霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第九章 司令(しれい)公館(こうくわん)

インフォメーション
著者:出口王仁三郎 巻:霊界物語 特別篇 山河草木 入蒙記 篇:第2篇 奉天より洮南へ よみ(新仮名遣い):ほうてんよりとうなんへ
章:第9章 司令公館 よみ(新仮名遣い):しれいこうかん 通し章番号:
口述日:1925(大正14)年08月 口述場所: 筆録者: 校正日: 校正場所: 初版発行日:1925(大正14)年2月14日
概要: 舞台: あらすじ[?]このあらすじは東京の望月さん作成です(一部加筆訂正してあります)。一覧表が「王仁DB」にあります。[×閉じる]
日出雄は盧占魁の公館に滞在し、訪ねてくる中国の軍人に対し、通訳を介して神の道を説いていた。また、同道する日本人にシナ服をあつらえ、姓名も中国風に変えてしまった。
盧占魁は日出雄が服をあつらえるときに、密かに有名な観相学者を呼んできて、日出雄の相を仔細に調べさせていたのであった。その結果、三十三相を兼ね備えた天来の救世主であると結論づけられ、それがために盧占魁は日出雄を深く信頼することとなった。これは後になってわかったことである。
一方、張作霖の思惑は、盧占魁を利用して内外蒙古に自分の勢力を伸張することであった。
主な登場人物[?]【セ】はセリフが有る人物、【場】はセリフは無いがその場に居る人物、【名】は名前だけ出て来る人物です。[×閉じる] 備考:2024/1/6出口王仁三郎全集第6巻を底本として校正。 タグ: データ凡例: データ最終更新日:2024-01-07 02:06:43 OBC :rmnm09
愛善世界社版:82頁 八幡書店版:第14輯 577頁 修補版: 校定版:83頁 普及版: 初版: ページ備考:
001 蒙古(もうこ)英雄(えいいう)()中将(ちうじやう)公館(こうくわん)には(みなもと)日出雄(ひでを)002守高(もりたか)003支那語(しなご)通訳(つうやく)(わう)元祺(げんき)(さん)(めい)日夜(にちや)立籠(たてこも)り、004()副官(ふくくわん)(をん)長興(ちやうこう)005()全英(ぜんえい)006秦宣(しんせん)007()重廷(ぢうてい)幹部(かんぶ)(れん)日出雄(ひでを)接待役(せつたいやく)として008()(めい)()つて懇切(こんせつ)なる忠勤(ちうきん)()りを発揮(はつき)してゐた。009真澄別(ますみわけ)(その)()満州(まんしう)浪人(らうにん)(れん)は、010水也(みづや)商会(しやうくわい)(その)()策源地(さくげんち)として種々(しゆじゆ)協議(けふぎ)をこらし、011(ちやう)作霖(さくりん)諒解(れうかい)(もと)むる(こと)奔走(ほんそう)してゐた。012日出雄(ひでを)日々(ひび)(たづ)()支那(しな)軍人(ぐんじん)(たい)し、013通訳(つうやく)(かい)して(かみ)(みち)()き、014難病(なんびやう)(くる)しめる(ひと)()(すく)うてゐた。015注意(ちうい)(ぶか)()占魁(せんくわい)(やや)迷信(めいしん)(ふか)(かたむ)きがあり、016日々(ひび)三回(さんくわい)(ばか)一厘銭(いちりんせん)(ろく)(まい)(てのひら)にのせて素人流(しろうとりう)易占(えきせん)をやつて、017(その)吉凶(きつきよう)によりて自分(じぶん)行動(かうどう)決定(けつてい)するのだから、018何事(なにごと)にも緩慢(くわんまん)たるを(まぬが)れなかつた。019日本側(につぽんがは)同志(どうし)(くび)(あつ)めて()めておいた(こと)でも、020易占(うらない)面白(おもしろ)くないと(かれ)()占魁(せんくわい)は、021(いち)()もなく否認(ひにん)して採用(さいよう)しない。022(これ)には一同(いちどう)大変(たいへん)迷惑(めいわく)(かん)じてゐた。023最後(さいご)解決(かいけつ)日出雄(ひでを)断定(だんてい)によるより(みち)はなかつた。
024 日出雄(ひでを)支那人(しなじん)近侍者(きんじしや)や、025日本側(につぽんがは)一々(いちいち)支那服(しなふく)調(しら)べて(これ)着用(ちやくよう)せしめ、026姓名(せいめい)支那風(しなふう)()へて(しま)つた。027日出雄(ひでを)(わう)文祥(ぶんしやう)028真澄別(ますみわけ)(わう)文真(ぶんしん)029守高(もりたか)(わう)守高(しゆかう)030名田彦(なだひこ)趙徹(てうてつ)031岡崎(をかざき)(こう)成勲(せいくん)032大倉(おほくら)(せき)大良(だいりやう)033萩原(はぎはら)(わう)敏明(びんめい)034唐国別(からくにわけ)(わう)天海(てんかい)035佐々木(ささき)(わう)昌輝(しやうき)(とう)改名(かいめい)し、036支那人(しなじん)()()まして蒙古入(もうこいり)決行(けつかう)する準備(じゆんび)取掛(とりかか)つた。037()占魁(せんくわい)日出雄(ひでを)支那服(しなふく)(あつら)へた(とき)038ソツと被服商(ひふくしやう)主人(しゆじん)()(ふく)め、039支那(しな)にて有名(いうめい)なる観相(くわんさう)学者(がくしや)()んで()古来(こらい)伝説(でんせつ)にある救世主(きうせいしゆ)資格(しかく)有無(うむ)調(しら)べむため、040日出雄(ひでを)骨格(こつかく)容貌(ようばう)や、041()042(くち)043(はな)044(みみ)(とう)(かたち)から(むね)のまはり、045手足(てあし)長短(ちやうたん)(とう)から、046(ゆび)節々(ふしぶし)047指紋(しもん)(とう)(いた)(まで)仔細(しさい)調(しら)べさせた結果(けつくわ)048所謂(いはゆる)三十三(さんじふさん)(さう)具備(ぐび)した天来(てんらい)救世主(きうせいしゆ)だと()つた観相家(くわんさうか)(せつ)に、049随喜(ずゐき)(なみだ)をこぼし、050愈々(いよいよ)蒙古(もうこ)王国(わうこく)建設(けんせつ)真柱(まはしら)(あふ)ぐに(いた)つたのである。051かかる注意(ちうい)(もと)()占魁(せんくわい)日出雄(ひでを)身体(しんたい)調(しら)べてゐるに(かかは)らず、052日出雄(ひでを)索倫山(さうろんざん)本営(ほんえい)()つて()占魁(せんくわい)自白(じはく)するまで、053そんな(こと)とは()()かなかつたのである。054観相者(くわんさうしや)(とく)日出雄(ひでを)掌中(しようちう)四天紋(してんもん)指頭(しとう)皆流紋(かいりうもん)()()(ごと)断定(だんてい)(くだ)した。
055   掌中四天紋=乾為天乾為天(けんいてん)は易の六十四卦の一つ。
056大哉乾元万物資始乃統天雲行雨施品物流形大明終始六位時成時、057時乗六竜以御天乾道変化各正性命保合太和乃利貞出庶物万国咸寧。これは易経の「乾為天」の解説文。読み下し文の一例を次に記す。──大いなる哉、乾元(けんげん)、万物(ばんぶつ)資(と)りて始(はじ)む。乃ち天を統ぶ。雲(くも)行き雨(あめ)施して、品(ひん)物(ぶつ)形(かたち)を流(し)く。大いに終始を明らかにせば、六位(りくい)時(とき)に成る(底本(全集)では最後に「時」があるがこれは一字多い)。時に六竜(りくりゅう)に乗りて、以て天を御(ぎょ)す。乾道(けんどう)変化して、各(おのおの)性命(せいめい)を正し、大和(だいわ)を保合(ほごう)す(底本(全集)では「大」ではなく「太」になっている)。乃ち利貞(りてい)なり。首(しゅ)として庶物(しょぶつ)に出でて、万国咸(ことごと)く寧(やす)し(底本(全集)では「首」が抜けている)。──参考文献:高島嘉右衛門『高島周易講釈』41頁、大正3年、https://dl.ndl.go.jp/pid/918144/1/33 / 近藤正則「「蘇氏易解」における朱子の蘇軾批判のモチ-フをめぐって」『東洋研究』1996年12月号、41~43頁、https://dl.ndl.go.jp/pid/7912866/1/22
058   指紋皆流=坤為地坤為地(こんいち)は易の六十四卦の一つ。
059至哉坤元万物資生乃順承天、060坤厚載物徳合旡彊、061含弘光大品物亨牡馬地類行地旡彊柔順利貞君子攸行、062光迷失道、063後順得常西南得明乃与類行東北喪明乃終有慶安貞之吉応地旡彊。これは易経の「坤為地」の解説文。読み下し文の一例を次に記す。──至れる哉、坤元(こんげん)、万物(ばんぶつ)資(と)りて生ず。乃ち順にして天を承(う)く。坤(こん)厚うして物(もの)を載す。徳(とく)旡彊(むきょう)に合う。含弘光(がんこうこう)大にして、品物(ひんぶつ)咸(ことごと)く亨(とお)る(底本(全集)では「咸」が抜けている)。牡馬(ひんば)は地の類(るい)。地を行くこと彊旡(かぎりな)し。柔順(じゅうじゅん)利貞(りてい)は君子(くんし)の行う攸(ところ)なり。先んずれば迷いて道を失い(底本(全集)では「先」ではなく「光」になっている)、後(おく)るれば順(したが)うて常(つね)を得(う)。西南(せいなん)には朋(とも)を得(え)(底本(全集)では「朋」ではなく「明」になっている)、乃ち類(るい)と行く。東北には朋(とも)を喪(うしな)う(底本(全集)では「朋」ではなく「明」になっている)。乃ち終(つい)に慶び有り。安貞(あんてい)の吉(きつ)は地の旡彊(むきょう)に応ず。──参考文献:前掲『高島周易講釈』46~47頁 / 『易経 天の巻』190~191頁、1965年、ジャーナル社、https://dl.ndl.go.jp/pid/2994748/1/145
064 ()占魁(せんくわい)(さら)日出雄(ひでを)掌中(しようちう)(あら)はれたるキリストが十字架(じふじか)(じやう)()ける(くぎ)聖痕(せいこん)や、065()(しる)せるオリオン星座(せいざ)(かたち)をなせる黒子(ほくろ)(とう)()非常(ひじやう)驚喜(きやうき)した。066そして(この)次第(しだい)哥老会(からうくわい)耆宿(きしゆく)(やう)成業(せいげふ)蒙古王(もうこわう)貝勒(ばいろく)067貝子(ばいし)鎮国(ちんこく)(こう)(はじ)め、068(ちやう)彦三(けんさん)069(ちやう)桂林(けいりん)070(すう)秀明(しうめい)071()全孝(ぜんこう)072(りう)陞三(しようさん)073大英子児(タアインヅル)074賈孟卿(ジヤムチン)(とう)馬賊(ばぞく)頭目(とうもく)や、075(ちやう)作霖(さくりん)部下(ぶか)将校(しやうかう)(れん)にも(これ)(しめ)し、076天来(てんらい)救世主(きうせいしゆ)だ、077(この)救世主(きうせいしゆ)(かしら)(いただ)いて内外(ないぐわい)蒙古(もうこ)活躍(くわつやく)すれば成功(せいかう)(うたが)ひなしと、078確信(かくしん)してゐたのである。079それ(ゆゑ)日出雄(ひでを)蒙古(もうこ)(はひ)つても(すべ)ての上下(じやうげ)人々(ひとびと)より、080非常(ひじやう)尊敬(そんけい)信用(しんよう)とを()けたのである。
081
082 ここに日出雄(ひでを)()占魁(せんくわい)(ちやう)作霖(さくりん)との関係(くわんけい)について(すこ)()べる必要(ひつえう)がある。083(ちやう)作霖(さくりん)最近(さいきん)奉直戦(ほうちよくせん)によつて、084自分(じぶん)兵力(へいりよく)()らない(こと)非常(ひじやう)憂慮(いうりよ)してゐた。085万々一(まんまんいち)(ふたた)奉直戦(ほうちよくせん)(はじ)まらうものなら、086軍備(ぐんび)(ととの)はない東三省(とうさんしやう)(たちま)敗北(はいぼく)運命(うんめい)(おちい)り、087満州王(まんしうわう)として東三省(とうさんしやう)君臨(くんりん)する(こと)不可能(ふかのう)なるを()つてゐた。088そこで(ちやう)作霖(さくりん)(なん)とかして、089自分(じぶん)勢力(せいりよく)内外(ないぐわい)蒙古(もうこ)()つて北京(ペキン)背面(はいめん)から圧迫(あつぱく)し、090脅威(けふゐ)し、091奉直戦(ほうちよくせん)勃発(ぼつぱつ)(ふせ)がうと内々(ないない)(おも)つてゐたのである。092そこで(かれ)()占魁(せんくわい)利用(りよう)して、093内外(ないぐわい)蒙古(もうこ)進出(しんしゆつ)せしめ、094アワよくば内外(ないぐわい)蒙古(もうこ)完全(くわんぜん)(わが)()()れて()たいと(おも)野心(やしん)()つてゐた。095今回(こんくわい)()日出雄(ひでを)提携(ていけい)して蒙古(もうこ)大本(おほもと)王国(わうこく)建設(けんせつ)するについても、096宗教心(しうけうしん)(すくな)馬賊(ばぞく)(あが)りの(ちやう)作霖(さくりん)底本(全集)では「張作霖には」だが、校定版や愛善世界社版では「張作霖は」に修正している。霊界物語ネットでもそのように修正した。日出雄(ひでを)(たい)しては、097あまり尊敬(そんけい)(はら)はなかつた。098(ただ)うまく()(かい)して自分(じぶん)目的(もくてき)のために利用(りよう)しようと(おも)つたのみである。099さうして狡猾(かうくわつ)(ちやう)作霖(さくりん)()占魁(せんくわい)自身(じしん)(かね)にて武器(ぶき)調達(てうたつ)せよと()つて、100自分(じぶん)()ぬらさずに内外(ないぐわい)蒙古(もうこ)()()れようとしたのである。101()占魁(せんくわい)(ちやう)作霖(さくりん)()(かた)(たい)しては、102内心(ないしん)非常(ひじやう)憤慨(ふんがい)し、103応援(おうえん)をしてくれた日出雄(ひでを)(たい)し、104(ちやう)作霖(さくりん)(たい)する尊敬(そんけい)帰依(きえ)とを(うつ)して傾注(けいちう)する(こと)となつた。105そして日出雄(ひでを)(むか)つて()一切(いつさい)万事(ばんじ)その指揮(しき)服従(ふくじゆう)する(こと)(ちか)つたのである。106奉天(ほうてん)管内(くわんない)(おい)ては西北(せいほく)自治軍(じちぐん)()名称(めいしよう)旗印(はたじるし)となし、107(いよいよ)索倫山(さうろんざん)()つて陣営(ぢんえい)(ととの)つた(うへ)は、108内外(ないぐわい)蒙古(もうこ)救援軍(きうえんぐん)改称(かいしよう)し、109日出雄(ひでを)総大将(さうたいしやう)として大経綸(だいけいりん)(おこな)計画(けいくわく)(もつ)て、110索倫(さうろん)進出(しんしゆつ)する(こと)(くはだ)てたのである。
111 日出雄(ひでを)()公館(こうくわん)滞在中(たいざいちう)112(また)もや数百(すうひやく)詩歌(しか)()んだ。113(その)一部(いちぶ)
114路遠蜻蛉洲
115企回天鴻業
116同志僅数名
117頭戴大神教
118
119部下十万兵
120皆是決死士
121志節簡直強
122神命奉頭進読み下し文の一例。──路(みち)遠く蜻蛉(せいれい)の洲(くに)、回天の鴻業(こうぎょう)を企つ。同志わずか数名、頭に大神教を戴く。部下、十万の兵、皆これ決死の士なり。志節、簡直(かんちょく)で強し、神命を頭に奉じて進む。
123
 
124 (くに)のため世人(よびと)のために(われ)(いま)海外(かいぐわい)万里(ばんり)(たび)にたつかな
125 言葉(ことのは)(かよ)はぬ(くに)(わた)()(うま)れもつかぬ(おし)となりぬる
126 聖地(せいち)にて()たる月影(つきかげ)奉天(ほうてん)(なが)むる(そら)(こと)にさやけし
127 大空(おほぞら)()(わた)りつつ高光(たかひか)奉天(ほうてん)(つき)(こと)にさやけし
128 小夜(さよ)()けて(つき)のみ(ひと)大空(おほぞら)()(わた)りつつ(しも)宿(やど)かる
129 ()みきりし(つき)(かがみ)(なが)めつつ(こころ)うつして(しば)(たたづ)
130 (わが)(とも)自転倒(おのころ)(じま)にあり(なが)(あふ)()るらむ瑞月(ずゐげつ)(そら)
131 (つき)()れば益々(ますます)(こころ)(いさ)()(きよ)姿(すがた)のたぐひなければ
132 東天(とうてん)(そら)(かがや)満月(まんげつ)(わが)行末(ゆくすゑ)(ひかり)とぞ(おも)
133 (あま)(はら)打仰(うちあふ)ぎつつ(なが)むれば日本(につぽん)(おな)(つき)のかかれる
134 東天(とうてん)大空(おほぞら)(たか)()(つき)(わが)(たましひ)(かがみ)なるらむ
135 ()(わた)今宵(こよひ)(つき)のさやけさに(わが)(たましひ)のささやきを()
136 (あき)らけき(きよ)けき今宵(こよひ)月影(つきかげ)(わが)()(ひと)姿(すがた)とや()
137 (わが)()ふる(ひと)姿(すがた)(うつ)れかしと(つき)(かがみ)打仰(うちあふ)()
138 (わが)(おも)(ひと)姿(すがた)のうつれるかと(つき)(なか)なる黒点(こくてん)()「国のため世人のために我は~」以降の「我」8ヶ所は全て、底本(全集)では「我」だが、校定版や愛善世界社版では「吾」に修正している。
139大正一四、八、筆録)

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