霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第八章 聖雄(せいいう)英雄(えいいう)

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 特別篇 山河草木 入蒙記 篇:第2篇 奉天より洮南へ よみ(新仮名遣い):ほうてんよりとうなんへ
章:第8章 聖雄と英雄 よみ(新仮名遣い):せいゆうとえいゆう 通し章番号:
口述日:1925(大正14)年08月 口述場所: 筆録者: 校正日: 校正場所: 初版発行日:1925(大正14)年2月14日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
水也商会の佐々木が通訳となって、盧占魁と日出雄の会見が始まった。盧占魁は目もとの凛とした英雄的人物で、日出雄、真澄別は相提携するに可と判断した。
盧占魁はかつてから日出雄の名を聞いていたと言い、ぜひ日出雄の下で使ってください、と挨拶した。日出雄は共に東亜存立のために尽くしましょう、と返した。ただこれだけで、両者の会談は済んだのであった。
二月十六日、盧占魁の公館で内外蒙古救援軍組織について、会合があった。会議の大略は、張作霖の了解を得ること、武器を購入すること、大本ラマ教を創立し、日出雄がダライラマ、真澄別がパンチェンラマとなり、盧占魁を従えて蒙古に進入すること、とであった。
元来、蒙古で日本人が蒙古人に布教することは禁じられているが、日出雄は五大教の宣伝使でもあるので、容易に宣教を行うことができるのであった。
一同が準備を行ううちに、二月十八日、張作霖から盧占魁に対して、内外蒙古出征の命が下ってきた。十個旅団が組織され、日地月星を染め抜いた大本更始会の徽章が旗印となった。
また、日出雄は大本ラマ教の経文を、盧占魁公館内にて神示によりしたためた。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考:2024/1/5出口王仁三郎全集第6巻を底本として校正。 タグ: データ凡例: データ最終更新日:2024-01-06 16:37:06 OBC :rmnm08
愛善世界社版:69頁 八幡書店版:第14輯 573頁 修補版: 校定版:69頁 普及版: 初版: ページ備考:
001 寒月(かんげつ)冴渡(さえわた)り、002烈風(れつぷう)吹荒(ふきすさ)奉天(ほうてん)日本(につぽん)租界(そかい)(はな)れて二台(にだい)自動車(じどうしや)003まつしぐらに東三省(とうさんしやう)陸軍(りくぐん)中将(ちうじやう)()占魁(せんくわい)公館(こうくわん)()いた。004一方(いつぱう)大本(おほもと)(ぜん)教主輔(けうしゆほ)大怪物(だいくわいぶつ)仇名(あだな)をとつた(みなもと)日出雄(ひでを)005一方(いつぱう)陸軍(りくぐん)中将(ちうじやう)蒙古(もうこ)英雄(えいいう)006馬賊(ばぞく)大巨頭(だいきよとう)()占魁(せんくわい)との会見(くわいけん)である。007真澄別(ますみわけ)008岡崎(をかざき)鉄首(てつしゆ)009唐国別(からくにわけ)010佐々木(ささき)弥市(やいち)011大倉(おほくら)伍一(ごいち)012(やう)萃廷(すゐてい)013守高(もりたか)014名田彦(なだひこ)面々(めんめん)015()()公館(こうくわん)にストーブを(なか)()き、016円形(ゑんけい)()(つく)つて椅子(いす)腰打掛(こしうちか)け、017蒙古(もうこ)進出(しんしゆつ)英雄(えいゆう)(てき)協議(けふぎ)(ふけ)つた。018佐々木(ささき)支那語(しなご)()くするので、019(かれ)日出雄(ひでを)()との通弁(つうべん)(つと)めた。
020 佐々木(ささき)()占魁(せんくわい)(ゆび)さし、
021佐々木先生(せんせい)022(この)(かた)()占魁(せんくわい)さんです』
023日出雄(ひでを)成程(なるほど)024一見(いつけん)しても目元(めもと)(りん)とした英雄(えいゆう)(てき)人物(じんぶつ)だ。025(この)(をとこ)ならば(なに)()ふに(およ)ばぬ、026一切(いつさい)万事(ばんじ)委任(まか)せやう。027真澄別(ますみわけ)さん、028あなた()(かんが)へますか』
029真澄別(ますみわけ)(かへり)みた。030真澄別(ますみわけ)微笑(びせう)(なが)ら『(よろ)しからう』と(こた)へた。031()日出雄(ひでを)(むか)つて()ふ。
032盧占魁(わたくし)十年前(じふねんぜん)七万(しちまん)精兵(せいへい)引率(いんそつ)して、033(だい)庫倫(クウロン)()占領(せんりやう)しました。034(その)(とき)二十九(にじふきう)(さい)でした。035それから新彊(しんきやう)()雲南(うんなん)(まで)活動(くわつどう)しました。036それから奉直(ほうちよく)戦争(せんさう)にも参加(さんか)した(こと)もあります。037(わたくし)上海(シヤンハイ)にゐる(とき)(そん)逸仙(いつせん)孫文の号()ひ、038先生(せんせい)()高名(かうめい)(うけたま)はり、039機会(きくわい)があらば()面会(めんくわい)(ねが)ひたいと、0391(つね)憧憬(どうけい)して()りましたが、040機縁(きえん)(じゆく)したと()えて、041今日(こんにち)拙宅(せつたく)(おい)先生(せんせい)面会(めんくわい)する(こと)()たのは、042(わたくし)()つては光栄(くわうえい)(いた)りです。043どうか(わたくし)をあなたの(した)使(つか)つて(くだ)さい。044屹度(きつと)貴方(あなた)目的(もくてき)(かな)ふべく活動(くわつどう)をしてお()()けるでせう』
045日出雄(ひでを)相互(さうご)協心(けふしん)戮力(りくりよく)046東亜(とうあ)存立(そんりつ)開発(かいはつ)(ため)(つく)しませう』
047 二人(ふたり)応答(おうたふ)(これ)にて()んだのである。048宗教界(しうけうかい)英雄(えいいう)馬賊界(ばぞくかい)英雄(えいいう)とが肝胆(かんたん)相照(あひてら)して空前(くうぜん)絶後(ぜつご)大業(たいげふ)企図(きと)したのは、049(じつ)小説(せうせつ)(てき)趣味(しゆみ)()びて()るやうだ。
050 日出雄(ひでを)守高(もりたか)051通訳(つうやく)(わう)元祺(げんき)()()公館(こうくわん)宿泊(しゆくはく)する(こと)となり、052(その)()人々(ひとびと)水也(みづや)商会(しやうくわい)(その)()()して(かへ)つて()く。053(しやう)(ぐわつ)十一(じふいち)(にち)月光(げつくわう)西(にし)(そら)(かたむ)いてゐる。
054 ()(ぐわつ)十六(じふろく)(にち)()公館(こうくわん)(おい)内外(ないぐわい)蒙古(もうこ)救援軍(きうえんぐん)組織(そしき)()き、055志士(しし)会合(くわいがふ)があつた。056午後(ごご)(はち)()(ごろ)唐国別(からくにわけ)057真澄別(ますみわけ)(その)()志士(しし)会議(くわいぎ)大略(たいりやく)(はう)じて()た。058(その)会議(くわいぎ)結果(けつくわ)は、059()(ちやう)作霖(さくりん)諒解(れうかい)()(こと)060武器(ぶき)購入(かうにふ)する(こと)(およ)大本(おほもと)喇嘛教(らまけう)創立(さうりつ)し、061日地(につち)月星(げつせい)教旗(けうき)(ひるが)へして日出雄(ひでを)達頼(だあらい)喇嘛(らま)となり、062真澄別(ますみわけ)班善(はんぜん)喇嘛(らま)となり063()占魁(せんくわい)(したが)へて蒙古(もうこ)進入(しんにふ)する(こと)であつた。
064 元来(ぐわんらい)蒙古(もうこ)支那(しな)属邦(ぞくはう)である。065そして一百六(いつぴやくろく)(めい)蒙古王(もうこわう)北京(ペキン)参勤(さんきん)交代(かうたい)(おこな)つてゐる。066日本人(につぽんじん)支那(しな)領地(りやうち)日本(につぽん)宗教(しうけう)(ひら)(こと)条約(でうやく)(じやう)(ゆる)されてゐない。067(しか)しながら(かれ)支那(しな)新宗教(しんしゆうけう)五大教(ごだいけう)高級(かうきふ)宣伝使(せんでんし)である。068それ(ゆゑ)(かれ)蒙古(もうこ)宗教(しうけう)宣布(せんぷ)するのは公然(こうぜん)権利(けんり)であつた。069日本(につぽん)仏教家(ぶつけうか)神道家(しんだうか)支那(しな)(わた)つて布教(ふけう)宣伝(せんでん)をやつて()(もの)沢山(たくさん)あるが、070それは在留(ざいりう)日本人(につぽんじん)(かぎ)られてゐる。071支那人(しなじん)宗教(しうけう)宣伝(せんでん)する(こと)(ゆる)されてゐない。072そして日本(につぽん)在留民(ざいりうみん)一部(いちぶ)宗教(しうけう)吹込(ふきこ)んでゐる(くらゐ)(せき)(やま)である。073(かれ)日出雄(ひでを)五大教(ごだいけう)宣伝使(せんでんし)たるを(もつ)容易(たやす)宗教(しうけう)宣布(せんぷ)をなす(こと)()地位(ちゐ)にあつたのは、074今回(こんくわい)(くはだて)(たい)して(もつと)好都合(かうつがふ)であつた。075協議(けふぎ)結果(けつくわ)()占魁(せんくわい)(めい)()つて、076(やう)萃廷(すゐてい)喇嘛服(らまふく)附属品(ふぞくひん)調製(てうせい)すべく、077急遽(きふきよ)北京(ペキン)(おもむ)いた。078日本人(につぽんじん)井上(ゐのうへ)兼吉(かねきち)()占魁(せんくわい)(とう)(めい)()つて、079哥老会(からうくわい)残党(ざんたう)(やう)成業(せいげふ)(その)()大頭株(おほあたまかぶ)(たい)080()()挙兵(きよへい)入蒙(にふもう)報告(はうこく)()応援(おうえん)(もと)むべく、081綏遠(すゐゑん)ならびに帰化城(きくわじやう)方面(はうめん)へと()()つた。082(やう)成業(せいげふ)哥老会(からうくわい)大頭株(おほあたまかぶ)であつて、083一万(いちまん)七八千(しちはつせん)部下(ぶか)(いう)し、084()今回(こんくわい)壮挙(さうきよ)(たい)極力(きよくりよく)後援(こうえん)せむ(こと)(ちか)つたのである。
085 有志(いうし)蒙古(もうこ)進出(しんしゆつ)準備(じゆんび)(ため)東奔(とうほん)西走(せいそう)し、086北京(ペキン)(はし)(もの)087蒙古(もうこ)使(つかひ)する(もの)088日本(につぽん)(かへ)(もの)など大活気(だいくわつき)()いて()た。089()えて()(ぐわつ)廿八(にじふはち)(にち)民国(みんごく)十三(じふさん)(ねん)(しやう)(ぐわつ)廿四日(にじふよつか)090愈々(いよいよ)東三省(とうさんしやう)保安(ほあん)総司令(そうしれい)(ちやう)作霖(さくりん)より、091()占魁(せんくわい)将軍(しやうぐん)(たい)し、092内外(ないぐわい)蒙古(もうこ)出征(しゆつせい)(めい)(くだ)つて()た。093同志(どうし)面々(めんめん)欣喜(きんき)雀躍(じやくやく)して今更(いまさら)(ごと)早速(さつそく)諸般(しよはん)準備(じゆんび)着手(ちやくしゆ)せんと揚々(やうやう)として四方(しはう)()んだ。094軍隊(ぐんたい)十個(じつこ)旅団(りよだん)となし、095日地(につち)月星(げつせい)染抜(そめぬ)いたる大本(おほもと)更始会(かうしくわい)徽章(きしやう)旗印(はたじるし)となし、096それに第一(だいいち)旅団(りよだん)より第十(だいじふ)旅団(りよだん)(まで)刺繍(ししう)(ほどこ)したる軍旗(ぐんき)司令旗(しれいき)(あつら)へる(こと)となつた。097そして大本(おほもと)喇嘛(らま)教旗(けうき)として日地(につち)月星(げつせい)染抜(そめぬ)いた文字無(もじな)しの神旗(しんき)(とも)調製(てうせい)する(こと)(さだ)めたのである。098(いづ)れも意気(いき)(てん)()(すで)満蒙(まんもう)天地(てんち)併呑(へいどん)して(しま)つた(やう)(がい)があつた。099(かれ)(みなもと)日出雄(ひでを)()公館(こうくわん)滞在中(たいざいちう)100(こころみ)(つく)つた()がある。101(この)()(かれ)計画(けいくわく)一部(いちぶ)(あら)はして()()うだから102()摘載(てきさい)しておかう。
 
103
104天時地利得人和
105今丈夫救民立覇
106是宇宙神聖之命
107義軍嚮処若竹破
108
109王仁有一万精兵
110樹仁義旗進故洲
111嗚盛哉神軍陣形底本(全集)では「嗚」ではなく「鳴」。
112山河草木靡威風
113
114防寒旅装漸調了
115奥蒙荒原将跋渉
116神兵猛虎破竹勢
117旗鼓堂々進庫府
118
119内外蒙古惟神洲
120正義軍旅有天佑
121勿躊躇蒙古丈夫
122勝利都城在庫府
123
124山河千里奉天空
125日月星辰同蜻洲
126神雄連馬為出陣
127蒙古荒原靡英風以上の漢文をChatGPTによって書き下し文(読み下し文)に直した文を以下に記す(正確性は低い)。天時(てんじ)と地利(ちり)を得て人和(じんわ)をも得、今、丈夫(じょうぶ)は民を救い覇を立つ。是れ宇宙の神聖なる命(めい)、義軍は向かう所、竹を破るが如し。王仁は一万の精兵を有し、仁義の旗を樹て故州(こしゅう)に進む。嗚呼、盛なり神軍の陣形。山河草木、皆その威風に靡く。防寒の旅装を漸く調え、奥深き蒙古の荒原を渉らんとす。神兵は猛虎の如く竹を破る勢い、旗鼓堂々と庫府(こふ)に進む。内外蒙古は唯一の神州、正義の軍旅(ぐんりょ)は天の佑け(たすけ)を有す。蒙古の丈夫(じょうぶ)よ、躊躇う(ためらう)なかれ。勝利の都は庫府(こふ)にあり。山河千里、天に仕え、日月星辰は蜻州(せいしゅう)と共にあり。神雄は馬を連ねて出陣し、蒙古の荒原に英風を靡かす。
128
129(かみ)(おもて)(あら)はれて
130善悪(ぜんあく)正邪(せいじや)立別(たてわ)ける
131高天原(たかあまはら)より(くだ)()
132寒風(かんぷう)(すさ)荒野原(あれのはら)
133神馬(しんめ)(むちう)(すす)()
134仁義(じんぎ)(いくさ)(てき)()底本(全集)では「軍」にフリガナは無い。
135(すす)めよ(すす)めいざ(すす)
136(かみ)(なんぢ)(とも)()
137(かみ)(かな)ひし(なんぢ)()
138勇気(ゆうき)天地(てんち)充満(じうまん)
139山河(さんか)草木(さうもく)ことごとく
140(なび)()すなり神軍(みいくさ)に。
141
142仁義(じんぎ)(はた)押立(おした)てて
143(すす)(われ)()神軍(みいくさ)
144(きた)れよ(きた)(みな)(きた)
145故国(ここく)(あだ)なす曲神(まがかみ)
146千里(せんり)(そと)追散(おひち)らし
147祖先(そせん)(つく)りし神洲(かみくに)
148(かみ)稜威(みいづ)回復(くわいふく)
149(みやこ)中央(なか)(さだ)めつつ
150(かみ)活仏(くわつぶつ)諸王(しよわう)より
151(しも)蒼生(さうせい)(いた)(まで)
152(すく)はむ()めの(この)(いくさ)
153(かみ)(われ)()(とも)にあり
154(ひと)(かみ)()(かみ)(みや)
155(かみ)(したが)(すす)()
156如何(いか)なる(まが)(さや)らむや
157(すす)めよ(すす)めいざ(すす)
158仁義(じんぎ)(いくさ)(てき)はなし。
159
160(みち)三千(さんぜん)六百(ろくぴやく)()
161奉天城(ほうてんじやう)(あと)にして
162王仁(おに)(ひき)ゐる義勇軍(ぎゆうぐん)
163獅子(しし)奮迅(ふんじん)(いきほひ)
164悍馬(かんば)(むちう)(すす)()く。
165
166(われ)神軍(しんぐん)王天竜(わうてんりう)
167皇天(くわうてん)皇土(くわうど)(ちよく)()
168獅子(しし)奮迅(ふんじん)(いきほひ)
169仁義(じんぎ)(ぐん)(まも)りつつ
170(かみ)のまにまに(すす)()く。
171
172(みち)九千(きうせん)八百(はつぴやく)()
173奉天城(ほうてんじやう)をあとにして
174一万(いちまん)有余(いうよ)神卒(しんそつ)
175(くつわ)(なら)べて(すす)()
176寒風(かんぷう)(はげ)しき外蒙地(ぐわいもうち)
177如何(いか)なる(てき)(きた)(とも)
178(われ)には(かみ)守護(まもり)あり
179(すす)めよ(すす)快男児(くわいだんじ)
180(いさ)めよ(いさ)神軍士(しんぐんし)
181 日出雄(ひでを)大本(おほもと)喇嘛教(らまけう)経文(きやうもん)を、182()公館内(こうくわんない)(おい)神示(しんじ)()(したた)めた。
183
184弥勒如来精霊下生印度霊鷲山成長顕現東瀛天教山将以五拾弐歳対衆生説明苦集滅道開示道法礼節再臨而顕現仏縁深蒙古為達頼喇嘛済度普一切衆生年将五拾四歳。読み下し文の一例(正確性は低い)。弥勒如来の精霊が印度の霊鷲山に下生し、成長して、東瀛(とうえい。日本の意)の天教山に顕現す。将に以て五十二歳。衆生に対し苦集滅道を説明し、道法礼節を開示す。再び臨みて顕現し、仏縁深き蒙古に達頼喇嘛と為して一切衆生を普く済度す。年は将に五十四歳。
185
186 ヒマラヤの(やま)より(くだ)()(もと)(そだ)ちて(いま)蒙古(もうこ)(あら)はる
187
188 三柱(みはしら)御子(みこ)引連(ひきつ)(くだ)りたる達頼(だあらい)弥勒(みろく)下生(げしやう)なりけり
189
190 興安嶺(こうあんれい)山秀(さんしう)()()瑞御霊(みづみたま)蒙古(もうこ)(ふたた)(あら)はれにけり
191
192 観世音(くわんぜおん)最勝(さいしよう)妙智(めうち)大如来(だいによらい)救世(きうせい)(ため)達頼(だあらい)化現(けげん)
193
194 掌中(しやうちう)五大(ごだい)天紋(てんもん)皆流紋(かいりうもん)(かた)(にぎ)りて(くだ)救世主(きうせいしゆ)
195
196 基督(キリスト)聖痕(せいこん)(まで)()(しる)天降(あまくだ)りたる救世(ぐぜ)活仏(くわつぶつ)
197
198 (かむ)素盞嗚(すさのをの)(みこと)聖霊(せいれい)199万有(ばんいう)愛護(あいご)()大八洲彦(おほやしまひこの)(みこと)顕現(けんげん)し、200(さら)化生(けしやう)して釈迦(しやか)如来(によらい)()り、201印度(インド)降臨(かうりん)し、202(ふたた)昇天(しようてん)して(その)聖霊(せいれい)蒙古(もうこ)興安嶺(こうあんれい)(くだ)り、203瑞霊(ずゐれい)化生(けしやう)肉体(にくたい)宿(やど)り、204地教山(ちけうざん)(おい)仏果(ぶつくわ)修了(しうれう)し、205蜻洲(せいしう)出生(しゆつしやう)肉体(にくたい)()りて、206高熊山(たかくまやま)(あら)はれ、207衆生(しゆじやう)(すく)ふ。208(とき)年歯(ねんし)(まさ)二十(にじふ)(いう)(はつ)(さい)なり。209二十九(にじふきう)(さい)(あき)()(ぐわつ)八日(やうか)(さら)聖地(せいち)桶伏山(をけふせやま)(ひつじさるの)金神(こんじん)豊国主(とよくにぬしの)(みこと)(あら)はれ、210天教山(てんけうざん)(しう)して観世音(くわんぜおん)菩薩(ぼさつ)木花姫(このはなひめの)(みこと)(げん)じ、211五拾(ごじふ)()(さい)(もつ)伊都能売(いづのめの)御魂(みたま)弥勒(みろく)最勝妙(さいしようめう)如来(によらい))となり、212(あまね)衆生(しゆじやう)済度(さいど)()(さら)蒙古(もうこ)(くだ)り、213活仏(くわつぶつ)として、214万有(ばんいう)愛護(あいご)誓願(せいぐわん)成就(じやうじゆ)し、215五六七(みろく)神世(かみよ)建設(けんせつ)す。
216 南無(なむ)弥勒(みろく)最勝妙(さいしようめう)如来(によらい)謹請(ごんぜう)再拝(さいはい)
217
218瑞霊(ずゐれい)弐拾(にじふ)(はち)(さい)にして成道(じやうだう)し、219日洲(につしう)霊鷲山(りやうしうざん)顕現(けんげん)し、220三拾(さんじつ)(さい)にして弥仙山(みせんざん)再臨(さいりん)し、221三十三(さんじふさん)(さう)木花(このはな)咲耶姫(さくやひめ)(げん)じ、222天教山(てんけうざん)秀霊(しうれい)(げん)最勝妙(さいしようめう)如来(によらい)として、223五拾(ごじふ)()(さい)円山(まるやま)にて苦集(くしふ)滅道(めつだう)()道法(だうほふ)礼節(れいせつ)開示(かいじ)す。224教章(けうしやう)(まさ)三千(さんぜん)三百(さんびやく)三十三(さんじふさん)(しやう)(なり)225五拾(ごじふ)()(さい)仏縁(ぶつえん)(もつと)(ふか)蒙古(もうこ)顕現(けんげん)し、226現代(げんだい)仏法(ぶつぽふ)邪曲(じやきよく)(ただ)し、227真正(しんせい)仏教(ぶつけう)樹立(じゆりつ)し、228(あまね)一切(いつさい)衆生(しゆじやう)をして天国(てんごく)浄土(じやうど)安住(あんぢう)せしむ、229阿難(あなん)尊者(そんじや)(その)()仏弟子(ぶつでし)精霊(せいれい)随従(ずゐじゆう)す。230(まさ)五六七(みろく)祥代(しやうだい)完成(くわんせい)万民(ばんみん)和楽(わらく)大本(たいほん)なり。
231 惟神(かむながら)(たま)幸倍(ちはへ)坐世(ませ)底本(全集)では「世」ではなく「也」。
232 南無(なむ)最勝妙(さいしようめう)如来(によらい)
 
233 ()かる大活劇(だいくわつげき)脚色(きやくしよく)最中(さいちう)日出雄(ひでを)優美(いうび)なる詩句(しく)(ふで)(うご)かす余裕(よゆう)綽々(しやくしやく)として()つて()た。
 
234   (しづ)かなる()
235(しづ)かな()なり
236メリメリと
237(こほり)()くる(おと)
238(あたたか)(はる)(なが)れる
239あゝ(なん)といふ
240(うれ)しい(おと)だらう
241(はな)(わら)
242(てふ)()
243天国(てんごく)浄土(じやうど)
244出現(しゆつげん)
245やがて(ちか)いだらう。
246
 
247渤海湾(ぼつかいわん)(こほり)
248日々(ひび)()けて
249海神(かいしん)(かな)づる
250神秘(しんぴ)(きよく)
251(なみ)(なか)から
252長閑(のどか)(きこ)える
253あゝ(うれ)しい
254(いさ)ましい
255(はる)(きよく)
256陽炎(かげろふ)(しづか)()える。
257   (わたくし)昨今(さくこん)
258(わたし)脳裡(のうり)
259暗黒(あんこく)から(あか)るみへ
260(いさ)ましく雄々(をを)しく
261(けむり)(やう)
262期待(きたい)(なが)れて
263ぐるぐる(まは)
264走馬燈(そうまたう)のやうに
265聖地(せいち)母上(ははうへ)妻子(つまこ)
266弟妹(ていまい)愛児(あいじ)
267数多(あまた)信徒(しんと)
268あゝそれは
269(わたし)過去(くわこ)断片(だんぺん)
270半世(はんせい)(おもかげ)
271現世(げんせ)縮図(しゆくづ)
272さて今日(けふ)から
273()()へる
274走馬燈(そうまたう)
275随分(ずゐぶん)世界(せかい)
276見物(みもの)だらう。
277大正一四、八、筆録)

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5/8【霊界物語ネット】霊界物語ネットに出口王仁三郎の第六歌集『霧の海』を掲載しました。
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