霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一一章 経愕(きやうがく)〔一四一九〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第55巻 真善美愛 午の巻 篇:第3篇 玉置長蛇 よみ:たまきちょうだ
章:第11章 第55巻 よみ:きょうがく 通し章番号:1419
口述日:1923(大正12)年03月03日(旧01月16日) 口述場所:竜宮館 筆録者:出口伊佐男 校正日: 校正場所: 初版発行日:1925(大正14)年3月30日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる] 主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm5511
愛善世界社版:139頁 八幡書店版:第10輯 83頁 修補版: 校定版:143頁 普及版:58頁 初版: ページ備考:
001 テームスは、002悔悟(くわいご)して(その)精魂(せいこん)(まつた)純化(じゆんくわ)し、003(しん)真人(しんじん)たるの心境(しんきやう)(まで)到達(たうたつ)せる、004鬼春別(おにはるわけ)将軍(しやうぐん)(はじ)久米彦(くめひこ)005スパール、006エミシの四人(よにん)心底(しんてい)より(しん)ずる(こと)出来(でき)なかつたので表面(へうめん)治国別(はるくにわけ)(まへ)にては相当(さうたう)()(あつか)ひをしてゐた。007けれどもその心中(しんちう)蚰蜒(げじげじ)(ごと)(きら)ひ、008()(おそ)れて()た。009何処(どこ)とも()排斥気分(はいせききぶん)(あら)はれて()る。010鬼春別(おにはるわけ)忍耐(にんたい)忍耐(にんたい)(くは)所在(あらゆる)侮辱(ぶじよく)をも()我慢(がまん)()(こと)出来(でき)た。011鬼春別(おにはるわけ)別室(べつしつ)()つて婆羅門(ばらもん)経典(きやうてん)読誦(どくじゆ)した。012自分(じぶん)(いつ)改心(かいしん)のため、013(いつ)はテームスの悪心(あくしん)自愛心(じあいしん)猛火(まうくわ)消滅(せうめつ)せむが(ため)であつた。014テームスの(いへ)祖先代々(そせんだいだい)里庄(りしやう)(つと)随分(ずいぶん)地頭(ぢとう)(はふ)なし」と人民(じんみん)より(にく)まれて()たものである。015巨万(きよまん)(とみ)(いだ)いてゐるのも(みな)多数(たすう)人民(じんみん)膏血(かうけつ)(しぼ)つたものと一般(いつぱん)評判(ひやうばん)され、016地位(ちゐ)村人(むらびと)上位(じやうゐ)()めてゐるが人望(じんばう)(ほとん)()()ち、017旃陀羅(せんだら)(やう)(いや)しめられてゐた。018鬼春別(おにはるわけ)()頑固爺(ぐわんこおやぢ)のテームスを()(あらた)めしめむと、019(わざ)とに大声(おほごゑ)にて読経(どきやう)(はじ)めた。020その経文(きやうもん)()ふ。
 
021 帰命頂礼(きみやうちやうらい)謹上再拝(きんじやうさいはい)
022 (かさ)ねて()()()べんと(ほつ)して、023()()いて()はく、
024(たと)へば長者(ちやうじや)025(いつ)大宅(だいたく)()らむ。026()(たく)(ひさ)しく()りて、027(しか)()頓弊(やぶれ)
028堂舎(だうしや)(たか)(あやふ)く、029柱根(ちうこん)(くだ)()ち、030梁棟(りやうとう)(かた)むき()がみ、031基陛(きへい)(くづ)(やぶ)れ、
032墻壁(しやうへき)(やぶ)()け、033泥塗(ないづ)(あば)()ち、034覆苫(ふせん)(みだ)()ち、035椽梠(たるのき)(たが)()け、
036周障(しうしやう)屈曲(くつきよく)して、037雑穢(ざふゑ)充徧(じゆうへん)せり、038五百人(ごひやくにん)()つて、039()(なか)止住(しぢう)す。
040(とび)041(ふくろ)042(くまたか)043(わし)044(からす)045(かささぎ)046(やまばと)047鴿(いへばと)048蚖蛇(からすへび)049(くちばみ)050(さそり)051蜈蚣(むかで)052蚰蜒(げじげじ)053守宮(やもり)054百足(をさむし)055(いたち)056(たぬき)057(あまくち)058(ねづみ)059諸々(もろもろ)悪虫(あくちう)(ともがら)060交横馳走(かうわうちそう)す、
061屎尿(しねう)(くさ)(ところ)062不浄(ふじやう)(なが)()ち、063(うぢ)064(くそむし)065諸虫(しよちう)066(しか)()(うへ)(あつ)まれり。
067(きつね)068(おほかみ)069野干(のぎつね)070咀嚼(くらいかみ)(ふみ)(ふみ)なし、071死屍(しかばね)嚌齧(かみくら)ひて、072骨肉(こつにく)狼藉(らうぜき)し、073()れに()つて羣狗(ぐんぐ)074(きそ)(きた)つて搏撮(うちとり)し、075飢羸(うゑつかれ)慞惶(まごつき)て、076処々(しよしよ)(しよく)(もと)め、
077(たたかい)(あらそい)078(つかみ)(ひきさ)き、079(いがみ)(はがみ)(おほいに)()ゆ。080()(いへ)恐怖(くふ)081変状(へんじやう)(かく)(ごと)し。
082処々(しよしよ)(みな)083魑魅魍魎(ちみまうりやう)()り。084夜叉(やしや)悪鬼(あくき)085(ひと)(にく)食噉(じきだん)す。086魑魅(ちみ)山中(さんちう)木石(ぼくせき)精怪(せいくわい)087魍魎(もうりやう)水中(すいちう)()精怪(せいくわい)
088毒虫(どくちう)(たぐひ)089諸々(もろもろ)悪禽獣(あくきんじう)090孚乳産生(ふにふさんしやう)して、091(おのおの)(みづか)(かく)(まも)る。
092夜叉(やしや)(きそ)(きた)つて、093(あらそ)()つて()れを(じき)す。094(これ)(じき)すること(すで)()きぬれば、095悪心(あくしん)(うた)(さか)んにして、
096闘諍(とうさう)(こゑ)097(はなは)怖畏(ふゐ)()し。098鳩槃(クネバーンダ)099荼鬼(ビンヤーチヤカ)100土埵(どだ)蹲踞(そんきよ)せり。
101或時(あるとき)()(はな)るること、102一尺(いつしやく)二尺(にしやく)103往返(わうへん)遊行(いうぎやう)し、104縦逸(じういつ)嬉戯(きぎ)す。
105(いぬ)両足(りやうそく)()つて、106()つて(こゑ)(うしな)はしめ、107(あし)(もつ)(くび)(くは)へて、108(いぬ)()どして(みづか)(たの)しむ。
109(また)諸々(もろもろ)(おに)()り、110()()長大(ちやうだい)に、111裸形(らぎやう)黒痩(こくしゆ)にして、112(つね)()(なか)(ぢう)せり。
113大悪声(だいあくせい)(はつ)して、114(さけ)()んで(じき)(もと)む。115(また)諸々(もろもろ)(おに)()り、116()咽鍼(のんどはり)(ごと)し。
117(また)諸々(もろもろ)(おに)()り、118(かうべ)牛頭(ごづ)(ごと)し。119(あるひ)(ひと)(にく)(じき)し、120(あるひ)(また)(いぬ)(くら)ふ。
121頭髪(づはつ)蓬乱(ぶらん)して、122残害(ざんがい)兇険(くけん)なり、123饑渇(きかつ)()められて、124叫喚(けうくわん)馳走(ちそう)す。
125夜叉(やしや)餓鬼(がき)126諸々(もろもろ)悪鳥獣(あくてうじう)127(うゑ)(きふ)にして(よも)()かひ、128窗牖(そうゆう)(うかが)()る。
129(かく)(ごと)諸難(しよなん)130恐畏無量(くゐむりやう)なり。131()()()りたる(いへ)は、132一人(いちにん)(ぞく)せり。
133()(ひと)(ちか)(いで)て、134(いま)(ひさ)しからざるの(あひだ)に、135(のち)宅舎(たくしや)に、136忽然(こつねん)()(おこ)り、
137四面(しめん)一時(いちじ)に、138()(ほのほ)(とも)(さか)んなり。139棟梁(とうりやう)椽柱(えんちう)140(はた)めく(こゑ)(ふる)()け、
141(くぢ)()()()ちて、142墻壁(しやうへき)(くづ)(たふ)る。143諸々(もろもろ)鬼神等(きじんら)144(こゑ)()げて(おほい)(さけ)び、
145鵰鷲(てうじう)諸鳥(しよてう)146鳩槃荼等(くはんだとう)147周慞惶怖(しうしようくわうふ)して、148(みづか)()づること(あた)はず。
149悪獣毒虫(あくじうどくちう)150孔穴(くけつ)(かく)(かく)れ、151毘舎闍鬼(びしやじやき)152(また)()(なか)(ぢう)せり。
153福徳(ふくとく)(うす)きが(ゆゑ)に、154()()められ、155(とも)()残害(ざんがい)して、156()()(にく)(くら)ふ。
157野干(やかん)(たぐひ)158(ならび)(すで)()きに()す。159諸々(もろもろ)大悪獣(だいあくじう)160(きそ)(きた)つて食噉(じきだん)す。
161臭煙(しうえん)〓(ぶぼつ)して、162四面(しめん)充塞(じゆうそく)す。163蜈蚣蚰蜒(ごくゆえん)164毒蛇(どくぢや)(たぐひ)
165()()かれて、166(あらそ)(はし)つて(あな)()づ。167鳩槃荼鬼(くはんだき)168(したが)()つて(しか)(くら)ふ。
169(また)諸々(もろもろ)餓鬼(がき)170頭上(づじやう)()()へ、171飢渇熱悩(げかつねつをう)して周慞悶走(しうしやうもんそう)す。
172()(いへ)(かく)(ごと)く、173(はなは)怖畏(ふゐ)()し。174毒害火災(どくがいくわさい)175衆難(しゆなん)(いつ)(あら)ず。
176()(とき)宅主(たくしゆ)177門外(もんげ)()つて()つて、178()(ひと)(ことば)()く、
179(なんぢ)諸子等(しよしら)180()きに遊戯(いうげ)せるに()つて、181()(たく)来入(らいにふ)し、
182稚小(ちせう)無知(むち)にして、183歓娯楽著(くわんごげうぢやく)せり」と。184長者(ちやうじや)()(をは)つて、185(おどろ)いて火宅(くわたく)()る、
186()さに(よろし)救済(きうさい)して、187焼害(せうがい)()から()むべし。188諸子(しよし)告喩(こくゆ)して、189(もろもろ)患難(くわんなん)()く、
190悪鬼毒虫(あくきどくちう)191災火(さいくわ)蔓莚(まんえん)せり、192衆苦(しうく)次第(しだい)に、193相続(さうぞく)して()えず。
194毒蛇(どくじや)蚖蝮(ぐわんぷく)195(およ)諸々(もろもろ)夜叉(やしや)196鳩槃荼鬼(くはんだき)197野干狐狗(やかんこく)198鵰鷲鵄梟(てうじゆちけう)199百足(ひやくそく)(ぞく)200飢渇(けかつ)(なや)(きふ)にして、201(はなは)怖畏(ふゐ)()し。
202()()すら(しよ)(がた)し、203(いはん)(また)大火(たいくわ)をや」と。
204諸子(しよし)無知(むち)にして、205(ちち)(をしへ)()くと(いへど)も、206猶故(なほ)楽著(ぎやうぢやく)して、207嬉戯(きぎ)すること()まず。
208()(とき)長者(ちやうじや)209(しか)()(ねん)()さく、210諸子(しよし)(かく)(ごと)く、211()愁悩(しうなう)()す。
212(いま)()舎宅(しやたく)は、213(いつ)として(たのし)()()し。214(しか)るに諸子等(しよしら)215嬉戯(きぎ)耽湎(たんめん)して、
216()(をしへ)()けず、217(まさ)()(がい)せられむとす」と。218即便(すなは)思惟(しゆゐ)して、219(もろもろ)方便(はうべん)(まう)けて、220諸子等(しよしら)()ぐ「(われ)種々(しゆじゆ)の、221珍玩(ちんぐわん)()の、222妙宝(めうほう)好車(かうしや)()り、
223羊車(やうしや)鹿車(ろくしや)224大牛(たいご)(くるま)なり。225(いま)門外(もんげ)()り、226汝等(なんぢら)()(きた)れ、
227(われ)汝等(なんぢら)(ため)に、228()(くるま)造作(ざうさ)せり。229(こころ)所楽(しよぎよう)(したが)つて、230(もつ)遊戯(いうぎ)()し。231
232諸子(しよし)233(かく)(ごと)諸々(もろもろ)(くるま)()くを()いて、234即時(そくじ)奔競(ほんきやう)し、235馳走(ちそう)して()で、236空地(くうち)(いた)つて、237諸々(もろもろ)苦難(くなん)(はな)る。
238長者(ちやうじや)()の、239火宅(くわたく)()づることを()て、240四衢(しく)(ぢう)するを()て、241師子(しし)()()せり。
242(しか)(みづか)(よろこ)びて()はく、243(われ)(いま)快楽(けらく)なり。244()諸子等(しよしら)245生育(しやういく)すること(はなは)(かた)し。
246愚小無知(ぐせうむち)にして、247(しか)険宅(けんたく)()れり。248諸々(もろもろ)毒虫(どくちう)(おほ)く、249魑魅(ちみ)(おそ)()し。
250大火猛焔(だいくわまうえん)251四面(しめん)(とも)(おこ)れり。252(しか)るに()諸子(しよし)253嬉戯(きぎ)貪著(どんぢやく)せり。
254(われ)(すで)()れを(すく)ひて、255(なん)(まぬが)るることを()せしめたり。256()(ゆゑ)諸人(しよにん)257(われ)(いま)快楽(けらく)なり」と。
258()(とき)諸子(しよし)259(ちち)安坐(あんざ)せるを()つて、260(みな)(ちち)(ところ)(いた)つて、261(しか)(ちち)(まを)して(まを)さく、
262(ねが)はくは我等(われら)に、263三種(さんしゆ)宝車(ほうしや)(たま)へ。264()きに(ゆる)したまふ(ところ)(ごと)き、265諸子(しよし)()(きた)れ、266(まさ)三車(さんしや)(もつ)て、267(なんぢ)所欲(しよよく)(したが)ふべしと。268(いま)()さに()(とき)なり、269()給与(きふよ)()れたまへ」
270長者(ちやうじや)(おほい)()みて、271庫蔵(こざう)衆多(しゆた)なり。272(きん)(ぎん)瑠璃(るり)273硨磲(しやこ)瑪瑙(めなう)
274(もろもろ)宝物(ほうもつ)(もつ)て、275(もろもろ)大車(たいしや)(つく)れり。276荘校厳飾(しやうけうごんじき)し、277周匝(しうそう)して欄楯(らんじゆん)あり。
278四面(しめん)(すず)()け、279金縄絞絡(こんじようけうらく)せり。280真珠(しんじゆ)羅網(らまう)281()(うへ)()(ほどこ)し、
282金華(こんげ)諸纓(しよやう)283処々(しよしよ)()()だせり、284衆彩雑飾(しうさいざふじき)し、285周匝囲繞(しうそうゐねう)せり。
286柔軟(にうなん)繪絋(そくわう)287(もつ)茵褥(しとね)()し、288上妙(じやうめう)細氎(さいでう)289価直(かぢき)千億(せんのく)にして、
290鮮白浄潔(せんはくじやうけつ)なる、291(もつ)()(うへ)(おほ)へり。292大白牛(たいびやくご)()り、293肥壮多力(ひさうたりき)にして、
294形体(ぎやうたい)姝好(しうかう)なり、295これを(もつ)宝車(ほうしや)()せり。296諸々(もろもろ)賓従(ひんじゆう)(おほ)くして、297(しか)()れを侍衛(じゑい)せり。
298()妙車(めうしや)(もつ)て、299(ひと)しく諸子(しよし)(たま)ふ。300諸子(しよし)()(とき)301歓喜踊躍(くわんきゆうやく)して、302()宝車(ほうしや)()つて、303四方(しはう)(あそ)嬉戯快楽(きぎけらく)して、304自在無礙(じざいむげ)ならむが(ごと)し。
305舎利弗(しやりほつ)()ぐ、306(われ)(また)(かく)(ごと)し、307衆聖(しうぜう)(なか)(そん)308世間(せけん)(ちち)なり。
309一切衆生(いちさいしゆじやう)は、310(みな)()(わが)()なり。311(ふか)世楽(せぎよう)(ぢやく)して、312慧心(ゑしん)()ること()し。
313三界(さんがい)(やす)きこと()し、314()火宅(くわたく)(ごと)し。315衆苦充満(しうくじゆうまん)して、316(はなは)怖畏(ふゐ)()し。
317(つね)生老(しやうらう)318病死(びやうし)憂患(いうくわん)()り。319(かく)(ごと)(とう)()320熾然(しねん)として()まず。
321如来(によらい)(すで)に、322三界(さんがい)火宅(くわたく)(はな)れて、323寂然(じやくねん)として閑居(かんこ)し、324林野(りんや)安処(あんしよ)せり。
325()()三界(さんがい)は、326()()()(いう)なり。327()(なか)衆生(しうじやう)は、328(ことごと)()()()なり。
329(しか)()()(ところ)は、330諸々(もろもろ)患難(くわんなん)(おほ)し。331(ただ)(われ)一人(いちにん)のみ、332()救護(きうご)()す。
333()教詔(けうせう)すと(いへど)も、334(しか)信受(しんじゆ)せず、335諸々(もろもろ)欲染(よくぜん)(おい)て、336貪著(とんぢやく)(ふか)きが(ゆゑ)に。
337(ここ)(もつ)方便(はうべん)して、338(ため)三乗(さんじよう)()き、339諸々(もろもろ)衆生(しゆじやう)をして、340三界(さんがい)()()らしめ、
341出世間(しゆつせけん)(みち)を、342開示(かいじ)演説(えんぜつ)す。343()諸子等(しよしら)344()(こころ)決定(けつぢやう)しぬれば、
345三明(さんみやう)346(およ)六神通(ろくじんつう)具足(ぐそく)し、347縁覚(えんかく)348不退(ふたい)菩薩(ぼさつ)()ること()り。
349(なんぢ)舎利弗(しやりほつ)350(われ)衆生(しうじやう)(ため)に、351()譬喩(ひゆ)(もつ)て、352一仏乗(いちぶつじやう)()く。
353汝等(なんぢら)()()く、354()()信受(しんじゆ)せば、355一切(いつさい)(みな)(まさ)に、356仏道(ぶつだう)(じやう)ずることを()べし。
357()(じやう)微妙(びめう)にして、358清浄(しやうじやう)第一(だいいち)なり。359(もろもろ)世間(せけん)(おい)て、360()めに(かみ)()ること()し。
361(ぶつ)悦可(えつか)したまふ(ところ)362一切衆生(いつさいしうじやう)の、363()さに称讃(しようさん)し、364供養(くやう)し、365礼拝(らいはい)すべき(ところ)なり。
366無量億千(むりやうおくせん)の、367諸力解脱(しよりきげだつ)368禅定智慧(ぜんぢやうちゑ)369(およ)(ぶつ)()(ほふ)あり。
370(かく)(ごと)きの(じよう)()せしめて、371諸子等(しよしら)をして、372日夜(にちや)劫数(ごうすう)に、373(つね)遊戯(いうぎ)することを()
374諸々(もろもろ)菩薩(ぼさつ)375(およ)声聞衆(しやうもんしう)と、376()宝乗(ほうじよう)(じよう)じて、377(ただ)ちに道場(だうぢやう)(いた)らしむ。
378()因縁(いんねん)(もつ)て、379十方(じつぱう)(あきらか)(もと)むるに、380(さら)余乗(よじよう)()し、381(ぶつ)方便(はうべん)(のぞ)く。
382舎利弗(しやりほつ)()ぐ、383(なんぢ)諸人等(しよにんら)は、384()()()()なり、385(われ)(すなは)()(ちち)なり。
386汝等(なんぢら)累劫(るゐごう)に、387衆苦(しうく)()かる。388(われ)()済抜(さいばつ)して、389三界(さんがい)()でしむ。
390(われ)(さき)に、391汝等(なんぢら)滅度(めつど)すと()くと(いへど)も、392(ただし)生死(しやうし)()くして、393(しか)(じつ)には(めつ)せず。394(いま)(まさ)()すべき(ところ)は、395(ただ)(ぶつ)智慧(ちゑ)なり。
396()菩薩(ぼさつ)()らば、397()(しう)(なか)(おい)て、398()一心(いつしん)に、399諸仏(しよぶつ)実法(じつぽふ)()け。
400諸神(しよしん)世尊(せそん)は、401方便(はうべん)(もつ)てしたまふと(いへど)も、402所化(しよけ)衆生(しゆじやう)は、403()()菩薩(ぼさつ)なり。
404()(ひと)小智(せうち)にして、405(ふか)愛欲(あいよく)(ぢやく)せる、406()()(ため)(ゆゑ)に、407苦諦(くたい)()きたまふ。
408衆生(しうじやう)(しん)(よろこ)びて、409未曾有(みぞう)なることを()410聖者(しやうじや)()きたまふ苦諦(くたい)は、411真実(しんじつ)にして()()し。
412()衆生(しうじやう)()つて、413()(もと)()らず。414(ふか)()(いん)(ぢやく)して、415(しばら)くも()つること(あた)はず、
416()()(ため)(ゆゑ)に、417方便(はうべん)して(みち)()きたまふ。418諸苦(しよく)所因(しよいん)は、419貪欲(どんよく)()(もと)なり。
420()貪欲(どんよく)(めつ)すれば、421依止(えし)する(ところ)()し、422諸苦(しよく)滅尽(めつじん)するを、423第三(だいさん)(たい)()づく。
424滅諦(めつたい)(ため)(ゆゑ)に、425(みち)修行(しうぎやう)す。426(もろもろ)苦縛(くばく)(はな)るるを、427解脱(げだつ)()()づく。
428()(ひと)(なん)(おい)てか、429(しか)解脱(げだつ)()る、430(ただし)虚妄(きよまう)(はな)るるを、431()づけて解脱(げだつ)()す。
432()(じつ)には(いま)だ、433一切(いつさい)解脱(げだつ)()ず。434聖者(しやうじや)()(ひと)は、435(いま)(じつ)滅度(めつど)せずと()きたまふ。
436()(ひと)(いま)だ、437無上道(むじやうだう)()ざるが(ゆゑ)に、438()(こころ)にも、439滅度(めつど)(いた)らしめたりと(おも)はず。
440(われ)()法王(ほふわう)441(ほふ)(おい)自在(じざい)なり、442衆生(しうじやう)安穏(あんのん)ならしめんが(ゆゑ)に、443()(げん)ず。
444(なんぢ)舎利弗(しやりほつ)445()()法印(ほふいん)は、446世間(せけん)利益(りやく)せむと、447(ほつ)するが(ため)(ゆゑ)()く。
448所遊(しよいう)(はう)()つて、449(みだ)りに宣伝(せんでん)すること(なか)れ。450()()くこと()らむ(もの)451随喜(ずゐき)頂受(ちやうじゆ)せば、
452(まさ)()るべし()(ひと)は、453阿惟越致(アイニバルタニーヤ)なり(不退転)。454()()経法(きやうほふ)を、455信受(しんじゆ)すること()らむ(もの)は、
456()(ひと)(すで)(かつ)て、457過去(くわこ)(ほとけ)()たてまつつて、458恭敬供養(くぎやうくやう)し、459(また)()(ほふ)()けるなり。
460()(ひと)()く、461(なんぢ)所説(しよせつ)(しん)ずること()らむは、462(すなは)()(われ)()463(また)(なんぢ)464(およ)比丘僧(びくそう)(なら)びに(もろもろ)菩薩(ぼさつ)()るなり。
465()法経(ほつきやう)は、466深智(しんち)()めに()く。467浅識(せんしき)(これ)()いて、468迷惑(めいわく)して(さと)らず。
469一切(いつさい)声聞(しようもん)470(およ)辟支仏(びやくしぶつ)は、471()(きやう)(なか)(おい)て、472(ちから)(およ)ばざる(ところ)なり。
473(なんぢ)舎利弗(しやりほつ)474()()(きやう)(おい)ては、475(しん)(もつ)()ることを()たり、476(いはん)()声聞(しようもん)をや。
477()()声聞(しようもん)も、478聖語(しやうご)(しん)ずるが(ゆゑ)に、479()(きやう)随順(ずいじゆん)す、480(おの)智分(ちぶん)(あら)ず。
481(また)舎利弗(しやりほつ)482嬌慢懈怠(けうまんけたい)483我見(がけん)(けい)する(もの)には、484()(きやう)()くこと(なか)れ。
485凡夫(ぼんぷ)浅識(せんしき)にして、486(ふか)五欲(ごよく)(ぢやく)せるは、487()くとも(さと)ること(あた)はじ、488(また)(ため)()くこと(なか)れ。
489()(ひと)(しん)ぜずして、490()(きやう)毀謗(きばう)せば、491(すなは)一切(いつさい)492世間(せけん)聖種(しやうしゆ)(だん)ぜむ。
493(あるひ)(また)顰蹙(ひんしゆく)して、494(しか)疑惑(ぎわく)(いだ)かむ、495(なんぢ)(まさ)に、496()(ひと)罪報(ざいはう)()くを()くべし。
497()しは(ほとけ)在世(ざいせい)にもあれ、498()しは滅度(めつど)(のち)にもあれ、499()(かく)(ごと)き、500経典(きやうてん)誹謗(ひぼう)すること()らむ。
501(きやう)読誦(どくじゆ)し、502書持(しよち)すること()らむ(もの)()て、503軽賤憎嫉(けいせんぞうしつ)して、504(しか)結恨(けつこん)(いだ)かむ。
505(この)(ひと)罪報(ざいはう)を、506(なんぢ)(いま)(また)()くべし。507(その)(ひと)命終(みやうじう)して、508阿鼻獄(あびごく)()らむ。
509一劫(いちごう)具足(ぐそく)して、510(ごう)()きなば(さら)(うま)れむ。511(かく)(ごと)展転(てんでん)して、512無数劫(むすうごう)(いた)らむ。
513地獄(ぢごく)より()でば、514(まさ)畜生(ちくしやう)()つべし。515()狗野干(いぬやかん)としては、516()(かたち)〓(こつしう)し、
517黧黮(りたん)疥癩(けらい)にして、518(ひと)触嬈(そくねう)せられ、519(また)(また)(ひと)に、520悪賤(をせん)せられむ。521(つね)饑渇(けかつ)(くるし)みて、522骨肉(こつにく)枯竭(こかつ)せむ。
523()きては楚毒(そどく)()け、524()しては瓦石(がしやく)(かうむ)らむ。525聖種(せうしゆ)(だん)ずるが(ゆゑ)に、526()罪報(ざいはう)()けむ。
527()しは駱駝(らくだ)()り、528(あるひ)()(なか)()まれて、529()(つね)(おも)きを()ひ、530(もろもろ)杖捶(ぢやうすゐ)(くは)へられむ。
531(ただ)水草(すいさう)(おも)うて、532()()(ところ)()けむ。533()(きやう)(ばう)ずるが(ゆゑ)に、534(つみ)()ること(かく)(ごと)し。
535(ある)ひは野干(やかん)()つて、536聚落(じゆらく)来入(らいにふ)せば、537身体(しんたい)疥癩(けらい)にして、538(また)一目(いちもく)()からむ。
539(もろもろ)童子(どうじ)に、540打擲(ちやうちやく)せられ、541(もろもろ)苦痛(くつう)()けて、542或時(あるとき)()(いた)さむ。
543(ここ)()(おは)つて、544(さら)蟒身(まうしん)()けむ。545()(かたち)長大(ちやだい)にして、546五百由旬(ごひやくゆじゆん)ならむ。
547聾騃無足(るがいむそく)にして、548蜿転腹行(ゑんてんふくぎやう)し、549(もろもろ)小虫(せうちう)に、550唼食(さふじき)せられて、
551昼夜(ちうや)()()くるに、552休息(くそく)()ること()けむ。553()(きやう)(ばう)ずるが(ゆゑ)に、554(つみ)()ること(かく)(ごと)し。
555()(ひと)()(こと)()ては、556諸根(しよこん)闇鈍(あんどん)にして、557矬陋攣躄(ざるれんびやく)558盲聾背傴(まうるはいう)ならむ。
559言説(ごんぜつ)する(ところ)()らむに、560(ひと)信受(しんじゆ)せず、561(くち)(いき)(つね)(くさ)く、562鬼魅(きみ)(ぢやく)せられむ。
563貧窮下賤(びんきうげせん)にして、564(ひと)使(つか)はれ、565多病(たびやう)痟痩(せうしゆ)にして、566依古(えこ)する(ところ)()く。
567(ひと)(しん)()すと(いへど)も、568(ひと)(こころ)()かず。569()所得(しよとく)()れば、570()いで(また)忘失(まうしつ)せむ。
571()医道(いだう)(しう)して、572(はう)(じゆん)じて(やまひ)()せば、573(さら)()(やまひ)()し、574(あるひ)(また)()(いた)さむ。
575()(みづか)(やまひ)()らば、576(ひと)救療(くれう)するもの()く、
577(たと)良薬(らうやく)(ふく)すとも、578(しか)(また)増劇(ぞうぎやく)せむ。
579()しは()反逆(はんぎやく)し、580抄劫(せうこふ)竊盗(せつたう)せむ、581(かく)(ごと)()(つみ)582(よこ)さまに()(わざはひ)(かか)らむ。
583(かく)(ごと)罪人(ざいにん)584(なが)(ほとけ)585衆聖(しうしやう)(わう)の、586説法教化(せつぽふけうけ)したまふを()たてまつらず。
587(かく)(ごと)罪人(ざいにん)は、588(つね)難処(なんしよ)()まれ。589狂聾心乱(がうるしんらん)にして、590(なが)(ほふ)()かず。
591無数劫(むしゆこう)の、592恒河沙(ごうがしや)(ごと)きに(おい)て、593()まれては(すなは)聾唖(るあ)にして、594諸根不具(しよこんふぐ)ならむ。
595(つね)地獄(ぢごく)()ること、596園観(をんくわん)(あそ)ぶが(ごと)く。597()悪道(あくだう)()ること、598(おの)舎宅(しやたく)(ごと)く。
599駞驢猪狗(だろちよく)600()()行処(ぎやうしよ)ならむ。601()(きやう)(ばう)するが(ゆゑ)に、602(つみ)()ること(かく)(ごと)し。
603()(ひと)()ることを()ては、604聾盲音唖(ろふまうおんあ)にして、605貧窮諸衰(びんぐうしよすゐ)606これを(もつ)(みづか)荘厳(しやうごん)し、607水腫乾痟(すいしゆかんせう)608疥癩癰疽(けらいおうそ)609(かく)(ごと)()(やまひ)610これを(もつ)衣服(えぶく)となさむ。
611()(つね)(くさ)(ところ)にして、612垢穢不浄(くゑふじやう)に、613(ふか)我見(がけん)(ぢやく)して、614瞋恙(しんい)増益(ぞうやく)し。
615婬欲熾盛(いんよくしじやう)にして、616禽獣(きんじう)(えら)ばず。617()(きやう)(ばう)ずるが(ゆゑ)に、618(つみ)()ること(かく)(ごと)し。619
620舎利弗(しやりほつ)()ぐ、621()(きやう)(ばう)ぜむ(もの)622()()(つみ)()かむに、623(こふ)(きは)むとも()きじ。
624()因縁(いんねん)(もつ)て、625(われ)(ことさら)(なんぢ)(かた)る、626無智(むち)(ひと)(なか)に、627()(きやう)()くこと()かれ。
628()利根(りこん)にして、629智慧明了(ちゑみやうれう)に、630多聞強識(たもんがうしき)にして、631聖道(しやうだう)(もと)むる(もの)()らむ。
632(かく)(ごと)きの(ひと)に、633(すなは)(ため)()()し。634()(ひと)(かつ)て、635億百千(おくひやくせん)覚者(かくしや)()たてまつりて、636(もろもろ)善本(ぜんぽん)()ゑ、637深心堅固(じんしんけんご)ならむ。638(かく)(ごと)きの(ひと)に、639(すなは)(ため)()()し。
640()(ひと)精進(しやうじん)して、641(つね)慈心(じしん)(しう)し、642身命(しんみやう)(をし)まざらむに、643(すなは)(ため)()くべし。
644()(ひと)恭敬(くぎよう)して、645異心(いしん)()ること()く、646(もろもろ)凡愚(ぼんぐ)(はな)れて、647(ひと)山沢(せんたく)(しよ)せむ。
648(かく)(ごと)きの(ひと)に、649(すなは)(ため)()()し。650(また)舎利弗(しやりほつ)651()(ひと)()つて、
652悪智識(あくちしき)()てて、653善友(ぜんう)親近(しんごん)するを()む。654(かく)(ごと)きの(ひと)に、655(すなは)(ため)()()し。
656()聖子(しやうし)の、657持戒清潔(ぢかいしやうけつ)にして、658浄明珠(じやうみやうじゆ)(ごと)くにして、659大乗経(だいじようきやう)(もと)むるを()む。
660(かく)(ごと)きの(ひと)に、661(すなは)(ため)()()し。662()(ひと)(いか)()く、663質直柔軟(しちぢきじうなん)にして、
664(つね)一切(いつさい)(あは)れみ、665諸聖(しよしやう)恭敬(くぎよう)せむ、666(かく)(ごと)きの(ひと)に、667(すなは)(ため)()()し。
668(また)聖子(しやうし)の、669大衆(だいしう)(なか)(おい)て、670清浄(しやうじやう)(こころ)(もつ)て、671種々(しゆじゆ)因縁(いんねん)
672譬喩言辞(ひゆごんじ)をもつて、673説法(せつぽふ)すること無礙(むげ)なる()らむ。674(かく)(ごと)きの(ひと)に、675(すなは)(ため)()()し。
676()比丘(びく)の、677一切智(いつさいち)(ため)に、678四方(しはう)(はふ)(もと)めて、679合掌(がつしやう)頂受(ちやうじゆ)し、
680(ただ)(ねが)つて、681大乗経典(だんじようきやうてん)受持(じゆぢ)して、682乃至(ないし)683余経(よきやう)一偈(いちげ)をも()けざる()らむ。
684(かく)(ごと)きの(ひと)に、685(すなは)(ため)()()し。686(ひと)至心(ししん)に、687聖舎利(しやうしやり)(もと)むるが(ごと)く、
688(かく)(ごと)(きやう)(もと)め、689()(をは)つて頂受(ちやうじゆ)せむ、690()(ひと)(また)691余経(よきやう)志求(しぐ)せず、
692(また)(いま)(かつ)て、693外道(げだう)典籍(てんじやく)(ねん)ぜず。694(かく)(ごと)きの(ひと)に、695(すなは)(ため)()くべし」
696舎利弗(しやりほつ)()ぐ、697(われ)()(さう)にして、698聖道(しやうだう)(もと)むる(もの)()かむに、699(こふ)(きは)むとも()くさじ。
700(かく)(ごと)()(ひと)は、701(すなは)()信解(しんげ)せむ。
702帰命頂礼(きみやうちやうらい)霊法加持(れいはふかぢ)一切苦厄(いちさいくやく)解除退散(げぢよたいさん) 惟神(かむながら) (たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ) 惟神(かむながら) (たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)
 
703一生懸命(いつしやうけんめい)(ねん)じてゐる。704テームスはこの聖経(しようぎやう)始終(しじう)()いてハツと(みづか)(むね)(いだ)()()にガタリと()(たふ)人事不省(じんじふせい)(おちい)つて(しま)つた。705治国別(はるくにわけ)(はじ)一同(いちどう)(ただ)ちに(かみ)大前(おほまへ)祈願(きぐわん)()らした。
706大正一二・三・三 旧一・一六 於竜宮館 出口伊佐男録)