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十二の役員

インフォメーション
題名:十二の役員 著者:出口王仁三郎
ページ:306
概要: 備考: タグ: データ凡例: データ最終更新日:2024-10-31 18:51:00 OBC :B129900c55
戦争は勝てどお前の言ふことは(あて)にならぬと(われ)たしなめり
憑霊(かむがかり)小松林(こまつばやし)がはばり出し経綸(しぐみ)を取るとほざく蛆虫(うじむし)
蛆虫(うじむし)が何の事業も為さずして(あした)(ゆふ)べを叫びつづくる
何ほどに説けど諭せど蛆虫(うじむし)身魂(みたま)を諭す(すべ)なかりけり
国難が今()てゐるに会長は(ふで)ばかり持つと口口(くちぐち)(ののし)
役員の深き迷信を如何(いかん)とも説く(すべ)なかりし綾部の春なり
迷信連
一分(いちぶ)一厘(いちりん)毛筋(けすぢ)(はば)(ちが)はぬと筆先読みつつ町町(まちまち)を叫ぶ
大望(たいまう)が今()の前に来てゐるを綾部の町人(まちびと)知らぬかと呶鳴る
狂人(きちがひ)(わら)はれ(そし)られ得意然(とくいぜん)と鼻うごめかし叫ぶ蛆虫(うじむし)
今に見よ天地(てんち)がでんぐり返るぞよと迷信(めいしん)(づれ)雄猛(をたけ)びすさまじ
『会長は外国(ぐわいこく)(みたま)吾吾(われわれ)大和(やまと)(だましひ)相手になるなよ』
会長の言葉を聞くなら人本に寄せぬと威張る蛆虫(うじむし)連中
日本(につぽん)と外国との型を大本は出してあるぞよ迷ふな信徒(まめひと)
会長の言葉は残らず逆様(さかさま)に聞いておけよと触れ歩くなり
『会長は外国(ぐわいこく)(だましひ)御教祖(ごけうそ)日本(やまと)(だましひ)かならず迷ふな』
こんなこと毎日日日(ひにち)触れ歩く迷信(めいしん)(づれ)を救ふ(すべ)なし
改心改心
迷信ほど恐ろしきものは世になしとつくづく(われ)は思ひけるかも
『それ見たか日露戦争が始まつた(これ)でも会長改心せぬのか』
『改心を早くせざれば会長は今に吠面(ほえづら)かわきますぞや』
白米(はくまい)(もみ)(まじ)りしやうにして今に会長は地団太(ぢだんだ)踏むぞや』
泣いたとて(くや)んだとても神様は許しなさらぬぞ改心なされといふ
四面楚歌
綾部には十二(じふに)の迷信役員が頑張り居りて(われ)を困らす
『今に見よ世の立替(たてかへ)が始まらば第一番に会長が気の毒』
『気の毒が見えて()(ゆゑ)今の(うち)に改心なされと意見するのだ』
『どうしても改心が出来ぬ(あかつき)地部下(ぢぶした)(おち)ねばなりませんぞえ』
地部下(ぢぶした)(おち)るが(いや)なら一日(いちにち)小松林(こまつばやし)を追ひ出しなされ』
御開祖(ごかいそ)に反対をする曲神(まがかみ)小松林(こまつばやし)を内藤に送れ』
悪神(あくがみ)(みな)内藤に送り()きて綾部を水晶の生粋(きつすい)に清めよ』
悪神(あくがみ)小松林(こまつばやし)を内藤の(うち)に祀りて帰りてござれ』
何時(いつ)までも小松林(こまつばやし)()るなれば会長は綾部にをつてもらへず』
こんな(ところ)に誰が()るかと(われ)言へば小松林(こまつばやし)(おこ)つたと笑ふ
『艮の金神様の邪魔をする張本人は小松林(こまつばやし)だ』
どうしても小松林(こまつばやし)()なさねば誠の道は(ひら)けぬとほざく
十二の蛆虫
蛆虫(うじむし)小松林(こまつばやし)(こわ)がりて腫物(はれもの)(あつか)ひしてゐるをかしさ
(われ)こそは日本(やまと)(だましひ)生粋(きつすい)と十二の蛆虫(うじむし)法螺(ほら)を吹くなり
雪隠(せつちん)の掃除までして蛆虫(うじむし)が人の(しり)まで()ぎつけるなり
尻穴(しりあな)(きたな)い小さい蛆虫(うじむし)()()す事を一一(いちいち)けちつける
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