霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第四章 (たき)(した)〔一一七三〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第44巻 舎身活躍 未の巻 篇:第1篇 神示の合離 よみ:しんじのごうり
章:第4章 滝の下 よみ:たきのした 通し章番号:1173
口述日:1922(大正11)年12月07日(旧10月19日) 口述場所: 筆録者:松村真澄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1924(大正13)年8月18日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
河鹿峠の谷間の滝の前では、松公の部下であったイル、イク、サールの三人が雑談にふけっている。三人はくしくも松公が三五教の宣伝使治国別の弟であったことから三五教に投降した経緯を語り合っている。
そこへ武装した覆面の男が二人現れ、ランチ将軍の目付役だと名乗った。二人はイル、イク、サールを裏切り者として切りかかろうとしたが、そこへ谷道を登ってくる人声が聞こえてきた。
ヨル、テル、ハルの三人が、ランチ将軍の陣営を脱出して治国別に降参しようと駕籠をかついで登ってくる、その歌であった。ランチ将軍目付役のアリスとサムはこの歌を聞いて姿を隠してしまった。
やってきたヨル、テル、ハルを加えた六人は、祠の森の治国別のもとへ登って行った。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm4404
愛善世界社版:45頁 八幡書店版:第8輯 156頁 修補版: 校定版:46頁 普及版:22頁 初版: ページ備考:
001 初冬(はつふゆ)(そら)(かがや)(つき)(ひかり)は、002河鹿川(かじかがは)谷間(たにま)()つる屏風(びやうぶ)(やう)(たき)(かか)つて、003(たま)(ごと)飛沫(ひまつ)をとばし、004(その)飛沫(ひまつ)には一々(いちいち)(つき)宿(やど)つて、005(ほし)()(やう)()えて()る、006ここは(ほこら)(もり)から三町(さんちやう)(ばか)下手(しもて)である。007(たき)(おと)(あつ)して、008大声(おほごゑ)(わら)ひさざめいてゐる三人(さんにん)(をとこ)ありける。
009『オイ、010イクにサール、011今晩(こんばん)怪体(けたい)(ばん)ぢやないか。012松公(まつこう)さまが兄貴(あにき)()ひ、013根本(こつぽん)根本(こつぽん)から三五教(あななひけう)帰順(きじゆん)して(しま)ひ、014(おれ)一緒(いつしよ)巻込(まきこ)まれて(しま)つたが、015(しか)(かんが)へてみれば(あぶ)ないものだぞ。016何程(なにほど)三五教(あななひけう)が、017神力(しんりき)(つよ)いと()つても、018玉国別(たまくにわけ)019治国別(はるくにわけ)一行(いつかう)(しめ)十人(じふにん)以内(いない)だ。020ランチ将軍(しやうぐん)(ひき)ゆる、021数多(あまた)軍勢(ぐんぜい)進路(しんろ)(さへぎ)られ、022何時(いつ)(まで)(ふくろ)(ねづみ)(やう)(ほこら)(もり)近辺(きんぺん)退嬰(たいえい)して()つた(ところ)で、023さう兵糧(ひやうらう)(つづ)くまいし、024今度(こんど)計画(けいくわく)をかへて、025捲土重来(けんどぢうらい)と、026ランチ将軍(しやうぐん)指揮(しき)(もと)(のぼ)つて()ようものならそれこそ大変(たいへん)だよ。027俺達(おれたち)(てき)帰順(きじゆん)したと()つて、028キツと槍玉(やりだま)にあげられるに(ちがひ)ない。029三五教(あななひけう)帰順(きじゆん)すればバラモン(けう)から(にら)まれる。030バラモン(けう)(はう)()けば三五教(あななひけう)から()められるだらうし、031イクにも()かれず、032()げるにも()げられず、033エライ、034ヂレンマに(かか)つたものだ。035前達(まへたち)如何(どう)する(かんが)へだ』
036(この)イクさまの(はら)(なか)にはイクラも妙案(めうあん)奇策(きさく)包蔵(はうざう)してあるのだから、037さう悲観(ひくわん)したものぢやない。038キツと三五教(あななひけう)帰順(きじゆん)して()れば活路(くわつろ)(ひら)けるよ。039(この)河鹿峠(かじかたうげ)敵味方(てきみかた)勝敗(しようはい)(わか)るる(ところ)だ、040(しか)(なが)ら、041(この)喉首(のどくび)三五教(あななひけう)(やく)されて(しま)つたのだから、042仮令(たとへ)百万(ひやくまん)兵士(へいし)(ひき)つれて、043ランチ将軍(しやうぐん)(のぼ)つて()(ところ)で、044さう一度(いちど)(たたか)へるものでなし、045小口(こぐち)から将棋倒(しやうぎだふ)しにやられて(しま)ふのは当然(たうぜん)だ。046それだから()安全(あんぜん)047(みたま)健全(けんぜん)(たも)(ため)三五教(あななひけう)にスーツパリと帰順(きじゆん)したのだ。048貴様(きさま)はまだ(まよ)うてイルのか、049信仰心(しんかうしん)()らない(やつ)だなア。050風呂(ふろ)(ふた)でイル(とき)にイラン、051()らぬ(とき)()代物(しろもの)だよ』
052『それだと()つてヤツパリ(ひと)(さき)(こと)(かんが)へておかねば、053サア(いま)となつて周章狼狽(しうしやうらうばい)した(ところ)が、054(あと)(まつり)仕方(しかた)がないからのう』
055()(かく)吾々(われわれ)三人(さんにん)をお(うたがひ)もなく、056そこらを(あそ)ンで()いと()つて解放(かいはう)してくだサールような寛大(くわんだい)度量(どりやう)のひろい宣伝使(せんでんし)だから、057キツと確信(かくしん)があるのだ。058モウそンな馬鹿(ばか)(こと)はいはずに神様(かみさま)(まか)しておく(はう)何程(なにほど)安心(あんしん)だか()れないなア。059(この)滝水(たきみづ)()い、060(じつ)綺麗(きれい)ぢやないか。061(この)真白(まつしろ)(ひか)つた(きよ)らかな(みづ)(こころ)(あか)をサールと(あら)ひきよめ、062(つき)(ひかり)(てら)されて、063自然(しぜん)(きやう)逍遥(せうえう)し、064三人(さんにん)親友(しんいう)仮令(たとへ)半時(はんとき)でも、065かうしてゐられるのは(まつた)(たふと)神様(かみさま)御恵(みめぐみ)だよ。066あゝ有難(ありがた)有難(ありがた)い。067バラモン(けう)であつたならば、068()うして(いま)帰順(きじゆん)した(もの)(たい)し、069自由(じいう)行動(かうどう)をとらしてくれるものか、070(これ)()ても(をしへ)大小(だいせう)(わか)るぢやないか。071第一(だいいち)()(なか)刃物(はもの)(もつ)(をさ)めようなぞとは(じつ)危険(きけん)千万(せんばん)だ。072おりや()う、073バラモンのバの()()いても(いや)になつたよ。074バのついたものに(ろく)なものはありやしないよ。075ババアにババにバケモノ、076バクチにバンタ、077バリにバカと()ふよなもので、078(きたな)(もの)(ばか)りだ。079(みな)(あな)欠点(けつてん))のある(やつ)ばかりがかたまつて()るのだからなア、080(おれ)だつてバラモン(けう)這入(はい)つてから、081世間(せけん)(やつ)友達(ともだち)大変(たいへん)擯斥(ひんせき)されたよ。082(いま)ぢやバラモン(けう)以外(いぐわい)(やつ)ア サール(かみ)(たた)りありとか()つて、083交際(つきあ)つてくれないのだからなア』
084『バラモン(けう)入信(はい)つてから(ひと)附合(つきあ)はぬようになつたのぢやない、085貴様(きさま)()んだくれのバクチ(うち)のババせせりのバカ(もの)だから、086世間(せけん)(やつ)から排斥(はいせき)され、087()(ところ)がなくなつてバラモンへ入信(はい)つたのだろ。088どうせ、089バラモンへ入信(はい)るやうな(やつ)ア、090(みな)行詰(ゆきつま)(もの)だ。091行詰(ゆきつま)つて(つま)らぬようになつてから、092つまらぬとは()(なが)入信(はい)るのだからなア』
093『さういへば、094幾分(いくぶん)かの真理(しんり)がないでもないでごサールワイ。095(しか)(なが)らイルだつて、096さうだろ、097()(なか)からゲジゲジの(やう)(いや)がられ、098相手(あひて)がなくて、099バラモンへ沈没(ちんぼつ)したのだから、100(あま)(おほ)きな(こゑ)(ひと)批評(ひひやう)はせぬがよからうぞ。101(この)()(よう)のない人間(にんげん)はバラモンへでも入信(はい)つて、102()(おく)らねば仕方(しかた)がないからなア』
103(おれ)だつて、104まだ()(なか)必要(ひつえう)があるのだ。105イル代物(しろもの)だ。106それだからイルと()がついてるのだよ。107(ゆみ)もイル、108風呂(ふろ)にもイル、109(ひと)(ため)には(きも)もイル。110(あし)(うら)(まめ)をイル。111……といふ重宝(ちようほう)哥兄(にい)さまだ。112(あま)りバカにして(もら)うまいか、113こンな(こと)(かか)()いたら一遍(いつぺん)にお(ひま)頂戴(ちやうだい)しなくちやならないワ、114なア、115イク(こう)
116貴様(きさま)偉相(えらさう)()つてるが、117女房(にようばう)がそれでもあるのか、118サール事実(じじつ)ありとは()つから(うはさ)にも()いた(こと)がないぢやないか』
119女房(にようばう)(うち)()るからイルと()ふのだ。120(よめ)がイル婿(むこ)がイルといつて、121一軒(いつけん)(うち)にはなくてならぬのだ。122(しか)(なが)(おれ)はまだ(とし)(わか)いから、123女房(にようばう)候補者(こうほしや)はザツと二打(にダース)ばかりあるのだが、124まだ金勝要(きんかつかね)(かみ)とやらが決定(けつてい)(あた)へてくれないので待命中(たいめいちう)だ』
125待命中(たいめいちう)なら月給(げつきふ)三分(さんぶ)()はくれるだらう。126チツとサールにも分配(ぶんぱい)したらどうだい』
127『イヅレ金勝要神(きんかつかねのかみ)さまだから、128(かね)沢山(たくさん)()つて(ござ)るよ。129(おれ)のは一遍(いつぺん)にチヨビ チヨビ(もら)ふのは邪魔(じやま)(くさ)いから、130一時金(いちじきん)として(いただ)くように、131天国(てんごく)倉庫(さうこ)(あづ)けてあるのだ。132()しければ貴様(きさま)勝手(かつて)(はたら)いて(ちから)一杯(いつぱい)()つたがよからう、133イルだけ()らしてやらう』
134 かく(はな)(ところ)覆面(ふくめん)(をとこ)二人(ふたり)135手槍(てやり)(つゑ)につき(なが)木蔭(こかげ)よりノソリノソリ(あら)はれ()たり、136黒頭巾(くろづきん)大喝一声(だいかついつせい)「コラツ」と(さけ)ぶを、137三人(さんにん)(おも)はず(こゑ)(はう)視線(しせん)(そそ)げば二人(ふたり)大男(おほをとこ)()つてゐる。
138『コレヤどこの(やつ)()らぬが、139イル(さま)機嫌(きげん)よく夜遊(よあそ)びをしてるのに、140コラとは(なん)だ、141一体(いつたい)貴様(きさま)(たれ)だい。142大方(おほかた)三五教(あななひけう)目付(めつけ)だろ、143(おれ)勿体(もつたい)なくも大自在天様(だいじさいてんさま)子分(こぶん)だ。144清春山(きよはるやま)(ばん)をしてゐる、145イル、146イク、147サールのお三体様(さんたいさま)だぞ。148サア(これ)から貴様(きさま)(たち)両人(りやうにん)をふン(しば)り、149ランチ将軍(しやうぐん)(まへ)()れて()くから、150覚悟(かくご)(いた)せ』
151(いま)木蔭(こかげ)(おい)汝等(なんぢら)三人(さんにん)(はなし)()けば、152最早(もはや)三五教(あななひけう)帰順(きじゆん)しよつた反逆人(はんぎやくにん)153そンな言訳(いひわけ)(いた)して、154あべこべに(この)(はう)三五教(あななひけう)捕手(とりて)()ばはり(いた)すとは、155中々(なかなか)(もつ)世智(せち)()けた代物(しろもの)だ、156サアかうならば最早(もはや)了見(れうけん)(いた)さぬ。157(この)(はう)はランチ将軍(しやうぐん)目付役(めつけやく)アリス、158サムの両人(りやうにん)だ。159(おれ)武勇(ぶゆう)天下(てんか)(きこ)えて()るだろ。160一騎当千(いつきたうせん)英傑(えいけつ)はアリス、161サムの(こと)だ。162サア覚悟(かくご)をせい』
163『アハヽヽヽ(ぬか)したりな(ぬか)したりな。164アリス、165サムの野郎(やらう)166グヅグヅぬかすと、167生言霊(いくことたま)発射(はつしや)をしてやらうか、168モウ()うなつてイル以上(いじやう)(かく)すに(およ)ばぬ、169吾々(われわれ)三人(さんにん)三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)治国別(はるくにわけ)三羽烏(さんばがらす)だ。170グヅグヅぬかすと()()せぬぞ』
171(なん)(にはか)(はしや)()したものだのう。172そして貴様(きさま)(たち)三人(さんにん)ばかりここにゐるのか。173(なに)後押(あとおし)する(もの)がなくては、174貴様(きさま)(くち)からそンな(つよ)(こと)()へる(はず)がない。175サア(その)事情(じじやう)を、176ハツキリと申上(まをしあ)げるのだぞ』
177(おほい)後援者(こうゑんしや)がアリスだ。178イル(だけ)イクらでも加勢(かせい)をして(くだ)サールのだから、179大丈夫(だいぢやうぶ)だ。180貴様(きさま)のやうな弱将(じやくしやう)(もと)(つか)へてゐるイルさまぢやない、181サア美事(みごと)生捕(いけどら)れるなら生捕(いけど)つてみよ。182(いま)(おれ)呼子(よびこ)(ふえ)(ひと)()いたが最後(さいご)183数百万(すうひやくまん)獅子(しし)(うな)りを()てて(この)()(あら)はれ、184汝等(なんぢら)(ごと)弱武者(よわむしや)木端微塵(こつぱみぢん)()(くだ)き、185谷川(たにがは)(くれなゐ)(そめ)なす(まで)(こと)だ。186サア吾々(われわれ)三人(さんにん)指一本(ゆびいつぽん)でもさへられるものならさへてみよ』
187捻鉢巻(ねぢはちまき)をし(なが)(だい)()(たち)はだかり、188(やり)切先(きつさき)(おそ)れず頬桁(ほほげた)(たた)いてゐる。
189 谷道(たにみち)(はるか)下方(かほう)より(さか)(のぼ)()人声(ひとごゑ)(きこ)()たるにぞ、190アリス、191サムを(はじ)め、192イル、193イク、194サールの彼我(ひが)一行(いつかう)()せずして、195(その)(こゑ)(みみ)をすましける。
196高天原(たかあまはら)大空(おほぞら)
197常磐堅磐(ときはかきは)(かがや)ける
198天王星(てんわうせい)御国(みくに)より
199(くだ)りましたる神柱(かむばしら)
200梵天(ぼんてん)帝釈(たいしやく)自在天(じざいてん)
201大国彦(おほくにひこ)大神(おほかみ)
202いつき(まつ)つたバラモンの
203(かみ)(つかさ)此処(ここ)彼処(かしこ)
204ハルナの(みやこ)神柱(かむばしら)
205大黒主(おほくろぬし)御言(みこと)もて
206(さまよ)(めぐ)軍人(いくさびと)
207斎苑(いそ)(やかた)()れませる
208神素盞嗚尊(かむすさのをのみこと)をば
209(ほふ)らむものとハルナ(じやう)
210(みやこ)(あと)鬼春別(おにはるわけ)
211大将軍(だいしやうぐん)(はじ)めとし
212ランチ将軍(しやうぐん)(その)(ほか)
213表面(うはべ)ばかりは錚々(さうさう)
214(つよ)さうに()える軍師(ぐんし)らが
215猛虎(まうこ)(ごと)(いきほひ)
216河鹿峠(かじかたうげ)急坂(きふはん)
217(のぼ)りてウブスナ山脈(さんみやく)
218大高原(だうかうげん)斎苑館(いそやかた)
219占領(せんりやう)せむと(おも)()
220片彦(かたひこ)久米彦(くめひこ)二柱(ふたはしら)
221先鋒隊(せんぽうたい)将軍(しやうぐん)
222(えら)まれイソイソ(すす)()
223モウ一息(ひといき)といふ(とこ)
224治国別(はるくにわけ)言霊(ことたま)
225()たれて(もろ)くも潰走(くわいそう)
226(いま)是非(ぜひ)なく山口(やまぐち)
227浮木ケ原(うききがはら)真中(まんなか)
228俄作(にはかづく)りの陣営(ぢんえい)
229(かま)へて(てき)(とら)へむと
230手具脛(てぐすね)()いて()()れり
231()れは片彦(かたひこ)将軍(しやうぐん)
232部下(ぶか)(つか)へしテル、ハルよ
233(まけ)(いくさ)門番(もんばん)
234(まか)され(さけ)()(くる)
235(おも)はず()らず脱線(だつせん)
236大黒主(おほくろぬし)()(うへ)
237(くち)(きは)めて誹謗(ひばう)する
238(その)()へヌツと(あら)はれた
239(だい)監督(かんとく)のヨル(つかさ)
240団栗眼(どんぐりまなこ)(いか)らして
241片彦(かたひこ)(もと)へわれわれを
242引立(ひきた)()かむと(おど)しよる
243此奴(こいつ)(どぢやう)ぢやなけれ(ども)
244(さけ)でいためてくれむぞと
245仁王(にわう)(ごと)()つてゐる
246ヨルの左右(さいう)葡萄酒(ぶだうしゆ)
247(びん)()せつけつめよれば
248流石(さすが)のヨルも辟易(へきえき)
249コローツと(まゐ)つて(しま)ふたり
250二打(にダース)ばかりの葡萄酒(ぶだうしゆ)
251(またた)(うち)(たひ)らげて
252(あし)もよろよろヨルさまは
253ヨル()(なぎさ)捨小舟(すてをぶね)
254(ころ)そと()かそとテル、ハルの
255(またた)(うち)掌中(しやうちう)
256(その)運命(うんめい)(にぎ)られて
257くたばり(かへ)つた面白(おもしろ)
258流石(さすが)のヨルもそろそろと
259(さけ)(さそ)はれ本音(ほんね)をば
260吹出(ふきだ)(こころ)奥底(おくそこ)
261物語(ものがた)りたる(その)(とき)
262吾等(われら)二人(ふたり)(おどろ)きは
263(たと)ふる(もの)もなかりけり
264いよいよこれから急坂(きふはん)
265テルさまシツカリしておくれ
266オイオイ、ヨルさま()をつけて
267(ひも)にしつかり取縋(とりすが)
268()安定(あんてい)(たも)てよや
269づぶ(ろく)さまに()ひつぶれ
270二人(ふたり)(かか)れて山坂(やまさか)
271(のぼ)つて()くとはこれは(また)
272開闢(かいびやく)以来(いらい)大珍事(だいちんじ)
273アイタタタツタ(つまづ)いた
274オイオイ、テルさまモウここで
275ヨルをおろしたらどうだろう
276これから(さき)(うま)だとて
277容易(ようい)(のぼ)るこた出来(でき)
278あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
279御霊(みたま)(さちは)ひましませよ
280(あさひ)()(とも)(くも)(とも)
281(つき)()(とも)()くる(とも)
282大黒主(おほくろぬし)(つよ)(とも)
283三五教(あななひけう)御道(おんみち)
284(すす)みし(うへ)千万(せんまん)
285艱難(かんなん)苦労(くらう)(せま)(とも)
286などや(おそ)れむ敷島(しきしま)
287(きよ)(すず)しき神心(かみごころ)
288(たき)(なが)れに()(あら)
289(みたま)(きよ)めて休息(きうそく)
290(ほこら)(もり)(かく)れます
291(かみ)(つかさ)御前(おんまへ)
292(すす)みて()かむ面白(おもしろ)
293(ほこら)(もり)(まつ)りたる
294梵天(ぼんてん)帝釈(たいしやく)自在天(じざいてん)
295(ゆる)させ(たま)吾々(われわれ)
296(きよ)(ねがひ)一言(ひとこと)
297おとさず()らさず(うべな)ひて
298(まこと)(みち)(すす)むべく
299(まも)らせ(たま)惟神(かむながら)
300()大元(おほもと)皇神(すめかみ)
301御前(みまへ)感謝(かんしや)(たてまつ)
302あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
303御霊(みたま)(さちは)ひましませよ』
304 ヨル、305テル、306ハルの三人(さんにん)はランチ将軍(しやうぐん)陣営(ぢんえい)()()し、307治国別(はるくにわけ)一行(いつかう)()ひ、308バラモン(けう)策戦(さくせん)計画(けいくわく)密告(みつこく)し、309自分(じぶん)(また)三五教(あななひけう)(ため)(つく)さむと、310(さけ)()ひつぶれた監督(かんとく)のヨルを山駕籠(やまかご)にて()つぎ(なが)らやうやう(たき)(した)まで(のぼ)つて()た。311(この)(うた)()くや(いな)や、312アリス、313サムの両人(りやうにん)(みち)なき(やま)()(のぼ)り、314何処(どこ)ともなく姿(すがた)(かく)した。315ここに彼我(ひが)六人(ろくにん)(しば)休息(きうそく)(うへ)316(ほこら)(もり)()して(のぼ)()く。
317大正一一・一二・七 旧一〇・一九 松村真澄録)
318(昭和九・一二・二二 王仁校正)
   
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