霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第二章 出陣(しゆつぢん)〔一〇八六〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第40巻 舎身活躍 卯の巻 篇:第1篇 恋雲魔風 よみ:れんうんまふう
章:第2章 第40巻 よみ:しゅつじん 通し章番号:1086
口述日:1922(大正11)年11月01日(旧09月13日) 口述場所: 筆録者:北村隆光 校正日: 校正場所: 初版発行日:1924(大正13)年5月25日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
出陣の用意が整い、幹部たちは見送りをなしたあとに本城の奥殿にて簡単な酒宴を催した。幹部たちが帰途に着いた。夜は深々と更け、夜嵐が吹きすさぶ丑満のころ、大黒主は石生能姫と共に来し方行く末を語らいあっていた。
大黒主が弱気になり、早く息子に位を譲って隠居したいとしょげ返ったのに対し、石生能姫は笑って活を入れ、また本妻の鬼雲姫を呼び戻してともに神業に参加すべきだと意見した。
大黒主は、本妻を追い出したのも、憎い鬼熊別を再び召し出したのも、石生能姫を思い言い分を立てたい一心からだと弁解する。
石生能姫は、鬼雲姫だけでなく鬼熊別も擁護し、両者ともにバラモン教の繁栄には欠かせない人材だと鬼雲彦に忠言した。そして、鬼雲彦があくまで鬼熊別を疑うのならば、自分自身が鬼熊別を訪ね、その心中を見定めて来ると宣言した。
鬼雲彦もついに折れて、石生能姫の鬼熊別邸訪問をゆるし、二人は寝に着いた。
主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm4002
愛善世界社版:24頁 八幡書店版:第7輯 427頁 修補版: 校定版:25頁 普及版:11頁 初版: ページ備考:
001バラモン(けう)神司(かむづかさ)
002鬼春別(おにはるわけ)大教主(だいけうしゆ)
003大黒主(おほくろぬし)石生能姫(いそのひめ)
004二人(ふたり)(むね)奉戴(ほうたい)
005片彦(かたひこ)、ランチ二将軍(にしやうぐん)
006左右(さいう)(よく)となしながら
007三千余騎(さんぜんよき)(しやう)として
008ハルナの(みやこ)出発(しゆつぱつ)
009陣鐘太鼓(ぢんがねたいこ)()ちながら
010法螺貝(ほらがひ)ブウブウ()きたてて
011旗鼓(きこ)堂々(だうだう)三五教(あななひけう)
012イソの(やかた)(すす)()
013(その)(いきほ)ひの(いさ)ましさ
014鬼神(きしん)(きも)(ひし)がれて
015()()るばかり(おも)はれぬ
016(いくさ)(つかさ)(つか)へたる
017大足別(おほだるわけ)同様(どうやう)
018釘彦(くぎひこ)、エールの二将軍(にしやうぐん)
019三千余騎(さんぜんよき)(しやう)として
020旗鼓(きこ)堂々(だうだう)とウラル(けう)
021立籠(たてこも)りたるカルマタの
022根城(ねじろ)をさして()めて()
023(いづ)(おと)らぬ勇士(ゆうし)勇士(ゆうし)
024山野(さんや)草木(くさき)(おのづか)
025(なび)()しつつ(とら)(くま)
026獅子(しし)(おほかみ)もおしなべて
027(をのの)()ぐる(おも)ひなり
028()(いさ)ましき進軍(しんぐん)
029(こま)(いなな)(くつわ)(おと)
030(ひづめ)(おと)戞々(かつかつ)
031(とき)(つく)つて()めて()
032()(いさ)ましき次第(しだい)なり。
033 出陣(しゆつぢん)用意(ようい)急速(きふそく)(ととの)うた。034大黒主(おほくろぬし)035石生能姫(いそのひめ)036鬼熊別(おにくまわけ)037雲依別(くもよりわけ)(その)()幹部(かんぶ)出陣(しゆつぢん)見送(みおく)成功(せいこう)(しゆく)し、038(をは)つてハルナの本城(ほんじやう)奥殿(おくでん)(すす)()此処(ここ)簡単(かんたん)なる酒宴(しゆえん)(もよほ)し、039鬼熊別(おにくまわけ)一先(ひとま)(わが)(やかた)立帰(たちかへ)(こと)となつた。040雲依別(くもよりわけ)(また)(その)()(おの)(やかた)(かへ)り、041神前(しんぜん)戦勝(せんしよう)祈願(きぐわん)祝詞(のりと)(そう)(しん)()いた。
042 ()深々(しんしん)()(わた)り、043咫尺暗憺(しせきあんたん)として閑寂(かんじやく)()(つつ)まれ、044夜嵐(よあらし)()(すさ)丑満(うしみつ)(ころ)(まで)045大黒主(おほくろぬし)石生能姫(いそのひめ)(とも)()(かた)行末(ゆくすゑ)(こと)(など)(かた)らひ()()かしつつあつた。
046大黒(おほくろ)『あゝあ、047(われ)こそはバラモン(けう)大教主(だいけうしゆ)となつて以来(いらい)048()(ため)049(みち)(ため)にあらゆる艱難(かんなん)辛苦(しんく)()(つく)し、050(やうや)くにして(つき)(くに)根城(ねじろ)(さだ)め、051(やや)安心(あんしん)(おも)()もなく好事(かうず)()(おほ)しとやら、052三五教(あななひけう)053ウラル(けう)奴輩(やつばら)(わが)(をしへ)隆盛(りうせい)(ねた)み、054(いま)双方(さうはう)より(この)本城(ほんじやう)攻撃(こうげき)吾等(われら)(ほろ)ぼさむと(いた)(にく)くき(やつ)055(あま)りの(こと)神経過敏(しんけいくわびん)となり、056()碌々(ろくろく)(この)(ごろ)()(こと)もない。057せめて石生能姫(いそのひめ)(やさ)しき言葉(ことば)(こころ)(たの)みとして日夜(にちや)(おく)(くる)しさ。058あゝあ()(なか)如何(どう)してこれほど(わざはひ)(おほ)きものだらうか。059(おも)へば(おも)へば浮世(うきよ)(いや)になつて()たわい。060(はや)大教主(だいけうしゆ)(やく)(せがれ)継承(けいしよう)さして其方(そなた)(とも)山林(さんりん)(かく)れ、061光風霽月(くわうふうせいげつ)(たの)しみ余生(よせい)(おく)りたいと(おも)(こころ)山々(やまやま)なれど、062(せがれ)はあの(とほ)文弱(ぶんじやく)(なが)世間(せけん)()らずの()んちやん(そだ)ち、063(じつ)前途(ぜんと)心細(こころぼそ)いものだ。064(なん)とか(いた)して(この)苦艱(くかん)(のが)るる(みち)はあるまいかな』
065とハアハアと吐息(といき)をつき(せう)(かへ)る。066石生能姫(いそのひめ)打笑(うちわら)ひ、
067『ホヽヽヽ旦那様(だんなさま)(その)言葉(ことば)068(なん)とした弱音(よわね)をお()(あそ)ばすのでせう。069そんな(よわ)(こと)如何(どう)して(この)(つき)(くに)背負(せお)つて()(こと)出来(でき)ませうか。070神様(かみさま)(この)チツポケな(つき)(くに)ばかりか、071豊葦原(とよあしはら)瑞穂国(みづほのくに)全体(ぜんたい)をバラモンの(をしへ)帰順(きじゆん)せしめ、072(めぐ)みの(つゆ)をば万民(ばんみん)(うるほ)(あた)へむとの御神慮(ごしんりよ)では御座(ござ)りませぬか。073左様(さやう)意志(いし)薄弱(はくじやく)(こと)では(つき)(くに)さへも(たも)(こと)出来(でき)ますまい。074チト(こころ)()(なほ)して元気(げんき)()して(くだ)さいませ。075一国(いつこく)王者(わうじや)たる()(もつ)(わたし)(ごと)(いや)しき(をんな)心魂(しんこん)(とろ)かし、076偕老同穴(かいらうどうけつ)(ちぎ)(たま)ひし鬼雲姫(おにくもひめ)(さま)077(とく)内助(ないじよ)(こう)(おほ)奥様(おくさま)をあの(とほ)退隠(たいいん)させ、078日夜(にちや)(なみだ)生活(せいくわつ)(つづ)けて御座(ござ)るのを他所(よそ)にして、079旦那様(だんなさま)(わたし)(やう)(をんな)(もてあそ)(たま)ふは御神慮(ごしんりよ)(かな)はぬ(こと)ではありますまいか。080それを(おも)へば(わたし)(やす)(こころ)(ござ)りませぬ。081何卒(なにとぞ)一日(いちにち)(はや)奥様(おくさま)本城(ほんじやう)(まね)()れ、082夫婦(ふうふ)(むつ)まじく神業(しんげふ)参加(さんか)して(くだ)さいませ。083そして(わたし)位置(ゐち)(くだ)して婢女(はしため)となし(くだ)されば、084御夫婦(ごふうふ)(たい)力限(ちからかぎ)りの忠勤(ちうきん)(はげ)石生能姫(いそのひめ)覚悟(かくご)085何卒(どうぞ)(ゆる)して(くだ)さいませ。086これが(わたし)一生(いつしやう)(ねが)ひで御座(ござ)います』
087『ハヽヽヽヽ其方(そなた)(この)大黒主(おほくろぬし)()(ちひ)さいと(まを)すが、088あまり其方(そなた)()(ちひ)()ぎるぢやないか。089其方(そなた)(はじ)めて(われ)(しとね)(ひと)つにした(とき)090其方(そなた)()つたぢやないか。091旦那様(だんなさま)(わたし)のやうな不躾(ふつつか)なものを()うして可愛(かあい)がつて(くだ)さるのは(じつ)有難涙(ありがたなみだ)にくれますが、092(しか)(なが)奥様(おくさま)(こと)()になつて(こころ)(こころ)ならず、093そればかりが心配(しんぱい)だと(まを)したではないか。094それ(ゆゑ)095(なが)らく()()うて(とも)苦労(くらう)(いた)した鬼雲姫(おにくもひめ)別家(べつけ)させ、096其方(そなた)希望(きばう)(どほ)りにしてやつたではないか。097(いま)となつて左様(さやう)(こと)()つてくれては大黒主(おほくろぬし)(こま)つてしまふ。098(おれ)(ゆる)した女房(にようばう)099(たれ)遠慮(ゑんりよ)()らぬ。100(おほ)きな(かほ)をして本城(ほんじやう)(はな)となり女王(クイーン)となつて、101(わが)神業(しんげふ)(いん)(やう)極力(きよくりよく)(たす)けてくれなくては(こま)つてしまふよ』
102旦那様(だんなさま)103(わたし)奥様(おくさま)(こと)()にかかると()つたのは勿体(もつたい)ない、104奥様(おくさま)(はふ)()して()しいと(ねが)つたのぢや御座(ござ)りませぬ。105奥様(おくさま)のある旦那様(だんなさま)可愛(かあい)がられては(まこと)()まない。106奥様(おくさま)()はす(かほ)がないと()つたまでで御座(ござ)ります』
107『さうだから其方(そなた)心配(しんぱい)(たね)(のぞ)くために鬼雲姫(おにくもひめ)(とほ)ざけたのではないか』
108『それはチト了簡(れうけん)(ちが)ひませう。109何程(なにほど)奥様(おくさま)(とほ)ざかつて()らつしやいましても(わたし)(こころ)如何(どう)しても()みませぬ。110(いま)までよりも一層(いつそう)()(どく)(たま)りませぬ。111数多(あまた)部下(ぶか)国民(こくみん)には妖女(えうぢよ)ぢや、112鬼女(きぢよ)ぢや、113謀叛人(むほんにん)だと口々(くちぐち)(ののし)られ、114如何(どう)して(これ)(わたし)(むね)(やす)まりませう。115御推量(ごすゐりやう)なさつて(くだ)さりませ。116貴方(あなた)如何(どう)しても、117口先(くちさき)(わたし)(あい)して(くだ)さるが、118本当(ほんたう)(わたし)(こころ)()みとつて(くだ)さらぬ(ゆゑ)119つまり(わたし)(くる)しめ(にく)(たま)(こと)となるので(ござ)ります』
120(そで)(かほ)にあてサメザメと()(しづ)む。
121其方(そなた)()(こと)ならば何一(なにひと)(そむ)いた(こと)はないぢやないか。122今日(けふ)今日(けふ)とて鬼熊別(おにくまわけ)(ごと)(をしへ)(みち)妨害(ばうがい)になる、123蟄居(ちつきよ)(めい)じてある(をとこ)(おれ)相談(さうだん)もせず代理権(だいりけん)執行(しつかう)すると(まを)して、124(ひと)もあらうにあれほど(おれ)(きら)ひの鬼熊別(おにくまわけ)左守(さもり)(にん)城内(じやうない)(けん)一任(いちにん)したではないか。125(おれ)にとつては天下(てんか)一大事(いちだいじ)126承諾(しようだく)(いた)(かぎ)りではなけれども、127其方(そなた)()(ぶん)をたて、128其方(そなた)機嫌(きげん)(そん)じまいと(いきどほ)りを(おさ)へて辛抱(しんばう)をしてるではないか。129万一(まんいち)(この)(くに)外教(ぐわいけう)()におちる(やう)(こと)あらば、130(おれ)到底(たうてい)此処(ここ)安心(あんしん)して()ることは出来(でき)ない。131吾等(われら)にとつての一大事(いちだいじ)(しの)んで()るのも其方(そなた)可愛(かあい)いばつかりだ』
132『あの鬼熊別(おにくまわけ)貴方(あなた)()からは、133それ(ほど)(わる)(ひと)()えますか。134貴方(あなた)はお(ひと)がよいから悪人輩(あくにんばら)讒言(ざんげん)一々(いちいち)御採用(ごさいよう)(あそ)ばし智者(ちしや)賢者(けんじや)(げん)(もち)(たま)はず。135あれほどバラモン(けう)(おも)つて(ござ)神司(かむつかさ)何処(どこ)(ござ)りませう。136それは貴方(あなた)一大事(いちだいじ)137(また)(わたし)一大事(いちだいじ)(くわん)する(こと)138さう易々(やすやす)(すこ)しの感情(かんじやう)()まぐれ(くらゐ)に、139そんな大事(だいじ)がきめられますか。140何卒(どうぞ)(こころ)(くも)()(はら)ひ、141(ただ)しく鬼熊別(おにくまわけ)(こころ)()みとつてやつて(くだ)さいませ』
142『さう()けばさうかも()れないが、143鬼熊別(おにくまわけ)女房(にようばう)到頭(たうとう)三五教(あななひけう)寝返(ねがへ)りをうち、144(むすめ)小糸姫(こいとひめ)矢張(やは)三五(あななひ)(みち)立派(りつぱ)宣伝使(せんでんし)となつてバラモン(けう)(はたけ)蚕食(さんしよく)し、145色々(いろいろ)雑多(ざつた)(みち)妨害(ばうがい)(いた)(やつ)146ハルナの(みやこ)内幕(うちまく)(なに)()三五教(あななひけう)()(わた)つて()るのも、147側近(そばちか)(つか)ふる(もの)(なか)内通(ないつう)するものがなくてはならぬ。148()内通(ないつう)するものありとすれば、149鬼春別(おにはるわけ)言葉(ことば)(ごと)鬼熊別(おにくまわけ)(ほか)にはない道理(だうり)150石生能姫(いそのひめ)151其方(そなた)(これ)でも鬼熊別(おにくまわけ)信用(しんよう)(いた)すか』
152『そりや貴方(あなた)(かんが)(ちが)ひでせう。153あの(かた)(かぎ)つて左様(さやう)(さも)しい根性(こんじやう)をお()(あそ)ばす道理(だうり)(ござ)りませぬ。154(ひと)(うたが)へば何処(どこ)までも(かぎ)りのないもの、155(ひと)善悪正邪(ぜんあくせいじや)神様(かみさま)直接(ちよくせつ)にお(さば)(あそ)ばしませう。156仮令(たとへ)貴方(あなた)(かみ)代表者(だいへうしや)としても矢張(やは)人間(にんげん)肉体(にくたい)()つた神様(かみさま)157如何(どう)して(ひと)(こころ)善悪正邪(ぜんあくせいじや)(わか)りませう。158一切(いつさい)(こころ)雲霧(くもきり)払拭(ふつしき)惟神(かむながら)(こころ)()(かへ)り、159(むね)()をあててお(かんが)(あそ)ばしたらチツと御合点(ごかつてん)(まゐ)りませう。160もしも鬼熊別(おにくまわけ)さまに左様(さやう)野心(やしん)がありとすれば、161あれだけ国民(こくみん)信用(しんよう)一身(いつしん)(にな)うたお(かた)162どんな(こと)でも出来(でき)ませう。163貴方(あなた)兵馬(へいば)(けん)(にぎ)つておいで(あそ)ばす(ゆゑ)164国王(こくわう)とも大教主(だいけうしゆ)とも(あふ)いでゐるものの、165人心(じんしん)(すで)(はな)れて()りますよ。166(ひげ)(ちり)(はら)ふものばかりお(そば)近寄(ちかよ)つて貴方(あなた)益々(ますます)(ふか)(ふち)(おとしい)れるものばかり、167本当(ほんたう)貴方(あなた)(ちから)になる(まこと)(もの)(この)沢山(たくさん)御家来(ごけらい)(うち)168(わたし)公平(こうへい)なる()より()れば鬼熊別(おにくまわけ)(さま)より(ほか)(ただ)一人(ひとり)もありませぬ。169何卒(どうぞ)一時(いちじ)(はや)鬼熊別(おにくまわけ)胸襟(きようきん)(ひら)いてお(みち)(ため)170(くに)(ため)171最善(さいぜん)(ちから)をお(つく)(あそ)ばす(やう)石生能姫(いそのひめ)真心(まごころ)をこめてお(ねが)(いた)します』
172 大黒主(おほくろぬし)石生能姫(いそのひめ)()(こと)ならば一旦(いつたん)(こば)んで()ても、173徹底的(てつていてき)排除(はいじよ)する(こと)(こひ)弱味(よわみ)出来(でき)なかつた。174大黒主(おほくろぬし)(つひ)()()つて、
175『それなら鬼熊別(おにくまわけ)()(うへ)其方(そなた)(まか)す。176随分(ずゐぶん)()()けて(かれ)(はか)られぬ(やう)177(この)(はう)のために(ちから)(つく)すやうに()()かしてくれ』
178早速(さつそく)御承知(ごしようち)179石生能姫(いそのひめ)満足(まんぞく)(いた)します。180左様(さやう)ならば明日(みやうにち)早朝(さうてう)(わたし)より(かれ)(やかた)(たづ)充分(じうぶん)(その)意中(いちう)(さぐ)(はた)して善人(ぜんにん)ならば日々(にちにち)登場(とうぢやう)(めい)旦那様(だんなさま)相談柱(さうだんばしら)(いた)しますなり、181もしも(こころ)(はり)(つつ)(やう)形跡(けいせき)()()(つゆ)(ほど)でもありますなら、182それこそ断乎(だんこ)たる処置(しよち)()らねばなりますまい。183それなら明日(あす)早朝(さうてう)鬼熊別(おにくまわけ)(やかた)(まゐ)りますから御承知(ごしようち)(ねが)つておきます』
184其方(そなた)態々(わざわざ)()かないでも此処(ここ)()()せて調(しら)べたら如何(どう)だ。185(をんな)()ふものはさう易々(やすやす)(もん)(また)げるものではない』
186『オホヽヽヽ旦那様(だんなさま)(いま)のお言葉(ことば)187今日(こんにち)(をんな)は、188社交界(しやかうかい)(はな)(うた)はれねば(をんな)ではありませぬ。189(をつと)成功(せいこう)(すべ)(をんな)社交(しやかう)上手(じやうづ)下手(へた)にあるもので(ござ)います。190(わたし)鬼熊別(おにくまわけ)屋敷(やしき)(まゐ)つたとて、191(けつ)して旦那様(だんなさま)のお(かほ)にかかはる(やう)(けが)れた(こと)(いた)しませぬから、192そこは御安心(ごあんしん)(くだ)さいまして、193鬼熊別(おにくまわけ)(しん)精神(せいしん)をトコトン(さぐ)らして(くだ)さいませ』
194『それなら何事(なにごと)其方(そなた)一任(いちにん)する。195明日(あす)早朝(さうてう)よりソツと(あま)(ひと)(わか)らぬやうに(かれ)(やかた)(たづ)()(とく)心中(しんちう)見届(みとど)けてくれ。196サア()大分(だいぶん)()けたやうだ。197就寝(しうしん)(いた)さうか』
198『はい』
199(こた)へて石生能姫(いそのひめ)寝具(しんぐ)をのべ、200夫婦(ふうふ)(ここ)(やうや)(ひさ)()りで(こころ)落着(おちつ)け、201安々(やすやす)(しん)()いた。
202大正一一・一一・一 旧九・一三 北村隆光録)
   
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