霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一九章 偽強心(ぎきやうしん)〔一三三四〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第51巻 真善美愛 寅の巻 篇:第4篇 夢狸野狸 よみ:むりやり
章:第19章 第51巻 よみ:ぎきょうしん 通し章番号:1334
口述日:1923(大正12)年01月27日(旧12月11日) 口述場所: 筆録者:北村隆光 校正日: 校正場所: 初版発行日:1924(大正13)年12月29日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
ケースが脱いだ着物も見当たらなくなっていた。北へ進んで行くと、川があったので三人は横たわって体を洗い、川端の草をちぎって手ぬぐい代わりにこすり、ようやく臭気を洗い落とした。
一同がこれからどうするか思案していると、どこともなく笠、蓑、衣類が降ってきた。よくよく見れば自分の着物で、臭気はなく乾いている。初と徳は、狸が神様に叱られて洗濯をしたのだ、これも信仰のおかげだと感謝している。
実際は、半ば腐った菰が立派な衣服に見えていたのであった。三人は嬉しそうに着かえた。ガリヤとケースは斎苑の館に急ごうとしたが、初と徳は、三五教の敵である杢助と高姫がこのあたりに隠れているに違いないから、そいつらをやっつけて行こうと引き留めた。
初と徳は、小北山で杢助と高姫が明かした企みをガリヤとケースに説明し、自分たちも使い捨てのひどい目にあったことを語った。ガリヤとケースもこれは聞き捨てならないと、萱の草原に二人が潜んでいないか探し始めた。
すると四人を呼び止める者がある。初と徳は、お千代とお菊が四人を呼んでいるのを認めた。お千代は、高姫と杢助が魔法を使って浮木の森に城郭を構え、三五教の信者を引っ張り込むのみか、説得に向かった松姫も捕えて牢にぶち込んでしまったのだ、と助けを求めた。
初と徳は、松姫と助けて自分たちの裏切りを許してもらおうと思い直し、ガリヤとケースは松姫が松彦の女房だと知って、どうしても助けなければと、お千代とお菊に案内されて曲輪城の表門を指して進んで行った。
すると向こうから綾錦をまとった美人が七八人、手に駕籠を持ち花を摘みながらやってきた。その華やかさとしとやかさに、四人の男は魂を奪われて見とれている。
主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm5119
愛善世界社版:273頁 八幡書店版:第9輯 365頁 修補版: 校定版:280頁 普及版:126頁 初版: ページ備考:
001 ガリヤはケースに、
002『どこで着物(きもの)()いだか』
003(たづ)ねて()た。004ケースは、
005『あまり相撲(すまう)(はう)けてゐたので、006()場所(ばしよ)(わす)れた。007大方(おほかた)(たぬき)野郎(やらう)くはへて()んだのだらう』
008(こた)へた。
009『それでも何処(どこ)かにあるだらう』
010一生懸命(いつしやうけんめい)(さが)して()たが、011(つゑ)一本(いつぽん)あるばかりで着物(きもの)らしいものはない。
012ケース『此奴(こいつ)(たぬき)(やつ)013敷物(しきもの)にしようと(おも)つて、014狸穴(まみあな)へくはへて()きよつたのだなア。015えー残念(ざんねん)だ』
016()ぎしりしながら(きた)(きた)へと(すす)んで()つた。017丁度(ちやうど)一間巾(いつけんはば)ばかりの青藻(あをも)(かぶ)つた川流(かはなが)れがある。018そして(ふか)さは四寸(しすん)(ぐらゐ)平均(へいきん)になつてゐる。019三人(さんにん)交代(かたみ)(かは)(よこ)たはり、020(みづ)(よど)めて川端(かはばた)(くさ)千切(ちぎ)り、021手拭(てぬぐひ)代用(だいよう)して体中(からだぢう)(こす)り、022臭気(しうき)(やうや)くにして(あら)(おと)した。
023ケース『さア、024(これ)裸百貫(はだかひやくくわん)だ。025人間(にんげん)はここ(まで)()ちぶれなくちや(ちから)(わか)らない。026(これ)から一日々々(いちにちいちにち)(あたた)かくなるのだから(はだか)でも結構(けつこう)だ。027おい初公別(はつこうわけ)028徳公別(とくこうわけ)029(いそ)いで斎苑(いそ)(やかた)(まゐ)(こと)にしよう』
030(はつ)『おい(とく)031小北山(こぎたやま)()れば、032古着(ふるぎ)一枚(いちまい)(ぐらゐ)(なん)とか()つて(もら)へるだらうけれど、033一寸(ちよつと)義理(ぎり)(わる)(こと)がしてあるので、034こんな(とき)には立寄(たちよ)(わけ)にも()かぬわ。035ああ(こま)つたな』
036()()んで思案(しあん)をしてゐる。037何処(どこ)ともなくフワリフワリと(かさ)(みの)038衣類(いるゐ)などが三人前(さんにんまへ)()つて()た。039三人(さんにん)手早(てばや)(ひろ)ひとり、040よくよく()れば自分(じぶん)着物(きもの)だ。041そして何時(いつ)()にか、042カラカラに(かわ)き、043何程(なにほど)()いで()ても臭気(しうき)()いてゐる。044そして(きつ)(のり)をしたものかパチパチに(かた)くなつてゐる。
045(はつ)『ハハア、046(たぬき)(やつ)047神様(かみさま)(しか)られよつて到頭(たうとう)洗濯(せんたく)をやりよつたのだな。048のう(とく)049これだから信仰(しんかう)はやめられぬのだ』
050 (とく)(うれ)(なみだ)(こぼ)両手(りやうて)(あは)せて、
051惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)
052感謝(かんしや)してゐる。053(しか)(その)(じつ)(こも)(なかば)(くさ)つたのが立派(りつぱ)衣服(いふく)()えてゐたのである。054三人(さんにん)(うれ)しさうにチヤンと着替(きか)へ、
055『さア、056(これ)大丈夫(だいぢやうぶ)だ。057(いよいよ)斎苑(いそ)(やかた)()かう』
058 (はつ)059(とく)両人(りやうにん)(あわ)てて()()め、
060(はつ)『もしもし、061貴方(あなた)062一寸(ちよつと)()つて(くだ)さい。063三五教(あななひけう)強敵(きやうてき)がこの近辺(きんぺん)(かく)れてゐるに(ちが)ひありませぬから、064一遍(いつぺん)其奴(そいつ)(たひら)げておいでになつたら如何(どう)です。065貴方等(あなたら)もよい土産(みやげ)になりますよ』
066ガリヤ『三五教(あななひけう)強敵(きやうてき)とは(たれ)(こと)ですか』
067斎苑(いそ)(やかた)総務(そうむ)をやつて()つた時置師神(ときおかしのかみ)杢助(もくすけ)宣伝使(せんでんし)高姫(たかひめ)()(やつ)です。068彼奴(あいつ)069(この)(ごろ)大変(たいへん)謀叛(むほん)(おこ)して()りますよ』
070治国別(はるくにわけ)先生(せんせい)から(うけたま)はれば、071高姫(たかひめ)さまは()うも(あや)しいが、072杢助(もくすけ)さまは三五教(あななひけう)柱石(ちうせき)だと()いてゐたのに、073それは(また)(めう)(こと)(うけたま)はるものだな』
074『それが(ねこ)(かぶ)つてるのですよ。075(ほこら)(もり)聖場(せいぢやう)占領(せんりやう)せむとして尻尾(しつぽ)()し、076高姫(たかひめ)夫婦(ふうふ)となつて小北山(こぎたやま)()(きた)り、077小北山(こぎたやま)聖場(せいぢやう)(また)もや謀叛(むほん)(たく)み、078神力(しんりき)にうたれて()()斎苑(いそ)(やかた)御宝物(ごはうもつ)079金剛不壊(こんがうふゑ)如意宝珠(によいほつしゆ)(うば)()つて()げて()よつたのです。080()うしてもあの(たから)取返(とりかへ)さなくては、081三五教(あななひけう)(たま)ぬけですからな』
082ケース『(なに)083そんな(こと)があつたのか。084()うも人間(にんげん)()ふものは(わか)らぬものだな。085ガリヤさま、086こいつは(ひと)()()てにはなりませぬぞ。087(この)両人(りやうにん)案内者(あんないしや)として、088何処(どこ)()らうとも彼奴(きやつ)在処(ありか)(もと)め、089その(たから)(うば)(かへ)して()かなくては吾々(われわれ)(やく)()みますまい』
090ガリヤ『そりや、091さうです。092おい御両君(ごりやうくん)093その杢助(もくすけ)094高姫(たかひめ)何方(どちら)()つたかな』
095(とく)怪志(あやし)(もり)から此方(こつち)へスタスタと二三日前(にさんにちまへ)(はし)つて()よつたのです。096此処(ここ)一筋街道(ひとすぢみち)だから、097貴方(あなた)(あや)しいものに出会(であ)ひませぬか。098五十(ごじふ)(くらゐ)(をんな)同年輩(どうねんぱい)大男(おほをとこ)二人(ふたり)ですよ』
099ケース『ガリヤさま、100()つから、101そんなものに出会(であ)ひませぬな。102さうすると(この)浮木(うきき)(もり)(おく)(はう)小山(こやま)にでも(かく)れてゐるのかも()れませぬぜ。103()(かく)吾々(われわれ)一生懸命(いつしやうけんめい)(さが)さうぢやありませぬか』
104ガリヤ『承知(しようち)しました。105(はつ)さま、106(とく)さま、107さア(これ)から(この)萱野ケ原(かやのがはら)(さが)して()ませう。108吾々(われわれ)(こゑ)()いて(おそ)れをなし、109潜伏(せんぷく)してるかも()れませぬよ。110(しか)(これ)だけ(ひろ)原野(げんや)なり、111(かや)()びてゐるから、112(たがひ)連絡(れんらく)(はか)つて、113五間(ごけん)以上(いじやう)(はな)れない(やう)にして(さが)しませう』
114『ハイ、115(よろ)しからう』
116評議(ひやうぎ)一決(いつけつ)し、117萱草(かやくさ)()(しげ)つたのを小口(こぐち)おしに(さが)しつつ、118(おく)(おく)へと(すす)()つた。
119 (うしろ)(はう)から、
120『オーイ オーイ』
121甲声(かんごゑ)()して(まね)くものがある。122四人(よにん)(あと)振返(ふりかへ)()れば、123一人(ひとり)十二三(じふにさん)124一人(ひとり)十六七(じふろくしち)綺麗(きれい)(むすめ)一生懸命(いつしやうけんめい)道傍(みちばた)(たか)(いし)(うへ)から差招(さしまね)いてゐる。125初公(はつこう)(みみ)(かたむ)け、
126『やアあの(こゑ)はお千代(ちよ)さまにお(きく)さまだ。127こりや(なに)(かは)つた(こと)出来(でき)たに(ちが)ひない。128おい(とく)129一先(ひとま)(あと)(かへ)らう。130もし御両人(ごりやうにん)131御苦労(ごくらう)だが(しばら)(あと)引返(ひきかへ)して(くだ)さるまいか』
132(なに)()もあれ引返(ひきかへ)しませう』
133とケース、134ガリヤは二人(ふたり)(あと)について、135少女(せうぢよ)()つてる(いは)(まへ)まで(やうや)(かへ)つて()た。
136(はつ)『お(まへ)はお千代(ちよ)さまに、137(きく)さまぢやないか。138(おれ)()()めたのは(なに)急用(きふよう)でも出来(でき)たのか』
139千代(ちよ)(べつ)急用(きふよう)でもありませぬが、140高姫(たかひめ)141杢助(もくすけ)両人(りやうにん)(この)浮木(うきき)(もり)にあの(とほ)立派(りつぱ)陣屋(ぢんや)(かま)へ、142魔法(まはふ)使(つか)うて(にはか)城廓(じやうくわく)(つく)り、143(まち)まで(こしら)へて三五教(あななひけう)信者(しんじや)小口(こぐち)から引張(ひつぱ)()みますので、144松姫(まつひめ)さまが高姫(たかひめ)145杢助(もくすけ)()(さと)さうと()つてお(いで)になりました。146(わたし)()いて()つたのだが、147(たちま)松姫(まつひめ)(さま)(らう)(なか)へぶち()んで(しま)ひました。148(わたし)裏口(うらぐち)から()()して此処(ここ)まで()げて()たのですよ。149(はつ)さま、150(とく)さま、151何卒(どうぞ)松姫(まつひめ)さまを(たす)けに()つて(もら)(わけ)には()きませぬだらうかな』
152『オイ、153(とく)154如何(どう)しよう』
155『さうだなア、156松姫(まつひめ)がさうなれば、157一層(いつそう)(こと)俺達(おれたち)(あと)(かへ)つて小北山(こぎたやま)頑張(ぐわんば)らうぢやないか』
158『そんな無茶(むちや)(こと)出来(でき)るかい。159(なん)とかして松姫(まつひめ)さまをお(たす)(まを)し、160(いま)までの御無礼(ごぶれい)をお(わび)して、161もとの(とほ)使(つか)つて(もら)はうぢやないか。162これがお(わび)のよい仕時(しどき)だ』
163ガリヤ『これこれ(むすめ)さま、164松姫(まつひめ)さまと()ふのはお(まへ)先生(せんせい)かな』
165(きく)『ハイ、166小北山(こぎたやま)教主(けうしゆ)松彦(まつひこ)さまと()立派(りつぱ)(をつと)があるのよ』
167『ヤア、168そりや如何(どう)してもお(たす)(まを)さなくちやなるまい。169松彦(まつひこ)さまには大変(たいへん)なお世話(せわ)になつたのだからな。170さア()かう、171ケース』
172『やア面白(おもしろ)面白(おもしろ)い、173浮木(うきき)(もり)(わたし)勝手(かつて)()つてるのだ。174(らう)在処(ありか)(なに)()()にとる(ごと)くだから、175さア一働(ひとはたら)きやらう』
176千代(ちよ)何卒(どうぞ)(かあ)さまを(たす)けて(くだ)さいませ。177(わたし)案内(あんない)(いた)します』
178ケース『ハ、179(よろ)しい(よろ)しい、180心配(しんぱい)しなさるな。181(まへ)()いてゐるぢやないか。182ヤ、183無理(むり)もない、184(かあ)さまがそんな()()つたのだからな。185(しか)吾々(われわれ)()()(うへ)大丈夫(だいぢやうぶ)だから、186心配(しんぱい)なさるな。187さア(はつ)さま、188(とく)さま、189()かうぢやないか』
190賛成(さんせい)々々(さんせい)
191とここに四人(よにん)(をとこ)二人(ふたり)(をんな)は、192浮木(うきき)(もり)曲輪城(まがわじやう)表門(おもてもん)をさして(あし)(はや)めて(すす)()く。193大門口(おほもんぐち)(すす)めば、194(むか)ふより綾錦(あやにしき)(まと)うた妙齢(めうれい)美人(びじん)七八人(しちはちにん)195()(かご)()ちながら、196(すみれ)()蒲公英(たんぽぽ)をむしりつつ、197何事(なにごと)(うれ)しげに(ささや)きながらやつて()た。198(その)(はな)やかさ、199(しと)やかさに四人(よにん)(をとこ)(たましひ)(ちう)()ばして見惚(みと)れて()る。
200大正一二・一・二七 旧一一・一二・一一 北村隆光録)
   
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