霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一三章 行進歌(かうしんか)〔九五四〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第34巻 海洋万里 酉の巻 篇:第2篇 有情無情 よみ(新仮名遣い):うじょうむじょう
章:第13章 行進歌 よみ(新仮名遣い):こうしんか 通し章番号:954
口述日:1922(大正11)年09月13日(旧07月22日) 口述場所: 筆録者:加藤明子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1923(大正12)年12月10日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
虎公以下三人の村人たちは、房公と芳公を建日館に案内する。道々、房公は声を張り上げて歌いだした。
房公の歌は、黒姫をからかいながら、これまでの道中やいきさつをこっけいに歌いこんでいた。次に虎公は、この歌に引き出された自らも歌いだした。
虎公は、玉公の相談に山中で乗っているところへ黒姫に出くわし、黒姫の言付で房公と芳公を待っていたことを歌った。そして房公や芳公とのこっけいな掛け合いの様を歌いこみ、建日別や黒姫が親子対面できるようにとの祈りで歌を終えた。
芳公はまた、黒姫の過去や所業を滑稽な歌にして歌いながら、一行は建日館を指して進み行く。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2022-09-16 10:43:22 OBC :rm3413
愛善世界社版:168頁 八幡書店版:第6輯 423頁 修補版: 校定版:175頁 普及版:72頁 初版: ページ備考:
001 房公(ふさこう)002芳公(よしこう)二人(ふたり)虎公(とらこう)(ほか)(さん)(にん)(ともな)ひ、003建日(たけひ)(やかた)をさして、004道々(みちみち)無駄口(むだぐち)(たた)きながら(すす)()く。
005 房公(ふさこう)(こゑ)()()げて(うた)()したり。
006房公三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)
007真黒々(まつくろくろ)黒姫(くろひめ)
008(をつと)所在(ありか)(たづ)ねむと
009(まご)(ふさ)(よし)(さん)(にん)
010自転倒(おのころ)(じま)から()れて()
011建日(たけひ)(わけ)旧蹟地(きうせきち)
012岩窟(いはや)のすこし手前(てまへ)にて
013孫公(まごこう)さまが(つまづ)いた
014(ふさ)(よし)二人(ふたり)仰天(ぎようてん)
015(みづ)気付(きつけ)狼狽(うろた)へて
016介抱(かいほう)するにもかかはらず
017黒姫(くろひめ)さまは何故(なにゆゑ)
018ニヤリニヤリと(わら)つてる
019冷酷(れいこく)非道(ひだう)鬼婆(おにばば)
020(こころ)(うち)にて憤慨(ふんがい)
021オツトドツコイ(あぶ)ないぞ
022そこには(とが)つた(いし)がある
023どいつも此奴(こいつ)()()けよ
024孫公(まごこう)のやうに(つまづ)いて
025怪我(けが)(いた)しちや(たま)らない
026オツトドツコイ脇道(わきみち)
027(おれ)(うた)()脱線(だつせん)
028(わか)らぬやうになつて()
029黒姫(くろひめ)さまは何故(なにゆゑ)
030悪垂口(あくたれぐち)(たた)きつつ
031(いた)さに(くる)しむ孫公(まごこう)
032見向(みむ)きもやらず()てて()
033(われ)()二人(ふたり)是非(ぜひ)もなく
034黒姫(くろひめ)さまに(したが)うて
035岩窟(いはや)(まへ)()()れば
036(やみ)(とばり)(たちま)ちに
037()(おろ)されて()(はな)
038(くち)所在(ありか)(わか)らない
039(ここ)一行(いつかう)(さん)(にん)
040天津(あまつ)祝詞(のりと)奏上(そうじやう)
041(いこ)(をり)しも岩窟(がんくつ)
042(なか)より(ひび)くドウラ(ごゑ)
043ハテ何者(なにもの)出現(しゆつげん)
044(こころ)(くば)(をり)もあれ
045岩窟(いはや)(なか)より黒姫(くろひめ)
046悪垂婆(あくたればば)アと呶鳴(どな)()
047黒姫(くろひめ)さまは(はら)をたて
048(なん)だかんだと(いさか)ひつ
049腰折(こしをれ)だらけの(うた)をよみ
050やつとその()のごみ(にご)
051(いのち)からがらドツコイシヨ
052夜明(よあ)けを()つて()()せば
053(むな)つき(ざか)右左(みぎひだり)
054(くさ)ぼうぼうと()(しげ)
055細谷道(ほそたにみち)をハアハアと
056(いき)をはづませ()(うち)
057(のど)をかわかせ両人(りやうにん)
058(くる)しむ(をり)しも(かたはら)
059滾々(こんこん)として()()づる
060(うま)清水(しみづ)(のど)湿(しめ)
061黒姫(くろひめ)(さま)にいろいろと
062小言(こごと)八百(はつぴやく)(なら)べられ
063()いた(みづ)より(がふ)わかし
064(よこ)にごろりと(なが)くなる
065どうしたものか両人(りやうにん)
066(しり)大地(だいち)()ひついて
067ビクともしない(くる)しさに
068黒姫(くろひめ)さまに誤解(ごかい)され
069(ほつ)ときぼりを()はされた
070(われ)()二人(ふたり)腑甲斐(ふがひ)なさ
071黒姫(くろひめ)さまは吾々(われわれ)
072(あと)見捨(みす)てて(のぼ)()
073二人(ふたり)(あと)見送(みおく)つて
074悪垂婆(あくたればば)アの黒姫(くろひめ)
075(つぶや)(をり)しも(たちま)ちに
076レコード(やぶ)りの暴風雨(ばうふうう)
077巨石(きよせき)()ばし()(たふ)
078(つぶて)のやうな(あめ)()
079こりや(たま)らぬと一心(いつしん)
080天地(てんち)(かみ)(いの)(をり)
081(たちま)(きこ)ゆる宣伝歌(せんでんか)
082玉治別(たまはるわけ)(たま)(こゑ)
083(きこ)ゆる()もなく()(くる)
084風雨(ふうう)(たちま)鎮静(ちんせい)
085平和(へいわ)(くも)中天(ちうてん)
086(ゆら)()めたる(うれ)しさよ
087それより(われ)()黒姫(くろひめ)
088(あと)()ひかけ(きた)(をり)
089高山峠(たかやまたうげ)(くだ)(ざか)
090岩石(がんせき)崎嶇(きく)たる峻坂(しゆんばん)
091ふと出遇(でくわ)した四人(よにん)()
092此奴(こいつ)はテツキリ泥棒(どろばう)
093早合点(はやがつてん)両人(りやうにん)
094天狗(てんぐ)(まご)(いつは)つて
095(おど)してやらむと(おも)(うち)
096(おも)ひもかけぬ虎公(とらこう)
097草鞋(わらぢ)をやらうと(ぬか)(ゆゑ)
098いやいやながら()()つて
099()()さねどドツコイシヨ
100此処(ここ)(まで)はいて()てやつた
101芳公(よしこう)痩相撲(やせずもう)漆山(うるしやま)
102鬼ケ嶽(おにがだけ)との相撲話(すもうばなし)
103面白(おもしろ)をかしく(しやべ)()
104(ここ)六人(むたり)兄弟(きやうだい)
105気取(きど)りとなつて()(くに)熊襲の国の間違いか? 火の国にあるのは高国別(建能姫の父。別名・高山彦)の館である。
106建日(たけひ)(やかた)()でて()
107(さぞ)今頃(いまごろ)黒姫(くろひめ)
108建国別(たけくにわけ)面会(めんくわい)
109(まへ)(わが)()(かあ)さまか
110()ひたかつた()たかつた
111(たふと)(かみ)()(あは)
112こんな(うれ)しい(こと)あろか
113(なに)()もあれ第一(だいいち)
114天津(あまつ)祝詞(のりと)奏上(そうじやう)
115感謝(かんしや)祈願(きぐわん)申上(まをしあ)
116(やかた)上下(うへした)打揃(うちそろ)
117ドツサリ(いは)ひを(いた)さうと
118(さぞ)今頃(いまごろ)神館(かむやかた)
119(うへ)(した)へと(さわ)がしく
120(よろこ)(いさ)(こと)だらう
121あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
122御霊(みたま)(さち)はひましまして
123黒姫(くろひめ)さまも(いま)(まで)
124我情(がじやう)我慢(がまん)(あらた)めて
125(まこと)(かみ)(つかさ)とし
126三五教(あななひけう)御光(みひかり)
127()らす真人(まびと)となさしめよ』
128(うた)(なが)ら、129房公(ふさこう)虎公(とらこう)(あと)()いて()く。130虎公(とらこう)(この)(うた)引出(ひきだ)されてか(また)もや(うた)()したり。
131虎公武野(たけの)(むら)玉公(たまこう)
132どうしたものか(この)(ごろ)
133(うち)秘蔵(ひざう)水晶玉(すいしやうだま)
134黒点(こくてん)出来(でき)たと()(いら)
135こいつア(まつた)黒姫(くろひめ)
136()曲神(まがかみ)(この)(しま)
137やつてうせたに(ちが)ひない
138(いま)から(いそ)山頂(さんちやう)
139(のぼ)つて()てば黒姫(くろひめ)
140(のぼ)つて()るに(ちが)ひない
141オイ虎公(とらこう)(おれ)のため
142(けは)しい(さか)ではあるけれど
143どうぞ(おく)つて()れないか
144(まへ)(をとこ)見込(みこ)んでの
145(おれ)(たの)みぢやと(ぬか)(ゆゑ)
146(いそが)(なか)繰合(くりあは)
147乾児(こぶん)(やつ)()()れて
148高山峠(たかやまたうげ)絶頂(ぜつちやう)
149三五教(あななひけう)黒姫(くろひめ)
150(のぼ)(きた)るをドツコイシヨ
151(いま)(おそ)しと()(うち)
152玉公(たまこう)さまの発起(ほつき)にて
153(しろ)(くろ)との(いし)(あつ)
154勝負(しようぶ)(はじ)むる折柄(をりから)
155()()(ほど)なく黒姫(くろひめ)
156草鞋(わらぢ)脚絆(きやはん)()(かた)
157金剛杖(こんがうづゑ)蓑笠(みのかさ)
158(かる)扮装(いでたち)スウスウと
159(いき)をはづまし(のぼ)()
160此奴(こいつ)アてつきり黒姫(くろひめ)
161相違(さうゐ)あるまいドツコイシヨ
162皆々(みなみな)()をつけ(あぶ)ないぞ
163(ひと)(すべ)れば谷底(たにそこ)ぢや
164黒姫(くろひめ)さまの物語(ものがた)
165(みみ)()まして()(うち)
166()国都(くにみやこ)にかくれなき
167高山彦(たかやまひこ)女房(にようばう)
168()いて()(にん)吃驚(びつくり)
169合点(がてん)()かぬ(こと)だなア
170うつかり手出(てだ)しは出来(でき)ないと
171(はじ)めの(いきほ)ひどこへやら
172(いさ)みきつたる虎公(とらこう)
173(たちま)(ねこ)早変(はやがは)
174こらまア(なん)()(こと)
175合点(がてん)のゆかぬ(ふし)がある
176それにモ(ひと)不思議(ふしぎ)なは
177黒姫(くろひめ)さまの(わか)(とき)
178捨子(すてご)をしたのが武野村(たけのむら)
179(かみ)(やかた)のドツコイシヨ
180建国別(たけくにわけ)ではあるまいか
181(ひと)(たづ)ねて()ようかと
182(こころ)ありげに()(ゆゑ)
183玉公(たまこう)さまは()()んで
184案内(あない)(やく)早替(はやがは)
185悪魔(あくま)(おも)うた黒姫(くろひめ)
186唯一(ゆいつ)(ちから)となり()てて
187(かみ)(やかた)(みちび)いた
188黒姫(くろひめ)さまが()(こと)にや
189(ふさ)(よし)二人(ふたり)(とも)(やつ)
190(あと)から()るに(ちが)ひない
191虎公(とらこう)さまよお(まへ)(たち)
192此処(ここ)()()両人(りやうにん)
193否応(いやおう)()はさず(とら)まへて
194建日(たけひ)(やかた)()れて()
195キツと(たの)()くぞよと
196(くろ)(かほ)して()ふた(ゆゑ)
197ウンと()()男達(をとこだて)
198虎公(とらこう)さまもドツコイシヨ
199一度(ひとたび)(ひと)(たの)まれて
200(あと)へは()けぬ(この)気質(きしつ)
201房公(ふさこう)芳公(よしこう)両人(りやうにん)
202(ちから)(よわ)蛆虫(うじむし)
203(いま)(いま)かと()(うち)
204房公(ふさこう)さまが真跣足(まつぱだし)
205血潮(ちしほ)(あし)から(なが)しつつ
206天狗(てんぐ)(まご)だと空威張(からいば)
207坂道(さかみち)(くだ)るをかしさよ
208そこで虎公(とらこう)(こゑ)をかけ
209(たづ)ねて()れば黒姫(くろひめ)
210(あと)(した)うて()二人(ふたり)
211社会(しやくわい)奉仕(ほうし)(つも)りにて
212草鞋(わらぢ)一足(いつそく)()()して
213(これ)穿()けよと()つたらば
214二人(ふたり)(やつ)(よろこ)んで
215女子(をなご)(くさ)つた(やつ)のよに
216べそべそ(なみだ)(なが)しつつ
217ハイハイ頂戴(ちやうだい)(いた)します
218どこの誰人(どなた)()らねども
219見知(みし)らぬ他人(たにん)(この)(わたし)
220(あたひ)()しに(いただ)くは
221(わたし)(こころ)()みませぬ
222(あたひ)()つて(くだ)されと
223(さすが)律義(りちぎ)申分(まをしぶん)
224こいつア矢張(やつぱり)麻柱(あななひ)
225(みち)(ほう)ずる信徒(まめひと)
226(おも)うた(ゆゑ)虎公(とらこう)
227元気(げんき)をつけてやつたれば
228(たちま)(かは)空威張(からいばり)
229肩肱(かたひぢ)(いか)らす面白(おもしろ)
230芳公(よしこう)さまが()()つて
231(おれ)でも(もと)芳野川(よしのがは)
232自転倒(おのころ)(じま)にて()をあげた
233(まけ)(こと)なき相撲取(すもうとり)
234鬼ケ嶽(おにがたけ)とドツコイシヨ
235二番(にばん)勝負(しようぶ)をした(とき)
236(さき)には(おれ)(まけ)たれど
237(あと)先方(むこう)()ちよつた
238(なん)(かん)のと負惜(まけをし)
239ドツコイドツコイドツコイシヨ
240()らず(ぐち)をば(たた)きつつ
241(しまひ)(はて)にや房公(ふさこう)
242薩張(さつぱり)実状(じつじやう)あばかれて
243芳野川(よしのがは)とはドツコイシヨ
244(となり)()んだ相撲取(すもうとり)
245褌持(ふんどしもち)のドツコイシヨ
246(にぎ)(めし)をば(くら)ふやつ
247()つたら(あふ)むく鍋蓋(なべぶた)
248名乗(なの)りを()げた痩相撲(やせずもう)
249(さは)ればまけるウントコシヨ
250漆山(うるしやま)だと()()のり
251(その)()のごみを(にご)しつつ
252此処(ここ)(まで)やつと()いて()
253芳公(よしこう)さまの(つみ)のなさ
254あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
255御霊(みたま)幸倍(さちはへ)()しまして
256建国別(たけくにわけ)宣伝使(せんでんし)
257黒姫(くろひめ)さまの()みの()
258どうぞあつて()しいもの
259ドツコイドツコイさうなれば
260黒姫(くろひめ)さまも()()いて
261(おやぢ)(あと)(たづ)ねまい
262(われ)()(しん)ずる宣伝使(せんでんし)
263高山彦(たかやまひこ)(おん)(まへ)
264(なん)だかんだと痴話(ちわ)喧嘩(げんくわ)
265ごてごて()はれちや(たま)らない
266(おれ)ばつかりか愛子姫(あいこひめ)
267(その)()数多(あまた)人々(ひとびと)
268(さだ)めし迷惑(めいわく)するだらう
269朝日(あさひ)()るとも(くも)るとも
270(つき)()つとも()くるとも
271仮令(たとへ)大地(だいち)(しづ)むとも
272黒姫(くろひめ)さまが三五(あななひ)
273(まこと)(みち)猛進(まうしん)
274(こひ)妄執(もうしふ)相晴(あひは)らし
275建国別(たけくにわけ)(やかた)にて
276母子(おやこ)夫婦(ふうふ)(むつ)()
277いやとこしへに(かみ)(みち)
278四方(よも)()らして()れるやう
279純世(すみよ)(ひめ)(おん)(まへ)
280武野(たけの)(むら)男達(をとこだて)
281虎公(とらこう)さまが真心(まごころ)
282こめてぞ(いの)(たてまつ)
283嗚呼(ああ)惟神(かむながら)々々(かむながら)
284御霊(みたま)幸倍(さちはへ)ましませよ』
285(うた)(をは)るや、286芳公(よしこう)(また)虎公(とらこう)(うた)()かされて坂道(さかみち)(あゆ)みながら駄句(だく)(はじ)めたり。
287芳公『あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
288(かみ)(おもて)(あら)はれて
289(ぜん)(あく)とを()()ける
290(この)()(つく)りし神直日(かむなほひ)
291(こころ)(ひろ)大直日(おほなほひ)
292直日(なほひ)のみたま(さち)はひて
293黒姫(くろひめ)さまが(たづ)()
294高山彦(たかやまひこ)との関係(くわんけい)
295(こと)なく(をさ)めたまへかし
296ウントコドツコイ(あぶ)ないぞ
297どいつも此奴(こいつ)()をつけよ
298そこには(ふか)(たに)がある
299黒姫(くろひめ)さまが(また)しても
300高山(たかやま)さまに口答(くちごた)
301金切声(かなきりごゑ)(しぼ)()
302呶鳴(どな)()らされドツコイシヨ
303()(くる)はれては(たま)らない
304第一(だいいち)(かみ)()(けが)
305三五教(あななひけう)面汚(つらよご)
306高山彦(たかやまひこ)面目(めんもく)
307(ちや)(ちや)無茶苦(むちやく)になるだらう
308(おれ)はそいつが()にかかる
309(なん)とかドツコイ(おだや)かに
310(をさ)めて()たいと朝夕(あさゆふ)
311(かみ)(ねん)じて()(わい)
312さはさりながら(この)(たび)
313都合(つがふ)のよい(こと)出来(でき)てきた
314三十五(さんじふご)(ねん)(その)(むかし)
315赤襟姿(あかえりすがた)黒姫(くろひめ)
316(すゐ)(をとこ)とドツコイシヨ
317人目(ひとめ)(しの)んでこしらへた
318ドツコイ ドツコイ ドツコイシヨ
319赤子(あかご)無残(むざん)()(つじ)
320()てた思案(しあん)後戻(あともど)
321やうやう(この)(ごろ)()がついて
322血道(ちみち)をあげてほれきつた
323高山(たかやま)さまよりドツコイシヨ
324(わが)()(はう)可愛(かあい)なり
325()(くに)(ゆき)(あと)にして
326建日(たけひ)(やかた)()たさうな
327(これ)(たふと)(かみ)(さま)
328仁慈(じんじ)無限(むげん)()(あは)
329ほんに目出度(めでた)いお目出度(めでた)
330さはさり(なが)らひよつとして
331建国別(たけくにわけ)宣伝使(せんでんし)
332黒姫(くろひめ)さまの()でなうて
333ドツコイシヨウドツコイシヨウ
334(ひと)捨子(すてご)であつた(とき)
335どうして(こころ)(をさ)まろか
336それ(ばつか)りが()にかかる
337ウントコドツコイドツコイシヨ
338国魂神(くにたまがみ)純世姫(すみよひめ)
339金勝要(きんかつかね)大神(おほかみ)
340()守護(しゆご)(ねが)(たてまつ)
341あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
342御霊(みたま)幸倍(さちはへ)ましませよ』
343(うた)ひながら建日(たけひ)(やかた)をさして(すす)()く。
344大正一一・九・一三 旧七・二二 加藤明子録)

王仁三郎が著した「大作」がこれ1冊でわかる!
飯塚弘明・他著『あらすじで読む霊界物語』(文芸社文庫)
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10/22【霊界物語ネット】王仁文庫 第六篇 たまの礎(裏の神諭)』をテキスト化しました。
5/8【霊界物語ネット】霊界物語ネットに出口王仁三郎の第六歌集『霧の海』を掲載しました。
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