霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第四章 山上訓(さんじやうくん)〔一六一一〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第63巻 山河草木 寅の巻 篇:第1篇 妙法山月 よみ:すだるまさんげつ
章:第4章 山上訓 よみ:さんじょうくん 通し章番号:1611
口述日:1923(大正12)年05月18日(旧04月3日) 口述場所:教主殿 筆録者:加藤明子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1926(大正15)年2月3日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる] 主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:
愛善世界社版: 八幡書店版:第11輯 278頁 修補版: 校定版:44頁 普及版:64頁 初版: ページ備考:
派生[?]この文献を底本として書かれたと思われる文献です。[×閉じる]出口王仁三郎全集 > 第二巻 宗教・教育編 > 【宗教編】第二篇 新興宗教 > 第十章 山上の神訓
001玉国別(たまくにわけ)一行(いつかう)
002スダルマ(さん)(ふもと)にて
003伊太彦(いたひこ)徒弟(とてい)立別(たちわか)
004(こげ)つく(ごと)炎天(えんてん)
005(おと)名高(なだか)急坂(きふはん)
006(あせ)をたらたら(しぼ)りつつ
007迦陵嚬伽(かりようびんが)()(こゑ)
008(なぐさ)められつ(のぼ)()
009見渡(みわた)(かぎ)()(やま)
010(みどり)(いろ)どる夏景色(なつげしき)
011(なが)めも()かず頂上(ちやうじやう)
012黄昏(たそがれ)ちかき(ゆふ)(そら)
013(やうや)辿(たど)りつきにけり。
014真純(ますみ)『お(かげ)によつて(この)急坂(きふはん)(やうや)無事(ぶじ)(のぼ)つて(まゐ)りました。015今夜(こんや)(つき)(まくら)(くさ)(しとね)016蒼空(あをぞら)蒲団(ふとん)(かぶ)つて(やす)けき(ゆめ)(むす)びませう。017天空(てんくう)快濶(くわいくわつ)一点(いつてん)暗雲(あんうん)もなく、018(ほし)(まれ)(つき)(ひかり)吾等(われら)一行(いつかう)()らし(まも)らせたまふ有難(ありがた)愉快(ゆくわい)さ、019(たび)をすればこそ、020こんな結構(けつこう)(めぐみ)(つゆ)(うるほ)(こと)出来(でき)るのですなア』
021三千(みち)本当(ほんたう)愉快(ゆくわい)だ。022スダルマ(さん)(たうげ)頂上(ちやうじやう)(つき)(ひかり)()びて()ると()(こと)は、023(じつ)爽快(さうくわい)気分(きぶん)(ただよ)はされる。024四方(よも)山野(さんや)(ひろ)(とほ)展開(てんかい)し、025西南方(せいなんぱう)(あた)つてスーラヤの(みづうみ)(かがみ)(ごと)(つき)(かがや)026(あたか)天国(てんごく)のやうだなア。027先生(せんせい)(これ)からは(くだ)(ざか)028今晩(こんばん)此処(ここ)(やす)(こと)(いた)しませうか』
029玉国(たまくに)本当(ほんたう)有難(ありがた)(こと)だ。030此処(ここ)一夜(いちや)雨宿(あまやど)り、031(めぐみ)(つゆ)()びて霊肉(れいにく)(とも)天国(てんごく)(すす)まう。032(しか)(なが)()第一(だいいち)吾々(われわれ)(つと)めを(はた)し、033神様(かみさま)感謝(かんしや)言葉(ことば)奏上(そうじやう)し、034それから(ゆつく)りと(はなし)でも交換(かうくわん)して華胥(くわしよ)(くに)()らうぢやないか』
035三千(みち)『さう(ねが)へば(じつ)有難(ありがた)いです』
036(ここ)一同(いちどう)(こゑ)(たか)らかに、037スダルマ(さん)谷々(たにだに)木魂(こだま)(ひび)かせ天津祝詞(あまつのりと)奏上(そうじやう)し、038(をは)つて(はす)()(ふところ)より()夜食(やしよく)にかへ四方八方(よもやも)(はなし)(とき)(うつ)し、039()(うた)など()んで(たの)しんで()る。
040玉国別(たまくにわけ)大空(おほぞら)(かがや)(つき)安々(やすやす)
041(かたむ)きたまへば(やが)()けなむ。
042(この)景色(けしき)天津御国(あまつみくに)楽園(らくゑん)
043(なん)(たと)へむ(すべ)もなければ』
044真純彦(ますみひこ)『スダルマの(やま)尾上(をのへ)()()れば
045いよいよ(たか)(つき)(かがや)く。
046真澄空(ますみぞら)(ほし)はまばらに(かがや)けど
047(つき)のみ(ひと)()(しろ)()す』
048三千彦(みちひこ)大空(おほぞら)(ほし)はみちけり三五(あななひ)
049(つき)(ひかり)天地(てんち)にみちぬ。
050みちみちし(かみ)御稜威(みいづ)(ただ)一人(ひとり)
051(いただ)きにけり三千彦(みちひこ)(むね)に。
052さりながら天津御空(あまつみそら)()(わた)
053玉国別(たまくにわけ)(めぐみ)(わす)れじ』
054治道(ちだう)三五(あななひ)(かみ)(つかさ)諸共(もろとも)
055伊都(いづ)のみやこに()くぞ(たの)しき。
056村肝(むらきも)(こころ)宿(やど)曲神(まがかみ)
057()()りにけり(つき)(ひかり)に』
058デビス(ひめ)()(きみ)御跡(みあと)(した)ひて()(きみ)
059(やうや)(のぼ)りぬ(こひ)山路(やまぢ)を。
060見渡(みわた)せば(わが)故郷(ふるさと)(かす)みけり
061テルモン(ざん)(ゆき)のみ()えて』
062治道(ちだう)『ベル、バット(いくさ)(つかさ)(いま)いづこ
063()泥棒(どろばう)となり()てし(かれ)
064三千彦(みちひこ)()()ねし(すき)(うかが)抜足(ぬきあし)
065(ちか)よりバット(くび)()かなむ。
066(こころ)して今宵(こよひ)一夜(いちや)(ねむ)るべし
067ベルとバットの(まが)のありせば』
068玉国別(たまくにわけ)『ベル、バット如何(いか)(ちから)(つよ)くとも
069(われ)には(かみ)(まも)りありけり。
070()(そと)(あだ)(こころ)(こが)すより
071(わが)()(うち)(あだ)(おそ)れよ』
072デビス(ひめ)皇神(すめかみ)(わが)()(きみ)()(うへ)
073(なに)(おそ)れむ(つゆ)()宿(やど)も』
074真純彦(ますみひこ)『いざ(きた)れベルもバットも曲津見(まがつみ)
075生言霊(いくことたま)(まつろ)へて()む。
076大空(おほぞら)(かがや)(つき)(かげ)()れば
077(わが)心根(こころね)(はづ)かしくなりぬ』
078 ()(たがひ)(うた)(をは)り、079(みの)()雑談(ざつだん)(ふけ)つた。
080治道(ちだう)拙者(せつしや)部下(ぶか)使(つか)つて()たベル、081バット(その)(ほか)連中(れんちう)082軍隊(ぐんたい)(はな)れて猛悪(まうあく)泥坊(どろばう)となり、083四方(しはう)放浪(はうらう)して数多(あまた)人間(にんげん)(くる)しめるのを(おも)へば、084()(わたし)(たつ)ても()ても()られないやうな(くる)しい(おも)ひが(いた)します。085どうしても人間(にんげん)境遇(きやうぐう)左右(さいう)せらるるものと()えますなア。086吾々(われわれ)自分(じぶん)(つみ)(まを)すも(さら)なり、087部下(ぶか)一同(いちどう)(つみ)(あがな)ふために将軍職(しやうぐんしよく)(はい)し、088治国別(はるくにわけ)(さま)御教(みをしへ)によりて三五教(あななひけう)(をしへ)()となり、089比丘(びく)となりてビクトル(さん)根拠(こんきよ)(かま)090同僚(どうれう)三人(さんにん)(とも)(かは)(がは)天下(てんか)遍歴(へんれき)して()ますが、091(おも)へば(おも)へば神様(かみさま)(たい)(はづ)かしい(こと)です。092かう()部下(ぶか)出来(でき)たのも(まつた)(わたし)(つみ)(ござ)います』
093述懐(じゆつくわい)()べ、094吐息(といき)をついて(なみだ)(しづ)む。095玉国別(たまくにわけ)()(どく)さに()へやらぬ面持(おももち)にて言葉(ことば)(しづ)かに、
096治道居士(ちだうこじ)(さま)097(かなら)御心配(ごしんぱい)なさいますな。098現在(げんざい)親子(おやこ)(あひだ)でも、099(からだ)()んでも(たましひ)()みつけぬと()(たとへ)(ござ)います。100(けつ)して貴方(あなた)(つみ)では(ござ)いませぬ。101(その)人々(ひとびと)(こころ)(あか)によつて種々(いろいろ)(まよ)ふのですよ。102吾々(われわれ)人間(にんげん)精神(せいしん)といふものは、103いつも健全(けんぜん)なものでは()い。104時々(ときどき)一時的(いちじてき)変調(へんてう)異常(いじやう)(おこ)るもので105この異常(いじやう)には(いつ)つの(かた)があるやうです。
106()
1061 第一(だいいち)107利欲(りよく)(まよ)ふた(とき)だ。108利欲(りよく)(まよ)ふた(とき)誰人(たれ)冷静(れいせい)判断(はんだん)周密(しうみつ)考慮(かうりよ)(うしな)(やす)いものだから、109()(もつ)()らるる(こと)(おほ)いものだ。110たとへば他人(たにん)物品(ぶつぴん)(あづ)かつて()るやうな場合(ばあひ)111フト「(これ)自分(じぶん)のもので()つたらなア」と()ふやうな(こころ)(うか)ぶと、112責任(せきにん)観念(くわんねん)などが()くなり、113それを自分(じぶん)使(つか)つた場合(ばあひ)状態(じやうたい)などに眩惑(げんわく)されて自分(じぶん)のものに()たり、114また平生(へいぜい)から()しい()しいと(おも)つて()るものが()(まへ)にあると115前後(ぜんご)(かんが)へる(いとま)がなくなつて万引(まんびき)をしたりするやうに()る、116これは()ふまでも()副守先生(ふくしゆせんせい)発動(はつどう)で、117利益(りえき)のために理智(りち)(ふさ)がれ118健全(けんぜん)なる(はたら)きをせないといふ(こと)原因(げんいん)するものです。
119 第二(だいに)(かた)は、120(つよ)(つよ)刺戟(しげき)(せつ)した(とき)だ。121単純(たんじゆん)蔭口(かげぐち)(ぐら)()いても(こころ)(みだ)さない(やう)人間(にんげん)でも、122(めん)(むか)つて手酷(てきび)しく痛罵(つうば)されると、123(わが)()(わす)れて予期(よき)しなかつた行為(かうゐ)をしたり、124また普通(ふつう)異性(いせい)(たい)しては普通(ふつう)態度(たいど)(たも)たれ()人間(にんげん)が、125(うつく)しく化粧(けしやう)した異性(いせい)誘惑的(いうわくてき)嬌態(けうたい)(せつ)すると日頃(ひごろ)平静(へいせい)(やぶ)られやすいと()(やう)126(おな)刺戟(しげき)でもその程度(ていど)によつて精神(せいしん)異常(いじやう)影響(えいきやう)(あた)へる(こと)がある。127無論(むろん)是等(これら)はその人間(にんげん)先天的(せんてんてき)性質(せいしつ)後天的(こうてんてき)教養(けうやう)によつて程度(ていど)()()ることは()ふまでもないが、128副守先生(ふくしゆせんせい)活動(くわつどう)原因(げんいん)する(こと)(もつと)(おほ)いのである。129(また)異常(いじやう)なる強烈(きやうれつ)刺戟(しげき)人間(にんげん)精神(せいしん)異常(いじやう)ならしむると()(こと)間違(まちが)ひの()事実(じじつ)だ。
130 第三(だいさん)(かた)は、131焦心(せうしん)したり狼狽(らうばい)した(とき)(おこ)精神(せいしん)状態(じやうたい)だ。132こんな(とき)には精神(せいしん)活動(くわつどう)安静(あんせい)()いで()るので133精神的(せいしんてき)作業(さげふ)にしても、134(また)肉体的(にくたいてき)作業(さげふ)にしても過失(くわしつ)失敗(しつぱい)(まね)(やす)いものだ。135少々(せうせう)(ばか)りの失策(しつさく)(かく)さうと()たために136(かへつ)て、1361その失策(しつさく)(おほ)きくしたり、137(また)少々(せうせう)損失(そんしつ)狼狽(らうばい)した結果(けつくわ)138大損失(だいそんしつ)(まね)くやうな(こと)をした事実(じじつ)は、139()()にあることだ。140こんな(とき)には副守先生(ふくしゆせんせい)(もつと)煩悶(はんもん)(つづ)けて()(さい)である。
141 第四(だいし)(かた)は、142失意(しつい)(とき)得意(とくい)(とき)だ。143失意(しつい)(とき)には精神(せいしん)能率(のうりつ)減退(げんたい)して因循(いんじゆん)になり、144消極的(せうきよくてき)になつて努力(どりよく)(いと)ふやうな(かたむ)きになり、145得意(とくい)(とき)には(その)反対(はんたい)精神(せいしん)能率(のうりつ)増進(ぞうしん)して快活(くわいくわつ)になり、146積極的(せききよくてき)になつて努力(どりよく)(をし)まぬやうになるものです。147(したが)つて事業(じげふ)成功(せいこう)身体(しんたい)健康(けんかう)慰安(ゐあん)のある(とき)()(とき)148名誉(めいよ)()(とき)(はぢ)()けた(とき)とは(その)精神(せいしん)(およ)ぼす影響(えいきやう)(まつた)正反対(せいはんたい)だ。149そして精神(せいしん)極端(きよくたん)沮喪(そさう)した(とき)(あま)消極的(せうきよくてき)になる結果(けつくわ)150次第々々(しだいしだい)社会(しやくわい)生活(せいくわつ)敗残者(はいざんしや)となり、151極端(きよくたん)精神(せいしん)発揚(はつやう)した(とき)積極(せつきよく)(すす)()ぎた結果(けつくわ)152実力(じつりよく)以上(いじやう)仕事(しごと)をするやうに()つて153冒険的(ばうけんてき)独断的(どくだんてき)(はし)るやうに()るものだ。154これも副守先生(ふくしゆせんせい)活動(くわつどう)結果(けつくわ)()つても()(くらゐ)なものです。
155 第五(だいご)迷信(めいしん)(おちい)つた(とき)(おこ)精神状態(せいしんじやうたい)だ。156不健全(ふけんぜん)なる信仰(しんかう)(もつ)()人間(にんげん)157(その)()方面(はうめん)事物(じぶつ)(つい)ては普通(ふつう)判断(はんだん)(あやま)ることが()いにも(かかは)らず、158信仰(しんかう)方面(はうめん)になると(いちじる)しい誤解(ごかい)()たすものです。159(したが)つてそれが難病(なんびやう)治癒(ちゆ)(くわん)する場合(ばあひ)であつても160(また)利欲(りよく)(くわん)して()場合(ばあひ)であつても、161冷静(れいせい)判断(はんだん)や、162前後(ぜんご)(かんが)へも(めぐ)らす余裕(よゆう)がなくなつて163(つひ)に、1631幼者(えうしや)誘拐(いうかい)したり、164死体(したい)発掘(はつくつ)したり、165(あるひ)七夕(たなばた)(ゆふべ)七軒(しちけん)(いへ)から(もの)(ぬす)(やう)になるのです。166以上(いじやう)(ほか)婦人(ふじん)妊娠(にんしん)167月経(げつけい)などの生理的(せいりてき)原因(げんいん)(もとづ)いて、168一時的(いちじてき)精神(せいしん)異常(いじやう)(きた)すことは()ふまでも()いことです。169それだから(すべ)ての人間(にんげん)狂人(きちがひ)未製品(みせいひん)予備品(よびひん)だ、170()つたのだ。171伊都(いづ)教祖(けうそ)美都(みづ)教主(けうしゆ)而己(のみ)突発性(とつぱつせい)狂人(きちがひ)では()い。172本正副(ほんせいふく)守護神(しゆごじん)さまの容器(ようき)たる人間(にんげん)(じつ)不可思議(ふかしぎ)なものです』
173治道(ちだう)有難(ありがた)御座(ござ)います。174貴師(あなた)御説(おせつ)()つて拙者(せつしや)(やうや)安心(あんしん)(いた)しました。175人間(にんげん)()ふものは(じつ)(こま)つたものですなア』
176三千(みち)治道(ちだう)(さま)177貴方(あなた)先生(せんせい)のお(せつ)御安心(ごあんしん)なさつたでせう。178(わたし)一寸(ちよつと)得心(とくしん)(いた)しました。179(しか)(なが)突張(つつぱり)()蒼雲(あをぐも)天井(てんじやう)(した)()るのですから、180何時(いつ)(あたま)(うへ)(つき)()ちて()()()ますか、181ベル、182バットがやつて()て、183(たま)()るか(わか)りますまいが、184そこは惟神(かむながら)にまかして(やす)みませうか。185比丘(びく)さまは(きやう)大事(だいじ)186拙者(せつしや)明日(あす)大事(だいじ)だ』
187治道(ちだう)『アハヽヽヽ。188(しか)らば御免(ごめん)(かうむ)つて(やす)みませう』
189 (ここ)一同(いちどう)はスダルマ(さん)(たうげ)頂上(ちやうじやう)に、190(かは)()きに白河夜船(しらかはよぶね)()いで(ねむ)つて仕舞(しま)つた。191一塊(いつくわい)黒雲(くろくも)(てん)一方(いつぱう)(おこ)るよと()るまに192(たちま)満天(まんてん)急速力(きふそくりよく)をもつて(ひろ)がり、193(いま)(まで)皎々(かうかう)()(かがや)いて()(つき)(ほし)(みな)()んで仕舞(しま)つた。194 かかる(ところ)(たうげ)をスタスタと(のぼ)つて()二人(ふたり)覆面頭巾(ふくめんづきん)(をとこ)があつた。195(この)(をとこ)()(まで)もなく、196ベル、197バットの泥棒(どろばう)である。198二人(ふたり)(いびき)(こゑ)()きつけ小声(こごゑ)になつて、
199ベル『オイ、200バット、201(なん)だか(くら)がりに、202フゴフゴと()つたり、203(かゆ)()くやうにグツグツグツグツと()ふやつがあるぢやないか、204こんな(ところ)(ふご)()りも(のぼ)つて()(はず)もなし、205(かゆ)()(ばば)()道理(だうり)()い。206一体(いつたい)(なん)だらうな、207(あま)りバットせぬぢやないか』
208バット『これや、209ベル、210(おほ)きな(こゑ)でシヤーベルない、211バットせないのが(おれ)(たち)豊年(ほうねん)だ。212此奴(こいつ)はどうしても人間(にんげん)(いびき)だよ。213(ひと)つそつと(まくら)(さが)しでもやつてボロつたらどうだ。214こんなよい機会(きくわい)(また)とあるまいぞ』
215ベル『(まくら)(さが)しと()つても、216こんな(やま)(うへ)(まくら)をして()()(やつ)()いぢやないか、217(さが)さうと()つても真暗(まつくら)一寸先(いつすんさき)(わか)りやしない。218どうしたらよからうかなア』
219バット『真暗(まつくら)(なか)(さが)すからまつくら(さが)しだ、220(くら)がりに仕事(しごと)出来(でき)ないやうな泥棒(どろばう)(なん)になるかい』
221 治道居士(ちだうこじ)(よこ)になつた(まま)一目(ひとめ)()ず、222玉国別(たまくにわけ)一行(いつかう)保護(ほご)(にん)(あた)つて()た。223(それ)(ゆゑ)ベル、224バットの(ささや)(ごゑ)(のこ)らず()いて()る。225そんな(こと)とは()らぬ両人(りやうにん)声低(こわびく)(なほ)(ささや)きを(つづ)けて()る。
226バット『オイ、227鬼治別(おにはるわけ)将軍(しやうぐん)も、228随分(ずいぶん)耄碌(まうろく)したものぢやないか。229あれだけ権要(けんえう)地位(ちゐ)()()して身窄(みすぼら)しい比丘(びく)となり、230昨夜(ゆうべ)昨夜(ゆうべ)とて(ほこら)(もり)()()たぢやないか。231いい馬鹿(ばか)だなア。232大方(おほかた)彼奴(あいつ)発狂(はつきやう)したのかも()れないねえ』
233ベル『そんな(こと)()ふだけ野暮(やぼ)だよ。234喇叭(らつぱ)法螺貝(ほらがひ)にかへ三千(さんぜん)部下(ぶか)()て、2341(ただ)一人(ひとり)墨染(すみぞめ)(ころも)()(まと)235殊勝(しゆしよう)らしく乞食(こじき)(まは)ると()ふのだから大抵(たいてい)(きま)つて()るわ。236あいつは治国別(はるくにわけ)()極道(ごくだう)宣伝使(せんでんし)(たま)をぬかれ、237(ほう)けて仕舞(しま)つたのだよ』
238 治道居士(ちだうこじ)(ひと)(おど)かしてやろうと、239法螺貝(ほらがひ)(くち)()て、240ブウブウと()()てた。241寝耳(ねみみ)(みづ)法螺(ほら)(こゑ)二人(ふたり)(おどろ)242ドスンと(その)()尻餅(しりもち)をつき(ふる)(をのの)いて()る。243治道居士(ちだうこじ)(やみ)(なか)から(ほそ)(つく)(ごゑ)をしながら、
244諸行無常(しよぎやうむじやう)是生滅法(ぜしやうめつぽふ)245生滅滅已(しやうめつめつち)寂滅為楽(じやくめつゐらく)
246(とな)へてみた。
247バット『オイ、248ベル249彼奴(あいつ)法螺(ほら)化者(ばけもの)だ、250(おれ)(たち)わざをしようと(おも)うてあんな(こと)(ほざ)きやがる。251(ひと)(この)(はう)にも武器(ぶき)があるのぢやから対抗(たいかう)せなくてはなるまい。252かう()(とき)には悪事(あくじ)災難(さいなん)()けに253大自在天(だいじざいてん)大国彦命(おほくにひこのみこと)(さま)のお(たす)けを(かうむ)るために陀羅尼(だらに)(とな)へるに(かぎ)つて()る』
254ベル『泥棒(どろばう)陀羅尼(だらに)(とな)へても神様(かみさま)()いて()れるだらうかなア』
255バット『きまつた(こと)だ。256(これ)から(おれ)化物(ばけもの)対抗(たいかう)して()るつもりだ。
257 イテイメー イテイメー イテイメー
258 イテイメー イテイメー ニメー
259 ニメー ニメー ニメー
260 ニメー ルヘー ルヘー
261 ルヘー ルヘー スッヘー
262 スッヘー スッヘー スッヘー
263 スッヘー スヷーハー』
264ベル『そりや(なん)()ふことだい。265(めう)なことを(ほざ)くぢやないか。266(いた)いわい (いた)いわい (いた)いわい なアんて』
267バット『これは陀羅尼品(だらにぼん)文言(もんごん)だ。268(これ)義訳(ぎやく)すれば、269(ここ)(おい)て (ここ)(おい)て (ここ)(おい)て (うぢ)(おい)て 極甚(ごくじん)(われ)()く (われ)()く ()()く (ところ)()し (とも)(おな)じくす (おのれ)(おこ)し (おのれ)(しやう)じ (おのれ)(じやう)じ (しか)して(ぢう)し (しか)して()ち (また)(ぢう)す 嗟嘆(さたん) (また)(あら)ず 消頭(せうとう)大疾(だいしつ)加害(かがい)()()し」と()つて有難(ありがた)御経(おきやう)だ。270大病(たいびやう)にも(かか)らず一切(いつさい)(なん)()けないと()呪文(じゆもん)だ。271(いま)比丘(びく)272比丘尼(びくに)どもは、273「いでいび、274いでいびん、275いでいび、276あでいび、277いでいび、278でび、279でび、280でび、281でび、282でび、283ろけい、284ろけい、285ろけい、286ろけい、287たけい、288たけい、289たけい、290とけい、291とけい」と(さへづ)つて()るのだ。292恰度(ちやうど)油蝉(あぶらぜみ)樹上(じゆじやう)()いて()(やう)()こえるから、293サンスクリットで(とな)えたのだ。294アハヽヽヽ』
 
295附記 註解
 
296   陀羅尼品(だらにぼん)
 
297経語(きやうご)    義訳(ぎやく)   梵語(ぼんご)
298伊提履(いでいび)  (於是)  イテイメー
299伊提泯(いでいびん)  (於斯)  イテイメー
300伊提履(いでび)  (於爾)  イテイメー
301阿提履(あでび)  (於氏)  イテイメー
302伊提履(いでいび)  (極甚)  イテイメー
303泥履(でび)  (無我)  ニメー
304泥履(でび)  (無吾)  ニメー
305泥履(でび)  (無身)  ニメー
306泥履(でび)  (無所)  ニメー
307泥履(でび)  (倶同)  ニメー
308楼醘(ろけい)  (己興)  ルヘー
309楼醘(ろけい)  (己生)  ルヘー
310楼醘(ろけい)  (己成)  ルヘー
311楼醘(ろけい)  (而住)  ルヘー
312多醘(たけい)  (而立)  スッヘー
313多醘(たけい)  (亦住)  スッヘー
314多醘(たけい)  (嗟嘆)  スッヘー
315兜醘(とけい)  (亦非)  スッヘー
316外字(とけい)  (消頭大疾無得加害)  スッヘースヷハー
 
317
 
318 法螺貝(ほらがひ)(こゑ)益々(ますます)(たか)くなつて()る。319玉国別(たまくにわけ)(ほか)一同(いちどう)(ただち)(ゆめ)(やぶ)られ320バットが(とな)ふる陀羅尼(だらに)(こゑ)興味(きようみ)をもつて()いて()た。321治道居士(ちだうこじ)(とみ)(おほ)きな(こゑ)で、
322拙者(せつしや)(つき)(くに)ハルナの(みやこ)()(たか)き、323バラモン(けう)神司(かむつかさ)324大黒主(おほくろぬし)(かみ)幕下(ばくか)325鬼春別(おにはるわけ)将軍(しやうぐん)のなれの(はて)326(いま)三五教(あななひけう)信者(しんじや)治道居士(ちだうこじ)(まを)比丘(びく)であるぞよ。327(なんぢ)ベル、328バットの両人(りやうにん)329(はや)(こころ)()()へ、330(かみ)正道(せいだう)につけ』
331(おごそ)かに()ばはれば、332二人(ふたり)(なん)となく(その)言霊(ことたま)()たれて、333『ハイ』と(わづ)かに()つたきり334(その)()(しやが)んで仕舞(しま)つた。335黒雲(こくうん)(とばり)をやぶつて大空(おほぞら)(つき)はパツと(のぞ)かせたまふた。336一同(いちどう)姿(すがた)(ひる)(ごと)()えて()た。
337治道(ちだう)黒雲(くろくも)(つつ)まれたまひし月影(つきかげ)
338(まこと)(ひかり)あらはしたまひぬ。
339ベル バット(こころ)(くも)()()けて
340(たま)(ひかり)(みが)()らせよ』
341()みかけた。342二人(ふたり)(おそ)(おそ)(ふる)(ごゑ)にて、
343バット『村肝(むらきも)(こころ)(やみ)()らすため
344(かみ)(めぐみ)燈火(あかし)ともさむ。
345(いま)(まで)(ふか)罪咎(つみとが)(ゆる)せかし
346元津御霊(もとつみたま)にかへる(わが)()を』
347ベル『(ぬす)みする(こころ)(つゆ)もなけれども
348(しこ)(おに)()使(つか)はれけるかな。
349鬼春別(おにはるわけ)(いくさ)(きみ)御前(おんまへ)
350(をろが)(われ)(ゆる)させたまへ。
351三五(あななひ)(きよ)(をしへ)神司(かむつかさ)
352(われ)(ゆる)せよ(かみ)のまにまに』
353治道(ちだう)村肝(むらきも)(こころ)(やみ)()れぬれば
354その()()かく(きよ)まりぬべし』
355玉国別(たまくにわけ)『ベル、バット二人(ふたり)男子(をのこ)(こと)()げむ
356(かみ)(まこと)(めぐみ)なるぞや』
357バット『有難(ありがた)(つかさ)(きみ)御言葉(みことば)
358(むね)()れけり(こころ)()みけり。
359(わが)(こころ)バット(あか)るくなりにけり
360(かみ)(をしへ)燈火(ともしび)()ひて』
361ベル『大空(おほぞら)(つき)(こころ)()らされて
362(うら)(はづ)かしくなりにけるかな。
363(いま)(まで)(しこ)曲霊(まがひ)にさやられて
364黒白(あやめ)()かず()(まよ)ひけり』
365治道(ちだう)大空(おほぞら)(かがや)(つき)御姿(みすがた)
366(こころ)となして()(わた)れかし』
367三千彦(みちひこ)『スダルマの(やま)尾上(をのへ)仮寝(かりね)して
368今日(けふ)はうれしき(ゆめ)()しかな』
369真純彦(ますみひこ)村肝(むらきも)(こころ)(そら)真純彦(ますみひこ)
370かかるくもなき今宵(こよひ)(うれ)しさ』
371デビス(ひめ)『あら(たふと)(つき)(めぐみ)(かがや)きて
372二人(ふたり)御子(みこ)蘇生(よみかへ)りぬる』
373 ()(はな)(ところ)天空(てんくう)嚠喨(りうりやう)たる音楽(おんがく)(きこ)え、374(つき)(かさ)(かぶ)りながら一行(いつかう)(まへ)(くも)()()けて悠々(いういう)(くだ)りたまうた大神人(だいしんじん)がある。375玉国別(たまくにわけ)一同(いちどう)はこの神姿(しんし)()るより(たちま)大地(だいち)平伏(ひれふ)感涙(かんるゐ)(むせ)んで()る。376この神人(しんじん)(つき)御国(みくに)大神(おほかみ)()しまして産土山(うぶすなやま)神館(かむやかた)(あと)()れたまひし、377三千世界(さんぜんせかい)救世主(きうせいしゆ)378神素盞嗚(かむすさのを)大神(おほかみ)であつた。379大神(おほかみ)一同(いちどう)(まへ)四柱(よはしら)従神(じゆうしん)(とも)(かがや)きたまひ、380(こゑ)(すず)しく神訓(しんくん)()れたまうた。381一同(いちどう)拝跪(はいき)して感謝(かんしや)(なみだ)()れながら一言(いちごん)()らさじと謹聴(きんちやう)して()た。
382 神素盞嗚(かむすさのを)大神(おほかみ)山上(さんじやう)神訓(しんくん)
 
383一、384無限(むげん)絶対(ぜつたい)無始(むし)無終(むしう)()しまして霊力体(れいりよくたい)大元霊(だいげんれい)(あら)はれたまふ(まこと)(かみ)385(ただ)一柱(ひとはしら)(おは)而已(のみ)386(これ)(まこと)(かみ)(また)宇宙(うちう)主神(すしん)()ふ。
387 汝等(なんぢら)388この大神(おほかみ)(まこと)(ちち)となし(はは)()して敬愛(けいあい)(たてまつ)るべし。389天之御中主大神(あめのみなかぬしのおほかみ)奉称(ほうしよう)し、390(また)大国常立大神(おほくにとこたちのおほかみ)奉称(ほうしよう)す。
391一、392(いづ)御霊(みたま)()大神(おほかみ)393(みづ)御魂(みたま)(つき)大神(おほかみ)は、394()(かみ)(すなは)大国常立大神(おほくにとこたちのおほかみ)神霊(しんれい)御顕現(ごけんげん)にして、395高天原(たかあまはら)天国(てんごく)にては()大神(おほかみ)(あら)はれ(たま)ひ、396高天原(たかあまはら)霊国(れいごく)にては(つき)大神(おほかみ)(あら)はれ(たま)ふ。
397一、398愛善(あいぜん)(とく)(ぢう)するものは天国(てんごく)(のぼ)り、399信真(しんしん)光徳(くわうとく)(ぢう)するものは霊国(れいごく)(のぼ)るものぞ。
400一、401(この)(ほか)天津神(あまつかみ)八百万(やほよろづ)()しませども、402(みな)天使(てんし)()るべし。403(まこと)(かみ)大国常立大神(おほくにとこたちのおほかみ)404(また)()天照皇大神(あまてらすすめおほかみ)405(ただ)一柱(ひとはしら)()します而己(のみ)ぞ。
406一、407国津神(くにつかみ)八百万(やほよろづ)()しませども(みな)現界(げんかい)()ける宣伝使(せんでんし)(ただ)しき(まこと)(つかさ)()るべし。
408一、409(まこと)(かみ)は、410天之御中主大神(あめのみなかぬしのおほかみ)(ただ)一柱(ひとはしら)のみ。411(ゆゑ)(いう)(いう)(たた)(まつ)る。
412一、413(まこと)(かみ)変現(へんげん)したまひし(かみ)を、414(いう)(けん)(たた)(まつ)る、415天国(てんごく)()ける()大神(おほかみ)416霊国(れいごく)()ける(つき)大神(おほかみ)(いづ)れも(いう)顕神(けんしん)なり。
417一、418一旦(いつたん)(ひと)肉体(にくたい)(たも)ちて霊界(れいかい)()(たま)ひし(かみ)419(けん)(いう)(とな)(たてまつ)る。420大国主之大神(おほくにぬしのおほかみ)(およ)諸々(もろもろ)天使(てんし)(およ)天人(てんにん)(るゐ)()ふ。
421一、422顕界(けんかい)肉体(にくたい)(たも)ちて、423(かみ)大道(おほぢ)(つた)え、424(また)現界(げんかい)諸種(しよしゆ)事業(じげふ)司宰(しさい)する人間(にんげん)(しよう)して425(けん)顕神(けんしん)(とな)(まつ)る。
426 (しか)して(しん)敬愛(けいあい)尊敬(そんけい)依信(いしん)すべき根本(こんぽん)大神(おほかみ)427(いう)(いう)()します一柱(ひとはしら)大神(おほかみ)而已(のみ)428(その)()八百万(やほよろづ)神々(かみがみ)は、429主神(すしん)(めい)()りて(おのおの)その神務(しんむ)分掌(ぶんしやう)(たま)ふものぞ。
430一、431愛善(あいぜん)(とく)(ぢう)信真(しんしん)(ひかり)(ぢう)し、432(かみ)(あい)(かみ)(しん)(かみ)(ため)(つく)すものは天界(てんかい)住民(ぢうみん)となり、433(あく)虚偽(きよぎ)とに(ひた)りて(たましひ)(くも)らすものは地獄(ぢごく)(みづか)堕落(だらく)するものぞ。
 
434 ()()()へたまひて435以前(いぜん)従神(じゆうしん)(ひき)ゐて(むらさき)(くも)()436大空(おほぞら)(たか)(つき)(とも)(のぼ)らせたまふた。
437玉国別(たまくにわけ)素盞嗚(すさのを)(みづ)御霊(みたま)御恵(みめぐみ)
438(をしへ)(いづみ)()()でにけり。
439(むかし)よりためしも()かぬ御教(みをしへ)
440()ながらに()(こと)(たふと)さ』
441治道(ちだう)水火(みづひ)(なか)をかい(くぐ)
442()ぎて()くべき道芝(みちしば)
443(めぐみ)(つゆ)()れながら
444スダルマ(さん)頂上(ちやうじやう)
445()くも(うれ)しき御教(おんをしへ)
446あゝ惟神(かむながら)々々(かむながら)
447(かみ)(めぐみ)赤心(まごころ)
448()めて感謝(かんしや)(たてまつ)る』
449三千彦(みちひこ)大空(おほぞら)(みづ)御霊(みたま)(くだ)りまして
450生命(いのち)清水(しみづ)(あた)へたまひぬ』
451デビス『(よる)(つゆ)うけて(やす)らう()(うへ)
452(そそ)がせたまひし(めぐみ)御露(みつゆ)
453真純彦(ますみひこ)大空(おほぞら)(くも)()()けて(かがや)きつ
454真澄(ますみ)(みづ)(のり)(たま)ひぬ』
455治道(ちだう)『あら(たふと)(まこと)(かみ)御姿(みすがた)
456謁見(まみえ)まつりし(われ)(うれ)しき』
457ベル『村肝(むらきも)(こころ)(やみ)()()きて
458(まこと)(かみ)(ひかり)()ひぬ』
459バット『(かぎ)りなき(かみ)(めぐみ)(さと)りけり
460(くひ)(あらた)めて正道(まさみち)()らむ』
461 (ここ)にベル、462バットの両人(りやうにん)(こころ)(そこ)より(くひ)(あらた)め、463玉国別(たまくにわけ)一行(いつかう)(したが)ひて聖地(せいち)エルサレムを()して(すす)(こと)となつた。464あゝ惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)
465大正一二・五・一八 旧四・三 於教主殿二階 加藤明子録)