霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第二章 馬上歌(ばじやうか)〔一一二七〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第42巻 舎身活躍 巳の巻 篇:第1篇 波瀾重畳 よみ:はらんちょうじょう
章:第2章 第42巻 よみ:ばじょうか 通し章番号:1127
口述日:1922(大正11)年11月14日(旧09月26日) 口述場所: 筆録者:松村真澄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1924(大正13)年7月1日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
高照山の岩窟を後にして、セーラン王の一行はイルナの都に向かって馬を進める。途上、セーラン王は馬上にてこれまでの経緯の述懐し、自分の罪を懺悔し神の教えと誠に基づいた国づくりへの決意を歌った。
ヤスダラ姫は、神の清めによって自分を覆っていた恋の執着の雲もすっかり払われたことを歌い、イルナの都の立て直しへの決意を明かした。
竜雲も馬上にてこれまでの自身の経緯の述懐を歌った。竜雲は急坂を急ぎ行く一行に休息を提案し、王たちもこの言葉に従いしばし息を休めることになった。
主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm4202
愛善世界社版:23頁 八幡書店版:第7輯 651頁 修補版: 校定版:23頁 普及版:6頁 初版: ページ備考:
001(かみ)御稜威(みいづ)高照山(たかてるやま)
002(いづ)岩窟(いはや)(あと)にして
003入那(いるな)(みやこ)刹帝利(せつていり)
004セーラン(わう)一行(いつかう)
005栗毛(くりげ)(こま)(またが)りて
006(おほかみ)()える山路(やまみち)
007(いは)()()()ふみさくみ
008(こがらし)(すさ)野路(のぢ)()
009(ひづめ)(おと)(いさ)ましく
010(おと)名高(なだか)照山(てるやま)
011(たうげ)(ふもと)到着(たうちやく)
012馬上(ばじやう)(ゆたか)(うた)ひつつ
013(みやこ)をさして(すす)みゆく。
014 セーラン(わう)馬上(ばじやう)(しづか)(うた)ふ。
015(ちち)(みこと)(あと)をつぎ
016(こころ)(くら)(わが)身魂(みたま)
017入那(いるな)(くに)(わう)となり
018徳望(とくばう)()けたる(ところ)より
019部下(ぶか)統率(とうそつ)(あやま)りつ
020(つひ)には右守(うもり)(かみ)をして
021邪神(じやしん)(むれ)におとしける
022われは(たふと)きバラモンの
023(かみ)(をしへ)()けつぎて
024(あさ)(ゆふ)国民(くにたみ)
025(まこと)模範(もはん)(しめ)すべき
026(たふと)(しよく)()りながら
027(かみ)(めぐみ)(かろ)んじつ
028()らず()らずに慢心(まんしん)
029雲立昇(くもたちのぼ)村肝(むらきも)
030(こころ)(やみ)(まよ)ひけり
031あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
032御霊(みたま)(さち)はへましまして
033(こころ)千花百花(ちばなももばな)
034(かを)(とき)こそ北光(きたてる)
035(かみ)(めぐみ)(たす)けられ
036(みづ)()らさぬ御教(みをしへ)
037(やうや)()れし(むね)(やみ)
038(そら)日月(じつげつ)(かがや)きて
039()れわたりたる(むね)(そら)
040秋野(あきの)(かざ)黄金(わうごん)
041姫命(ひめのみこと)功績(いさをし)
042清照姫(きよてるひめ)(かがや)きぬ
043(かみ)(おもて)(あら)はれて
044善神(ぜんしん)邪神(じやしん)立別(たてわ)ける
045(たふと)稜威(いづ)御教(おんをしへ)
046(さと)りし(うへ)はセーランの
047(かみ)(つかさ)(いさぎよ)
048前非(ぜんぴ)()いて天地(あめつち)
049(まこと)(ひと)つの三五(あななひ)
050善言美行(ぜんげんびかう)(はげ)みつつ
051(かみ)(つかさ)天職(てんしよく)
052完全(うまら)委曲(つばら)顕現(けんげん)
053(この)()(かがみ)となりぬべし
054ヤスダラ(ひめ)竜雲(りううん)
055(かみ)(なんぢ)(とも)にあり
056(かみ)大道(おほぢ)(まか)()
057如何(いか)大黒主(おほくろぬし)(かみ)
058神変(しんぺん)不思議(ふしぎ)神力(しんりき)
059(あら)はし(きた)入那城(いるなじやう)
060蹂躙(じうりん)せむといらつとも
061(なに)(おそ)れむ敷島(しきしま)
062大和心(やまとごころ)のある(かぎ)
063(かなら)(かみ)吾々(われわれ)
064(やす)きに(すく)(たま)ふべし
065(ひと)(かみ)()(かみ)(みや)
066天地(てんち)(ひら)経綸(けいりん)
067(つか)ふる()ぞと()(うへ)
068(ほね)(こな)にし()(くだ)
069(かみ)御為(おんため)()(ため)
070(たがひ)(こころ)(あは)せあひ
071(ちから)(ひと)つに(かた)めつつ
072大慈(だいじ)大悲(だいひ)神恩(しんおん)
073(むく)いまつれよ諸共(もろとも)
074照山峠(てるやまたうげ)坂路(さかみち)
075いかに(さか)しくあるとても
076(こころ)(こま)脚並(あしな)みの
077(そろ)ひし(うへ)光栄(くわうえい)
078(つひ)には(みやこ)(すす)(ごと)
079如何(いか)なる(こと)()りとげむ
080(すす)めよ(すす)めいざ(すす)
081(まこと)(みち)()みしめて
082勝利(しようり)(みやこ)逸早(いちはや)
083(すす)めよ(すす)めいざ(すす)
084(かみ)(をしへ)(ちから)とし
085(まこと)(みち)(つゑ)として
086(こころ)(こま)(いさ)ましく
087(のぼ)りつ(くだ)りつ村肝(むらきも)
088(こころ)最早(もはや)(あき)(そら)
089恩頼(みたまのふゆ)()のあたり
090(かがや)()めて(はる)()
091百花(ももばな)千花(ちばな)()()づる
092(うれ)しき(おも)ひに()たされぬ
093(まこと)(みち)(すす)()
094いかなる(まが)夏草(なつぐさ)
095(うへ)(したた)(つゆ)(たま)
096朝日(あさひ)()ゆる(その)(ごと)
097(ほろ)()せむは()のあたり
098(いさ)めよ(いさ)諸共(もろとも)
099前途多望(ぜんとたばう)神司(かむづかさ)
100()行末(ゆくすゑ)(たの)もしき
101あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
102御霊(みたま)(さち)はへましませよ』
103 ヤスダラ(ひめ)はセーラン(わう)(あと)について、104(こゑ)(しづ)かに馬上(ばじやう)ながら(うた)(すす)む。
105入那(いるな)(くに)刹帝利(せつていり)
106セーラン(わう)家筋(いへすぢ)
107(うま)()ひたる(われ)こそは
108(おや)(おや)との許嫁(いひなづけ)
109セーラン(わう)()となりて
110入那(いるな)(くに)永久(とこしへ)
111(まも)らむものと朝夕(あさゆふ)
112(かみ)(ねが)ひを掛巻(かけまく)
113(かしこ)(かみ)御心(みこころ)
114(そむ)きしものかゆくりなく
115テルマン(ごく)()ひやられ
116素性(すじやう)(いや)しき毘舎(びしや)(いへ)
117シヤールの(つま)となり(さが)
118面白(おもしろ)からぬ月日(つきひ)をば
119(なげ)きかこちつ(くら)しける
120(とき)こそあれや青天(せいてん)
121霹靂(へきれき)(むね)をとどろかす
122惨状(さんじやう)(わが)()(せま)りけり
123梵天(ぼんてん)帝釈(たいしやく)自在天(じざいてん)
124(かみ)(この)()にまさずやと
125(わが)()不運(ふうん)(かこ)(をり)
126忠義(ちうぎ)(あつ)きリーダーが
127雨風(あめかぜ)(はげ)しき真夜中(まよなか)
128(わが)とらはれし牢屋(ひとや)をば
129忠義(ちうぎ)(つち)打振(うちふ)りて
130(くだ)(こぼ)ちて(すく)()
131(やみ)(まぎ)れて荒野原(あらのはら)
132スタスタ(すす)(きた)(をり)
133右守(うもり)(かみ)捕手(とりて)()
134前後左右(ぜんごさいう)()りまかれ
135(はちす)(かは)此方(こなた)にて
136いかがはせむと(なや)(をり)
137竜雲司(りううんつかさ)(たす)けられ
138(また)もやここに高照(たかてる)
139深山(みやま)(おく)岩窟(がんくつ)
140(あやふ)()をば(すく)はれて
141北光神(きたてるがみ)御教(みをしへ)
142(あさ)(ゆふ)なにかかぶりつ
143(くも)りし(むね)()(わた)
144(まよ)ひの(くも)払拭(ふつしき)
145真如(しんによ)月日(つきひ)心天(しんてん)
146(つよ)(かがや)(たま)ひけり
147あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
148悪魔(あくま)のしげき()(なか)
149かくも仁慈(じんじ)()(たま)
150(まこと)(かみ)もいますかと
151感謝(かんしや)(なみだ)(かは)となり
152(しづ)みし(むね)()()ちて
153(すく)ひの(ふね)(さを)をさし
154天国(てんごく)浄土(じやうど)楽園(らくゑん)
155逍遥(せうえう)しける(をり)もあれ
156(おも)ひがけなき刹帝利(せつていり)
157セーラン(わう)一行(いつかう)
158(たづ)()ませる(うれ)しさよ
159()えて(ひさ)しき二柱(ふたはしら)
160(めぐ)()ひたる(むつ)(ごと)
161かはす()もなく北光(きたてる)
162(かみ)(つかさ)におごそかに
163(をし)へられたる神嘉言(かむよごと)
164うなじに()けて両人(りやうにん)
165感謝(かんしや)(なみだ)(はら)ひつつ
166(こま)(またが)岩窟(いはやど)
167名残(なごり)(をし)みふり(かへ)
168馬上(ばじやう)ゆたかに(あらし)()
169野路(のぢ)()()えやうやうに
170照山峠(てるやまたうげ)()()れば
171木々(きぎ)(こずゑ)紅葉(もみぢば)
172いつしか()りて(さび)しげに
173()()をわたる(あき)(かぜ)
174(さび)しき山路(やまぢ)(なん)となく
175(きみ)(したが)(のぼ)()
176(はる)めき(わた)村肝(むらきも)
177(こころ)()ゆる春心地(はるごこち)
178(かみ)(をしへ)(みちび)かれ
179(すす)(われ)こそ(たの)しけれ
180入那(いるな)(みやこ)(いた)りなば
181右守(うもり)(かみ)御子(みこ)とます
182サマリー(ひめ)はさぞやさぞ
183(わが)()姿(すがた)打眺(うちなが)
184(こころ)(なや)ませ(たま)ふべし
185あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
186如何(いか)なる(こと)天地(あめつち)
187(かみ)御旨(みむね)(したが)ひて
188(こひ)執着(しふちやく)(あき)()
189()()(かぜ)()(ごと)
190サラリと(きよ)(むつま)じく
191姉妹(あねいもうと)()()つて
192(まこと)(ひと)つを()(とほ)
193三五教(あななひけう)神力(しんりき)
194(あら)はしまつり入那国(いるなこく)
195(みやこ)(はな)(うた)はれて
196(ほま)れを千代(ちよ)(つた)ふべし
197あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
198大地(だいち)(りう)()()ひし
199(きよ)白馬(はくば)(またが)りつ
200(まこと)()かし(たてまつ)
201セーラン(わう)(きこ)()
202(わらは)(つつ)みし(こひ)(くも)
203(みづ)御霊(みたま)()(おく)
204科戸(しなど)(かぜ)(はら)はれて
205(ちり)もとめなくなりにける
206あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
207吾等(われら)身魂(みたま)皇神(すめかみ)
208(きよ)(すず)しく宿(やど)りまし
209(けが)()てたる(わが)()をば
210雄々(をを)しく()らさせ(たま)ひけり
211(すす)めよ(すす)めいざ(すす)
212(まこと)(みち)只管(ひたすら)
213(こころ)(かぎ)(すす)みゆけ
214勝利(しようり)(みやこ)(ちか)づきぬ
215あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
216御霊(みたま)(さち)はへましませよ
217朝日(あさひ)()るとも(くも)るとも
218(つき)()つとも()くるとも
219仮令(たとへ)大地(だいち)(しづ)むとも
220(まこと)(ひと)つは()(すく)
221(まこと)(みち)()みしめて
222(たま)御柱(みはしら)立直(たてなほ)
223天地(てんち)(はな)(うた)はれて
224(ゆた)けき(まこと)(みの)りをば
225(えだ)もたわわに(むす)びつつ
226今迄(いままで)もつれし(こころ)をば
227ときさばき()奇魂(くしみたま)
228曽富戸(そほど)(かみ)(さきは)ひに
229(すす)むわれこそ雄々(をを)しけれ
230あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
231御霊(みたま)(さち)はへましませよ』
232 (みち)益々(ますます)急坂(きふはん)となり、233鞍上(あんじやう)(もつと)注意(ちゆうい)(えう)すべき難路(なんろ)につき(あた)つた。234されど(いづ)れも乗馬(じやうば)達人(たつじん)235鞍上(あんじやう)(ひと)なく、236鞍下(あんげ)(うま)なき有様(ありさま)にて、237悠々(いういう)として(こがらし)(おもて)()かれながら英気(えいき)()ち、238一行(いつかう)単縦陣(たんじうぢん)()りつつ(のぼ)るのであつた。239竜雲(りううん)馬上(ばじやう)(ゆた)かに(うた)(はじ)めた。
240『ハイハイハイハイ(うま)(やつ)
241照山峠(てるやまたうげ)急坂(きふはん)
242()()(あそ)ばせ栗毛(くりげ)さま
243顛倒(てんたう)(いた)しちや(たま)らない
244ハイハイドウドウ ハイドウドウ
245人世(じんせ)(たび)急坂(きふはん)
246(のぼ)るが(ごと)しと()くからは
247有為転変(うゐてんぺん)()のさまを
248(おも)(うか)べてハイハイハイ
249ゆかしさ(むね)()ちわきぬ
250(つき)御国(みくに)首陀(しゆだ)()
251(へそ)()おとした竜雲(りううん)
252天馬(てんば)(くう)をかけるよな
253(おも)はぬ欲望(よくばう)駆使(くし)されて
254波間(なみま)(うか)ぶシロの(しま)
255神地(かうぢ)(みやこ)神司(かむづかさ)
256ハイハイ手綱(たづな)をしめ(なほ)
257しつかりせなくちや(あぶ)ないぞ
258サガレン(わう)放逐(ほうちく)
259折柄(をりから)(おこ)風雲(ふううん)
260(じやう)じて(てん)()(のぼ)
261心猿意馬(しんゑんいば)(たちま)ちに
262(くる)(いだ)してハイハイハイ
263悪虐(あくぎやく)無道(ぶだう)張本(ちやうほん)
264なりすましたる(おそ)ろしさ
265(こころ)(ひそ)(おに)大蛇(をろち)
266醜神(しこがみ)どもの(いきほひ)
267(たてがみ)()()急坂(きふはん)
268()()(こま)のその(ごと)
269とめどもなくに味噌汁(みそしる)
270ステツペンへと飛上(とびあが)
271意気(いき)揚々(やうやう)(くも)(うへ)
272ハイハイハイハイドウドウドウ
273(あめ)(した)をば睥睨(へいげい)
274(おれ)(ほど)(うん)のよい(もの)
275三千世界(さんぜんせかい)にあらうかと
276笑壺(ゑつぼ)()りし(をり)もあれ
277運命(うんめい)つきて北光(きたてる)
278(かみ)(つかさ)荒肝(あらぎも)
279()しがれ(たちま)谷底(たにそこ)
280顛落(てんらく)したるあさましさ
281オツトドツコイ(うま)(やつ)
282(みち)にさやりし岩角(いはかど)
283(つまづ)きやがつた(しつか)りせい
284(ひざ)(くぢ)いちや(たま)らない
285(まへ)(おれ)(たす)(ぶね)
286(かみ)(ひかり)()らされて
287改心(かいしん)(いた)した(その)おかげ
288七千余国(しちせんよこく)(つき)(くに)
289(なん)(さはり)荒野原(あらのはら)
290(めぐ)りて(すす)(かみ)(みち)
291ハイハイハイハイ シーシーシー
292セーラン(わう)(したが)ひて
293(まこと)(みち)入那城(いるなじやう)
294四方(よも)(かがや)黄金姫(わうごんひめ)
295身魂(みたま)清照姫命(きよてるひめみこと)
296あれます聖地(せいち)(すす)()
297(わが)()(うへ)(たの)しけれ
298あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
299(かみ)(おもて)(あら)はれて
300(ぜん)をば(たす)悪神(あくがみ)
301(まこと)(みち)にまつろはせ
302(すく)はせ(たま)三五(あななひ)
303(かみ)こそ(まこと)()(はしら)
304(こころ)ねぢけた竜雲(りううん)
305(こころ)(こま)立直(たてなほ)
306(をしへ)(きよ)照山(てるやま)
307さしもに(けは)しき坂路(さかみち)
308栗毛(くりげ)(こま)(たす)けられ
309(ただ)しき(ひと)(したが)ひて
310旗鼓(きこ)堂々(だうだう)(のぼ)りゆく
311ハイハイハイハイハイドウドウ
312(うま)()うたる(ひと)ばかり
313一緒(いつしよ)にゆくのが同道々(どうだうだう)
314いよいよ面白(おもしろ)なつて()
315最早(もはや)絶頂(ぜつちやう)(ちか)づいた
316(たうげ)(うへ)鹿毛(かげ)さまよ
317(まへ)一服(いつぷく)するがよい
318(おも)(をとこ)(せな)()
319(のぼ)貴様(きさま)もえらかろが
320()つてる(おれ)(らく)でない
321さはさりながら(くるし)みの
322(あと)にはキツト(らく)がくる
323あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
324人馬(じんば)諸共(もろとも)(かみ)(やま)
325(のぼ)りつめたる(あかつき)
326四方(よも)()はらす世界晴(せかいばれ)
327()れて(うれ)しき(むね)(やみ)
328(たちま)(ひら)天国(てんごく)
329(きよ)(すず)しき花園(はなぞの)
330(すす)むわれこそ(たの)しけれ
331あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
332最早(もはや)(たうげ)()きました
333王様(わうさま)一服(いつぷく)(いた)しませう
334ヤスダラ(ひめ)(さま)、テームスよ
335レーブよ、カルよ、一休(ひとやす)
336四足(よつあし)(あわ)()()した
337これから(さき)(くだ)(ざか)
338()立替(たてかへ)(はじ)まつて
339(のぼ)身魂(みたま)(くだ)(たま)
340行合(ゆきあ)ひかち()(さわ)がしく
341入那(いるな)(みやこ)大空(おほぞら)
342一悶錯(ひともんさく)(おこ)(まへ)
343(もつ)()てたる小田巻(をだまき)
344いとやすやすと(をさ)めませ
345あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
346御霊(みたま)(さち)はへましませよ』
347(うた)(をは)り、348(うま)をヒラリと()()り、349(かたはら)(いはほ)(こし)(うち)かけ、350(いき)(やす)むるのであつた。351セーラン(わう)(その)()竜雲(りううん)言葉(ことば)(したが)ひ、352馬背(ばはい)()()り、353人馬(じんば)(とも)に、354(しば)(いき)(やす)むることとなつた。
355大正一一・一一・一四 旧九・二六 松村真澄録)