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第63巻(寅の巻)
序歌
総説
第1篇 妙法山月
01 玉の露
〔1608〕
02 妙法山
〔1609〕
03 伊猛彦
〔1610〕
04 山上訓
〔1611〕
05 宿縁
〔1612〕
06 テルの里
〔1613〕
第2篇 日天子山
07 湖上の影
〔1614〕
08 怪物
〔1615〕
09 超死線
〔1616〕
第3篇 幽迷怪道
10 鷺と鴉
〔1617〕
11 怪道
〔1618〕
12 五託宣
〔1619〕
13 蚊燻
〔1620〕
14 嬉し涙
〔1621〕
第4篇 四鳥の別
15 波の上
〔1622〕
16 諒解
〔1623〕
17 峠の涙
〔1624〕
18 夜の旅
〔1625〕
第5篇 神検霊査
19 仕込杖
〔1626〕
20 道の苦
〔1627〕
21 神判
〔1628〕
22 蚯蚓の声
〔1629〕
余白歌
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第63巻
> 第4篇 四鳥の別 > 第16章 諒解
<<< 波の上
(B)
(N)
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第一六章
諒解
(
りやうかい
)
〔一六二三〕
インフォメーション
著者:
出口王仁三郎
巻:
霊界物語 第63巻 山河草木 寅の巻
篇:
第4篇 四鳥の別
よみ:
しちょうのわかれ
章:
第16章 諒解
よみ:
りょうかい
通し章番号:
1623
口述日:
1923(大正12)年05月25日(旧04月10日)
口述場所:
天声社
筆録者:
加藤明子
校正日:
校正場所:
初版発行日:
1926(大正15)年2月3日
概要:
舞台:
あらすじ
[?]
このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「
王仁DB
」にあります。
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:
主な登場人物:
備考:
タグ:
データ凡例:
データ最終更新日:
OBC :
rm6316
愛善世界社版:
八幡書店版:
第11輯 343頁
修補版:
校定版:
231頁
普及版:
64頁
初版:
ページ備考:
001
初稚姫
(
はつわかひめ
)
は、
002
早
(
はや
)
くもエルの
港
(
みなと
)
につきたまひ、
003
アスマガルダ、
004
ブラヷーダ、
005
カークス、
006
ベース、
007
スマートと
共
(
とも
)
に
008
阜頭
(
ふとう
)
に
立
(
た
)
つて
玉国別
(
たまくにわけ
)
の
船
(
ふね
)
の
進
(
すす
)
み
来
(
きた
)
るを
待
(
ま
)
ちつつあつた。
009
船
(
ふね
)
は
漸
(
やうや
)
くにしてエルの
港
(
みなと
)
についた。
010
玉国別
(
たまくにわけ
)
は
嬉
(
うれ
)
しげに
船
(
ふね
)
より
一行
(
いつかう
)
と
共
(
とも
)
に
上
(
のぼ
)
り
来
(
きた
)
り、
011
初稚姫
(
はつわかひめ
)
の
前
(
まへ
)
に
立
(
た
)
つて
一礼
(
いちれい
)
を
終
(
をは
)
り、
012
玉国別
(
たまくにわけ
)
『スーラヤの
清
(
きよ
)
き
湖
(
みづうみ
)
漸
(
やうや
)
くに
013
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
に
渡
(
わた
)
り
来
(
き
)
にけり。
014
初稚姫
(
はつわかひめ
)
珍
(
うづ
)
の
命
(
みこと
)
は
逸早
(
いちはや
)
く
015
着
(
つ
)
きたまひたる
事
(
こと
)
の
尊
(
たふと
)
さ』
016
初稚姫
(
はつわかひめ
)
『
湖
(
みづうみ
)
の
面
(
おも
)
を
眺
(
なが
)
めて
幾度
(
いくたび
)
か
017
待
(
ま
)
ちあぐみけり
君
(
きみ
)
の
御船
(
みふね
)
を』
018
真純彦
(
ますみひこ
)
『
金銀
(
きんぎん
)
の
波
(
なみ
)
漂
(
ただよ
)
ひし
此
(
この
)
湖
(
うみ
)
も
019
初稚姫
(
はつわかひめ
)
の
輝
(
かがや
)
きにしかず。
020
浪
(
なみ
)
の
上
(
うへ
)
ゆエルの
港
(
みなと
)
を
眺
(
なが
)
むれば
021
輝
(
て
)
り
灼
(
かがや
)
きぬ
珍
(
うづ
)
の
御姿
(
みすがた
)
』
022
三千彦
(
みちひこ
)
『
月
(
つき
)
は
盈
(
み
)
ち
潮
(
しほ
)
みち
船
(
ふね
)
に
人
(
ひと
)
も
満
(
み
)
ち
023
心
(
こころ
)
みちつつ
浪路
(
なみぢ
)
渡
(
わた
)
り
来
(
き
)
ぬ。
024
恙
(
つつが
)
なく
神
(
かみ
)
の
恵
(
めぐみ
)
に
渡
(
わた
)
り
来
(
こ
)
し
025
此
(
この
)
湖
(
みづうみ
)
に
別
(
わか
)
れむとぞする。
026
別
(
わか
)
れ
路
(
ぢ
)
のつらさは
浪路
(
なみぢ
)
にあるものを
027
伴
(
ともな
)
ひたまへ
初稚姫
(
はつわかひめ
)
の
君
(
きみ
)
』
028
初稚姫
(
はつわかひめ
)
『
皇神
(
すめかみ
)
の
御言
(
みこと
)
畏
(
かしこ
)
み
進
(
すす
)
む
身
(
み
)
は
029
神
(
かみ
)
としあれば
伴
(
とも
)
は
頼
(
たの
)
まじ』
030
デビス
姫
(
ひめ
)
『
惟神
(
かむながら
)
道
(
みち
)
往
(
ゆ
)
く
人
(
ひと
)
は
唯
(
ただ
)
一人
(
ひとり
)
031
進
(
すす
)
む
掟
(
おきて
)
を
知
(
し
)
らずありけり。
032
如何
(
いか
)
にせば
神
(
かみ
)
の
御心
(
みむね
)
に
叶
(
かな
)
ふらむ
033
吾
(
わが
)
背
(
せ
)
の
君
(
きみ
)
と
共
(
とも
)
にある
身
(
み
)
は』
034
ブラヷーダ『
妾
(
わらは
)
とて
神
(
かみ
)
としあれば
草枕
(
くさまくら
)
035
一人
(
ひとり
)
の
旅
(
たび
)
も
如何
(
いか
)
で
恐
(
おそ
)
れむ。
036
さりながら
神
(
かみ
)
の
許
(
ゆる
)
せし
背
(
せ
)
の
君
(
きみ
)
に
037
別
(
わか
)
れて
如何
(
いか
)
で
進
(
すす
)
み
得
(
え
)
ざらめ』
038
初稚姫
(
はつわかひめ
)
『
大神
(
おほかみ
)
のまけのまにまに
進
(
すす
)
む
身
(
み
)
は
039
如何
(
いか
)
でか
人
(
ひと
)
を
力
(
ちから
)
とやせむ。
040
三五
(
あななひ
)
の
神
(
かみ
)
の
御規
(
みのり
)
は
唯
(
ただ
)
一人
(
ひとり
)
041
道
(
みち
)
つたへ
行
(
ゆ
)
くぞ
務
(
つと
)
めなりけり』
042
治道
(
ちだう
)
『あら
尊
(
たふと
)
初稚姫
(
はつわかひめ
)
の
御言葉
(
おんことば
)
043
吾
(
わが
)
魂
(
たましひ
)
の
闇
(
やみ
)
を
晴
(
は
)
らしぬ』
044
玉国別
(
たまくにわけ
)
『
大神
(
おほかみ
)
の
御言
(
みこと
)
畏
(
かしこ
)
み
進
(
すす
)
む
吾
(
われ
)
に
045
一人
(
ひとり
)
はゆるせ
初稚
(
はつわか
)
の
君
(
きみ
)
』
046
初稚姫
(
はつわかひめ
)
『
汝
(
なれ
)
こそは
神
(
かみ
)
の
依
(
よ
)
さしの
神司
(
かむつかさ
)
047
やすくましませ
真純彦
(
ますみひこ
)
と
共
(
とも
)
に』
048
伊太彦
(
いたひこ
)
『これはしたり
三千彦
(
みちひこ
)
さまの
真似
(
まね
)
をして
049
思
(
おも
)
はず
知
(
し
)
らず
暗
(
やみ
)
に
迷
(
まよ
)
ひぬ』
050
伊太彦
(
いたひこ
)
は
埠頭
(
ふとう
)
の
石
(
いし
)
に
腰
(
こし
)
打
(
う
)
ちかけ、
051
双手
(
もろて
)
を
拱
(
く
)
んで
何事
(
なにごと
)
か
思案
(
しあん
)
に
暮
(
く
)
れて
居
(
ゐ
)
る。
052
其
(
その
)
両眼
(
りやうがん
)
には
涙
(
なみだ
)
さへ
滴
(
したた
)
り、
053
さも
懺悔
(
ざんげ
)
の
情
(
じやう
)
に
堪
(
た
)
へざるものの
如
(
ごと
)
くであつた。
054
ブラヷーダは
心
(
こころ
)
も
心
(
こころ
)
ならず
055
伊太彦
(
いたひこ
)
の
前
(
まへ
)
に
躙
(
にじ
)
り
寄
(
よ
)
り、
056
『もし
吾
(
わが
)
背
(
せ
)
の
君様
(
きみさま
)
、
057
貴方
(
あなた
)
は
俄
(
にはか
)
に
勝
(
すぐ
)
れさせられぬ
御心持
(
おこころもち
)
、
058
何
(
なに
)
か
心配
(
しんぱい
)
な
事
(
こと
)
が
出来
(
でき
)
て
参
(
まゐ
)
りましたか、
059
お
差支
(
さしつかへ
)
無
(
な
)
くば
私
(
わたし
)
に
仰有
(
おつしや
)
つて
下
(
くだ
)
さいませ。
060
夫婦
(
ふうふ
)
となれば
何処
(
どこ
)
迄
(
まで
)
も
苦楽
(
くらく
)
を
共
(
とも
)
にするのが
天地
(
てんち
)
の
道
(
みち
)
で
厶
(
ござ
)
います』
061
伊太彦
(
いたひこ
)
は
首
(
くび
)
を
左右
(
さいう
)
に
振
(
ふ
)
り、
062
声
(
こゑ
)
までかすめて、
063
『ブラヷーダ、
064
どうか
今
(
いま
)
迄
(
まで
)
の
縁
(
えん
)
ぢやと
締
(
あきら
)
めて、
065
此
(
この
)
伊太彦
(
いたひこ
)
を
許
(
ゆる
)
して
呉
(
く
)
れ。
066
一生
(
いつしやう
)
の
御願
(
おねが
)
ひだ』
067
ブラヷーダ『
何
(
なに
)
がお
気
(
き
)
に
障
(
さは
)
つたか
知
(
し
)
りませぬが、
068
つい
初稚姫
(
はつわかひめ
)
様
(
さま
)
の
御言葉
(
おことば
)
に
従
(
したが
)
つて
貴郎
(
あなた
)
の
御船
(
おふね
)
を
離
(
はな
)
れ
069
お
先
(
さき
)
に
参
(
まゐ
)
つたのが
御意
(
ぎよい
)
に
障
(
さは
)
つたので
厶
(
ござ
)
いませう。
070
誠
(
まこと
)
に
済
(
す
)
まない
事
(
こと
)
を
致
(
いた
)
しました。
071
此
(
この
)
後
(
ご
)
はきつと
貴方
(
あなた
)
の
身辺
(
しんぺん
)
を
御保護
(
ごほご
)
を
致
(
いた
)
しますからお
許
(
ゆる
)
し
下
(
くだ
)
さいませ』
072
と
涙
(
なみだ
)
ぐむ。
073
伊太
(
いた
)
『いやいや
074
決
(
けつ
)
してそんな
事
(
こと
)
を
彼
(
かれ
)
是
(
これ
)
思
(
おも
)
ふのではない。
075
お
前
(
まへ
)
は
初稚姫
(
はつわかひめ
)
様
(
さま
)
のお
伴
(
とも
)
をして
大変
(
たいへん
)
結構
(
けつこう
)
であつた。
076
天晴
(
あつばれ
)
ハルナの
都
(
みやこ
)
に
参
(
まゐ
)
つて
神命
(
しんめい
)
を
果
(
はた
)
し
077
其
(
その
)
上
(
うへ
)
神様
(
かみさま
)
のお
許
(
ゆる
)
しを
得
(
え
)
てお
前
(
まへ
)
と
夫婦
(
ふうふ
)
になれるものならなりませう。
078
此
(
この
)
伊太彦
(
いたひこ
)
はお
前
(
まへ
)
と
別
(
わか
)
れたならば
079
一生
(
いつしやう
)
独身
(
どくしん
)
生活
(
せいくわつ
)
をして
神界
(
しんかい
)
に
仕
(
つか
)
へる
積
(
つも
)
りだ。
080
お
前
(
まへ
)
は
是
(
これ
)
から
私
(
わたし
)
に
離
(
はな
)
れて
家
(
いへ
)
に
帰
(
かへ
)
り、
081
両親
(
りやうしん
)
に
孝行
(
かうかう
)
を
尽
(
つく
)
し、
082
適当
(
てきたう
)
の
夫
(
をつと
)
を
選
(
えら
)
んで
安楽
(
あんらく
)
に
暮
(
くら
)
してくれ。
083
併
(
しか
)
し
一
(
いつ
)
たん
別
(
わか
)
れても
縁
(
えん
)
さへあれば
又
(
また
)
添
(
そ
)
ふ
事
(
こと
)
も
出来
(
でき
)
るだらう。
084
初稚姫
(
はつわかひめ
)
様
(
さま
)
のお
言葉
(
ことば
)
と
云
(
い
)
ひ、
085
ウバナンダ
竜王
(
りうわう
)
の
言葉
(
ことば
)
と
云
(
い
)
ひ、
086
もはや
此
(
この
)
伊太彦
(
いたひこ
)
は
立
(
た
)
つても
居
(
ゐ
)
てもおられなくなつて
仕舞
(
しま
)
つたのだ』
087
ブラヷーダ『
若
(
も
)
し
玉国別
(
たまくにわけ
)
様
(
さま
)
、
088
初稚姫
(
はつわかひめ
)
様
(
さま
)
089
如何
(
いかが
)
致
(
いた
)
しませうか。
090
何卒
(
どうぞ
)
吾々
(
われわれ
)
夫婦
(
ふうふ
)
に
対
(
たい
)
してお
指揮
(
さしづ
)
を
下
(
くだ
)
さいませ』
091
玉国別
(
たまくにわけ
)
は、
092
アヽと
云
(
い
)
つたきり
涙
(
なみだ
)
を
拭
(
ぬぐ
)
ひ
乍
(
なが
)
ら
黙然
(
もくねん
)
として
俯
(
うつむ
)
き
093
深
(
ふか
)
き
吐息
(
といき
)
をついて
居
(
ゐ
)
る。
094
初稚姫
(
はつわかひめ
)
『
別
(
わか
)
れてはまた
遇
(
あ
)
ふ
海
(
うみ
)
の
末
(
すゑ
)
広
(
ひろ
)
く
095
男浪
(
をなみ
)
女浪
(
めなみ
)
に
浮
(
うか
)
ぶ
月影
(
つきかげ
)
』
096
玉国別
(
たまくにわけ
)
『
初稚姫
(
はつわかひめ
)
様
(
さま
)
の
今
(
いま
)
のお
歌
(
うた
)
によれば、
097
伊太彦
(
いたひこ
)
、
098
可愛
(
かあい
)
さうだがお
前
(
まへ
)
は
此所
(
ここ
)
からブラヷーダ
姫
(
ひめ
)
と
袂
(
たもと
)
を
分
(
わか
)
ち
099
天晴
(
あつぱれ
)
神業
(
しんげふ
)
成就
(
じやうじゆ
)
の
上
(
うへ
)
、
100
改
(
あらた
)
めて
夫婦
(
ふうふ
)
の
契
(
ちぎり
)
を
結
(
むす
)
んだがよからう。
101
ブラヷーダ
姫
(
ひめ
)
も
御承知
(
ごしようち
)
で
厶
(
ござ
)
いませうな』
102
ブラヷーダ『
如何
(
いか
)
にもお
情
(
なさけ
)
の
籠
(
こ
)
もつたお
言葉
(
ことば
)
、
103
左様
(
さやう
)
ならば
大切
(
たいせつ
)
なる
夫
(
をつと
)
の
御神業
(
ごしんげふ
)
を
妨
(
さまた
)
げてはなりませぬから、
104
此処
(
ここ
)
で
潔
(
いさぎよ
)
う
別
(
わか
)
れませう。
105
併
(
しか
)
し
乍
(
なが
)
ら
此
(
この
)
まま
家
(
いへ
)
に
帰
(
かへ
)
る
訳
(
わけ
)
には
参
(
まゐ
)
りませぬから、
106
妾
(
わたし
)
もどうぞハルナの
都
(
みやこ
)
の
御用
(
ごよう
)
に
立
(
た
)
てて
下
(
くだ
)
さいませ。
107
伊太彦
(
いたひこ
)
様
(
さま
)
108
左様
(
さやう
)
ならばこれでお
別
(
わか
)
れ
致
(
いた
)
します。
109
どうぞ
御無事
(
ごぶじ
)
で
天晴
(
あつぱれ
)
御神業
(
ごしんげふ
)
を
果
(
はた
)
し、
110
皇大神
(
すめおほかみ
)
の
御前
(
みまへ
)
に
復命
(
ふくめい
)
遊
(
あそ
)
ばすやうお
祈
(
いの
)
り
致
(
いた
)
します』
111
玉国別
(
たまくにわけ
)
は
莞爾
(
くわんじ
)
として
左
(
さ
)
も
愉快気
(
ゆくわいげ
)
に、
112
玉国別
(
たまくにわけ
)
『ブラヷーダ
姫
(
ひめ
)
さま。
113
貴女
(
あなた
)
のお
覚悟
(
かくご
)
は
実
(
じつ
)
に
天晴
(
あつぱれ
)
なもので
厶
(
ござ
)
います。
114
しからば
此
(
この
)
上
(
うへ
)
は
貴女
(
あなた
)
は
唯
(
ただ
)
お
一人
(
ひとり
)
でエルサレムに
参拝
(
さんぱい
)
し、
115
夫
(
そ
)
れよりエデンの
河
(
かは
)
を
渡
(
わた
)
り、
116
フサの
国
(
くに
)
に
出
(
い
)
でハルナの
都
(
みやこ
)
にお
進
(
すす
)
みなさい。
117
きつと
神様
(
かみさま
)
がお
助
(
たす
)
け
下
(
くだ
)
さいますから。
118
あゝ
私
(
わたし
)
も
互
(
たがひ
)
に
助
(
たす
)
け
助
(
たす
)
けられて
此処
(
ここ
)
迄
(
まで
)
出
(
で
)
て
参
(
まゐ
)
りました
弟子
(
でし
)
達
(
たち
)
に
別
(
わか
)
れるのは
残念
(
ざんねん
)
ですが、
119
どうも
神様
(
かみさま
)
の
掟
(
おきて
)
を
破
(
やぶ
)
る
訳
(
わけ
)
にも
参
(
まゐ
)
りませぬ。
120
併
(
しか
)
し、
121
素盞嗚
(
すさのを
)
の
大神様
(
おほかみさま
)
から、
122
真純彦
(
ますみひこ
)
、
123
三千彦
(
みちひこ
)
、
124
伊太彦
(
いたひこ
)
の
三人
(
さんにん
)
を
伴
(
ともな
)
ひ
行
(
ゆ
)
く
事
(
こと
)
を
許
(
ゆる
)
されましたが、
125
今
(
いま
)
となつて
考
(
かんが
)
へて
見
(
み
)
れば
126
大神様
(
おほかみさま
)
はさぞ「
玉国別
(
たまくにわけ
)
は
腑甲斐
(
ふがひ
)
ない
奴
(
やつ
)
だ」とお
心
(
こころ
)
の
中
(
なか
)
でお
蔑
(
さげす
)
みなさつたらうと
127
今更
(
いまさら
)
懺愧
(
ざんき
)
に
堪
(
た
)
へませぬ。
128
併
(
しか
)
し
乍
(
なが
)
ら
129
初稚姫
(
はつわかひめ
)
様
(
さま
)
のお
許
(
ゆる
)
しで
真純彦
(
ますみひこ
)
一人
(
ひとり
)
を
連
(
つ
)
れて
参
(
まゐ
)
る
事
(
こと
)
に
致
(
いた
)
します。
130
伊太彦
(
いたひこ
)
は
独
(
ひと
)
り
是
(
これ
)
からエルサレムに
玉
(
たま
)
を
納
(
をさ
)
め、
131
フサの
国
(
くに
)
を
横断
(
わうだん
)
してハルナの
都
(
みやこ
)
に
進
(
すす
)
んだがよからう。
132
三千彦
(
みちひこ
)
133
お
前
(
まへ
)
も
一人
(
ひとり
)
でお
出
(
いで
)
なさい』
134
伊太彦
(
いたひこ
)
、
135
三千彦
(
みちひこ
)
、
136
ブラヷーダ、
137
一度
(
いちど
)
に
頭
(
あたま
)
を
下
(
さ
)
げ
涙
(
なみだ
)
を
滴
(
したた
)
らしながら
138
承諾
(
しようだく
)
の
意
(
い
)
を
示
(
しめ
)
して
居
(
ゐ
)
る。
139
玉国
(
たまくに
)
『アヽそれで
玉国別
(
たまくにわけ
)
も
安心
(
あんしん
)
致
(
いた
)
しました。
140
初稚姫
(
はつわかひめ
)
様
(
さま
)
の
神懸
(
かむがか
)
りしてのお
言葉
(
ことば
)
によりまして、
141
吾々
(
われわれ
)
も
迷
(
まよ
)
ひの
夢
(
ゆめ
)
が
醒
(
さ
)
めました。
142
有難
(
ありがた
)
う
厶
(
ござ
)
います』
143
と
合掌
(
がつしやう
)
涕泣
(
ていきふ
)
してゐる。
144
デビス
姫
(
ひめ
)
『いざさらば
神
(
かみ
)
の
教
(
をしへ
)
の
三千彦
(
みちひこ
)
よ
145
別
(
わか
)
れて
遇
(
あ
)
はむハルナの
都
(
みやこ
)
で。
146
初稚姫
(
はつわかひめ
)
玉国別
(
たまくにわけ
)
の
神司
(
かむづかさ
)
147
やすくましませ
妾
(
わらは
)
はこれにて
暇
(
いとま
)
をつげむ』
148
と
云
(
い
)
ふより
早
(
はや
)
く
一同
(
いちどう
)
に
目礼
(
もくれい
)
し、
149
早
(
はや
)
くもエルの
町
(
まち
)
の
中
(
なか
)
に
姿
(
すがた
)
を
隠
(
かく
)
して
仕舞
(
しま
)
つた。
150
これより
初稚姫命
(
はつわかひめのみこと
)
により、
151
アスマガルダは
吾
(
わが
)
家
(
や
)
に
帰
(
かへ
)
り、
152
ブラヷーダ、
153
デビス
姫
(
ひめ
)
は
思
(
おも
)
ひ
思
(
おも
)
ひに
人跡
(
じんせき
)
なき
山
(
やま
)
を
越
(
こ
)
へ
谷
(
たに
)
を
渡
(
わた
)
り、
154
エルサレムに
進
(
すす
)
む
事
(
こと
)
となつた。
155
伊太彦
(
いたひこ
)
、
156
三千彦
(
みちひこ
)
も
亦
(
また
)
玉
(
たま
)
を
捧持
(
ほうぢ
)
し
一人旅
(
ひとりたび
)
となつてエルサレムに
進
(
すす
)
み
往
(
ゆ
)
く。
157
初稚姫
(
はつわかひめ
)
はスマートと
共
(
とも
)
に
何処
(
どこ
)
ともなく
姿
(
すがた
)
を
隠
(
かく
)
したまうた。
158
治道居士
(
ちだうこじ
)
は
自分
(
じぶん
)
の
幕下
(
ばくか
)
なりし、
1581
バット、
159
ベル
並
(
ならび
)
にウラル
教
(
けう
)
より
帰順
(
きじゆん
)
したる、
1591
カークス、
160
ベースの
四人
(
よにん
)
を
従
(
したが
)
へ
161
各自
(
かくじ
)
比丘
(
びく
)
の
姿
(
すがた
)
となつて、
162
エルの
港
(
みなと
)
にて
法螺貝
(
ほらがひ
)
を
購
(
あがな
)
ひ、
163
金剛杖
(
こんがうづゑ
)
をつき
大道
(
だいだう
)
を
進
(
すす
)
んでエルサレムに
詣
(
まう
)
づる
事
(
こと
)
となつた。
164
今後
(
こんご
)
に
於
(
お
)
ける
各
(
かく
)
宣伝使
(
せんでんし
)
の
行動
(
かうどう
)
は
果
(
はた
)
して
如何
(
いか
)
に
開展
(
かいてん
)
するであらうか。
165
(
大正一二・五・二五
旧四・一〇
於天声社楼上
加藤明子
録)
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