霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第三章 怪散(くわいさん)〔一四七八〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第58巻 真善美愛 酉の巻 篇:第1篇 玉石混淆 よみ:ぎょくせきこんこう
章:第3章 第58巻 よみ:かいさん 通し章番号:1478
口述日:1923(大正12)年03月28日(旧02月12日) 口述場所:皆生温泉 浜屋 筆録者:加藤明子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1925(大正14)年6月15日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる] 主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm5803
愛善世界社版:30頁 八幡書店版:第10輯 383頁 修補版: 校定版:32頁 普及版:13頁 初版: ページ備考:
001(きよ)(こころ)玉国別(たまくにわけ)
002(なつ)御空(みそら)真純彦(ますみひこ)
003(あし)(きず)づく伊太彦(いたひこ)
004二人(ふたり)弟子(でし)(ともな)ひて
005天津日影(あまつひかげ)もテルモンの
006(うづ)(やかた)表門(おもてもん)
007(かみ)使(つかひ)のスマートに
008(まも)られながら(すす)()
009老若男女(らうにやくなんによ)(さけ)(ごゑ)
010矢叫(やさけ)びの()(おどろ)いて
011()(あら)はれし三千彦(みちひこ)
012(おもて)(もん)入口(いりぐち)
013(こが)(した)ふた()(きみ)
014二人(ふたり)(とも)(めぐ)()
015(うれ)しさ(あま)(むね)(せま)
016(なん)応答(いらへ)()(ばか)
017(やうや)(こころ)()(なほ)
018(おく)一間(ひとま)静々(しづしづ)
019三人(みたり)(ともな)(すす)()
020小国姫(をくにひめ)(はじ)めとし
021デビスの(ひめ)やケリナ(ひめ)
022バラモン(けう)神司(かむづかさ)
023ニコラスキャプテン(はじ)めとし
024求道居士(きうだうこじ)やヘル(つかさ)
025マリス、リーベナ、ルイキン、ポリト
026バットを(はじ)四五人(しごにん)
027(しもべ)(とも)(ひか)()
028小国姫(をくにひめ)三人(さんにん)
029姿(すがた)()るより(よろこ)びて
030(その)()(くだ)()(つか)
031よくこそお(いで)(くだ)さつた
032貴方(あなた)三千彦(みちひこ)宣伝使(せんでんし)
033(すく)ひの(かみ)師匠様(ししやうさま)
034まあまあこれへと(しやう)ずれば
035玉国別(たまくにわけ)目礼(もくれい)
036(その)(こと)()(したが)ひて
037(まう)けの(せき)につきにける。
038小国姫(をくにひめ)此処(ここ)はバラモン(けう)神館(かむやかた)039大黒主(おほくろぬし)(さま)発祥(はつしやう)()040(その)(やかた)(まも)吾々(われわれ)夫婦(ふうふ)041いろいろと(わざはひ)(かみ)見舞(みま)はれ、042煩悶(はんもん)苦悩(くなう)最中(さいちう)貴方(あなた)のお弟子(でし)三千彦(みちひこ)(さま)がお(いで)(くだ)さいまして、043吾々(われわれ)一同(いちどう)難儀(なんぎ)をお(たす)(くだ)さいました。044(その)胆力(たんりよく)義侠心(ぎけふしん)(たい)し、045感謝(かんしや)(なみだ)(こぼ)して()ります。046何卒(どうぞ)今後(こんご)はお見捨(みす)てなく宜敷(よろし)くお(ねが)(いた)します。047(また)048この求道居士(きうだうこじ)(もと)は、049バラモン(けう)のカーネルさま、050治国別(はるくにわけ)(さま)のお言葉(ことば)(かん)比丘(びく)となり三五教(あななひけう)のお(みち)をお(ひら)きなさる(みち)すがら、051(わたし)(むすめ)二人(ふたり)危難(きなん)をお(すく)(くだ)さつた御恩人(ごおんじん)(ござ)います、052(なん)ともお(れい)(まをし)やうが(ござ)いませぬ』
053玉国(たまくに)『それはそれは、054結構(けつこう)なお神徳(かげ)(いただ)かれました。055目出度(めでた)(ぞん)じます。056そして貴方(あなた)求道居士(きうだうこじ)(さま)ですか、057よくまア入信(にふしん)なさいました』
058求道(きうだう)『ハイ、059(わたくし)はバラモン(ぐん)のカーネル、060エミシと(まを)すもの、061鬼春別(おにはるわけ)062久米彦(くめひこ)将軍(しやうぐん)(したが)浮木(うきき)(もり)(まで)進軍(しんぐん)(いた)し、063河鹿峠(かじかたうげ)味方(みかた)敗戦(はいせん)によりビクの(くに)(まで)退陣(たいぢん)(いた)し、064此処(ここ)(また)()(いで)て、065猪倉山(ゐのくらやま)岩窟(がんくつ)要塞(えうさい)(かま)へ、066難攻不落(なんこうふらく)(ほこ)つて()(ところ)治国別(はるくにわけ)(さま)がお(こし)になり、067神様(かみさま)(みち)をお(さと)(くだ)さいましてから、068翻然(ほんぜん)として(さと)り、069(いま)三五教(あななひけう)信者(しんじや)となり、070御神業(ごしんげふ)奉仕(ほうし)さして(いただ)いて()ます。071(たら)はぬ(それがし)072何卒(なにとぞ)(あつ)御指導(ごしだう)をお(ねが)(まをし)ます』
073玉国(たまくに)『お(たがひ)()()()うて、074御用(ごよう)()てさせて(いただ)きませう』
075求道(きうだう)此処(ここ)()えて()七人(しちにん)(かた)は、076バラモン(ぐん)の、077ニコラスと()ふ、078キャプテンで(ござ)います、079(その)()六人(ろくにん)(いづ)れも下士官(かしくわん)(ござ)いますが、080鬼春別(おにはるわけ)将軍(しやうぐん)変心(へんしん)(およ)(その)()模様(もやう)調査(てうさ)すべく、081先刻(せんこく)この(やかた)御出張(ごしゆつちやう)になり、082吾々(われわれ)(はなし)()いて、083(やうや)賛成(さんせい)(くだ)さつた(ところ)です。084何卒(なにとぞ)宜敷(よろし)御指導(ごしだう)(ねが)()げます』
085玉国(たまくに)何分(なにぶん)(たがひ)宜敷(よろし)(ねが)ひませう。086ああ、087貴方(あなた)がニコラス(さま)(ござ)いますか。088や、089御一同様(ごいちどうさま)(はじ)めてお()にかかります。090()(なか)には(てき)もなければ味方(みかた)(ござ)いませぬ、091(おな)神様(かみさま)(はぐく)まれて()吾々(われわれ)人間(にんげん)(たがひ)(なか)よくせねばなりませぬからなア』
092 ニコラス以下(いか)六人(ろくにん)はハツと(かしら)()げ、
093何分(なにぶん)宜敷(よろし)くお(ねが)(まをし)ます』
094(こころ)(そこ)より挨拶(あいさつ)をする。095(かか)(ところ)門前(もんぜん)(にはか)(さわ)がしく擦鉦(すりがね)(おと)096大声(おほごゑ)(うた)(こゑ)(きこ)()る。097三千彦(みちひこ)はツと()つて何事(なにごと)ならむと表門(おもてもん)()た。098スマートは厳然(げんぜん)として(もん)(まも)つて()る。099悪酔怪長(あくすゐくわいちやう)タンクは(さき)()ちて(すす)(きた)り、100三千彦(みちひこ)(むか)揉手(もみで)をしながら、101米搗(こめつき)バツタのやうにピヨコ ピヨコと(こし)()(かしら)()げ、102(こび)(てい)(なが)ら、
103タンク『エエ、104これはこれは、105三五教(あななひけう)大宣伝使(だいせんでんし)106神力無双(しんりきむさう)三千彦(みちひこ)(さま)(ござ)いますか。107まアよく遥々(はるばる)神館(かむやかた)にお(いで)(くだ)さいまして、108(やかた)危難(きなん)をお(すく)(くだ)さり、109これの(やかた)黒雲(くろくも)(のぞ)き、110天下泰平(てんかたいへい)にお(をさ)(くだ)さいました(だん)111宮町(みやまち)一同(いちどう)(まを)すに(およ)ばず、112国民(こくみん)一同(いちどう)感謝(かんしや)()かざる(ところ)です。113(わたし)天下(てんか)無頼漢(ぶらいかん)114イヤ、115オツトドツコイ無頼漢(ぶらいかん)(こら)す、116悪酔怪(あくすゐくわい)怪長(くわいちやう)タンクと()ケチナ野郎(やらう)(ござ)います。117怪員(くわいゐん)一同(いちどう)(かは)り、118貴方(あなた)御高徳(ごかうとく)感謝(かんしや)する(ため)(まか)りつん()ました。119スマート(さま)にもそれはそれは(なん)とも()へぬ御尽力(ごじんりよく)(あづか)りまして有難(ありがた)(ぞん)じます。120ワックス、121ヘルマン、122エキス、123エルの悪人輩(あくにんばら)(あつ)まりまして、124如意宝珠(によいほつしゆ)(たま)(ぬす)むやら、125家々(いへいへ)(たから)(ぬす)むやら騒動(さうだう)をおつ(ぱじ)め、126どうとも()うともならない難儀(なんぎ)(ござ)いましたが、127貴方様(あなたさま)のお(いで)以来(いらい)128風塵(ふうじん)(をさ)まり、129天下泰平(てんかたいへい)端緒(たんちよ)()ましたのは、130(わたし)()抃舞(べんぶ)()(あた)はざる(ところ)です。131何卒(なにとぞ)吾々(われわれ)至誠(しせい)をお(みと)(くだ)さいまして、132今後(こんご)御贔屓(ごひいき)(くだ)さるやうお(ねが)(いた)します。133()(とほ)数多(あまた)町民(ちやうみん)(まゐ)りましたのも(みな)134貴方(あなた)御高徳(ごかうとく)感謝(かんしや)せむ(ため)参上(さんじやう)(いた)しましたので(ござ)いますから、135何卒(どうぞ)宜敷(よろし)可愛(かあい)がつて(いただ)()(ござ)います』
136三千(みち)『ヤア(それ)結構(けつこう)だ。137吾々(われわれ)(たい)する誤解(ごかい)()けましたかな。138今後(こんご)(たがひ)()()きやうて、139(やかた)のため、140(くに)のため協力(けふりよく)一致(いつち)141(まこと)(ささ)げられむ(こと)(いの)ります。142(しか)(なが)ら、143かう大勢(おほぜい)(やかた)(はい)()まれましては小国別(をくにわけ)(さま)御病中(ごびやうちう)なり、144御迷惑(ごめいわく)をせられませうから、145門前(もんぜん)馬場(ばんば)にてお()にかかりませう』
146とスマートを()()(もん)()で、147階段(かいだん)(くだ)(くさ)(あを)馬場(ばんば)(いで)()()れば、148五十(ごじふ)兵士(へいし)(れつ)(ただ)し、149ワックス(ほか)四人(よにん)(ばく)したまま警護(けいご)して()る。150軍人側(ぐんじんがは)と、151悪酔怪側(あくすゐくわいがは)とはいつしか和睦(わぼく)出来(でき)たと()えて(たがひ)にニコニコ(わら)つて()る。152タンクは(ふたた)驢馬(ろば)(またが)り、153ワックス(ほか)三人(さんにん)(まへ)(うま)(とど)大音声(だいおんじやう)にて演説(えんぜつ)(はじ)めかけた。154三千彦(みちひこ)(うるは)しき(あか)155(しろ)156()157(むらさき)のデリケートの(はな)()()ちた青芝(あをしば)(うへ)(こし)()ろし、158スマートの(かしら)()(なが)ら、159ニコニコとして(ひか)へて()る。
160タンク『そもそも此処(ここ)(つな)がれし
161テルモン(ざん)神館(かむやかた)
162(あら)(まは)りしワックスや
163(その)(ほか)三人(みたり)悪漢(わるもの)
164大黒主(おほくろぬし)御宝(おんたから)
165如意(によい)宝珠(ほつしゆ)横奪(わうだつ)
166(やかた)(あるじ)(くる)しめて
167ギウギウ()はせ(わが)(こひ)
168野望(やばう)(うま)(たつ)せむと
169所在(あらゆる)手段(しゆだん)(めぐ)らして
170(あく)(かぎ)りを(つく)したる
171極悪無道(ごくあくぶだう)痴漢(しれもの)
172三五教(あななひけう)神使(かむづかひ)
173三千彦(みちひこ)さまの()()たれ
174如何(いかん)ともする(すべ)もなく
175(くび)(まは)らぬ(くる)しさに
176魔法使(まはふづかひ)布令(ふれ)(まは)
177吾々(われわれ)一同(いちどう)町民(ちやうみん)
178(うま)(いつは)暴動(ばうどう)
179(おこ)させたるぞ(にく)らしき
180(この)宮町(みやまち)町民(ちやうみん)
181テルモン(ざん)霊地(れいち)をば
182堅磐常磐(かきはときは)によく(まも)
183天地(てんち)(かみ)御恵(みめぐみ)
184(むく)ひむ(ため)赤誠(まごころ)
185(ちから)(かぎ)りに(つく)すのみ
186()らぬが(ほとけ)町民(ちやうみん)
187家令(かれい)(せがれ)ワックスが
188(たく)みの(わな)におとされて
189神力無双(しんりきむさう)神人(しんじん)
190刄向(はむ)かひ(まつ)りし(おろか)さよ
191(あく)()けたるワックスは
192(わが)()(つみ)(おほ)はむと
193(ここ)一計(いつけい)案出(あんしゆつ)
194悪酔怪(あくすゐくわい)組織(そしき)して
195(よわ)きを(くじ)(つよ)きをば
196(たす)けむものと主張(しゆちやう)しつ
197数百(すうひやく)余人(よにん)団体(だんたい)
198(つく)りて(まこと)神人(しんじん)
199(なや)まし(まつ)神館(かむやかた)
200占領(せんりやう)せむと(たく)みたる
201(その)悪計(あくけい)(おそ)ろしき
202天罰(てんばつ)(たちま)(むく)()
203(おの)(ひき)ゆる怪員(くわいゐん)
204()もなく(からだ)(しば)られて
205これの馬場(ばんば)万世(よろづよ)
206(はぢ)(さら)すぞ可笑(をか)しけれ
207ああ惟神(かむながら)々々(かむながら)
208(まこと)(かみ)はいつ(まで)
209(あく)(たく)みを(ゆる)さむや
210吾等(われら)はタンクと()(をとこ)
211六百人(ろくぴやくにん)町民(ちやうみん)
212やつと(えら)まれ(をさ)となり
213(いま)(また)(ここ)悪酔怪(かたまり)
214(かしら)とおされ町民(ちやうみん)
215代表(だいへう)なして三五(あななひ)
216(かみ)(つかさ)御前(おんまへ)
217(まこと)(こころ)顕彰(けんしやう)
218御国(みくに)(ため)(つく)さむと
219(しう)()きつれ(きた)りたり
220(ゆる)させたまへ惟神(かむながら)
221(かみ)かけ(ねん)(たてまつ)
222(この)()(つく)りし神直日(かむなほひ)
223(こころ)(ひろ)大直日(おほなほひ)
224(ただ)何事(なにごと)(ひと)()
225直日(なほひ)見直(みなほ)()(なほ)
226()(あやまち)()(なほ)
227三五教(あななひけう)宣伝使(せんでんし)
228三千彦(みちひこ)(つかさ)(まへ)なれど
229これに(つな)ぎし四人連(よにんづ)
230これの聖地(せいち)朝夕(あさゆふ)
231()(みだ)()曲者(くせもの)
232(かなら)(ゆる)(たま)()
233(きび)しき(むち)(くは)へつつ
234これの聖地(せいち)()(いだ)
235(こら)しめたまへ惟神(かむながら)
236六百人(ろくぴやくにん)になり(かは)
237(あらた)(ねが)(たてまつ)
238ああ惟神(かむながら)々々(かむながら)
239御霊(みたま)幸倍(さちはへ)ましませよ
240かかる悪魔(あくま)聖場(せいぢやう)
241姿(すがた)()する(その)(うち)
242如何(いか)なる(かみ)御恵(みめぐみ)
243如何(いか)なる(まこと)御教(みをしへ)
244如何(いか)(ひら)けむ常闇(とこやみ)
245()()()ひと(くも)るのみ
246ああ(ねが)はくば三千彦(みちひこ)
247(まこと)(をしへ)宣伝使(せんでんし)
248吾等(われら)(ねが)ひを逸早(いちはや)
249()()りたまひ片時(かたとき)
250(はや)聖地(せいち)()(いだ)
251これの霊地(れいち)(わざはひ)
252(のぞ)かせ(たま)へと()ぎまつる
253ああ惟神(かむながら)々々(かむながら)
254御霊(みたま)幸倍(さちはへ)ましませよ』
255(うた)をもつて演説(えんぜつ)()へ、256()三千彦(みちひこ)(むか)ひ、257(これ)()四人(よにん)悪党(あくたう)一時(いちじ)(はや)(この)聖場(せいぢやう)より追放(つゐはう)されむ(こと)(いの)つた。258悪酔怪員(あくすゐくわいゐん)一同(いちどう)は、259一斉(いつせい)()()つてタンクの(せつ)賛成(さんせい)()(へう)した。260三千彦(みちひこ)(うた)をもつて(これ)(こた)ふ。
261三千彦(みちひこ)()常闇(とこやみ)となり()てて
262悪魔(あくま)天下(てんか)横行(わうかう)
263()()(かぜ)(なまぐさ)
264()ゆる()のなき人馬(じんば)()
265(はら)はむよしもなきままに
266(なや)(くる)しむ宮町(みやまち)
267老若男女(らうにやくなんによ)心根(こころね)
268(いま)(さら)(おも)()られけり
269テルモン(ざん)(みね)(きよ)
270蓮華(はちす)(はな)四方八方(よもやも)
271芳香(はうかう)(くん)夏風(なつかぜ)
272()られて御代(みよ)泰平(たいへい)
273(うた)へど(かみ)御館(おんやかた)
274日毎(ひごと)夜毎(よごと)憂愁(いうしう)
275(つつ)まれたまひ神柱(かむばしら)
276小国別(をくにのわけ)姫命(ひめみこと)
277(その)(ほか)二人(ふたり)乙女(をとめ)(たち)
278(その)()不覚(ふかく)(なげ)きつつ
279家令(かれい)(せがれ)ワックスが
280(しこ)(たけ)びに(てき)()
281()(あぐ)みます(とき)もあれ
282(かみ)御言(みこと)(かうむ)りて
283(すく)ひの(かみ)(あら)はれし
284三千彦(みちひこ)(つかさ)()(くだ)
285(こころ)(いた)種々(くさぐさ)
286(なや)みに()いて(やうや)うに
287(かみ)(やかた)(つつ)みたる
288(しこ)雲霧(くもきり)()(はら)
289(あさひ)豊阪(とよさか)(のぼ)るごと
290(やうや)(うま)(かは)りけり
291ああ惟神(かむながら)々々(かむながら)
292(かみ)御稜威(みいづ)(いちじる)
293(めぐみ)(つゆ)(ふか)きをば
294(よろこ)(いは)(たてまつ)
295(たま)所在(ありか)(やうや)くに
296(あら)はれまして神館(かむやかた)
297(うへ)(した)へと(えら)ぎつつ
298(もと)姿(すがた)となりにけり
299さはさりながら団体(だんたい)
300(をさ)とあれますタンクさま
301悪酔怪(あくすゐくわい)綱領(かうりやう)
302(よわ)きを(くじ)(つよ)きをば
303(たす)くるよしに()(およ)
304悪魔(あくま)(ひと)しき団体(だんたい)
305天地(てんち)(かみ)御心(みこころ)
306背反(はいはん)したる暴挙(ばうきよ)ぞや
307いと(すみやか)(あらた)めて
308(この)団体(だんたい)解散(かいさん)
309(まこと)(ひと)つの三五(あななひ)
310(をしへ)(みち)帰順(きじゆん)せば
311吾等(われら)(とも)()()いて
312これの聖地(せいち)(まも)るべし
313(かへり)りみたまへ惟神(かむながら)
314(かみ)御前(みまへ)赤心(まごころ)
315(ささ)げて(ここ)()ぎまつる
316(あさひ)()るとも(くも)るとも
317(つき)()つとも()くるとも
318仮令(たとへ)大地(だいち)(しづ)むとも
319(まこと)(ちから)()(すく)
320(まこと)(みち)(みな)(きた)
321悪酔怪(あくすゐくわい)目的(もくてき)
322(けつ)して()()(ひと)()
323利益(りえき)となるべきものでなし
324否々(いないな)(かへつ)()(けが)
325大混乱(だいこんらん)(たね)ぞかし
326(かへり)(たま)へタンクさま
327(その)(ほか)会員(くわいゐん)御一同(ごいちどう)
328三五教(あななひけう)三千彦(みちひこ)
329(こころ)()めて()りまつる
330ああ惟神(かむながら)々々(かむながら)
331御霊(みたま)幸倍(さちはへ)ましませよ』
332タンク『いざさらば(きみ)(をしへ)(したが)ひて
333これの集団(つどひ)()(はな)ちなむ。
334この集団(つどひ)吾等(われら)一同(いちどう)(こころ)より
335()でしに(あら)ずワックスの(むね)
336ワックスの(もも)(たく)みの(あら)はれし
337(うへ)尚更(なほさら)(なん)(えう)なき。
338(よわ)きをば(くじ)(つよ)きを(たす)くるは
339曲津(まがつ)(かみ)仕業(しわざ)なるらむ』
340三千彦(みちひこ)健気(けなげ)なるタンクの(きみ)(こと)()
341(まこと)(かみ)御声(みこゑ)とぞ(おも)ふ。
342いざ(はや)(まが)集団(つどひ)()きほどき
343(かみ)御前(みまへ)赤心(まごころ)ささげよ』
344 かく(うた)()(かは)し、345和気(わき)靄々(あいあい)として(ここ)悪酔怪(あくすゐくわい)解散(かいさん)をなし、346町民(ちやうみん)一同(いちどう)()(そろ)ひ、347神館(かむやかた)(うやうや)しく(まう)でて感謝(かんしや)祈願(きぐわん)言葉(ことば)奏上(そうじやう)した。348中空(ちうくう)には微妙(びめう)音楽(おんがく)(きこ)え、349天津乙女(あまつをとめ)姿(すがた)(ふた)()(うれ)しげに()(くる)ひ、350優曇華(うどんげ)花弁(はなびら)(かぜ)(ひるがへ)り、351各人(かくじん)(あたま)にパラリパラリと()(きた)る。352ああ惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)
353大正一二・三・二八 旧二・一二 於皆生温泉浜屋 加藤明子録)
   
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