霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一八章 寛恕(くわんじよ)〔一四四八〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第56巻 真善美愛 未の巻 篇:第4篇 三五開道 よみ:あなないかいどう
章:第18章 第56巻 よみ:かんじょ 通し章番号:1448
口述日:1923(大正12)年03月17日(旧02月1日) 口述場所:竜宮館 筆録者:外山豊二 校正日: 校正場所: 初版発行日:1925(大正14)年5月3日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる] 主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm5618
愛善世界社版:256頁 八幡書店版:第10輯 241頁 修補版: 校定版:270頁 普及版:122頁 初版: ページ備考:
001 小国姫(をくにひめ)三千彦(みちひこ)(とも)一間(ひとま)(はい)つて心配(しんぱい)らし(さう)に、002密々(ひそびそ)(はなし)をしてゐる。
003(ひめ)『モシ、004アンブラツク(さま)005家令(かれい)態度(たいど)がどうも貴方(あなた)御出(おいで)になつてから、006(なん)だかソワソワしてゐるやうですから、007(かれ)(せがれ)でも()しや(たま)(かく)したのでは(ござ)いますまいか。008吾々(われわれ)夫婦(ふうふ)(こま)らせ窮地(きうち)(おとしい)れ、009(むすめ)のデビス(ひめ)女房(にようばう)(いた)し、010()からぬ思惑(おもわく)()てようとしてゐるのでは(ござ)いますまいか。011()うも(つね)から(あや)しいと(おも)つてゐますが、012(なに)()つても家令(かれい)(せがれ)ではあり、013()()しかねて(まこと)(こま)つて()ります。014貴方(あなた)御考(おかんが)へは()うで(ござ)いますな』
015三千(みち)『モシ貴方(あなた)016家令(かれい)(せがれ)如意宝珠(によいほつしゆ)(たま)(かく)して()つたとすれば、017()うなさる(かんが)へで(ござ)いますか』
018(ひめ)左様(さやう)(こと)(わか)れば、019何程(なにほど)家令(かれい)息子(むすこ)()つても(ゆる)(こと)出来(でき)ますまい』
020三千(みち)『ここは()(かく)円満(ゑんまん)(こと)()まさなくてはなりますまい。021第一(だいいち)(やかた)(はぢ)になりますから……、022そして世間(せけん)へパツとしてからは仕方(しかた)がありませぬから、023()るべくは内証(ないしよう)()ましてやつたら()うで(ござ)いませう』
024(ひめ)(たま)さへ(かへ)つて(まゐ)りますれば、025吾々(われわれ)夫婦(ふうふ)不調法(ぶてうはふ)にもならず、026(みな)(たす)かる(こと)ならば(あま)(おもて)()したくは(ござ)いませぬ。027(しか)(なが)(これ)明瞭(はつきり)した(こと)(わか)りませぬから貴方様(あなたさま)(うかが)つて(いただ)()いと(おも)つて、028主人(しゆじん)病気(びやうき)看護(かんご)(すき)御居間(おゐま)(まで)(まゐ)りました』
029三千(みち)貴方(あなた)如何(いか)なる(つみ)内済(ないさい)にしてやると()御考(おかんが)へならば(まを)しませう。030(じつ)御察(おさつ)しの(とほ)家令(かれい)(せがれ)ワツクス、031(ならび)にエキス、032ヘルマンと()三人(さんにん)(わか)(もの)(ある)目的(もくてき)(ため)宝珠(ほつしゆ)(ぬす)んで(かく)してゐるのです』
033(ひめ)『ああ、034それで合点(がつてん)()きました。035()うもワツクスの態度(たいど)がソワソワして()ると(おも)ふて()りました。036家令(かれい)のオールスチンは(きは)めて忠実(ちうじつ)正直(しやうぢき)(もの)(ござ)いますから、037(かれ)(かぎ)つてそんな(こと)をする気遣(きづかひ)(ござ)いませぬが、038(からだ)()みつけても、039(たましひ)()みつけぬとか(まを)しまして、040英雄(えいゆう)豪傑(がうけつ)(せがれ)馬鹿(ばか)(うま)れたり、041忠臣(ちうしん)義士(ぎし)()叛逆人(はんぎやくにん)(うま)れるのは世間(せけん)沢山(たくさん)ある(なら)ひで(ござ)いますから、042家令(かれい)貴方(あなた)(はなし)()いて(あわ)てて(かへ)りましたのも、043(なに)(こころ)(あた)(こと)があつたので(ござ)いませう。044(それ)(つい)(しもべ)のエルをして様子(やうす)(かんが)へにやらせましたが()うしたものか()(かへ)つて()ませぬ』
045三千(みち)『ヤ、046(いま)(かへ)られます。047さうすれば真相(しんさう)(わか)ります。048()()(これ)大業(おほげふ)にしては()りますまい』
049(はな)(ところ)へ、050(しもべ)のエルは(あわ)ただしく(かへ)(きた)り、051(いき)(はづ)ませ(なが)ら、
052エル『モシ奥様(おくさま)053タタ大変(たいへん)(ござ)います。054(ころ)()ひが(はじ)まりました』
055(ひめ)『ナニ、056(ころ)()(はじ)まつたと……どこかに喧嘩(けんくわ)をして()つたのかい』
057エル『メメ滅相(めつさう)な、058(ころ)(あひ)といつたら喧嘩(けんくわ)ぢやありませぬがなア。059喧嘩(けんくわ)のモ(ひと)()()えた(こと)ですがなア。060ソレ生命(いのち)取合(とりあひ)(こと)ですがなア。061(おそ)ろしや(おそ)ろしや、062地異(ちい)天変(てんぺん)地異(ちい)天変(てんぺん)063(のど)()める、064置物(おきもの)をブツつける、065(わめ)く、066裏口(うらぐち)から山越(やまご)しに()()す、067(くら)へスツ()む、068ソレはソレは(えら)(こと)(ござ)いました』
069(ひめ)『エル、070そんな(こと)()つて(わか)るかい。071そら一体(いつたい)何処(どこ)(こと)だい』
072エル『ヘイ、073(きま)つて()りますがなア。074(いへ)(なか)(こと)ですがなア』
075(ひめ)(たれ)(たれ)とが喧嘩(けんくわ)をしたと()ふのだ』
076エル『(をとこ)(をとこ)(いのち)()(あひ)をしたのです。077エー、078(わか)らぬ御方(おかた)ですなア』
079(ひめ)何処(どこ)何兵衛(なにべゑ)だと()ふてゐるのぢや』
080エル『エー辛気臭(しんきくさ)い、081何兵衛(なにべゑ)彼兵衛(かんべゑ)もありますかい。082愚図々々(ぐづぐづ)して()ると生命(いのち)()くなりますがなア。083アアもどかしい(こと)だワイ』
084(ひめ)『そんな(わか)らぬ(こと)何時(いつ)(まで)()つて()つても(らち)があかぬぢやないか。085此方(こちら)がもどかしいワ。086家令(かれい)(やかた)()()かぬのか。087大方(おほかた)(いぬ)喧嘩(けんくわ)でも()()つたのだらう』
088エル『ハイ、089その家令(かれい)ですがなア。090それはそれは(えら)(こと)(おこ)つてましたよ。091(おほ)きな額口(ひたひぐち)青筋(あをすぢ)()てましてね……』
092三千(みち)『アハハハハ、093イヤもうエルさまとやら、094(わか)つて()ります。095(まへ)さまは随分(ずいぶん)(あわ)てて()るから、096()(こと)がシドロモドロになつて(わか)(にく)いが、097(まへ)家令(かれい)(うち)()つて四人(よにん)喧嘩(けんくわ)()()たのだらう』
098エル『ハイ(その)(とほ)りで(ござ)います。099サア(これ)から村中(むらぢう)布令(ふれ)()ます。100大変(たいへん)ぢや大変(たいへん)ぢや』
101()()さうとするのを、102小国姫(をくにひめ)襟髪(えりがみ)(つか)んでグツと引戻(ひきもど)し、
103(ひめ)『コリヤ、104エル、105何処(どこ)へも()(こと)はならぬ。106そして(なに)(しやべ)(こと)はならぬぞ』
107エル『ソソそんな(こと)仰有(おつしや)つても、108(これ)(だま)つて()られませうか。109愚図々々(ぐづぐづ)して()ると家令(かれい)生命(いのち)()くなるか()れませぬぞや』
110三千(みち)『エルさま、111まア落付(おちつ)いて(くだ)さい。112家令(かれい)大丈夫(だいぢやうぶ)だから、113そして(なに)()つちやなりませぬよ』
114 エルは『ハイ』と()(なが)ら、115(ちぢ)んで(しま)つた。
116三千(みち)(おく)さま、117()うやらワツクスが(かく)してゐたところ、118家令殿(かれいどの)看破(かんぱ)されて一悶着(ひともんちやく)(おこ)つたと()えます。119(これ)(わたし)(まか)して(くだ)さい。120キツト如意宝珠(によいほつしゆ)()つて(かへ)御目(おめ)にかけます。121そして家令(かれい)親子(おやこ)(わたくし)(まか)して(くだ)さいませ。122()うして発見(はつけん)したのも矢張(やつぱり)神様(かみさま)御蔭(おかげ)(ござ)いますからなア』
123(ひめ)何事(なにごと)神徳(しんとく)(たか)貴方様(あなたさま)(おほ)せ、124御任(おまか)(まを)します』
125(はな)して()(ところ)へ、126家令(かれい)のオールスチンは、127(わが)()のワツクスを引立(ひきた)(なが)ら、128如意宝珠(によいほつしゆ)(たま)幾重(いくへ)にも厳重(げんぢう)(つつ)み、129(この)()(あら)はれ(きた)り、130パツと両手(りやうて)をつき、
131オールス『奥様(おくさま)132(まこと)申訳(まをしわけ)()(こと)(いた)しました。133(せがれ)馬鹿者(ばかもの)(わる)友達(ともだち)(そそのか)され、134種々(いろいろ)謀叛(むほん)(たく)み、135(かく)して()りましたのを(やうや)(さと)り、136(せがれ)腰縄(こしなは)をつけて、137此処迄(ここまで)(わび)(まゐ)りました。138(いづ)(せがれ)生命(いのち)大罪人(だいざいにん)(ござ)いますから、139(おも)存分(ぞんぶん)にしてやつて(くだ)さいませ。140(わたし)(せがれ)斯様(かやう)(もの)出来(でき)たと(おも)へば旦那様(だんなさま)へも、141世間(せけん)へも申訳(まをしわけ)()ちませぬから……』
142()ふより(はや)懐剣(くわいけん)引抜(ひきぬ)き、143矢庭(やには)(わが)(はら)突立(つきた)てようとする一刹那(いつせつな)144三千彦(みちひこ)()(くだ)りて懐剣(くわいけん)をもぎとり、145(こゑ)(はげ)まして、
146三千(みち)『オールスチン殿(どの)147(こころ)落付(おちつ)けなされ。148何事(なにごと)(みな)神様(かみさま)摂理(せつり)(ござ)いませう。149(この)問題(もんだい)奥様(おくさま)より(わたし)一任(いちにん)されて()りますから、150()御急(おせ)きなさるには(およ)びませぬ。151(いま)()ぬる(いのち)(なが)らへて御主人様(ごしゆじんさま)忠義(ちうぎ)御尽(おつく)しなさる(はう)が、152何程(なにほど)(まこと)(とほ)るか()れませぬよ。153そして貴方(あなた)息子(むすこ)154ワツクス殿(どの)三千彦(みちひこ)(あづ)かつて()りますれば安心(あんしん)なさるが(よろ)しい。155(じつ)(ところ)(わたし)はアンブラツクとは(かり)()156(じつ)三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)三千彦(みちひこ)(まを)(もの)157当館(たうやかた)はバラモン(けう)だと()つた(ゆゑ)に、158故意(わざ)とバラモン(けう)宣伝使(せんでんし)()()んで御救(おすく)ひに(まゐ)つたのです。159(いま)(まで)(わが)()(いつは)つた(つみ)奥様(おくさま)(はじ)御一同様(ごいちどうさま)御許(おゆる)しを(ねが)ひます』
160(ひめ)『エー(なん)仰有(おつしや)います。161貴方(あなた)三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)(さま)(ござ)いましたか。162(これ)はイカイ御無礼(ごぶれい)(いた)しました。163(しか)(なが)らよくまア急場(きふば)(たす)けて(くだ)さいました。164有難(ありがた)(ぞん)じます。165貴方(あなた)御神徳(ごしんとく)()つて(たま)所在(ありか)(わか)り、166()んな(うれ)しい(こと)(ござ)いませぬ』
167三千(みち)三五教(あななひけう)()ひ、168バラモン(けう)()ふも(もと)(ただ)せば(ひと)つの神様(かみさま)(ござ)いますから、169(をしへ)勝劣(しようれつ)(ござ)いますまい。170(ただ)(みち)(ほう)ずるものの(こころ)()つて御神徳(ごしんとく)(あら)はれに大小高下(だいせうかうげ)区別(くべつ)がつく()けのものです』
171オールス『貴方(あなた)(はじ)めて御目(おめ)にかかつた(とき)から、172何処(どこ)とはなしに(かは)つた御方(おかた)(おも)つて()りましたが、173三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)(ござ)いましたか。174(まこと)失礼(しつれい)(いた)しました。175斯様(かやう)乱痴気(らんちき)(さわ)ぎを御目(おめ)()け、176(まこと)御恥(おはづ)かしう(ござ)います。177吾々(われわれ)親子(おやこ)はバラモンの(かほ)(どろ)()つたものですから、178何卒(どうぞ)()なして(くだ)さいませ。179(これ)ばかりがお(ねがひ)(ござ)います。180そして(わたし)自殺(じさつ)()つて(せがれ)(つみ)幾分(いくぶん)(かる)くして(くだ)さる(こと)ならば、181それを冥途(めいど)御土産(おみやげ)として、182(いさ)んで()()きます。183南無(なむ)大自在天(だいじざいてん)大国彦命(おほくにひこのみこと)(さま)……』
184合掌(がつしやう)し、185決死(けつし)覚悟(かくご)(しめ)して()る。
186 三千彦(みちひこ)立上(たちあが)宣伝歌(せんでんか)(うた)(はじ)めたり。
187三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)
188(われ)三千彦神司(みちひこかむつかさ)
189(かみ)御綱(みつな)(あやつ)られ
190不知々々(しらずしらず)にテルモンの
191(やま)(ふもと)(あら)はれて
192(きよ)(なが)れを()(わた)
193此方(こなた)(むか)つて(すす)(をり)
194小国姫(をくにひめ)神司(かむづかさ)
195二人(ふたり)侍女(じぢよ)(ともな)ひて
196いと(ねもごろ)()()をば
197(やかた)(いざな)(かへ)りまし
198種々(いろいろ)雑多(ざつた)御悩(おんなや)
199(つつ)まず(かく)さず()(たま)
200はからせ(たま)ふを()くよりも
201同情(どうじやう)(なみだ)()えかねて
202皇大神(すめおほかみ)御前(おんまへ)
203真心(まごころ)()めて(いの)(をり)
204(かみ)化身(けしん)のスマートが
205()(みみ)(ちか)(こゑ)をかけ
206如意(によい)宝珠(ほつしゆ)行衛(ゆくゑ)をば
207完全(うまら)委曲(つばら)相示(あひしめ)
208ケリナの(ひめ)(その)(ほか)
209数多(あまた)託宣(たくせん)(くだ)しつつ
210雲路(くもぢ)()けて(かへ)ります
211()れは(こころ)(いさ)()
212小国姫(をくにひめ)()(むか)
213天地(てんち)道理(だうり)()(さと)
214(ただ)何事(なにごと)神直日(かむなほひ)
215(こころ)(ひろ)大直日(おほなほひ)
216見直(みなほ)しませと(すす)めつつ
217(かみ)御前(みまへ)平伏(ひれふ)して
218(この)難局(なんきよく)をいと(やす)
219(むす)ばむために村肝(むらきも)
220(こころ)千々(ちぢ)(くば)りけり
221(とき)しもあれやエルさまは
222(あわ)ただしくも()(きた)
223家令(かれい)(やかた)人殺(ひとごろし)
224大騒動(だいさうどう)突発(とつぱつ)
225()たりと報告(ほうこく)()くよりも
226(ほか)()れては一大事(いちだいじ)
227如何(いかが)はせむと(おも)(をり)
228オールスチンの御入来(ごじうらい)
229(うづ)(たから)芽出度(めでたく)
230此処(ここ)(はこ)ばせ(たま)ひたる
231(この)瑞祥(ずゐしやう)はテルモンの
232(やかた)万代不易(ばんだいふえき)なる
233瑞祥(ずゐしやう)なりと(いは)ひつつ
234(すべ)ての(まが)()(なほ)
235(ただ)何事(なにごと)大神(おほかみ)
236さばきに(まか)(まつ)るべし
237(ひと)(かみ)()(かみ)(みや)
238(もと)より()しきものならず
239八岐大蛇(やまたをろち)醜神(しこがみ)
240曲津霊(まがつみたま)(くも)らされ
241不知々々(しらずしらず)悪魔道(あくまだう)
242()()きたりしものなれば
243皇大神(すめおほかみ)(たま)ひたる
244(いづ)言霊(ことたま)()()げて
245いろいろ雑多(ざつた)罪科(つみとが)
246科戸(しなど)(かぜ)吹払(ふきはら)
247(はら)(きよ)めて速川(はやかは)
248(なが)れの(ごと)身体(からたま)
249(みたま)(ちり)()めざれと
250皇大神(すめおほかみ)御前(おんまへ)
251三千彦(みちひこ)(いの)(たてまつ)
252小国姫(をくにひめ)よオールスチンよ
253ワツクス(つかさ)心安(うらやす)
254思召(おぼしめ)されよ三千彦(みちひこ)
255ここに(あら)はれ()(うへ)
256如何(いか)でか罪人(つみびと)(つく)らむや
257(こころ)(やす)かれ惟神(かむながら)
258(かみ)(ちか)ひて()(つた)
259朝日(あさひ)()るとも(くも)るとも
260(つき)()つとも()くるとも
261仮令(たとへ)大地(だいち)(しづ)むとも
262(まこと)(ひと)つの三五(あななひ)
263(をしへ)()をば(まか)しなば
264如何(いか)なる(まが)(たけ)びをも
265(けつ)して(おそ)るる(こと)()
266(たふと)(ゐやま)三五(あななひ)
267皇大神(すめおほかみ)御神徳(ごしんとく)
268バラモン(けう)(まも)ります
269大国彦(おほくにひこ)御稜威(おんみいづ)
270ああ惟神(かむながら)々々(かむながら)
271(みたま)(さち)はひましませよ』
272 三千彦(みちひこ)(うた)にて家令(かれい)のオールスチン(および)ワツクスはヤツと安心(あんしん)し、273(なみだ)(なが)して神恩(しんおん)感謝(かんしや)し、274如意宝珠(によいほつしゆ)奉持(ほうぢ)して小国別(をくにわけ)病室(びやうしつ)(つみ)陳謝(ちんしや)すべく、275小国姫(をくにひめ)276三千彦(みちひこ)(とも)にシトシトと(すす)()く。
277大正一二・三・一七 旧二・一 於竜宮館 外山豊二録)
   
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