霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第二〇章 間接内流(かんせつないりう)〔一二五三〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第47巻 舎身活躍 戌の巻 篇:第3篇 天国巡覧 よみ:てんごくじゅんらん
章:第20章 第47巻 よみ:かんせつないりゅう 通し章番号:1253
口述日:1923(大正12)年01月10日(旧11月24日) 口述場所: 筆録者:北村隆光 校正日: 校正場所: 初版発行日:1924(大正13)年10月6日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
高天原の天界は、天国と霊国に区分されている。日の国・天国は、人身に例えれば心臓および心臓に属している一切のものと相応している。月の国・霊国は、肺臓および肺臓に属している一切の諸機関と相応している。
心臓と肺臓は人間における二つの国土である。霊界の二つの国土も一は意志の国、一は智性の国である。意志は善に対する情動より、智性は真に対する情動によって、人身内分の二国土を統治している。
心臓は天国であり意志の国、肺臓は霊国であり智性の国に相応している。天国と霊国の奸計は、人における心臓と肺臓の関係に相応している。今ここに、高天原の全体を巨人にたとえて説明する。
天界の頭部に居るものは愛、平和、無垢、証覚、智慧の中に住し、歓喜と幸福に住する。天界いたるところ、この頭部における善徳に比すべきものはない。人の頭部は高天原の最高天国・霊国に比すべきものである。
胸部は仁と信との善徳中に住して胸部に流れ入り、これと相応する。腰部および生殖器官に属するものは夫婦の愛に住し、第二天国の情態である。
脚部にあるものは下層天国の徳、自然的および霊的善徳の中に住している。腕と手にあるものは、善徳の中より出で来る真理の力に住している。
目にあるものは智に住し、耳にあるものは注意と従順に住し、鼻孔に属するものは知覚に住している。また口と舌に属するものは言語の中に住し、内腎は研究調査すべき真理、肝臓、膵臓、脾臓に属するものは、善と真といろいろに洗練するに長じている。
治国別一行は、人体における心臓部に相当する第二天国のもっとも中枢部たるところを巡覧している。各天国内も上中下三段に区画され、各段の天国は個々の団体をもって構成されている。愛善の徳と智慧証覚の度合いによって幾百ともなく分立している。霊国も同様である。
高天原においては惟神的な天然律にしたがって勝者が劣者を導くので、皆その分度に応じて安んじ、不安・怨恨・不満の起こることなく平和の生涯を送り居るのである。
治国別ら三人は美しい丘陵の上に着いた。天日晃々として輝きわたり、被面布を通しても霊光が厳しく放射し、治国別は目がくらみ、竜公は身体の各部に苦悶を兆してきた。五三公は依然として被面布もかぶらずにここまで進んできた。
五三公は二人の様子を見て、ここで景色を眺めながら休息することにした。治国別はもう一度霊丹が欲しいものだというが、五三公は、大神の直接内流である愛の熱をいただけばもはや霊丹は必要ないのでは、と指摘した。
そして五三公や竜公との会話から、惟神霊幸倍坐世という御神文の方が霊丹よりも効能が顕著であることを悟らしめた。大神はこのように第三者の口を借りて、治国別に諸々の真理を諭させたのである。
天国の太陽について尋ねる竜公に対し、五三公は、天国では大神様が日輪となって現れ、霊国では月となって現れるのだと教えた。そして高天原にては、大神様が日輪様として現れる東をもって方位を定めると続けた。
一切のものの生命の源泉は日輪様たる大神様から来るゆえに、天界では厳の御魂、瑞の御魂をお東様と呼んでいると説明した。治国別は五三公、竜公の口を通して間接内流にてお示しをいただいたご高恩を感謝し、厳の御霊・瑞の御魂に祈りを捧げた。
主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm4720
愛善世界社版:273頁 八幡書店版:第8輯 574頁 修補版: 校定版:286頁 普及版:135頁 初版: ページ備考:
派生[?]この文献を底本として書かれたと思われる文献です。[×閉じる]出口王仁三郎全集 > 第二巻 宗教・教育編 > 【宗教編】第四篇 神霊世界 > 第十七章 間接内流
001 高天原(たかあまはら)天界(てんかい)区分(くぶん)して天国(てんごく)002霊国(れいごく)()となす(こと)(まへ)()べた(とほ)りである。003(がい)して()へば()(くに)(すなは)天国(てんごく)人身(じんしん)(たと)ふれば心臓(しんざう)(およ)全身(ぜんしん)にして心臓(しんざう)(ぞく)すべき、004一切(いつさい)のものと相応(さうおう)して()る。005(また)(つき)(くに)(すなは)霊国(れいごく)(その)肺臓(はいざう)(およ)全身(ぜんしん)にして肺臓(はいざう)(ぞく)すべき一切(いつさい)諸機関(しよきくわん)相応(さうおう)してゐる。006さうして心臓(しんざう)肺臓(はいざう)とは小宇宙(せううちう)007小天地(せうてんち)(たと)ふべき人間(にんげん)()ける(ふた)つの国土(こくど)である。008心臓(しんざう)動脈(どうみやく)009静脈(ぜうみやく)により、010肺臓(はいざう)神経(しんけい)運動(うんどう)繊維(せんゐ)によりて、011(ひと)肉体中(にくたいちう)主治者(しゆちしや)となり、012(ちから)(はつ)する(ところ)013動作(どうさ)する(ところ)014(かなら)ずや(みぎ)両者(りやうしや)協力(けふりよく)(みと)めずと()(こと)はない。015各人(かくじん)内分(ないぶん)016(すなは)(ひと)霊的人格(れいてきじんかく)をなせる霊界(れいかい)(なか)にも(また)二国土(にこくど)があつて、017(いち)意思(いし)(くに)()(いち)智性(ちせい)(くに)()ふ。018意思(いし)(ぜん)(たい)する情動(じやうどう)より、019智性(ちせい)(しん)(たい)する情動(じやうだう)によつて人身内分(じんしんないぶん)二国土(にこくど)統治(とうち)してゐるのである。020之等(これら)二国土(にこくど)(また)肉体中(にくたいちう)肺臓(はいざう)021心臓(しんざう)二国土(にこくど)とに相応(さうおう)してゐる。022(ゆゑ)心臓(しんざう)天国(てんごく)であり意思(いし)(くに)相応(さうおう)し、023肺臓(はいざう)霊国(れいごく)であり智性(ちせい)(くに)相応(さうおう)するものである。
024 高天原(たかあまはら)(おい)ても(また)以上(いじやう)(ごと)相応(さうおう)がある。025天国(てんごく)(すなは)高天原(たかあまはら)意力(いりよく)にして、026(あい)(とく)(これ)統御(とうぎよ)し、027霊国(れいごく)高天原(たかあまはら)智力(ちりよく)にして(しん)(とく)(これ)統御(とうぎよ)する(こと)になつてゐる。028(ゆゑ)天国(てんごく)霊国(れいごく)との関係(くわんけい)(ひと)()ける心臓(しんざう)肺臓(はいざう)との関係(くわんけい)(まつた)相応(さうおう)してゐるものである。029聖言(せいげん)心臓(しんざう)(もつ)()(しめ)し、030(また)(あい)(とく)(しめ)し、031肺臓(はいざう)呼吸(こきふ)(もつ)()(および)(しん)(しん)(しめ)すは(この)相応(さうおう)によるからである。032(また)情動(じやうどう)なるものは心臓中(しんざうちう)にもあらず、033心臓(しんざう)より(きた)らざれども、034(これ)心臓(しんざう)()するは相応(さうおう)()(もとづ)(ため)である。035高天原(たかあまはら)以上(いじやう)二国土(にこくど)心臓(しんざう)(および)肺臓(はいざう)との相応(さうおう)高天原(たかあまはら)人間(にんげん)との(あひだ)()ける一般的(いつぱんてき)相応(さうおう)である。036さうして人身(じんしん)各肢体(かくしたい)(および)各機関(かくきくわん)(および)内臓(ないざう)(とう)(たい)しては、037(かく)(ごと)一般的(いつぱんてき)ならざる相応(さうおう)があるのである。
038 (いま)(ここ)高天原(たかあまはら)全体(ぜんたい)巨人(きよじん)(たと)へて説明(せつめい)する(こと)としよう。
039 巨人(きよじん)(すなは)天界(てんかい)頭部(とうぶ)()るものは(あい)040平和(へいわ)041無垢(むく)042証覚(しようかく)043智慧(ちゑ)(うち)(ぢゆう)し、044(したが)つて歓喜(くわんき)幸福(かうふく)とに(ぢゆう)するを(もつ)天界(てんかい)(いた)(ところ)045この頭部(とうぶ)()ける善徳(ぜんとく)()すべきものはない。046人間(にんげん)頭部(とうぶ)(およ)頭部(とうぶ)(ぞく)する一切(いつさい)のものに(その)神徳(しんとく)(なが)()つて(これ)相応(さうおう)するのである。047(ゆゑ)(ひと)頭部(とうぶ)高天原(たかあまはら)最高(さいかう)天国(てんごく)048霊国(れいごく)()すべきものである。
049 (つぎ)巨人(きよじん)(すなは)天界(てんかい)胸部(きようぶ)にあるものは(じん)(しん)との善徳中(ぜんとくちう)(ぢゆう)して、050(ひと)胸部(きようぶ)(なが)()り、051(これ)相応(さうおう)するものである。
052一、053巨人(きよじん)(すなは)天界(てんかい)()ける腰部(えうぶ)(および)生殖器(せいしよくき)機関(きくわん)(ぞく)するものは、054所謂(いはゆる)夫婦(ふうふ)(あい)(ぢゆう)してゐる、055(これ)第二(だいに)天国(てんごく)状態(じやうたい)である。
056一、057脚部(きやくぶ)にあるものは、058天界(てんかい)最劣(さいれつ)(とく)(すなは)自然的(しぜんてき)(および)霊的善徳(れいてきぜんとく)(うち)(ぢゆう)してゐる。
059一、060(うで)()とにあるものは、061善徳(ぜんとく)(うち)より()(きた)真理(しんり)(ちから)(ぢゆう)してゐる。
062一、063()にあるものは()(ぢゆう)し、064(みみ)にあるものは注意(ちゆうい)従順(じゆうじゆん)(ぢゆう)し、065鼻口(びこう)(ぞく)するものは知覚(ちかく)(ぢゆう)してゐる。066(また)067(くち)(した)とに(ぞく)するものは智性(ちせい)知覚(ちかく)とより()づる言語(げんご)(うち)(ぢゆう)し、068内腎(ないじん)(ぞく)するものは研究(けんきう)調査(てうさ)分析(ぶんせき)訂正(ていせい)する(ところ)諸々(もろもろ)真理(しんり)(ぢゆう)し、069肝臓(かんざう)070膵臓(すゐざう)071脾臓(ひざう)(ぞく)するものは(ぜん)(しん)色々(いろいろ)洗練(せんれん)するに(ちやう)じてゐる。072(いづ)れも(かみ)神格(しんかく)人体中(じんたいちう)相似(さうじ)せる各局部(かくきよくぶ)流入(りうにふ)して(これ)相応(さうおう)(たま)ふ。073天界(てんかい)よりの内流(ないりう)諸肢体(しよしたい)(はたら)(および)(よう)(うち)()り、074(しか)して具体的(ぐたいてき)結果(けつくわ)(げん)ずるが(ゆゑ)に、075(ここ)(おい)てか相応(さうおう)なるものが(おこな)はれて()るものである。
076一、077(ひと)()あり(かく)ある(もの)()んで(かれ)(あたま)()つて()るとか、078頭脳(づなう)緻密(ちみつ)であるとか、079よい(あたま)だとか()つて(たた)へ、080(また)(じん)(あつ)いものを()んで(かれ)(むね)(とも)だとか、081(こころ)(うつく)しいとか、082()のよい(ひと)だとか、083心意気(こころいき)がよいとか(たた)へ、084知覚(ちかく)(すぐ)れた(ひと)()んで(かれ)鋭敏(えいびん)なる嗅覚(きうかく)()つてゐるとか、085(はな)(たか)いとか()ひ、086智慮(ちりよ)(ひい)でたものを()んで、087(かれ)視覚(しかく)(するど)いと()ひ、088(あるひ)(おに)()()ひ、089強力(がうりき)なる(ひと)()んで、090(かれ)()(なが)いと()ひ、091(あるひ)()くと()ひ、092(あい)(こころ)(もと)として(こころざ)(ところ)(けつ)するものを()んで、093(かれ)行動(かうどう)心臓(しんざう)より()づるとか、094心底(しんてい)から(きた)るとか、095同情心(どうじやうしん)(ふか)いとか(とな)へるのである。
096 (かく)(ごと)人間(にんげん)不用意(ふようい)(うち)使(つか)言葉(ことば)(ことわざ)(なほ)(この)(ほか)何程(いくら)とも(かぎ)りない(ほど)あるのは、097相応(さうおう)()(もとづ)いて(その)(じつ)(いづ)御霊(みたま)神示(しんじ)にある(とほ)り、098何事(なにごと)神界(しんかい)よりのお言葉(ことば)なる(こと)自覚(じかく)()らるるのである。
099 治国別(はるくにわけ)一行(いつかう)人体(じんたい)()ける心臓部(しんざうぶ)相当(さうたう)する第二(だいに)天国(てんごく)(もつと)中枢部(ちうすうぶ)たる(ところ)(いま)巡覧(じゆんらん)最中(さいちう)である。100さうして天国(てんごく)組織(そしき)最高天国(さいかうてんごく)(じやう)(ちう)()三段(さんだん)区画(くくわく)され、101中間(ちうかん)天国(てんごく)(また)(じやう)(ちう)()三段(さんだん)区画(くくわく)され、102最下層(さいかそう)天国(てんごく)(また)三段(さんだん)区画(くくわく)されてある。103各段(かくだん)天国(てんごく)個々(ここ)団体(だんたい)(もつ)構成(こうせい)され、104愛善(あいぜん)(とく)智慧証覚(ちゑしようかく)度合(どあひ)如何(いかん)によりて幾百(いくひやく)ともなく個々(ここ)分立(ぶんりつ)し、105到底(たうてい)(これ)明瞭(めいれう)計算(けいさん)する(こと)出来(でき)ないのである。106(また)霊国(れいごく)同様(どうやう)区画(くくわく)され、107(しん)()善徳(ぜんとく)智慧証覚(ちゑしようかく)度合(どあひ)によつて霊国(れいごく)三段(さんだん)大別(たいべつ)され、108(また)個々(ここ)分立(ぶんりつ)して(かぞ)(つく)せない(ほど)団体(だんたい)(つく)られてゐる。109さうして(また)一個(いつこ)団体(だんたい)(なか)にも(あい)(しん)智慧証覚(ちゑしようかく)()如何(いかん)によつて(あるひ)中央(ちうあう)()()め、110(あるひ)外辺(ぐわいへん)(きよ)()め、111(けつ)して一様(いちやう)ではない。112()くの(ごと)天人(てんにん)愛信(あいしん)証覚(しようかく)(うへ)変移(へんい)あるは、113所謂(いはゆる)勝者(しようじや)劣者(れつしや)(みちび)き、114劣者(れつしや)勝者(しようじや)(したが)天然律(てんねんりつ)惟神的(かむながらてき)出来(でき)てゐるがために、115各人(かくじん)(みな)(その)分度(ぶんど)(おう)じて(やす)んじ、116(すこ)しも不安(ふあん)怨恨(ゑんこん)不満足(ふまんぞく)(とう)(おこ)(こと)なく、117(きは)めて平和(へいわ)生涯(しやうがい)(おく)()るものである。
118 さて三人(さんにん)は、119とある(うる)はしき丘陵(きうりよう)(うへ)()いた。120天日(てんじつ)晃々(くわうくわう)として(かがや)(わた)り、121被面布(ひめんぷ)(とほ)して(その)霊光(れいくわう)(きび)しく放射(はうしや)し、122治国別(はるくにわけ)(ほとん)()(くら)むばかりになつて()た。123竜公(たつこう)(やや)身体(しんたい)各部(かくぶ)苦悶(くもん)(きざ)して()た。124五三公(いそこう)依然(いぜん)として被面布(ひめんぷ)(かぶ)らず此処(ここ)(まで)(すす)んで()たのである。
125五三(いそ)(みな)さま、126大変(たいへん)御疲労(ごひらう)(やう)ですから、127此処(ここ)山野(さんや)景色(けしき)(なが)めて、128(しばら)休養(きうやう)さして(いただ)きませうか』
129治国(はるくに)『ハイ、130さう(いた)しませう。131(なん)だか神様(かみさま)霊光(れいくわう)にうたれて(くる)しくなつて(まゐ)りました』
132竜公(たつこう)『ヤア(わたし)(なん)となしに苦痛(くつう)(かん)じます。133ラジオシンターでもあれば、134一杯(いつぱい)()みたいものですな』
135『ハヽヽヽヽ、136ラジオシンターは貴方(あなた)(がた)(やう)壮健(さうけん)肉体(にくたい)()むものぢやありませぬ。137あの(くすり)人体(じんたい)組織(そしき)(がい)しますからな。138(しか)しながら九死一生(きうしいつしやう)病人(びやうにん)には、139とつたか、140みたかですから()いでせう。141あの(くすり)霊国(れいごく)より地上(ちじやう)(くだ)霊薬(れいやく)であつて、142(これ)服用(ふくよう)すれば(いま)現界(げんかい)()きて(はたら)くべき人間(にんげん)(すみや)かに元気(げんき)恢復(くわいふく)し、143(また)霊界(れいかい)(きた)るべき運命(うんめい)にある人間(にんげん)服用(ふくよう)すれば、144断末魔(だんまつま)苦痛(くつう)(のが)れ、145楽々(らくらく)霊肉(れいにく)脱離(だつり)(くる)しみを(たす)くるものです。146さうだから、147あれは霊薬(れいやく)()つて霊国(れいごく)から(くだ)るものです』
148竜公(たつこう)霊体分離(れいたいぶんり)(とき)149地獄(ぢごく)におつる精霊(せいれい)虚空(こくう)(つか)(あわ)()き、150(あるひ)暗黒色(あんこくしよく)になり、151非常(ひじやう)苦悶(くもん)をするものですが、152その(やう)精霊(せいれい)でも矢張(やは)(らく)霊肉(れいにく)脱離(だつり)難境(なんきやう)()えられますか』
153『さうです。154地獄(ぢごく)直接(ちよくせつ)落下(らくか)すべき悪霊(あくれい)(この)霊薬(れいやく)(ちから)によつて肉体(にくたい)より逸早(いちはや)逃走(たうそう)するが(ゆゑ)に、155(あと)には善霊(ぜんれい)(すなは)正守護神(せいしゆごじん)のみが(のこ)り、156安々(やすやす)脱離(だつり)(さかひ)(わた)()るのです。157霊国(れいごく)(おい)ては(これ)(もつ)霊丹(れいたん)()(くすり)(つく)ります。158治国別(はるくにわけ)(さま)貴方(あなた)が、159第二(だいに)天国(てんごく)入口(いりぐち)(おい)木花姫命(このはなひめのみこと)よりお(いただ)きになつた霊薬(れいやく)(すなは)ちそれです。160(れい)()ちてゐる(くすり)だから、161霊充(れいじう)()ふのです。162これを地上(ちじやう)人間(にんげん)は、163ラヂウムと(とな)へて()るのですが、164語源(ごげん)は、165つまり(ひと)つですからな』
166治国(はるくに)『ラジオシンターは()めにして、167それならもう一度(いちど)霊丹(れいたん)(いただ)()いものですな』
168先生(せんせい)169自分(じぶん)苦痛(くつう)(くすり)によつて(なほ)さうなどと()想念(さうねん)(おこ)りますと、170神様(かみさま)のお(みち)(たい)所謂(いはゆる)冷淡(れいたん)霊丹(れいたん))になりやしませぬか。171それよりも天国(てんごく)(あい)(ねつ)によつて()たされてゐるのですから、172大神(おほかみ)直接(ちよくせつ)内流(ないりう)たる(あい)(ねつ)(いただ)(やう)(ねが)つたら如何(どう)でせう。173(わたし)最早(もはや)霊丹(れいたん)必要(ひつえう)もない(やう)(おも)ひますが……』
174『さうだな、175(いち)(ばち)かの(とき)(もち)ふる霊薬(れいやく)だから、176さう濫用(らんよう)するのは勿体(もつたい)ない。177それよりも(たふと)神様(かみさま)(あい)(ねつ)(いただ)(こと)(いた)しませう。178あゝ惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)
179治国別(はるくにわけ)さま、180如何(どう)です、181もうお(つか)れは(なほ)りましたか』
182『ハイ、183御神徳(ごしんとく)によつて、184(よみがへ)つた(やう)です』
185竜公(たつこう)『それ御覧(ごらん)186惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)(いま)仰有(おつしや)つたでせう。187(その)御神文(ごしんもん)(はう)霊充(れいじう)よりも、188霊丹(れいたん)よりも効能(かうのう)顕著(けんちよ)でせう』
189『ハイ、190有難(ありがた)(ござ)いました』
191 大神(おほかみ)()くの(ごと)くにして第三者(だいさんしや)(くち)をかり、192第二者(だいにしや)たる治国別(はるくにわけ)諸々(もろもろ)真理(しんり)(さと)させ(たま)うたのである。
193 (すべ)(ひと)(をし)ふる()は、194(その)(ひと)直接(ちよくせつ)()つては()かないものである。195人間(にんげん)()ふものは自尊心(じそんしん)自負心(じふしん)(つよ)いものであるから、196直接(ちよくせつ)(その)人間(にんげん)(たい)して教説(けうせつ)らしき(こと)()へば、197(その)人間(にんげん)は「ヘン(その)(くらゐ)(こと)はお(まへ)()かなくとも(おれ)()つてゐる。198馬鹿々々(ばかばか)しい」と、199テンデ(みみ)()れぬものである。200(ゆゑ)第二者(だいにしや)直接(ちよくせつ)教説(けうせつ)すべき(ところ)第三者(だいさんしや)たる傍人(ばうじん)問答(もんだふ)(はつ)し、201(その)第三者(だいさんしや)(くち)より談話的(だんわてき)(はな)さしめて(これ)第二者(だいにしや)(みみ)知覚(ちかく)流入(りうにう)せしむる(はう)余程(よほど)効験(かうけん)のあるものである。202(ゆゑ)神界(しんかい)(おい)ても時々(ときどき)第一者(だいいつしや)第三者(だいさんしや)問答(もんだふ)をなし、203是非(ぜひ)()かしてやらねばならぬ第二者(だいにしや)(たい)して間接(かんせつ)教示(けうじ)()(たま)(こと)往々(わうわう)あるのである。204(いま)(ここ)大神(おほかみ)五三公(いそこう)205竜公(たつこう)両人(りやうにん)をして問答(もんだふ)をなさしめ、206治国別(はるくにわけ)心霊(しんれい)(みみ)(とほ)して(さと)さしめたのである。
207先生(せんせい)208大変(たいへん)立派(りつぱ)日輪様(にちりんさま)がお(あが)りになりましたな。209吾々(われわれ)日々(にちにち)(はい)する日輪様(にちりんさま)とは非常(ひじやう)にお姿(すがた)(おほ)きく(ひかり)(つよ)いぢやありませぬか』
210『さうだなア、211吾々(われわれ)現界(げんかい)()日輪様(にちりんさま)は、212人間(にんげん)邪気(じやき)がこつて中空(ちうくう)にさまようてゐるから、213(その)()めに御光(ごくわう)(うす)らいで()るのだらう。214天国(てんごく)()ると清浄(せいじやう)無垢(むく)だから、215日輪様(にちりんさま)立派(りつぱ)(をが)めるのだらうよ』
216『それでも吾々(われわれ)(をが)日輪様(にちりんさま)とは(なん)だか様子(やうす)(ちが)ふぢやありませぬか。217もし五三公(いそこう)さま、218如何(どう)でせう』
219天国(てんごく)(おい)ては大神様(おほかみさま)日輪様(にちりんさま)となつて(あら)はれ(たま)ひます。220地上(ちじやう)現界(げんかい)(おい)()太陽(たいやう)所謂(いはゆる)自然界(しぜんかい)太陽(たいやう)であつて、221天国(てんごく)太陽(たいやう)(くら)ぶれば非常(ひじやう)(くら)いものですよ。222自然界(しぜんかい)太陽(たいやう)より(きた)るものは(すべ)自愛(じあい)世間愛(せけんあい)()ち、223天国(てんごく)太陽(たいやう)より(きた)(ひかり)愛善(あいぜん)(ひかり)ですから雲泥(うんでい)相違(さうゐ)がありますよ。224(また)霊国(れいごく)(おい)ては大神様(おほかみさま)月様(つきさま)とお(あら)はれになります。225大神様(おほかみさま)(かは)りはなけれども、226天人(てんにん)(ども)(あい)(しん)証覚(しようかく)如何(いかん)によつて、227(あるひ)太陽(たいやう)(あら)はれ(たま)(あるひ)(つき)(あら)はれ(たま)ふのです』
228竜公(たつこう)『やはり天国(てんごく)にても日輪様(にちりんさま)(ひがし)からお(あが)りになるのでせうな』
229地上(ちじやう)世界(せかい)(おい)ては日輪様(にちりんさま)(のぼ)りきられた(もつと)(たか)(ところ)(みなみ)()ひ、230(まさ)(これ)(はん)して地下(ちか)にある(ところ)(きた)となし、231日輪様(にちりんさま)昼夜(ちうや)平分線(へいぶんせん)(のぼ)(ところ)(ひがし)となし、232(その)(ぼつ)する(ところ)西(にし)となす(こと)貴方(あなた)(がた)御存(ごぞん)じの(とほ)りです。233()くの(ごと)現界(げんかい)(おい)ては一切(いつさい)方位(ほうゐ)(みなみ)から(さだ)めますけれども、234高天原(たかあまはら)(おい)ては大神様(おほかみさま)日輪様(にちりんさま)(あら)はれ(たま)(ところ)(ひがし)となし、235(これ)(たい)するを西(にし)となし、236それから高天原(たかあまはら)(みぎ)(はう)(みなみ)となし、237(ひだり)(はう)(きた)とするのです。238さうして天界(てんかい)天人(てんにん)(いづ)れの(ところ)(その)(かほ)体躯(からだ)とを転向(てんかう)するとも、239(みな)日月(じつげつ)(むか)つて()るのです。240(その)日月(じつげつ)(むか)うた(ところ)(ひがし)()ふのです。241(ゆゑ)高天原(たかあまはら)方位(ほうゐ)(みな)(ひがし)より(さだ)まります。242何故(なにゆゑ)なれば、243一切(いつさい)のものの生命(せいめい)源泉(げんせん)は、244日輪様(にちりんさま)たる大神様(おほかみさま)より(きた)(ゆゑ)である。245(ゆゑ)天界(てんかい)にては、246(いづ)御魂(みたま)247(みづ)御魂(みたま)をお東様(ひがしさま)()んでゐます』
248治国(はるくに)(たふと)(いづ)御魂(みたま)249(みづ)御魂(みたま)大神様(おほかみさま)250愚昧(ぐまい)なる吾々(われわれ)教導(けうだう)せむが(ため)に、251五三公(いそこう)252竜公(たつこう)(くち)(とほ)間接内流(かんせつないりう)(もつ)吾々(われわれ)にお(しめ)(くだ)さいました(その)御高恩(ごかうおん)を、253有難(ありがた)感謝(かんしや)(いた)します。254あゝ惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)
255大正一二・一・一〇 旧一一・一一・二四 北村隆光録)