霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第六章 千代心(ちよごころ)〔一二一六〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第46巻 舎身活躍 酉の巻 篇:第1篇 仕組の縺糸 よみ:しぐみのれんし
章:第6章 千代心 よみ:ちよごころ 通し章番号:1216
口述日:1922(大正11)年12月15日(旧10月27日) 口述場所: 筆録者:松村真澄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1924(大正13)年9月25日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
幹部の竹公は壇上に上がり、述懐を含めた歌を歌いだした。竹公夫婦は先祖の残した遺産で遊んで暮らせるだけの身代があったが、お寅がやってきて世界の立替が始まって神政が成就するにあたり、自分たち夫婦の身魂は因縁があって大切な役目があるなどとうまいことを並べたという。
また妻のお福がにわかに神がかりしてお寅の言ったことと口裏合せて脅したため、家財を処分してすべてウラナイ教にささげ、夫婦で移住したという。しかし今タク、テクの話を聞くにつけて目が覚め、これは古狸の仕業であったのかと後悔を表し、こうなった上は三五教の真の神の道に真心を捧げようと歌った。
お千代は壇上に上がると、率直な物言いでウラナイ教の迷信を一刀両断し、また心が曇った人々を集めておいて誠を教えようという神様の仕組かもしれないので、心を改めて真の神を信仰しようと呼び掛けた。
喜久公は壇上に上がり、ウラナイ教の甘言につられて入信して奉仕してきた今日までの述懐を述べ、お千代の善悪不二の道理を聞いたからは皇大神の御心にしたがって御用をしようと改心を表した。
主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:
愛善世界社版:77頁 八幡書店版:第8輯 387頁 修補版: 校定版:79頁 普及版:32頁 初版: ページ備考:
001 竹公(たけこう)立上(たちあが)り、002演壇(えんだん)(のぼ)つて(つら)をふくらし、003(すず)(びん)からコツプに(みづ)を、004ついでは()みついでは()み、005オホン徳利(どくり)(やう)(つら)をさらし、006(あご)(ななめ)(まへ)(はう)へニユツとつき()し、007両手(りやうて)(たく)をグツと(おさ)へ、008(こし)(ゆみ)()げながら、009述懐(じゆつくわい)()(はじ)めた。
010浮木(うきき)(むら)(うま)れたる
011竹公(たけこう)さまとは(わし)のこと
012(おや)(かは)から(たくは)へた
013資産(しさん)(あま)(おほ)くない
014さはさりながら夫婦(ふうふ)()
015一生(いつしやう)(あそ)んで(くら)すだけ
016物質的(ぶつしつてき)財産(ざいさん)
017あつた(ところ)へお(とら)さま
018(あさ)(はや)うから()んで()
019ウラナイ(けう)祝詞(のりと)をば
020(こゑ)高々(たかだか)(とな)()
021コレコレモウシ(たけ)さまよ
022(この)()立替(たてかへ)(はじ)まつて
023(あく)世界(せかい)滅亡(めつぼう)
024世界(せかい)三分(さんぶ)()りますぞ
025さうした(あと)()(すく)
026五六七菩薩(みろくぼさつ)(あら)はれて
027結構(けつこう)神世(かみよ)()てなさる
028(これ)神政(しんせい)成就(じやうじゆ)
029教祖(けうそ)のきみが(まを)された
030結構(けつこう)(こと)ではないかいな
031こんな時代(じだい)(うま)()
032(わたし)()ふも(さら)なれど
033前等(まへら)夫婦(ふうふ)のお(みたま)
034(むかし)(むかし)のさる(むかし)
035(この)()先祖(せんぞ)とあれませる
036国治立(くにはるたち)神様(かみさま)
037根本(こつぽん)根本(こつぽん)御系統(ごひつぽう)
038五六七成就(みろくじやうじゆ)大神(おほかみ)
039(みたま)がうつつて(ござ)るぞや
040物質的(ぶつしつてき)財産(ざいさん)
041(みな)神様(かみさま)(たてまつ)
042(いへ)をたたんで小北山(こぎたやま)
043大聖場(だいせいぢやう)参上(まゐのぼ)
044(あさ)から(ばん)まで結構(けつこう)
045御用(ごよう)(あそ)ばす()はないか
046(まへ)(うち)のお(ふく)さま
047こなたも結構(けつこう)なお(みたま)
048(あさひ)豊栄昇(とよさかのぼ)(ひめ)
049五六七(みろく)神政(しんせい)成就(じやうじゆ)
050(たふと)(かみ)奥様(おくさま)
051なぞと(うま)(こと)(なら)べたて
052枯木(かれき)(もち)がなるやうに
053よい(こと)づくめで()(ゆゑ)
054(くび)(かたむ)思案(しあん)する
055()もなくお(ふく)()をふつて
056突然(とつぜん)(おこ)つた神憑(かむがかり)
057(あさひ)豊栄昇(とよさかのぼ)(ひめ)
058(かみ)(うつ)つた因縁(いんねん)
059(みたま)のお(ふく)ぢや竹公(たけこう)
060(まへ)五六七成就(みろくじやうじゆ)
061皇神様(すめかみさま)生宮(いきみや)
062(あさひ)(まを)神勅(しんちよく)
063もしも(うたが)(そむ)くなら
064きつい神罰(しんばつ)(あた)るぞや
065七生(しちしやう)までも(たた)るぞと
066現在(げんざい)女房(にようばう)(くち)をかり
067なだめつ おどしつ()(ゆゑ)
068(かみ)はウソをば()はないと
069(おも)()んだが()みつきで
070近所隣(きんじよとなり)親族(しんぞく)
071とめるも()かず家倉(いへくら)
072二足三文(にそくさんもん)売飛(うりと)ばし
073(のこ)らずお(かね)にとりまとめ
074(いづ)(この)()(かは)るのだ
075物質的(ぶつしつてき)財宝(ざいほう)
076ガラガラガラガラ メチヤメチヤと
077(いま)になるのは()れてゐる
078結構(けつこう)(かみ)御教(みをしへ)
079(ひと)より(さき)()いたのは
080ヤツパリ身魂(みたま)のよい(ゆゑ)
081コリヤ()うしては()られぬと
082(とら)()さまのお言葉(ことば)
083(いち)()もなく承諾(しようだく)
084夫婦(ふうふ)(ここ)にウラナイの
085信者(しんじや)(なか)世話役(せわやく)
086(えら)まれ(あさ)から日暮(ひぐれ)まで
087(ろく)でないもの()はされて
088(かぶら)大根(だいこん)(いも)牛蒡(ごばう)
089これを唯一(ゆゐいつ)御馳走(ごちそう)
090(いま)まで(つと)めて()ましたが
091タク、テクさまやお(きく)さまの
092(いま)(はなし)()くにつけ
093どうやら(まなこ)がさめかけた
094五六七成就(みろくじやうじゆ)大神(おほかみ)
095得意(とくい)になつてゐたけれど
096どうやら此奴(こいつ)(あや)しいぞ
097小北(こぎた)(やま)古狸(ふるだぬき)
098(おれ)(からだ)宿(やど)として
099()ぐつてゐるに(ちが)ひない
100女房(にようばう)(ふく)(からだ)にも
101(ふる)(たぬき)()をくんで
102天眼通(てんがんつう)だといひながら
103女房(にようばう)(まなこ)をくらませつ
104(めう)(ところ)見聞(みき)きさせ
105馬鹿(ばか)にしてるに(ちが)ひない
106(おも)へば(おも)へば(はづか)しや
107(だま)したお(とら)さまは(にく)けれど
108これもヤツパリ(むかし)から
109(あく)(はたら)いた(その)(むく)
110(いま)(あら)はれ()たのだろ
111こんな(こと)にて今迄(いままで)
112(つみ)(けが)れがスツパリと
113(はら)はれ(きよ)まる(こと)ならば
114(まこと)(やす)代償(だいしやう)
115かうなる(うへ)三五(あななひ)
116(まこと)(かみ)御教(みをしへ)
117遵奉(じゆんぽう)なして(みち)(ため)
118世人(よびと)(ため)真心(まごころ)
119(ささ)げまつらむ惟神(かむながら)
120(かみ)御前(みまへ)にねぎまつる
121(ふく)よお(まへ)もこれからは
122(こころ)をスツパリ立直(たてなほ)
123(あさひ)豊栄昇(とよさかのぼ)(ひめ)
124なぞといふよな慢心(まんしん)
125(いた)しちやならない惟神(かむながら)
126(かみ)()ざめて竹公(たけこう)
127一寸(ちよつと)(まへ)()をつける
128あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
129御霊(みたま)(さち)はひましませよ』
130 お千代(ちよ)壇上(だんじやう)(のぼ)り、131(ちひ)さき(かほ)(ゑみ)(たた)へながら(うた)()した。
132天地(てんち)(つく)(たま)ひたる
133(たふと)(まこと)神様(かみさま)
134智慧(ちゑ)(ちから)(くら)ぶれば
135(かみ)生宮(いきみや)人間(にんげん)
136知識(ちしき)(ちから)大海(たいかい)
137水一滴(みづいつてき)()かざらむ
138そは()ふものの(ひと)(また)
139(よろづ)(もの)霊長(れいちやう)
140(たふと)(かみ)守護(しゆごう)して
141(まも)(たま)へる(うへ)からは
142(けつ)して(まが)(をか)すべき
143道理(だうり)はなかろ、あの(やう)
144一心不乱(いつしんふらん)真心(まごころ)
145こめて天地(てんち)神様(かみさま)
146(いの)(あそ)ばす(うへ)からは
147(その)信仰(しんかう)(ちから)にて
148八岐大蛇(やまたをろち)醜鬼(しこおに)
149金毛九尾(きんまうきうび)如何(いか)にして
150(をか)さむ(よし)もなかるべし
151これの御山(みやま)(あつ)まれる
152(ひと)(のこ)らず()(なか)
153すぐれて(ただ)しき(ひと)ばかり
154ちつとは理解(りかい)のある(かた)
155(おも)うて()たに(なさけ)なや
156子供(こども)(わたし)()にさへも
157(わか)()つたる(いつは)りが
158(よく)(まよ)うた(たましひ)にや
159てつきり(まこと)()えるそな
160(たふと)(まこと)神様(かみさま)
161(あさ)から(ばん)まで誹謗(ひばう)して
162()もなき(いつは)(がみ)どもを
163立派(りつぱ)なお(みや)(なか)()
164鬚面男(ひげづらをとこ)(うれ)しそに
165十能(じふのう)のやうな()(あは)
166一生懸命(いつしやうけんめい)(いの)るさま
167(よこ)から(なが)めた(その)(とき)
168フツと吹出(ふきだ)(わら)ひこけ
169尻餅(しりもち)ついてべべよごし
170松姫(まつひめ)さまにお叱言(こごと)
171頂戴(ちやうだい)(いた)した(こと)もある
172ホンに人間(にんげん)といふものは
173身欲(みよく)(まよ)うた(その)(とき)
174(ふた)つの(まなこ)もくらみはて
175(みみ)(ふさ)がり曲事(まがこと)
176(かみ)慈言(じげん)(ひび)くのか
177五官(ごくわん)作用(さよう)(たちま)ちに
178大変調(だいへんてう)(きた)しつつ
179肝腎要(かんじんかなめ)心霊(しんれい)まで
180ねぢけ(くも)りてあとさきの
181()えぬ(こころ)盲目(まうもく)
182なつて(あは)れな生涯(しやうがい)
183(おく)るに(いた)るあはれさよ
184松姫(まつひめ)さまは朝夕(あさゆふ)
185(みな)さま(がた)迷信(めいしん)
186(はら)ひて(まこと)大道(おほみち)
187(すく)はむものと(こころ)をば
188(くば)らせ(たま)皇神(すめかみ)
189(まこと)御名(みな)(たた)へむと
190(こころ)(いら)(たま)へども
191神素盞嗚大神(かむすさのをのおほかみ)
192豊国姫大御神(とよくにひめのおほみかみ)
193かかる(たふと)神名(しんめい)
194公然(こうぜん)(とな)ふるものならば
195蠑螈別(いもりわけ)()をむいて
196御機嫌(ごきげん)(こと)(ななめ)なり
197()アさままでが()について
198いかい小言(こごと)()(ゆゑ)
199こらへ(しの)んで今日(けふ)(まで)
200(やかた)(べつ)になされつつ
201(ひと)()かさぬやうにして
202(まこと)(かみ)一心(いつしん)
203(いの)つて(ござ)つた甲斐(かひ)あつて
204今日(けふ)はいよいよ天地(あめつち)
205(つつ)んだ(くも)()(わた)
206(まこと)()出神(でのかみ)(さま)
207(かがや)(たま)(ごと)くなる
208目出度(めでた)(みち)(ひら)(ぐち)
209(つつし)みここに(しゆく)します
210(ただ)何事(なにごと)神様(かみさま)
211(ふか)仕組(しぐみ)にあやつられ
212曲津(まがつ)(かみ)()をかつて
213よせられ()たのに(ちが)ひない
214(こころ)(くも)つた人間(にんげん)
215(はじ)めの(うち)から正直(しやうぢき)
216(まこと)ばかりを(をし)へたら
217中々(なかなか)容易(ようい)によりつかぬ
218それ(ゆゑ)天地(てんち)神様(かみさま)
219曲津(まがつ)のなすが(まま)にして
220御目(おんめ)をとぢて黎明(れいめい)
221(きた)(とき)をば()たせつつ
222(まよ)へる(みたま)天国(てんごく)
223(すく)(くだ)さる有難(ありがた)
224これを(おも)へば(みな)さまが
225(いま)まで(かみ)(つく)したる
226(こと)(ひと)つも(あだ)はない
227(みな)神様(かみさま)御神業(ごしんげふ)
228立派(りつぱ)(つか)へまつりたる
229殊勲者(しゆくんじや)なれば(ちから)をば
230(おと)さずとみに(よわ)らさず
231益々(ますます)勇気(ゆうき)をほり()して
232今日(けふ)から身魂(みたま)立直(たてなほ)
233小北(こぎた)(やま)神殿(しんでん)
234(まこと)(かみ)御光(みひかり)
235(かがや)(わた)るを()ちませう
236あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
237御霊(みたま)(さち)はひましませよ』
238 喜久公(きくこう)壇上(だんじやう)(のぼ)述懐(じゆつくわい)(うた)ふ。
239蠑螈別(いもりわけ)魔我彦(まがひこ)
240(かみ)(つかさ)(したが)ひて
241北山村(きたやまむら)出立(しゆつたつ)
242やうやう此処(ここ)()てみれば
243坂照山(さかてるやま)急坂(きふはん)
244コチコチコチと穿(うが)ちゐる
245二人(ふたり)親子(おやこ)がありました
246不思議(ふしぎ)(そば)()ちよつて
247あなたは(いづ)れの神様(かみさま)
248名告(なの)りなされて(くだ)されと
249いと慇懃(いんぎん)(たづ)ぬれば
250坊主(ばうず)になつた鶴嘴(つるばし)
251(いはほ)(うへ)()()して
252(したた)(あせ)をふきながら
253わしは丑寅(うしとら)(かね)(かみ)
254()におちぶれて(いま)(はや)
255いやしき(しづ)野良仕事(のらしごと)
256そのひまひまに(この)(やま)
257(のぼ)つて(いは)打砕(うちくだ)
258(たふと)(かみ)鎮座(ちんざ)ます
259下津岩根(したついはね)(おや)()
260朝夕(あさゆふ)穿(うが)つて()りまする
261わたしも(いや)しき首陀(しゆだ)なれど
262大将軍(だいしやうぐん)生宮(いきみや)
263(この)()(みたま)地上丸(ちじやうまる)
264(なん)だか()らぬが(おのづか)
265一人(ひとり)(かひな)がうごき()
266これ(ほど)(かた)岩山(いはやま)
267いつとはなしに平坦(へいたん)
268場所(ばしよ)沢山(たくさん)出来(でき)ました
269ここに(かみ)さまを(まつ)つたら
270さぞや結構(けつこう)になりませう
271(この)御言葉(おことば)蠑螈別(いもりわけ)
272魔我彦(まがひこ)さまは()()つて
273(じつ)感心(かんしん)々々(かんしん)
274これが人間(にんげん)だつたなら
275どうしてここまで(ひら)けよぞ
276てつきりここは聖地(せいち)だろ
277一先(ひとま)(かみ)(うかが)うて
278実否(じつぴ)(たづ)(さぐ)らむと
279(わたし)女房(にようばう)のお(かく)をば
280(かみ)のうつらす生宮(いきみや)
281(さだ)めて祝詞(のりと)奏上(そうじやう)
282うやうやしくも(うかが)へば
283女房(にようばう)のお(かく)()をふつて
284(こゑ)(いろ)まで()へながら
285喜久公(きくこう)しつかり()くがよい
286(かく)はお(まへ)女房(にようばう)だが
287木曽義姫(きそよしひめ)生宮(いきみや)
288これから(かみ)がかる(ほど)
289(この)聖場(せいぢやう)立派(りつぱ)なる
290(かみ)御舎(みあらか)()つまでは
291(けつ)して女房(にようばう)(おも)ふなよ
292(よる)のしとねも(べつ)にして
293河鹿(かじか)(かは)水垢離(みづごうり)
294夫婦(ふうふ)()つて御神業(ごしんげふ)
295(つか)へてくれる(こと)ならば
296喜久公(きくこう)さまの守護神(しゆごじん)
297天晴(あつぱれ)(あら)はしやりませうと
298いと(おごそ)かに()(たま)
299八岐大蛇(やまたをろち)守護神(しゆごじん)
300金毛九尾(きんまうきうび)身魂(みたま)かと
301(あん)(わづら)(をり)もあれ
302リントウビテン大臣(だいじん)
303因縁(いんねん)(ふか)生宮(いきみや)
304()いたる(とき)(うれ)しさよ
305それより夫婦(ふうふ)朝夕(あさゆふ)
306普請(ふしん)万端(ばんたん)()()けて
307()()もロクに()もやらず
308御用(ごよう)をつとめて(まゐ)りました
309タク、テク、お(とら)さまの()(こと)
310(まこと)とすれば(わが)夫婦(ふうふ)
311(はなし)にならぬ(はう)(かた)
312バカの骨頂(こつちやう)(つく)したと
313そろそろ(はら)()()して
314(かみ)のお(みや)小口(こぐち)から
315こはしてやらうと(おも)(をり)
316年端(としは)もゆかぬお千代(ちよ)さまが
317清明無垢(せいめいむく)(たましひ)
318(たふと)(かみ)がかかられて
319善悪(ぜんあく)不二(ふじ)道理(だうり)をば
320(をし)(たま)ひし(うれ)しさよ
321モウ(この)(うへ)何事(なにごと)
322皇大神(すめおほかみ)御心(みこころ)
323(したが)ひまつり一言(ひとこと)
324(けつ)して不足(ふそく)()ひませぬ
325(その)()々々(そのひ)(たのし)んで
326しつかり御用(ごよう)(いた)しませう
327ここに()みゐる(みな)さまよ
328(さだ)めて(わたし)のやうな(こと)
329(おも)うて(ござ)つたでありませう
330(わたし)にならひ(これ)からは
331(ただ)何事(なにごと)(かみ)のまま
332(つつし)(うやま)御奉公(ごほうこう)
333()もたなしらに(はげ)みませう
334あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
335(かみ)御前(みまへ)喜久公(きくこう)
336(まよ)ひの雲霧(くもきり)ふき()けて
337リントウビテンの称号(しやうがう)
338御返(おかへ)(まを)民草(たみぐさ)
339(ひと)つの(かず)(くは)へられ
340(こころ)(かぎ)()のきはみ
341(つく)しまつるを(たひら)けく
342いと(やす)らけく(きこ)しめせ
343(ひとへ)にこひのみ(たてまつ)る』
344大正一一・一二・一五 旧一〇・二七 松村真澄録)