霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一一章 河底(かてい)(くわい)〔一一三六〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第42巻 舎身活躍 巳の巻 篇:第3篇 意変心外 よみ:いへんしんがい
章:第11章 第42巻 よみ:かていのかい 通し章番号:1136
口述日:1922(大正11)年11月16日(旧09月28日) 口述場所: 筆録者:松村真澄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1924(大正13)年7月1日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
右守のカールチンは墓場に迷い込み、怪物におどかされて卒倒した。目を覚まし、十五夜の月の光をたよりに、あくまでヤスダラ姫に会おうと宵闇の道を駆け出した。
入那川の橋までやってきた。いつもは濁っている川が不思議にもこのときは一丈あまりある川底まで透き通って見える。カールチンは思わず覗き込むと、妻のテーナ姫が水底をもがきながら流れてきた。
不意に背後にユーフテスが現れ、妻のテーナ姫をなぜ救わないのだ、とカールチンをなじる。川底のテーナ姫の叫び声は泡となって上ってきて、これもカールチンの不道徳をなじる。
するとヤスダラ姫も川底を流れてきて、テーナ姫と同じところに沈んだ。カールチンはヤスダラ姫は救おうと川に飛び込もうとする。
カールチンはユーフテスが止めるのを振り切って着衣のまま川に飛び込んだ。ユーフテスと見えた男は白狐の姿になってどこかへ行ってしまった。
右守館の守備ハルマンは、カールチンの帰りが遅いのを心配して探しにやってきた。イルナ川の橋まで来ると、川底から浮き上がってくる影があるので飛び込んで救い上げれば、主人のカールチンであった。
カールチンは気が付き、ヤスダラ姫はどこだと問いかける。ハルマンはそんな人はいないと答えてカールチンを抱えて館に戻った。
主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm4211
愛善世界社版:146頁 八幡書店版:第7輯 694頁 修補版: 校定版:150頁 普及版:60頁 初版: ページ備考:
001 墓場(はかば)(まよ)()み、002怪物(くわいぶつ)荒肝(あらぎも)をとられて二度(にど)ビツクリをしながら、003(いき)(はづ)ませ、004イルナ(じやう)のヤスダラ(ひめ)()はむものと、005宵暗(よひやみ)(みち)()()した。006十五夜(じふごや)満月(まんげつ)は、007ソロソロ地上(ちじやう)(ひかり)()(はじ)めた。008カールチンは(つき)(ひかり)(やうや)安心(あんしん)し、009立止(たちど)まつて、010両手(りやうて)(あは)せ、011月神(げつしん)(はい)しながら独言(ひとりごと)
012『あゝあ、013(こひ)(やみ)()うやら(あか)るくなつて()たやうだ。014むすびの(かみ)月下氷人(げつかひようじん)とか()ふさうだから、015恋路(こひぢ)(やみ)()らすお月様(つきさま)は、016(おれ)にとつては(たす)(がみ)のやうなものだ。017あゝ(つき)なる(かな)(つき)なる(かな)018これからヤスダラ(ひめ)居間(ゐま)ツキ019いろいろ雑多(ざつた)意茶(いちや)ツキ020(ねば)ツキ021武者(むしや)ぶりツキ、022(しま)ひには悋気(りんき)(つの)()やして()ツキ023()ツキといふ段取(だんどり)になるかも()れないぞ。024エヘヽヽヽ』
025(よだれ)をたぐりつつ入那川(いるながは)橋詰(はしづめ)(まで)やつて()た。026不思議(ふしぎ)(ふか)一丈(いちぢやう)(あま)りもある川底(かはぞこ)水晶(すゐしやう)(ごと)()(とほ)り、027月夜(つきよ)にも(かかは)らず、028小魚(こうを)(およ)ぐの(まで)がハツキリと()えて()た。029カールチンは、
030不思議(ふしぎ)(こと)があるものだ。031(ひる)でさへも(この)(かは)はうす(にご)りで(そこ)()えた(こと)はないのに、032今日(けふ)(また)()うしたものだらう、033()きとほつた水晶(すゐしやう)(みづ)(なが)れてゐるワイ。034ヤツパリ(これ)(つき)大神様(おほかみさま)が、035俺達(おれたち)(こひ)前途(ぜんと)(しゆく)して(くだ)さるのだらう』
036独言(ひとりご)ちつつ、037(のぞ)()んでゐる。038そこへ水底(みなそこ)をもがきながら、039(なが)れて()たのがテーナ(ひめ)であつた。
040『ヤア、041テーナの(やつ)042この川上(かはかみ)落馬(らくば)して(かは)へはまり、043此処(ここ)まで(なが)れて()よつたと()えるワイ。044(なん)だか、045まだ(かは)(そこ)(うご)いてゐるやうだ。046ヤア、047此処(ここ)で、048とうとう沈澱(ちんでん)するらしいぞ』
049 どこともなく(こゑ)ありて、
050『テーナ(ひめ)(その)(はう)女房(にようばう)ではないか。051なぜ(いのち)(まと)河中(かちう)飛込(とびこ)(すく)うてやらぬのか。052ホンに水臭(みづくさ)(をとこ)だなア』
053(さけ)(もの)がある。054(あと)ふり(かへ)()れば、055ユーフテスであつた。
056『コリヤ、057ユーフテス、058どこから()たのだい。059(すく)はうと(すく)ふまいと、060(おれ)女房(にようばう)だ。061貴様等(きさまら)(あへ)干渉(かんせう)する範囲(はんゐ)ぢやないわい。062(だま)つて()よう』
063 テーナ(ひめ)川底(かはそこ)(すわ)()み、064(なん)だか()をあげて(すく)ひを(さけ)ぶ。065(その)(こゑ)(のこ)らず(みづ)(あわ)となつて、066ブクブクブクと()(たま)風呂(ふろ)(なか)行列(ぎやうれつ)して()(あが)(やう)になつて()る。
067旦那(だんな)さま、068あんた(にはか)水臭(みづくさ)くなりましたなア。069何程(なにほど)(こひ)邪魔(じやま)になると()つても、070女房(にようばう)見殺(みごろ)しにするのは、071チツト不道徳(ふだうとく)ぢやありませぬか』
072『どうで不道徳(ふだうとく)だらうよ、073(しか)(こと)成行(なりゆき)ならば仕方(しかた)がないぢやないか』
074 かく(はなし)してゐる(ところ)へ、075(また)もや川底(かはそこ)をゴロリゴロリと(なが)れて()(をんな)姿(すがた)()()るやうに()える。076二人(ふたり)()()はつて、077よくよく()れば、078妙齢(めうれい)美人(びじん)ヤスダラ(ひめ)綺麗(きれい)着物(きもの)着飾(きかざ)つた(まま)079(かみ)()らして(なが)れて()た。080そしてテーナ(ひめ)(しづ)んでゐる(ところ)(をり)よく沈澱(ちんでん)した。
081『ヤア、082此奴(こいつ)大変(たいへん)だ、083肝腎(かんじん)目的物(もくてきぶつ)身投(みなげ)をしたと()える。084此奴(こいつ)ア、085(たす)けにやなるまい』
086赤裸(まつばだか)にならうとするのを、087ユーフテスは(その)()をグツと(にぎ)り、
088『モシモシ旦那(だんな)さま、089(あぶ)ない(あぶ)ない、090こんな(ところ)()()まうものなら、091それこそテーナ(ひめ)さまと情死(じやうし)するやうなものだ。092おきなさいな』
093『ナーニ、094(おれ)はヤスダラ(ひめ)心中(しんぢう)するのだ。095かもてくれない』
096赤裸(まつぱだか)になり、097飛込(とびこ)まうとするのを、098グツと襟髪(えりがみ)をつかみ、
099()てと(まを)さば、100()()づお()ちなさいませ』
101『エヽ邪魔(じやま)ひろぐな、102グヅグヅしてると、103ヤスダラ(ひめ)(いき)()()れてしまふぢやないか』
104 (かは)(そこ)では二人(ふたり)(をんな)が、105()んづ()まれつ、106力限(ちからかぎ)りに格闘(かくとう)(はじ)()した。107カールチンは、
108『コラ、109テーナ(ひめ)110(なに)をする、111(おれ)了簡(れうけん)せぬぞ』
112()ふより(はや)く、113着物(きもの)()たまま、114ザンブと飛込(とびこ)んだ途端(とたん)に、115ブルブルブルと(いし)投込(なげこ)んだ(やう)(しづ)んで(しま)つた。116(はし)(たもと)には(こがらし)(ふえ)()いて(とほ)つてゐる。117ユーフテスと()えた(をとこ)(たちま)巨大(きよだい)白狐(びやくこ)となり、118のそりのそりと(はし)(わた)つてイルナ(じやう)さして(すす)()く。
119 テーナ(ひめ)出陣(しゆつぢん)(のち)120(やかた)守備(しゆび)(にん)ぜられ、121ハルナの応援軍(おうゑんぐん)から取残(とりのこ)された大男(おほをとこ)122ハルマンは(この)(ごろ)カールチンの挙動(きよどう)(つね)ならぬのに不審(ふしん)(おこ)し、123()()れても主人(しゆじん)(かへ)りなきを(あん)じて橋詰(はしづめ)(まで)やつて()た。124(かは)(おもて)(つき)(ひかり)でキラキラと(ひか)つてゐる。125(たちま)ちムクムクと川底(かはそこ)から浮上(うきあが)つた(くろ)(かげ)がある。126ハルマンは()かし()て、
127『ヤアやこれは(たれ)かが(かは)はまつて()にかけてゐるのだ。128(たす)けにやならぬ』
129衣類(いるゐ)()()て、130()(をど)らしてザンブとばかり飛込(とびこ)み、131(くろ)(かげ)矢庭(やには)引掴(ひつつか)み、132()()()つて一方(いつぱう)()(みづ)をかき()け、133(およ)いで(きし)()りつき、134(すく)()げ、135いろいろと介抱(かいほう)して()()かし、136よくよく()れば右守司(うもりのかみ)のカールチンであつた。137ハルマンは二度(にど)ビツクリ、138言葉(ことば)もせはしく、
139『ヤア、140貴方(あなた)旦那様(だんなさま)ぢや(ござ)いませぬか。141(あぶ)ないこつて(ござ)いました。142チと(しつ)かりして(くだ)さいませ』
143 カールチンは(やうや)くにして()()き、
144『あゝお(まへ)はヤスダラ(ひめ)か、145(あぶ)ない(こと)だつた。146(おれ)一生懸命(いつしやうけんめい)にお(まへ)(いのち)(たす)けてやらうと(おも)うて飛込(とびこ)んだのだ、147マアよかつた。148サア(これ)から城内(じやうない)()かう、149こんな(ところ)にグヅグヅして()つて、150(ひと)見付(みつ)けられちや大変(たいへん)だから』
151『モシモシ旦那様(だんなさま)152(しつか)りなさいませ。153ここは何処(どこ)だと(おも)つて(ござ)るのですか』
154『ここは入那川(いるながは)(つつみ)ぢやないか、155サア(はや)()かう。156ヨモヤ(また)()()いたり、157(めう)手付(てつき)をして(おれ)をおどかす狸村喜平(たぬきむらきへい)ぢやあろまいな、158エーン』
159『モシモシ旦那様(だんなさま)160(わたし)はヤスダラ(ひめ)ぢや(ござ)いませぬよ、161家来(けらい)のハルマンですがな。162チと(しつ)かりして(くだ)さいな』
163『ヤスダラ(ひめ)(いのち)(たす)かつたか、164()うだ。165(はや)様子(やうす)()かしてくれないか』
166『そんな(ひと)如何(どう)なつたか、167(わたし)(わか)りませぬ。168(ただ)貴方(あなた)さへ(たす)ければ(わたし)(やく)がすむのぢやありませぬか。169ヤスダラ(ひめ)なんて、170テルマン(ごく)から()げて()たやうなアバズレ(をんな)(かま)ふことがあるものですか。171あんな(やつ)ア、172()なうと()きようと()つときやいいのですよ。173貴方(あなた)もヤスダラ(ひめ)大変(たいへん)(にく)んで()らつしやつたぢやありませぬか。174サマリー(ひめ)(さま)(この)(ごろ)貴方(あなた)御精神(ごせいしん)(かは)つて、175如何(どう)やらヤスダラ(ひめ)王様(わうさま)女房(にようばう)にしさうだと()つて、176大変(たいへん)(かん)()てて()いてばかりゐられますよ。177(わたし)はそれが()(どく)()()れないので、178かうして(さが)しに()たのです。179(なん)(また)こんな(かは)へ、180(めくら)でもないのに落込(おちこ)みなさつたのですか』
181(いま)何時(なんどき)だ、182テンと(わけ)(わか)らぬやうになつて()たワイ』
183(よる)(いつ)(どき)184あの(とほ)りお月様(つきさま)(ひがし)(そら)へお(あが)りになつてるぢやありませぬか。185サア、186(わたし)がお(とも)して(かへ)りませう。187召物(めしもの)もズクズクになり、188(かぜ)(あた)つてお風邪(かぜ)でも()したら大変(たいへん)です』
189()ひながら、190無理(むり)にカールチンを引抱(ひつかか)へ、191大力(たいりき)無双(むさう)のハルマンは右守司(うもりのかみ)(やかた)()して、192トントントンと地響(ぢひびき)させながら(かへ)つて()く。
193大正一一・一一・一六 旧九・二八 松村真澄録)
   
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