霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第二〇章 悪魔払(あくまばらひ)〔一三一四〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第50巻 真善美愛 丑の巻 篇:第4篇 神犬の言霊 よみ:しんけんのことたま
章:第20章 悪魔払 よみ:あくまばらい 通し章番号:1314
口述日:1923(大正12)年01月23日(旧12月7日) 口述場所: 筆録者:北村隆光 校正日: 校正場所: 初版発行日:1924(大正13)年12月7日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
初稚姫、珍彦、楓が高姫の居間が騒々しいので何事かと走ってきてみれば、右のような有様であった。初稚姫は、高姫が斎苑の館の直使に対して暴言を吐いているので、たしなめた。高姫は初稚姫を罵倒し、ふたたびひとしきり義理天上日の出神の神徳を吠えたてた後、便所に言ってくるとその場をはずした。
高姫が向こうの林を見渡せば、妖幻坊の杢助がしきりに手招きをし、トントンと走り出した。高姫もそこにあった草履を引っかけると、杢助の後を追って駆け出した。そしてそれっきり、祠の森に姿を見せることはなかった。
スマートも後を追うことなく、初稚姫たち一同も高姫の逃走を見送りながら、追いかけようとしなかった。いずれも悪魔払いをしたような心持になったからである。到底通常の手段ではビクともしない高姫が逃げ出したのも、妖幻坊の杢助に心魂を奪われ、その引力によって動かされたのであった。
妖幻坊も、こんなときには三五教のためによい御用をしてくれたようなものであった。妖幻坊と高姫は坂を下って行き、山口の森でようやく高姫が追いついた。
安彦と国彦は別れを告げて、復命のために斎苑の館に帰って行った。慌て者のイクとサールは、高姫を追いかけて館を飛び出してしまった。初稚姫は残った者たちに教え諭し、別れを告げて、ふたたびハルナの国への征途につくことになった。
イル、テル、ハルは悪神が逃げ去ったことを感謝するため神殿に参拝し、天津祝詞を奏上して述懐の歌を歌い、謝意を表した。
主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:
愛善世界社版:277頁 八幡書店版:第9輯 252頁 修補版: 校定版:283頁 普及版:139頁 初版: ページ備考:
001 初稚姫(はつわかひめ)002珍彦(うづひこ)(かへで)とともに高姫(たかひめ)居間(ゐま)騒々(さうざう)しきに、003何事(なにごと)かと(はし)(きた)()れば、004(みぎ)体裁(ていさい)である。
005初稚(はつわか)『もし、006(かあ)さま、007直使様(ちよくしさま)(たい)して、008あまり御無礼(ごぶれい)ぢや(ござ)りませぬか。009(すこ)御叮嚀(ごていねい)(やさ)しく仰有(おつしや)つて(くだ)さいましな』
010『エーエ、011(まへ)()()(ところ)ぢやない(ほど)にすつ()みなさい。012何度(なんど)()うても()うてもスマートを(わし)()(しの)んで()()(した)(かく)して()くものだから、013到頭(たうとう)杢助(もくすけ)さまは何処(どこ)かへ()つてしまつたぢやないか。014本当(ほんたう)不孝(ふかう)阿魔(あま)ツちよだな。015(いま)神罰(しんばつ)(あた)つて国替(くにがへ)をせにやならぬぞや。016義理天上(ぎりてんじやう)さまのお筆先(ふでさき)拝読(いただ)いて()なされ。017珍彦(うづひこ)さまも静子(しづこ)さまも(かへで)もお(まへ)も、018都合(つがふ)によつたら御神罰(ごしんばつ)(あた)つて(いのち)がなくなるぞや。019チヤンと御筆(おふで)()()るぞえ』
020『そらさうでせう。021(いづ)(みづち)()()つた(さかづき)(いただ)いたものばかりですから。022(しか)しながらお(かあ)さま、023安心(あんしん)して(くだ)さいませ。024(かげ)吾々(われわれ)御神徳(ごしんとく)(いただ)いて()りますから、025何程(なにほど)悪神(あくがみ)(がま)(どく)()りましても、026チツとも()きは(いた)しませぬから大丈夫(だいぢやうぶ)(ござ)います』
027『エーエ、028こましやくれた、029(なに)()らずに……すつ()んで()なさい。030(この)義理天上(ぎりてんじやう)さまは()んな(こと)でも(みな)御存(ごぞん)じだぞえ。031無形(むけい)神界(しんかい)現象(げんしやう)にも(あきら)かなれば、032形体的(けいたいてき)原理(げんり)にも(たつ)してゐる。033宗教(しうけう)034宗派(しうは)(まを)すに(およ)ばず、035秩序(ちつじよ)標準(へうじゆん)大本(たいほん)から改心(かいしん)(みち)036春夏秋冬(しゆんかしうとう)四季(しき)運行(うんかう)(みち)037神国(しんこく)大道(たいだう)038善悪正邪(ぜんあくせいじや)(みち)から守護神(しゆごじん)因縁(いんねん)039無量長寿(むりやうちやうじゆ)神法(しんぱふ)から五倫五常(ごりんごじやう)のお(みち)040向上(かうじやう)発展(はつてん)(もとゐ)041(まこと)大本(たいほん)042言霊(ことたま)原理(げんり)043日月(じつげつ)御因縁(ごいんねん)044()(みづ)とお(つち)御神力(ごしんりき)(まを)すに(およ)ばず、045弥勒(みろく)(をしへ)大本(たいほん)一霊四魂(いちれいしこん)原理(げんり)046宇宙(うちう)真理(しんり)047文字(もじ)起源(きげん)から忠孝(ちうかう)(みち)048平和(へいわ)大本(たいほん)049四海兄弟(しかいきやうだい)(をしへ)から因縁(いんねん)因果(いんぐわ)有様(ありさま)050(なに)から(なに)まで()らぬ(こと)はないぞえ。051()して大先祖(おほせんぞ)因縁(いんねん)から(この)()泥海(どろうみ)(かた)めしめた(かみ)因縁(いんねん)052身魂(みたま)性来(しやうらい)(ならび)斎苑館(いそやかた)(うへ)から(した)までの役員(やくゐん)(あく)身魂(みたま)性来(しやうらい)053(なに)から(なに)まで(かがみ)にかけた(ごと)()つてるのぢやぞえ。054何程(なにほど)()()地頭(ぢとう)には()てぬと()つても、055弥次彦(やじひこ)056与太彦(よたひこ)(など)直使(ちよくし)屁古(へこ)まされて「はい、057左様(さやう)(ござ)いますか。058へい、059それなら仕方(しかた)がありませぬ。060(すぐ)立退(たちの)(まを)します」と()(やう)なヘドロイ身魂(みたま)ではありませぬぞや。061貴女(あなた)何時(いつ)まで()つても(つま)りませぬから(はや)(かへ)つて(くだ)さい。062此処(ここ)義理天上(ぎりてんじやう)日出神(ひのでのかみ)一力(いちりき)()てる仕組(しぐみ)ぢやぞえ。063さア(みな)さま、064(はや)(かへ)つて(くだ)さい。065(かま)()てには()(くだ)さるなや。066もしも素盞嗚尊(すさのをのみこと)がゴテゴテ(まを)したら、067霊国(れいごく)天人(てんにん)068変性男子(へんじやうなんし)系統(ひつぽう)069義理天上(ぎりてんじやう)身魂(みたま)(こと)道理(だうり)()()かして改心(かいしん)させてやるから、070前等(まへたち)はよい加減(かげん)()んだがよいぞや。071ここは金毛九尾(きんまうきうび)さまや、072オツトドツコイ………金勝要神(きんかつかねのかみ)(をしへ)竜宮(りうぐう)乙姫(おとひめ)守護(しゆご)とで変性男子(へんじやうなんし)御教(みをしへ)()てて()義理天上(ぎりてんじやう)射場(いば)ぢやぞえ。073さアさア()んだり()んだり。074あああ、075こんな没分暁漢(わからずや)相手(あひて)になつて()つては()()れますわい。076一寸(ちよつと)失礼(しつれい)ながら便所(べんじよ)()つて()ます。077そしてユツクリとお(はなし)をして()げませうから、078そこらで()つて()(くだ)さい。079あああ(こま)つた代物(しろもの)ばかりだな。080神様(かみさま)大抵(たいてい)ぢやないわい。081こんな(めくら)(つんぼ)(まこと)(みち)にひき()れてやらうとすれば(ほね)()れる(こと)だ。082(この)肉体(にくたい)もホーツと(つか)れた。083(かた)(かいな)(こし)もメキメキし()したワ。084アーア』
085()ひながら便所(べんじよ)一人(ひとり)()つて()つた。
086 (むか)ふの(はやし)見渡(みわた)せば妖幻坊(えうげんばう)杢助(もくすけ)が、087(はや)(きた)れと一生懸命(いつしやうけんめい)手招(てまね)きしながらトントン(はし)()す。088高姫(たかひめ)杢助(もくすけ)手招(てまね)きされては最早(もはや)(たま)らない。089そこにあつた上草履(うはざうり)(あし)にかけるや(いな)や、090一生懸命(いつしやうけんめい)杢助(もくすけ)(あと)()()()して(しま)つた。091そして、092それつきり(ほこら)(もり)へは姿(すがた)()せなかつたのである。
093 スマートは二人(ふたり)()()(あと)(なが)めて()()けようともせず『ワウツ ワウツ ワウツ』となき()ててゐる。
094 初稚姫(はつわかひめ)095安彦(やすひこ)096国彦(くにひこ)097一同(いちどう)高姫(たかひめ)逃走(たうそう)したのを目送(もくそう)しながら、098()()けようともしなかつた。099(いづ)れも悪魔払(あくまばら)ひをしたやうの心持(こころもち)になつたからである。100高姫(たかひめ)(ほこら)(もり)(こし)()ゑようものなら、101到底(たうてい)普通(ふつう)手段(しゆだん)ではビクとも(うご)気配(けはい)はない。102されど妖幻坊(えうげんばう)杢助(もくすけ)心魂(しんこん)(とろ)かし、103(その)引力(いんりよく)によつて、104頑張(ぐわんば)つてゐたこの(やかた)()()したのは、105(じつ)珍彦(うづひこ)にとつては無上(むじやう)幸福(しあはせ)であつた。106スマートが(あと)()はなかつたのも初稚姫(はつわかひめ)直使(ちよくし)(たい)(しばら)()つて(もら)ひたいと()つたのも(みな)107かかる出来事(できごと)予期(よき)しての(こと)であつた。108妖幻坊(えうげんばう)もこんな(とき)には、109(じつ)三五教(あななひけう)のためによい御用(ごよう)をしてくれた(やう)なものである。
110 妖幻坊(えうげんばう)高姫(たかひめ)はトントントンと(さか)(くだ)つて()く。111(その)距離(きより)(ほとん)二三丁(にさんちやう)ばかり(へだ)たつてゐた。112されど高姫(たかひめ)執念深(しふねんぶか)くも(あと)()()け、113(やうや)くに山口(やまぐち)(もり)にて()()き、114二人(ふたり)はここに一夜(いちや)()かすこととなつた。
115 安彦(やすひこ)116国彦(くにひこ)珍彦(うづひこ)(わか)れを()げ、117委細(ゐさい)様子(やうす)斎苑(いそ)(やかた)復命(ふくめい)すべく河鹿峠(かじかたうげ)(のぼ)()く。118(あわ)(もの)のイク、119サール両人(りやうにん)は、120何時(いつ)()にか高姫(たかひめ)(あと)()()けて(やかた)()()して(しま)つた。121初稚姫(はつわかひめ)懇々(こんこん)(あと)行方(やりかた)珍彦(うづひこ)(をし)()き、122ハル、123テル、124イルの三人(さんにん)(わか)れを()げ、125神殿(しんでん)拝礼(はいれい)(をは)り、126高姫(たかひめ)一日(いちにち)(はや)改心(かいしん)(いた)しますやうと祈願(きぐわん)()め、127それより二三日(にさんにち)をここに(くら)して(また)もや征途(せいと)につく(こと)となつた。128勿論(もちろん)スマートは(かげ)(ごと)(ひめ)(したが)つてゐる。
129 イル、130ハル、131テルの三人(さんにん)悪神(あくがみ)()()つたのを感謝(かんしや)すべく神殿(しんでん)参拝(さんぱい)し、132天津祝詞(あまつのりと)奏上(そうじやう)し、133(うた)(うた)つて感謝(かんしや)()(へう)した。
134イル『(ほこら)(もり)受付(うけつけ)
135(つか)へまつれるイル(つかさ)
136皇大神(すめおほかみ)御前(おんまへ)
137(つつし)(ゐやま)高姫(たかひめ)
138妖幻坊(えうげんばう)曲津(まがつ)()
139(かみ)威徳(ゐとく)()(おそ)
140一目散(いちもくさん)()(いだ)
141(この)聖場(せいぢやう)はもとの(ごと)
142(ちり)もとどめず(きよ)らけく
143いと(おだや)かに(をさ)まりし
144(その)御恵(みめぐみ)御前(おんまへ)
145(つつし)感謝(かんしや)(たてまつ)
146杢助司(もくすけつかさ)名乗(なの)りたる
147妖幻坊(えうげんばう)悪神(あくがみ)
148(その)正体(しやうたい)吾々(われわれ)
149(まなこ)(しか)()えねども
150並大抵(なみたいてい)(やつ)ならず
151(とら)(おほかみ)獅子(しし)(くま)
152(ただし)(おに)化物(ばけもの)
153得体(えたい)()れぬ枉津神(まがつかみ)
154これの(やかた)にノコノコと
155(あら)はれ(きた)朝夕(あさゆふ)
156(さけ)()(くら)(くだ)()
157(ただ)一言(ひとこと)神言(かみごと)
158(とな)へた(こと)もあらばこそ
159金毛九尾(きんまうきうび)(うつ)るてふ
160日出神(ひのでのかみ)生宮(いきみや)
161高姫司(たかひめつかさ)意茶(いちや)ついて
162(この)聖場(せいぢやう)(みだ)したる
163()にも()つくき曲者(くせもの)
164如何(いか)にもなして(わざはひ)
165(はら)はむものと朝夕(あさゆふ)
166(こころ)ひそかに(いの)りしが
167皇大神(すめおほかみ)はわが祈願(いのり)
168いと(たひ)らけく(きこ)()
169(をしへ)(みだ)曲神(まがかみ)
170(はら)(たま)ひし(うれ)しさよ
171いざ(これ)よりは吾々(われわれ)
172珍彦(うづひこ)さまの命令(めいれい)
173(かみ)言葉(ことば)(つつし)みて
174(あさ)(ゆふ)なに真心(まごころ)
175(つく)して(つか)(まつ)らなむ
176かくも曲津(まがつ)心地(ここち)よく
177()げたる(うへ)信徒(まめひと)
178(よろこ)(いさ)みもとの(ごと)
179参来(まゐき)(つど)ひて神徳(しんとく)
180(ふたた)()くる(こと)ならむ
181ああ惟神(かむながら)々々(かむながら)
182(かみ)御稜威(みいづ)灼然(いやちこ)
183(まも)らせ(たま)(この)(やかた)
184(ひとへ)(ねが)(たてまつ)
185朝日(あさひ)()るとも(くも)るとも
186(つき)()つとも()くるとも
187仮令(たとへ)大地(だいち)(しづ)むとも
188皇大神(すめおほかみ)御教(おんをしへ)
189如何(いか)でか(たが)(まつ)らむや
190吾等(われら)三人(みたり)村肝(むらきも)
191(こころ)(あは)(たてまつ)
192斎苑(いそ)(やかた)()れませる
193神素盞嗚(かむすさのを)大御神(おほみかみ)
194(まも)らせ(たま)三五(あななひ)
195(きよ)大道(おほぢ)(つか)へつつ
196埴安彦(はにやすひこ)埴安(はにやす)
197(ひめ)(みこと)御守(みまも)りを
198(うなじ)()けて四方(よも)(くに)
199百八十島(ももやそしま)(はて)までも
200(ひら)きて()かむ惟神(かむながら)
201(たふと)(かみ)御守(みまも)りを
202(かしこ)(かしこ)()ぎまつる』
203 ハルは(また)(うた)ふ。
204『バラモン(けう)軍人(いくさびと)
205(その)門番(もんばん)(つか)へたる
206(われ)(いや)しきハル(つかさ)
207三五教(あななひけう)大神(おほかみ)
208(たふと)(めぐみ)(かうむ)りて
209心機(しんき)(にはか)一転(いつてん)
210浮木(うきき)(もり)陣営(ぢんえい)
211ヨル、テル二人(ふたり)諸共(もろとも)
212脱営(だつえい)なして斎苑館(いそやかた)
213(まう)でむものと()()れば
214(ほこら)(もり)三五(あななひ)
215玉国別(たまくにわけ)宣伝使(せんでんし)
216(とど)まりいますと()きしより
217(その)御教(みをしへ)(あふ)ぎつつ
218(うづ)御舎(みあらか)(つか)へます
219(その)神業(しんげふ)参加(さんか)して
220(やうや)(みや)()(あが)
221遷宮式(せんぐうしき)相済(あひす)みて
222(よろこ)()もなく玉国(たまくに)
223(わけ)(みこと)吾々(われわれ)
224(おも)使命(しめい)(さづ)けつつ
225悪魔(あくま)征途(せいと)(のぼ)りまし
226(その)妻神(つまがみ)()れませる
227五十子(いそこ)(ひめ)(はじ)めとし
228今子(いまこ)(ひめ)(いさぎよ)
229斎苑(いそ)(やかた)(かへ)りまし
230珍彦(うづひこ)親子(おやこ)(とど)めおき
231(みや)(つかさ)()(たま)
232吾等(われら)(やかた)諸々(もろもろ)
233事務(じむ)をそれぞれ(めい)ぜられ
234(こころ)(きよ)()(きよ)
235(つか)(まつ)れる(をり)もあれ
236金毛九尾(きんまうきうび)宿(やど)りたる
237(こころ)(ねぢ)けた高姫(たかひめ)
238突然(とつぜん)ここに(あら)はれて
239(われ)日出神柱(ひのでのかむばしら)
240義理天上(ぎりてんじやう)生宮(いきみや)
241(その)鼻息(はないき)もいと(あら)
242(おほ)きな(しり)をすゑ(なが)
243(ほこら)(もり)占領(せんりやう)
244(しこ)(をしへ)伝播(でんぱん)
245斎苑(いそ)(やかた)神業(しんげふ)
246妨害(ばうがい)せむと(たく)むこそ
247(こま)()てたる(やつ)なりと
248(こころ)(ひそか)(あん)じつつ
249皇大神(すめおほかみ)(いの)(をり)
250(また)もや(きた)妖幻坊(えうげんばう)
251杢助司(もくすけつかさ)名乗(なの)りつつ
252高姫司(たかひめつかさ)諸共(もろとも)
253(やかた)(おく)頑張(ぐわんば)りて
254さしも(たふと)聖場(せいぢやう)
255攪乱(かくらん)せむと(たく)むこそ
256()にも忌々(ゆゆ)しき次第(しだい)なり
257如何(いかが)はせむと(おも)(うち)
258初稚姫(はつわかひめ)神司(かむづかさ)
259猛犬(まうけん)スマート()きつれて
260ここに(あら)はれ(きた)りまし
261神変不思議(しんぺんふしぎ)神力(しんりき)
262(かく)(たま)ひて高姫(たかひめ)
263妖幻坊(えうげんばう)(おのづか)
264()()(とき)()(たま)
265(その)沈着(ちんちやく)(おこな)ひに
266今更(いまさら)吾等(われら)(おどろ)きて
267(かん)()りたる次第(しだい)なり
268ああ皇神(すめかみ)皇神(すめかみ)
269吾等(われら)(おろか)なものなれど
270(こころ)(きよ)()(きよ)
271(あさ)(ゆふ)なに大前(おほまへ)
272(まこと)(ひと)つに(つか)へなば
273何卒(なにとぞ)吾等(われら)(あは)れみて
274初稚姫(はつわかひめ)神力(しんりき)
275万分一(まんぶんいち)をも(さづ)けませ
276(ひとへ)(ねが)(たてまつ)
277朝日(あさひ)()るとも(くも)るとも
278(つき)()つとも()くるとも
279仮令(たとへ)大地(だいち)(しづ)むとも
280(かみ)(ちか)ひしわが言葉(ことば)
281如何(いか)(たが)へむ(かみ)(まへ)
282珍彦司(うづひこつかさ)(したが)ひて
283皇大神(すめおほかみ)御教(みをしへ)
284参来(まゐき)(つど)へる人々(ひとびと)
285完全(うまら)委曲(つばら)()(つた)
286大御恵(おほみめぐ)みの万分一(まんぶいち)
287(むく)はせ(たま)惟神(かむながら)
288御前(みまへ)(つつし)()(まつ)る』
289(うた)(をは)り、290階段(かいだん)(くだ)つて、291もとの受付(うけつけ)(かへ)()く。
292大正一二・一・二三 旧一一・一二・七 北村隆光録)