霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一九章 月会(つきあひ)〔一一〇三〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第40巻 舎身活躍 卯の巻 篇:第4篇 関風沼月 よみ(新仮名遣い):かんぷうしょうげつ
章:第19章 月会 よみ(新仮名遣い):つきあい 通し章番号:1103
口述日:1922(大正11)年11月04日(旧09月16日) 口述場所: 筆録者:北村隆光 校正日: 校正場所: 初版発行日:1924(大正13)年5月25日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
沼の南では、黄金姫と清照姫が逃げていく八人のバラモン教との後姿を眺めながら、述懐の歌を歌っていた。
バラモン教徒たちが逃げて行ったあとから、馬に乗って沼を渡ってきたのは照国別の一行であった。黄金姫母娘は照国別に声をかけた。互いに挨拶を交わすと、ここまで来るに至った経緯をお互いに物語った。
レーブは母娘との再会を果たすと、谷底で気絶していたところを照国別一行に助けられた経緯を語った。
黄金姫は、レーブをお供に連れて行きたいと照国別に申し出た。照国別は、日の出別から黄金姫母娘には旅の途上で二人の良い供ができると聞いていたことから、カルとレーブを母娘に預けることにした。
照国別一行は、日の出別の命によりデカタン高原に出て霊鷲山に立ち寄り、近辺のバラモン教徒たちを言向け和すという。ハルナの都を目指す黄金姫母娘とは、ここで別れることになった。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2022-12-05 12:54:14 OBC :rm4019
愛善世界社版:252頁 八幡書店版:第7輯 510頁 修補版: 校定版:260頁 普及版:116頁 初版: ページ備考:
001 (あふひ)(ぬま)南岸(なんがん)黄金姫(わうごんひめ)002清照姫(きよてるひめ)(ぬま)(おも)(なが)めながら、003(はち)(にん)悪者共(わるものども)()()後姿(うしろすがた)(かく)るるまで打眺(うちなが)めて()た。
004黄金(わうごん)(ぬま)(おも)にきらめき(わた)月影(つきかげ)
005()(くだ)きつつ()ぐる醜神(しこがみ)
006清照(きよてる)『いと(きよ)くすみ(わた)りたる月影(つきかげ)
007(みづ)におちては(まが)にふまれつ』
008黄金姫(みづ)(きよ)(あふひ)(ぬま)月影(つきかげ)
009(ふたた)びもとの姿(すがた)とやならむ』
010清照姫(くだ)けたる(つき)姿(すがた)(いま)(しば)
011(なみ)をさまれば(また)()(わた)る』
012黄金姫(そら)(きよ)水底(みなそこ)(きよ)(この)(ぬま)
013(しこ)のしこ(びと)()(みだ)しけり』
014清照姫『バラモンの(つき)(みやこ)大黒主(おほくろぬし)
015()(ほろ)()くしるしなるらむ』
016黄金姫(もち)()(つき)(ひかり)(つき)(くに)
017バラモン(けう)のつきと(こと)なり』
018清照姫(この)(つき)(かがや)()れば清照(きよてる)
019(ひめ)(みこと)(むかし)(しの)ばゆ。
020バラモンの(しこ)(つかさ)()(くだ)
021(この)月影(つきかげ)(うん)のつきかな。
022(うん)のつきとは()ふものの三五(あななひ)
023(をしへ)(みち)のつき(かげ)でなし。
024バラモンの(つき)(みやこ)螢火(ほたるび)
025(ひかり)()げし大黒主(おほくろぬし)のつき。
026大御空(おほみそら)(くも)(かく)れて大黒(おほくろ)
027(つき)姿(すがた)()えずなりぬる。
028(つき)()天津(あまつ)御空(みそら)(かが)やけど
029大黒主(おほくろぬし)(くも)にかくれつ』
030黄金姫(また)しても(ぬま)(つき)をば(くだ)きつつ
031此方(こなた)(きた)人影(ひとかげ)()ゆ』
032清照姫(また)しても(しこ)枉日(まがひ)()るならむ
033天津(あまつ)御空(みそら)(くも)(ふか)ければ』
034黄金姫(もち)()月影(つきかげ)かくす黒雲(くろくも)
035(ぬま)(わた)()枉人(まがひと)忌々(ゆゆ)しき
036刻々(こくこく)(ちか)づき(きた)人影(ひとかげ)
037(さき)八人(やたり)醜人(しこびと)ならむ
038(むか)(ぎし)(わた)りし(ところ)照国(てるくに)
039(わけ)(みこと)()ませしならむ』
040清照姫玉山(たまやま)(たうげ)(あら)はれ()(きた)
041(しこ)(かた)われ()つの醜人(しこびと)
042 ()悠々(いういう)三十一(みそひと)文字(もじ)(うた)つてる(ところ)へ、043(また)もや以前(いぜん)のキル、044エル(ほか)(ろく)(にん)何者(なにもの)にか()はれたやうにバサバサと()(きた)(その)様子(やうす)可笑(をか)しさ。045今迄(いままで)(そら)(ふさ)がつて()黒雲(くろくも)はさらりと()れて、046(また)もや皎々(かうかう)たる月光(つきかげ)(ぬま)(おも)()らし(はじ)めた。047キル、048エル一行(いつかう)依然(いぜん)として母娘(おやこ)二人(ふたり)此処(ここ)(たたず)めるを()打驚(うちおどろ)(きし)にも得上(えあ)がらず、049(みち)(ひだり)()り、050(ひがし)方面(はうめん)さして一目散(いちもくさん)水中(すゐちう)をバサバサバサと()けて()く。051(つづ)いて(いきほひ)よく(みづ)をきつて(うま)(またが)(きた)物影(ものかげ)がある。052(つき)(ひかり)()らし()れば、053どうやら照国別(てるくにわけ)一行(いつかう)らしい。054()(にん)(うま)055二人(ふたり)徒歩(とほ)056次第(しだい)々々(しだい)(きし)(むか)つて(ちか)づき(きた)る。057黄金姫(わうごんひめ)(こゑ)をかけ(うた)ひかけた。
058黄金姫(あめ)(つち)(あふひ)(ぬま)(わた)()
059照国別(てるくにわけ)姿(すがた)雄々(をを)しき』
060清照(きよてる)(もち)()月影(つきかげ)こそは(あきら)けく
061照国別(てるくにわけ)(つかさ)()ましぬ』
062 照国別(てるくにわけ)(この)(こゑ)(おどろ)き、063黄金姫(わうごんひめ)母娘(おやこ)此処(ここ)()ませしかと、064馬上(ばじやう)より(こゑ)()()げて(うた)(かへ)した。
065照国別黄金(わうごん)(ひかり)にまがふ月影(つきかげ)
066清照姫(きよてるひめ)はここに()ますか。
067(もち)()(つき)照国別(てるくにわけ)(かみ)
068(かみ)のまにまに(わた)()にけり』
069 ()(うた)(うち)(うま)(はや)くも岸辺(きしべ)()いた。070照国別(てるくにわけ)一行(いつかう)はヒラリと(うま)()()黄金姫(わうごんひめ)(むか)会釈(ゑしやく)しながら、
071照国(てるくに)貴女(あなた)黄金姫(わうごんひめ)(さま)072清照姫(きよてるひめ)(さま)073不思議(ふしぎ)(ところ)でお()にかかりました。074随分(ずゐぶん)途中(とちう)種々(いろいろ)困難事(こんなんじ)(おこ)つたでせうな』
075黄金(わうごん)照国別(てるくにわけ)さま、076大変(たいへん)にお(はや)(ござ)いました。077貴方(あなた)馬上(ばじやう)扮装(いでたち)078吾々(われわれ)母娘(おやこ)(をんな)足弱(あしよわ)山坂(やまさか)跋渉(ばつせふ)したものですから、079一足(ひとあし)(さき)()ながら到頭(とうとう)()つつかれました。080(あと)(からす)(さき)になるとは(この)(こと)御座(ござ)いますわ。081ホヽヽヽヽ』
082照国(てるくに)『どうも魔神(まがみ)(たけ)荒野原(あらのはら)083()先頭(せんとう)にお()(あそ)ばした貴女(あなた)大変(たいへん)()苦労(くらう)(ござ)いましたな。084(じつ)貴女(あなた)(がた)のお(かげ)であまりの障害(しやうがい)もなく、085ここ(まで)やつて()ました。086清照姫(きよてるひめ)(さま)もお元気(げんき)結構(けつこう)(ござ)います』
087清照(きよてる)『ハイ有難(ありがた)う。088随分(ずゐぶん)脾肉(ひにく)(たん)()へないやうな(こと)屡々(しばしば)(ござ)いましたが(かみ)(さま)のお(さと)しにより、089無抵抗(むていかう)主義(しゆぎ)をとり、090ここ(まで)()ました。091(じつ)()しい(こと)幾度(いくたび)(ござ)いましたよ』
092照国(てるくに)『なるほど、093(わたし)もバラモン(けう)であつたならば随分(ずゐぶん)(あば)れて()たのですが、094本当(ほんたう)残念(ざんねん)(こと)でした。095(しか)しこれが(かへ)つて(かみ)(さま)()経綸(けいりん)096五十(ごじふ)(ひやく)小童子(こわつぱ)武者(むしや)武力(ぶりよく)(しめ)した(ところ)はづみませぬからな』
097清照(きよてる)照国別(てるくにわけ)さま、098今晩(こんばん)はここで母娘(おやこ)二人(ふたり)満月(まんげつ)()びながら一宿(いつしゆく)(こころ)みて()りますと、099バラモン(けう)連中(れんちう)(この)(ぬま)(わた)つて(あわただ)しく()(きた)一寸(ちよつと)手向(てむか)ひを(いた)しましたので、100生命(いのち)さへ()らねば(かみ)(さま)()神慮(しんりよ)にも(そむ)くまいと(おも)ひ、101(ねむ)(ざま)しに(はち)(にん)(この)(ぬま)へとつて()げた(ところ)102(おも)うたよりは(よわ)(やつ)で、103バサバサバサと真北(まきた)()して(ぬま)(なか)をもと()(みち)引返(ひつかへ)しました。104(その)(とき)狼狽(うろたへ)加減(かげん)随分(ずゐぶん)見物(みもの)でしたよ。105(しばら)くすると(また)もや(その)連中(れんちう)(くじら)におはれた(いわし)(やう)(さき)(あらそ)うて()()(きた)り、106二人(ふたり)姿(すがた)()るより(すぐ)(ぬま)(なか)(ひがし)へとり、107只今(たつたいま)()()つた(ところ)(ござ)います。108まるつきり彼奴(あいつ)()水鳥(みづどり)(やう)(やつ)ですよ。109オホヽヽヽヽ』
110照国(てるくに)『あれ(くらゐ)(こま)つた(やつ)はありませぬわ。111玉山峠(たまやまたうげ)(とほ)(をり)112一匹(いつぴき)(おほかみ)(あら)はれ春公(はるこう)(そで)(くは)へて(はな)さないので、113(おほかみ)によく()()かし(その)(あと)へついて()つて()れば、114谷底(たにそこ)(この)レーブ、115カルを(はじ)(はち)(にん)のバラモン(けう)小童子(こわつぱ)武者(むしや)(ども)人事(じんじ)不省(ふせい)になつて(たふ)れて()るので、116色々(いろいろ)介抱(かいほう)をし(いのち)(たす)け、117(この)(ぬま)北岸(ほくがん)(まで)やつて()るとズツポリと()()れましたので、118一同(いちどう)そこで(みの)()(しん)()きました。119さうすると夜中(よなか)時分(じぶん)(はち)(にん)(やつ)120吾々(われわれ)寝息(ねいき)(かんが)(しば)()げようと(いた)すので素知(そし)らぬ(かほ)して(その)(つな)をとり、121レーブに一々(いちいち)酸漿(ほほづき)をつないだやうに(かれ)()()らぬ()(くび)(つな)をソツとかけさせおき、122一寸(ちよつと)しやくつて()(ところ)123(たちま)ちウンウンと苦悶(くもん)(はじ)めドタンバタンに(あば)れまはるので、124(あま)可愛相(かあいさう)だと(おも)(つな)(ほど)いてやると、125蛙突這(かへるつくばひ)になつて(あやま)りながら(この)(ぬま)八人(はちにん)()()()み、126(みなみ)をさして一目散(いちもくさん)()げて()つたと(おも)へば、127(また)しても(あわただ)しく(もと)(ところ)(かへ)つて()る。128(かれ)()(ふたた)自分(じぶん)姿(すがた)()(また)(みなみ)をさして()()しよつたのです。129彼奴(あいつ)()水鳥(みづどり)進化(しんくわ)した(やつ)()えますわい。130アハヽヽヽヽ』
131黄金(わうごん)『ホヽヽヽヽ』
132清照(きよてる)『レーブ、133(まへ)矢張(やつぱり)谷底(たにそこ)気絶(きぜつ)して()たのかい。134(わたし)(また)何処(どこ)()げて()つたのかと(おも)つてゐたのだ。135まあ(かみ)(さま)のお(かげ)(たす)けられて結構(けつこう)だつたのう』
136レーブ『はい有難(ありがた)(ござ)います。137到頭(たうとう)気絶(きぜつ)(いた)しまして三途(せうづ)(かは)(わた)り、138天国(てんごく)道中(だうちう)(いた)して()りますと、139(むか)ふの青々(あをあを)とした(やま)(うへ)からレーブ レーブと()(かた)がある。140(わたし)此処(ここ)()る、141貴方(あなた)にとつて(はふ)られたバラモンの部下(ぶか)カルと(とも)に、142(その)(こゑ)のする(はう)一目散(いちもくさん)(はし)らうとした途端(とたん)143()がついて()れば玉山峠(たまやまたうげ)(した)肩骨(かたぼね)をぬき(たふ)れゐましたのを照国別(てるくにわけ)(さま)一行(いつかう)(たす)けられたので(ござ)ります。144カルも(その)(とき)(おな)じく(たす)けられ、145(いま)()げて()つた(はち)(にん)(やつ)(いのち)(たす)けて(もら)ひながら、146(その)大恩(だいおん)(わす)れて(みぎ)(ごと)()しからぬ振舞(ふるまひ)(およ)んだので(ござ)ります。147(じつ)人間(にんげん)(こころ)ほど(わる)いものは(ござ)りませぬ』
148黄金(わうごん)照国別(てるくにわけ)(さま)149よくまあ、150レーブを(たす)けてやつて(くだ)さいました。151(この)(をとこ)鬼熊別(おにくまわけ)(さま)(つか)へてゐる忠実(ちうじつ)(をとこ)(ござ)いますから、152(かみ)(さま)思召(おぼしめし)(たが)ふか()りませぬが、153下僕(しもべ)として旅行(りよかう)()れて(ある)かうかと(おも)ひますが、154どんなものでせう』
155照国(てるくに)『それは(まこと)好都合(かうつがふ)です。156貴女(あなた)(をんな)二人(ふたり)きりでは大変(たいへん)不便(ふべん)でせう。157その(こと)(つい)(わたし)一寸(ちよつと)()出別(でわけ)(さま)(たれ)かお(とも)をお(めい)じになつたらどうですかとお(たづ)ねした(ところ)158()出別(でわけ)(さま)(くび)左右(さいう)にふつて仰有(おつしや)るには、159(けつ)して心配(しんぱい)()らぬ、160()両人(りやうにん)途中(とちう)(おい)屹度(きつと)二人(ふたり)のよい(とも)出来(でき)ると仰有(おつしや)いました。161只今(ただいま)になつて(かんが)へて()れば、162()出別(でわけの)(かみ)(さま)天眼通(てんがんつう)には(じつ)驚嘆(きやうたん)(いた)します』
163黄金(わうごん)貴方(あなた)(これ)からどちらのお(みち)をおとりになりますか』
164照国(てるくに)(わたし)(この)(ぬま)(へり)(つた)つてデカタン高原(かうげん)()て、165イドムの(くに)からヤスの(みやこ)(わた)霊鷲山(りやうしうざん)立寄(たちよ)り、166バラモンの処々(しよしよ)神司(かむづかさ)言向和(ことむけやは)せとの()出別(でわけ)(さま)()命令(めいれい)なれば、167直様(すぐさま)にハルナの(みやこ)(まゐ)(わけ)には()きませぬ』
168黄金(わうごん)『あゝさうでしたか。169(わたし)はこれから(みぎ)へとり、170フサの(くに)横断(わうだん)し、171タルの(みなと)()海上(かいじやう)をハルナの(みやこ)(すす)(つも)りで(ござ)います。172何卒(なにとぞ)()をつけておいで(くだ)さいませ』
173照国(てるくに)左様(さやう)ならばここでお(わか)(いた)しませう。174何卒(どうぞ)レーブ、175カルの両人(りやうにん)()厄介(やくかい)ながらお(ねが)(いた)します』
176黄金(わうごん)『いざさらば照国別(てるくにわけ)神司(かむづかさ)
177名残(なごり)()しくもここにて(わか)れむ』
178清照(きよてる)照国(てるくに)(わけ)(つかさ)(はじ)めとし
179(てる)(はる)(うめ)(つかさ)(わか)れむ』
180照国(てるくに)黄金(わうごん)(ひめ)(みこと)清照(きよてる)
181(ひめ)(つかさ)(やす)()きませ。
182惟神(かむながら)(かみ)(めぐみ)(ふか)ければ
183フサの海原(うなばら)(やす)(わた)らむ』
184照公(てるこう)(つき)(いろ)黄金色(わうごんしよく)(かがや)きて
185清照姫(きよてるひめ)野辺(のべ)()きませ』
186梅公(うめこう)大野原(おほのはら)(つき)(ひかり)()びながら
187母娘(おやこ)二人(ふたり)(やす)()きませ』
188春公(はるこう)左様(さやう)なら黄金姫(わうごんひめ)清照(きよてる)
189(ひめ)(つかさ)よレーブ、カルさま。
190(いち)(にち)(はや)くハルナの(みやこ)まで
191無事(ぶじ)()きませ(かみ)のまにまに』
192 此処(ここ)照国別(てるくにわけ)一行(いつかう)()(にん)黄金姫(わうごんひめ)一行(いつかう)()(にん)東西(とうざい)(たもと)(わか)ち、193(おのおの)(めい)ぜられたる(みち)(つた)うて征途(せいと)(のぼ)()く。
194大正一一・一一・四 旧九・一六 北村隆光録)

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