霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~
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第五章 世界無比の神国

インフォメーション
題名:第5章 世界無比の神国 著者:出口王仁三郎
ページ:73
概要: 備考: タグ: データ凡例:2017/9/20校正。 データ最終更新日:2017-09-20 13:27:58 文字数:2005 OBC :B121801c14
初出[?]この文献の初出または底本となったと思われる文献です。[×閉じる]:神霊界 > 大正8年5月1日号(第85号) > 皇道我観(四)
 我(わが)日本国(につぽんこく)は古来神国(しんこく)と称し、細矛千足国(くわしほこちたるのくに)、豊葦原(とよあしはら)瑞穂中国(みづほのなかつくに)、磯輪垣(しわがき)の秀妻国(ほづまのくに)、また豊秋津(とよあきつ)根別国(ねわけのくに)、大八洲(おほやしま)根別国(ねわけのくに)、玉垣の内津御国(うちつみくに)、浦安国(うらやすくに)、言霊(ことたま)の天照国(あまてるくに)、大倭国(やまとのくに)、日本(ひのもと)の国、国の本国(もとくに)等(など)と称し、世界無比の神国なれば、異邦(いほう)に勝(すぐ)れて尊きは言(げん)を待たず、寒暑共に其中(ちう)を得て、地は南北に渉(わた)り、東西に跨(またが)りて、四方(しはう)に清海(せいかい)を環(めぐ)らし、風土清(きよ)けく地味(ちみ)膏沃(かうよく)、五穀其他(そのた)の作物(さくもつ)豊饒(ほうぜう)にして、山野(さんや)に草木(さうもく)繁茂(はんも)し、果実能(よ)く熟して其味(あぢは)ひ殊(こと)に美(うる)はしく、金、銀、銅、鉄、鉛(なまり)、錫(すず)、石炭の類(るゐ)に至るまでも生産し、一切欠(か)くる事無ぎ、天産自給の宝国(ほうこく)なり。殊(こと)に世界に比類なき粳米(もちごめ)を、全国に産出せざる土地なく、殊(こと)に刀劒(たうけん)の原料なる因雲(いんうん)産の鉄鉱ありて、自然に鋭利なる武器を作ることは、全世界に比類なく、近海には岩石多く点在して、敵艦を近(ちかづ)くるに便(べん)ならず。加之(しかのみならず)人民の衆多(しうた)なるは、面積比較上外国に数倍し、天賦の霊能日本(やまと)魂(だましひ)有るを以(もつ)て、勇気、智量、慈愛、親睦の良質を惟神(かむながら)に包蔵し、平素清潔を好み、神祇を崇敬し、皇室を敬ひ尊び、大義を重んずる事は、此(この)神域に生(せい)を享(う)けたる神国神民(しんみん)の自然より出(い)づるものなり。併(しか)し淳朴(じゆんぼく)質実(しつじつ)にして、神勇神胆(しんたん)あるが故に、日本の太古は、天道地道(ちだう)人道などの名称も無く、忠義孝貞(かうてい)などの名目も無し。只々(ただただ)神随(かんながら)言挙(ことあげ)せぬ国にして、不言(ふげん)の教(をしへ)、無為(むゐ)の化(くわ)、自然に行(おこな)はれ、其の行事(おこなひ)の道に違反せしもの少(すくな)く、大伴(おほとも)氏(うぢ)の遠祖(ゑんそ)、天押日命(あめのおしほひのみこと)の誓言(せいげん)にも、海行(ゆ)かば水潜屍(みづくかぱね)、山行かば草生屍(くさむすかばね)となりて、取り治むる者なくとも毫(がう)も厭(いと)はずして、大君(おほきみ)の辺(へ)にこそ死なめ、閑(のど)には死なじ、顧(かへり)み[*王仁文庫では「顧み」。全集では「願み」だが誤字と思われる。]はせじと言ひ、筑紫の防人(さきもり)とて、東(あづま)より賦役(ぶえき)にさされて行く土兵(いやしきもの)が、額(ひたひ)に箭(や)は立つるとも、背には箭(や)は負はず、進む事ありとも、退(しりぞ)く事は為さじと言ひし如く、君臣(くんしん)の大義父子(ふし)の親愛も、自(おのづか)ら備はりけるが、人民漸次(ぜんじ)数多く生(うま)るに従つて、惟神の美風良俗次第に破れむとし、一の教法(けいはふ)無くては、治まり難(がた)く成りしが故に、崇神(すじん)天皇の御宇(ぎよう)に至り、和光同塵(わくわうどうぢん)的御政策(ごせいさく)の時代の必要に迫れるを思召(おぼしめ)され、漢土(かんど)の聖人の教書を、我国(わがくに)に採用し玉はむとして、三韓(さんかん)より、阿直岐(あぢき)及び王仁(わに)をして、教書を伝ヘしめ給ひ、国民を教導(をしへみちび)き、治国平天下(ちこくへいてんか)の輔翼(ほよく)と為し給ひしより、儒道(じゆだう)は皇国(くわうこく)に弘道(こうだう)し、其(その)道は今に至つて尚(な)ほ勢力を張りつつあれども、皇国古有の大道(だいだう)、即ち皇道の枝葉(しえう)とも称すべき教義なれば、日進月歩の今日の皇国の実際に適合せず。故に古(いにしへ)には、少々治国(ちこく)の輔(たすげ)となりしものも、わが国聖代(せいだい)の人民を教ふるには、隔靴掻痒(くつをへだててかゆきをかく)の感(かん)なき能(あた)はず。此(これ)を以て、礼儀廉恥(れいぎれんち)の四維(しゐ)[※国家を維持するために必要な四つの大綱。礼・義・廉・恥の四徳。(広辞苑)]を張る可(べ)き志(こころざし)を奮起せしむるにも足らず、今や皇道実現の聖代に於(おい)ては、全然無用の長物視(ちやうぶつし)さるるに至れりと雖(いへど)も、若(も)し此(この)儒教をして、真面目に漢土に行(おこな)はしむる時は、支那五億民衆の良教書(りやうけうしよ)と為すを得(う)べし。元来皇道は、日本神国に具(そな)はれる大道にして、日本(やまと)魂(だましひ)の根元(こんげん)なれば、異域(ゐいき)の人の咀嚼(そしやく)し得(う)べきものに非ず。皇道の教(をしへ)は『神は万物普遍の霊にして、人は天地経綸の司宰者なり』てふ神教に基き、天津日継(ひつぎ)天皇が、天(あめ)の下(した)四方(よも)の国を、安国(やすくに)と平(たひら)けく治食(しろしめ)す可(べ)き規範たるべきものなれば、世界の人類を治め助け、善美(ぜんび)なる言行(げんかう)の範(のり)を示し、上御一人(かみごいちにん)の御尾前(みをさき)に仕へ奉(まつ)りて、世界を経綸(けいりん)するの天職を、惟神に具有するものにして、決して外来の宗教説の如く、未来の楽土を欲求し救助を求め、万事哀願(あいぐわん)的に出(いづ)るとは、全然其(その)選(せん)を異(こと)にす。故に凡(すべ)ての外来宗教なるものは、我国(わがくに)に在(あ)りては、害ありて益少(すくな)く、日本(につぽん)男子(だんし)の去勢的道具にして、天祖の神慮に叶ひ奉(まつ)らざるものなるを知らざる可(べか)らず。
 皇国は畏多(おそれおほ)くも、皇祖の大御親神(おほみおやがみ)に坐(ま)す、天之御中主大神の御実体の顕現にして、世界一切を具有し給ふ神国なれば、世界一切の生民(せいみん)を同胞と為し、高天原(たかあまはら)に霊的活動し、且(か)つ不滅に常住し、出(いで)ては地球上面の各国土を経綸(けいりん)し、入(い)りては宇宙、即ち高天原(たかあまはら)に静養し、畏(かしこ)くも皇祖の御神勅に依りて、天下を治むる天職を帯(お)ばせ給ふ、神聖不可犯(しんせいおかすべからざる)の、天津日継(ひつぎ)天皇が、天壌無窮(てんじやうむきう)に鎮座あらせられ、神国の神民は、畏(かしこ)くも御皇室と共に、万世一系以(もつ)て皇運(くわううん)を扶翼(ふよく)し奉(たてまつ)る天職を、完全に先天的に具有し、皇祖大神の授け給へる、敏心(とごとろ)の日本心(やまとごころ)は、天稟(てんりん)の良性にして、決して亡ぶる事無きが故に、今にもあれ、皇道の大本(おほもと)を講明し、以て之を激励する時は、必然日本(やまと)魂(だましひ)の発現し来(きた)りて、天授の神魂(しんこん)に復帰す可(べ)きは論を待たず。譬(たとへ)ば三冬(さんとう)の厳寒に水は凍(こほ)り、土涸(か)れて、樹木(じゆもく)の葉は悉(ことごと)く落ち散り、一見枯果(かれは)てたるが如く、草の茎葉(けいえう)は朽果(くちは)て、残るもの無きが如くなるも、其枝幹(しかん)若(もし)くは根本(こんぽん)に、花実となり茎葉(けいえう)となる可(べ)き原質は、尽(ことごと)く含有せるが如くなるは、野人(やじん)匹夫(ひつぷ)の目に一丁字(いつていじ)さへ無き輩(やから)、郷丁傭夫(きやうていようふ)の徒(やから)にも、折々侠腸(けふちやう)義気(ぎき)突破して、事に臨(のぞ)みては、敢(かへ)て一死(いつし)を顧(かへり)みざる者有るを見ても知られたり。故に今、皇祖の御遺訓並(ならび)に、国祖の神諭に依(よ)り、国人(こくじん)固有の日本(やまと)魂(だましひ)を研(みが)き、其光輝(くわうき)だに現出せば、我(わが)一を以て異方(いはう)の百千万人に当(あた)るに足る可(べ)く、国土の豊満なる事は、外国の及ぶベき所にあらざるなり。
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