霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第六章 偶像都(ぐうざうのみやこ)〔一六三五〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第64巻上 山河草木 卯の巻上 篇:第2篇 聖地巡拝 よみ:せいちじゅんぱい
章:第6章 第64巻上 よみ:ぐうぞうのみやこ 通し章番号:1635
口述日:1923(大正12)年07月11日(旧05月28日) 口述場所: 筆録者:加藤明子 校正日: 校正場所: 初版発行日:1925(大正14)年10月16日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる] 主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm64a06
愛善世界社版:71頁 八幡書店版:第11輯 403頁 修補版: 校定版:71頁 普及版:62頁 初版: ページ備考:
001 ブラバーサ、002マリヤの二人(ふたり)(また)もやエルサレムの市街(しがい)巡覧(じゆんらん)(はじ)め、003市内(しない)一番(いちばん)重要(ぢうえう)なモニユーメントになつて()(せい)セバルクル寺院(じゐん)()るべく寺門(じもん)(くぐ)りぬ。
004聖師様(せいしさま)005(この)(てら)(せい)キリスト(さま)磔刑(はりつけ)(しよ)した場所(ばしよ)で、006ゴルゴタの()(うへ)()てられてあるのだと(つた)へられて()りますが、007(しか)聖書(せいしよ)()つて(かんが)へてみると、008ゴルゴタは()外部(ぐわいぶ)存在(そんざい)して()なければ()らぬ(はず)です。009()しも現在(げんざい)城壁(じやうへき)当時(たうじ)のものよりも拡張(くわくちやう)して()るものとすれば、010問題(もんだい)にも()()るでせうが、011同一(どういつ)場所(ばしよ)にありとすれば、012ダマスカスの(もん)(そと)にある一見(いつけん)頭骸骨状(づがいこつじやう)目下(もくか)墓地(ぼち)になつて()岩丘(がんきう)(もつ)て、013ゴルゴタの()(みと)めなければ()らないと(おも)ひますわ』
014吾々(われわれ)人間(にんげん)としては到底(たうてい)真偽(しんぎ)(わか)りませぬ。015大聖主(だいせいしゆ)御降臨(ごかうりん)(うへ)御定(おさだ)めなさることでせう。016(とき)に、017この寺院(じゐん)由来(ゆらい)()かして(いただ)()いものですな』
018『このお(てら)由来(ゆらい)(まを)せば、019コンスタンチン(てい)命令(めいれい)()つて発掘(はつくつ)された結果(けつくわ)020キリスト(さま)埋葬(まいさう)され(あそ)ばした洞窟(どうくつ)発見(はつけん)せられましたので、021(みかど)母上(ははうへ)なる(せい)ヘレナ(さま)がエルサレムに巡礼(じゆんれい)して()られ、022(ここ)でキリストの十字架(じふじか)発見(はつけん)しられたので、023(いよいよ)この()をゴルゴタの聖蹟(せいせき)(みと)めて、024紀元(きげん)三百三十六年(さんびやくさんじふろくねん)(はじ)めてここに寺院(じゐん)建立(こんりふ)されたと()ふことですが、025それを(また)六百十四年(ろくぴやくじふよねん)波斯人(ペルシヤじん)のために焼亡(やきほろ)ぼされた(ため)026(ただち)改築(かいちく)をされましたと()ふことです。027その(のち)(おい)ても幾度(いくたび)となく破壊(はくわい)改築(かいちく)修繕(しうぜん)(とう)相次(あひつ)今日(こんにち)(いた)つたのだと()いて()ります。028一度(いちど)(てら)内部(ないぶ)拝観(はいくわん)なさいませぬか。029(わたし)御案内(ごあんない)いたしますから』
030『ハイ有難(ありがた)う』
031とマリヤの(あと)より寺内(じない)(ふか)(すす)()る。
032 寺院内(じゐんない)這入(はい)つて()ると、033迷宮(めいきう)(やう)構造(こうざう)随分(ずゐぶん)複雑(ふくざつ)して()て、034(くは)ふるに太陽(たいやう)光線(くわうせん)十分(じふぶん)(とほ)らない薄暗闇(うすくらがり)で、035()んとなく(さび)しい(かん)じがする。036それぞれ()蝋燭(らふそく)携帯(けいたい)せなければ()らなくなつて()る。037寺内(じない)空気(くうき)(おも)くしめり(がち)(あま)気分(きぶん)()(ところ)ではない。038敷石(しきいし)全部(ぜんぶ)湿気(しつき)()れて()るため、039ウカウカして()ると脚下(あしもと)(すべ)つて転倒(てんたう)せむとすること(しばしば)である。040平和(へいわ)にして清潔(せいけつ)なるものは寺院(じゐん)だと(おも)つて()高砂島(たかさごじま)(あか)るい生活(せいくわつ)()れたブラバーサの(こころ)()つては意外(いぐわい)(かん)じに(おそ)はれ、041危険(きけん)がチクチクと()(せま)(やう)(なん)となく不安(ふあん)(くも)(つつ)まれにける。
042 (そと)のユダヤ人街(じんがい)から()るのか、043内部(ないぶ)から(はつ)したのか()らぬが、044一種(いつしゆ)異様(いやう)(いや)臭気(しうき)(おそ)つて()る。045そして内部(ないぶ)(すべ)てキリストの磔刑(たくけい)(くわん)するあらゆる由緒(ゆいしよ)ある場所(ばしよ)()つて(みた)されて()て、046(なん)となく物悲(ものかな)しい(さび)しい(かん)じを(あた)へる。047精霊(せいれい)八衢(やちまた)()えて地獄(ぢごく)入口(いりぐち)(たつ)した(とき)(やう)気分(きぶん)になつて()る。
048 マリヤはブラバーサを(かへり)みながら(はじ)めて(くち)(ひら)き、049さも(うれ)()に、
050聖師様(せいしさま)051この長方形(ちやうはうけい)(いし)はニコデモがキリスト(さま)(からだ)(あぶら)(ぬの)(もつ)()くために御身体(ごしんたい)をのせたと(つた)へられるもので御座(ござ)います。052これがヨセフの(はか)此方(こちら)がアリマヂエの(はか)で、053その(すこ)(むか)ふにあるのはニコデモの(はか)御座(ござ)いますよ。054そして彼所(あすこ)がキリストの復活(ふくくわつ)された(のち)(はは)()(あら)はれたまふたといふ聖所(せいしよ)ですよ』
055 キリストを()した(やり)056キリストを投入(とうにふ)した牢獄(らうごく)057兵卒(へいそつ)がキリストの(きぬ)をわかつた場所(ばしよ)なぞ一々(いちいち)叮嚀(ていねい)()(しめ)すのであつた。
058天下(てんか)万民(ばんみん)のために犠牲(ぎせい)とお()(くだ)さつた救世主(きうせいしゆ)御遺跡(ごゐせき)拝観(はいくわん)いたしまして、059(なん)とも()()ない(ほど)(わたくし)御神徳(ごしんとく)(いただ)きました。060何時(いつ)()にも善人(ぜんにん)俗悪(ぞくあく)世界(せかい)人間(にんげん)から迫害(はくがい)されると()(こと)古今一徹(ここんいつてつ)ですな。061ルート・バハーの大聖主(だいせいしゆ)肉体(にくたい)こそ保存(ほぞん)されて()りますが、062精神的(せいしんてき)牢獄(らうごく)()()まれ銃剣(じうけん)にて()()され、063あらゆる社会(しやくわい)侮辱(ぶじよく)嘲罵(てうば)とを()びせられ、064()大悪人(だいあくにん)(ごと)(あつか)はれて()られますが、065()うか一日(いちにち)(はや)天晴(あつぱ)世界(せかい)人類(じんるゐ)(しん)救世主(きうせいしゆ)(みと)める(やう)になつて()しいもので御座(ござ)いますよ。066ツルク大聖主(だいせいしゆ)(はか)官憲(くわんけん)()暴破(あばか)聖壇(せいだん)破壊(はくわい)され数多(あまた)聖教徒(せいけうと)圧迫(あつぱく)()()ねて四方(しはう)離散(りさん)し、067(いま)純信(じゆんしん)(かみ)生命(せいめい)(ささ)げたものばかりが殉教的(じゆんけうてき)精神(せいしん)(もつ)てウヅンバラ・チヤンダー聖主(せいしゆ)夫妻(ふさい)唯一(ゆゐいつ)(ちから)(たの)んで、068天下(てんか)万民(ばんみん)のために熱烈(ねつれつ)なる信仰(しんかう)(つづ)けて()るのです。069アヽ惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)
070 マリヤは(なみだ)()れながら、071聖師(せいし)(さき)()つてキリストの十字架(じふじか)()てた正確(せいかく)地点(ちてん)や、072聖母(せいぼ)のマリヤが十字架(じふじか)から()ろされたキリストの亡骸(なきがら)受取(うけと)つた場所(ばしよ)案内(あんない)するのであつた。073是等(これら)地点(ちてん)には、074それぞれそれに(ちな)んだ()()したチヤペル(礼拝堂(れいはいだう))が(まう)けられありぬ。
075(これ)がアダムの(はか)御座(ござ)いますが、076一番(いちばん)聖地(せいち)でも不思議(ふしぎ)()ばれて()ります。077そしてキリストの(きよ)御血(おんち)(いは)()()からその(あたま)()()むや(いな)や、078この原人(げんじん)アダムは(たちま)蘇生(そせい)したと()(つた)へられて()るのですよ』
079(すこ)しく(あや)()(わら)つて()る。
080 ブラバーサは感慨(かんがい)無量(むりやう)(おも)ひに()ちて一言(ひとこと)(はつ)せず、081マリヤの(あと)から心臓(しんざう)動悸(どうき)(たか)(なが)()いて()く。082寺院(じゐん)(ひがし)(はし)(はう)には(せい)ヘレナの礼拝堂(れいはいだう)()つて()る。083(きた)神壇(しんだん)はキリストと(とも)十字架(じふじか)釘付(くぎつ)けられた一人(ひとり)悔改(くいあらた)めたる盗人(ぬすびと)のために(ささ)げられたものだと(つた)へて()る。084(おも)なる神壇(しんだん)皇后(くわうごう)(せい)ヘレナのために(ささ)げられたものと(つた)へられて()る。085その側面(そくめん)地下(ちか)十三段(じふさんだん)(くだ)つた(ところ)に、086(また)十字架(じふじか)発見(はつけん)のチヤペルが()てられて()る。087(ここ)(せい)ヘレナが(ゆめ)啓示(けいじ)()つて(みつ)つの十字架(じふじか)発見(はつけん)したと()ふ。
088(せい)ヘレナ(さま)(ゆめ)啓示(けいじ)()つて(みつ)つの十字架(じふじか)発見(はつけん)されまして、089(ここ)にチヤペルをお()てになつたのですが、090その発見(はつけん)された(みつ)つの(うち)でも(いづ)れがキリストの()けられた十字架(じふじか)だか(わか)らなかつたので、091そこで(ひと)(ひと)大病人(だいびやうにん)()れさせて(こころ)みた(ところ)092その(なか)(ひと)つが病人(びやうにん)(なほ)したのでそれをキリストのものとして保存(ほぞん)されてあると()(こと)御座(ござ)います。093そしてキリストの(しば)()けられなさつた円柱(ゑんちう)()るのですが、094(しか)しそれは神壇(しんだん)(かべ)(おく)(ふか)(かく)れて()るので容易(ようい)(はい)することは出来(でき)ないのです。095(ところ)がその(かべ)には(まる)(あな)があいて()て、096信心(しんじん)(ふか)礼拝者(れいはいしや)はそこにおいてある摺子木(すりこぎ)(やう)(ぼう)をその(あな)()()み、097その円柱(ゑんちゆう)にふれて(ぼう)接吻(せつぷん)するのです。098サア(これ)からキリスト(さま)御墓(おはか)御案内(ごあんない)(まを)()げませう』
099とマリアは前導(ぜんだう)()ちて(おく)(おく)へと(すす)()る。
100 (てら)中央(ちうあう)独立(どくりつ)した長方形(ちやうはうけい)大理石(だいりせき)(つく)られたキリストの(はか)(まへ)についた。101両人(りやうにん)恭敬礼拝(きようけいらいはい)(やや)(ひさ)しふして救世主(きうせいしゆ)追慕(つゐぼ)する(ねん)()たれ、102(おも)はず()らず落涙(らくるい)して()る。103沢山(たくさん)古風(こふう)(おび)燭灯(しよくとう)()つて(てら)され、104十八本(じふはちほん)(はしら)から()つた円形(ゑんけい)建築(けんちく)(なか)()かれてある。105そこに一人(ひとり)番僧(ばんそう)()て、
106()くこそ御参拝(ごさんぱい)()りました。107どうかキリスト(さま)御墓(おはか)御賽銭(おさいせん)をお()()さいませ。108後生(ごしやう)のため現世(げんせ)幸福(かうふく)のためで御座(ござ)います』
109抜目(ぬけめ)なき言葉(ことば)でお賽銭(さいせん)強要(きやうえう)して()る。
110 ブラバーサは(こころ)(うち)にて、
111『アヽ(せい)キリスト(さま)もお()(どく)だ。112(いや)しき番僧(ばんそう)(たち)糊口(ここう)(たね)使(つか)はれたまふか。113()(じつ)澆季末法(げうきまつぽふ)だなア』
114歎息(たんそく)しながら懐中(くわいちう)(さぐ)つて(すこ)しばかりの賽銭(さいせん)(はか)(まへ)(ささ)げた。115番僧(ばんそう)餓虎(がこ)(ごと)(その)()賽銭(さいせん)(ひろ)()げ、116懐中(くわいちゆう)(かく)して(しま)つた。
117『この寺院内(じゐんない)各種(かくしゆ)のチヤペルや(はか)や、118神壇(しんだん)(その)()寺内(じない)各部分(かくぶぶん)119(また)(きよ)(はか)(てら)して()るランプに(いた)るまで、120ギリシヤ・オルソドツクス(およ)びローマ・カトリックや(その)()アルメニヤ()(あひだ)にそれぞれ所有(しよいう)がきまつて()るのです。121それは(この)(てら)ばかりでは()く、122エルサレムの内外(ないぐわい)散在(さんざい)して()宗教上(しうけうじやう)由緒(ゆいしよ)ある場所(ばしよ)()いても同様(どうやう)です。123(じつ)皮肉(ひにく)なアイロニーぢやありませぬか。124そしてこのお(てら)()有名(いうめい)十字軍(じふじぐん)戦争(せんそう)目的物(もくてきぶつ)であつたのです。125聖墓(せいぼ)記憶(きおく)せよ」との(こゑ)は、126第二回(だいにくわい)十字軍(じふじぐん)出征(しゆつせい)(さい)して欧羅巴(ヨーロツパ)諸国(しよこく)町々(まちまち)村落(そんらく)(つう)じての(さけ)びだつたので御座(ござ)います』
127欧州(おうしう)国々(くにぐに)聖墓(せいぼ)(した)つて十字軍(じふじぐん)まで(おこ)した時代(じだい)は、128その信仰(しんかう)(いた)つて熱烈(ねつれつ)なものだつた(やう)ですが、129今日(こんにち)では最早(もはや)信仰(しんかう)堕落(だらく)して(しま)つて物質的(ぶつしつてき)観念(かんねん)のみ(さか)んになつて()ました(ため)に、130(かか)聖地(せいち)聖蹟(せいせき)(あま)世人(せじん)(かへり)みられない(やう)ですなア。131時節(じせつ)には(かみ)(かな)はぬとルート・バハーの(をしへ)にも(しめ)されて()りますが、132一時(いちじ)(はや)(せい)キリストの再臨(さいりん)されて聖地(せいち)をして太古(たいこ)隆盛(りうせい)復活(ふくくわつ)させ、133世界(せかい)万民(ばんみん)安養浄土(あんやうじやうど)悦落(えつらく)(よく)せしめ、134キリストの恩恵(おんけい)(さと)らせ()きものですなア』
135左様(さやう)御座(ござ)います。136(わたし)加入(かにふ)して()ます聖団(せいだん)只々(ただただ)キリスト・メシヤの再臨(さいりん)のみを()つて()るのです。137一時(いちじ)(はや)高砂島(たかさごじま)とやらに再誕(さいたん)されたメシヤの(この)()再臨(さいりん)して(くだ)さる(こと)()(どほ)しく()つて(まゐ)りましたわ』
138 (これ)より両人(りやうにん)寺門(じもん)()市街(しがい)歩行(ほかう)(はじ)めた。139肉屋(にくや)野菜物店(やさいものてん)や、140(その)()土地(とち)にふさはしい(もの)()つて()雑貨店(ざつくわてん)(とう)が、141みつしりと(のき)(なら)べて()(せま)いオリエルタルな(とほ)りを()ぎて所謂(いはゆる)苦痛(くつう)(みち)」へ()た。
142聖師様(せいしさま)143ここは苦痛(くつう)(みち)()つてキリスト(さま)がピラトの宮殿(きうでん)からゴルゴタの()(すなは)(いま)(せい)セバルクル(まで)(あゆ)ませられたと(つた)ふる旧蹟(きうせき)御座(ござ)います。144そして(この)(みち)(うへ)には十四(じふし)地点(ちてん)指定(してい)されてあります。145サア(これ)から一々(いちいち)御案内(ごあんない)(まを)しませう』
146(まへ)()ちて(すす)む。
147 ブラバーサは「()(ほど)()(ほど)」とうなづき、148趣味(しゆみ)(ふか)(あぢ)はひながらついて()く。
149(ここ)がキリスト(さま)磔刑(はりつけ)宣告(せんこく)()けたまふた(かな)しい場所(ばしよ)御座(ござ)います。150その(つぎ)十字架(じふじか)()はせ(まつ)つた場所(ばしよ)です。151この東側(ひがしがは)のチヤペルを(はい)して御覧(ごらん)なさいませ。152(その)(とき)光景(くわうけい)がチヤンと浮彫(うきぼり)(もつ)(あら)はしてあります』
153(はな)しながらズンズンと(あゆ)みを(すす)め、
154(ここ)がキリスト(さま)母上様(ははうへさま)会見(くわいけん)(あそ)ばした(ところ)で、155熱烈(ねつれつ)信徒(しんと)立止(たちど)まつて(うご)かない地点(ちてん)御座(ござ)います。156彼所(あすこ)に「(この)(ひと)()よ」のアーチが御座(ござ)いませう。157あれはピラトの訊問(じんもん)()けた(あと)にキリスト(さま)がユダヤ(じん)群集(ぐんしふ)(まへ)引出(ひきいだ)され種々(しゆじゆ)迫害(はくがい)嘲罵(てうば)とを()けたまふた(ところ)です』
158(なみだ)ぐまし()にそろそろと(あゆ)みながら、159(あと)ふり(かへ)つてはブラバーサの(かほ)見詰(みつ)めて、
160『イエス(いばら)(かんむり)()ぶり(むらさき)(はう)()(そと)()づ。161ピラト彼等(かれら)()ひけるは「()(これ)(ひと)()(なり)」と馬太伝(またいでん)(しる)されてある事実(じじつ)で、162キリスト(さま)二度目(にどめ)(たふ)れたまふた地点(ちてん)(ここ)だと()(こと)です。163そしてキリスト(さま)(したが)つて()たと(はな)された地点(ちてん)(ここ)ですわ。164このチヤペルにチヤンと彫込(ほりこ)んであります』
165叮嚀(ていねい)親切(しんせつ)案内(あんない)したりける。
166
167 キリスト(けう)偶像(ぐうざう)(もつ)(かざ)られたる聖地(せいち)エルサレムは、168異教徒(いけうと)場合(ばあひ)よりも(まさ)つてブラバーサの(こころ)(いた)めしめたのは、169後世(こうせい)僧侶(そうりよ)(はい)聖書(せいしよ)(しる)されたる一々(いちいち)場所(ばしよ)由緒(ゆいしよ)なぞを捏造(ねつざう)して、170巡礼者(じゆんれいしや)財布(さいふ)をねらつて()ることである。171一寸(ちよつと)()ると単純(たんじゆん)なる信仰(しんかう)発露(はつろ)だらうと、172神直日(かむなほひ)大直日(おほなほひ)見直(みなほ)聞直(ききなほ)()(なほ)すことも吾々(われわれ)()つては出来得(できえ)ない(こと)()いが、173一般(いつぱん)信仰(しんかう)なき民衆(みんしう)やデモ基督(キリスト)教徒(けうと)(まなこ)には(かへ)つて不快(ふくわい)(かん)ずるものたる(こと)(おそ)れたのである。174(また)後世(こうせい)僧侶(そうりよ)信者(しんじや)がその内部的(ないぶてき)知識(ちしき)(くう)なるがため、175外部(ぐわいぶ)(しるし)(もと)めむとして()(こと)(たん)ずべき(ひと)つの証拠(しようこ)では()るまいか。176アヽ後世(こうせい)まで唯一(ゆゐいつ)遺宝(ゐはう)たる福音書(ふくいんしよ)(なか)()自身(じしん)姿(すがた)(みと)め、177それから霊泉(れいせん)()()ることの出来(でき)ない信徒等(しんとら)(こころ)(さび)しさより、178斯様(かやう)偶像(ぐうざう)(つく)()してせめてもの慰安(ゐあん)(れう)にして()るのでは()るまいか、179なぞと(また)もや(こころ)(うち)にて長大嘆息(ちやうだいたんそく)をして()る。
180聖師様(せいしさま)181沢山(たくさん)偶像的(ぐうざうてき)事物(じぶつ)御覧(ごらん)になつて非常(ひじやう)嘆息(たんそく)されて()(やう)御座(ござ)いますが、182何時(いつ)()にも(せい)キリスト(さま)(ただ)しくは信仰(しんかう)され、183(また)理解(りかい)されなかつた(やう)御座(ござ)います。184キリスト(さま)迫害(はくがい)されなさつた当時(たうじ)と、185今日(こんにち)とを()はず、186世間(せけん)から誤解(ごかい)されて()られます。187そして(あまね)世界(せかい)から崇敬(すうけい)され(たま)(やう)になつた(のち)()(しん)のキリスト(さま)では()くて人間(にんげん)勝手(かつて)にキリスト(さま)()せて(つく)つた偶像(ぐうざう)(あが)め、188キリスト(けう)そのものを(しん)ずる(かは)りに、189それから(なが)()づる(うつく)しい果実(くわじつ)のみを(それ)誤認(ごにん)して(しま)ひ、190(つひ)にキリスト(けう)肝心(かんじん)精神(せいしん)(うしな)(かみ)(くに)(をしへ)である(かは)りにそれは()意味(いみ)(おい)てではありますが、191地上(ちじやう)幸福(かうふく)をもたらす手段(しゆだん)堕落(だらく)して(しま)つたので御座(ござ)います。192()れゆゑ(わたし)()聖地(せいち)偶像(ぐうざう)のみにて()たされ(かざ)られ、193(しん)のキリスト(さま)認識(にんしき)()ない(こと)矛盾(むじゆん)(かな)しむので御座(ござ)います』
194()やみながらマリヤは(なほ)市中(しちう)(あゆ)(つづ)ける。
195大正一二・七・一一 旧五・二八 加藤明子録)
   
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