何卒(なにとぞ)一時(いちじ)(はや)く、148(この)身体(からだ)自由(じいう)御与(おあた)(くだ)さいますやう、149(つつし)(うやま)(いの)()(たてまつ)りまする、150あゝ惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)
151合掌(がつしやう)し、152感謝(かんしや)(なみだ)をハラハラと(なが)してゐる。153何程(なにほど)(いの)つても、154如何(どう)したものか、155二人(ふたり)身体(からだ)はビクともせない。
156 ()追々(おひおひ)西山(せいざん)(かたむ)き、157一天(いつてん)(にはか)黒雲(くろくも)(おこ)り、158(つぶて)のやうな(あめ)パラパラとマバラに()(きた)る。159雷鳴(らいめい)暴風雨(ばうふうう)()地震(ぢしん)勃発(ぼつぱつ)か、160(なん)とも()へぬ凄惨(せいさん)()四面(しめん)(つつ)むのであつた。
161 二人(ふたり)(たゆ)まず(くつ)せず、162一生懸命(いつしやうけんめい)に……三五教(あななひけう)(まも)(たま)皇大神(すめおほかみ)163吾等(われら)両人(りやうにん)(はじ)め、164黒姫(くろひめ)身辺(しんぺん)(まも)らせ(たま)へ……と主一無適(しゆいつむてき)祈願(きぐわん)をこらしてゐる。165(やま)老木(おいき)打倒(うちたふ)れむ(ばか)りの強風(きやうふう)166(たちま)()(きた)り、167巨石(きよせき)()()(ごと)四方(しはう)()ばせ、168()(たふ)し、169(えだ)()(その)物音(ものおと)(すさま)じさ、170(なん)(たと)へむものも()(ばか)りなりき。
171 (この)(とき)何処(いづこ)よりともなく(かぜ)のまにまに、172宣伝歌(せんでんか)(きこ)()たりぬ。
173玉治別(たまはるわけ)(かみ)(おもて)(あら)はれて
174(ぜん)(あく)とを立別(たてわ)ける
175(この)()(つく)りし神直日(かむなほひ)
176(こころ)(ひろ)大直日(おほなほひ)
177(ただ)何事(なにごと)(ひと)()
178直日(なほひ)見直(みなほ)聞直(ききなほ)
179()(あやま)ちは()(なほ)
180三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)
181(われ)玉治別司(たまはるわけのかみ)
182三五教(あななひけう)黒姫(くろひめ)
183筑紫(つくし)(しま)(わた)りたる
184高山彦(たかやまひこ)(たづ)ねむと
185(たな)なし(ぶね)()(まか)
186(わた)()ますと()きしより
187斎苑(いそ)(やかた)立出(たちい)でて
188メソポタミヤを(うち)わたり
189ヨルダン(かは)(さを)さして
190フサの(うみ)をば横断(わうだん)
191いよいよ此処(ここ)()()れば
192(おも)ひもよらぬ山嵐(やまあらし)
193げに(すさま)じき光景(くわうけい)
194さはさり(なが)吾々(われわれ)
195(まこと)(みち)宣伝使(せんでんし)
196如何(いか)なる(こと)(おそ)れむや
197朝日(あさひ)()(とも)(くも)(とも)
198(つき)()(とも)()くる(とも)
199仮令(たとへ)大地(だいち)(しづ)(とも)
200岩石(がんせき)(あめ)をふらす(とも)
201筑紫ケ岳(つくしがだけ)はさくる(とも)
202(かみ)(まか)せし(この)身体(からだ)
203玉治別(たまはるわけ)真心(まごころ)
204如何(いか)なる(かぜ)もおし(しづ)
205天ケ下(あめがした)なる人草(ひとぐさ)
206(もも)(わざはひ)()(はら)
207(たす)けてゆかむ(わが)(こころ)
208あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
209(かみ)御霊(みたま)(さち)はひて
210国霊神(くにたまがみ)()れませる
211純世(すみよ)(ひめ)神柱(かむばしら)
212()れに(ちから)()(たま)
213()れは(これ)より()(くに)
214(みやこ)()でて黒姫(くろひめ)
215暗路(やみぢ)(まよ)恋雲(こひぐも)
216伊吹払(いぶきはらひ)(はら)ひのけ
217(まこと)(たま)(ひか)らせて
218自転倒島(おのころじま)中心地(ちうしんち)
219四尾(よつを)(やま)山麓(さんろく)
220大宮柱(おほみやばしら)太知(ふとし)りて
221(しづ)まりませる(かみ)(まへ)
222(みちび)(かへ)(たす)けなむ
223(かみ)御霊(みたま)(さち)ありて
224(この)山嵐(やまあらし)(すみやか)
225(しづ)(たま)へば玉治別(たまはるわけ)
226教司(をしへつかさ)逸早(いちはや)
227三五教(あななひけう)黒姫(くろひめ)
228出会(であ)ひて(かみ)御詞(みことば)
229一日(ひとひ)(はや)(つた)へなむ
230あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
231御霊(みたま)(さち)はひましませよ』
232(うた)(こゑ)233二人(ふたり)(みみ)(ひび)()たりぬ。
234房公(ふさこう)『オイ芳公(よしこう)235あの宣伝歌(せんでんか)()いたか、236どうやら玉治別(たまはるわけ)宣伝使(せんでんし)間近(まぢか)()えたらしいぞ、237神様(かみさま)有難(ありがた)いものだなア。238黒姫(くろひめ)(さま)にすてられた吾々(われわれ)両人(りやうにん)は、239脛腰(すねこし)()たず、240(くるし)(もだ)えている矢先(やさき)241レコード(やぶ)りの暴風雨(ばうふうう)出会(でつくわ)し、242神様(かみさま)御守(おまも)りは(しん)(なが)らも、243戦々兢々(せんせんきようきよう)として、244如何(どう)なることか、245(いま)()()(あん)じて()たが、246神様(かみさま)御恵(みめぐみ)といふものは(じつ)(たふと)いものだ。247神徳(しんとく)(たか)玉治別命(たまはるわけのみこと)(さま)にこんな(ところ)でお()にかからうとは、248(かみ)ならぬ()()らなかつた。249あゝ有難(ありがた)い……神様(かみさま)250早速(さつそく)御神徳(ごしんとく)吾々(われわれ)両人(りやうにん)()(まへ)(くだ)(たま)はりました。251(なん)とも御礼(おれい)(ことば)御座(ござ)いませぬ』
252(なみだ)(とも)感謝(かんしや)する。253芳公(よしこう)はな(すす)りしやくり()きし(なが)ら、254両手(りやうて)(あは)感謝(かんしや)()(へう)してゐる。255宣伝歌(せんでんか)(こゑ)がピタリと()まつたと(おも)へば、256(いま)(まで)山岳(さんがく)()()れよと(ばか)()(くる)うて()暴風雨(ばうふうう)も、257(ぬぐ)ふが(ごと)払拭(ふつしき)され、258(そら)には(くも)(ほころ)びより青雲(せいうん)(はだ)をチラチラと(あら)はすやうになつて()た。259(くも)(とばり)をあけて、260天津(あまつ)()(やうや)二人(ふたり)頭上(づじやう)(ななめ)()らし(はじ)めた。
261芳公(よしこう)神様(かみさま)262有難(ありがた)御座(ござ)います。263(かさ)(がさ)ねの御恵(おんめぐ)み、264どうぞ(いま)宣伝歌(せんでんか)(ぬし)一目(ひとめ)()はして(くだ)さいませ、265御願(おねが)ひで御座(ござ)います』
266両手(りやうて)(あは)せ、267(また)もや祈願(きぐわん)(ふけ)つてゐる。268不思議(ふしぎ)二人(ふたり)(こし)()らぬ()に、269自由(じいう)()くやうになつてゐた。
270房公(ふさこう)『あゝ有難(ありがた)い、271(あし)()つた、272(こし)(なほ)つた。273オイ芳公(よしこう)274(まへ)如何(どう)だ。275チと()つて()よ、276(おれ)(この)(とほ)りだ』
277四股(しこ)ふみならし、278(うれ)しげに(をど)(くる)ふ。279芳公(よしこう)(あん)(あん)じソウと(こし)()げてみた。
280芳公(よしこう)『ヤア(おれ)もいつの()にか、281神様(かみさま)(なほ)して(もら)つた、282あゝ有難(ありがた)勿体(もつたい)なし、283……サア房公(ふさこう)284(これ)からあの宣伝歌(せんでんか)(こゑ)のした(かた)(さが)してみようぢやないか』
285房公(ふさこう)『どうも不思議(ふしぎ)だなア。286つい間近(まぢか)(きこ)えた宣伝歌(せんでんか)(こゑ)287()うして(のぼ)つて()坂路(さかみち)(とほ)()はらしてみても、288(ひと)らしい(かげ)()えない。289乍併(しかしながら)あの(こゑ)(この)(さか)(した)から(きこ)えて()(やう)だ。290不思議(ふしぎ)なことがあるものだなア。291(たしか)()れは玉治別司(たまはるわけのかみ)(うた)はれた(やう)(きこ)えたがなア』
292芳公(よしこう)(たしか)(おれ)もさう()いた。293ヒヨツとしたら、294あの宣伝使(せんでんし)最前(さいぜん)(はち)()(した)で、295休息(きうそく)され、296あの猛烈(まうれつ)青蜂(あをばち)()でもさされて、297(くるし)んで御座(ござ)るのだあろまいかな』
298房公(ふさこう)『ヨモヤそんなヘマなことはなさる気遣(きづか)ひもあるまい、299(また)あれ(だけ)神力(しんりき)のある宣伝使(せんでんし)のことだから、300(はち)(ひれ)大蛇(をろち)のヒレも()つて御座(ござ)るに(ちがひ)ない。301そんな取越苦労(とりこしくらう)はせなくてもよからうぞよ』
302芳公(よしこう)『そうだらうかなア。303そんなら、304これからボツボツ(この)(さか)(のぼ)ることとしよう。305黒姫(くろひめ)(さま)最前(さいぜん)暴風雨(ばうふうう)で、306(さぞ)(こま)りだらうから、307(ひと)()つついて御慰問(ごゐもん)申上(まをしあ)げねばなろまいぞ。308玉治別(たまはるわけ)宣伝使(せんでんし)も、309(あるひ)(この)(さか)(うへ)御座(ござ)るのかも(わか)らない。310(かぜ)()きまはしやら、311木谺(こだま)反響(はんきやう)で、312(した)(はう)から(こゑ)がしたやうに(きこ)えたのだらうも()れぬ。313サア()かう』
314()(なが)ら、315両人(りやうにん)金剛杖(こんがうづゑ)(ちから)急坂(きふはん)(また)もや(のぼ)()く。316惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)
317大正一一・九・一二 旧七・二一 松村真澄録)
   
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