霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第六章 鬼遊婆(きいうば)〔一七七三〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第70巻 山河草木 酉の巻 篇:第1篇 花鳥山月 よみ:かちょうさんげつ
章:第6章 第70巻 よみ:きゆうば 通し章番号:1773
口述日:1925(大正14)年08月23日(旧07月4日) 口述場所:丹後由良 秋田別荘 筆録者:北村隆光 校正日: 校正場所: 初版発行日:1925(大正14)年10月16日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
場面は変わって、気味の悪い黄昏時の情景。一面の枯草に血生臭い風。烏は鳴き、不気味な虫が草原一面に人の血を吸おうと潜んでいる。
そこへ高姫がやってくる。高姫は、三年間、中有界にとめおかれて、修行を命ぜられていたのであった。高姫は一人の亡者を弟子に連れ、自分は現界に立ち働いているつもりで、道行く人をウラナイ教にひっぱりこもうと待ち構えていたのであった。
弟子のトンボはあまりの閑古鳥と高姫の人使いの荒さに文句を言い、逃げようとしたところをつかまれて、ばったり倒れてしまった。
そこへやってきたのは、八衢に彷徨っているキューバーであった。高姫はこれ幸いとキューバーに宣伝をはじめ、自分のあばら家に引っ張り込もうとする。
キューバーは宿を探していたところへ、渡りに舟と、高姫についていく。トンボは、二人がどんな相談を始めるやら窺いに、高姫の破れ屋に足音を忍ばせてつけていく。
主な登場人物: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm7006
愛善世界社版: 八幡書店版:第12輯 416頁 修補版: 校定版:73頁 普及版:38頁 初版: ページ備考:
001 黄昏時(たそがれどき)(あたま)から(つぼ)をかぶつたやうな(そら)(いろ)002(なん)とも()れぬ血腥(ちなまぐ)さい、003(はらわた)(えぐ)れる()うな(かぜ)がピユーピユーと()いてゐる。004(やせ)こけた(からす)二三羽(にさんば)005羽衣(はごろも)()いだ(かき)()(えだ)(こずゑ)諸共(もろとも)空腹(すきばら)(かか)へて(ふる)ふてゐる。
006 地上(ちじやう)枯草(かれくさ)一面(いちめん)()()ち、007(ところ)まんだら(あか)生地(きぢ)(あら)はしてゐる。008(なん)とも()れぬ、009いやらしい(むし)枯草(かれくさ)一面(いちめん)()りかこみ、010(ひと)(にほひ)がすると一斉(いつせい)(あつ)まり(きた)り、011人間(にんげん)(からだ)()はうとして()ちかまへてゐる。012そこへ(あら)はれて()たのは、013三年間(さんねんかん)中有界(ちううかい)にとめおかれ、014修業(しうぎやう)(めい)ぜられたウラナイ(けう)高姫(たかひめ)であつた。
015 高姫(たかひめ)新規(しんき)亡者(まうじや)一人(ひとり)(ともな)(なが)ら、016自分(じぶん)はヤツパリ現界(げんかい)(たち)(はたら)いてゐるつもりで、017野分(のわけ)()かれ(なが)ら、018東海道(とうかいだう)五十三次(ごじふさんつぎ)のやうな弊衣(へいい)()(まと)ひ、019新弟子(しんでし)のトンボと一緒(いつしよ)(みち)()(ひと)引張(ひつぱり)()まむと(まち)(かま)へて()た。
020トンボ『もし生宮様(いきみやさま)021もういい加減(かげん)(かへ)らうぢやありませぬか。022(なん)だか(この)街道(かいだう)(さび)しくて(さび)しくて(いぬ)()一匹(いつぴき)(とほ)らぬぢやありませぬか。023何時(いつ)まで蜘蛛(くも)()をかけて(せみ)がとまるのを()つやうにして()つても、024(せみ)()なくちや駄目(だめ)でせう』
025高姫(たかひめ)『これ、026トンボ、027(まへ)(なん)()()(よわ)(こと)()ふのだい。028仮令(たとへ)人間(にんげん)(とほ)らなくても、029(この)生宮(いきみや)此処(ここ)出張(しゆつちやう)して()れば、030沢山(たくさん)(みたま)(とほ)つて大弥勒(おほみろく)生宮(いきみや)御神徳(ごしんとく)()れ、031御光(ごくわう)(てら)され、032百人(ひやくにん)百人(ひやくにん)(なが)ら、033(かげ)(いただ)いて天国(てんごく)(のぼ)るのだぞえ。034それだから肉体人(にくたいじん)()なくても、035霊界人(れいかいじん)()さへすればいいのだ。036(まへ)俗眼(ぞくがん)では一人(ひとり)人間(にんげん)()ないやうに()えるだらうが、037(この)生宮(いきみや)()には、038今朝(けさ)から八万人(はちまんにん)(ばか)()たのだよ。039それはそれは(いそが)しい(こと)だよ。040(まへ)肉体(にくたい)(くも)つてゐるので、041あれ()けの亡者(まうじや)一人(ひとり)()につかぬのは無理(むり)もない。042(しか)(なが)今朝(けさ)から(とほ)つた八万人(はちまんにん)亡者(まうじや)が、043(まへ)(かほ)()(うらや)ましさうにしてゐたよ』
044ト『何故(なぜ)(また)(わたし)のやうな不幸者(ふしあわせもの)(うらや)ましさうにして(とほ)るのでせうか。045サツパリ合点(がてん)()きませぬがな』
046(たか)『それだからお(まへ)(めくら)()ふのだ。047()()えぬと黄金(こがね)(うてな)(すわ)つて()つても、048(どろ)(なか)突込(つきこ)まれて()るやうな()がするものだよ。049結構(けつこう)結構(けつこう)三千世界(さんぜんせかい)救世主(きうせいしゆ)050底津岩根(そこついはね)大弥勒(おほみろく)051()出神(でのかみ)直々(ぢきぢき)御用(ごよう)をさして(いただ)(なが)ら、052(なん)()勿体(もつたい)ないお(まへ)量見(れうけん)だえ。053(まへ)のやうな結構(けつこう)御用(ごよう)をさして(もら)ふものは、054何処(どこ)にあるものか。055それだから八万人(はちまんにん)精霊(せいれい)(うらや)ましさうにして(とほ)つたのだよ』
056ト『ヘーン、057(めう)ですな』
058(たか)『これ、059トンボ、060トンボーもない(こと)()ひなさるな。061「ヘーン、062(めう)ですな」とは(なん)だい。063この生宮(いきみや)さまをお(まへ)さまは馬鹿(ばか)にして()るのだな。064そんな量見(れうけん)生宮(いきみや)御用(ごよう)をして()ると神罰(しんばつ)立所(たちどころ)(あた)つて、065(あたま)(した)にし、066(あし)(うへ)にしてトンボ(がへ)りをせねばならぬぞや。067チツト心得(こころえ)なされ』
068ト『(わたし)やこの(あひだ)から、069(あま)(つら)いのと馬鹿(ばか)らしいので(じつ)(ところ)生宮様(いきみやさま)(すき)(うかが)ひ、070うまくトンボ(遁亡(とんぼう))しようかと(かんが)へて()りましたが、071(わたし)(うらや)むやうな人物(じんぶつ)八万人(はちまんにん)一日(いちにち)(とほ)るかと(おも)へば、072何処(どこ)()つても(おな)(こと)だ。073生宮様(いきみやさま)のお(そば)にマアしばらく御用(ごよう)をさして(いただ)きませう』
074(たか)『これ、075トンボ、076そら(なに)()ふぢやいな。077(しばら)御用(ごよう)をさして(いただ)くとは罰当(ばちあた)()078そんな量見(れうけん)()るやうなガラクタなら、079今日(けふ)から(ひま)をやる。080サア、081トツトと(かへ)つておくれ。082(まへ)()らなくても肉体(にくたい)(をんな)だから炊事(すゐじ)万端(ばんたん)()のものだよ。083無用(むよう)長物(ちやうぶつ)084ウドの大木(たいぼく)085体見(がらみ)(だふ)しの頓馬野郎(とんまやらう)だな。086(これ)からトンボと()()改名(かいめい)して、087トンマ野郎(やらう)()ふてやらう。088それがお(まへ)(しやう)()うてるだろ』
089ト『生宮様(いきみやさま)090トンマ野郎(やらう)とは、0901ひどいぢや御座(ござ)いませぬか』
091(たか)『ヘン、092三千世界(さんぜんせかい)救世主(きうせいしゆ)093底津岩根(そこついはね)大弥勒(おほみろく)094第一霊国(だいいちれいごく)天人(てんにん)095()出神(でのかみ)生宮(いきみや)のお(そば)御用(ごよう)さして(いただ)いて()るのぢやないか、096何程(なにほど)(かしこ)立派(りつぱ)人間(にんげん)でも、097(この)生宮(いきみや)()から()れば、098何奴(どいつ)此奴(こいつ)(みな)トンマ野郎(やらう)だよ。099大学(だいがく)博士(はかせ)だつてトンマ野郎(やらう)だ。100総理大臣(そうりだいじん)衆議院(しうぎゐん)議員(ぎゐん)になるやうな(やつ)101尚々(なほなほ)トンマ野郎(やらう)腰抜野郎(こしぬけやらう)だ。102(まへ)総理大臣(そうりだいじん)博士(はかせ)(おな)称号(しようがう)生宮(いきみや)から(あた)へられたのだから、103有難(ありがた)感謝(かんしや)しなさい』
104ト『生宮(いきみや)さま、105それでもあまりぢや御座(ござ)りませぬか。106どうか(もと)(とほ)りトンボと仰有(おつしや)つて(くだ)さいな』
107(たか)『さうだ。108そんならお(まへ)ドン(くさ)(をとこ)だから、109ドンボと()んで()げよう。110トンマ野郎(やらう)とは(すこ)マシだからな。111底津岩根(そこついはね)大弥勒様(おほみろくさま)112第一霊国(だいいちれいごく)天人(てんにん)113()出神(でのかみ)生宮(いきみや)ぢやぞえ』
114ト『もしもし生宮(いきみや)さま、115もうその(なが)たらしいお名前(なまへ)()たんのう(いた)しました。116どうぞ簡単(かんたん)()つて(くだ)さいな。117法性寺入道(ほふじやうじにふだう)間違(まちが)ひますがな』
118(たか)『こりや、119トンマ野郎(やらう)120そらナーン()かしてけつかるのだ。121トンマ野郎(やらう)(いや)なら、122ドンマ野郎(やらう)にして()げよう。123ああア、124何奴(どいつ)此奴(こいつ)(ろく)(やつ)一匹(いつぴき)()やアしないわ。125アゝゝゝゝ(あき)れた。126()いた(くち)早速(さつそく)には(ふさ)がりませぬわい、127イヽヽヽヽ何時(いつ)(まで)()つても何時(いつ)(まで)()つても生宮(いきみや)(まを)すことが(わか)らず、128改心(かいしん)出来(でき)ず、129イケ()かない野郎(やらう)だな。130ウヽヽヽヽ(うる)さい(ほど)131(くち)(すつぱ)くなる(ほど)132毎日日々(まいにちひにち)(からす)()かぬ()があつてもコケコーが(うた)はぬ(あさ)があるとも、133(たゆ)まず(くつ)せず御説教(おせつけう)してやるのに、134エヽヽヽヽ会得(ゑとく)()かぬとは(なん)()135オヽヽヽヽおそろしう大馬鹿(おほばか)だろ。136カヽヽヽヽ()んでくくめるやうに、137日夜(にちや)生宮(いきみや)説教(せつけう)も、138(うま)(みみ)(かぜ)()(ごと)く、139キヽヽヽヽ()いては()れず、140キマリの(わる)面付(つらつき)をして、141クヽヽヽヽ()(もの)(ばか)()をつけ、142苦労(くらう)(ばか)(ひと)にかけやがつて、143ケヽヽヽヽ()しからぬ怪体(けつたい)(けもの)だよ。144コヽヽヽヽこんな(こと)でどうして(この)法城(ほふじやう)(たも)てると(おも)ふかい。145サヽヽヽヽ(さて)(さて)(こま)つた、146シヽヽヽヽしぶとい代物(しろもの)だな。147(しに)(ぞこな)ひの腰抜(こしぬ)けと()ふのはお(まへ)(こと)だぞえ。148スヽヽヽヽ(すこ)しは生宮(いきみや)(こころ)推量(すいりやう)し、149(すす)んで神国(しんこく)成就(じやうじゆ)(ため)大活動(だいくわつどう)をしたらどうだい。150セヽヽヽヽ雪隠(せつちん)饅頭(まんぢゆう)()たやうな(つら)して(この)生宮(いきみや)(すね)(かじ)り、151トンマ野郎(やらう)()()はぬなどと(なに)()ふのだ。152ソヽヽヽヽそんな奴根性(どこんじやう)()つてゐる粗末(そまつ)代物(しろもの)を、153(たか)(こめ)()はして(やしな)ふてゐる(この)生宮(いきみや)も、154並大抵(なみたいてい)(こと)ぢやないぞえ。155タヽヽヽヽ(たれ)がこんなトンマ野郎(やらう)を、156仮令(たとへ)三日(みつか)でも世話(せわ)するものが御座(ござ)りませうかい』
157ト『チヽヽヽヽチツト無理(むり)ぢや御座(ござ)りませぬか、158畜生(ちくしやう)(なん)ぞのやうに、159トンマ野郎(やらう)だのドンマだのと、160あまりひどいです。161ツヽヽヽヽ(つき)(いつ)ぺん(くらゐ)162(かへる)附焼(つけやき)(ぐらゐ)(いただ)いて、163どうして荒男(あらをとこ)(からだ)(たも)てませう。164テヽヽヽヽ()(あし)(この)(とほ)筋張(すぢば)つて()ました。165(まる)ツきり(あふぎ)(ほね)()(がみ)()つたやうな()(かふ)になつて(しま)つたぢや御座(ござ)りませぬか。166トヽヽヽヽトンボだつて、167どうして貴女(あなた)(とも)に、168活動(くわつどう)出来(でき)ませうぞ。169チツとは(わたし)()(うへ)(あは)れんで(くだ)さい。170貴女(あなた)(ばか)美味(うま)(もの)()て、171いつも(わたし)には(いも)(かは)大根(だいこん)(ひげ)172水菜(みづな)赤葉(あかば)(ばか)り、1721()てがつて()るぢやありませぬか』
173(たか)『ナヽヽヽヽ(なに)()ふのぢやいな。174勿体(もつたい)ない、175その(こころ)では(ばち)(あた)るぞや、176ニヽヽヽヽ西(にし)(ひがし)(みなみ)(きた)(この)(とほ)(くも)()つた()(なか)177(つち)(うへ)に、178(なに)()いても(この)(とほ)り、179菜葉(なつぱ)(ひと)満足(まんぞく)出来(でき)ない(くら)がりの()ぢやないか。180(あか)()(ひと)つも(いただ)いたら結構(けつこう)ぢやと(おも)つて(よろこ)びなさい。181こんな(さむ)(かぜ)()()(なか)に、182夜分(やぶん)はヌヽヽヽヽぬつくりと(ぬく)(ちや)()んで、183煎餅布団(せんべいぶとん)(なか)へ、184(もぐ)()んで()れるぢやないか。185ネヽヽヽヽ(ねん)年中(ねんぢう)何一(なにひと)つ、186これと()(はたら)きもせず、187ノヽヽヽヽノラクラと野良仕事(のらしごと)さしても188(からす)(おど)しのやうに、1881()つて(ばか)()るなり、189ラヽヽヽヽ(らつち)もない皺枯声(しわがれごゑ)()して190(あたま)(いた)むやうな(うた)(うた)ひ、191リヽヽヽヽ悧巧(りかう)さうにトンマ野郎(やらう)()うて()れな(など)とは192(けつ)(あき)れますぞや。193ルヽヽヽヽ流浪(るらう)して()(ところ)がないから使(つか)つて(くだ)さい、194()いて(たの)んだぢやないか、195レヽヽヽヽ(れい)()(こと)(わす)れて、196不足(ふそく)(ばか)(まを)すとはホントにホントによい罰当(ばちあた)りだよ。197(まへ)神様(かみさま)(いまし)めで、198ロヽヽヽヽ牢獄(らうごく)突込(つつこ)まれてゐるのだ。199(しか)(なが)らお(まへ)肉体(にくたい)(この)生宮(いきみや)(かま)ふてゐるが、200その(たましひ)は、201()()()()(あそ)()(あそ)()いと()ふ、202大牢(たいらう)這入(はい)つてゐるのだよ、203フツフヽヽヽヽ』
204ト『ワヽヽヽヽ(わら)うて(くだ)さるな。205(わたし)はお(まへ)さまの()ふやうな(かん)(わる)人間(にんげん)ぢや御座(ござ)りませぬぞや。206これでも一時(いちじ)はバラモン(ぐん)のリユーチナント(まで)(つと)めて()武士(もののふ)ですよ。207ヰヽヽヽヽ何時(いつ)までもお(まへ)さまの(そば)()らうとは(おも)ひませぬから、208ウヽヽヽヽ(うる)さうても、209売口(うれくち)がある(まで)辛抱(しんばう)してやつてゐるのですよ。210ヱヽヽヽヽえぐたらしい(こと)(あさ)から(ばん)まで()かされて、211なんぼ軍人(ぐんじん)だつてお(けつ)(あき)れますよ。212(わたし)はもう貴女(あなた)のお(とも)(これ)でヲヽヽヽヽをしまひですよ』
213()()さうとする。214高姫(たかひめ)(あと)から(やせ)こけた()をグツと()し、215襟首(えりくび)(つか)二足(ふたあし)三足(みあし)(うしろ)()(なが)ら、
216(たか)『こりや灸箸(やいとばし)217麻幹人足(をがらにんそく)218()げるなら()げて()い。219燈心(とうしん)幽霊(いうれい)()たやうな(うで)をしやがつて、220線香(せんかう)(やう)(あし)をして、221かれいのやうな(うす)つぺたい(からだ)をして、222生宮様(いきみやさま)口答(くちごた)へするとは(もつ)ての(ほか)だ。223サア(うご)くなら(うご)いて()よれ』
224ト『イヤもう、225えらい(やいと)()ゑられました。226どうぞかれいこれ()はずに(ゆる)して(くだ)さい。227(ゆる)して(くだ)さらなもう仕方(しかた)()い。228あの谷川(たにがは)とうしん投身(とうしん))と出掛(でか)けます』
229(たか)『エーしやれ(どころ)かい』
230とパツと()(はな)した途端(とたん)にヒヨロ ヒヨロ ヒヨロと餓鬼(がき)(ごと)くヒヨロつき、231()れた萱草(かやぐさ)(なか)にパタリと()けて(しま)つた。
232(たか)『ホヽヽヽヽ生宮様(いきみやさま)にかかつたら、233バラモンのリユーチナントも(もろ)いものだな。234サアサア(これ)から(やかた)(かへ)り、235夕御飯(ゆふごはん)用意(ようい)でも(いた)しませう』
236とダン(じり)中空(ちうくう)にたわつかせ(なが)(かへ)らむとする。237(とき)しもあれ、238(めづ)らしくも(うた)(こゑ)(きこ)えて()た。239高姫(たかひめ)(この)(こゑ)()くや(いな)や、240(あやつ)人形(にんぎやう)(ごと)くクレリと(たい)(かは)し、
241『ヤア()()た、242これから(わし)正念場(しやうねんば)だ』
243大地(だいち)二三回(にさんくわい)石搗(いしつ)きを(はじ)めて(いさ)んでゐる。
244梵天(ぼんてん)帝釈(たいしやく)自在天(じざいてん)
245大国彦(おほくにひこ)大神(おほかみ)
246三千世界(さんぜんせかい)救世主(きうせいしゆ)
247(かみ)(ほとけ)()ふも(さら)
248青人草(あをひとぐさ)草木(くさき)まで
249(めぐみ)(つゆ)()(たま)
250(すく)はせ(たま)(たふと)さよ
251大黒主(おほくろぬし)大棟梁(だいとうりやう)
252(きよ)(をしへ)()(たま)
253七千余国(しちせんよこく)(つき)(くに)
254(ひと)つに(まる)めて(をさ)めむと
255バラモン(けう)遠近(をちこち)
256(ひら)(たま)へど如何(いか)にせむ
257三五教(あななひけう)やウラル(けう)
258(いきほ)仲々(なかなか)(つよ)くして
259(まこと)(かみ)御教(みをしへ)
260蹂躙(じうりん)するこそ是非(ぜひ)なけれ
261(いま)時節(じせつ)(いた)らぬか
262これ(ほど)(たふと)御教(みをしへ)
263数多(あまた)(ひと)(あふ)がれず
264誹毀(ひき)讒謗(ざんばう)(まと)となり
265()()(をしへ)(さび)()
266大黒主(おほくろぬし)権力(けんりよく)
267()されて表面(へうめん)バラモンの
268信者(しんじや)()けて()るなれど
269(こころ)(うち)はウラル(けう)
270三五教(あななひけう)(やつ)(ばか)
271こんな(こと)ではならないと
272大黒主(おほくろぬし)御心配(ごしんぱい)
273強圧的(きやうあつてき)軍隊(ぐんたい)
274(もち)ゐて信徒(しんと)召集(せうしふ)
275(いや)(おう)でもバラモンの
276(をしへ)(なび)かせくれんづと
277大足別(おほだるわけ)将軍(しやうぐん)
278三千余騎(さんぜんよき)兵士(つはもの)
279引率(いんそつ)させてデカタンの
280大高原(だいかうげん)進軍(しんぐん)
281トルマン(ごく)(ほふ)らむと
282(われ)にスコブツエン(しう)
283(ひら)かせ(たま)へどその(じつ)
284異名同宗(いめいどうしう)バラモンの
285(をしへ)(すこ)しも(かは)らない
286只々(ただただ)相違(さうゐ)一点(いつてん)
287バラモン(けう)より劇烈(げきれつ)
288信徒(しんと)修行(しゆぎやう)()ゆるのみ
289こんな(こと)でもしておかにや
290虎狼(こらう)(ひと)しい人心(じんしん)
291緩和(くわんわ)御国(みくに)(たも)つこと
292容易(ようい)出来(でき)るものでない
293かてて(くは)へて(この)(ごろ)
294思想(しさう)()()混乱(こんらん)
295アナアキズムやソシヤリズムが
296(いた)(ところ)出没(しゆつぼつ)
297大黒主(おほくろぬし)(この)天下(てんか)
298(いよいよ)(あやふ)くなつて()
299(われ)(この)()教線(けうせん)
300七千余国(しちせんよこく)拡張(くわくちやう)
301大黒主(おほくろぬし)失脚(しつきやく)
302見届(みとど)()まして(つき)(くに)
303いや永遠(とこしへ)統治(とうち)なし
304神力無双(しんりきむさう)英雄(えいゆう)
305()(うた)はれむ面白(おもしろ)
306(かみ)吾等(われら)(とも)にあり
307(われ)こそ(かみ)化身(けしん)ぞや
308(かみ)刃向(はむ)かふ奴輩(やつばら)
309何奴(どいつ)此奴(こいつ)容赦(ようしや)なく
310(ほろ)ぼし()れむ(わが)宗旨(しうし)
311アヽ面白(おもしろ)面白(おもしろ)
312いかなる(かみ)(をしへ)をも
313言向(ことむけ)(やは)大野原(おほのはら)
314(かぜ)草木(くさき)(なび)(ごと)
315振舞(ふるま)()れむ(わが)(ちから)
316吾等(われら)(かみ)化身(けしん)なり
317吾等(われら)(ちから)根元(こんげん)
318(きた)れよ(きた)四方(よも)(くに)
319(とり)(けだもの)(わか)ちなく
320キユーバーが配下(はいか)としてやらう
321イツヒヽヽヽイツヒヽヽヽ
322()面白(おもしろ)くなつて()
323(てん)(くも)りて(ひかり)なく
324地上(ちじやう)()えて草木(くさき)さへ
325(みな)()(しぼ)()(なか)
326スコブツエン(しう)(ただ)(ひと)
327旭日(あさひ)(てん)(のぼ)るごと
328日々(ひにち)毎日(まいにち)(さか)()
329ウツフヽヽヽヽウツフヽヽヽヽ』
330大法螺(おほぼら)()()(なが)四辻(よつつじ)(まで)やつて()た。331高姫(たかひめ)はキユーバーの姿(すがた)()るより、332カン(ばし)つた(こゑ)にて、
333『これこれ遍路(へんろ)さま、334一寸(ちよつと)()つて(くだ)さい。335(まへ)一寸(ちよつと)()ても、336(もの)(わか)りさうな立派(りつぱ)(をとこ)らしい。337(わたし)三千世界(さんぜんせかい)救世主(きうせいしゆ)338(おほ)みろく太柱(ふとばしら)339第一霊国(だいいちれいごく)天人(てんにん)340()出神(でのかみ)生宮(いきみや)ぢやぞえ。341サア一寸(ちよつと)342(わたし)(やかた)(まで)()(くだ)さい。343結構(けつこう)結構(けつこう)なお(はなし)()かして()げませうぞや』
344キユーバー『(なに)345(まへ)救世主(きうせいしゆ)()ふのか、346フヽヽヽフーン、347はてな』
348(たか)『これ、349遍路(へんろ)さま、350(なに)がフヽヽヽフンだい。351はてな……(どころ)か、352これから()(はじ)まり、353弥勒出現(みろくしゆつげん)354神代(かみよ)樹立(じゆりつ)355()(しま)ひの()(はじ)まりぢやぞえ』
356キユ『ハヽヽヽヽヽ(なん)面白(おもしろ)(ばあ)さまだな。357(さいは)()(くれ)(こと)でもあり、358そこらに宿(やど)もなし、359(ひと)宿()めて(いただ)かうかな』
360(たか)『サアサア宿(とま)つて(くだ)さい。361結構(けつこう)結構(けつこう)なお(はなし)をして()げますぞや、362ホヽヽヽヽヽ。363トンボの(やつ)到頭(たうとう)(くさ)(なか)(うづ)もつて(しま)ひよつた。364あんな(やつ)アどうならふと(かま)(こと)はない。365生宮様(いきみやさま)(たい)して理窟(りくつ)(ばか)(ほざ)くのだもの。366(なん)()(なか)(めう)なものだな。367一人(ひとり)(やつ)愛想(あいさう)づかして()げたと(おも)へば、368チヤーンと神様(かみさま)(かは)りを(こしら)へて(くだ)さる。369この遍路(へんろ)は、370どうやら生宮(いきみや)片腕(かたうで)になるかも()れぬぞ。371ホヽヽヽヽヽ』
372 トンボは最前(さいぜん)から(くさ)(なか)()(かく)して高姫(たかひめ)様子(やうす)(かんが)へてゐたが、373……こんな(やつ)()られちや自分(じぶん)はもう足上(あしあが)りだ。374(しか)(なが)高姫(たかひめ)(やつ)375あんな(をとこ)引張(ひつぱ)()んで、376どんな相談(さうだん)をしとるか()れぬ。377今晩(こんばん)()(かく)378(やかた)(そと)から二人(ふたり)(はなし)()いてやらねばなるまい…………と思案(しあん)(さだ)め、379両人(りやうにん)岩山(いはやま)(ふもと)(やぶ)()(かへ)つて()(うしろ)から、380(やみ)(さいは)足音(あしおと)(しの)ばせついて()く。
381大正一四・八・二三 旧七・四 於由良秋田別荘 北村隆光録)
   
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10/26【霊界物語ネット】大本神諭を「年月日順」で並べた時の順序が、一部おかしいものがあったので修正しました。(os176,192,193,191,235 の5つ)