霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第三章 行進歌(かうしんか)〔一九二〇〕

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 第76巻 天祥地瑞 卯の巻 篇:第1篇 春風駘蕩 よみ(新仮名遣い):しゅんぷうたいとう
章:第3章 行進歌 よみ(新仮名遣い):こうしんか 通し章番号:1920
口述日:1933(昭和8)年12月05日(旧10月18日) 口述場所:水明閣 筆録者:林弥生 校正日: 校正場所: 初版発行日:1934(昭和9)年3月23日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
一行は、曲津神の妨げを見破り追い払い、行進歌を歌いながら進んでいく。一応は鋭敏鳴出の神のウの言霊を賛美する行進歌を歌っていく。
各々神々は歌を歌いながら進んでいき、狭別比女は、言霊歌によって黒雲を跡形もなく吹き散らした。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日: OBC :rm7603
愛善世界社版: 八幡書店版:第13輯 506頁 修補版: 校定版:192頁 普及版: 初版: ページ備考:
001 八十(やそ)曲津見(まがつみ)(かみ)は、002高野(たかの)比女(ひめ)(かみ)一行(いつかう)行手(ゆくて)(さまた)げむとして、003(そこ)ひも()れぬ深溪川(ふかたにがは)()(へん)じさやり()たりけるが、004高野(たかの)比女(ひめ)(かみ)烱眼(けいがん)看破(かんぱ)され、005鋭敏鳴出(うなりづ)(かみ)生言霊(いくことたま)()たれて、006(たちま)煙散(えんさん)霧消(むせう)(てい)たらくとなり、007(かぜ)のまにまに(ひがし)(そら)(たか)()()りければ、008一行(いつかう)十柱(とはしら)(かみ)駿馬(はやこま)(むち)うち、009大野(おほの)(はら)御歌(みうた)うたひつつ(ひがし)をさして(すす)ませ(たま)ふ。
010 高野(たかの)比女(ひめ)(かみ)御歌(みうた)
011高天原(たかあまはら)()(のぼ)
012天津(あまつ)高宮(たかみや)(まう)でつつ
013()大神(おほかみ)大神言(おほみこと)
014かかぶりまつりて一同(いちどう)
015(こころ)(こま)()(なほ)
016今迄(いままで)なやみし村肝(むらきも)
017わが魂線(たましひ)()れにつつ
018鋭敏鳴出(うなりづ)(かみ)先頭(せんとう)
019天津(あまつ)女雄(めを)(かみ)(ともな)ひて
020(ひがし)宮居(みや)(かへ)りゆく
021紫微(しび)天界(てんかい)大野原(おほのはら)
022(きよ)くさやけく()みきらひ
023(はやし)(さへづ)百鳥(ももどり)
024(こゑ)(すが)しく(ひび)きつつ
025百草(ももぐさ)千草(ちぐさ)()(にほ)
026根本(ねもと)にすだく(むし)()
027天界(みくに)(はる)をうたふなり
028()()(かぜ)(さわや)かに
029(われ)()(おも)()ででゆく
030ああ惟神(かむながら)々々(かむながら)
031今日(けふ)旅路(たびぢ)(たの)しけれ
032これに()()瑞御霊(みづみたま)
033わが()(かみ)曲津見(まがつみ)
034伊猛(いたけ)りくるふ荒野原(あらのはら)
035()()についで(すす)みつつ
036(もも)(なや)みを()びながら
037()大神(おほかみ)御依(みよ)さしの
038神業(みわざ)(つか)(たま)ふべく
039(すす)ませ(たま)雄々(をを)しさよ
040(われ)()女神(めがみ)()なりせば
041四季(しき)(はな)()高地秀(たかちほ)
042(やす)聖所(すがど)(つか)へつつ
043月日(つきひ)(あだ)におくらむや
044(ふたた)天津(あまつ)高宮(たかみや)
045()大神(おほかみ)のみことのり
046(うけたま)はりて村肝(むらきも)
047(こころ)(そら)()(わた)
048いよいよ聖地(せいち)(まも)らむと
049万里(ばんり)(こま)(また)がりて
050(かへ)らむ(みち)をあら不思議(ふしぎ)
051八十(やそ)曲津見(まがつみ)千丈(せんぢやう)
052深溪川(ふかたにがは)()(へん)
053(われ)()行手(ゆくて)をさへぎりつ
054(よこた)はれるぞいまはしき
055ここにウ(ごゑ)言霊(ことたま)
056なり()(たま)ひし鋭敏鳴出(うなりづ)
057(かみ)言霊(ことたま)(いさ)ましく
058()()(たま)へば曲神(まがかみ)
059(あや)しき(くも)()(へん)
060西(にし)()(かぜ)にまくられて
061(ひがし)(そら)にはかなくも
062()()せたるぞ面白(おもしろ)
063ああ惟神(かむながら)々々(かむながら)
064(ひがし)宮居(みや)聖所(すがどこ)
065(こころ)(きよ)()(きよ)
066(あさ)(ゆふ)なを(みそぎ)して
067岐美(きみ)御幸(みさち)(いの)りつつ
068(つか)へまつらむ(たの)しさよ』
069 鋭敏鳴出(うなりづ)(かみ)御歌(みうた)うたひ(たま)ふ。
070()大神(おほかみ)神言(みこと)もて
071天津(あまつ)高宮(たかみや)大前(おほまへ)
072(つつし)(ゐやま)(かしこ)みて
073御樋代(みひしろ)(がみ)(まも)りつつ
074万里(ばんり)荒野(あらの)()ちわたり
075いよいよ此処(ここ)()()れば
076邪気(じやき)かたまりて曲津見(まがつみ)
077なり()雲霧(くもきり)わかしつつ
078深溪川(ふかたにがは)()(へん)
079(われ)()行手(ゆくて)をさへぎりぬ
080高野(たかの)比女(ひめ)はすばしくも
081曲津(まが)正体(しやうたい)看破(みやぶ)らし
082生言霊(いくことたま)()りませば
083()にもとわれは(おどろ)きて
084ウの言霊(ことたま)のある(かぎ)
085金剛力(こんがうりき)発揮(はつき)して
086(うづ)言霊(ことたま)()りつれば
087流石(さすが)曲津見(まがつみ)()(おそ)
088(くも)(かすみ)()()りぬ
089そのたまゆらに溪川(たにがは)
090(あと)かたもなく()()せて
091(くさ)莽々(ばうばう)()えにつつ
092百花(ももばな)千花(ちばな)()()ちて
093(むし)のなく()もさやさやに
094天界(みくに)(はる)となりにけり
095ああ惟神(かむながら)々々(かむながら)
096生言霊(いくことたま)(さちは)ひに
097わが()(みち)(たひら)けく
098いと(やす)らけく(ひら)かれて
099(またが)(こま)(いさ)ましく
100(ひづめ)(そろ)へて(いなな)きつ
101()てなき野辺(のべ)(すす)むなり
102行手(ゆくて)如何(いか)なる曲津見(まがつみ)
103さやりて(わざはひ)なすとても
104()大神(おほかみ)(たま)ひてし
105生言霊(いくことたま)(さちは)ひに
106()(かみ)(たち)をやすやすと
107(ひがし)宮居(みや)におくるべし
108ああ惟神(かむながら)々々(かむながら)
109(かみ)(まも)りの(つよ)ければ
110御樋代(みひしろ)(がみ)(たち)心安(うらやす)
111思召(おぼしめ)しませ鋭敏鳴出(うなりづ)
112(かみ)真心(まごころ)()らしつつ
113ここに所信(しよしん)()べまつる
114ああ惟神(かむながら)々々(かむながら)
115御霊(みたま)(さち)はへましませよ』
116 朝香(あさか)比女(ひめ)(かみ)馬上(ばじやう)(ゆたか)(うた)はせ(たま)ふ。
117『われ()(かみ)(えら)まれて
118御樋代(みひしろ)(がみ)となりながら
119(こころ)(くも)(たま)ねぢけ
120生言霊(いくことたま)(にご)らへば
121御子(みこ)()神業(わざ)にふさはずと
122百神(ももがみ)(たち)(あざけ)りを
123(うら)みし(こと)(はづ)かしき
124太元(おほもと)顕津男(あきつを)(かみ)
125(よわ)(こころ)()たさねど
126百神(ももがみ)(たち)(あざけ)りを
127五月蠅(うるさ)(おぼ)()しまして
128しばしためらひ(たま)ひつつ
129御樋代(みひしろ)(がみ)魂線(たましひ)
130ひたに(くも)れる有様(ありさま)
131(うかが)()りていち(はや)
132(ひがし)宮居(みや)()()たし
133彼方(あなた)此方(こなた)間配(まくば)れる
134八十(やそ)比女神(ひめがみ)見合(みあ)ひして
135国魂神(くにたまがみ)()まさむと
136(こころ)(こま)(むち)うちて
137()()(たま)ひし(かしこ)さよ
138(われ)()御樋代(みひしろ)(がみ)(たち)
139岐美(きみ)無情(むじやう)(うら)みつつ
140ただ(いたづら)(つき)()
141(うと)みかこちて()ぎにけり
142ああ惟神(かむながら)々々(かむながら)
143(かみ)(こころ)白雲(しらくも)
144(そら)にさまよふ(ごと)くなり
145()大神(おほかみ)御光(みひかり)
146()らされ今日(けふ)よりわが(たま)
147月日(つきひ)(ごと)(かがや)きて
148(こころ)にひそむ曲神(まがかみ)
149在処(ありか)(くま)なく(さと)りたり
150そも天界(てんかい)(かなめ)なる
151神業(みわざ)といふは言霊(ことたま)
152水火(いき)(きよ)めて()みきらし
153(あさ)(ゆふ)なに(みそぎ)して
154(あい)(しん)との(みち)(まも)
155真心(まごころ)こめて大神(おほかみ)
156(つか)ふるよりは(ほか)になし
157かくも(さと)りし(うへ)からは
158()大神(おほかみ)(うら)むまじ
159岐美(きみ)無情(むじやう)もかこつまじ
160(こころ)(たひら)(やす)らかに
161八咫(やあた)(かがみ)()みきりて
162この天界(てんかい)永久(とこしへ)
163(つか)へまつらむ真心(まごころ)
164いよいよ今日(けふ)(かた)めたり
165ああ惟神(かむながら)々々(かむながら)
166(かみ)(まも)りの(ふか)くあれ
167恩頼(みたまのふゆ)(さき)くあれ』
168 天津(あまつ)女雄(めを)(かみ)は、169馬上(ばじやう)(ゆたか)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
170筑紫(つくし)宮居(みや)()()でて
171紫微(しび)天界(てんかい)旅枕(たびまくら)
172御樋代(みひしろ)(がみ)御尾前(みをさき)
173(まも)(つか)へて(いま)此処(ここ)
174いそいそ(すす)()()れば
175言霊(ことたま)(けが)(かた)まりて
176八十(やそ)曲津見(まがつみ)(うま)()
177深溪川(ふかたにがは)()(へん)
178(われ)()(たび)ゆく(みち)()
179さへぎりゐたるゆゆしさに
180(ごゑ)(うま)れし神柱(かむばしら)
181鋭敏鳴出(うなりづ)(かみ)(ふる)()
182(ちから)(かぎ)りに言霊(ことたま)
183天地(てんち)()れよと()(たま)
184(つよ)御稜威(みいづ)辟易(へきえき)
185八十(やそ)曲津(まがつ)(たちま)ちに
186(くも)(へん)じて(そら)(たか)
187(かぜ)のまにまに()()せぬ
188ああ惟神(かむながら)言霊(ことたま)
189水火(いき)(ちから)(たふと)さよ
190(われ)()(いま)村肝(むらきも)
191(こころ)(くも)()れざれば
192如何(いか)言霊(ことたま)()るとても
193草木(くさき)(こずゑ)ゆるぐより
194(ほか)(いさを)()かりける
195(むす)びの水火(いき)(きよ)まりし
196鋭敏鳴出(うなりづ)(かみ)のけなげにも
197()()(たま)言霊(ことたま)
198わが魂線(たましひ)(そこ)までも
199()みわたりつつ天地(あめつち)
200ひそめる(まが)のかげもなく
201(くも)(かすみ)()()りぬ
202ああ惟神(かむながら)々々(かむながら)
203今日(けふ)より(こころ)(あらた)めて
204生言霊(いくことたま)()ぎすませ
205(ひがし)宮居(みや)朝夕(あさゆふ)
206(つか)へまつりて天界(かみくに)
207神業(みわざ)(つか)百神(ももがみ)
208日々(ひび)(さち)をば(いの)るべし
209(こま)(いさ)みて(たてがみ)
210前後(ぜんご)左右(さいう)()りながら
211(はな)()野辺(のべ)をしやんしやんと
212(すす)()くこそ(たの)しけれ
213わが()(さき)(はろか)なり
214行手(ゆくて)如何(いか)なる曲神(まがかみ)
215さやらむ(ためし)ありとても
216言霊(ことたま)(きよ)鋭敏鳴出(うなりづ)
217(かみ)先頭(せんとう)()ちまさば
218(われ)()(なん)(おそ)れなく
219(したが)ひゆくこそ(かしこ)けれ
220ああ惟神(かむながら)々々(かむながら)
221天界(みくに)(たび)(さち)あれよ
222天界(みくに)(たび)(さち)あれよ』
223 ここに香具(かぐ)比女(ひめ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
224見渡(みわた)せば大野(おほの)(おく)(くも)たちて
225御空(みそら)(つき)はかくろひにけり
226昼月(ひるづき)のかげを(つつ)みし黒雲(くろくも)
227曲津見(まがつみ)水火(いき)()れるなるらむ
228(わが)(こま)(いさ)(すす)めど大空(おほぞら)
229月日(つきひ)(かげ)はうすらぎにつつ
230曲神(まがかみ)行手(ゆくて)にさやり()るならむ
231天地(あめつち)にはかに(くも)らひにけり
232高野(たかの)比女(ひめ)御後(みあと)(したが)ひわれは(いま)
233大野(おほの)(たび)(つづ)けけるかも
234曲津見(まがつみ)深溪川(ふかたにがは)(へん)じつつ
235わが()(みち)にさやりけるかな
236鋭敏鳴出(うなりづ)(かみ)言霊(ことたま)(さち)はひて
237(くも)となりつつ曲津(まが)()せけり
238()(かみ)神言(みこと)()けて(かへ)りゆく
239(みち)にさやりし曲津(まが)忌々(ゆゆ)しき』
240 梅咲(うめさく)比女(ひめ)(かみ)御歌(みうた)うたひ(たま)ふ。
241十柱(とはしら)(かみ)()らせる白駒(しらこま)
242(ひづめ)(おと)のいさましきかも
243(つち)(わか)荒野(あらの)(はら)(わた)りゆく
244(こま)(ひづめ)はふかく(のこ)れり
245(こま)()めて(ひがし)宮居(みや)(かへ)りゆく
246わが旅立(たびだ)ちの(さき)かれと(いの)
247わが()かむ(みち)をさへぎり曲津見(まがつみ)
248深溪川(ふかたにがは)となりて()しはや
249鋭敏鳴出(うなりづ)生言霊(いくことたま)にやらはれて
250あはれ曲津(まがつ)()()せにけり
251(やま)()一度(いちど)(くら)くなりにけり
252月日(つきひ)(つつ)みし(しこ)黒雲(くろくも)
253この(あた)曲神(まがかみ)(たち)黒雲(くろくも)
254(あみ)()りつつ(なや)むるなるらむ
255とにもあれかくにもあれや言霊(ことたま)
256水火(いき)(つづ)けて聖所(すがど)(かへ)らむ』
257 寿々子(すずこ)比女(ひめ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
258(くも)(まく)十重(とへ)二十重(はたへ)(つつ)むとも
259(なに)(おそ)れむ(かみ)()()
260()(かみ)とともにある()今日(けふ)(たび)
261さやらむものは(ほろ)びゆくべし
262十柱(とはしら)(かみ)()()ちさやらむと
263()()ぶるならむ曲津見(まがつみ)(かみ)
264惟神(かむながら)(かみ)神言(みこと)(かしこ)みて
265(われ)()聖所(すがど)(かへ)りゆくなり
266さまざまの奸計(たくみ)(わな)()るとても
267(やぶ)りて(すす)まむ言霊(ことたま)水火(いき)
268天界(てんかい)(あい)(しん)との神国(みくに)なれば
269虚偽(きよぎ)(ゆる)さじ(あく)はゆるさじ
270曲神(まがかみ)(うそ)(まこと)とかまへつつ
271真言(まこと)(かみ)にさやらむとすも
272(あさ)ましき(こころ)なるかも曲津見(まがつみ)
273奸計(たくみ)のわざは(たちま)(やぶ)れぬ』
274 宇都子(うづこ)比女(ひめ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
275鋭敏鳴出(うなりづ)(かみ)(まも)られゆく(みち)
276さやらむ曲津見(まがつみ)はなしと(おも)へり
277曲津見(まがつみ)(わざはひ)如何(いか)(つよ)くとも
278ウの言霊(ことたま)にひらき(すす)まむ
279われも(また)(ごゑ)になりし女神(めがみ)なれば
280曲津(まが)奸計(たくみ)如何(いか)(おそ)れむ
281大空(おほぞら)月日(つきひ)をのみし黒雲(くろくも)
282八十(やそ)曲津見(まがつみ)姿(すがた)なりける
283大空(おほぞら)(ふう)じて八十(やそ)曲津見(まがつみ)
284月日(つきひ)(かげ)をさへぎりてをり
285()てしばし(うづ)言霊(ことたま)()()げて
286(しこ)黒雲(くろくも)四方(よも)()らさむ
287わが伊行(いゆ)(みち)(かた)へに百千花(ももちばな)
288()きにほひつつ(はる)(さか)えけり
289(はる)()(こま)(なら)べて(すす)みゆく
290わが旅立(たびだ)ちを(いさ)ましく(おも)
291(とり)うたひ胡蝶(こてふ)()へる(はる)()
292(こま)(なら)べて伊行(いゆ)くたのしさ
293曲津見(まがつみ)奸計(たくみ)たくみし深溪川(ふかたにがは)
294生言霊(いくことたま)()()せにけり
295わが伊行(いゆ)(みち)にさやらむ曲津(まが)あらば
296(こま)(ひづめ)蹶散(けち)らし(すす)まむ』
297 狭別(さわけ)比女(ひめ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
298『はろばろと遠野(とほの)(たび)(つづ)けつつ
299日々(ひび)聖所(すがど)(ちか)づく(たの)しさ
300()(かぜ)もいと(やはら)かに百鳥(ももとり)
301(こゑ)はさやけく()みわたる(はる)
302大空(おほぞら)をつつみし(しこ)黒雲(くろくも)
303おちつかぬがにたち(まよ)ひつつ
304科戸辺(しなどべ)(かみ)御水火(みいき)(さち)はひて
305()()らすらむ黒雲(くろくも)(まく)
306(やま)となり溪川(たにがは)となり(くも)となり
307曲津見(まがつみ)行手(ゆくて)にさやらむとすも
308(おそ)るべきもの(ひと)つなき天界(かみくに)
309()きてはたらく()(たの)しけれ
310万世(よろづよ)(すゑ)(すゑ)まで(かた)(つた)
311御稜威(みいづ)()らさむ言霊(ことたま)(たび)
312瑞御霊(みづみたま)万里(ばんり)(たび)()たせども
313(つき)をし()れば(さび)しからずも
314わが岐美(きみ)御霊(みたま)こもりし月光(つきかげ)
315つつみし(くも)(にく)らしきかも
316狭別(さわけ)比女(ひめ)(かみ)神言(みこと)言霊(ことたま)
317御空(みそら)雲霧(くもきり)さわけ()らさむ』
318 ()くうたひ(たま)へば、319科戸(しなど)(かみ)(うべな)(たま)ひけむ、320科戸辺(しなどべ)(かぜ)(にはか)()()でて、321四方(よも)八方(やも)雲霧(うんむ)()()らし、322さしもの黒雲(くろくも)(あと)かたもなく()()せにける。
323 この(さま)(なが)めて花子(はなこ)比女(ひめ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
324狭別(さわけ)比女(ひめ)(かみ)神言(みこと)言霊(ことたま)
325御空(みそら)(くも)()()せしはや
326久方(ひさかた)(そら)黒雲(くろくも)()りにつつ
327月日(つきひ)(かみ)はかがやき(たま)へり
328()(うへ)()()らひたる百花(ももばな)
329()まひ(がほ)なり月日(つきひ)をがみて
330百鳥(ももとり)(こゑ)もさやかに(きこ)ゆなり
331御空(みそら)(くも)()()りしより
332天界(かみくに)(たび)をつづくる白駒(しらこま)
333(ひづめ)(おと)()えわたりつつ
334野辺(のべ)()(かぜ)さへ(かを)(はる)()
335(こま)(なら)べて(すす)(たの)しさ』
336 小夜子(さよこ)比女(ひめ)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
337科戸辺(しなどべ)(かぜ)()りにし黒雲(くろくも)
338(いはほ)となりて(みち)にさやらむ
339()りはてし(くも)彼方(かなた)大空(おほぞら)
340伊寄(いよ)(つど)ひて(みね)となりつつ
341もうもうと()()()()(くも)(みね)
342なりて行手(ゆくて)にさやる曲津見(まがつみ)
343曲津見(まがつみ)(たけ)びは如何(いか)(つよ)くとも
344(こま)(ひづめ)にかけて(すす)まむ
345(うるは)しき(きよ)天界(みくに)(なか)にして
346由々(ゆゆ)しきかもよ曲津見(まがつみ)(たけ)びは
347鋭敏鳴出(うなりづ)(かみ)(いさを)村肝(むらきも)
348(こころ)はつよく(ふと)らひにけり
349わが(こころ)ふくれひろごり天地(あめつち)
350()()らひつつ(いさ)みけるはや
351この(うへ)如何(いか)なる曲津(まが)のさやるとも
352(なに)かおそれむ(かみ)にあるわれは』
353 天津(あまつ)女雄(めを)(かみ)御歌(みうた)()ませ(たま)ふ。
354高野(たかの)比女(ひめ)(かみ)神言(みこと)(したが)ひて
355ゆく天界(かみくに)(たび)(たの)しも
356曲神(まがかみ)(すき)をねらへるこの(たび)
357生言霊(いくことたま)(やす)(すす)まむ
358鋭敏鳴出(うなりづ)(かみ)(いさを)曲神(まがかみ)
359(くも)(かすみ)()()せにけり
360梅咲(うめさく)比女(ひめ)(かみ)神言(みこと)(さち)はひに
361()()(かぜ)(かむ)ばしきかな
362香具(かぐ)比女(ひめ)御魂(みたま)(さち)はひ非時(ときじく)
363香具(かぐ)()()(かを)りこそすれ
364寿々子(すずこ)比女(ひめ)(かみ)神言(みこと)言霊(ことたま)
365()(きよ)まりぬこの天地(あめつち)
366朝香(あさか)比女(ひめ)(かみ)面勝(おもかつ)(かみ)にして
367またも射向(いむか)(かみ)にましける
368宇都子(うづこ)比女(ひめ)(かみ)神言(みこと)言霊(ことたま)
369いと(うるは)しく()(わた)りけり
370狭別(さわけ)比女(ひめ)(かみ)言霊(ことたま)(さち)はひて
371御空(みそら)(くも)()()りにける
372花子(はなこ)比女(ひめ)生言霊(いくことたま)(さち)はひに
373(もも)木草(きぐさ)(はな)()ちにけり
374小夜子(さよこ)比女(ひめ)()らせる稜威(いづ)言霊(ことたま)
375真昼(まひる)(つき)はあらはれにける』
376 ()くの(ごと)く、377神々(かみがみ)各自(おのもおのも)御歌(みうた)うたはせ(たま)ひつつ、378馬上(ばじやう)ゆたかに()られながら春風(はるかぜ)(わた)大野(おほの)(はら)を、379()()についで(すす)ませ(たま)ふ。
380昭和八・一二・五 旧一〇・一八 於水明閣 林弥生謹録)

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5/8【霊界物語ネット】霊界物語ネットに出口王仁三郎の第六歌集『霧の海』を掲載しました。
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