霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第三章 噛言(かむごと)〔一二一三〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第46巻 舎身活躍 酉の巻 篇:第1篇 仕組の縺糸 よみ(新仮名遣い):しぐみのれんし
章:第3章 噛言 よみ(新仮名遣い):かむごと 通し章番号:1213
口述日:1922(大正11)年12月15日(旧10月27日) 口述場所: 筆録者:北村隆光 校正日: 校正場所: 初版発行日:1924(大正13)年9月25日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
夜が明けて大門神社の広前の合図の太鼓が聞こえてきた。一同は祭壇の前に座を占めた。魔我彦は天津祝詞、お寅は神言を奏上した。
しかしその祝詞には蠑螈別とお民の逐電を読み込み、祝詞が終わった後も、蠑螈別とお民を返せなければ狐などの世話はもうしない、と祀ってある神たちに向かって大声でしゃべりだした。
お寅ははっと気が付いて教祖館へ姿を隠した。五三公と万公は、アク、タク、テクを信者の中へ交えておき、松姫の館をさして上って行った。
信者たちはお寅の祝詞や様子を見聞きして合点がゆかず、首を傾けて思案にくれていた。アクは壇上に登り、演説気取りで話し始めた。
そしてウラナイ教を開いた高姫自身が三五教に改心したこと、蠑螈別がお民と駆け落ちして逃げてしまったことを話し、それでもまだウラナイ教を信じるのかとすっぱ抜いた。
信者たちは道場破りだと騒ぎだし、自分は神の生き宮だとわめきたてる信者が壇上のアクめがけて襲撃した。アクは人ごみの中をすばしこく姿を隠してしまった。代わりにタクが捕えられ、鉄拳の雨を浴びせられている。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2023-03-09 17:55:07 OBC :rm4603
愛善世界社版:42頁 八幡書店版:第8輯 375頁 修補版: 校定版:43頁 普及版:18頁 初版: ページ備考:
001 ()はカラリと()(はな)れ、002大門(おほもん)神社(じんしや)広前(ひろまへ)合図(あひづ)太鼓(たいこ)七五三(しちごさん)(きこ)えて()た。003五三公(いそこう)004万公(まんこう)005(とら)006魔我彦(まがひこ)(その)()アク、007タク、008テクは数十(すうじふ)(にん)信者(しんじや)(なか)(とほ)つて一段(いちだん)(たか)祭壇(さいだん)(まへ)()()め、009魔我彦(まがひこ)()天津(あまつ)祝詞(のりと)奏上(そうじやう)した。010つづいてお(とら)(また)もや神言(かみごと)奏上(そうじやう)した。
011 小北(こぎた)(やま)神言(かみごと)
012(お寅)小北(こぎた)(やま)(かみ)つまります、013五六七(みろく)成就(じやうじゆ)大神(おほかみ)014(あさひ)豊栄昇(とよさかのぼ)(ひめ)(みこと)もちて、015(うそ)八百万(やほよろづ)(かみ)(たち)餓鬼集(がきつど)へに(つど)(たま)ひ、016餓鬼議(がきはか)りに(はか)(たま)ひて、017大広木(おほひろき)正宗(まさむね)018鈴野姫(すずのひめの)(みこと)は、019泥足原(どろあしはら)水鼻汁(みづばな)安国(やすくに)平姫(たひらひめの)(みこと)()らぬ(こと)()さしまつりき。020(あたま)(はぢ)をかくよさしまつりし国土(くぬち)汗膏(あせあぶら)とり(かみ)(ども)をば、021雁灯(がんど)まはしにまはし(たま)ひ、022神掃(かむはき)掃出(はきだ)(たま)ひて、023今年(ことし)岩根(いはね)木根立(きねたち)穴草(あなくさ)片屏風(かたびやうぶ)をも(ことわ)りて、024(あたま)(かみ)()ぬき(はな)ち、025(あたま)(やけ)何時(いつ)()にやら(すみ)()つて、026(あたま)かくし()さしまつりき。027()(かぶ)せまつりし(よる)(かつら)大山子(おほやまこ)欲高姫(よくたかひめの)(みこと)028ヤンチヤ(をんな)(さだ)めまつりて、029白髪頭(しらがあたま)(すみ)塗立(ぬりた)て、030高姫(たかひめ)(はら)枉津(まがつ)高知(たかし)りて、031雀親方(すずめおやかた)(みこと)(みみ)御穴(みあな)(ふさ)ぎまつりて、032(あたま)御鬘(みかつら)033()(やけ)(かく)しまして、034やさし(をんな)(たばか)り、035(しやべ)口中(くちなか)()()でむ、036(あか)他人(たにん)()(あやま)(をか)しけむ、037クサグサの罪事(つみこと)は、038枉津罪(まがつつみ)とは、039(あたま)はられ、040耳引(みみひ)かれ、041目玉(めだま)火放(ひはな)ち、042尻頻蒔(しりしきま)き、043禿頭(はげあたま)(くし)さし、044鶏屋(とや)(あたま)の、045生剥(いきは)ぎ、046逆毛剥(さかげは)ぎ、047(くそ)小便(せうべん)()許々多久(ここたく)(つみ)を、048枉津罪(まがつつみ)()()けて、049(くさ)(つみ)とは、050生膚断(いきはだだち)051(すなは)腋臭(わきが)052死膚断(しにはだだち)053(すなは)ちトベラ、054白日床組(しらひとこくみ)055黒日(くろひ)床組(とこくみ)056()(ひる)も、057(おの)(はは)のやうな、058(とし)(ちが)つた(をんな)と、059をかしことせる(つみ)060ハアハアと(いき)(はづ)ませ、061叱言(こごと)()(つみ)062(けもの)(をか)せる(つみ)063(えり)()(むし)(しらみ)(わざはひ)064高姫神(たかひめがみ)(わざはひ)065黒姫鳥(くろひめどり)(わざはひ)066()()(たふ)し、067うまい(こと)せる(つみ)068此処(ここ)彼処(かしこ)でボツタクリの(つみ)069沢山(たくさん)()でむ、070()()でば、071枉津(まがつ)(かみ)(みだ)(ごと)(もち)て、072(あま)りもせない(かね)を、073(もと)()()く、074(うち)きり()られ、075()()(おも)ひの、076(わが)()(はて)077(あまつさ)へ、078(この)寅姫(とらひめ)置去(おきざ)りにして、079(あまつさ)(もと)のお(たみ)連立(つれた)ち、080(すゑ)(すゑ)までと、081()(しの)び、082二人(ふたり)(なか)()()きて、083枉津(まがつ)鶏屋(とや)(ふと)(ばば)だと、084旅装束(たびしやうぞく)にて、085(かは)()()え、086()()せにけり。087()くならば、088最早(もはや)是非(ぜひ)なし、089枉津(まがつ)(かみ)魔我(まが)岩戸(いはと)押開(おしひら)きて、090魔我(まが)八重雲(やへくも)を、091(いづ)千別(ちわき)千別(ちわ)きて、092聞召(きこしめ)さむ、093(くだ)けつ(かみ)は、094高姫(たかひめ)(しり)に、095黒姫(くろひめ)(しり)に、096とりつきまして、097高姫(たかひめ)便(いばり)098黒姫(くろひめ)便(いばり)を、099嗅別(かぎわ)けて聞召(きこしめ)さむ、100かく聞召(きこしめ)しては、101(つみ)()(つみ)は、102()()ちにけりと、103()みたれ(がみ)の、104阿呆(あはう)痩我慢(やせがまん)105泡吹(あわふ)(はな)(こと)(ごと)く、106悪縁(あくえん)()みきり、107(ゆふべ)のお神酒(みき)を、108悪神(あくがみ)109貧乏神(びんばふがみ)の、110吹払(ふきはら)(こと)(ごと)く、111(しり)をうつべに()大船(おほふね)を、112()こき(はな)ち、113(ばば)こき(はな)ちて、114雪隠(せんち)(なか)()(おと)(こと)(ごと)く、115()ちた(しぶき)が、116(もと)(かへ)りて、117(かへ)(うち)する(こと)(ごと)く、118()んだる(さけ)(ひと)つもあらじと、119(はら)(いた)()(いた)(たま)(こと)を、120高姫(たかひめ)(しり)121(たみ)(しり)より、122真逆(まつさか)(さま)()滝津(たきつ)123河鹿川(かじかがは)()()性悪姫(しやうわるひめ)()(かみ)124蠑螈別(いもりわけ)大肌(おほはだ)(はら)(なか)()はへ()かむ、125かく()はへ()けば、126阿呆(あはう)らしの(しり)の、127尻糞(しりくそ)の、128焼糞(やけくそ)の、129(しぶき)矢鱈(やたら)()びます、130(あな)あけつ(ひめ)()(かみ)131大広木(おほひろき)正宗(まさむね)132(たみ)(かか)()ち、133(かか)となして(さけ)()みてむ、134かく(かか)(さけ)()みては、135屁吹(へふ)()()屁放戸主(へこきどぬし)()(かみ)136()(くに)137(そこ)(くに)()こき(はな)ちてむ、138かく()()(はな)ちては、139()(くに)140(そこ)(くに)()す、141腹立(はらだ)(さす)(ひめ)()(かみ)142()みさすらひ(うしな)ひてむ、143かく牛馬(うしうま)()いては、144ウツソリした、145(とら)()にも、146(こころ)にも、147(こひ)()(こひ)はあらまし、148()げさし(たま)へと、149(はか)らひ(たま)へ、150()をつけ(たま)へと(まを)すことを、151馬鹿(うましか)耳振(みみふ)()てて聞召(きこしめ)せと、152(かしら)つつこみ、153つつ()みも枉申(まがまを)す、154あゝ(かな)はぬから、155目玉飛(めだまと)()しましませよ』
156(とら)『さあ、157(みな)さま、158()苦労(くらう)(ござ)りました。159これで大方(おほかた)160蠑螈別(いもりわけ)さまも(かへ)つて()るだらう。161もしも(かへ)らなかつたら神罰(しんばつ)(あた)り、162野垂死(のたれじに)をせにやならぬから、163(いや)でも(おう)でも(かへ)つて()るだらう。164松姫(まつひめ)さまが()祈願(きぐわん)して(くだ)さつてるのだから、165もはや()もあるまい。166大広木(おほひろき)正宗(まさむね)(にく)(みや)167貞子姫(さだこひめの)(みこと)168行長春(ゆきながはるの)(みこと)169言足姫(ことたるひめの)(みこと)170鈴野姫(すずのひめ)さま、171桃上彦(ももがみひこの)(みこと)さま、172地上姫(ちじやうひめの)(みこと)(さま)173いつもお(まへ)さまは(わし)世話(せわ)になつてるのだから、174正念(しやうねん)があるのなら、175今日(けふ)一遍(いつぺん)でよいから、176手別(てわ)けして大神(おほかみ)(さま)のお(たす)けによつて、177大広木(おほひろき)正宗(まさむね)さまの(にく)(みや)を、178(そで)(たもと)(みな)(くは)へて引張(ひつぱ)つて()るのだよ。179(これ)出来(でき)ぬやうの(こと)だつたら、180(まへ)(いぬ)より(おと)つた(きつね)だ。181如何(どう)しても今日中(けふぢう)大広木(おほひろき)正宗(まさむね)さまの(にく)(みや)(わし)(まへ)つん()して(くだ)さらなくちや、182もう(この)(とら)もお給仕(きふじ)(いた)しませぬぞや。183給仕(きふじ)どころか、184(みな)(みや)から()()して()いて(しま)ふのだから、185(まへ)さまも今日(けふ)千騎(せんき)一騎(いつき)(ところ)だ。186(きつね)出世(しゆつせ)して(かみ)()名告(なの)り、187結構(けつこう)なお給仕(きふじ)をして(いただ)いた(はう)がよいか、188()()されたがよいか、189ここは(ひと)思案(しあん)のし(どころ)ぢやぞや。190(この)(とら)(たい)しても素知(そし)らぬ(かほ)をして()られる義理(ぎり)ぢやあるまい』
191何時(いつ)()にやら、192(ひと)(まへ)(わす)れて(おほ)きな(こゑ)(しやべ)()し、193ハツと()がつき(そで)(くち)をあて、194(かほ)(かく)しながら教祖(けうそ)(やかた)逸早(いちはや)姿(すがた)(かく)した。
195 五三公(いそこう)196万公(まんこう)はアク、197タク、198テクを信者(しんじや)(なか)(まじ)へ、199一同(いちどう)(うはさ)()()らしむべく()(ふく)めおき、200松姫(まつひめ)(やかた)をさして(のぼ)つて()く。
201七五三(しちごさん)太鼓(たいこ)()
202(ひび)(わた)ると諸共(もろとも)
203彼処(かしこ)此処(ここ)宿舎(しゆくしや)より
204()(あつ)まりし信徒(まめひと)
205大門(おほもん)神社(じんしや)広前(ひろまへ)
206有難涙(ありがたなみだ)(こぼ)しつつ
207鼻汁(はな)をすすつて太祝詞(ふとのりと)
208(とな)()るこそ殊勝(しゆしよう)なれ
209(とら)()さまは中啓(ちうけい)
210右手(めて)にキチンと(にぎ)りしめ
211(ひだり)()にて(そで)たたみ
212(その)足音(あしおと)(しとや)かに
213水色袴(みづいろばかま)をサラサラと
214(おと)させながら五三公(いそこう)
215万公(まんこう)(その)(ほか)(さん)(にん)
216(あと)(したが)神壇(しんだん)
217(まへ)(あら)はれ叩頭(こうとう)
218()()(をは)(れい)(ごと)
219天津(あまつ)祝詞(のりと)奏上(そうじやう)
220生神言(いくかみごと)()りつれど
221(こころ)(みだ)れし(その)(ゆゑ)
222(そば)より(みみ)たて(うかが)へば
223以前(いぜん)(ごと)不可思議(ふかしぎ)
224祝詞(のりと)(ごと)くに(きこ)()
225(こころ)のせいか(みみ)のせいか
226(あるひ)曲津(まがつ)悪戯(いたづら)
227合点(がてん)()かぬ次第(しだい)ぢやと
228五三公(いそこう)万公(まんこう)(はじ)めとし
229()()信者(しんじや)首傾(くびかた)
230思案(しあん)にくれて()たりけり
231中上(ちうじやう)先生(せんせい)のアクさまは
232(とり)なき(さと)蝙蝠(かうもり)
233気取(きど)つて壇上(だんじやう)にはね(あが)
234高卓子(たかテーブル)(まへ)()
235コツプの(みづ)をグツと()
236演説(えんぜつ)気取(きど)りで()()てる
237(その)スタイルの可笑(をか)しさよ
238(ふところ)(さぐ)りて塵紙(ちりがみ)
239()()(はな)をツンとかみ
240(また)もや(かみ)()(かさ)
241(ふたた)(はな)をツンとかみ
242()やに(ぬぐ)歯糞(はくそ)とり
243無雑作(むざふさ)(ふところ)へつつ()んで
244(また)もやグツと(みづ)()
245オホンと一声(ひとこゑ)咳払(せきばら)
246(アク)『これこれ満場(まんぢやう)諸君(しよくん)(たち)
247貴方(あなた)此処(ここ)(かみ)(さま)
248信仰(しんかう)なさるは()けれども
249随分(ずゐぶん)用心(ようじん)なさらぬと
250商売(しやうばい)繁昌(はんじやう)病気(びやうき)平癒(へいゆ)
251子孫(しそん)長久(ちやうきう)中々(なかなか)
252(おも)うた(やう)には出来(でき)ませぬ
253天国(てんごく)浄土(じやうど)有様(ありさま)
254(みな)さま(こころ)(きざ)()
255中有界(ちううかい)地獄道(ぢごくだう)
256いろいろ雑多(ざつた)(かみ)(さま)
257(たふと)(をしへ)体得(たいとく)
258()かねば何程(なにほど)信神(しんじん)
259して()(ところ)無益(むえき)ぞや
260(わたし)はもとはバラモンの
261(かみ)(つか)へた(もの)ですが
262野中(のなか)(もり)(はか)らずも
263三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)
264治国別(はるくにわけ)(おとうと)なる
265松彦(まつひこ)一行(いつかう)(めぐ)()
266(まこと)(みち)をよく(さと)
267此処迄(ここまで)ついて(まゐ)りました
268まだ温々(ぬくぬく)信者(しんじや)とて
269教理(けうり)はしつかり()らねども
270岡目(をかめ)八目(はちもく)(ひと)()
271あんまり(ちが)ふものでない
272バラモン(けう)(くら)ぶれば
273ウラナイ(けう)はましだらう
274さはさりながら(みな)さまよ
275此処(ここ)(まつ)つた(かみ)さまは
276天地(てんち)(もと)根本(こつぽん)
277月日(つきひ)(かみ)()(はじ)
278御用(ごよう)なされた(かみ)さまが
279(まつ)つてあると(おも)ひますか
280それ(ほど)(たふと)(かみ)ならば
281ウラナイ(けう)(ひら)いたる
282高姫(たかひめ)さまは(なん)として
283三五教(あななひけう)(かぶと)()
284黒姫(くろひめ)さまと諸共(もろとも)
285(かみ)(つかさ)になつただらう
286ここの(てん)をばよくよくも
287(かんが)へなさればウラナイの
288(をしへ)値打(ねうち)(わか)るでせう
289正宗(まさむね)さまの肉宮(にくみや)
290信者(しんじや)となつて()()つた
291衣笠村(きぬがさむら)のお(たみ)さまと
292(やみ)(まぎ)れて(この)(やかた)
293()()一本橋(いつぽんばし)(わた)
294野中(のなか)(もり)()()えて
295もう今頃(いまごろ)河鹿山(かじかやま)
296(ほこら)(もり)近辺(きんぺん)
297()げて()つたに(ちが)ひない
298(とら)()さまが(おどろ)いて
299(かみ)ふり(みだ)(その)(あと)
300()()()きし(その)(さま)
301(なが)めて愛想(あいさう)がつきたぞえ
302(これ)でも(みな)さま()一同(いちどう)
303まだ()りずまにウラナイの
304(みち)信仰(しんかう)なされますか
305一寸(ちよつと)意見(いけん)(たづ)ねたい
306(おな)(こと)なら三五(あななひ)
307(かみ)(をしへ)信仰(しんかう)して
308(よろこ)(いさ)んで現界(げんかい)
309(うま)()でたる本分(ほんぶん)
310(つく)して(かみ)をよく(しん)
311天国(てんごく)浄土(じやうど)(のぼ)るべき
312準備(じゆんび)(はや)くなされませ
313松姫(まつひめ)さまは(ひさ)()
314(わか)れて程経(ほどへ)(つま)()
315夫婦(めをと)親子(おやこ)名告(なの)りをば
316首尾(しゆび)()くなされましたぞや
317頂上(ちやうじやう)()つた(いし)(みや)
318三社(みやしろ)ともに(まつ)()
319(この)()(もと)(かみ)(さま)
320(いつ)きまつりて天地(あめつち)
321()ぢも(おそ)れも(いた)さない
322国治立(くにはるたち)大神(おほかみ)
323(まこと)御霊(みたま)鎮祭(ちんさい)
324(かみ)(めぐみ)十分(じふぶん)
325(いただ)(こと)になりました
326是非(ぜひ)今夜(こんや)小北山(こぎたやま)
327小宮(こみや)(はし)(いた)(まで)
328(ひと)つも(のこ)らず(まつ)()
329変性(へんじやう)男子(なんし)(おん)(みたま)
330(をし)(たま)ひし(かみ)(さま)
331(まつ)()へる段取(だんどり)
332(いよいよ)なつて()ましたぞ
333(さぞ)(みな)さま(おどろ)いて
334狼狽(うろた)へなさることだらう
335もしや(いや)なら(いま)(うち)
336ここをば()ててスタスタと
337(わが)()をさしてお(かへ)りよ
338あんまりうまい口車(くちぐるま)
339()()りなさつた(みな)さまは
340容易(ようい)(わたし)()(こと)
341受取(うけと)(あそ)ばす(はず)はない
342もしや(この)(うち)一人(ひとり)でも
343(わか)つた(ひと)があるならば
344今夜(こんや)此処(ここ)()遷宮(せんぐう)
345参加(さんか)なさるが(よろ)しからう
346()つて(すす)めはせぬ(ほど)
347一寸(ちよつと)()をつけ()きまする
348あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
349御霊(みたま)(さち)はひましませよ』
350 (かく)(ごと)くアク(こう)小北山(こぎたやま)祭神(さいじん)素性(すじやう)をスツパ()いた。351(ひやく)(にん)(ばか)(あつ)まつてゐた金太郎(きんたらう)信者(しんじや)(にはか)(さわ)()し、352形勢(けいせい)刻々(こくこく)(あや)しくなり、353彼方(あちら)此方(こちら)隅々(すみずみ)から、
354(声)『アク(こう)とやらを引摺(ひきず)(おと)せ、355(たた)()ばせ、356道場(だうぢやう)(やぶ)りだ、357(みや)つぶしだ。358(おれ)(たち)は、359こんなことを()いて見逃(みのが)しにやならない。360リントウビテン大臣(だいじん)生宮(いきみや)承知(しようち)(いた)さぬ』
361(わめ)()てるものがある。362一方(いつぱう)には岩照姫(いはてるひめ)生宮(いきみや)承知(しようち)(いた)さぬぞやと、363金切(かなき)(ごゑ)(しぼ)つて泣声(なきごゑ)でぞめく。364(その)(ほか)五六七(みろく)成就(じやうじゆ)大神(おほかみ)365木曽(きそ)義姫(よしひめ)大神(おほかみ)366大照皇(たいせうくわう)大神宮(たいじんぐう)肉宮(にくみや)などと自称(じしよう)する信者(しんじや)が、367(にはか)(くる)()ち、368壇上(だんじやう)のアクを()がけて襲撃(しふげき)し、369鉄拳(てつけん)(あめ)()らす、370(あし)()つて引摺(ひきず)りおとす、371(あだか)日比谷(ひびや)(はら)選良(せんりやう)(その)(まま)光景(くわうけい)演出(えんしゆつ)した。372アクは人込(ひとごみ)(なか)を、373スバしこく(くぐ)つて姿(すがた)(かく)した。374(その)(かは)りにタクが(とら)へられ、375悪言(あくげん)暴語(ばうご)代償(だいしやう)として鉄拳(てつけん)(あめ)()びせかけられ半死(はんし)半生(はんしやう)となつて、376(その)()(たふ)れて(しま)つた。377(たちま)大門(おほもん)神社(じんしや)広前(ひろまへ)阿鼻(あび)叫喚(けうくわん)378一大(いちだい)修羅場(しゆらぢやう)勃発(ぼつぱつ)することとなつた。379あゝ(かな)はぬから目玉(めだま)飛出(とびだ)しましませよ。
380大正一一・一二・一五 旧一〇・二七 北村隆光録)

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