戦争は勝てどお前の言ふことは当にならぬと吾たしなめり
憑霊の小松林がはばり出し経綸を取るとほざく蛆虫
蛆虫が何の事業も為さずして朝夕べを叫びつづくる
何ほどに説けど諭せど蛆虫の身魂を諭す術なかりけり
国難が今来てゐるに会長は筆ばかり持つと口口に罵る
役員の深き迷信を如何とも説く術なかりし綾部の春なり
迷信連
一分一厘毛筋の巾も違はぬと筆先読みつつ町町を叫ぶ
大望が今目の前に来てゐるを綾部の町人知らぬかと呶鳴る
狂人と笑はれ讒られ得意然と鼻うごめかし叫ぶ蛆虫
今に見よ天地がでんぐり返るぞよと迷信連の雄猛びすさまじ
『会長は外国魂吾吾は大和魂相手になるなよ』
会長の言葉を聞くなら人本に寄せぬと威張る蛆虫連中
日本と外国との型を大本は出してあるぞよ迷ふな信徒
会長の言葉は残らず逆様に聞いておけよと触れ歩くなり
『会長は外国魂御教祖は日本魂かならず迷ふな』
こんなこと毎日日日触れ歩く迷信連を救ふ術なし
改心改心
迷信ほど恐ろしきものは世になしとつくづく吾は思ひけるかも
『それ見たか日露戦争が始まつた是でも会長改心せぬのか』
『改心を早くせざれば会長は今に吠面かわきますぞや』
『白米に籾の混りしやうにして今に会長は地団太踏むぞや』
泣いたとて悔んだとても神様は許しなさらぬぞ改心なされといふ
四面楚歌
綾部には十二の迷信役員が頑張り居りて吾を困らす
『今に見よ世の立替が始まらば第一番に会長が気の毒』
『気の毒が見えて居る故今の内に改心なされと意見するのだ』
『どうしても改心が出来ぬ暁は地部下に落ねばなりませんぞえ』
『地部下に落るが嫌なら一日も小松林を追ひ出しなされ』
『御開祖に反対をする曲神の小松林を内藤に送れ』
『悪神は皆内藤に送り行きて綾部を水晶の生粋に清めよ』
『悪神の小松林を内藤の内に祀りて帰りてござれ』
『何時までも小松林が居るなれば会長は綾部にをつてもらへず』
こんな処に誰が居るかと吾言へば小松林が怒つたと笑ふ
『艮の金神様の邪魔をする張本人は小松林だ』
どうしても小松林を去なさねば誠の道は開けぬとほざく
十二の蛆虫
蛆虫が小松林を恐がりて腫物扱ひしてゐるをかしさ
吾こそは日本魂の生粋と十二の蛆虫法螺を吹くなり
雪隠の掃除までして蛆虫が人の尻まで嗅ぎつけるなり
尻穴の穢い小さい蛆虫が吾が為す事を一一けちつける