霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第二三章 薬鑵(やくくわん)〔一四七三〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第57巻 真善美愛 申の巻 篇:第3篇 天上天下 よみ:てんじょうてんか
章:第23章 第57巻 よみ:やかん 通し章番号:1473
口述日:1923(大正12)年03月26日(旧02月10日) 口述場所:皆生温泉 浜屋 筆録者:加藤明子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1925(大正14)年5月24日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる] 主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm5723
愛善世界社版: 八幡書店版:第10輯 358頁 修補版: 校定版:284頁 普及版:128頁 初版: ページ備考:
001 オールスチンの天葬式(てんさうしき)無事(ぶじ)終了(しうれう)し、002新主人(しんしゆじん)ワックスの(やかた)には町人(まちびと)数百人(すうひやくにん)(あつ)まり(きた)り、003(いへ)(そと)(むしろ)()いて(すわ)つたり、004(くさ)(うへ)(こし)をおろして(にぎ)(めし)()じつたり、005醍醐味(だいごみ)をあふつて(さか)んにメートルを()げてゐる。006其処(そこ)何処(いづく)とも()()んで()一頭(いつとう)猛犬(まうけん)007矢場(やには)座敷(ざしき)()(あが)り、008前後左右(ぜんごさいう)()(まは)る。009されど不思議(ふしぎ)にも誰一人(たれひとり)(きず)つけられたものは()かつた。010ワックスは、
011ワックス『それスマートの狂犬(きやうけん)()た。012此奴(こいつ)(おれ)(ひじ)(かじ)り、013(こひ)邪魔(じやま)をした畜生(ちくしやう)だ。014(おも)()れ』
015()(あが)り、016長押(なげし)(やり)()るより(はや)くスマート目蒐(めが)けて()いてかかる。017スマートは前後左右(ぜんごさいう)()をかはし(たくみ)()げて()る。018老若男女(らうにやくなんによ)右往左往(うわうさわう)()(まは)り、019(いし)(ひろ)うて()げつけるものあり、020ウウウー、021ワンワンワンの(いぬ)(こゑ)(とも)に、022阿鼻叫喚(あびけうくわん)地獄(ぢごく)(たちま)(くわ)して仕舞(しま)つた。023エルは矢場(やには)にワックスの(うで)(にぎ)り、
024エル『これこれワックスさま、025今日(けふ)はお(とう)さまの御命日(ごめいにち)なり、026仮令(たとへ)畜生(ちくしやう)なりとて殺生(せつしやう)をしてはなりませぬ。027マアお(しづ)まりなされ。028(とう)さまの天国行(てんごくゆき)邪魔(じやま)なさつては不孝(ふかう)(うへ)不孝(ふかう)です』
029ワックス『(なに)030あの(おやぢ)031(おれ)(うら)んで()たのだ。032臨終(いまは)(きは)まで金銀(きんぎん)(ゆか)(した)(かく)し、033遺言(ゆいごん)もせずに()んで仕舞(しま)つた。034(それ)(ゆゑ)オークス、035ビルマの(やつ)(うま)くしてやられ、036こんな残念(ざんねん)(こと)があらうかい。037この(いぬ)(うで)()まれてさへ()なかつたら、038滅多(めつた)彼奴(あいつ)()られるのぢやなかつたに、039(おも)へば(おも)へば(この)(いぬ)(うら)めしい、040()つて()いて()れ』
041無理(むり)()(はな)さうとする。042スマートはいつの()にか鉄瓶(てつびん)()けて仕舞(しま)ひ、043チンチンと湯気(ゆげ)()て、044(あつ)鉄蓋(てつぶた)(うご)かして(うな)つてゐる。
045エル『ア、046(なん)だ、047(いぬ)だと(おも)へば(たちま)鉄瓶(てつびん)()けやがつた。048これや犬鉄(けんてつ)049貴様(きさま)(なに)(うら)みがあつて当館(たうやかた)乱入(らんにふ)(いた)したのだ。050返答(へんたふ)次第(しだい)によつて容赦(ようしや)はせぬぞ』
051()めかける。052鉄瓶(てつびん)(くち)からは(あつ)()何斗(なんど)となく()()(あや)しさ。053一同(いちどう)は、
054『アッツツー』
055(さけ)びつつ()()し、056遠目(とほめ)から不思議(ふしぎ)さうに()()る。057(しばら)くすると鉄瓶(てつびん)俄薬鑵(にはかやくわん)(かは)つて仕舞(しま)つた。058(たちま)()出来(でき)059(はな)出来(でき)060(みみ)がつき、061手足(てあし)()へて(をど)()した。062一同(いちどう)(ゆめ)(うつつ)化物(ばけもの)かと真青(まつさを)(かほ)をして見詰(みつ)めて()る。063薬鑵(やくわん)(たちま)ちオールスチンの姿(すがた)となり、064薬鑵頭(やくわんあたま)湯気(ゆげ)()てて、065ソロソロ演説(えんぜつ)(はじ)()した。
066薬鑵(やくわん)化物(ばけもの)(みな)さま、067当家(たうけ)主人(しゆじん)オールスチンの帰幽(きいう)につきまして、068大変(たいへん)御苦労(ごくらう)をかけました。069(わたくし)はオールスチンの精霊(せいれい)(ござ)います。070(はじ)めに(いぬ)となつて(わが)()(かへ)(やうや)鉄瓶(てつびん)から薬鑵(やくわん)変化(へんげ)し、071(ここ)精霊(せいれい)完成(くわんせい)してお(いとま)()ひの演説(えんぜつ)(いた)(こと)になりました。072(けつ)して妖怪(えうくわい)でも(なん)でも(ござ)いませぬから(ちか)よつて(くだ)さいませ』
073エル『モシ薬鑵(やくわん)さま(ちか)よらぬ(こと)はありませぬが熱湯(ねつたう)(くち)から()()して、074吾々(われわれ)一同(いちどう)(なや)ます(つも)りぢや(ござ)いませぬか』
075薬鑵(やくわん)化物(ばけもの)(けつ)して左様(さやう)(こと)(いた)しませぬ。076(わたくし)現世(げんせ)(うま)れてから八十有余年(はちじふいうよねん)077その(あひだ)(ひと)秘密(ひみつ)(さぐ)り、078(いぬ)(やく)(つと)め、079たうとう()神館(かむやかた)御主(おんあるじ)小国別(をくにわけ)(さま)見出(みいだ)され、080家令(かれい)(しよく)にまで抜擢(ばつてき)されました。081(それ)より日々(にちにち)(やかた)番犬(ばんけん)(つと)め、082(くさ)(もの)嗅出(かぎだ)して手柄(てがら)(いた)して()りました。083その罪障(ざいしやう)(あら)はれて(わが)精霊(せいれい)(いぬ)変化(へんげ)し、084御存(ごぞん)じの(とほ)りの暴虐(ばうぎやく)をやつて()(つみ)映象(えいしやう)(あら)はれたので(ござ)います。085それから(みな)さまに(つら)(かは)(あつ)(やつ)鉄面皮(てつめんぴ)だと(ののし)られ、086(その)()(ごと)一時(いちじ)厚顔(こうがん)無恥(むち)鉄瓶(てつびん)となり、087(みな)さまに熱茶(にえちや)()びせた悪党(あくたう)(ござ)います。088(しか)(わたくし)(しり)には()鉄瓶(てつびん)(ごと)くあのやうに烈火(れつくわ)()()ち、089(まこと)(くる)しうて()へられなかつたので(ござ)います。090(やうや)(つみ)()れると(とも)(つら)(かは)(すこ)しく(うす)くなり、091(よく)(かは)(すこ)(けづ)られた(ため)にあの(とほ)(うす)薬鑵(やくわん)となり、092(あたま)()(まで)()けて(せがれ)のワックスの(やつ)薬鑵爺(やくわんおやぢ)()はれて()ました。093貴方方(あなたがた)からも矢張(やは)薬鑵(やくわん)々々(やくわん)(ののし)られて()りました。094(その)言霊(ことたま)()(かた)まつてこんな薬鑵(やくわん)となり、095無念(むねん)熱湯(ねつたう)()いたので(ござ)います。096最早(もはや)(わたくし)三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)教訓(けうくん)によりて(つみ)から(すく)はれ、097霊界(れいかい)(まゐ)りますから、098どうか(わたくし)財産(ざいさん)(この)(くに)規則通(きそくどほ)(みな)さまで分配(ぶんぱい)して(くだ)さい。099(せがれ)のワックスは(わたくし)(あく)(たく)んで()(とき)出来(でき)(もの)(ござ)いますから、100身魂(みたま)(けが)れて()ますから、101一苦労(ひとくらう)させねばなりませぬから、102(わたくし)財産(ざいさん)一物(いちもつ)(あた)へないやう(ねが)ひます。103何卒(どうぞ)(みな)さま御勝手(ごかつて)御処分(ごしよぶん)(ねが)ひます』
104()(をは)り、105(にはか)(うるは)しき(わか)天人(てんにん)姿(すがた)となつて、106地上(ちじやう)七八尺(しちはつしやく)空中(くうちう)(あゆ)んでテルモン(ざん)山奥(やまおく)さして姿(すがた)(かく)した。
107エル『此奴(こいつ)()しからぬ。108どてらい化物(ばけもの)(あら)はれたものだな。109オイ(みな)さまあれを本当(ほんたう)のオールスチンの精霊(せいれい)だと(おも)ひますか。110(まつた)三五教(あななひけう)魔法使(まはふづかひ)が、111吾々(われわれ)一同(いちどう)三五教(あななひけう)()()()まうと(おも)つてあんな(こと)をやつたのに(ちが)ひありませぬ。112屹度(きつと)(しん)じてはいけませぬ』
113 群衆(ぐんしう)(なか)から()だらけの(かほ)した(をとこ)がヌツと()(あが)り、
114(をとこ)『おい、115エルの大将(たいしやう)116それや(なに)()ふのだ。117化物(ばけもの)があんな事理整然(じりせいぜん)たる(こと)()ふかい。118あれやきつとオールスチンの精霊(せいれい)間違(まちが)()いわ。119貴様(きさま)(ちつ)改心(かいしん)したがよいわ。120このタンクさまの眼力(がんりき)(にら)んだらちつとも間違(まちが)ひはないわ。121本物(ほんもの)間違(まちが)ひか鑑定(かんてい)がつかないやうでお(やかた)受付(うけつけ)出来(でき)るか、122馬鹿(ばか)だなア』
123エル『おい、124ワックスさま、125(まへ)(なん)(おも)ふか、126タンクの()(こと)本当(ほんたう)か、127エルの()(こと)本当(ほんたう)か、128(ひと)(かんが)へて(もら)()いものだなア』
129ワックス『()可愛(かあい)うない(おや)世間(せけん)にない(はず)だ。130極道(ごくだう)()(ほど)可愛(かあい)のが(おや)(なさけ)だ。131それに(おや)一人(ひとり)()一人(ひとり)(おれ)(のこ)して()いて、132財産(ざいさん)(ひと)つも()つて()れるなと()(やつ)は、133テツキリ化物(ばけもの)(きま)つて()るわ。134(これ)はきつと三五教(あななひけう)悪魔(あくま)()けて()よつたに(ちが)ひない。135オイ悪酔怪(あくすゐくわい)御一同(ごいちどう)136親父(おやぢ)弔合戦(とむらひがつせん)だと(おも)つて、137小国別(をくにわけ)(やかた)()()せ、138魔法使(まはふづかひ)をふん(じば)らうではないか。139さうしなければ吾々(われわれ)町民(ちやうみん)(まくら)(たか)うして(やす)(こと)出来(でき)ない。140(まし)悪酔怪(あくすゐくわい)(つと)めが(つと)まらぬぢやないか』
141エル『それでもスマートと()畜生(ちくしやう)(もん)()()いて()やがるから駄目(だめ)ぢやないか。142なあタンク、143(まへ)どう(おも)ふ』
144タンク『(なに)(かま)うものか、145(さけ)のタンクと()ばれたタンクさまが、146(さけ)(いきほひ)表門(おもてもん)()(むか)ひ、147スマートの(あご)両手(りやうて)をかけ、148メリメリメリと(ふた)つに()()いてお()にかけよう。149日頃(ひごろ)手練(てなみ)(あら)はすのは(いま)(この)(とき)だ。150(たか)畜生(ちくしやう)一匹(いつぴき)(ぐらゐ)(なん)でもない。151貴様(きさま)腰抜(こしぬけ)だから、152一匹(いつぴき)(いぬ)数百人(すうひやくにん)()()せてウスイ()()つたぢやないか。153こんな引合(ひきあ)はぬ(こと)があるか。154(いぬ)(かま)れた(くらゐ)のものだと()ふが、155世間(せけん)(この)(くらゐ)引合(ひきあは)ぬものは()からう。156サアこれからタンクが先頭(せんとう)()つて征伐(せいばつ)()かけるから、157誰奴(どいつ)此奴(こいつ)(さけ)()ひの()めない(うち)()いて()い』
158()(なが)大手(おほて)()つて(あゆ)()した。159ワックス、160エルの両人(りやうにん)(あと)(したが)千鳥(ちどり)行列(ぎやうれつ)宜敷(よろし)く、161(さけ)(つく)つた空元気(からげんき)発揮(はつき)しながら、162口々(くちぐち)(うた)(うた)つて()めて()く。
163 オークス、164ビルマの両人(りやうにん)(おほ)トランクに金銀(きんぎん)小玉(こだま)()()み、165坂道(さかみち)(くだ)つて()途端(とたん)166二人(ふたり)一度(いちど)(あし)(すべ)らせ谷川(たにがは)真逆様(まつさかさま)転落(てんらく)し、167トランクの(くち)欠伸(あくび)をして、168金銀(きんぎん)小玉(こだま)谷川(たにがは)にキラキラと()()いて()ちて()る。169タンクは(はや)くも(この)(さま)()小躍(こをど)りし、
170タンク『ヤア、171(この)谷底(たにぞこ)沢山(たくさん)小玉(こだま)()ちて()る』
172()ひながら、173()(をど)らして谷底(たにぞこ)()()りた。174(つづ)いてエル、175ワックス(その)()数十人(すうじふにん)折重(をりかさ)なつて(たちま)谷底(たにぞこ)(ひと)(やま)(きづ)いた。176オークス、177ビルマの両人(りやうにん)(あたま)ひび()れて(くる)()(うな)つて()る。178(ふた)つのトランクをタンクは引抱(ひつかか)へ、179(みづ)(そこ)(ひか)つて()金銀(きんぎん)小玉(こだま)(すな)ぐち(つか)んで()()欲深(よくふか)さ。180(つぎ)から(つぎ)へやつて()て、181(ここ)(たちま)(たから)取合(とりあひ)(はじ)まり一悶錯(ひともんさく)(おこ)つた。
182 タンクは手早(てばや)二三千両(にさんぜんりやう)(かね)(ひろ)ひ、183(ひと)つのトランクの(そこ)捻込(ねぢこ)み、184(かた)()つかけ谷川(たにがは)沿()うて何処(いづく)ともなく()げて()く。
185大正一二・三・二六 旧二・一〇 於皆生温泉浜屋 加藤明子録)
   
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