霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一八章 石室(いはむろ)〔一一六九〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第43巻 舎身活躍 午の巻 篇:第5篇 清松懐春 よみ:せいしょうかいしゅん
章:第18章 石室 よみ:いわむろ 通し章番号:1169
口述日:1922(大正11)年11月28日(旧10月10日) 口述場所: 筆録者:加藤明子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1924(大正13)年7月25日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる] 主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:
愛善世界社版:284頁 八幡書店版:第8輯 131頁 修補版: 校定版:295頁 普及版:122頁 初版: ページ備考:
001 (たに)(くだ)(みち)002半分(はんぶん)(ばか)りの(ところ)七八人(しちはちにん)這入(はい)れる石室(いはむろ)穿(うが)たれてあつた。003(にはか)()()山颪(やまおろし)004大粒(おほつぶ)(あめ)さへ(まじ)つてゐる。005松公(まつこう)は、
006『オイ、007伊太公(いたこう)さま、008(その)(ほか)一同(いちどう)(もの)009かう雨風(あめかぜ)一度(いちど)襲来(しふらい)しては()りる(こと)出来(でき)ない。010(さいは)(この)石室(いはむろ)雨風(あめかぜ)()ぐるを()(こと)にしようではないか』
011竜公(たつこう)『そりや結構(けつこう)だなア、012(みな)さま、013一服(いつぷく)しませうかい』
014伊太公(いたこう)大変(たいへん)()もせきますが、015(あふ)せに(したが)つて(あめ)をまつ(こと)(いた)しませう、016(べつ)吾々(われわれ)(からだ)(かみ)(こしら)へたのではないから、017少々(せうせう)(あめ)(くらゐ)(かま)ひませぬが、018皆様(みなさま)がお()(どく)だからおつきあひに(やす)ませて(もら)ひませう』
019 入口(いりぐち)()もない石室(いはむろ)侵入(しんにふ)し、020天然(てんねん)岩椅子(いはいす)各自(めいめい)(こし)をかけ、021(しばら)(あし)をやすめて()た。022竜公(たつこう)(にはか)顔色(かほいろ)(あをざ)め、023冷汗(ひやあせ)をかき、024ブルブルと(ふる)()した。025一同(いちどう)(おどろ)いて『ヤア(なん)(なん)竜公(たつこう)(しつか)りせぬか』と周囲(ぐるり)からよつて(たか)つて()でさする。026竜公(たつこう)(あせ)(にじ)ませながら()をガチガチ()はせ、027団栗眼(どんぐりまなこ)むき()した。
028松公(まつこう)『ヤアこいつは(こま)つた、029とうとう(おこり)(おそ)はれやがつたなア、030モシモシ伊太公(いたこう)さま、031どうしたらよろしからう』
032伊太公(いたこう)(こま)つた(こと)になつたものだ、033こりや(おこり)(ちが)ひない。034途中(とちう)(こと)()ひ、035どうも仕方(しかた)がない。036(おこり)をおとすには病人(びやうにん)(あたま)擂鉢(すりばち)をかぶせ、037(もぐさ)(ひと)つかみ(その)(うへ)にのせて(きう)()ゑると(すぐ)()ちるのだけれど、038擂鉢(すりばち)もなし、039(もぐさ)もなし(こま)つたものだ』
040松公(まつこう)一体(いつたい)(おこり)()ふのは何神(なにがみ)仕業(しわざ)でせうかなア』
041伊太公(いたこう)(おこり)(みな)死霊(しりやう)(わざ)だ。042谷川(たにがは)(はま)つたり、043(いけ)(ぬま)()()んだ(やつ)亡霊(ばうれい)憑依(ひようい)するのだ。044硫黄(いわう)温泉(をんせん)でもあれば、045そこへ突込(つつこ)んでやれば(すぐ)退散(たいさん)するのだけれど、046(こま)つたところで(おこり)をふるつたものだわい』
047松公(まつこう)温泉(をんせん)()れたら(おこり)()ちますか、048ヤアそりや()(はじ)めだ。049(さいは)ひこの谷道(たにみち)一丁(いつちやう)ばかり(みぎ)()りると、050(むかし)から硫黄(いわう)温泉(をんせん)()いて()るとの(こと)です、051そこへ()れてやつたら()うでせうなア。052貴方(あなた)もお()きでせうが、053どうせ玉国別(たまくにわけ)さまも治国別(はるくにわけ)さまも(ほこら)(もり)をお(はな)れなさる気遣(きづか)ひはないから、054一寸(ちよつと)そこ(まで)(まは)つて(もら)へますまいかなア』
055伊太公(いたこう)『そりやお(やす)(こと)です、056(ひと)(くる)しんで()るのを見捨(みす)てて()(わけ)にも()きませぬから』
057松公(まつこう)『そりや有難(ありがた)い、058そんなら御苦労(ごくらう)になりませうかなア』
059 竜公(たつこう)()をキリキリと()はせながら()(いか)らせ、
060『オヽ(おれ)(けつ)して死霊(しりやう)ではないぞ、061(おこり)でもないぞ、062大黒主(おほくろぬし)(つか)(まつ)八岐大蛇(やまたをろち)片割(かたわれ)だ。063汝等(なんぢら)五人(ごにん)不届者(ふとどきもの)()064俺達(おれたち)仲間(なかま)(ほろぼ)さむと(はか)る、065素盞嗚尊(すさのをのみこと)手下(てした)066玉国別(たまくにわけ)治国別(はるくにわけ)(かぶと)()吾々(われわれ)(そむ)くやつ、067(けつ)して(ゆる)しは(いた)さぬぞ。068(この)竜公(たつこう)(いのち)()り、069(つぎ)には松公(まつこう)(いのち)をとり、070イル、071イク、072サール三人(さんにん)(やつ)(まを)すに(およ)ばず、073伊太公(いたこう)(まで)もとり(ころ)してやるのだから、074(その)覚悟(かくご)(いた)したらよからう』
075 松公(まつこう)(くち)(とが)らし(なが)ら、
076伊太公(いたこう)077あんな(こと)()ひますわ、078これでは温泉(をんせん)駄目(だめ)でせう、079(なん)とか工夫(くふう)はありますまいかな』
080伊太公(いたこう)(おこり)でないと(わか)れば、081(また)方法(はうはふ)もあります。082サアこれから三五教(あななひけう)独特(どくとく)鎮魂(ちんこん)(もつ)悪魔(あくま)見事(みごと)退散(たいさん)さして()ませう』
083松公(まつこう)『どうぞ(よろ)しう(ねが)ひます。084オイ三人(さんにん)のもの貴様(きさま)(ひと)(いの)つて()れい』
085 (ここ)伊太公(いたこう)086(ほか)四人(よにん)一生懸命(いつしやうけんめい)両手(りやうて)(あは)せ、087惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)十回(じつくわい)(ばか)(とな)へた(のち)088伊太公(いたこう)はポンポンと()()天津祝詞(あまつのりと)奏上(そうじやう)(をは)つて(あま)数歌(かずうた)二三回(にさんくわい)(うた)()げた。089大蛇(をろち)憑霊(ひようれい)は、090(あま)数歌(かずうた)()(おそ)れ、091竜公(たつこう)(その)()(たふ)して()()つて(しま)つた。092竜公(たつこう)けろりとして(あせ)をふきながら、
093『ヤア(くる)しい(こと)だつた。094ようマア伊太公(いたこう)さま(たす)けて(くだ)さつた、095(なん)とマア三五教(あななひけう)のお(きやう)はよく()きますねえ』
096伊太公(いたこう)『マア(なに)より結構(けつこう)でした。097三五教(あななひけう)ではお(きやう)とは(まを)しませぬ、098これは重要(ぢうえう)なる讃美歌(さんびか)で、099(あま)数歌(かずうた)()ひます。100(みな)さまもこれから()があれば、101この数歌(かずうた)をお(うた)ひなさい』
102松公(まつこう)『イヤもう義弟(おとうと)(いのち)(たす)けて(いただ)き、103()御恩(ごおん)(わす)れませぬ。104サア(あめ)余程(よほど)小降(こぶ)りになり、105(かぜ)()んだやうです。106一気張(ひときば)りですから、107ポツポツ(くだ)りませうか』
108(さき)()ち、109(また)もや足拍子(あしびやうし)をとつて(うた)ふ。
110清春山(きよはるやま)(くだ)(みち)
111天下(てんか)にまれなる難関所(なんくわんじよ)
112(くだ)(をり)しも竜公(たつこう)
113石室中(いはむろなか)()()んで
114ガタガタ ブルブル(ふる)()
115これぞ(まさ)しく「ウントコシヨ」
116「ヤツトコドツコイ()つかしい
117(あし)()()れる(とこ)もない」
118(おこり)のやつに(ちが)ひないと
119(こころ)をいため谷間(たにあひ)
120滾々(こんこん)()()硫黄(いわう)()
121そいつへ()れて(たす)けよと
122評定(ひやうじやう)して()最中(さいちう)
123竜公(たつこう)のやつが(くち)をきり
124(おれ)死霊(しりやう)ぢやない(ほど)
125八岐大蛇(やまたをろち)片割(かたわれ)ぢや
126俺等(おれら)仲間(なかま)(たふ)さうと
127(たく)んで()よる素盞嗚(すさのを)
128(かみ)手下(てした)帰順(きじゆん)して
129「ヤツトコドツコイ」()しからぬ
130(こと)をするから竜公(たつこう)
131(いのち)(さき)(うば)ひとり
132松公(まつこう)さまや三人(さんにん)
133大事(だいじ)大事(だいじ)(いのち)まで
134()つてやらうと(おど)しよる
135(おれ)()つとは「ドツコイシヨ」
136吃驚(びつくり)せずには()られない
137狼狽(うろた)(さわ)()(うち)
138三五教(あななひけう)伊太公(いたこう)
139神変(しんぺん)不思議(ふしぎ)鎮魂(ちんこん)
140(ひと)(ふた)()()(いつ)()
141(なな)()(ここの)(たり)(もも)()
142(よろづ)(まが)(はら)はむと
143(こゑ)(すず)しく「ドツコイシヨ」
144(あま)数歌(かずうた)(うた)ひあげ
145雄建(をたけ)びませば悪神(わるがみ)
146(その)神力(しんりき)()(おそ)
147(くも)(かすみ)()げよつた
148あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
149(かみ)(めぐみ)()のあたり
150(おれ)もこれからバラモンの
151(しこ)(をしへ)(おも)()
152神徳(しんとく)(たか)三五(あななひ)
153(かみ)御教(みのり)(したが)ひて
154種々(いろいろ)雑多(ざつた)修業(しうげふ)なし
155()さへ目出度(めでた)神司(かむづかさ)
156松公別(まつこうわけ)名乗(なの)りつつ
157(あまね)世人(よびと)(なや)みをば
158(たす)けにや()かぬ惟神(かむながら)
159(あに)(みこと)とあれませる
160治国別(はるくにわけ)宣伝使(せんでんし)
161(おな)(はら)から(うま)れたる
162「ウントコドツコイ」(おれ)()
163兄貴(あにき)真似(まね)出来(でき)ないと
164()ふよな理屈(りくつ)はあるまいぞ
165あゝ面白(おもしろ)面白(おもしろ)
166前途(ぜんと)光明(くわうみやう)()えて()
167神徳(しんとく)(たか)素盞嗚(すさのを)
168(まこと)(かみ)刃向(はむか)ふは
169(いのち)()らずのする(こと)
170(おれ)はこれから心境(しんきやう)
171根本的(こんぽんてき)改良(かいりやう)
172(かみ)御子(おんこ)(うま)れたる
173(その)天職(てんしよく)詳細(まつぶさ)
174(かみ)御前(みまへ)(つく)すべし
175竜公(たつこう)(まへ)神様(かみさま)
176(くる)しい(ところ)(たす)けられ
177(たふと)(こと)が「ドツコイシヨ」
178(やうや)(わか)つたであらうぞや
179何程(なにほど)(ひと)(えら)いとて
180(はひ)一匹(いつぴき)寿命(じゆみやう)さへ
181一秒(いちべう)時間(じかん)()ばす(こと)
182出来(でき)ないやうな()(もつ)
183(かみ)刃向(はむか)ひなるものか
184(おも)へば(おも)へば人間(にんげん)
185(かみ)(ちから)(くら)ぶれば
186(ちり)(あくた)(ごと)きもの
187もうこれからは神様(かみさま)
188(からだ)(たま)()(まか)
189一心不乱(いつしんふらん)善道(ぜんだう)
190(すす)んで(みち)(おん)(ため)
191力限(ちからかぎ)りに(つく)さうか
192あゝ(いさ)ましし(いさ)ましし
193(なが)(さか)でもドンドンと
194一足(ひとあし)々々(ひとあし)(くだ)りなば
195(つひ)には(ふもと)につく(ごと)
196如何(いか)(ちひ)さい信仰(しんかう)
197(つも)れば(つひ)(やま)となる
198(やま)より(たか)(うみ)よりも
199(ふか)(たふと)(かみ)(おん)
200(むく)いまつらで()くべきか
201(この)()(ばか)りか神界(しんかい)
202国替(くにが)へしても神様(かみさま)
203矢張(やは)(かま)うて(くだ)される
204(まこと)(おや)神様(かみさま)
205(こひ)しい(おや)死別(しにわか)
206今迄(いままで)(くや)んで()たけれど
207それは(この)()親様(おやさま)
208万劫末代(まんがふまつだい)(かは)らない
209(わが)()(すく)親様(おやさま)
210神様(かみさま)よりは(ほか)()
211(おも)へば(おも)へば有難(ありがた)
212朝日(あさひ)()るとも(くも)るとも
213(つき)()つとも()くるとも
214仮令(たとへ)大地(だいち)(しづ)むとも
215(かみ)(まか)せた(その)(うへ)
216如何(いか)なる(こと)(おそ)れむや
217地震(ぢしん)(かみなり)()(くるま)
218大洪水(だいこうずゐ)(きた)るとも
219一旦(いつたん)覚悟(かくご)をした(うへ)
220(まこと)(かみ)()てませる
221三五教(あななひけう)御道(おんみち)
222(けつ)して(けつ)して()てはせぬ
223「ウントコ ドツコイ ドツコイシヨ」
224大分(だいぶん)(さか)()りて()
225もう一気張(ひときば)りだ(みな)さまよ
226足許(あしもと)用心(ようじん)するがよい
227ここは悪魔(あくま)巣窟(さうくつ)
228うかうかしとると大蛇(をろち)()
229何時(なんどき)()くか(わか)らない
230竜公(たつこう)(やつ)()手本(てほん)
231御魂(みたま)()をつけ足許(あしもと)
232(こころ)(くば)つて(くだ)りませ
233あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
234御霊(みたま)幸倍(さちはひ)ましませよ』
235(ふし)面白(おもしろ)(うた)ひつつ、236玉国別(たまくにわけ)宣伝使(せんでんし)休息(きうそく)して()(ほこら)(もり)をさして(いそ)()く。
237大正一一・一一・二八 旧一〇・一〇 加藤明子録)