霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一章 春菜草(はるなぐさ)〔一三六四〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第53巻 真善美愛 辰の巻 篇:第1篇 毘丘取颪 よみ:びくとりおろし
章:第1章 第53巻 よみ:はるなぐさ 通し章番号:1364
口述日:1923(大正12)年02月12日(旧12月27日) 口述場所:竜宮館 筆録者:松村真澄 校正日: 校正場所: 初版発行日:1925(大正14)年3月8日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
春のライオン河西岸に、瓢を下げてぶらぶらしながら雑談にふけっている四五人のバラモン教の兵卒があった。これは、河鹿峠で治国別宣伝使たちに敗れたために、ランチと片彦が鬼春別将軍に命じて黄金山を襲撃させるべく組織した、バラモン軍の別働隊であった。
兵卒たちは、すでにランチと片彦が三五教に降参して改心したことは知らず、依然として彼らは浮木の森の陣営で長期戦を張っていると思っている。
兵卒・甲は、別働隊で宿営先の人民から搾り取っていい暮らしをしている境遇を賛美しながらも、河鹿峠での敗北から考えてバラモン軍が斎苑館や黄金山に攻め寄せるなど難しいと分析した。
そうかといってハルナの都におめおめと帰るわけにもいかないので、鬼春別はここに陣取ってビクトル山に王城を作り、刹帝利となって永住するのではないか、と意見を披露した。
兵卒・丙は、宿営先の人民を苦しめるバラモン軍に嫌気がさしたと漏らす。乙は丙に、固い考えは捨てて辛抱したらどうだと言うが、丙は、すでに斎苑館から宣伝使の一群がハルナの都に出立したという情報を上げ、ここへも押し寄せてくるに違いない、と反論した。
かく兵卒たちが論争していると、河の向こうからバラモン教の手旗を掲げた騎馬武者たちが流れを渡ってやってきた。一同は何事かと目をみはっている。
主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm5301
愛善世界社版:13頁 八幡書店版:第9輯 507頁 修補版: 校定版:15頁 普及版:7頁 初版: ページ備考:
001 (みづ)(ぬる)み、002木々(きぎ)(こずゑ)(ふく)らんで、003(はな)()(にほ)ひ、004(とり)(うた)(てふ)()ひ、005陽炎(かげろふ)(ひらめ)き、006()一面(いちめん)青毛氈(あをまうせん)()きつめたやうに(はる)めき(わた)つた。007()(とど)かぬ(ばか)りの(ひろ)きライオン(がは)西岸(せいがん)(ふくべ)をさげて逍遥(せうえう)しつつ、008悠々(いういう)たる(かは)(なが)れを(なが)(なが)ら、009雑談(ざつだん)(ふけ)つてゐる四五人(しごにん)のバラモン信者(しんじや)(けん)兵卒(へいそつ)があつた。
010(かふ)『オイ俺達(おれたち)(なん)()仕合(しあは)(もの)だらうな。011斎苑(いそ)(やかた)進軍(しんぐん)(さい)し、012ランチ、013片彦(かたひこ)両将軍(りやうしやうぐん)敗北(はいぼく)してくれたお(かげ)で、014斯様(かやう)結構(けつこう)(ところ)婦女(ふぢよ)(かん)し、015(うし)016(ひつじ)017(ぶた)無料(むれう)徴発(ちようはつ)し、018(さけ)(まで)ロハで(くら)ひ、019(たれ)(はばか)(もの)もなく、020日々(にちにち)歓喜(くわんき)生活(せいくわつ)()うてゐるのも、021(まつた)くバラモン(がみ)のお(かげ)だ。022大将(たいしやう)()つなら、023どうしても久米彦(くめひこ)さま、024鬼春別(おにはるわけ)さまのやうな明智(めいち)将軍(しやうぐん)部下(ぶか)にならなくちや駄目(だめ)だなア』
025(おつ)『ウンさうだ。026ランチ、027片彦(かたひこ)さまが、028猪武者(ゐのししむしや)であつて()よ、029俺達(おれたち)今頃(いまごろ)斎苑(いそ)(やかた)血河屍山(けつかしざん)犠牲(ぎせい)になつてゐるに(ちが)ひないのだ。030(なん)()つても部下(ぶか)(あい)する大将(たいしやう)でなくちや駄目(だめ)だ。031何程(なにほど)国家(こくか)(ため)032大黒主(おほくろぬし)(ため)だと()つても、033(いのち)()られちや、034世界(せかい)平和(へいわ)(くそ)もあつたものだない。035軍術(ぐんじゆつ)達人(たつじん)()遁走(とんそう)す……と()ふぢやないか。036本当(ほんたう)吾々(われわれ)都合(つがふ)()大将(たいしやう)(つか)へたものだ。037(つよ)(やつ)には(へび)(ごと)(はと)(ごと)敏捷(びんせふ)()げ、038(よわ)(やつ)とみれば、039疾風迅雷的(しつぷうじんらいてき)押寄(おしよ)せて(てき)殲滅(せんめつ)するのが孫呉(そんご)兵法(へいはふ)だ。040鬼春別(おにはるわけ)将軍(しやうぐん)(わが)()()たりと()ふものだ。041アハハハハ』
042(へい)『それだと()つて、043吾々(われわれ)斎苑(いそ)(やかた)進撃(しんげき)するのが使命(しめい)ではないか。044(その)使命(しめい)(はた)さずに、045こんな(ところ)(まで)退却(たいきやく)して、046倫安姑息(とうあんこそく)047土地(とち)人民(じんみん)(くるし)め、048没義道(もぎだう)なことをして、049()れよしの()(かた)をやつて()つても、050大自在天(だいじざいてん)(さま)は、051御立腹(ごりつぷく)(あそ)ばさないだらうか、052チツト(かんが)へねばなるまいぞ』
053(かふ)馬鹿(ばか)だなア、054貴様(きさま)はそんな(ふる)(あたま)だから、055何時(いつ)(まで)一兵卒(いつぺいそつ)として上官(じやうくわん)頤使(いし)(あま)んじ、056(うま)掃除(さうぢ)靴磨(くつみが)(ばか)りさされるのだよ。057人間(にんげん)(なん)()つても、058悧巧(りかう)敏活(びんくわつ)立廻(たちまは)らなくちや、059生存競争(せいぞんきやうそう)()(なか)()つて、060理想(りさう)生活(せいくわつ)(いとな)むことは出来(でき)ないぞ』
061(へい)『ハハハハハ、062理想(りさう)生活(せいくわつ)()いて(あき)れらア、063強盗(がうたう)強姦(がうかん)064所在(あらゆる)悪事(あくじ)(つく)して、065それが理想(りさう)生活(せいくわつ)か。066()間違(まちが)へば間違(まちが)ふものだなア。067そして貴様(きさま)(おれ)(たい)し、068何時(いつ)(まで)(うま)掃除(さうぢ)靴磨(くつみが)きをしてゐると(ぬか)したが、069貴様(きさま)だつて、070ヤツパリ靴磨(くつみが)きだないか、071どこに高下勝劣(かうげしようれつ)があるのだ』
072(かふ)(おれ)未来(みらい)総理大臣(そうりだんじん)(けん)元帥様(げんすゐさま)だ。073貴様(きさま)(やう)(あたま)では、074何時(いつ)になつても駄目(だめ)だ。075(おれ)(おほい)未来(みらい)(いう)するのだ。076前途有望(ぜんというばう)青年(せいねん)だぞ』
077(おつ)()(かく)078現代(げんだい)表面(へうめん)(ぜん)(よそほ)ひ、079立派(りつぱ)熟語(じゆくご)使(つか)ひ、080そして多数(たすう)人間(にんげん)をチヨロまかせ、081聖人君子(せいじんくんし)082英雄(えいゆう)豪傑(がうけつ)(おも)はしめなくちや、083到底(たうてい)大人物(だいじんぶつ)にはなれない。084(また)上官(じやうくわん)(たい)しては(あた)ふる(かぎ)巧妙(かうめう)辞令(じれい)(もち)ひ、085(ひげ)(ちり)(はら)ひ、086(なに)から(なに)(まで)()()をつけて、087うい(やつ)088可愛(かあい)(やつ)()はれなくちア駄目(だめ)だぞ。089それだから俺達(おれたち)鬼春別(おにはるわけ)090久米彦(くめひこ)両将軍(りやうしやうぐん)のお()()るやうに、091(その)意志(いし)忖度(そんたく)して、092大将(たいしやう)(をんな)(もてあそ)べば、093俺達(おれたち)(をんな)(もてあそ)ぶ、094(さけ)()へば(さけ)()ふ、095つまり共鳴(きようめい)をするのだ。096(そもそ)軍隊(ぐんたい)一個人(いつこじん)形式(けいしき)()つて組織(そしき)されてるのだから、097(あたま)(おも)(ところ)手足(てあし)たる吾々(われわれ)柔順(じうじゆん)(おこな)へば、098それで完全(くわんぜん)職務(しよくむ)(つと)まるのだ。099()はば将軍(しやうぐん)吾々(われわれ)……多数(たすう)兵卒(へいそつ)統轄(とうかつ)した一個(いつこ)人格者(じんかくしや)である。100そして吾々(われわれ)(その)個体(こたい)である。101全体(ぜんたい)個体(こたい)和合(わがふ)し、102個体(こたい)全体(ぜんたい)和合(わがふ)するのが社会(しやくわい)秩序(ちつじよ)維持(ゐぢ)する(うへ)(おい)て、103(もつとも)必要(ひつえう)条件(でうけん)だ。104(へい)(ごと)陳腐(ちんぷ)言説(げんせつ)最早(もはや)今日(こんにち)には通用(つうよう)しないぞ。105チツト脳味噌(なうみそ)詰替(つめかへ)をせなくちや、106いつも人後(じんご)撞着(どうちやく)たらねばならぬ、107社会(しやくわい)廃物(はいぶつ)となるより(みち)はなからう、108フツフフフ』
109(へい)(おれ)はモウこんな悪虐(あくぎやく)無道(ぶだう)思想(しさう)()つてゐる連中(れんぢう)()するのは飽々(あきあき)して()た。110一層(いつそ)のこと、111深山幽谷(しんざんいうこく)にでも(かく)れて、112仙人(せんにん)気取(きど)り、113閑寂(かんじやく)生活(せいくわつ)(おく)り、114(みたま)浄化(じやうくわ)(つと)めたいと(おも)ふのだ』
115(かふ)『そんなら何故(なぜ)116一時(いちじ)(はや)くお(ひま)(いただ)いて、117隠君子(いんくんし)気取(きど)らないのか。118ヤツパリ貴様(きさま)口先(くちさき)(ばか)りの人間(にんげん)だ。119本当(ほんたう)貴様(きさま)()ふことが、120(こころ)(そこ)から()いたのならば、121不言実行(ふげんじつかう)()かけたら()いだないか。122将軍様(しやうぐんさま)(きた)(もの)(こば)まず、123()(もの)()はずとの大襟度(だいきんど)()つてゐられる、124智勇兼備(ちゆうけんび)名将(めいしやう)だからのう』
125(おつ)(とき)にランチ、126片彦将軍(かたひこしやうぐん)浮木(うきき)(もり)滞陣(たいぢん)して、127英気(えいき)(やしな)()()り、128やがて斎苑館(いそやかた)捲土重来(けんどぢゆうらい)するといふ方針(はうしん)だと()ふことだが、129実際(じつさい)(たたか)心算(つもり)だらうかなア。130どうも(あや)しいものだぞ。131河鹿峠(かじかたうげ)戦闘(せんとう)(おい)て、132片彦将軍(かたひこしやうぐん)手並(てなみ)遺憾(ゐかん)なく、133(その)卑怯振(ひけふぶり)暴露(ばくろ)したのだから、134ヨモヤ捲土重来(けんどぢゆうらい)勇気(ゆうき)はあるまい、135(くは)ふるに全軍(ぜんぐん)勢力(せいりよく)両分(りやうぶん)して(しま)つたのだから、136随分(ずいぶん)(あや)しいものだなア』
137(かふ)『ナアニ、138ああ()つて、139あこに糞詰(ふんづま)りといつて空威張(からいば)りをしてるのだ。140三年(さんねん)たつても五年(ごねん)たつても、141斎苑館(いそやかた)進軍(しんぐん)などとは(おも)ひもよらぬことだ。142さうでなければ、143あのやうな半永久的(はんえいきうてき)陣屋(ぢんや)(つく)(はず)がない。144キツと持久戦(ぢきうせん)をやる心算(つもり)だらうよ。145何程(なにほど)(てき)(つよ)いと()つても、146(てき)大将(たいしやう)(とし)()れば、147(たたか)はずして()んで(しま)ふのだから、148それを()つてゐるのだよ。149ハハハハハ』
150(おつ)(この)ビクトル(さん)陣営(ぢんえい)比較的(ひかくてき)立派(りつぱ)なものが出来(でき)てゐるなり、151先繰々々(せんぐりせんぐり)152増築(ぞうちく)してゐることを()れば、153ランチ将軍(しやうぐん)()(かた)(なら)つて、154何時迄(いつまで)此処(ここ)滞陣(たいぢん)する心算(つもり)だらうかなア』
155(かふ)『きまつた(こと)だ。156よく(かんが)へて()よ。157ハルナの(みやこ)へは何程(なにほど)厚顔(こうがん)無恥(むち)将軍(しやうぐん)だとて、158のめのめと(これ)(だけ)軍隊(ぐんたい)引率(ひきつ)れて(かへ)(わけ)にはいかうまい、159ぢやと(まを)して斎苑(いそ)(やかた)へは猶更(なほさら)()けず、160(なん)でもエルサレムの黄金山(わうごんざん)()めよせるといふ宣言(せんげん)だが、161(これ)(また)(あや)しいものだ。162たつた一人(ひとり)治国別(はるくにわけ)言霊(ことたま)とやらに、163(もろ)くも逃散(にげち)つた将軍(しやうぐん)だもの、164黄金山(わうごんざん)(いへど)も、165治国別(はるくにわけ)以上(いじやう)人物(じんぶつ)二人(ふたり)三人(さんにん)()るのはきまつてゐる。166さうだから()此処(ここ)王者気取(わうじやきど)りとなつて、167(あたら)しい(くに)(つく)り、168ビクトル(さん)中心(ちうしん)王城(わうじやう)(つく)り、169刹帝利気取(せつていりきどり)となつて永住(えいぢゆう)する(かんが)へだと、170(おれ)直覚(ちよくかく)してゐるのだ。171さうでなくちや、172こんな手間(てま)()つた陣構(ぢんがま)へをする(はず)がない……だないか』
173(おつ)『さう()けばさうかも()れぬのう。174オイ(へい)(やつ)175チツと(あたま)改良(かいりやう)して、176ここ一年(いちねん)(ばか)辛抱(しんばう)したらどうだ。177伍長(ごちやう)(ぐらゐ)にはなれるか()れないぞ』
178(へい)(おれ)(かんが)へではビクトル(ざん)陣営(ぢんえい)到底(たうてい)永続(えいぞく)せないだらうと(おも)ふよ。179どうしてもロートル・ダンゼーが(せま)つて()(やう)心持(こころもち)がしてならないワ。180よく(かんが)へて()よ。181斎苑(いそ)(やかた)からは、182仄聞(そくぶん)する(ところ)()れば、183照国別(てるくにわけ)184玉国別(たまくにわけ)185黄金姫(わうごんひめ)186初稚姫(はつわかひめ)187治国別(はるくにわけ)()宣伝使隊(せんでんしたい)が、188ハルナの(みやこ)押寄(おしよ)せて()くといふことだないか。189そして(その)行掛(ゆきがけ)駄賃(だちん)所在(あらゆる)バラモン(ぐん)言向和(ことむけやは)して、190暴風(ばうふう)原野(げんや)()(ごと)(いきほひ)(すす)んで()るといふことだから、191キツとビクトル(ざん)へも押寄(おしよ)せて()るに(ちが)ひない。192貴様(きさま)此処(ここ)にへ()りついてさへ()れば、193やがてオー・シヤンスが(わが)()()つて()るやうに(おも)うてゐるが、194そんな泡沫(はうまつ)(ひと)しい(かんが)へは念頭(ねんとう)よりキツパリ削除(さくぢよ)せなくちや、195アフンと(いた)さなならぬ破目(はめ)(おちい)るぞ、196チツとコンモンセンスを(かがや)かして、197前後(ぜんご)状況(じやうきやう)(かんが)へて()よ』
198(かふ)『ヘン、199一寸先(いつすんさき)(やみ)()だ。200吾々(われわれ)(ごと)人間(にんげん)分際(ぶんざい)として、201()(なか)変遷(へんせん)(わか)るものかい。202刹那心(せつなしん)(たの)しむのだ。203三五教(あななひけう)教理(けうり)にも……取越苦労(とりこしくらう)をすな、204(また)過越苦労(すぎこしくらう)(いた)すな……とあるだないか。205(その)(とき)(その)(とき)(また)(かぜ)()くさ、206万々一(まんまんいち)207三五教(あななひけう)連中(れんぢう)猛虎(まうこ)(いきほひ)(せま)つて()(とき)には将軍様(しやうぐんさま)(なら)つて戦術(せんじゆつ)(おく)()()し、208(しり)()をかけて、209逸早(いちはや)遁走(とんそう)すれば、210それで()いのだ。211それがセルフ・ブリサベーシヨンの(もつとも)必要(ひつえう)とする要件(えうけん)だ。212アハハハハ』
213(へい)(なん)とマア、214貴様(きさま)(たち)は、215(ぜん)とも(あく)とも判別(はんべつ)(がた)代物(しろもの)だなア。216それでも人間(にんげん)だと(おも)つてゐるのか』
217(かふ)『ヘン、218馬鹿(ばか)にするない。219(これ)でもヤツパリ一人前(いちにんまへ)哥兄(にい)さまだ。220()(なか)表面(へうめん)軍律(ぐんりつ)だとか、221法律(はふりつ)だとか、222道徳(だうとく)だとか、223節制(せつせい)224カウンテネンスだとか()つて、225リゴリズムを標榜(へうばう)してゐるが、226(その)内面(ないめん)はヤツパリ内面(ないめん)だ。227(いつは)(おほ)現代(げんだい)(しよ)して、228馬鹿正直(ばかしやうぢき)なことを墨守(ぼくしゆ)してゐても、229()(なか)(おく)れる(ばか)りで、230しまひには廃人扱(はいじんあつかひ)にされて(しま)ふよ。231それよりも大自在天(だいじざいてん)(さま)から(あた)へられた同様(どうやう)(この)(ぬす)(ざけ)232ホリ・グレールを(かたむ)けて、233神徳(しんとく)讃美(さんび)し、234()(なが)天国(てんごく)生涯(しやうがい)を、235仮令(たとへ)一瞬間(いつしゆんかん)なりとも(たの)しむが人生(じんせい)極致(きよくち)だ。236()(なか)(くら)(こと)()(こと)とラブする(こと)疎外(そぐわい)したら、237到底(たうてい)238生存(せいぞん)することは出来(でき)ない。239ぢやと()つて、240()かる殺風景(さつぷうけい)陣中(ぢんちう)(おい)て、241ラブ・イズ・ベスト(ろん)持出(もちだ)した(ところ)で、242有名無実(いうめいむじつ)だから、243()手近(てぢか)にあるホール・ワインでも(かたむ)けて、244浩然(こうぜん)()(やしな)ひ、245イザ一大事(いちだいじ)()場合(ばあひ)には、246()(さき)戦術(せんじゆつ)(おく)()発揮(はつき)さへすれば至極(しごく)安全(あんぜん)といふものだ。247貴様(きさま)(やう)にクヨクヨと(いた)して、248サイキツク・トラーマを(つづ)けてゐると、249(つひ)には神経(しんけい)衰弱(すゐじやく)(きた)し、250地獄界(ぢごくかい)餓鬼(がき)さんの(やう)になつて(しま)ふぞ。251人間(にんげん)(こころ)持様(もちやう)第一(だいいち)だ。252今日(こんにち)(あたら)しい人間(にんげん)社会(しやくわい)だ。253一日(いちにち)(はや)()(あらた)めて、254ジウネス・アンテレク・テーユエルの(ゐき)(すす)み、255社会(しやくわい)(なみ)()まれない(やう)にせなくちや人生(じんせい)(うそ)だ。256(もと)より神経質(しんけいしつ)道徳論(だうとくろん)(とら)はれてゐるやうな(もの)が、257悪虐(あくぎやく)無道(ぶだう)のバラモン(ぐん)従軍(じゆうぐん)するものか。258貴様(きさま)軍人(ぐんじん)になるなんて、259(しやう)()うてゐない。260サイコ・アナリシスに()つて調査(てうさ)したならば、261キツと(きさま)心中(しんちう)には弱虫(よわむし)団体(だんたい)()んで、262現世(げんせ)(のろ)うてゐる馬鹿者(ばかもの)軍政署(ぐんせいしよ)となつてゐるだらうよ。263悪人(あくにん)悪人(あくにん)とユニオンし、264善人(ぜんにん)善人(ぜんにん)結合(けつがふ)するのだから、265貴様(きさま)(この)(かは)(むか)ふへ(わた)つて、266治国別(はるくにわけ)さまでもお(むか)(まを)し、267弁当持(べんたうもち)でもさして(いただ)くが(しやう)()うて()らうぞや、268イヒヒヒヒ』
269論争(ろんそう)してゐる。270(かは)向方(むかふ)より七八人(しちはちにん)のナイトは三葉葵(みつばあふひ)()めなした手旗(てばた)をかざし、271長閑(のどか)(なが)れを驀地(まつしぐら)(わた)つて、272ザワザワザワと此方(こなた)(むか)つて(わた)()る。273一同(いちどう)何事(なにごと)突発(とつぱつ)せしならむと、274(さけ)(よひ)()め、275()をみはつてゐる。
276大正一二・二・一二 旧一一・一二・二七 於竜宮館 松村真澄録)
   
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