霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第一一章 鳥逃(とりにが)し〔一四六一〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第57巻 真善美愛 申の巻 篇:第2篇 顕幽両通 よみ:けんゆうりょうつう
章:第11章 第57巻 よみ:とりにがし 通し章番号:1461
口述日:1923(大正12)年03月25日(旧02月9日) 口述場所:皆生温泉 浜屋 筆録者:加藤明子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1925(大正14)年5月24日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる] 主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm5711
愛善世界社版: 八幡書店版:第10輯 312頁 修補版: 校定版:151頁 普及版:69頁 初版: ページ備考:
001 白髪(しらが)(まじ)りの藁箒(わらばうき)のやうな(かみ)をサンバラに(こがらし)(なび)かせ(なが)夜叉(やしや)のやうにペタペタと大地(だいち)()らせつつ四辻(よつつじ)までやつて()た。002()れば、003最前(さいぜん)きた天香教(てんかうけう)曲冬(まがふゆ)尻引(しりひつ)からげトントンと大股(おほまた)夜這星(よばひぼし)のやうに(くろ)(ふんどし)()きずり(なが)(はし)つて()る。004何程(なにほど)高姫(たかひめ)()んでも(さけ)んでも()()かばこそ、005()()(その)(いきほひ)高姫(たかひめ)(おひ)つく(こと)()四辻(よつつじ)歯噛(はが)みをなし地団駄(ぢだんだ)()んで、
006高姫(たかひめ)『エイ残念(ざんねん)やなア、007これシャルお(まへ)鈍馬(とんま)だから折角(せつかく)()てきた(とり)()がして仕舞(しま)つたのだ。008なぜ()らぬ()(つな)でも()けて()かなんだのかい。009(かみ)(つな)さへかけて()けば(なに)(ほど)ヂリヂリ(もだ)へをしても(はな)さんぞよ」とお(ふで)()()るぢやないか』
010シャル『(わたし)人間(にんげん)011貴女(あなた)神様(かみさま)でせう。012人間(にんげん)(つな)かけたつて(なん)になりませう。013(わたし)不足(ふそく)()ふより、014なぜ()出神(でのかみ)(さま)(つな)かけなかつたのですか。015その不足(ふそく)()きませぬ』
016高姫(たかひめ)『エ、017よう小理窟(こりくつ)()(をとこ)だなア。018なぜ絶対服従(ぜつたいふくじゆう)をせないのだ。019一体(いつたい)(わし)誰人(どなた)心得(こころえ)()るのだい』
020シャル『ハイ、021誰人(どなた)さまかと(おも)へば矢張(やつぱり)此方(こなた)さまで(ござ)いました。022此方(こなた)さまかと(おも)へば矢張(やつぱり)高姫(たかひめ)さま、023高姫(たかひめ)さまかと(おも)へば義理天上(ぎりてんじやう)()出神(でのかみ)生宮(いきみや)024さうかと(おも)へば底津岩根(そこついはね)大弥勒(おほみろく)さま、025大弥勒(おほみろく)(さま)かと(おも)へば第一霊国(だいいちれいごく)天人(てんにん)(さま)026天人(てんにん)(さま)かと(おも)へば現界(げんかい)027幽界(いうかい)028神界(しんかい)救主(すくひぬし)さま、029救主(すくひぬし)さまかと(おも)へば杢助(もくすけ)さまの奥様(おくさま)030杢助(もくすけ)さまの奥様(おくさま)かと(おも)へば常世姫(とこよひめ)御霊(おみたま)(さま)031常世姫(とこよひめ)のお(みたま)(さま)かと(おも)へば高宮姫(たかみやひめ)(さま)032高宮姫(たかみやひめ)(さま)かと(おも)へば定子姫(さだこひめ)(さま)033誰人(どなた)誰人(どなた)やら、034薩張(さつぱり)見当(けんたう)がつきませぬワイ。035矢張(やつぱり)此方(こなた)さまにして()きませうかい』
036高姫(たかひめ)『エ、037仕様(しやう)もない、038(なん)()(こと)()ふのだい。039沢山(たくさん)()(なら)べて、040(ひと)()つたらよいぢやないか。041繁文褥礼(はんぶんじよくれい)流行(はや)りませぬぞや。042そんな複雑(ふくざつ)()()はいでも、043もちつと単純(たんじゆん)生宮(いきみや)さまとなぜ()はんのかい。044法性寺(ほつしやうじ)入道(にふだう)運上取(うんじやうと)りに()るぢやないか』
045シャル『それでもシンプルな名称(めいしよう)では、046前様(まへさま)のお()()りますまい。047(ちつ)とでも(なが)()(ほど)048貴女(あなた)御機嫌(ごきげん)がよいのですからなア。049足曳(あしびき)山鳥(やまどり)()のしだり()長々(ながなが)しう()ふのが、050どこともなしに価値(ねうち)があるやうですよ。051第一(だいいち)雅味(がみ)がありますからなア』
052高姫(たかひめ)『エエ、053シンプルだの、054複雑(ふくざつ)だの雅味(がみ)だのと(なに)をガミガミ()ふのだい。055そんな毛唐(けたう)のやうな言葉(ことば)()高天原(たかあまはら)では(もち)ひませぬぞや』
056シャル『それでも貴女(あなた)時々(ときどき)英語(えいご)使(つか)ふぢやありませぬか』
057高姫(たかひめ)『あれや英語(えいご)ぢやない神世(かみよ)生粋(きつすゐ)のお言葉(ことば)ぢや、058(この)(いそが)しいのにさう(なが)()()はれると(あま)気分(きぶん)のよいものぢやない。059(まへ)(ひと)()うて()げようか、060さうしたら(あぢ)(わか)るだらう。061何処(どこ)(やつ)かと(おも)へば此処(ここ)(やつ)だ。062バラモン(けう)旗持人足(はたもちにんそく)かと(おも)へば小盗人(こぬすと)だ。063小盗人(こぬすと)かと(おも)へば川陥(かははまり)だ。064川陥(かははまり)かと(おも)へば、065死損(しにぞこな)ひの八衢人足(やちまたにんそく)だ。066八衢人足(やちまたにんそく)かと(おも)へば、067地獄(ぢごく)(せき)をおいた亡者(まうじや)(みたま)だ。068亡者(まうじや)(みたま)かと(おも)へば極道息子(ごくだうむすこ)だ。069極道息子(ごくだうむすこ)かと(おも)へば腰抜(こしぬ)けだ。070間抜(まぬ)けに歯抜(はぬ)け、071魂抜(たまぬ)野郎(やらう)だ。072魂抜(たまぬ)野郎(やらう)かと(おも)へば高姫(たかひめ)尻拭(しりふ)きだ。073尻拭(しりふ)きかと(おも)へば矢張(やつぱり)シャルだ。074オツホホホホ』
075シャル『どうも(ひど)いですな、076それ(だけ)よう悪口(あくこう)陳列(ちんれつ)出来(でき)たものですワイ。077矢張(やつぱり)(まへ)さまは義理天上(ぎりてんじやう)(うそ)だ、078金毛九尾(きんまうきうび)容器(いれもの)でせう』
079高姫(たかひめ)(きま)つた(こと)だよ。080金毛九尾(きんまうきうび)()守護神(しゆごじん)(はじ)めは(あく)だつたけれど、081今度(こんど)082高姫(たかひめ)(あく)(ぜん)改心(かいしん)して、083(ぜん)()(かへ)つたのだから、084三千世界(さんぜんせかい)(こと)(なん)でも()でも(みな)()つて()るのだ』
085シャル『成程(なるほど)086どこともなしに九尾(きゆび)九尾(きゆび)して()ますワイ。087(しか)貴女(あなた)(をんな)だからよもやキン(まう)(ござ)いますまい』
088高姫(たかひめ)『コレお(まへ)此処(ここ)にすつこんで()なさい、089彼方(あつち)から(なん)だか()()るやうだ。090(わし)(ひと)説教(せつけう)を、091(つか)まへてするから、092(まへ)(けつ)して口出(くちだ)しをしてはならぬぞや。093(この)枯草(かれくさ)(なか)()(かく)して()いて()なさい。094(すこ)勉強(べんきやう)せねば今日(けふ)のやうに折角(せつかく)()()(とり)()がしては(なん)にもならぬからなア。095サア(はや)引込(ひつこ)んだり引込(ひつこ)んだり』
096シャル『それでは(しばら)螽斯(きりぎりす)ぢやないが(くさ)(なか)引込(ひつこ)みます。097長話(ながばなし)はおいて(くだ)さい、098(あし)(しび)れますからなア』
099()(なが)ら、100ガサガサと萱草(かやくさ)(なか)(もぐ)()んだ。101(かす)かな(こゑ)宣伝歌(せんでんか)(うた)(なが)一人(ひとり)(をとこ)がやつて()る。
102三千彦(みちひこ)(かみ)(おもて)(あら)はれて
103善神(ぜんしん)邪神(じやしん)()()ける
104(この)()(つく)りし神直日(かむなほひ)
105(こころ)(ひろ)大直日(おほなほひ)
106(ただ)何事(なにごと)(ひと)()
107直日(なほひ)見直(みなほ)()(なほ)
108三五教(あななひけう)神館(かむやかた)
109総務(そうむ)(つかさ)(つか)へたる
110東野別(あづまのわけ)(した)ひつつ
111自転倒島(おのころじま)()()でて
112(こひ)(くる)うた高姫(たかひめ)
113(はぢ)人情(にんじやう)()らばこそ
114(まなこ)(くら)(みみ)()
115(こひ)悪魔(あくま)(とら)はれて
116(ところ)もあらうに聖場(せいぢやう)
117あらむ(かぎ)りの醜態(しうたい)
118暴露(ばくろ)せしこそ果敢(はか)なけれ
119(こころ)(みだ)れし高姫(たかひめ)
120金毛九尾(きんまうきうび)(たばか)られ
121()()(やかた)()()でて
122河鹿峠(かじかたうげ)急坂(きふはん)
123(かぜ)(すそ)をば(あふ)られつ
124太股(ふともも)(まで)()()して
125スタスタ(くだ)るスタイルは
126地獄(ぢごく)(まち)(かよ)()
127夜叉(やしや)(ごと)くに()えにける
128(ほこら)(もり)()()りて
129妖幻坊(えうげんばう)曲者(まがもの)
130(たま)をぬかれて()にかへり
131所在(あらゆる)醜態(しうたい)演出(えんしゆつ)
132妖幻坊(えうげんばう)杢助(もくすけ)
133()()をとつて小北山(こぎたやま)
134聖場(せいぢやう)横柄面(わうへいづら)さげて
135(まう)でたところ(つき)(みや)
136(とびら)(なか)より(ほとばし)
137その霊光(れいくわう)(きも)つぶし
138(いのち)辛々(からがら)()げて()
139浮木(うきき)(もり)()()りて
140(きつね)(たぬき)(たばか)られ
141初稚姫(はつわかひめ)やスマートの
142生言霊(いくことたま)()(おそ)
143妖幻坊(えうげんばう)諸共(もろとも)
144(こころ)(くら)黒雲(くろくも)
145()りて()()すその途端(とたん)
146如何(いかが)はしけむ中空(ちうくう)より
147真逆様(まつさかさま)顛落(てんらく)
148行方不明(ゆくへふめい)となりにけり
149(さぞ)今頃(いまごろ)高姫(たかひめ)
150(この)()にありて(つく)したる
151驕傲(けうがう)尊大(そんだい)脱線(だつせん)
152(みち)辿(たど)りて中有界(ちううかい)
153どこかの野辺(のべ)潜伏(せんぷく)
154(みち)()精霊(せいれい)相対(あひたい)
155支離(しり)滅裂(めつれつ)教理(けうり)をば
156()()()るに(ちが)ひない
157(われ)三千彦(みちひこ)宣伝使(せんでんし)
158玉国別(たまくにわけ)()(きみ)
159(わか)れて一人(ひとり)テルモンの
160(かみ)(やかた)()(むか)
161悪人輩(あくにんばら)(たく)みをば
162暴露(ばくろ)(やかた)難儀(なんぎ)をば
163(たす)けむために(きた)りけり
164此処(ここ)はいづくぞフサの(くに)
165アンブラック(がは)片傍(かたほとり)
166(くさ)茫々(ばうばう)()(しげ)
167青野ケ原(あをのがはら)(おぼ)えたり
168小鳥(ことり)(うた)(はな)(にほ)
169天国(てんごく)浄土(じやうど)()(あた)
170()にも愉快(ゆくわい)心地(ここち)する
171ああ惟神(かむながら)々々(かむながら)
172(かみ)御霊(みたま)(さち)はひて
173テルモン(ざん)神館(かむやかた)
174一時(いちじ)(はや)(かへ)しませ
175(かみ)のみ(まへ)()ぎまつる』
176(うた)(なが)らやつて()る。177高姫(たかひめ)(あま)(とほ)くて自分(じぶん)(こと)(うた)つて()るのは()がつかなかつたが、178小鳥(ことり)(うた)(はな)(にほ)ひ、179青野ケ原(あをのがはら)云々(うんぬん)()一句(いつく)()いて、
180高姫(たかひめ)『これだけ(しも)(いた)んだ枯野ケ原(かれのがはら)を、181(とり)(うた)ふの(はな)()くのと()ふのは狂人(きちがひ)ではあるまいかな、182うつかり相手(あひて)になつて先方(せんぱう)狂人(きちがひ)だつたら仕末(しまつ)がつかない。183(ここ)(ひと)(やんわ)()様子(やうす)(かんが)へて()よう』
184四辻(よつつじ)()つて()る。185三千彦(みちひこ)(やうや)此処(ここ)(すす)(きた)高姫(たかひめ)()て、186よう()(かほ)だとは(おも)(なが)ら、187自分(じぶん)八衢(やちまた)()()るとは()がつかず、
188三千彦(みちひこ)『モシ一寸(ちよつと)(たづ)(いた)しますが、189波斯(フサ)(くに)のテルモン(ざん)は、190何方(どちら)方面(はうめん)(あた)りますかな』
191高姫(たかひめ)『ヘイ、192あのテルモン(ざん)(ござ)いますか、193此処(ここ)浮木(うきき)(もり)(ござ)いますが、194まだ随分(ずいぶん)(とほ)いと()(こと)(ござ)います。195そして貴方(あなた)196テルモン(ざん)(なに)御用(ごよう)があつてお(いで)になりますか』
197三千彦(みちひこ)『ハイ、198(わたし)三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)(ござ)いますが、199テルモン(ざん)(やかた)には大騒動(おほさうどう)(おこ)つて()りますので、200(たす)(まをし)()いと(おも)つて(こころ)(くば)つて()ます。201(しか)(なが)ら、202どう(みち)()(まよ)うたか()らないが、203こんな(ところ)()たのですよ』
204高姫(たかひめ)貴方(あなた)三五教(あななひけう)(ござ)いますか、205それはそれは結構(けつこう)(ござ)いますな。206(しか)しテルモン(ざん)にはバラモン(けう)神様(かみさま)(まつ)つてあるでは(ござ)いませぬか』
207三千彦(みちひこ)『ハイ、208さうです』
209高姫(たかひめ)『テルモン(ざん)210……テルモン(ざん)はバラモン(けう)の、211それバラモン(けう)神館(かむやかた)でせう。212そして小国別(をくにわけ)()ふ、213()でも蒟蒻(こんにやく)でもいかぬ、214(てこ)でも(ぼう)でも(やり)でも鉄砲(てつぽう)でもいかぬと()ふ、215(まこと)(はや)狂暴(きやうばう)無頼(ぶらい)な、216狂暴(きやうばう)無頼(ぶらい)な、217神司(かむつかさ)(ひか)へて()るぢやありませぬか。218そんな(もの)をお(まへ)219そんな(もの)をお(まへ)はどうしてお(まへ)(たす)けに(また)220どうして(たす)けに()くのですかい』
221三千彦(みちひこ)『ハイ、222つひ(ゆき)がかりで(あと)()くにも()かれぬ(こと)出来(でき)たのです。223貴女(あなた)失礼(しつれい)ですが、224高姫(たかひめ)さまぢや(ござ)いませぬか。225帰幽(くにがへ)になつたと()(こと)()いて()ましたが、226矢張(やつぱり)御壮健(ごさうけん)でウラナイ(けう)をお(ひら)きで(ござ)いますか』
227高姫(たかひめ)『ハイ、228そんな(うはさ)(ござ)いますかな、229高姫(たかひめ)はこんなに丈夫(ぢやうぶ)でビチビチして()ますから御安心(ごあんしん)(くだ)さい。230これから義理天上(ぎりてんじやう)()出神(でのかみ)説教(せつけう)(いた)しますから、231一寸(ちよつと)立寄(たちよ)つて(くだ)さいますまいか』
232 (くさ)(なか)からシャルは(かほ)()し、
233シャル『駄目(だめ)駄目(だめ)だ』
234()つては(かほ)(かく)す。
235三千彦(みちひこ)『モシ高姫(たかひめ)さま、236貴方(あなた)(うしろ)からデクの(ばう)のやうな(もの)変現出没(へんげんしゆつぼつ)して()ますが、237あれは(なん)ですか』
238 (くさ)(なか)から、
239シャル『三千彦(みちひこ)さま(わたし)()れて()つて(くだ)さい』
240()ふ。
241三千彦(みちひこ)『ハテナ、242(なん)だか(めう)なものが(くさ)(なか)から(わたし)()()んで()るやうです』
243高姫(たかひめ)『イエ、244あれは九官鳥(きうくわんてう)ですよ。245()原野(げんや)には鸚鵡(あうむ)九官鳥(きうくわんてう)()んで()ますからチヨコチヨコああ()(こと)()ふのです』
246三千彦(みちひこ)『ヘエ(めう)ですなア。247(この)九官鳥(きうくわんてう)人間(にんげん)姿(すがた)をして()るぢやありませぬか』
248高姫(たかひめ)『そりやさうでせうとも、249化物(ばけもの)()(なか)ですもの。250岩根(いはね)木根(きね)立草(たちくさ)片葉(かきは)(まで)言問(ことと)()(なか)ですから、251(ちつ)とは変化(へぐれ)()るのでせう。252それだから()出神(でのかみ)水晶(すいしやう)()立直(たてなほ)さうと(おも)うて、253高姫(たかひめ)肉宮(にくみや)()り、254御苦労(ごくらう)(あそ)ばすのです』
255三千彦(みちひこ)成程(なるほど)(めう)(こと)もあるものです』
256 (くさ)(なか)から、
257シャル『変化(へぐれ)変化(へぐれ)変化武者(へぐれむしや)258変化(へぐれ)神社(じんしや)高姫(たかひめ)さま、259変化(へぐれ)変化(へぐれ)変化武者(へぐれむしや)260変化(へぐれ)神社(じんしや)のシャルさま、261ウツポツポー、262ホーツク、263ホーツクホーホー、264ホホホホー、265ホーホケキヨ ホーホケキヨ、266ケキヨ ケキヨ、267ニヤーン、268モウー、269ヒンヒンヒン、270ワンワンワン、271ウーウーウー、272キヤツ キヤツ キヤツ、273チウチウチウ、274キユツ キユツ キユツ、275ウツポツポ、276アハハハハハ』
277三千彦(みちひこ)(なん)とマア変化(へぐ)れるものですなア、278こんな(ところ)()ると(なに)()()るか()れませぬ。279左様(さやう)なら御免(ごめん)(かうむ)ります』
280とスタスタ()つて()かうとする。281高姫(たかひめ)大手(おほで)(ひろ)げて、
282高姫(たかひめ)()つた()つた、283(この)関所(せきしよ)容易(ようい)(くぐ)(こと)出来(でき)ませぬぞや、284(くぐ)()くば高姫(たかひめ)()(こと)一応(いちおう)(はら)(しつか)りと()めこんで()きなさい、285(あと)後悔(こうくわい)する(こと)出来(でき)ますぞや』
286三千彦(みちひこ)『ヤ有難(ありがた)う。287(しか)(わたし)(すこ)(いそ)ぎますから今度(こんど)(また)(ゆつ)くり()かして(いただ)きませう』
288シャル『モシモシ宣伝使(せんでんし)(さま)289こんな(ばば)相手(あひて)にならず、290トツトと()きなさいませ。291さうして(わたし)何卒(どうぞ)()れて()つて(くだ)さい。292()(つよ)仕方(しかた)のない()さまですよ』
293三千彦(みちひこ)『アアお(まへ)九官鳥(きうくわんてう)だつたか、294そんな(ところ)(なに)をして()るのだ』
295シャル『ハイ、296(たか)命令(めいれい)によつて九官鳥(きうくわんてう)此処(ここ)新聞(しんぶん)きうかん(休刊)して()ました』
297高姫(たかひめ)『こりやシャル、298(なん)()(こと)(まを)すか。299もう了見(れうけん)せぬぞや』
300とグツと胸倉(むなぐら)()り、301喉元(のどもと)をグウグウ(おさ)へつける。302シャルは()白黒(しろくろ)させながら(くる)しさに手足(てあし)をバタバタと藻掻(もが)いて()る。303三千彦(みちひこ)()るに見兼(みか)ね、304高姫(たかひめ)頭髪(とうはつ)をグツと(にぎ)つて()(たふ)した。305同時(どうじ)にシャルは()(あが)り、
306シャル『モシ宣伝使(せんでんし)(さま)307(はや)(まゐ)りませう。308(わたし)何処(どこ)へでも案内(あんない)(いた)します。309こんな(ばば)相手(あひて)になつて()ては(たま)りませぬからなア』
310()(なが)ら、311スタスタと()()す。312三千彦(みちひこ)は、
313高姫(たかひめ)(さま)左様(さやう)なら、314(ゆつ)くり(くさ)(しとね)一休(ひとやす)みなさいませ』
315青草(あをくさ)(しげ)田圃道(たんぼみち)をスタスタと(すす)()く。316高姫(たかひめ)()ぎしりし(なが)(うら)めし()二人(ふたり)姿(すがた)見送(みおく)つて()た。
317 シャルの()には(いま)(まで)寒風(かんぷう)()(すさ)枯野ケ原(かれのがはら)()えて()たのに、318三千彦(みちひこ)()うてから其処等(そこら)一面(いちめん)春野(はるの)のやうになり、319(とり)(うた)ひ、320(はな)(にほ)光景(くわうけい)()()るやうになつた。321シャルは嬉々(きき)として三千彦(みちひこ)(あと)になり(さき)になり、322(きた)(きた)へと(すす)()く。
323大正一二・三・二五 旧二・九 於皆生温泉浜屋 加藤明子録)
   
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10/28霊界物語音読第37、38、63巻と、大本神諭、伊都能売神諭をアップしました。
10/26【霊界物語ネット】大本神諭を「年月日順」で並べた時の順序が、一部おかしいものがあったので修正しました。(os176,192,193,191,235 の5つ)