霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第九章 夜光玉(やくわうのたま)〔一五三四〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第60巻 真善美愛 亥の巻 篇:第2篇 東山霊地 よみ:あづもすれいち
章:第9章 第60巻 よみ:やこうのたま 通し章番号:1534
口述日:1923(大正12)年04月07日(旧02月22日) 口述場所:皆生温泉 浜屋 筆録者:加藤明子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1925(大正14)年8月12日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる] 主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2016-09-04 20:14:47 OBC :rm6009
愛善世界社版: 八幡書店版:第10輯 633頁 修補版: 校定版:114頁 普及版:60頁 初版: ページ備考:
001 エルは怪物(くわいぶつ)肝玉(きもだま)()られ、002(いろ)(あを)()め、003臆病風(おくびやうかぜ)(さそ)はれて、004そろそろ(ふる)()した。
005ワックス『オイ、006エルの(やつ)007(ちつ)(しつか)りせぬかい、008睾丸(きんたま)()げた一人前(いちにんまへ)(をとこ)が、009蜘蛛(くも)化物(ばけもの)(ぐらゐ)(おどろ)いて、010どうして(この)探険(たんけん)出来(でき)ようか。011(いま)(まで)(おれ)(たち)所在(あらゆる)悪業(あくごふ)(つく)した(つみ)(つぐな)(ため)012今度(こんど)抜群(ばつぐん)手柄(てがら)(あら)はさにやならぬぢやないか、013本当(ほんたう)腰抜(こしぬけ)ぢやなア』
014エル『さう(しか)るものぢやないワ、015(いま)(まで)(おれ)ならもつと勇気(ゆうき)()すのぢやけれど、016ブラ()げる睾丸(きんたま)()くなつて()るのぢやから、017サウ註文通(ちうもんどほ)りにゆかないワ。018そこは(ひと)同情(どうじやう)して()れないと(こま)るぢやないか』
019ワックス『(なん)だ、020その間抜(まぬけ)(つら)は、021(わづか)顔面(がんめん)に、022免役地(めんえきち)や、023未開墾地(みかいこんち)や、024荒蕪地(くわうぶち)沢山(たくさん)(あら)はれとると(おも)へば025矢張(やは)()()はぬ代物(しろもの)だつたワイ。026モシ伊太彦(いたひこ)さま027()んな(やつ)0271これから(おく)()れて()かうものなら、028吾々(われわれ)迷惑(めいわく)ですから、029此処(ここ)から一層(いつそう)(いな)してやつたらどうでせうか』
030伊太彦(いたひこ)『それも()からう。031サア エル032(これ)から免役(めんえき)だ。033トツトと(かへ)つたら()からうぞ』
034エル『ハイ有難(ありがた)う。035そんなら何卒(どうぞ)036入口(いりぐち)(まで)(おく)つて(くだ)さいますか』
037伊太彦(いたひこ)『そいつは(ちつ)(こま)つたなア』
038ワックス『オイ エル039(しつか)りせぬかい、040(ひと)(こころ)()ちやう(ひと)つだ。041サア一人(ひとり)(かへ)つたがよからう。042(この)金剛杖(こんがうづゑ)一本(いつぽん)あれば大丈夫(だいぢやうぶ)だから』
043エル『そンなら仕方(しかた)がない、044三人(さんにん)中間(まんなか)になつて()いて()(こと)にしよう』
045ワックス『ハヽア、046たうと屁古垂(へこた)れやがつたな。047そンなら、048伊太彦(いたひこ)さま、049(あく)にも(つよ)けりや(ぜん)にも(つよ)(この)ワックスが先頭(せんとう)()ちませう、050こいつは面白(おもしろ)い』
051と、052四股(しこ)()(なが)ら、053燐光(りんくわう)(ひか)岩窟(いはや)隧道(すゐだう)を、054一歩(ひとあし)々々(ひとあし)(さぐ)るやうにして(すす)()る。055(むかう)(はう)から二三個(にさんこ)(ひか)つた(たま)地上(ちじやう)三尺(さんじやく)(ばか)りの(ところ)()いたやうに此方(こちら)(むか)つて(すす)んで()る。056よくよく()ればその青白(あをじろ)(たま)(なか)には、057(いや)らしい(かほ)がハツキリと(あら)はれて()る。058エルは(こし)(かが)め、059ワックスの(せな)(かほ)()(なが)ら、060(あし)もワナワナ()いて()く。061青白(あをじろ)火団(くわだん)強大(きやうだい)なる音響(おんきやう)(とも)062三個(さんこ)一度(いちど)にワックスの一二間前(いちにけんまへ)(とこ)爆発(ばくはつ)した。063エルはキヤツと(さけ)んで064ワックスの(かた)(つか)んだ(まま)(たふ)れた。065(やむ)()ずワックスも(その)()にドンと(たふ)れて仕舞(しま)つた。
066伊太彦(いたひこ)『オイ、067ワックスさま、068エルさま、069()きた()きた、070(てき)粉砕(ふんさい)(やく)()つて()()せて仕舞(しま)つた。071もう大丈夫(だいぢやうぶ)だ。072神様(かみさま)御威光(ごゐくわう)(おそ)(もろ)くも滅亡(めつぼう)したと()える、073アハヽヽヽ』
074ワックス『これしきの(こと)(おどろ)くワックスぢやありませぬが、075エルの(やつ)(ひと)首筋(くびすぢ)(つか)ンだまま(たふ)れやがつたものだから、076可惜(あたら)勇士(ゆうし)共倒(ともだふ)れの(やく)()ひました。077オイ、0771エル078(しつか)りしやがらぬか』
079エル『イヤもう(しつか)りする。080哥兄(あにき)(まへ)(しつか)りして()()れよ。081(まへ)伊太彦(いたひこ)さまとさへ(つよ)ければ大丈夫(だいぢやうぶ)だからなア』
082ワックス『(なん)()うても数千年来(すうせんねんらい)密閉(みつぺい)されてあつた()岩窟(いはや)だから、083種々(しゆじゆ)奇怪千万(きくわいせんばん)珍事(ちんじ)勃発(ぼつぱつ)するのは覚悟(かくご)(まへ)だ。084サア()かう、085タクシャカ竜王(りうわう)(たい)吾々(われわれ)赦免(しやめん)のお使(つかひ)だから、086さう無暗(むやみ)悪魔(あくま)(おれ)(たち)(くるし)める(はず)がない。087エルが怪物(くわいぶつ)()()まれたのも矢張(やつぱ)りエルが(わる)いのだ、088(いら)はぬ(はち)()さぬからなア。089サア(ひと)機嫌(きげん)(なほ)して宣伝歌(せんでんか)でも(うた)つて元気(げんき)をつけようぢやないか。090(おれ)(うた)ふから(あと)から共節(ともぶし)について()い。091(なん)だか何処(どこ)ともなしに気分(きぶん)()い、092(こと)はない()岩窟(いはや)だ。
093朝日(あさひ)()るとも(くも)るとも
094(つき)()つとも()くるとも
095岩窟(いはや)蜘蛛(くも)()けるとも
096(なに)(おそ)れむ三五(あななひ)
097(かみ)使(つかひ)(あら)はれし
098伊太彦(いたひこ)(つかさ)(はじ)めとし
099ワックス、エルの三柱(みはしら)
100三千世界(さんぜんせかい)(その)(あひだ)
101アヅモス(さん)底津根(そこつね)
102(ふう)()まれた竜王(りうわう)
103(つみ)をば(ゆる)(すく)()
104(たふと)(かみ)御使(みつかひ)
105なさむがために(きた)りけり
106仮令(たとへ)如何(いか)なる怪物(くわいぶつ)
107雲霞(うんか)(ごと)(ひそ)むとも
108(かみ)(ちから)()()びて
109(すす)(わが)()金剛不壊(こんがうふゑ)
110如意(によい)宝珠(ほつしゆ)(たま)なるぞ
111(みづ)(おぼ)れず()()けず
112(さび)(くさ)らず(くも)らずに
113幾万年(いくまんねん)(のち)(まで)
114天地(てんち)(たから)(ひか)りゆく
115(きた)れよ(きた)曲津神(まがつかみ)
116蜘蛛(くも)(かはづ)虫族(むしけら)
117神力無双(しんりきむさう)吾々(われわれ)
118手向(てむか)(こと)出来(でき)よまい
119(いま)(あら)はれた()つの(たま)
120(あや)しき(つら)(さら)しつつ
121(われ)()(まへ)(すす)()
122()()微塵(みぢん)粉砕(ふんさい)
123(けぶり)()えし(あは)れさよ
124(わが)神力(しんりき)(この)(とほ)
125岩窟(いはや)(ひそ)曲神(まがかみ)
126(わが)言霊(ことたま)()きしめて
127(けつ)して無礼(ぶれい)をするでない
128洒落(しやれ)(こと)をば(いた)すなら
129(けつ)して(ゆる)しはせぬ(ほど)
130ワックスさまの身魂(みたま)には
131(おに)大蛇(をろち)(おほかみ)
132ライオン(まで)()んで()
133さうかと(おも)へば天地(あめつち)
134完全(うまら)委曲(つばら)(かた)めなし
135(つく)りたまひし大御祖(おほみおや)
136(たふと)(かみ)神集(かむつど)
137無限(むげん)神力(しんりき)(かがや)かし
138(ひか)へて(ござ)るぞ()をつけよ
139あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
140(いき)(ふさ)がりそになつた
141伊太彦(いたひこ)(つかさ)(いま)此処(ここ)
142一寸(ちよつと)休息(きうそく)(つかまつ)
143天津祝詞(あまつのりと)神言(かみごと)
144奏上(そうじやう)なして岩窟(いはやど)
145妖気(えうき)(はら)(まゐ)りませう
146あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
147(かな)はぬ(とき)神頼(かみだの)
148(まこと)()まぬと()(なが)
149()うなりやもはや仕様(しやう)がない
150此処(ここ)一服(いつぷく)(つかまつ)る』
151 伊太彦(いたひこ)一行(いつかう)(また)もや隧道(すゐだう)をドンドンドンと(くだ)()く。152其処(そこ)には(らい)(ごと)(おと)(きこ)えて()る。153ハテ不思議(ふしぎ)と、154一町(いつちやう)(ばか)(また)平坦(へいたん)隧道(すゐだう)(くだ)つて()くと、155相当(さうたう)(ひろ)(かは)があつて156(いは)から()(いは)吸収(きふしう)さるる(ごと)(こほり)(ごと)(つめ)たい(みづ)(なが)れて()る。157三人(さんにん)(なが)れを(わた)つて(むか)うへ()いた。158此処(ここ)には大小無数(だいせうむすう)色々(いろいろ)(かたち)をした(いは)が、159キラキラ(ひか)つて()つて()る。160さうして何処(どこ)ともなしに(いは)隙間(すきま)から(あかり)がさして()るのは(ひと)つの不思議(ふしぎ)である。161ハテ不思議(ふしぎ)三人(さんにん)四辺(あたり)見廻(みまは)せば、162鐘乳石(しようにゆうせき)一丈(いちぢやう)()らうといふ立柱(たちばしら)(うへ)に、163夜光(やくわう)(たま)(かがや)いて()るのが()についた。164伊太彦(いたひこ)此処(ここ)にて天津祝詞(あまつのりと)奏上(そうじやう)し、165神慮(しんりよ)(うかが)つて()た。166神示(しんじ)()れば(この)(たま)夜光(やくわう)(たま)であつて、167タクシャカ竜王(りうわう)宝物(ほうもつ)である。168されど(この)(たま)(かれ)()たせ()(とき)は、169(ふたた)天地(てんち)(あひだ)跋扈跳梁(ばつこてうりやう)して風水火(ふうすいくわ)天災(てんさい)誘起(いうき)するをもつて170月照彦(つきてるひこ)(かみ)がこれを()()げ、171此処(ここ)安置(あんち)しおき、172岩窟(がんくつ)(そこ)(ふか)竜王(りうわう)(ふう)()かれたとの(こと)であつた。173さうして174(この)(たま)伊太彦(いたひこ)(みづか)()(かへ)玉国別(たまくにわけ)(わた)せとの神示(しんじ)である。175伊太彦(いたひこ)(おほい)(よろこ)び、176種々(いろいろ)工夫(くふう)()らして(その)(たま)()()(うやうや)しく(ふところ)(をさ)め、177(また)もや(あま)数歌(かずうた)(うた)ひながら、178地底(ちてい)岩窟(がんくつ)をさして際限(さいげん)もなく(すす)()く。179(ふところ)(ざう)せし(たま)(ひかり)によつて地底(ちてい)岩窟(がんくつ)(あか)くなり、180崎嶇(きく)たる、181(あるひ)(ほそ)く、182(あるひ)(せま)岩穴(いはあな)(くぐ)つて最低(さいてい)岩窟(がんくつ)についた。183此処(ここ)には岩蓋(いはぶた)(ほどこ)して、184タクシャカ竜王(りうわう)185(すなは)九頭竜(くづりう)(かた)(ふう)()めてあつた。
186 伊太彦(いたひこ)佇立(ちよりつ)して神示(しんじ)()(つた)へたり。
187神代(かみよ)(むかし)高天(たかま)にて
188天地(てんち)(ぬし)()れませる
189大国常立大神(おほくにとこたちおほかみ)
190宇宙(うちう)万有(ばんいう)(つく)りなし
191(かみ)(かたち)生宮(いきみや)
192最後(さいご)(つく)りなさむとて
193天足(あだる)(ひこ)胞場姫(えばひめ)
194(うづ)御子(みこ)をば()みたまふ
195かかる(ところ)天界(てんかい)
196海王星(かいわうせい)より(あら)はれし
197(なんぢ)タクシャカ竜王(りうわう)
198(かみ)御国(みくに)(けが)さむと
199胞場(えば)身魂(みたま)憑依(ひようい)して
200(かみ)(をしえ)(そむ)かしめ
201蒼生草(あをひとぐさ)(ことごと)
202(つみ)奴隷(どれい)(けが)したる
203悪逆無道(あくぎやくぶだう)()めむとて
204皇大神(すめおほかみ)(みこと)もて
205月照彦(つきてるひこ)大神(おほかみ)
206(なんぢ)此処(ここ)(ふう)じまし
207()(わざはひ)(のぞ)かれぬ
208さはさりながらタクシャカの
209(みたま)邪気(じやき)()(のこ)
210八岐大蛇(やまたをろち)醜狐(しこぎつね)
211曲鬼(まがおに)数多(あまた)(あら)はれて
212(かみ)(つく)りし御国(みくに)をば
213(けが)(くも)らす果敢(はか)なさよ
214(この)()(まが)(きよ)めむと
215(いづ)御霊(みたま)大御神(おほみかみ)
216(みづ)御霊(みたま)大神(おほかみ)
217千座(ちくら)置戸(おきど)()ひたまひ
218(なんぢ)(をか)せし罪科(つみとが)
219(ゆる)して地上(ちじやう)(すく)()
220(たふと)(かみ)御使(みつかひ)
221なさせたまはむ思召(おぼしめし)
222(なんぢ)タクシャカ竜王(りうわう)
223()()(つた)(こと)()
224(こころ)(そこ)より悔悟(くわいご)して
225(よろこ)(あふ)()くならば
226(いま)こそ(なんぢ)(すく)ふべし
227善悪邪正(ぜんあくじやせい)(わか)(ぎは)
228完全(うまら)委曲(つばら)復命(かへりごと)
229(まを)させたまへ惟神(かむながら)
230(かみ)御言(みこと)(かうむ)りて
231(ここ)(まこと)()(つた)
232(ひと)(ふた)()()(いつ)()
233(なな)()(ここの)(たり)(もも)()
234(よろづ)(かみ)はアヅモスの
235(この)聖場(せいぢやう)(あつ)まりて
236三千世界(さんぜんせかい)水晶(すいしやう)
237()立直(たてなほ)天地(あめつち)
238一切衆生(いちさいしゆじやう)(すく)ひます
239(かしこ)御世(みよ)となりけるぞ
240あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
241此処(ここ)伊太彦(いたひこ)(あら)はれて
242(なんぢ)(きよ)返答(いらへ)まつ』
243()(をは)れば、244タクシャカ竜王(りうわう)は、245()るも(おそ)ろしき九頭一体(きうとういつたい)巨躯(きよく)(あら)はし、246(おのおの)二枚(にまい)(した)()()(なが)ら、247口許(くちもと)から、248(あを)249(あか)250(むらさき)251(しろ)252()253橄欖色(かんらんしよく)などの(けぶり)(さか)んに()()し、254(たちま)白髪赤面(はくはつせきめん)老人(らうじん)となり、255赤色(あかいろ)(ころも)全身(ぜんしん)(まと)ひ、256岩窟(がんくつ)()をパツと(ひら)いて伊太彦(いたひこ)(まへ)(すす)(うやうや)しく目礼(もくれい)しながら、257(うた)をもつてこれに(こた)へた。
258タクシャカ『三千年(さんぜんねん)(いにしへ)より
259月照彦(つきてるひこ)大神(おほかみ)
260()()められし(われ)こそは
261タクシャカ竜王(りうわう)()(かしら)
262暴風(ばうふう)()こし()(はな)
263豪雨(がうう)()らして天地(あめつち)
264自由自在(じいうじざい)(みだ)したる
265(われ)悪魔(あくま)(みたま)ぞや
266罪障(ざいしやう)(ふか)(われ)こそは
267八千万劫(はつせんまんごふ)(すゑ)(まで)
268常暗(とこやみ)なせる岩窟(がんくつ)
269()てられ(くる)しむものなりと
270覚悟(かくご)(きは)()たりしが
271(ここ)一陽来復(いちやうらいふく)
272仁慈(じんじ)(かみ)御恵(みめぐみ)
273(ふたた)(われ)()(いだ)
274(すく)はむ(ため)御使(おんつかひ)
275(つつし)感謝(かんしや)(たてまつ)
276いざ(この)(うへ)一日(いちにち)
277(はや)地上(ちじやう)(すく)はれて
278天地(てんち)陽気(やうき)調節(てうせつ)
279蒼生草(あをひとぐさ)(とり)(けもの)
280草木(くさき)(すゑ)(いた)(まで)
281(かみ)のまにまに(まも)るべし
282(すく)はせたまへ神司(かむづかさ)
283(いま)(まで)(をか)せし(つみ)()
284(ここ)至誠(しせい)吐露(とろう)して
285改心(かいしん)(ちか)(たてまつ)
286あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
287御霊(みたま)恩頼(ふゆ)(たま)へかし』
288言葉(ことば)(さはや)かに(こた)へた。289伊太彦(いたひこ)は、
290伊太彦(いたひこ)『タクシャカの(かみ)(こころ)(あらた)めて
291(まつろ)ふと()ひし(こと)()(たふと)き。
292いざさらば(はや)(この)()()でまして
293(のぼ)らせたまへ(つち)(おもて)に』
294タクシャカ『有難(ありがた)(はな)()(はる)(めぐ)()
295(きみ)()ひたる今日(けふ)(うれ)しさ。
296(いま)(まで)()しき(おこなひ)(あらた)めて
297(まこと)(ひと)つに(かみ)(つか)へむ』
298伊太彦(いたひこ)(この)(ごろ)知辺(しるべ)なしとも()(うへ)
299因縁(ゆかり)ありせば(やす)くかへらせ』
300 ()(たがひ)(うた)交換(かうくわん)し、301タクシャカ竜王(りうわう)(したが)へ、302ワックス、303エルの両人(りやうにん)先頭(せんとう)をさせ(なが)ら、304隧道(すゐだう)を、3041(あるひ)(のぼ)り、305(あるひ)(くだ)り、306左右(さいう)屈曲(くつきよく)(なが)(やうや)くにして、307(もと)入口(いりぐち)(のぼ)りついた。
308大正一二・四・七 旧二・二二 於皆生温泉浜屋 加藤明子録)
   
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9/21【霊界物語ネット】藤沼庄平「大本検挙」を掲載(詳細はページ冒頭のインフォメーション参照)。